JP3245576U - フィルターホルダー - Google Patents

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竹本 新治
登 衛藤
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Abstract

【課題】 ホルダーフレームをアダプターリングに着脱する際に、操作が容易なフィルターホルダーを提供する。【解決手段】 本考案は、光学フィルターをカメラレンズに取り付けるためのフィルターホルダーであって、ロッキングツマミを操作することによって、カメラレンズに装着されたアダプターリングにホルダーフレームを着脱可能としたり、回転可能に取り付けたり、回転ができないようにロックできるようにしたりして、ホルダーフレームをアダプターリングに着脱して設定する際の、操作が容易なフィルターホルダーを実現した。【選択図】図1

Description

本発明はフィルターホルダーに関し、より詳細にはカメラレンズ用のフィルターホルダーに関する。
近年、フィルターをカメラレンズに取り付けるのに、フィルターホルダーが用いられている。すなわち、このフィルターホルダーを予めカメラレンズに取り付けておき、このフィルターホルダーに形成された把持溝を介して、角型のフィルター等を着脱自在に差し込めるようにしたものである。そして、フィルターとカメラレンズを用いた撮影の準備等を素早く行う等のために、より操作の容易なフィルターホルダーが望まれていた。
従来のこのようなフィルターホルダーとして、特許文献1にて開示されたものがある。このフィルターホルダーは、円形切取部を有するホルダー本体と、カメラレンズへ装着するためのアダプターリングとを有している。そして、アダプターリングの穴径を異にするものを用意し、本体に装着することにより、例えば46mm~72mmの範囲のレンズに対する各種フィルターの使用を可能にするものであり、ホルダー本体へ効果の異なる2種またはそれ以上のフィルターを併用して使用することができる。
ここで、アダプターリングはホルダー本体の円筒部に装着を完了すると、任意に回転しうる状態にセットされるから、カメラに装着したフィルターホルダーを回転可能にすることができる。すなわち、ホルダー本体とアダプターレンズとは相対的に回転できるように係合しているので、偏光フィルターの使用に適している。またホルダー本体には連結用の縁部、凸起、環状凹溝を備えているので、同一形状のホルダーを回転可能な状態で連結することができる。
また、従来のこのようなフィルターホルダーとして、特許文献2にて開示された撮影装置用フィルターホルダーがある。この撮影装置用フィルターホルダーは、取付リングを介して撮影装置に取り付けられるリング状のフィルターホルダーであり、取付リングの取り付けられる面と反対の面に一対のガイド部材を突出形成し、一対のガイド部材の内面側にフィルターを装着する複数条のガイド溝を形成し、フィルターを保持できるように構成したものである。そして、フィルターホルダーにフィルターを挿着するにおいて、フィルターを損傷する危険性がなく、また、フィルターの幅および厚みの寸法が少々ラフでも、使用可能にしたものである。
また、従来のこのようなフィルターホルダーとして、非特許文献1にて開示されたものがある。このフィルターホルダーは、ツマミとロッキングスクリューを有し、角型フィルターを重ねて装着可能なホルダーフレームと、アダプターリングを有している。このアダプターリングをカメラレンズに取り付け、ツマミを横に引いてホルダーフレームをアダプターリングに取り付けることにより、簡単にホルダーフレームをカメラレンズに取り付けが可能である。
そして、ホルダーフレームをアダプターリングに取り付けた状態で、ロッキングスクリューを回転して締めれば、ホルダーフレームを回動はするが取り外せないようにすることができる。更にロッキングスクリューを締めていけば、アダプターリングに対してホルダーフレームが回動しないようにロックすることができる。
この状態から、まずロッキングスクリューを逆回転させて十分に緩め、次にツマミを横に引くことにより、ホルダーフレームをアダプターリングから取り外すことができる。
特開昭56―135830号公報 実開昭58―91734号公報
V7 Alpha ホルダー[令和5年9月4日検索]、インターネット〈https://nisifilters.jp/product/v7alpha/〉
