JP2008052193A - 回転ロック機構、光学装置、および撮像装置 - Google Patents

回転ロック機構、光学装置、および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ピント調整作業の容易化および調整精度の向上を図ること。
【解決手段】主鏡筒102に支持されたレンズ104における光軸周りに回転可能なフォーカスリング109の回転半径方向にフォーカスリング109を貫通し、主鏡筒102との摩擦によってフォーカスリング109の回転を固定するように主鏡筒102に当接する当接位置と当接位置とは異なる解除位置との間で変位自在なロックビス115と、ロックビス115を当接位置から解除位置側に付勢するバネと、ロックビス115を当接位置に位置付ける位置付け機構と、を設け、主鏡筒102に対してフォーカスリング109を固定するようにした。
【選択図】図1

Description

この発明は、回転ロック機構、光学装置、および撮像装置に関する。
従来、鏡筒内に保持されたレンズを鏡筒の外周側に設けられたフォーカスリングの回転量に応じて光軸方向に移動させることでピント調整をおこなうレンズ装置があった。このようなレンズ装置には、フォーカスリングの回転に要するトルク(以下、「フォーカストルク」という)の大きさを可変とした技術があった。ピント調整は、フォーカストルクの大きさを調整することによって微調整がし易くなり、微調整によって調整精度の向上を図ることができる。
フォーカストルクの大きさを調整する技術としては、従来、たとえば、光軸方向にフォーカスリングを付勢する付勢力を作用させるトルク可変リングを備え、トルク可変リングがフォーカスリングに加える付勢力を調整することで、ピント調整に際してのフォーカストルクの大きさを可変とした技術があった(たとえば、下記特許文献1を参照。)。
また、従来、ピント調整を可能にしたレンズ装置では、調整したピントがずれないように、フォーカスリングの位置を固定するようにした技術があった。このような技術としては、従来、たとえば、フォーカスリングに対してフォーカスリングの半径方向に螺合され、先端を鏡筒に当接させることによる鏡筒との摩擦によってフォーカスリングの位置を固定するロック用のネジを備えるレンズ装置があった。
ロック用のネジを備えるレンズ装置では、ロック用のネジを過剰に締め込んだ場合に鏡筒に孔があいてしまうことが懸念されるため、従来、たとえば、レンズ装置の光軸方向に沿って鏡筒に螺合されたネジの一部にプレート状部材を設け、鏡筒から抜ける方向にネジが回転する際にプレート状部材をリング状部材に押し当てることによって、フォーカスリングの位置を固定するようにした技術があった(たとえば、下記特許文献2を参照。)。
特開平10−148748号公報 特開2004−054186号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された技術では、フォーカスリングの回転に要するトルクの大きさを変えるごとにトルク可変リングを操作しなくてはならず、フォーカストルクの大きさを調整する作業が煩雑になるという問題があった。また、特許文献1に記載された技術では、フォーカスリングを回転させている最中にトルク可変リングを操作することは困難であるため、状況に応じた微調整ができないという問題があった。
また、上述した特許文献2に記載された技術では、フォーカスリングの回転をロックするためには、ストッパープレートを操作リングまたは鏡筒本体に形成された溝の内周面に押しつけた状態でツマミを回転させなくてはならず、ツマミを回転させている間にフォーカスリングが回転してピントがずれてしまうことが懸念されるという問題があった。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、ピント調整作業の容易化および調整精度の向上を図ることができる回転ロック機構、光学装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
この発明は、さらに、ピント調整にともなう破損を防止することができる回転ロック機構、光学装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
この発明は、さらに、調整後のピントのずれを防止することができる回転ロック機構、光学装置、および撮像装置を提供することを目的とする。
