JP2007025154A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロックネジを締め付けた時に内筒の変形を防止する。
【解決手段】 リアプロジェクション装置のプロジェクションレンズ鏡筒18を、第1〜第3群レンズ30〜32、前筒33、後筒34、固定筒35、ロックネジ36,37から構成する。前筒33の内側に後筒34をヘリコイド結合するとともに、固定筒35の内側に後筒34をヘリコイド結合する。前筒33及び固定筒35にロックネジ36,37が螺合するネジ穴42,47を形成する。前筒33及び固定筒35にネジ穴42,47を略U字状に囲うスリット51,52を形成する。ロックネジ36,37をネジ穴42,47に螺合して締め付ける。ロックネジ36,37の先端が後筒34の外周を押圧したときに、スリット51,52により囲まれた舌片部54,55が後筒34から遠ざかる方向に弾性変形するので、後筒34の変形を防止することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、外筒及びこの外筒に対して進退自在に設けられた内筒を有し、外筒及び内筒のいずれか一方を他方に対して相対的に進退可能なレンズ鏡筒に関するものである。
近年、リア方式のプロジェクタを大画面テレビジョンとして構成したリアプロジェクション装置が注目されている。リアプロジェクション装置は、筐体に組み込まれたスクリーン、スクリーンの背後に設置された平面鏡、平面鏡に向けて画像光を投写するプロジェクタユニット等から構成される。プロジェクタユニットは、スクリーン側から順に配したプロジェクションレンズ鏡筒、画像表示素子、照明ランプからなる。そして、照明ランプで画像表示素子を照明し、画像表示素子で表示する画像の光(画像光)をプロジェクションレンズ鏡筒に内蔵された投映光学系で拡大してスクリーンに背面側から投映する。ユーザは、投映される画像をスクリーンの前面側から鑑賞する。
リアプロジェクション装置の投映光学系としては、単焦点の投映光学系を用いるのが一般的である。そして、プロジェクションレンズ鏡筒は、スクリーンのサイズ等が異なる装置間で共通化できるように、投映光学系を構成する各レンズ群を光軸方向に僅かに移動させて、像面湾曲やピント等の調整が可能な構造となっている。このプロジェクションレンズ鏡筒は、例えば、特許文献1に記載されているように、プロジェクションユニット本体に固定された固定筒、投映光学系を構成する第1〜第3レンズ群をそれぞれ収納する後筒、中間筒、前筒から構成される。後筒及び中間筒(内筒)は固定筒の内側にヘリコイド結合され、前筒(外筒)は固定筒の外側にヘリコイド結合されており、後筒〜前筒をそれぞれ回転させることで、第1〜第3レンズ群を光軸方向に移動させて位置調整することができる。
固定筒には、光軸に対して直交する方向に貫通したネジ穴が少なくとも2箇所に形成されている。そして、各ネジ穴にロックネジを螺合して締め付けることで、ロックネジにより後筒、中間筒の外周がそれぞれ押圧されて両筒が回転不能となるため、第1及び第2レンズ群の位置を固定(仮止め)することができる。前筒にも同様にネジ穴が形成されており、そのネジ穴にロックネジを螺合して締め付けることで、前筒が回転不能になるため、第3レンズ群の位置を固定することができる。
また、前記特許文献1に記載されているように、固定筒や前筒にネジ穴を形成する代わりにロックネジを挿通可能なスリットを形成し、ロックネジを後筒、中間筒の外周、及び固定筒の外周に形成されたネジ穴に螺合させることで、後筒、中間筒、前筒を回転不能にする方法もよく知られている。
リアプロジェクション装置の組立時に作業員は、そのスクリーンサイズ等に応じてプロジェクションレンズ鏡筒の像面湾曲やピント等が調整されるように、後筒、中間筒、前筒を回転して第1〜第3レンズ群の位置調整を行う。位置調整が完了したら、作業員はロックネジを締め付けて第1〜第3レンズ群の位置を固定(仮止め)した後、接着剤等で完全に固定する。これらの固定作業が終了したら、作業員はプロジェクションレンズ鏡筒をリアプロジェクション装置に組み付ける。