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、ホルダー本体とアダプターレンズとは相対的に回転できるように係合しているが、この回転をしないようにさせる手段を有しておらずロックさせることができないという不都合があった。すなわち、カメラにフィルターホルダーを介してフィルターを取り付けて撮影中、誤ってフィルターに触っただけでフィルターが回転し、撮影するために準備した設定が簡単にずれてしまうという不都合があった。
また、特許文献2に記載の技術においては、取付リングを単にフィルターホルダーに嵌め込むように形成されているため、特許文献1と同様に、回転させないようにする手段を有しておらずロックさせることができず、また、誤ってフィルターに触っただけでフィルターが回転してしまうという不都合があった。
また、非特許文献1に記載の技術においては、ロッキングスクリューを有し、これを締めることにより、アダプターリングに対してホルダーフレームが回転しないようにロックすることができるようになっている。しかしながら、ホルダーフレームをアダプターリングに取り付けてロックするときには、まずはツマミを横に引っ張りホルダーフレームを取り付け、次に、ロッキングスクリューを回転させて締付けるようにしていた。
そして、ロックした状態から、ホルダーフレームをアダプターリングから取り外そうとするときには、まずはロッキングスクリューを逆回転させて緩めて、次にツマミを横に引っ張るようにしていた。すなわち、アダプターリングに対してホルダーフレームを装着し、また、取り外すときには、ツマミとロッキングスクリューのそれぞれに別々の操作することが必要であり、全体の操作に手間がかかってしまうという不都合があった。
本考案の目的は、ホルダーフレームをアダプターリングに着脱して設定する際の、操作が容易なフィルターホルダーを提供することにある。
本考案は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。
本考案は、フィルターホルダーに関する。
そして、フィルターホルダーは、光学フィルターを装着可能なホルダーフレームと、カメラレンズの口径に合わせてフィルターホルダーを装着するためのアダプターリングを有しており、ホルダーフレームはアダプターリングに着脱自在に構成され、ホルダーフレームは、ロッキングツマミと、ロッキングツマミを、回動可能であって、ホルダーフレームの光軸と略直交する方向に往動可能に保持しガイドするツマミガイド部と、ロッキングツマミを光軸の方向に付勢する付勢手段を有していて、ロッキングツマミがツマミガイド部にガイドされることによって、ロッキングツマミを第1の回転方向に回動させて回動が係止されたときには、ロッキングツマミはホルダーフレームの光軸と略直交する方向に往動可能な状態となり、ロッキングツマミを付勢手段の付勢力に抗して光軸の方向と反対方向に引くことにより、ホルダーフレームをアダプターリングに取り付け可能な状態となり、ホルダーフレームをアダプターリングに取り付けた状態で、ロッキングツマミを第1の回転方向とは逆方向の第2の回転方向に回動させたときには、ロッキングツマミは往動できない状態となり、ホルダーフレームはアダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、更に、ロッキングツマミを第2の回転方向に回動させ、回動が係止されたときには、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されていることを特徴とする。
また、ロッキングツマミがツマミガイド部にガイドされることによって、ロッキングツマミをロックされた状態から、第1の回転方向に回動させたときには、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、更に、ロッキングツマミを第1の回転方向に回動させ、回動が係止されたときには、ロッキングツマミは往動可能な状態となり、ロッキングツマミを付勢手段の付勢力に抗して光軸の方向と反対方向に引くことにより、ホルダーフレームはアダプターリングから取り外し可能な状態になるように構成されていることを特徴とする。