この発明にかかる回転ロック機構は、支持部材に支持された光学部材における光軸周りに回転可能な回転部材を前記支持部材に対して固定する回転ロック機構であって、前記回転部材の回転半径方向に当該回転部材を貫通し、前記支持部材との摩擦によって前記回転部材の回転を固定するように前記支持部材に当接する当接位置と当該当接位置とは異なる解除位置との間で変位自在な規制部材と、前記規制部材を前記当接位置から前記解除位置側に付勢する付勢部材と、前記規制部材を前記当接位置に位置付ける位置付け機構と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、回転部材の回転のために回転部材を把持させると同時に付勢部材による付勢力に抗して規制部材を当接位置側へ移動させることで、回転部材の回転中に回転部材の回転に要するトルクを適宜調整することができる。これによって、回転ロック機構はピント調整作業の容易化および調整精度の向上を図ることができる。そして、これによって、回転ロック機構を利用する利用者は、回転部材を回転させながら回転部材の回転に要するトルクを適宜調整することができるので、ピント調整を容易かつ精度よくおこなうことができる。
また、この発明にかかる回転ロック機構における前記位置付け機構は、前記回転部材および前記規制部材に設けられた突起部材の係合によって前記規制部材を前記当接位置に位置付けることを特徴とする。
この発明によれば、支持部材に対して過剰な負荷をかけることなく、規制部材を当接位置に位置付けることができる。これによって、回転ロック機構は、ピント調整にともなう回転ロック機構の破損を防止し、回転ロック機構の耐久性の向上を図ることができる。また、この発明によれば、回転部材を不用意に回転させるような外力を作用させることなく、規制部材を当接位置に位置付けることができる。これによって、回転ロック機構は、調整後のピントのずれを防止することができる。
さらに、この発明によれば、簡易な構成によって規制部材を当接位置に容易に位置付けることができる。これによって、回転ロック機構は、構成の簡易化および規制部材を当接位置に位置付ける作業の容易化を図ることができる。そして、これによって、回転ロック機構を利用する利用者は、ピント調整を容易かつ精度よくおこなうことができる。
また、この発明にかかる光学装置は、光学部材を当該光学部材の光軸方向に移動可能に支持する鏡筒と、前記鏡筒の外周側において前記光軸周りに回転可能に設けられて、回転することによって前記光学部材を前記光軸方向に移動させる回転部材と、前記回転部材の回転半径方向に当該回転部材を貫通し、前記鏡筒との摩擦によって前記回転部材の回転を固定するように前記鏡筒に当接する当接位置と当該当接位置とは異なる解除位置との間で変位自在な規制部材と、前記規制部材を前記当接位置から前記解除位置側に付勢する付勢部材と、前記規制部材を前記当接位置に位置付ける位置付け機構と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、回転部材の回転のために回転部材を把持させると同時に付勢部材による付勢力に抗して規制部材を当接位置側へ移動させることで、回転部材の回転中に回転部材の回転に要するトルクを適宜調整することができる。これによって、光学装置は、ピント調整作業の容易化および調整精度の向上を図ることができる。そして、これによって、光学装置を利用する利用者は、回転部材を回転させながら回転部材の回転に要するトルクを適宜調整することができるので、ピント調整を容易かつ精度よくおこなうことができる。
また、この発明にかかる撮像装置は、上述した光学装置と、前記光学装置を介して入射された光を電気信号に変換する撮像用の光電変換素子を含む撮像機構と、を備えることを特徴とする。
この発明によれば、光学装置を介して撮像装置内に入射する外光のピントを、光電変換素子の位置に精度よく合わせることができるので、撮像装置の利用者は、鮮明な画像を得ることができる。
この発明にかかる回転ロック機構、光学装置、および撮像装置によれば、ピント調整作業の容易化および調整精度の向上を図ることができる。また、この発明にかかる回転ロック機構、光学装置、および撮像装置によれば、さらに、ピント調整にともなう破損を防止することができる。また、この発明にかかる回転ロック機構、光学装置、および撮像装置によれば、さらに、調整後のピントのずれを防止することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる回転ロック機構、光学装置、および撮像装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。この実施の形態は、この発明にかかる回転ロック機構、光学装置、および撮像装置を実現するズームレンズ装置への適用例を示す。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1のズームレンズ装置を示す断面図である。はじめに、図1を用いて、実施の形態1のズームレンズ装置の構成について説明する。図1に示したように、実施の形態1のズームレンズ装置100は、ズームレンズ装置100の光軸方向を軸心方向とする略円筒形状のレンズ鏡筒101を備えている。
