JP3163418U - レンズ固定ユニットおよびカメラ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズユニットの位置固定にあたり光路内への異物散乱を防止する。【解決手段】レンズ271を有するレンズユニット250Bと、筒状のレンズユニット装着部210を有するホルダユニット200Bと、前記レンズユニット装着部210の筒内に移動可能に装着される前記レンズユニット250Bの位置固定のために当該レンズユニット装着部210の筒外から筒内へ向けて螺入される固定ネジ290と、を備えたレンズ固定ユニットであって、前記レンズユニット装着部210には、当該レンズユニット装着部210の筒内に貫通しない非貫通孔231が設けられており、前記非貫通孔231の底部と前記レンズユニット装着部210の筒内面との間の介在部232が、当該非貫通孔231に螺入された前記固定ネジ290の先端に押圧されて当該レンズユニット装着部210の筒内側に向けて変形する肉厚に形成されている。【選択図】図5
Description
本考案は、カメラ用のレンズ固定ユニット、および、そのレンズ固定ユニットを用いて構成されたカメラ装置に関する。
近年、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、車両、監視用機器等といった様々な機器に、小型のカメラ装置が搭載されている。この種のカメラ装置は、レンズおよび撮像素子を備えるとともに、これらの間の光路上に必要に応じてフィルタやアイリス(絞り)等の光学素子が配されて構成される。また、レンズについては、レンズ固定ユニットを用いて、光学素子等を内蔵するカメラ装置のハウジング本体(以下、単に「カメラ本体」という)への装着が行われる(例えば、特許文献1参照)。
レンズ固定ユニットとしては、レンズを保持するレンズユニットの側に雄ネジ部を設ける一方で、カメラ本体に取り付けられるホルダユニットの側に当該雄ネジ部と螺合する雌ネジ部を設けておき、両ネジ部の螺合によりレンズユニットとホルダユニットとの固定を行う構成のものがある(例えば、特許文献1参照)。このような構成のレンズ固定ユニットでは、雌ネジ部に対する雄ネジ部のねじ込み程度によって、レンズの焦点調整が行われることになる。つまり、両ネジ部の螺合状態を回転微調することで、レンズの焦点を撮像素子上に合わせることができる。
レンズの焦点調整が終了した後は、小型カメラ装置の用途ではレンズユニットの交換或いは再度の焦点調整が不要である。このことから、レンズ固定ユニットとしては、レンズユニットの位置を固定するための固定ネジがホルダユニットに装着された構成のものがある。具体的には、螺合する両ネジ部の軸方向と直交する方向に沿ってホルダユニットの外部から固定ネジを螺入し、その固定ネジの先端をレンズユニットの雄ネジ部に突き当て、これによりホルダユニットに対するレンズユニットの位置を固定するようになっている(例えば、特許文献2参照)。
上述した従来構成のレンズ固定ユニットでは、固定ネジの先端を雄ネジ部に突き当てレンズユニットの位置固定を行うので、当該固定ネジを装着するための貫通孔をホルダユニットに設けておく必要があり、そのために以下に述べる問題が生じるおそれがある。
固定ネジ用の孔を貫通孔構造とした場合には、レンズユニットの位置固定にあたり、当該固定ネジの先端が当該レンズユニットの雄ネジ部に対して直に接触することになる。したがって、固定ネジの締め付け具合によっては、直に接触する箇所から塵や埃等の異物が発生するおそれがある。このような異物が光路内に散乱すると、撮像素子での撮像結果に悪影響を及ぼしてしまうので、当該異物の発生は未然に防止すべきである。
また、ホルダユニットについては、ダイキャストや射出成型等の成形加工によって作製することが考えられる。ところが、固定ネジ用の孔を貫通孔構造とした場合には、成形加工で貫通孔を設けることが非常に困難であることから、当該成形加工の後に貫通孔を開けるための後加工が必要になってしまう。後加工により貫通孔を開けた後においても、雌ネジ部の内周側にバリ等の加工痕が残存してしまうのを防ぐため、磨き等の更なる後加工が必要になってしまう。つまり、貫通孔構造は、成形加工で容易に作製できる構造ではないことから、作製コストの点で難がある。
そこで、本考案は、レンズユニットの位置固定にあたり光路内への異物散乱を未然に防止することができ、しかも成形加工での作製に好適な構造を有したレンズ固定ユニットおよびカメラ装置を提供することを、主たる目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために案出されたものである。
本考案の第1の態様は、レンズを有するレンズユニットと、筒状に形成されたレンズユニット装着部を有し、当該レンズユニット装着部の筒内に前記レンズユニットが前記レンズの光軸方向に沿って移動可能に装着されるホルダユニットと、前記レンズユニット装着部の筒内における前記レンズユニットの位置固定のために当該レンズユニット装着部の筒外から筒内へ向けて螺入される固定ネジと、を備えたレンズ固定ユニットであって、前記レンズユニット装着部には、前記レンズの光軸方向と交差する方向に沿って当該レンズユニット装着部の筒内に貫通しない非貫通孔が前記固定ネジの螺入のための装着孔として設けられており、前記非貫通孔の底部と前記レンズユニット装着部の筒内面との間の介在部が、当該非貫通孔に螺入された前記固定ネジの先端に押圧されて当該レンズユニット装着部の筒内側に向けて変形する肉厚に形成されていることを特徴とするレンズ固定ユニットである。
本考案の第2の態様は、第1の態様に記載の考案において、前記固定ネジの先端に円錐状の尖鋭部が形成されていることを特徴とする。
本考案の第3の態様は、第1または第2の態様に記載の考案において、前記固定ネジは、セルフタッピングネジであることを特徴とする。
本考案の第4の態様は、第1、第2または第3の態様に記載の考案において、前記ホルダユニットは、樹脂材料の成形加工によって形成されていることを特徴とする。
本考案の第5の態様は、第1から第4のいずれか1態様に記載のレンズ固定ユニットと、当該レンズ固定ユニットのレンズ透過光を受光する撮像素子を備えた撮像素子ユニットとを具備して構成されたことを特徴とするカメラ装置である。
本考案の第1の態様は、レンズを有するレンズユニットと、筒状に形成されたレンズユニット装着部を有し、当該レンズユニット装着部の筒内に前記レンズユニットが前記レンズの光軸方向に沿って移動可能に装着されるホルダユニットと、前記レンズユニット装着部の筒内における前記レンズユニットの位置固定のために当該レンズユニット装着部の筒外から筒内へ向けて螺入される固定ネジと、を備えたレンズ固定ユニットであって、前記レンズユニット装着部には、前記レンズの光軸方向と交差する方向に沿って当該レンズユニット装着部の筒内に貫通しない非貫通孔が前記固定ネジの螺入のための装着孔として設けられており、前記非貫通孔の底部と前記レンズユニット装着部の筒内面との間の介在部が、当該非貫通孔に螺入された前記固定ネジの先端に押圧されて当該レンズユニット装着部の筒内側に向けて変形する肉厚に形成されていることを特徴とするレンズ固定ユニットである。
本考案の第2の態様は、第1の態様に記載の考案において、前記固定ネジの先端に円錐状の尖鋭部が形成されていることを特徴とする。
本考案の第3の態様は、第1または第2の態様に記載の考案において、前記固定ネジは、セルフタッピングネジであることを特徴とする。
本考案の第4の態様は、第1、第2または第3の態様に記載の考案において、前記ホルダユニットは、樹脂材料の成形加工によって形成されていることを特徴とする。