また、ツマミガイド部は、ロッキングツマミの軸心に対して略螺旋状に傾斜して形成された第1の傾斜溝を有し、ロッキングツマミは、第1の傾斜溝と係合可能に構成された第1の溝案内部を有し、ロッキングツマミを往動可能な状態から第2の回転方向に回動させたときには、溝案内部が第1傾斜溝と係合してロッキングツマミは往動できない状態とななって、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、更に、ロッキングツマミを第2の回転方向に回動させると、溝案内部が第1傾斜溝を移動することによりロッキングツマミが光軸の方向に移動して、アダプターリングの側部が圧接されてロッキングツマミの回動が係止され、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されていることを特徴とする。
また、ホルダーフレームは、ホルダーフレームにアダプターリングが装着されたときに、アダプターリングを保持するアダプターリング保持爪を有し、アダプターリング保持爪は、ツマミガイド部によって、ホルダーフレームの光軸と略直交する方向に往動可能に保持されてガイドされ、付勢手段により光軸の方向に付勢されていて、ロッキングツマミが光軸の方向と反対方向に引かれたときには、アダプターリング保持爪は同じ光軸の方向と反対方向に移動するよう構成されていることを特徴とする。
また、アダプターリング保持爪は、ロッキングツマミが引かれなくても往動可能に構成され、アダプターリングがホルダーフレームに装着がされるときに、アダプターリングの外周部がアダプターリング保持爪に当接されることにより、アダプターリング保持爪が付勢手段の付勢力に抗して光軸の方向と反対方向に移動し、アダプターリングがホルダーフレームに装着されたときには、アダプターリング保持爪が付勢手段の付勢力により光軸の方向に移動して、アダプターリングを保持するように構成されていることを特徴とする。
また、ロックされた状態では、ロッキングツマミの光軸側の端部が直接アダプターリングの側部を圧接することにより、アダプターリングの回転が係止されるよう構成されていることを特徴とする。
また、ロックされた状態では、ロッキングツマミによりアダプターリング保持爪を押圧し、アダプターリング保持爪を介してアダプターリングの側部を間接的に圧接することにより、アダプターリングの回転が係止されるよう構成されていることを特徴とする。
また、ロッキングツマミの光軸側の端部またはアダプターリング保持爪は弾性部材を有しており、ロッキングツマミにより弾性部材を介してアダプターリング保持爪を押圧するように構成されていることを特徴とする。
そして、ロッキングツマミは、ロッキングツマミの軸心に対して略螺旋状に傾斜して形成された第2の傾斜溝と、第2の傾斜溝の光軸側の端部にロッキングツマミの軸心に平行な平行溝を有し、ツマミガイド部は、第2の傾斜溝と係合可能に構成された第1の傾斜溝案内部を有し、第1の傾斜溝案内部が平行溝に位置するときは、ロッキングツマミは往動可能な状態となり、ロッキングツマミを往動可能な状態から第2の回転方向に回動させたときには、第1傾斜溝案内部が第1傾斜溝と係合してロッキングツマミは往動できない状態となって、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、更に、ロッキングツマミを第2の回転方向に回動させて回動が係止されたときには、ロッキングツマミがホルダーフレームの軸心方向に移動して、アダプターリングの側部が圧接されて、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されていることを特徴とする。
本考案によれば、上述の特徴を有することから、下記に示すことが可能となる。
光学フィルターをカメラレンズに取り付けるためのフィルターホルダーであって、フィルターホルダーは、光学フィルターを装着可能なホルダーフレームと、カメラレンズの口径に合わせてフィルターホルダーを装着するためのアダプターリングを有しており、ホルダーフレームはアダプターリングに着脱自在に構成され、ホルダーフレームは、ロッキングツマミと、ロッキングツマミを、回動可能であって、ホルダーフレームの光軸と略直交する方向に往動可能に保持しガイドするツマミガイド部と、ロッキングツマミを光軸の方向に付勢する付勢手段を有していて、ロッキングツマミがツマミガイド部にガイドされることによって、ロッキングツマミを第1の回転方向に回動させて回動が係止されたときには、ロッキングツマミはホルダーフレームの光軸と略直交