特開2000−35265号公報(第3頁、第1図参照)
ところで、上述したようなロックネジを用いた固定法では、ロックネジを締め付けた時に、内筒である後筒及び中間筒が変形してしまう。その結果、これらに内蔵された第2及び第3レンズ群の位置がずれてしまうので、光学性能が劣化するという問題があった。この問題を解決する方法として、第2及び第3レンズ群の位置がずれても光学性能が劣化しないように、プロジェクションレンズ鏡筒の光学設計を変更する方法もあるが、この場合には設計に制約が生じてしまう。
本発明は上記問題を解決するためのものであり、ロックネジを締め付けた時に内筒の変形を防止できるような構造のレンズ鏡筒を提供することを目的とする。
外筒と、一端部が前記外筒に嵌合して、前記外筒に対して相対的に進退自在に設けられた内筒とを有し、前記外筒及び前記内筒のいずれか一方を他方に対して相対的に進退させることで、前記一方に内蔵された光学系を光軸方向に移動させて位置調整可能なレンズ鏡筒において、前記外筒に形成され、前記光軸と交差する方向に延び、前記外筒の外周及び内周に開口したネジ穴と、前記ネジ穴に螺合され、前記位置調整後に前記内筒の外周を押圧して前記光学系を移動不能にするネジと、前記外筒に形成され、前記ネジ穴を囲みつつその囲みの一部が開口した形状のスリットと、前記スリットにより囲まれ、前記ネジ穴に螺合した前記ネジが前記内筒の外周を押圧したときに、前記内筒から遠ざかる方向に変形可能な舌片部とを有することを特徴とする。
また、前記スリットは、略U字状に形成されていることが好ましい。また、前記外筒がプラスチック材料で形成されていることが好ましい。
本発明のレンズ鏡筒は、外筒と、前記外筒に対して相対的に進退自在に設けられた内筒と、前記外筒に形成されたネジ穴と、前記ネジ穴に螺合され、前記内筒の外周を押圧して前記光学系を移動不能にするネジと、前記外筒に形成され、前記ネジ穴を囲みつつその囲みの一部が開口した形状のスリットと、前記スリットにより囲まれ、前記ネジ穴に螺合した前記ネジが前記内筒の外周を押圧したときに、前記内筒から遠ざかる方向に変形可能な舌片部とを有するので、前記ネジを締め付けたときに前記内筒が変形するのを防止することができる。その結果、前記内筒に内蔵された光学系の位置ずれを防止できるので、レンズ鏡筒の光学性能が劣化するのが防止される。また、レンズ鏡筒の光学性能のばらつきを抑えることができる。さらに、前記光学系の位置がずれても光学性能が劣化しないように、レンズ鏡筒の光学設計を変更する必要がなくなるので、設計の自由度を高めることができる。
図1は、本発明のレンズ鏡筒を備えるリアプロジェクション装置10の断面図である。リアプロジェクション装置10は、その断面が略台形状をした筐体11と、筐体11の前面に設けられたスクリーン12と、平面鏡13と、プロジェクタユニット14とを備えている。プロジェクタユニット14は、支持板15に固定された状態で筐体11の下部に内蔵され、外部から入力された映像信号に基づいて画像光を投写する。平面鏡13は、スクリーン12の背後に位置する筐体11の上部に内蔵され、プロジェクタユニット14から投写された画像光をスクリーン12に向けて反射する。
プロジェクタユニット14は、ランプハウジング16、ユニット本体17、及びプロジェクションレンズ鏡筒18からなる。ランプハウジング16から放射された白色光は、ユニット本体17に入射する。
図2に示すように、ユニット本体17には、複数の全反射ミラー20と、ダイクロイックミラー21及び22と、3枚の透過型の液晶パネル23R,23G,23Bと、クロスダイクロイックプリズム24とが設けられている。ダイクロイックミラー21には、ランプハウジング16から放射された白色光が入射する。
ダイクロイックミラー21は、白色光に含まれる青色光(B光)を反射し、赤色光(R光)、緑色光(G光)を透過することにより白色光からB光を分離する。分離されたB光は液晶パネル23Bに入射する。ダイクロイックミラー21を透過したR光及びG光は、ダイクロイックミラー22に入射する。ダイクロイックミラー22はR光を透過し、G光を反射してR光とG光を分離する。R光とG光は、それぞれ液晶パネル23Rと液晶パネル23Gに入射する。