ズームレンズ装置100は、レンズ鏡筒101の一端側を撮像装置に連結して使用される。撮像装置は、ズームレンズ装置100を介して入射した外光の強度に応じた電気信号を出力する撮像用の光電変換素子を備えている。撮像用の光電変換素子は、具体的には、たとえば、CCD(Charge Coupled Device)などによって実現される。
レンズ鏡筒101は、ズームレンズ装置100が撮像装置に連結された状態において、撮像装置とは反対側に位置付けられる支持部材としての主鏡筒102と、撮像装置側に位置付けられる副鏡筒103と、を備えている。主鏡筒102の内側にはレンズ104が設けられており、副鏡筒103の内側にはレンズ105が設けられている。レンズ104,105は、一連の光軸上に設けられている。
レンズ104はレンズ枠106によって保持されており、レンズ105はレンズ枠107によって保持されている。また、主鏡筒102と副鏡筒103の間には、レンズ104を通過し、レンズ105に入射する光量を調整する絞り部材108が設けられている。公知の技術であるため説明を省略するが、絞り部材108は、レンズ105に入射する光量を制限し、撮像用の光電変換素子に入射する光量を変化させ、撮像用の光電変換素子における露出を調節する。
主鏡筒102の外周側には、回転部材としてのフォーカスリング109が設けられている。フォーカスリング109は、光軸を軸心とする略円筒形状を有しており、主鏡筒102に対して光軸周りに回転自在に設けられている。副鏡筒103の外周側には、ズームリング110が設けられている。ズームリング110は、光軸を軸心とする略円筒形状を有しており、副鏡筒103に対して光軸周りに回転自在に設けられている。
レンズ枠106およびレンズ枠107は、それぞれ、主鏡筒102および副鏡筒103に設けられて光軸方向を長手方向とするスリット(縦溝)に挿入された支持片111,112を備えている。図1において、スリット(縦溝)は図示を省略する。支持片111および支持片112は、それぞれ、主鏡筒102および副鏡筒103の外周側に貫通し、フォーカスリング109およびズームリング110の内周側に設けられたカム溝(符号を省略)に係合されている。カム溝は、たとえば、光軸を軸心とする螺旋状など、光軸に対して傾斜するように設けられている。
主鏡筒102または副鏡筒103に対してフォーカスリング109またはズームリング110を光軸周りに回転させると、カム溝に係合している支持片111または支持片112がフォーカスリング109またはズームリング110の回転に連れられて光軸周りに回転しようとする。支持片111,112は、スリット(縦溝)によって光軸回りへの移動が規制されていることから、フォーカスリング109またはズームリング110が回転すると、フォーカスリング109またはズームリング110の回転にともなってカム溝に対する係合位置を変えながら、光軸方向にのみ移動する。
ズームレンズ装置100は、主鏡筒102に対するフォーカスリング109の回転を規制する回転ロック機構113を備えている。回転ロック機構113は、フォーカスリング109に設けられて、フォーカスリング109の径方向を軸心方向とするビス孔114と、ビス孔114に挿入される規制部材としてのロックビス115と、を備えている。
ロックビス115の先端は、ビス孔114に挿入された状態で、主鏡筒102の外周面に当接する。ロックビス115は、先端部分と主鏡筒102との摩擦によって主鏡筒102に対するフォーカスリング109の回転を規制し、フォーカスリング109の位置を固定する。この状態で、フォーカスリング109とロックビス115とを係合させることにより、主鏡筒102に対するフォーカスリング109の回転規制が保持される(図2を参照)。
ズームリング110には、ズームリング110の径方向を軸心方向とするロックネジ116が設けられている。ロックネジ116の先端は、副鏡筒103の外周面に当接されている。ロックネジ116は、先端部分と副鏡筒103との摩擦によって副鏡筒103に対するズームリング110の回転を規制し、ズームリング110の位置を固定する。