する方向に往動可能な状態となり、ロッキングツマミを付勢手段の付勢力に抗して光軸の方向と反対方向に引くことにより、ホルダーフレームをアダプターリングに取り付け可能な状態となり、ホルダーフレームをアダプターリングに取り付けた状態で、ロッキングツマミを第1の回転方向とは逆方向の第2の回転方向に回動させたときには、ロッキングツマミは往動できない状態となり、ホルダーフレームはアダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、更に、ロッキングツマミを第2の回転方向に回動させ、回動が係止されたときには、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されているので、ロッキングツマミひとつの操作で、ホルダーフレームをアダプターリングに着脱可能に取り付けできる状態にすることができて、また、ホルダーフレームをアダプターリングに取り付けた状態で、ホルダーフレームが回転はするが取り外せない状態にすることができ、更に、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転することができないロックされた状態にすることが可能となり、ホルダーフレームをアダプターリングに着脱して設定する際の、操作が容易なフィルターホルダーを実現することができた。
また、ロッキングツマミがツマミガイド部にガイドされることによって、ロッキングツマミをロックされた状態から、第1の回転方向に回動させたときには、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、更に、ロッキングツマミを第1の回転方向に回動させ、回動が係止されたときには、ロッキングツマミは往動可能な状態となり、ロッキングツマミを付勢手段の付勢力に抗して光軸の方向と反対方向に引くことにより、ホルダーフレームはアダプターリングから取り外し可能な状態になるように構成されているので、操作が容易なフィルターホルダーを実現することができた。
また、ツマミガイド部は、ロッキングツマミの軸心に対して略螺旋状に傾斜して形成された第1の傾斜溝を有し、ロッキングツマミは、第1の傾斜溝と係合可能に構成された第1の溝案内部を有し、ロッキングツマミを往動可能な状態から第2の回転方向に回動させたときには、溝案内部が第1の傾斜溝と係合してロッキングツマミは往動できない状態となって、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、更に、ロッキングツマミを第2の回転方向に回動させると、溝案内部が第1傾斜溝を移動することによりロッキングツマミが光軸の方向に移動して、アダプターリングの側部が圧接されてロッキングツマミの回動が係止され、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されているので、形状が簡単で製造しやすい構成とすることができた。
また、ホルダーフレームは、ホルダーフレームにアダプターリングが装着されたときに、アダプターリングを保持するアダプターリング保持爪を有し、アダプターリング保持爪は、ツマミガイド部によって、ホルダーフレームの光軸と略直交する方向に往動可能に保持されてガイドされ、付勢手段により光軸の方向に付勢されていて、ロッキングツマミが光軸の方向と反対方向に引かれたときには、アダプターリング保持爪は同じ光軸の方向と反対方向に移動するよう構成されているので、ロッキングツマミの操作によってホルダーフレームをアダプターリングから簡単に着脱できるものとなった。
また、アダプターリング保持爪は、ロッキングツマミが引かれなくても往動可能に構成され、アダプターリングがホルダーフレームに装着がされるときに、アダプターリングの外周部がアダプターリング保持爪に当接されることにより、アダプターリング保持爪が付勢手段の付勢力に抗して光軸の方向と反対方向に移動し、アダプターリングがホルダーフレームに装着されたときには、アダプターリング保持爪が付勢手段の付勢力により光軸の方向に移動して、アダプターリングを保持するように構成されているので、ロッキングツマミを操作しないでも、ホルダーフレームをアダプターリングに、取り付けることができるものとなった。
また、ロックされた状態では、ロッキングツマミの光軸側の端部が直接アダプターリングの側部を圧接することにより、アダプターリングの回転が係止されるよう構成されているので、ロッキングツマミによりアダプターリングの回転を直接係止することが可能となった。