本考案の第5の態様は、第1から第4のいずれか1態様に記載のレンズ固定ユニットと、当該レンズ固定ユニットのレンズ透過光を受光する撮像素子を備えた撮像素子ユニットとを具備して構成されたことを特徴とするカメラ装置である。
本考案によれば、固定ネジを螺入する場合に、その装着孔が非貫通孔なので、当該固定ネジの先端がレンズユニット装着部の筒内に露出してしまうことがない。つまり、固定ネジの先端が筒内に装着されたレンズユニットに対して直に接触することがない。したがって、接触による異物発生のおそれがなく、発生した異物が光路内に散乱する等して撮像結果に悪影響を及ぼしてしまうのを未然に防止することができる。
また、本考案によれば、固定ネジの装着孔が非貫通孔なので、貫通孔構造の場合とは異なり、成形加工で作製することが容易に実現可能となる。さらには、装着孔を形成する際にレンズユニット装着部の筒内面にバリ等が発生してしまうおそれもない。つまり、貫通孔加工、バリ除去、筒内研磨等の後加工を要することがない。したがって、貫通孔構造の場合に比べてホルダユニットの作製コスト削減が可能である。
また、本考案によれば、固定ネジの装着孔が非貫通孔なので、貫通孔構造の場合とは異なり、成形加工で作製することが容易に実現可能となる。さらには、装着孔を形成する際にレンズユニット装着部の筒内面にバリ等が発生してしまうおそれもない。つまり、貫通孔加工、バリ除去、筒内研磨等の後加工を要することがない。したがって、貫通孔構造の場合に比べてホルダユニットの作製コスト削減が可能である。
以下、図面に基づき本考案に係るレンズ固定ユニットおよびカメラ装置について説明する。ここでは、先ず、レンズ固定ユニットを用いて構成されたカメラ装置の全体構成について説明し、次いで、当該カメラ装置におけるレンズ固定ユニットの詳細な構成について説明する。
<1.カメラ装置の全体構成>
本実施形態で説明するカメラ装置は、例えばCCTV(Closed-circuit Television)カメラとして用いられる。ただし、本考案の適用がCCTVカメラに限定されることはなく、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、車両、CCTVカメラ以外の監視用機器等に搭載されて用いられる小型カメラ装置であっても全く同様に適用可能である。
本実施形態で説明するカメラ装置は、例えばCCTV(Closed-circuit Television)カメラとして用いられる。ただし、本考案の適用がCCTVカメラに限定されることはなく、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、車両、CCTVカメラ以外の監視用機器等に搭載されて用いられる小型カメラ装置であっても全く同様に適用可能である。
図1は本実施形態のカメラ装置の全体構成例を示す分解斜視図、図2は図1のカメラ装置における露光条件切替ユニット本体の前面側の1つの組み合わせ例を示す分解斜視図、図3は図1のカメラ装置における露光条件切替ユニット本体の後面側の1つの組み合わせ例を示す分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態で説明するカメラ装置は、大別すると、露光条件切替ユニット本体10と、レンズ固定ユニット20と、撮像素子ユニット30と、を具備して構成されている。レンズ固定ユニット20および撮像素子ユニット30は、露光条件切替ユニット本体10に対して着脱自在に取り付けられるものであり、複数種類のいずれかが選択的に取り付けられるようになっている。
以下、これらの各ユニット10,20,30について、それぞれの構成の概略を説明する。
以下、これらの各ユニット10,20,30について、それぞれの構成の概略を説明する。
(1−1.露光条件切替ユニット本体の概略構成)
露光条件切替ユニット本体10は、図2に示すように、外光が入射する露光用の開口部140を備えた薄形中空のハウジング101と、ハウジング101の内部に収容された露光条件切替機構部150とからなる。そして、ハウジング101の外光入射方向の前面側にレンズ固定ユニット20(図中には一部を表示)が装着され、ハウジング101の外光入射方向の後面側にここでは図示しない撮像素子ユニット30が装着されるようになっている。
露光条件切替ユニット本体10は、図2に示すように、外光が入射する露光用の開口部140を備えた薄形中空のハウジング101と、ハウジング101の内部に収容された露光条件切替機構部150とからなる。そして、ハウジング101の外光入射方向の前面側にレンズ固定ユニット20(図中には一部を表示)が装着され、ハウジング101の外光入射方向の後面側にここでは図示しない撮像素子ユニット30が装着されるようになっている。
ハウジング101は、外光の入射方向の前面側に位置する前面ケース(以下「上部カバー」ともいう)120と、後面側に位置する後面ケース(以下「下部ベース」ともいう)110とで構成される。そして、前面ケース120と後面ケース110を互いに合わせてできる空間の内部に露光条件切替機構部150を収容している。後面ケース110は、ユニットのベースとなる浅い箱状の部材であり、全体的に平板状に形成され、下面(外表面)の中央部分がフラットな面で構成されている。前面ケース120は、ユニットのカバーとなる平板状の部材であり、上面(外表面)の全体がフラットな面で構成されている。これら前面ケース120と後面ケース110は、内部に露光条件切替機構部150を収容した後で、後面ケース110の周縁部に設けた爪112に前面ケース120の周縁部に設けた係合部122を係合させて、後面ケース110の上に前面ケース120を被せ、その状態で、前面ケース120の挿通孔121に通したネジ131の先端を、後面ケース110のネジ孔111にねじ込むことにより一体に結合され、それによりハウジング101を構成している。
ハウジング101内に収容される露光条件切替機構部150は、レンズ固定ユニット20からハウジング101の開口部140を通してここでは図示しない撮像素子ユニット30に入射する光の露光条件を切り替えるものである。具体的には、例えば、開口部140により構成される光路に対して、光学素子の一例である赤外カットフィルタを抜き差しすることにより、露光条件を切り替えるようになっている。したがって、本実施形態における露光条件切替機構部150は、フィルタ切替機構部に相当することになる。ただし、露光条件切替機構部150がフィルタ切替機構部に限定されることはなく、アイリス(絞り)やシャッタ等の他の光学素子によって露光条件を切り替える構成のものであってもよい。
なお、ハウジング101を構成する後面ケース110の内部には、前面ケース120に形成された3つの挿通孔123に対応させて、レンズ固定ユニット20を固定するための3つのネジ孔113が設けられている。同様に、後面ケース110の下面には、図3に示すように、撮像素子ユニット30を固定するための3つのネジ孔114が設けられている。
(1−2.レンズ固定ユニットの概略構成)
レンズ固定ユニット20は、露光条件切替ユニット本体10におけるハウジング101の外光入射方向の前面側にて、撮像素子ユニット30への光路上に配されるレンズの保持固定を行うものである。そのために、レンズ固定ユニット20は、図1に示すように、撮像素子ユニット30への光路上で集光および結像を行うレンズ261,271を保持するレンズユニット250A,250Bと、そのレンズユニット250A,250Bを支持した状態で露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に装着されるホルダユニット200A,200Bと、を備えて構成されている。