図1中符号117は、フォーカスリング109を、ズームリング110から離反する方向に付勢するフォーカスバネである。また、図1中符号118は、フォーカスバネ117によって付勢されるフォーカスリング109が当接されるストッパー部材である。
図2は、回転ロック機構113を示す斜視図である。つぎに、図2を用いて、回転ロック機構113について説明する。図2に示したように、回転ロック機構113は、ロックビス115,ストッパー201,付勢部材としてのバネ202,およびビス孔114を構成するビス孔部材203を備えている。ストッパー201は、分割片201a,201bを組み合わせることによって構成されている。
ストッパー201は、ロックビス115に取り付けられて、ビス孔114に挿入されたロックビス115がビス孔114から抜けないように、ロックビス115をビス孔114内に位置付ける。バネ202は、ビス孔114内に位置付けられて、ロックビス115に設けられたバネ受け部材204を介して、ロックビス115を主鏡筒102から離反する方向に付勢する。
ロックビス115には、ロックビス115を回転させる際に作業者が把持するためのツマミ205が設けられている。バネ受け部材204は、ロックビス115の軸心を間にして対向するように対をなしている。ロックビス115は、ロックビス115の軸心から外周側に向かって突出する形状を有している。
図2中符号206は、ロックビス115の軸心から外周側に突出するリブである。図2中符号を省略するが、リブ206は、ストッパー201に設けられた切り欠き部内に位置付けられる。切り欠き部は、分割片201a,201bを組み合わせてストッパー201を構成した状態で形成される。リブ206は、ロックビス115がロックビス115の軸心周りに回転することで切り欠き部内で変位する。ロックビス115の回転量は、リブ206および切り欠き部によって制限されている。実施の形態1では、ロックビス115の回転量は90度となるように設計されている。
図3は、ビス孔部材203を示す斜視図である。つぎに、図3を用いて、ビス孔部材203について説明する。図3に示したように、ビス孔部材203は、フォーカスリング109の径方向を軸心方向とするビス孔114を備えている。ビス孔部材203におけるビス孔114は、上述したストッパー201を保持するストッパー保持部301と、ストッパー保持部301を介してビス孔114内に挿入されたロックビス115をビス孔114内で回転自在とする回転保持部302と、を備えている。
ストッパー保持部301と回転保持部302との間には、抜け止め部303が設けられている。抜け止め部303は、ビス孔114の内側に向けて突出する一対の抜け止めリブ304を備えている。抜け止め部303は、ロックビス115のバネ受け部材204に対してツマミ205側から抜け止めリブ304を当接させることで、回転保持部302に位置付けられたロックビス115の回転保持部302からの抜けを防止する。
ビス孔部材203において、回転保持部302を間にして抜け止め部303とは反対側には、貫通防止部305が設けられている。貫通防止部305は、ビス孔114の内側に向けて突出する一対の貫通防止リブ306を備えている。一対の貫通防止リブ306は、ビス孔部材203の軸心方向に直交する面内において、一対の抜け止めリブ304の対向方向に直交する方向に対向するように設けられている。貫通防止部305は、ロックビス115のバネ受け部材204に対して、バネ202を間にして、先端側から貫通防止リブ306を当接させることで、ロックビス115の先端が主鏡筒102に過剰な圧力で当接することを防止する。
図4〜図7は、回転ロック機構113の取り付け工程について説明する説明図((その1)〜(その4))である。つぎに、図4〜図7を用いて、回転ロック機構113の取り付け工程について説明する。回転ロック機構113の組み立て作業に際して、組み立て作業をおこなう作業者は、まず、図4に示したように、バネ202をビス孔114内に位置付けた状態で、ロックビス115をビス孔114内に挿入する。作業者は、ツマミ205の長手方向と光軸方向とが平行になる状態で、ロックビス115をビス孔114内に挿入する。