また、ロックされた状態では、ロッキングツマミによりアダプターリング保持爪を押圧し、アダプターリング保持爪を介してアダプターリングの側部を間接的に圧接することにより、アダプターリングの回転が係止されるよう構成されているので、ロッキングツマミによりアダプターリングの回転を間接的に係止することが可能となった。
また、ロッキングツマミの光軸側の端部またはアダプターリング保持爪は弾性部材を有しており、ロッキングツマミにより弾性部材を介してアダプターリング保持爪を押圧するように構成されているので、弾性部材の弾性により、ロッキングツマミによりアダプターリングの回転をしっかりと係止することが可能となった。
そして、ロッキングツマミは、ロッキングツマミの軸心に対して略螺旋状に傾斜して形成された第2の傾斜溝と、第2の傾斜溝の光軸側の端部にロッキングツマミの軸心に平行な平行溝を有し、ツマミガイド部は、第2の傾斜溝と係合可能に構成された第1の傾斜溝案内部を有し、第1の傾斜溝案内部が平行溝に位置するときは、ロッキングツマミは往動可能な状態となり、ロッキングツマミを往動可能な状態から第2の回転方向に回動させたときには、第1傾斜溝案内部が第1傾斜溝と係合してロッキングツマミは往動できない状態となって、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、更に、ロッキングツマミを第2の回転方向に回動させて回動が係止されたときには、ロッキングツマミがホルダーフレームの軸心方向に移動して、アダプターリングの側部が圧接されて、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されているので、ロッキングツマミの構成を工夫することによって、ホルダーフレームの構成を簡単にすることができた。
本考案の実施例1にフィルターホルダーの構成を示す斜視図である。 本考案の実施例1に係るフィルターホルダーの要部の構成を示す斜視図である。 本考案の実施例1に係るフィルターホルダーの要部の構成を示す部分分解斜視図である。 本考案の実施例1に係るフィルターホルダーの要部の構成を示す部分断面図である。 本考案の実施例1に係るフィルターホルダーの要部の構成を示す部分分解斜視図である。 本考案の実施例1に係るフィルターホルダーの要部の構成を示す斜視図である。 本考案の実施例2に係るフィルターホルダーの要部の構成を示す部分分解斜視図である。 本考案の実施例3に係るフィルターホルダーの要部の構成を示す部分断面図である。
光学フィルターをカメラレンズに取り付けるためのフィルターホルダーであって、フィルターホルダーは、光学フィルターを装着可能なホルダーフレームと、カメラレンズの口径に合わせてフィルターホルダーを装着するためのアダプターリングを有しており、ホルダーフレームはアダプターリングに着脱自在に構成され、ホルダーフレームは、ロッキングツマミと、ロッキングツマミを回動可能であって、ホルダーフレームの光軸と略直交する方向に往動可能に保持しガイドするツマミガイド部と、ロッキングツマミを光軸の方向に付勢する付勢手段を有していて、ロッキングツマミがツマミガイド部にガイドされることによって、ロッキングツマミを第1の回転方向に回転させて回転が係止されたときには、ロッキングツマミは往動可能な状態となり、ホルダーフレームはアダプターリングに取り付け可能な状態となり、ホルダーフレームをアダプターリングに取り付けた状態で、ロッキングツマミを第1の回転方向とは逆方向の第2の回転方向に回動させたときには、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、更に、ロッキングツマミを第2の回転方向に更に回動させ、回動が係止されたときには、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されているものである。ロッキングツマミひとつの操作で、ホルダーフレームをアダプターリングに着脱可能に取り付けできる状態にでき、ホルダーフレームをアダプターリングに取り付けた状態で、ホルダーフレームが回転はするが取り外せない状態にすることができ、更に、ホルダーフレームがアダプターリングに対して回転することができないロックされた状態にすることができるので、ホルダーフレームをアダプターリングに着脱する際に、操作が容易なフィルターホルダーを実現した。