液晶パネル23R,23G,23Bに入射したR光、G光、B光は、各液晶パネルを透過することにより画像情報が付与される。各液晶パネルを透過した光束は、クロスダイクロイックプリズム24に入射する。クロスダイクロイックプリズム24では、画像情報が付与された各色の光束が合成され、合成された光束がプロジェクションレンズ鏡筒18に入射する。
プロジェクションレンズ鏡筒18は、本発明を実施したものであり、入射した光束を拡大投写してスクリーン12上に結像させる。この際に、リアプロジェクション装置10には、アスペクトを同じにしてスクリーン12のサイズ(対角線の長さ)が異なる複数の種類がある。各種の装置は、スクリーン12のサイズに応じて画像表示素子の表示面からスクリーン12までの投映距離が異なる。従って、プロジェクションレンズ鏡筒18は、異なるスクリーンサイズのリアプロジェクション装置でも共通化できるように、スクリーン12のサイズに応じて結像位置が変更可能な構造になっている。以下、図3及び図4を用いてプロジェクションレンズ鏡筒18について具体的に説明する。
プロジェクションレンズ鏡筒18は、スクリーン12と画像表示素子の表示面との中心を結ぶ中心線12a上に投映レンズの光軸が一致するように、ユニット本体17に固定される。このプロジェクションレンズ鏡筒18は、大別して、投映光学系を構成する第1〜第3レンズ群30〜32、前筒33、後筒34、固定筒35、ロックネジ36,37から構成される。なお、第1レンズ群30の一部には非球面レンズが用いられている。また、前筒33、後筒34、固定筒35としては、任意のプラスチック材料(樹脂材料)で形成されたものを用いている。
前筒33は、本発明の外筒に相当するものである。この前筒33の内周には、スクリーン12側から順に、第1レンズ群30を保持するレンズ保持部38a、第1雌ヘリコイドネジ40が形成されている。また、前筒33の外周には、光軸(中心線12a)に対して直交する方向に延びたボス41が一体形成されている。ボス41には、ロックネジ36が螺合するネジ穴42が形成されている。このネジ穴42は、ボス41の前面及び、前筒33の内周に開口している。
後筒34は、本発明の内筒に相当するものであり、径の異なる3段の筒部34a,34b,34cが一体形成されている。各筒部34a〜34cは、スクリーン12側の筒部34aの径が最も大きくなり、スクリーン12から遠ざかるのに従い径が小さくなる。
筒部34aは、前筒33に嵌合(挿入)される。この筒部34aの外周には、前筒33の第1雌ヘリコイドネジ40に螺合する第1雄ヘリコイドネジ44が形成されている。また、詳しくは後述するが筒部34aの外周にはロックネジ36が押圧される。
筒部34bは、後述する固定筒35の筒部35aに嵌合され、その外周にロックネジ37が押圧される。また、この筒部34bの内周には、第2レンズ群31を保持するレンズ保持部38bが形成されている。
筒部34cは、後述する固定筒35の筒部35bに嵌合される。筒部34cの内周のスクリーン12側の端部には、第3レンズ群32を保持するレンズ保持部38cが形成されている。また、筒部34cの外周のユニット本体17側の端部には、第2雄ヘリコイドネジ45が形成されている。
固定筒35は、本発明の外筒に相当するものであり、図示しないボルト等でユニット本体17に固定されている。この固定筒35は、径の異なる2段の筒部35a,35bからなる。スクリーン12側の筒部35aには、上述の後筒34の筒部34bが嵌合される。また、筒部35aの外周には、上述のボス41と同形状のボス46が一体形成されている。ボス46には、ロックネジ37が螺合するネジ穴47が形成されている。ネジ穴47は、ボス46の前面及び、筒部35aの内周に開口している。
筒部35bには、後筒34の筒部34cが嵌合される。また、この筒部35bの内周には、筒部34cの第2雄ヘリコイドネジ45に螺合する第2雌ヘリコイドネジ49が形成されている。