つづいて、作業者は、ロックビス115の先端が主鏡筒102の外周面に当接するまでロックビス115をビス孔114内に挿入する前に、図5に示したように、ロックビス115を間にして分割片201a,201bを組み合わせ、ロックビス115にストッパー201を取り付ける。分割片201a,201bは、組み合わされた後に接着剤などを用いて互いに固定される。ストッパー201は、ロックビス115に対して固定されておらず、ロックビス115に対してロックビス115の軸心周りに相対的に回転可能な状態とされている。ストッパー201は、ロックビス115に対してバネ受け部材204よりもツマミ205側に取り付けられる。
つづいて、作業者は、図6に示したように、ストッパー201がストッパー保持部301に位置付けられるまで、ロックビス115をビス孔114内に挿入する。図6に示した状態では、ロックビス115は、バネ202がバネ受け部材204に加える付勢力によって、主鏡筒102の外周面から離間する方向に付勢されており、主鏡筒102に対してフォーカスリング109が回転可能な程度の当接力で主鏡筒102の外周面に当接している。
ロックビス115は、ロックビス115におけるバネ受け部材204が、抜け止め部303内に位置づけられている状態のときに、主鏡筒102に対してフォーカスリング109が回転可能な程度の当接力で主鏡筒102の外周面に当接している。ロックビス115の先端は、主鏡筒102の外周面から離間していてもよい。なお、図6に示した状態におけるロックビス115は、ロックビス115に対して光軸方向への付勢力が加えられていない場合にも、ストッパー201によってビス孔114からの抜けが防止されている。
つづいて、作業者は、ツマミ205を把持して、図7に示したように、ロックビス115をロックビス115の軸心回りに回転させる。これにより、ロックビス115のバネ受け部材204に対してツマミ205側から抜け止めリブ304が当接し、ロックビス115がビス孔114内に位置付けられる。
ロックビス115は、図7に示した状態において、主鏡筒102に対してフォーカスリング109を固定し、主鏡筒102に対するフォーカスリング109の回転を規制する程度の当接力で主鏡筒102の外周面に当接している。実施の形態1では、図7に示した状態のバネ受け部材204および抜け止めリブ304によって位置付け機構が実現されている。また、実施の形態1では、図7に示した状態のロックビス115の位置が当接位置であり、図6に示した状態のロックビス115の位置が解除位置である。
実施の形態1では、主鏡筒102に対してフォーカスリング109が回転可能な程度の当接力で主鏡筒102の外周面に当接している状態を、ロックビス115が解除位置に位置づけられている状態としたが、これにかぎるものではない。ロックビス115の解除位置は、ロックビス115の先端部分は、フォーカスリング109の位置を固定しない位置に位置づけられていればよく、たとえば、フォーカスリング109の外周面から離間していてもよい。
上述した構成において、ズームレンズ装置100のピント調整作業をおこなう作業者は、ピント調整作業に際して、まず、ツマミ205を把持してロックビス115をロックビス115の軸心回りに回転させ、図6に示した状態にする。つづいて、フォーカスリング109を把持して、主鏡筒102に対して光軸周りにフォーカスリング109を回転させる。このとき、作業者は、撮像装置が撮像した画像を専用のモニタなどを介して視認しながら、モニタに映し出される画像のピントがおおよそ合う位置までフォーカスリング109を回転させる。
つづいて、作業者は、ロックビス115が光軸側に移動するようにロックビス115を付勢した状態でモニタに映し出される画像のピントが合う位置までフォーカスリング109を回転させる。作業者は、たとえば、人差し指でロックビス115を付勢し、フォーカスリング109において光軸を間にしてロックビス115とは反対側を親指で触れた状態でフォーカスリング109を回転させる。これにより、フォーカスリング109の回転に要するトルク(以下、「フォーカストルク」という)の大きさを大きくすることができる。
フォーカストルクの大きさは、ロックビス115を主鏡筒102に付勢する付勢力の大きさによって調整することができる。具体的には、たとえば、上述したように人差し指と親指とによってフォーカスリング109を把持している場合には、フォーカスリング109を把持する力を強めるなどすることによって、ロックビス115を主鏡筒102に付勢する付勢力を大きくすることができる。ズームレンズ装置100においては、ロックビス115を主鏡筒102に付勢する付勢力を調整するだけで、フォーカストルクの大きさを容易に調整することができる。