レンズ固定ユニット20は、露光条件切替ユニット本体10におけるハウジング101の外光入射方向の前面側にて、撮像素子ユニット30への光路上に配されるレンズの保持固定を行うものである。そのために、レンズ固定ユニット20は、図1に示すように、撮像素子ユニット30への光路上で集光および結像を行うレンズ261,271を保持するレンズユニット250A,250Bと、そのレンズユニット250A,250Bを支持した状態で露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に装着されるホルダユニット200A,200Bと、を備えて構成されている。
ところで、レンズ固定ユニット20としては、図1に示すように、2種類のタイプのものが考えられており、それぞれのタイプのレンズユニット250A,250Bに対応した2種類のホルダユニット200A,200Bが用意され、いずれか1つのホルダユニット200A,200Bを選択して、露光条件切替ユニット本体10に取り付けられるようになっている。
第1のタイプのレンズユニット250Aは、円筒形状のレンズフレーム260によりレンズ261を保持し、そのレンズフレーム260の下端外周部にホルダユニット200Aと連結するための連結溝部262を形成したものである。
また、第2のタイプのレンズユニット250Bは、レンズフレーム270とレンズ271を一体に形成し、レンズフレーム270の下端にホルダユニット200Bと連結するための雄ネジ部272を形成したものである。
また、第2のタイプのレンズユニット250Bは、レンズフレーム270とレンズ271を一体に形成し、レンズフレーム270の下端にホルダユニット200Bと連結するための雄ネジ部272を形成したものである。
一方、第1および第2のタイプのホルダユニット200A,200Bは、各レンズユニット250A,250Bにそれぞれ合わせて用意されているが、露光条件切替ユニット本体10への装着構造がいずれも共通となっている。
すなわち、第1のタイプのホルダユニット200Aは、円筒状に形成されたレンズユニット装着部210を有するとともに、そのレンズユニット装着部210の下端部に、露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に合わせるフランジ215を有している。そして、レンズユニット装着部210の円筒内側211には、第1のタイプのレンズユニット250Aのレンズフレーム260の下端が嵌まるように構成されている。また、フランジ215には、ハウジング101の前面ケース120の挿通孔123および下面ケース110のネジ孔113に対応した3つのネジ挿通孔213が設けられている。そして、このフランジ215のネジ挿通孔213にネジ216を通し、そのネジ216の先端を前面ケース120の挿通孔123を通して、後面ケース110の内部に形成したネジ孔113にねじ込むことによって、ホルダユニット200Aが、露光条件切替ユニット本体10のハウジング101の前面側に固定されているようになっている。これにより、このホルダユニット200Aに対応したレンズユニット250Aを、中間部材であるホルダユニット200Aを介して、露光条件切替ユニット本体10に固定できるのである。
また、第2のタイプのホルダユニット200Bは、円筒状に形成されたレンズユニット装着部210を有するとともに、そのレンズユニット装着部210の下端部に、露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に合わせるフランジ215を有している。そして、レンズユニット装着部210の円筒内側には、第2のタイプのレンズユニット250Bのレンズフレーム270の雄ネジ部272が螺合する雌ネジ部221を有している。また、フランジ215には、第1のタイプのホルダユニット200Aと同様にネジ挿通孔213が設けられており、ネジ216を用いてハウジング101にホルダユニット200Bが固定されるようになっている。これにより、このホルダユニット200Bに対応したレンズユニット250Bを、中間部材であるホルダユニット200Bを介して、露光条件切替ユニット本体10に固定できるのである。
すなわち、第1のタイプのホルダユニット200Aは、円筒状に形成されたレンズユニット装着部210を有するとともに、そのレンズユニット装着部210の下端部に、露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に合わせるフランジ215を有している。そして、レンズユニット装着部210の円筒内側211には、第1のタイプのレンズユニット250Aのレンズフレーム260の下端が嵌まるように構成されている。また、フランジ215には、ハウジング101の前面ケース120の挿通孔123および下面ケース110のネジ孔113に対応した3つのネジ挿通孔213が設けられている。そして、このフランジ215のネジ挿通孔213にネジ216を通し、そのネジ216の先端を前面ケース120の挿通孔123を通して、後面ケース110の内部に形成したネジ孔113にねじ込むことによって、ホルダユニット200Aが、露光条件切替ユニット本体10のハウジング101の前面側に固定されているようになっている。これにより、このホルダユニット200Aに対応したレンズユニット250Aを、中間部材であるホルダユニット200Aを介して、露光条件切替ユニット本体10に固定できるのである。
また、第2のタイプのホルダユニット200Bは、円筒状に形成されたレンズユニット装着部210を有するとともに、そのレンズユニット装着部210の下端部に、露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に合わせるフランジ215を有している。そして、レンズユニット装着部210の円筒内側には、第2のタイプのレンズユニット250Bのレンズフレーム270の雄ネジ部272が螺合する雌ネジ部221を有している。また、フランジ215には、第1のタイプのホルダユニット200Aと同様にネジ挿通孔213が設けられており、ネジ216を用いてハウジング101にホルダユニット200Bが固定されるようになっている。これにより、このホルダユニット200Bに対応したレンズユニット250Bを、中間部材であるホルダユニット200Bを介して、露光条件切替ユニット本体10に固定できるのである。
なお、ここでは、レンズ固定ユニット20として2種類のタイプを考えた場合を例に挙げているが、レンズ固定ユニット20の種類がこれに限定されないことは勿論である。すなわち、レンズ固定ユニット20は、1種類のタイプのみであってもよいし、あるいは3種類以上のタイプがあってもよい。
(1−3.撮像素子ユニットの概略構成)
撮像素子ユニット30は、露光条件切替ユニット本体10におけるハウジング101の外光入射方向の後面側にて、撮像を行うための撮像素子の保持固定を行うものである。そのために、撮像素子ユニット30は、図1に示すように、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子370A1,370A2,370Bが実装された回路基板350A1,350A2,350Bと、その回路基板350A1,350A2,350Bを支持した状態で露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に装着される撮像素子装着部材300A,300Bと、を備えて構成されている。