以下、図1乃至図5を参照して、本考案の実施例1について、詳細に説明する。
なお、以下の説明においては、フィルターホルダーをカメラレンズに装着して被写体をカメラ撮影している使用者(または撮影者)から見た状態で、前後方向、上下方向、左右方向を示し、被写体側を前方向または前面方向、その反対の方向を後方向、後面または背面方向と呼ぶこととする。
但し、以下に示す前後、上下、左右の方向は、説明の便宜上示すものであり、本技術はこれらの方向に限定して適用されることはない。
図1(A)(B)はフィルターホルダー1(フィルターホルダー)を示しており、フィルターホルダー1はホルダーフレーム2(ホルダーフレーム)とアダプターリング3(アダプターリング)を有している。図1(A)はアダプターリング3からホルダーフレーム2を取り外した状態、図1(B)はアダプターリング3にホルダーフレーム2を取り付けた状態を示しており、いずれも背面方向から見た斜視図である。
なお、ホルダーフレーム2の前部には、特許文献2や非特許文献1に記載されているような、複数の角型フィルター等の光学フィルター(光学フィルター)を装着可能なフィルター装着部が固定されているが、ここでは、フィルター装着部の記載は省略して示している。
図1(A)に示すように、アダプターリング3はリング形に形成され、フランジ部31と、フランジ部31の内周部には背面側に突出した円筒部32を有している。円筒部32には雄ネジ33が形成され、雄ネジ33を図視されないカメラレンズ(カメラレンズ)にねじ込むことにより、アダプターリング3をカメラレンズに一体に取り付けられるよう構成されている。ここで、雄ネジ33の外径を異にするアダプターリング3を用意することにより、いろいろな口径のカメラレンズに対応して、フィルターホルダー1を使用することができるものとなる。
図1(A)(B)に示すように、ホルダーフレーム2は略平板状のホルダーフレーム本体21を有し、ホルダーフレーム本体21には中央に大きな穴の開いたアダプターリング保持部22が形成されている。アダプターリング保持部22の左側中央にはアダプターリング保持板23、右側中央にはアダプターリング保持爪4(アダプターリング保持爪)が設けられ、アダプターリング保持部22に取り付けられたアダプターリング3が外れないように保持している。また、ホルダーフレーム本体21の右側中央にはロッキングツマミ5(ロッキングツマミ)とロッキングツマミ5を保持しガイドするツマミガイド部6(ツマミガイド部)が設けられている。
図2(A)(B)(C)は、ツマミガイド部6関連の部分を示す部分拡大斜視図である。図2(A)はアダプターリング3からホルダーフレーム2を取り外した状態、図2(B)はアダプターリング3にホルダーフレーム2を取り付けた状態、図2(C)はアダプターリング3をロックしている状態であって、説明のためにアダプターリング3は記載しない状態のものを示している。図2(A)に示すように、アダプターリング保持爪24の下部には、小さな穴であるロック孔41が設けられていて、図2(C)に示すように、ロック時にはロック孔41からロック突起51がわずかに突出していて、ロック突起51がアダプターリング3のフランジ部31の側部を圧接してロックする構成となっているが、その詳細は後述するものとする。
図3(A)(B)は部分分解斜視図であって、図3(A)はホルダーフレーム2のツマミガイド部6関連の部分、図3(B)はロッキングツマミ5とアダプターリング保持爪4の部分を示している。
また、図4(A)(B)(C)はツマミガイド部6関連の部分を示す断面図であって、図4(A)はアダプターリング3にホルダーフレーム2を取り付けた状態を示している。そして、図4(B)はアダプターリング3からホルダーフレーム2を取り外すためにロッキングツマミ5を引いた状態、図4(C)はロック時の状態を示している。
図3(A)に示すように、ツマミガイド部6のツマミガイドカバー61を取り外すと、アダプターリング保持爪4とロッキングツマミ5のユニットを取り出すことができる。図3(B)はアダプターリング保持爪4とロッキングツマミ5のユニットを分解した図であり、圧縮コイルばね7(付勢手段)と平ワッシャW、E型止め輪Eがその内部に収納されている。図4(A)には、これらの部品がどのように配置されているかが示されている断面図である。