フォーカストルクが大きくなると、フォーカスリング109をゆっくり回転させやすくなるので、フォーカスリング109の回転を、ピントが丁度合う位置(以下、「ジャスピン位置」という)で止めやすくなる。これによって、ジャスピン位置を行き過ぎてフォーカスリング109を回転させる、という状況が生じにくくなり、ピント調整精度の向上を図ることができる。
上述したように、実施の形態1によれば、フォーカスリング109の回転のためにフォーカスリング109を把持させると同時にバネ202による付勢力に抗してロックビス115を当接位置側へ移動させることで、フォーカスリング109の回転中にフォーカストルクを適宜調整することができる。
これによって、回転ロック機構113はピント調整作業の容易化および調整精度の向上を図ることができる。そして、これによって、ズームレンズ装置100を利用する利用者は、フォーカスリング109を回転させながらフォーカストルクを適宜調整することができるので、ピント調整を容易かつ精度よくおこなうことができる。
また、実施の形態1によれば、主鏡筒102に対して過剰な負荷をかけることなく、ロックビス115を当接位置に位置付けることができる。これによって、回転ロック機構113は、ピント調整にともなう回転ロック機構113の破損を防止し、回転ロック機構113の耐久性の向上を図ることができる。
たとえば、フォーカスリング109の外周側から内周側に挿入されたネジの先端を主鏡筒102に当接させることによって、フォーカスリング109の回転を固定するような従来の回転ロック機構では、ネジを強く締めた際にネジの回転力がフォーカスリング109を回転させるような力として作用し、フォーカスリング109が回転してしまった場合には、ピント調整したレンズ104の位置がずれてしまう懸念があった。
これに対し、実施の形態1によれば、フォーカスリング109を不用意に回転させるような外力を作用させることなく、ロックビス115を当接位置に位置付けることができる。これによって、回転ロック機構113は、調整後のピントのずれを防止することができる。
さらに、実施の形態1によれば、簡易な構成によってロックビス115を当接位置に容易に位置付けることができる。これによって、回転ロック機構113は、構成の簡易化およびロックビス115を当接位置に位置付ける作業の容易化を図ることができる。そして、これによって、回転ロック機構113を利用する利用者は、ピント調整を容易かつ精度よくおこなうことができる。
また、実施の形態1によれば、ズームレンズ装置100を介して撮像装置内に入射する外光のピントを、撮像用の光電変換素子の位置に精度よく合わせることができるので、撮像装置の利用者は、鮮明な画像を得ることができる。
以上説明したように、実施の形態1のズームレンズ装置100によれば、ピント調整作業の容易化および調整精度の向上を図ることができる。また、実施の形態1のズームレンズ装置100によれば、さらに、ピント調整にともなう破損を防止することができる。また、実施の形態1のズームレンズ装置100によれば、さらに、調整後のピントのずれを防止することができる。
図示を省略するが、ロックビス115の先端には、ロックビス115と主鏡筒102の外周面との間に位置する弾性部材を設けてもよい。弾性部材は、主鏡筒102に対するフォーカスリング109の回転に支障を来たすことのないように、主鏡筒102の外周面に対して円滑にスライド可能な表面性を有する材料性によって形成されていることが好ましい。弾性部材は、一部材であってもよいし、複数部材によって構成されていてもよい。
複数部材によって構成する場合、具体的には、たとえば、主鏡筒102の外周面に当接する球体と、当該球体を主鏡筒102の外周面に当接する方向に付勢する付勢部材と、によって構成することができる。いずれの場合にも、弾性部材は、ロックビス115が当接位置に位置づけられた状態においては、それ以上の弾性変形が不可能な状態まで弾性変形するように設けられているものとする。弾性部材を設けることによって、フォーカストルクの調整を一層円滑におこなうことができる。
なお、実施の形態1においては、フォーカスリング109に対して別体とされたビス孔部材203を用いて回転ロック機構113を実現する例について説明したが、これにかぎるものではない。図示を省略するが、フォーカスリング109に直接ビス孔114を設けてもよい。これによって、フォーカスリング109にビス孔部材203を取り付ける作業工程数および部品点数を低減することができる。
(実施の形態2)