撮像素子ユニット30は、露光条件切替ユニット本体10におけるハウジング101の外光入射方向の後面側にて、撮像を行うための撮像素子の保持固定を行うものである。そのために、撮像素子ユニット30は、図1に示すように、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子370A1,370A2,370Bが実装された回路基板350A1,350A2,350Bと、その回路基板350A1,350A2,350Bを支持した状態で露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に装着される撮像素子装着部材300A,300Bと、を備えて構成されている。
ところで、撮像素子ユニット30としては、図1に示すように、3種類のタイプのものが考えられる。ただし、その中の2つのタイプの回路基板350A1,350A2は、共通の撮像素子装着部材300Aを利用できることから、2種類のタイプの撮像素子装着部材300A,300Bが用意されている。そして、いずれか1つの撮像素子装着部材300A,300Bを選択して、露光条件切替ユニット本体10に取り付けられるようになっている。
いずれのタイプの回路基板350A1,350A2,350Bも、一方の面側の略中央部に種類の違う撮像素子370A1,370A2,370Bを実装したものである。そして、各回路基板350A1,350A2,350Bにはネジ挿通孔361が設けられており、それらネジ挿通孔361に通したネジ362により、撮像素子装着部材300A,300Bに固定できるようになっている。
一方、2つのタイプの撮像素子装着部材300A,300Bは、露光条件切替ユニット本体10への連結構造を共通にして、各回路基板350A1,350A2,350Bにそれぞれ合わせて用意されている。
すなわち、いずれのタイプの撮像素子装着部材300A,300Bも、図3に示すように、本体部310の適当箇所に、ハウジング101の後面ケース110のネジ孔114に締結するためのネジ315を通す共通のネジ挿通孔314を有している。さらには、回路基板350A1,350A2,350Bを撮像素子装着部材300A,300Bに連結したときに、撮像素子370A1,370A2,370Bをハウジング101の開口部140に対応する位置に位置決めしつつ、他からの光の侵入を遮断するように収容する枠部312を有している。ただし、これら枠部312の大きさや形状等は、撮像素子装着部材300A,300B毎に異なっており、それぞれ対応する撮像素子370A1,370A2,370Bのタイプに合うように形成されている。また、各撮像素子装着部材300A,300Bには、回路基板350A1,350A2,350Bをネジ362で固定するためのネジ孔316が設けられている。
すなわち、いずれのタイプの撮像素子装着部材300A,300Bも、図3に示すように、本体部310の適当箇所に、ハウジング101の後面ケース110のネジ孔114に締結するためのネジ315を通す共通のネジ挿通孔314を有している。さらには、回路基板350A1,350A2,350Bを撮像素子装着部材300A,300Bに連結したときに、撮像素子370A1,370A2,370Bをハウジング101の開口部140に対応する位置に位置決めしつつ、他からの光の侵入を遮断するように収容する枠部312を有している。ただし、これら枠部312の大きさや形状等は、撮像素子装着部材300A,300B毎に異なっており、それぞれ対応する撮像素子370A1,370A2,370Bのタイプに合うように形成されている。また、各撮像素子装着部材300A,300Bには、回路基板350A1,350A2,350Bをネジ362で固定するためのネジ孔316が設けられている。
したがって、撮像素子ユニット30では、これら各撮像素子装着部材300A,300Bに対応した回路基板350A1,350A2,350Bを、中間部材である撮像素子装着部材300A,300Bを介して、露光条件切替ユニット本体10に固定できるのである。
なお、撮像素子ユニット30についても、レンズ固定ユニット20の場合と同様に、その種類が上述した例に限定されないことは勿論である。
なお、撮像素子ユニット30についても、レンズ固定ユニット20の場合と同様に、その種類が上述した例に限定されないことは勿論である。
<2.レンズ固定ユニットの詳細な構成>
次に、上述した構成のカメラ装置におけるレンズ固定ユニット20について、具体例を挙げ、その特徴的な構成をさらに詳しく説明する。
次に、上述した構成のカメラ装置におけるレンズ固定ユニット20について、具体例を挙げ、その特徴的な構成をさらに詳しく説明する。
既に説明したように、レンズ固定ユニット20としては、1つの露光条件切替ユニット本体10に対して、複数種類のタイプを用意することが考えられる。ここでは、2種類のタイプを第1具体例および第2具体例として挙げ、それぞれについて順に説明する。さらに、第1具体例および第2具体例の説明後は、その変形例として第3具体例を説明する。
(2−1.第1具体例)
第1具体例では、カメラ装置の全体構成について説明した際の第2のタイプのレンズ固定ユニットを例に挙げる。
第1具体例では、カメラ装置の全体構成について説明した際の第2のタイプのレンズ固定ユニットを例に挙げる。
図4はレンズ固定ユニットの第1具体例における概略構成を示す斜視図、図5はレンズ固定ユニットの第1具体例における概略構成を示す三面図、図6はレンズ固定ユニットの第1具体例におけるホルダユニットの構成を示す三面図である。
第1具体例におけるレンズ固定ユニットは、図4または図5に示すように、レンズユニット250Bと、ホルダユニット200Bと、を備えている。
レンズユニット250Bは、レンズフレーム270とレンズ271を一体に形成し、レンズフレーム270の下端にホルダユニット200Bと連結するための雄ネジ部272を形成したものである。この雄ネジ部272は、呼び径とピッチが例えばM12×0.5となっている。
一方、ホルダユニット200Bは、円筒状に形成されたレンズユニット装着部210と、その下端部に形成されたフランジ215とを有している。そして、レンズユニット装着部210の円筒内側には、レンズフレーム270の雄ネジ部272が螺合する雌ネジ部221が形成されている。この雌ネジ部221は、雄ネジ部272が螺合することから、当該雄ネジ部272と同様に、呼び径とピッチが例えばM12×0.5となっている。
したがって、レンズユニット250Bとホルダユニット200Bについては、雄ネジ部272と雌ネジ部221が螺合することによって、レンズユニット装着部210の円筒内にレンズユニット250Bがレンズ271の光軸方向に沿って移動可能に装着されることになる。なお、ここでいう「光軸方向」とは、レンズ271の回転対称軸に沿った方向である。
また、ホルダユニット200Bは、フランジ215のネジ挿通孔213にネジ216を通し、そのネジ216を露光条件切替ユニット本体10の後面ケース110の内部のネジ孔にねじ込むことによって、当該露光条件切替ユニット本体10のハウジング101の前面側に固定される。したがって、ホルダユニット200Bをハウジング101の前面側に固定した状態で、雌ネジ部221に対する雄ネジ部272のねじ込み程度を調整すれば、レンズユニット250Bにおけるレンズ271の焦点調整が行われることになる。つまり、雄ネジ部272と雌ネジ部221との螺合状態を回転微調することで、レンズ271の焦点を撮像素子ユニット30における撮像素子370A1,370A2,370B上に合わせることができる。
レンズユニット250Bは、レンズフレーム270とレンズ271を一体に形成し、レンズフレーム270の下端にホルダユニット200Bと連結するための雄ネジ部272を形成したものである。この雄ネジ部272は、呼び径とピッチが例えばM12×0.5となっている。