前筒33の第1雌ヘリコイドネジ40と、後筒34の筒部34aの第1雄ヘリコイドネジ44とが螺合することで、前筒33の内側に後筒34がヘリコイド結合される。従って、前筒33を、後筒34に対して光軸(中心線12a)周りに回転させることで、両ヘリコイドネジ40,44の作用によって前筒33が光軸方向に移動される。これにより、前筒33の回転方向及び回転量に応じて、第1レンズ群30を光軸方向に位置調整することができる。
また、後筒34の筒部34cの第2雄ヘリコイドネジ45と、固定筒35の筒部35bの第2雌ヘリコイドネジ49とが螺合することで、固定筒35の内側に後筒34がヘリコイド結合される。この場合も後筒34を、固定筒35に対して光軸(中心線12a)周りに回転させることで、両ヘリコイドネジ45,49の作用によって後筒34が光軸方向に移動される。同様にして、後筒34の回転方向及び回転量に応じて、第2及び第3レンズ群31,32を光軸方向に位置調整することができる。
上述したように、リアプロジェクション装置10を組み立てる際には、プロジェクションレンズ鏡筒18をユニット本体17に固定する前に、プロジェクションレンズ鏡筒18単体で像面湾曲やピント等の調整を行う。作業員は、装置10のスクリーン12のサイズ等に応じて、前筒33を後筒34に対して回転させたり、後筒34を固定筒35に対して回転させたりすることで、第1レンズ群31と、第2及び第3レンズ群32,33との位置調整を行い、像面湾曲やピント等を調整する。
像面湾曲やピント等が適切に調整されたら、ボス41のネジ穴42にロックネジ36を螺合するとともに、ボス46のネジ穴47にロックネジ37を螺合する。ロックネジ36を締め付けることで、その先端が後筒34の筒部34aの外周を押圧する。これにより、前筒33が回転不能となる。また、ロックネジ37を締め付けることで、同様にその先端が後筒34の筒部34bの外周を押圧するので、後筒34が回転不能となる。その結果、第1〜第3レンズ群30〜31を、適切な位置調整がなされた位置で固定(仮止め)することができる。このような状態にすることで、接着剤等で完全に固定される前に第1〜第3レンズ群30〜31の位置がずれるおそれが無くなる。
この際に、本実施形態ではロックネジ36,37の押圧により第2及び第3レンズ群31,32を内蔵する後筒34が変形するのを防止するため、前筒33にネジ穴42(ボス41)を略U字状に囲むスリット51を形成する。また、固定筒35の筒部35aにも、同様にネジ穴47(ボス46)を略U字状に囲むスリット52を形成する。これにより、前筒33には、スリット51により囲まれた略舌片状の舌片部54が形成される。また、固定筒35には、スリット52に囲まれた舌片部55が形成される。
スリット51,52及び舌片部54、55は、前筒33や固定筒35を形成するときに同時に形成可能である。上述したように、前筒33〜固定筒35は、任意のプラスチック材料から形成されるので、例えば既存の成型用の金型を改造することでスリット51,52及び舌片部54、55を容易に一体形成することできる。
舌片部54は、プラスチック材料から形成され、ネジ穴42を有するボス41と一体になっている。そのため、図5に示すように、ネジ穴42に螺合されたロックネジ36の先端が後筒34の筒部34aの外周を押圧すると、舌片部54が後筒34から遠ざかる方向に湾曲状に弾性変形する。従って、ロックネジ36を締め付けても、舌片部54が弾性変形することで後筒34の変形を防止することができる。
なお、本実施形態のように、前筒33と後筒34とが同じプラスチック材料で形成されている場合には、前筒33の(舌片部54)の厚みをd1とし、後筒34の筒部34aの厚みをd2としたときにd1>>d2となっていると、ロックネジ36を締め付けたときに、舌片部54が弾性変形する代わりに、筒部34aが変形してしまうおそれがある。そのため、d1≦d2を満たすように、舌片部54の厚みと筒部34aの厚みとを調整しておくことが好ましい。