図8は、実施の形態2のズームレンズ装置が備えるロックビスを示す側面図である。つぎに、図8を用いて、実施の形態2のズームレンズ装置が備えるロックビスの構成について説明する。実施の形態2では、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号であらわし、説明を省略する。図8に示したように、実施の形態1のズームレンズ装置100が備えるロックビス800は、ツマミ部801とストッパー802と軸部材803とによって構成されている。
ストッパー802は、一部材によって構成されている。ツマミ部801およびストッパー802には、軸部材803が挿入される挿入孔804,805が設けられている。回転ロック機構113の組み立て作業に際して、組み立て作業をおこなう作業者は、まず、軸部材803をビス孔114に挿入し、つづいて挿入孔805内に軸部材803が挿入されるように、軸部材803にストッパー802を取り付ける。
つづいて、挿入孔804内に軸部材803が挿入されるように、軸部材803にツマミ部801を取り付ける。これによって、ロック機構113が組み立てられ、上述した図6に示した状態となる。
上述したように、実施の形態2によれば、ストッパー802が一部材で構成されているので、ストッパー802を取り付ける作業の容易化を図ることができる。
以上のように、本発明にかかる回転ロック機構、光学装置、および撮像装置は、支持部材に対して回転する回転部材の固定に有用であり、特に、鏡筒に対して回転することで鏡筒内に保持されたレンズを光軸方向に移動させるフォーカスリングの固定に適している。
実施の形態1のズームレンズ装置を示す断面図である。 回転ロック機構を示す斜視図である。 ビス孔部材を示す斜視図である。 回転ロック機構の取り付け工程について説明する説明図(その1)である。 回転ロック機構の取り付け工程について説明する説明図(その2)である。 回転ロック機構の取り付け工程について説明する説明図(その3)である。 回転ロック機構の取り付け工程について説明する説明図(その4)である。 実施の形態2のズームレンズ装置が備えるロックビスを示す側面図である。
符号の説明
100 ズームレンズ装置
102 主鏡筒
109 フォーカスリング
113 回転ロック機構
115 ロックビス
202 バネ
800 ロックビス


Claims (4)

  1. 支持部材に支持された光学部材における光軸周りに回転可能な回転部材を前記支持部材に対して固定する回転ロック機構であって、
    前記回転部材の回転半径方向に当該回転部材を貫通し、前記支持部材との摩擦によって前記回転部材の回転を固定するように前記支持部材に当接する当接位置と当該当接位置とは異なる解除位置との間で変位自在な規制部材と、
    前記規制部材を前記当接位置から前記解除位置側に付勢する付勢部材と、
    前記規制部材を前記当接位置に位置付ける位置付け機構と、
    を備えることを特徴とする回転ロック機構。
  2. 前記位置付け機構は、前記回転部材および前記規制部材に設けられた突起部材の係合によって前記規制部材を前記当接位置に位置付けることを特徴とする請求項1に記載の回転ロック機構。
  3. 光学部材を当該光学部材の光軸方向に移動可能に支持する鏡筒と、
    前記鏡筒の外周側において前記光軸周りに回転可能に設けられて、回転することによって前記光学部材を前記光軸方向に移動させる回転部材と、
    前記回転部材の回転半径方向に当該回転部材を貫通し、前記鏡筒との摩擦によって前記回転部材の回転を固定するように前記鏡筒に当接する当接位置と当該当接位置とは異なる解除位置との間で変位自在な規制部材と、
    前記規制部材を前記当接位置から前記解除位置側に付勢する付勢部材と、
    前記規制部材を前記当接位置に位置付ける位置付け機構と、
    を備えることを特徴とする光学装置。
  4. 請求項3に記載の光学装置と、
    前記光学装置を介して入射された光を電気信号に変換する撮像用の光電変換素子を含む撮像機構と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102346287A (zh) * 2010-08-02 2012-02-08 日本精密测器株式会社 透镜固定单元以及摄像装置
WO2022163773A1 (ja) * 2021-01-28 2022-08-04 興和株式会社 レンズ鏡筒及びツマミ脱落防止部材
WO2024048701A1 (ja) * 2022-09-02 2024-03-07 興和株式会社 カメラユニット

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