一方、ホルダユニット200Bは、円筒状に形成されたレンズユニット装着部210と、その下端部に形成されたフランジ215とを有している。そして、レンズユニット装着部210の円筒内側には、レンズフレーム270の雄ネジ部272が螺合する雌ネジ部221が形成されている。この雌ネジ部221は、雄ネジ部272が螺合することから、当該雄ネジ部272と同様に、呼び径とピッチが例えばM12×0.5となっている。
したがって、レンズユニット250Bとホルダユニット200Bについては、雄ネジ部272と雌ネジ部221が螺合することによって、レンズユニット装着部210の円筒内にレンズユニット250Bがレンズ271の光軸方向に沿って移動可能に装着されることになる。なお、ここでいう「光軸方向」とは、レンズ271の回転対称軸に沿った方向である。
また、ホルダユニット200Bは、フランジ215のネジ挿通孔213にネジ216を通し、そのネジ216を露光条件切替ユニット本体10の後面ケース110の内部のネジ孔にねじ込むことによって、当該露光条件切替ユニット本体10のハウジング101の前面側に固定される。したがって、ホルダユニット200Bをハウジング101の前面側に固定した状態で、雌ネジ部221に対する雄ネジ部272のねじ込み程度を調整すれば、レンズユニット250Bにおけるレンズ271の焦点調整が行われることになる。つまり、雄ネジ部272と雌ネジ部221との螺合状態を回転微調することで、レンズ271の焦点を撮像素子ユニット30における撮像素子370A1,370A2,370B上に合わせることができる。
ところで、レンズ271の焦点調整を行った後は、その状態を維持固定しておく必要がある。CCTVカメラ等の用途では、再度の焦点調整が不要な場合が多いからである。また、焦点調整後に雄ネジ部272と雌ネジ部221との螺合状態が変化して、レンズ271の焦点位置に狂いが生じると、良好な撮像結果が得られないからである。
そのために、レンズ固定ユニット20は、レンズユニット250Bおよびホルダユニット200Bに加えて、固定ネジ290を備えて構成される。固定ネジ290は、レンズユニット装着部210の円筒内におけるレンズユニット250Bの位置固定のために、当該レンズユニット装着部210の円筒外から円筒内へ向けて螺入されるものである。
また、ホルダユニット200Bのレンズユニット装着部210には、レンズ271の光軸方向と交差する方向に沿って、その円筒外から円筒内へ向け、固定ネジ290の螺入のための装着孔が設けられている。ただし、この装着孔は、図6に示すように、レンズユニット装着部210の円筒内に貫通しない非貫通孔231となっている。
固定ネジ290の装着孔が非貫通孔231であることから、レンズユニット装着部210においては、非貫通孔231の底部と当該レンズユニット装着部210の筒内面(すなわち雌ネジ部221のネジ山部分)との間に、薄肉状の介在部232が存在することになる。この介在部232は、非貫通孔231に螺入された固定ネジ290の先端に押圧された場合に、レンズユニット装着部210の円筒内側に向けて変形する肉厚に形成されているものとする。つまり、このような介在部232の肉厚となるように、レンズユニット装着部210の筒厚に対する非貫通孔231の形成深さが設定されているのである。
なお、レンズユニット装着部210における非貫通孔231の形成箇所には、当該非貫通孔231の形成深さとして固定ネジ290の螺入に十分な深さを確保するために、当該レンズユニット装着部210の円筒外周面から円筒外に向けて突出する凸形状部233を形成することが考えられる。
以上のような構成のレンズ固定ユニット20では、非貫通孔231に固定ネジ290を螺入すると、当該螺入によって介在部232が押圧され、当該レンズユニット装着部210の筒内面、すなわち雌ネジ部221のネジ山部分が、円筒内側に向けて変形する。これにより、雌ネジ部221と螺合状態にあるレンズユニット250Bの雄ネジ部272は、当該雌ネジ部221内での回転が制限されるので、その結果として当該雌ネジ部221内での位置が固定されることになる。つまり、非貫通孔231への固定ネジ290の螺入によって、レンズユニット装着部210の筒内におけるレンズユニット250Bの位置が固定されるのである。
このとき、非貫通孔231に固定ネジ290を螺入するので、薄肉状の介在部232の存在により、当該固定ネジ290の先端がレンズユニット装着部210の円筒内に露出してしまうことがない。つまり、レンズユニット装着部210内に装着されたレンズユニット250Bの雄ネジ部272に対して、固定ネジ290の先端が直に接触することがない。したがって、固定ネジ290を螺入する場合であっても、当該固定ネジ290の先端と雄ネジ部272との接触による異物発生のおそれがない。異物発生のおそれがなければ、当該異物が光路内に散乱することもなく、その結果として当該異物が撮像素子ユニット30での撮像結果に悪影響を及ぼすのを未然に防止することができる。
また、非貫通孔231が設けられたホルダユニット200Bについては、貫通孔構造の場合とは異なり、当該ホルダユニット200Bを成形加工で作製することが容易となる。つまり、貫通孔構造は成形加工での作製が困難なのに対して、非貫通孔構造であれば成形加工での作製が容易である。さらに、非貫通孔231が設けられたホルダユニット200Bについては、当該非貫通孔231を形成する際にレンズユニット装着部210の円筒内面にバリ等が発生してしまうおそれもない。つまり、貫通孔加工、バリ除去、筒内雌ネジ部研磨等の後加工を要することがない。これらのことから、非貫通孔構造のホルダユニット200Bは、貫通孔構造の場合に比べて、作製コスト削減が容易に実現可能となる。
このようなホルダユニット200Bは、押出成形や射出成形等に代表される樹脂材料の成形加工によって形成することが考えられる。非貫通孔構造は、貫通孔構造とは異なり、成形加工に適した構造だからである。
また、樹脂材料を用いた場合には、金属等の他材料を用いた場合に比べて、レンズユニット装着部210の介在部232を容易かつ確実に変形させることが可能となる。つまり、金属等の他材料を用いた場合に比べると、レンズユニット装着部210の筒厚、非貫通孔231の深さ、介在部232の肉厚等について、その形成寸法を高精度に管理する必要がない。したがって、形成寸法の低精度化によるホルダユニット200Bの作製コスト削減も期待できる。
ただし、本考案におけるホルダユニットは、樹脂材料の成形品に限定されることはなく、金属材料によるダイキャスト成形品であってもよい。さらには、成形加工の他に切削加工等を経て形成されるものであってもよい。また、樹脂材料を用いて形成する場合についても、その樹脂材料の種類が特に限定されることはない。
また、樹脂材料を用いた場合には、金属等の他材料を用いた場合に比べて、レンズユニット装着部210の介在部232を容易かつ確実に変形させることが可能となる。つまり、金属等の他材料を用いた場合に比べると、レンズユニット装着部210の筒厚、非貫通孔231の深さ、介在部232の肉厚等について、その形成寸法を高精度に管理する必要がない。したがって、形成寸法の低精度化によるホルダユニット200Bの作製コスト削減も期待できる。
ただし、本考案におけるホルダユニットは、樹脂材料の成形品に限定されることはなく、金属材料によるダイキャスト成形品であってもよい。さらには、成形加工の他に切削加工等を経て形成されるものであってもよい。また、樹脂材料を用いて形成する場合についても、その樹脂材料の種類が特に限定されることはない。