また、ロックネジ36を締め付け過ぎると、ネジ穴42から突出するロックネジ36の先端部の長さが長くなって、後筒34が変形したり、舌片部54が破損したりするおそれがある。そのため、ロックネジ36の長さがネジ穴42の長さよりも十分に長い場合には、ロックネジ36の締め付け量を調整する。具体的には、ロックネジ36の締め付ける際に、ロックネジ36のヘッド36aとボス41の前面との間が所定間隔tになった時に締め付けを停止する。この間隔tは、ロックネジ36の長さL1、及びネジ穴42の長さL2に応じて設定すればよい。また、ロックネジ36の締め付け量を調整する代わりに、ネジ穴42の長さL2に応じてロックネジ36の長さL1を調整するようにしてもよい。
舌片部55も同様に、ネジ穴47に螺合されたロックネジ37の先端が後筒34の筒部34bの外周を押圧したときに、後筒34から遠ざかる方向に湾曲状に弾性変形する。従って、ロックネジ37を締め付けても、舌片部55が弾性変形することで後筒34の筒部34bの変形を防止することができる。
以上のように、本実施形態では、ネジ穴42ロックネジ36,37を締め付けてその先端が後筒34を押圧しても、舌片部54,55が弾性変形することで、後筒34の変形を防止することができる。
次に、本実施形態の作用について説明する。リアプロジェクション装置10を組み立てる際に、作業者はプロジェクションレンズ鏡筒18単体で像面湾曲やピント等の調整を行う。作業者は、プロジェクションレンズ鏡筒18の前筒33を後筒34に対して回転させたり、後筒34を固定筒35に対して回転させたりして、第1レンズ群31と、第2及び第3レンズ群32,33との位置調整を行う。これにより、リアプロジェクション装置10のスクリーン12のサイズ等に応じて、プロジェクションレンズ鏡筒18の像面湾曲やピント等が適切に調整される。
像面湾曲やピント等の調整が終了したら、作業者はボス41,46のネジ穴42,47にロックネジ36,37を螺合して締め付ける。ロックネジ36,37の先端がそれぞれ後筒34の筒部34a,筒部34bの外周を押圧する。これにより、前筒33及び後筒34が回転不能となって、第1〜第3レンズ群30〜32が適切な位置調整がなされた位置で固定(仮止め)される。
この際に、本実施形態では、前筒33にネジ穴42(ボス41)を略U字状に囲むスリット51を形成するとともに、固定筒35の筒部35aにも、同様にネジ穴47(ボス46)を略U字状に囲むスリット52を形成する。これにより、ロックネジ36,37の先端が後筒34の外周を押圧したときに、スリット51,52により囲まれた舌片部54,55が後筒34から遠ざかる方向に湾曲状に弾性変形するので、後筒34の変形を防止することができる。その結果、後筒34に内蔵された第2及び第3レンズ群31,32の位置がずれて、プロジェクションレンズ鏡筒18の光学性能が劣化するのが防止される。また、同タイプのリアプロジェクション装置10に搭載されるプロジェクションレンズ鏡筒18間での光学性能のばらつきを抑えることができる。
また、プロジェクションレンズ鏡筒18を設計する際に、その後筒34が変形しても光学性能が劣化しないような光学設計にする必要がなくなるので、設計の自由度を高めることができる。また、スリット51,52及び舌片部54,55は、前筒33や固定筒35と一体に形成できるので、従来とほぼ同じ製造コストでプロジェクションレンズ鏡筒18を製造することができる。
第1〜第3レンズ群30〜31を適切な位置調整がなされた位置で固定(仮止め)したら、作業者は、接着剤等で後筒34に対して前筒33を完全に固定するとともに、固定筒34に対して後筒34を完全に固定する。これらの作業が終了したら、作業者はプロジェクションレンズ鏡筒18をユニット本体17に固定して、プロジェクションレンズ鏡筒18の組み付けを完了させる。
なお、上記実施形態では、プロジェクションレンズ鏡筒18を前筒33、後筒34、固定筒35からなる3段式のものを例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、2段式または4段式以上のものであってもよい。
また、上記実施形態では、前筒33及び固定筒35の内側に後筒34がヘリコイド結合されているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、前筒33が後筒34の内側にヘリコイド結合されていてもよい。また、固定筒35の内側に、前筒33及び後筒34がそれぞれヘリコイド結合されていてもよい。いずれの場合も上記実施形態で説明したように、ロックネジが螺合されるネジ穴を囲むように略U字状のスリットを形成すればよい。