図3(B)に示すように、ロッキングツマミ5は左右に長い細長い形状をしており、一端にツマミ部52、他端で光軸に近い左側にロック突起51を有している。ツマミ部52とロック突起51は太く長い円柱状の第1のツマミガイド軸53と一段段差があって、細く短い円柱状の第2のツマミガイド軸54により結ばれている。
図3(B)に示すように、ツマミ部52は、セレーションを有する円柱面と第1のツマミガイド軸53に連続する円錐状の面から構成され、指で摘まんで回動させやすく、また、横に引きやすい形をしている。第1のツマミガイド軸53には、長さ方向の中ほどに、軸心に対して垂直に交わる直線上で互いに法線方向に突出した2本のガイドピン55、55(第1の溝案内部)が設けられている。また、第2のツマミガイド軸54には、E型止め輪Eを止めるための止め輪溝56が形成されている。
図3(B)および図4(A)に示すように、アダプターリング保持爪4は、保持爪部42と箱形に形成された保持爪箱部43を有している。保持爪箱部43にはツマミ部52方向から有底の丸穴であるバネ収納穴44が形成され、圧縮コイルばね7が収納される。バネ収納穴44の底部には、第2のツマミガイド軸54を通す丸孔が開いている。そして、保持爪部42に近い部分には底部方向から止め輪凹部45が形成され、E型止め輪Eを止め輪凹部45から入れて、止め輪溝56にE型止め輪Eを止められるよう構成されている。
図3(A)に示すように、ホルダーフレーム本体21のツマミガイド部6には、光軸と反対側にツマミ保持ガイド部62、光軸側に保持爪箱ガイド部63が設けられている。ツマミ保持ガイド部62は、断面が円弧状に形成され第1のツマミガイド軸53を保持するツマミ保持溝64と、ロッキングツマミ5の往動をガイドするガイド凹部65とガイド螺旋溝66(第1の傾斜溝)を有するが、その詳細な説明は後述する。
図3(A)および図4(A)に示すように、保持爪箱ガイド部63は、四角い凹部状の保持爪箱ガイド溝67が形成され、保持爪箱ガイド溝67の光軸側には小さな板状の保持爪ガイド突起68を有している。アダプターリング保持爪4の保持爪箱部43は、保持爪箱ガイド溝67の中を往動可能に構成され、圧縮コイルばね7により光軸方向である左方向に付勢されて移動し、保持爪ガイド突起68に当接し、係止される。ここで、ロッキングツマミ5は、第2のツマミガイド軸54とE型止め輪Eにより、保持爪箱部43に対して往動可能に係止されているため、保持爪箱部43の移動に伴い、光軸方向に移動し係止される。
図4(A)(B)(C)を用いてツマミガイド部6とロッキングツマミ5の動きについて説明する前に、図5および図6を用いて、ツマミ保持ガイド部62とロッキングツマミ5の構成について説明する。
図5(A)(B)は、ツマミ保持ガイド部62とロッキングツマミ5の構成の詳細を示す分解斜視図であり、図6(A)(B)は、ツマミ保持ガイド部62とガイドピン55が係合したときの位置関係を示す斜視図である。
図5(A)(B)に示すように、ツマミ保持ガイド部62はツマミ保持溝64、64を有し、ロッキングツマミ5の第1のツマミガイド軸53を、回動そして往動可能に保持している。ロッキングツマミ5のガイド凹部65、65は、底部が平面状で一段凹んだ形状をしている。ガイド螺旋溝66はガイド凹部65、65の光軸側のツマミ保持溝64、64に設けられた略螺旋状の溝である。ガイドピン55、55は、ガイド凹部65とガイド螺旋溝66の部分に収納されるよう構成されている。
図6(A)は、ロッキングツマミ5を左回し(第1の回転方向)に回したときの図である。ガイドピン55、55は上下方向に突出しているが、下方向側のガイドピン55がガイド凹部65に当接し、係止され、これ以上は左回しできない。また、ガイド凹部65、65は、光軸と反対側にスペースがあるため、ロッキングツマミ5を光軸と反対方向である右側には移動可能に構成されている。
図6(B)は、図6(A)の状態からロッキングツマミ5を右回し(第2の回転方向)に回したときの図である。ガイドピン55、55は前後方向に突出しているが、前方向側のガイドピン55は、ガイド螺旋溝66に係合してガイドされ、ロッキングツマミ5は光軸方向である左方向に移動することになる。またこのとき、ガイドピン55はガイド螺旋溝66に係合しているので、図6(A)の状態のときのように、ロッキングツマミ5は光軸と反対側に移動させることはできない。