ホルダユニット200Bのレンズユニット装着部210に螺入される固定ネジ290は、セルフタッピングネジを用いることが考えられる。「セルフタッピングネジ」とは、ネジ山がないところにネジ自体でネジ山を刻みながら締め付けていくタイプのネジのことである。さらに詳しくは、ネジ外径より小さく、かつ、ネジ山が形成されていない、またはネジ山を形成するための補助ネジ山が形成された孔(下穴、ボス)に、ネジ自体でネジ山を刻みながら締め付けていくセルフタップ機能を備えたネジのみならず、当該ネジに類似の機構全般を広く意味する。具体的には、JIS B 1007にて規定される形状のネジ部を有するものが挙げられる。
このようなセルフタッピングネジを固定ネジ290として用いれば、当該固定ネジ290が螺入される非貫通孔231に予めネジ山を形成しておく必要がない。したがって、予めネジ山を形成しておく場合に比べて、ホルダユニット200Bの作製コスト削減が可能である。さらには、予めネジ山を形成しておく必要がないことから、当該ホルダユニット200Aを成形加工で作製する場合に適用して非常に好適なものとなる。
固定ネジ290としてのセルフタッピングネジは、ホルダユニット200Bが樹脂材料からなる場合に用いて非常に好適である。ただし、本考案における固定ネジがセルフタッピングネジに限定されることはなく、例えばホルダユニット200Bが金属材料からなる場合には、予めネジ山を形成しておく必要のあるネジを固定ネジ290として用いることも考えられる。なお、固定ネジ290自体は、強度確保という観点から、金属材料によって形成されていることが望ましい。
このようなセルフタッピングネジを固定ネジ290として用いれば、当該固定ネジ290が螺入される非貫通孔231に予めネジ山を形成しておく必要がない。したがって、予めネジ山を形成しておく場合に比べて、ホルダユニット200Bの作製コスト削減が可能である。さらには、予めネジ山を形成しておく必要がないことから、当該ホルダユニット200Aを成形加工で作製する場合に適用して非常に好適なものとなる。
固定ネジ290としてのセルフタッピングネジは、ホルダユニット200Bが樹脂材料からなる場合に用いて非常に好適である。ただし、本考案における固定ネジがセルフタッピングネジに限定されることはなく、例えばホルダユニット200Bが金属材料からなる場合には、予めネジ山を形成しておく必要のあるネジを固定ネジ290として用いることも考えられる。なお、固定ネジ290自体は、強度確保という観点から、金属材料によって形成されていることが望ましい。
(2−2.第2具体例)
続いて、第2具体例を説明する。なお、第2具体例において特に説明なき事項については、第1具体例の場合と同様であるものとする。
第1具体例では、ネジ込み式の小径のレンズユニットに対応したレンズ固定ユニットについて説明した。これに対して、第2具体例では、第1具体例とは異なるタイプとして、ネジ込み式の大径のレンズユニットに対応したレンズ固定ユニットを例に挙げる。
続いて、第2具体例を説明する。なお、第2具体例において特に説明なき事項については、第1具体例の場合と同様であるものとする。
第1具体例では、ネジ込み式の小径のレンズユニットに対応したレンズ固定ユニットについて説明した。これに対して、第2具体例では、第1具体例とは異なるタイプとして、ネジ込み式の大径のレンズユニットに対応したレンズ固定ユニットを例に挙げる。
図7はレンズ固定ユニットの第2具体例における概略構成を示す斜視図、図8はレンズ固定ユニットの第2具体例における概略構成を示す三面図、図9はレンズ固定ユニットの第2具体例におけるホルダユニットの構成を示す説明図である。
第2具体例におけるレンズ固定ユニットは、図7または図8に示すように、レンズユニット250Cと、ホルダユニット200Cと、を備えている。
レンズユニット250Cは、レンズ281と、これを保持するレンズフレーム280と、そのレンズフレーム280の下端に形成された雄ネジ部282と、を有している。これらは、いずれも、第1具体例の場合に比べて大径に形成されている。具体的には、第1具体例における雄ネジ部272の呼び径とピッチが例えばM12×0.5なのに対し、第2具体例における雄ネジ部282は例えば内径25.4mm(1インチ)、ピッチ0.794mm(32山/インチ)のいわゆるCマウント規格に対応したものである、といった具合である。
一方、ホルダユニット200Cは、円筒状に形成されたレンズユニット装着部240と、その下端部に形成されたフランジ245とを有している。ただし、第1具体例におけるホルダユニット200Bではレンズユニット装着部210の円筒外周よりもフランジ215が外側に張り出す断面凸形状に形成されていたのに対し、第2具体例におけるホルダユニット200Cは、大径のレンズユニット250Cに対応することから、フランジ245がレンズユニット装着部240の円筒内周側に張り出す断面凹形状に形成されている。そして、レンズユニット装着部240の円筒内側には、レンズフレーム280の雄ネジ部282が螺合する雌ネジ部241が形成されている。この雌ネジ部241は、雄ネジ部282が螺合することから、当該雄ネジ部282と同様に、例えば内径25.4mm(1インチ)、ピッチ0.794mm(32山/インチ)のCマウント規格に対応したものとなっている。フランジ245に形成されたネジ挿通孔213の形成ピッチ等は、第1具体例の場合と同様に、露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に対応したものとなっている。
したがって、第2具体例においても、雄ネジ部282と雌ネジ部241が螺合することによって、ホルダユニット200Cにおけるレンズユニット装着部240の円筒内に、レンズユニット250Cがレンズ281の光軸方向に沿って移動可能に装着されることになる。
レンズユニット250Cは、レンズ281と、これを保持するレンズフレーム280と、そのレンズフレーム280の下端に形成された雄ネジ部282と、を有している。これらは、いずれも、第1具体例の場合に比べて大径に形成されている。具体的には、第1具体例における雄ネジ部272の呼び径とピッチが例えばM12×0.5なのに対し、第2具体例における雄ネジ部282は例えば内径25.4mm(1インチ)、ピッチ0.794mm(32山/インチ)のいわゆるCマウント規格に対応したものである、といった具合である。
一方、ホルダユニット200Cは、円筒状に形成されたレンズユニット装着部240と、その下端部に形成されたフランジ245とを有している。ただし、第1具体例におけるホルダユニット200Bではレンズユニット装着部210の円筒外周よりもフランジ215が外側に張り出す断面凸形状に形成されていたのに対し、第2具体例におけるホルダユニット200Cは、大径のレンズユニット250Cに対応することから、フランジ245がレンズユニット装着部240の円筒内周側に張り出す断面凹形状に形成されている。そして、レンズユニット装着部240の円筒内側には、レンズフレーム280の雄ネジ部282が螺合する雌ネジ部241が形成されている。この雌ネジ部241は、雄ネジ部282が螺合することから、当該雄ネジ部282と同様に、例えば内径25.4mm(1インチ)、ピッチ0.794mm(32山/インチ)のCマウント規格に対応したものとなっている。フランジ245に形成されたネジ挿通孔213の形成ピッチ等は、第1具体例の場合と同様に、露光条件切替ユニット本体10のハウジング101に対応したものとなっている。
したがって、第2具体例においても、雄ネジ部282と雌ネジ部241が螺合することによって、ホルダユニット200Cにおけるレンズユニット装着部240の円筒内に、レンズユニット250Cがレンズ281の光軸方向に沿って移動可能に装着されることになる。