また、上記実施形態では、後筒34に第2及び第3レンズ群31,32が内蔵されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば第3レンズ群32が固定筒35に内蔵されていてもよい。
また、上記実施形態では、スリット51,52は略U字状に形成されているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ネジ穴42,47を囲みつつその囲みの一部が開口しているような形状であれば、略コ字状、略V字状、略C状に形成されていてもよい。
なお、本実施形態では、ロックネジ36,37をネジ穴42,47に螺合して締め付けた後で、接着剤等で完全に固定するようにしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、ロックネジ36,37のみで固定するようにしてもよい。
なお、上記実施形態では、ユニット本体17に三枚の透過型の液晶パネル23R,23G,23Bが設けられた三板式プロジェクタについてのみ述べているが、反射型の液晶パネルやデジタルマイクロミラーデバイス等の他の画像表示素子が設けられているものについても本発明を同様に適用できる。また、画像光をスクリーンに向けて反射する反射部材として、一枚の平面鏡だけを使用した構成としているが、これに限らず、長大な投映距離を確保するために複数枚の平面鏡を用いた構成にしてもよい。
また、本発明はリアプロジェクション装置10に用いられるプロジェクションレンズ鏡筒18を例に説明を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、フロントプロジェクション装置、カメラ等の撮像装置、プリンタプロセサ等の画像記録装置に用いられる
単焦点のレンズ鏡筒にも本発明を適用することができる。
リアプロジェクション装置の断面図である。 プロジェクタユニットのユニット本体の説明図である。 本発明を実施したプロジェクションレンズ鏡筒の側面図である。 図3のIV−IV線に沿う断面図である。 図3のV−V線に沿う断面図である。
符号の説明
10 リアプロジェクション装置
14 プロジェクションユニット
18 プロジェクションレンズ鏡筒
30 第1レンズ群
31 第2レンズ群
32 第3レンズ群
33 前筒
34 後筒
35 固定筒
36,37 ロックネジ
42,47 ネジ穴
51,52 スリット
54,55 舌片部

Claims (3)

  1. 外筒と、一端部が前記外筒に嵌合して、前記外筒に対して相対的に進退自在に設けられた内筒とを有し、前記外筒及び前記内筒のいずれか一方を他方に対して相対的に進退させることで、前記一方に内蔵された光学系を光軸方向に移動させて位置調整可能なレンズ鏡筒において、
    前記外筒に形成され、前記光軸と交差する方向に延び、前記外筒の外周及び内周に開口したネジ穴と、
    前記ネジ穴に螺合され、前記位置調整後に前記内筒の外周を押圧して前記光学系を移動不能にするネジと、
    前記外筒に形成され、前記ネジ穴を囲みつつその囲みの一部が開口した形状のスリットと、
    前記スリットにより囲まれ、前記ネジ穴に螺合した前記ネジが前記内筒の外周を押圧したときに、前記内筒から遠ざかる方向に変形可能な舌片部とを有することを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記スリットは、略U字状に形成されていることを特徴とする請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記外筒がプラスチック材料で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ鏡筒。
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