また、レンズ固定ユニット20は、レンズユニット250Cおよびホルダユニット200Cに加えて、固定ネジ290を備えて構成される。
そして、ホルダユニット200Cのレンズユニット装着部240には、図9に示すように、レンズ281の光軸方向と交差する方向に沿って、その円筒外から円筒内へ向け、固定ネジ290の螺入のための装着孔として、当該レンズユニット装着部240の円筒内に貫通しない非貫通孔231が設けられている。
このような非貫通孔231が設けられていることから、レンズユニット装着部240においては、非貫通孔231の底部と当該レンズユニット装着部240の筒内面(すなわち雌ネジ部241のネジ山部分)との間に、薄肉状の介在部232が存在することになる。この介在部232は、非貫通孔231に螺入された固定ネジ290の先端に押圧された場合に、レンズユニット装着部240の円筒内側に向けて変形する肉厚に形成されているものとする。つまり、このような介在部232の肉厚となるように、レンズユニット装着部240の筒厚に対する非貫通孔231の形成深さが設定されているのである。
そして、ホルダユニット200Cのレンズユニット装着部240には、図9に示すように、レンズ281の光軸方向と交差する方向に沿って、その円筒外から円筒内へ向け、固定ネジ290の螺入のための装着孔として、当該レンズユニット装着部240の円筒内に貫通しない非貫通孔231が設けられている。
このような非貫通孔231が設けられていることから、レンズユニット装着部240においては、非貫通孔231の底部と当該レンズユニット装着部240の筒内面(すなわち雌ネジ部241のネジ山部分)との間に、薄肉状の介在部232が存在することになる。この介在部232は、非貫通孔231に螺入された固定ネジ290の先端に押圧された場合に、レンズユニット装着部240の円筒内側に向けて変形する肉厚に形成されているものとする。つまり、このような介在部232の肉厚となるように、レンズユニット装着部240の筒厚に対する非貫通孔231の形成深さが設定されているのである。
非貫通孔231は、レンズユニット250Cが大径であることから、レンズユニット装着部240の複数箇所に設けることが考えられる。複数箇所としては、レンズユニット装着部240の円筒周上の対向する2箇所が挙げられる。ただし、非貫通孔231の設置数や設置個所等が特に限定されることはなく、レンズユニット250Cやホルダユニット200Cのサイズ等を考慮して適宜設定すればよい。
また、非貫通孔231の形成箇所には、第1具体例の場合と同様に、凸形状部233を形成することが考えられる。
また、非貫通孔231の形成箇所には、第1具体例の場合と同様に、凸形状部233を形成することが考えられる。
以上のような構成のレンズ固定ユニット20では、非貫通孔231に固定ネジ290を螺入すると、当該螺入によって介在部232が押圧され、当該レンズユニット装着部240の筒内面、すなわち雌ネジ部241のネジ山部分が、円筒内側に向けて変形する。これにより、レンズユニット装着部240の筒内におけるレンズユニット250Cの位置が固定されることになる。
このとき、非貫通孔231に固定ネジ290を螺入するので、レンズユニット装着部240内に装着されたレンズユニット250Cの雄ネジ部282に対して、固定ネジ290の先端が直に接触することがない。したがって、固定ネジ290の先端とレンズユニット250Cの雄ネジ部282との接触による異物発生のおそれがない。
また、固定ネジ290の装着孔が非貫通孔231のため、ホルダユニット200Cを成形加工で作製することが容易であり、さらにはホルダユニット200Cの作製にあたり貫通孔加工、バリ除去、筒内雌ネジ部研磨等の後加工を要することがなく、貫通孔構造の場合に比べてホルダユニット200Cの作製コスト削減が容易に実現可能となる。
このとき、非貫通孔231に固定ネジ290を螺入するので、レンズユニット装着部240内に装着されたレンズユニット250Cの雄ネジ部282に対して、固定ネジ290の先端が直に接触することがない。したがって、固定ネジ290の先端とレンズユニット250Cの雄ネジ部282との接触による異物発生のおそれがない。
また、固定ネジ290の装着孔が非貫通孔231のため、ホルダユニット200Cを成形加工で作製することが容易であり、さらにはホルダユニット200Cの作製にあたり貫通孔加工、バリ除去、筒内雌ネジ部研磨等の後加工を要することがなく、貫通孔構造の場合に比べてホルダユニット200Cの作製コスト削減が容易に実現可能となる。
(2−3.第3具体例)
続いて、第3具体例を説明する。なお、第3具体例において特に説明なき事項については、第1具体例または第2具体例の場合と同様であるものとする。
第3具体例では、非貫通孔に螺入される固定ネジの形状が、第1具体例または第2具体例の場合とは異なる。
続いて、第3具体例を説明する。なお、第3具体例において特に説明なき事項については、第1具体例または第2具体例の場合と同様であるものとする。
第3具体例では、非貫通孔に螺入される固定ネジの形状が、第1具体例または第2具体例の場合とは異なる。
図10は、レンズ固定ユニットの第3具体例における固定ネジの構成を示す側面図である。
図例のように、第3具体例における固定ネジ291は、当該固定ネジ291の先端に円錐状の尖鋭部292が形成されている。尖鋭部292は、固定ネジ291の先端側(すなわち、非貫通孔231の底面の側)に向けて円錐状に尖った形状であれば、その角度等が特に限定されることはない。ただし、ネジ本体部分と円錐状部分との軸心は一致していることが望ましい。
固定ネジ291がセルフタッピングネジである場合に、例えばネジ部がJIS B 1007で規定される「タッピンねじ先F形」と呼ばれる形状のもの、具体的には図10(a)に示すようにネジ部の端面293が平らで先端部が先細りテーパとなっていてテーパ部に平行ネジ山の延長があるものであれば、尖鋭部292は、そのネジ部の端面293から突出するように形成することが考えられる。ただし、例えばネジ部がJIS B 1007で規定される「タッピンねじ先C形」と呼ばれる形状のもの、具体的には図10(b)に示すようにネジ部が約45°に尖った先端を有し尖り部の先端付近までネジ山があるものであれば、その尖り部をそのまま尖鋭部292として用いても構わない。
以上のような構成の固定ネジ291を用いた場合には、当該固定ネジ291を非貫通孔231へ螺入する際に、当該固定ネジ291における尖鋭部292がネジ挿入の案内として機能することになる。したがって、尖鋭部292が形成されていない場合に比べると、固定ネジ291の非貫通孔231への螺入を容易に行える。
また、非貫通孔231内へ固定ネジ291を螺入していくと、当該固定ネジ291における尖鋭部292が当該非貫通孔231の底面に到達するが、このとき当該底面に対して尖鋭部292の頂部が点接触することになる。そのため、固定ネジ291が介在部232を円筒内側に向けて押圧する際に、その押圧力を点接触する一点に対して集中的に作用させることができる。押圧変形のための力を一点に集中して作用させれば、集中させない場合に比べて、作用させる力の圧力が増大する。したがって、尖鋭部292が形成された固定ネジ291を用いれば、当該尖鋭部292が形成されていない場合に比べて、介在部232を容易に変形させることができる。つまり、尖鋭部292がない場合に比べると、固定ネジ291を小さな力で容易に締め込むことが可能になる。さらには、介在部232を容易に変形させ得ることから、レンズユニット装着部210に対するレンズユニット250Bの位置を、小さな締め込み力で確実に固定することが可能となる。
(2−4.その他)
以上に説明した第1〜第3具体例では、本考案に係るレンズ固定ユニットの好適な実施具体例を説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。
以上に説明した第1〜第3具体例では、本考案に係るレンズ固定ユニットの好適な実施具体例を説明したが、本考案はこれに限定されるものではない。
第1〜第3具体例では、雄ネジ部と雌ネジ部の螺合によってレンズユニットがレンズユニット装着部の筒内に装着される場合を例に挙げたが、例えばカメラ装置の全体構成について説明した際の第1のタイプのように、螺合ではなく嵌合による場合であっても、非貫通孔への固定ネジの螺入を利用してレンズユニットの位置固定を行うことが考えられる。
また、第1〜第3具体例では、レンズユニット装着部が円筒状に形成されている場合を例に挙げたが、レンズユニットを筒内で移動可能に装着できれば、レンズユニット装着部は他の形状による筒状(例えば角筒状)に形成されたものであってもよい。
さらに、第1および第2具体例では、雄ネジ部および雄ネジ部の呼び径とピッチについて具体的な数値を挙げたが、本考案がこれに限定されることはなく、適宜変更可能であることは勿論である。
さらにまた、第3具体例では、尖鋭部が形成された固定ネジを例に挙げたが、本考案はこれに限定されるものではない。
図11は、固定ネジおよび当該固定ネジが螺入される非貫通孔の変形例を示す側面図である。
例えば、図11(a)に示すように、固定ネジ295およびこれが螺入される非貫通孔231は、これらの少なくとも一方(図例では両方)に、互いに向き合う側に膨出する膨出部234,296が設けられたものであってもよい。このような構成においても、第3具体例における尖鋭部292の場合ほどではないが、固定ネジ295の先端と非貫通孔231の底面との接触面積が抑制されるので、膨出部234,296がない場合に比べると、介在部232を容易に変形させ得るようになる。
また、非貫通孔231の底面形状については、当該底面形状によって特定される介在部232の肉厚が必ずしも一様である必要はない。例えば、図11(b)〜(d)に示すように、部分的に薄肉となる脆弱箇所235を介在部232が有するように、非貫通孔231の底面形状を形成することも考えられる。このように構成した場合には、脆弱箇所235が存在することによって、介在部232を容易に変形させることができる。しかも、介在部232の全体を薄肉化する場合とは異なり、当該介在部232の破損によるネジ先端露出等のおそれも少ない。なお、脆弱箇所235を設けた非貫通孔231には、上述した固定ネジ290,291,295のいずれを螺入しても構わない。
このように、固定ネジおよび当該固定ネジが螺入される非貫通孔については、上述した具体例に限定されることはなく、その形状を適宜変更することが可能である。さらに詳しくは、固定ネジの先端形状および非貫通孔の底面形状は、当該固定ネジや当該非貫通孔が形成されるホルダユニット等の形成材料を勘案しつつ、それぞれの形状および組み合わせを様々に設定することが考えられる。
図11は、固定ネジおよび当該固定ネジが螺入される非貫通孔の変形例を示す側面図である。
例えば、図11(a)に示すように、固定ネジ295およびこれが螺入される非貫通孔231は、これらの少なくとも一方(図例では両方)に、互いに向き合う側に膨出する膨出部234,296が設けられたものであってもよい。このような構成においても、第3具体例における尖鋭部292の場合ほどではないが、固定ネジ295の先端と非貫通孔231の底面との接触面積が抑制されるので、膨出部234,296がない場合に比べると、介在部232を容易に変形させ得るようになる。
また、非貫通孔231の底面形状については、当該底面形状によって特定される介在部232の肉厚が必ずしも一様である必要はない。例えば、図11(b)〜(d)に示すように、部分的に薄肉となる脆弱箇所235を介在部232が有するように、非貫通孔231の底面形状を形成することも考えられる。このように構成した場合には、脆弱箇所235が存在することによって、介在部232を容易に変形させることができる。しかも、介在部232の全体を薄肉化する場合とは異なり、当該介在部232の破損によるネジ先端露出等のおそれも少ない。なお、脆弱箇所235を設けた非貫通孔231には、上述した固定ネジ290,291,295のいずれを螺入しても構わない。
このように、固定ネジおよび当該固定ネジが螺入される非貫通孔については、上述した具体例に限定されることはなく、その形状を適宜変更することが可能である。さらに詳しくは、固定ネジの先端形状および非貫通孔の底面形状は、当該固定ネジや当該非貫通孔が形成されるホルダユニット等の形成材料を勘案しつつ、それぞれの形状および組み合わせを様々に設定することが考えられる。
以上のような様々な変形例を許容することは、第1〜第3具体例で説明したレンズ固定ユニットのみならず、当該レンズ固定ユニットを備えて構成されたカメラ装置についても、全く同様のことが言える。
つまり、本考案は、レンズ固定ユニットおよびカメラ装置のいずれについても、上述した実施具体例に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
つまり、本考案は、レンズ固定ユニットおよびカメラ装置のいずれについても、上述した実施具体例に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10…露光条件切替ユニット本体、20…レンズ固定ユニット、30…撮像素子ユニット、200A,200B,200C…ホルダユニット、210,240…レンズユニット装着部、231…非貫通孔、232…介在部、250A,250B,250C…レンズユニット、261,271,281…レンズ、290,291,295…固定ネジ、292…尖鋭部
Claims (5)
- レンズを有するレンズユニットと、
筒状に形成されたレンズユニット装着部を有し、当該レンズユニット装着部の筒内に前記レンズユニットが前記レンズの光軸方向に沿って移動可能に装着されるホルダユニットと、
前記レンズユニット装着部の筒内における前記レンズユニットの位置固定のために当該レンズユニット装着部の筒外から筒内へ向けて螺入される固定ネジと、を備えたレンズ固定ユニットであって、
前記レンズユニット装着部には、前記レンズの光軸方向と交差する方向に沿って当該レンズユニット装着部の筒内に貫通しない非貫通孔が前記固定ネジの螺入のための装着孔として設けられており、
前記非貫通孔の底部と前記レンズユニット装着部の筒内面との間の介在部が、当該非貫通孔に螺入された前記固定ネジの先端に押圧されて当該レンズユニット装着部の筒内側に向けて変形する肉厚に形成されている
ことを特徴とするレンズ固定ユニット。 - 前記固定ネジの先端に円錐状の尖鋭部が形成されている
ことを特徴とする請求項1記載のレンズ固定ユニット。 - 前記固定ネジは、セルフタッピングネジである
ことを特徴とする請求項1または2記載のレンズ固定ユニット。 - 前記ホルダユニットは、樹脂材料の成形加工によって形成されている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載のレンズ固定ユニット。 - 請求項1から4のいずれか1項に記載のレンズ固定ユニットと、
当該レンズ固定ユニットのレンズ透過光を受光する撮像素子を備えた撮像素子ユニットと
を具備して構成されたことを特徴とするカメラ装置。
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