それでは、図4(A)(B)(C)、それと図2(A)(B)(C)および図6(A)(B)を用いてツマミガイド部6とロッキングツマミ5の動きについて説明する。
図4(A)は、図6(A)の状態、すなわち、ロッキングツマミ5を左回しに回しして回動が係止されたときの状態を示している。そして、図4(B)は、図4(A)の状態のときに、光軸と反対方向である右側にロッキングツマミ5を引いたときの図を示している。図6(A)で説明したように、ガイドピン55、55とガイド凹部65、65の関係により、ロッキングツマミ5は右側に移動可能に構成されているから、引くことができる。
図4(A)および(B)に示すように、ロッキングツマミ5が右側に移動していくと、これに伴いアダプターリング保持爪4も右側に移動してアダプターリング3と係合しなくなるため、アダプターリング3をホルダーフレーム2から着脱することが可能となる。
なお、図4(B)のようにロッキングツマミ5を右側に引いた状態では、2つのガイドピン55、55はそれぞれガイド凹部65、65の上に乗っていることになるので、この状態では、ロッキングツマミ5は不用意に回動しないという構成となっている。
また、図4(A)に示すように、アダプターリング保持爪4は、圧縮コイルばね7の付勢力に抗して右側に移動可能に構成されている。そのため、ロッキングツマミ5を引いて右側に移動しなくても、アダプターリング3のフランジ部31(アダプターリングの外周部)をアダプターリング保持爪4の斜面に当てて押し込めば、アダプターリング保持爪4が往動し、ホルダーフレーム2に取り付けることができる。すなわち、ロッキングツマミ5を引いたりして操作しないでも、ホルダーフレーム2をアダプターリング3に取り付けることができる。
次に、図4(A)および図6(A)の状態から、少しだけロッキングツマミ5を右回しした状態を考える。この状態では、ガイドピン55がガイド螺旋溝66に係合しているので、ロッキングツマミ5を光軸と反対側に引いて移動することはできない。すなわち、ロッキングツマミ5は往動できない状態となり、ホルダーフレーム2はアダプターリング3に対して、回転はするが取り外すことはできない状態となる。
図4(C)、そして図6(B)及び図2(C)は、更にロッキングツマミ5を右回しして、回動が係止された状態を示している。ロッキングツマミ5を右回しすると、ロッキングツマミ5は左側に移動し、ロック突起51がアダプターリング3のフランジ部31側面を圧接する。そうすると、ホルダーフレーム2はアダプターリング3に対して、回転することができないロックされた状態(ロックされた状態)となる。
なお、図4(C)および図6(B)においては、ロックされた状態のときには、2つのガイドピン55、55の位置が、図4(A)および図6(A)の状態から約90度回動し、前後の方向を向いているが、これに限定されない。90度よりもっと大きく回動したとき等に、ロックされた状態になるように構成してもよいことは、勿論である。
そして、ロックされた状態から、ロッキングツマミ5を左回しすれば、逆の状態となる。
すなわち、図4(C)に示す状態から、ロッキングツマミ5を少し左回しすれば、ロック突起51による圧接が外れ、ロッキングツマミ5を往動させることはできないが、ホルダーフレーム2をアダプターリング3に対して、回転させることができる状態となる。そして更に、ロッキングツマミ5を左回して、回動が係止されたときには、図4(A)の状態となり、図4(B)のようにロッキングツマミ5を右側に引いて、アダプターリング3をホルダーフレーム2から取り外すことができるようになる。
以上説明したように、本実施形態のフィルターホルダー1では、ロッキングツマミ5ひとつの操作で、ホルダーフレーム2をアダプターリング3に着脱可能に取り付けできる状態にすることができる。そして、ホルダーフレーム2をアダプターリング3に取り付けた状態で、ホルダーフレーム2が回転はするが取り外せない状態にすることができる。そして更に、ホルダーフレーム2がアダプターリング3に対して回転することができないロックされた状態にすることができる。すなわち、本実施形態では、ホルダーフレーム2をアダプターリング3に着脱して設定する際の、操作が容易なフィルターホルダー1を得ることができた。
このようにして、ホルダーフレーム2をアダプターリング3に着脱して設定する際に、操作が容易なために、フィルターとカメラレンズを用いた撮影の準備等を素早く行うことができるようになった。また、フィルターホルダー1を介してフィルターを取り付けて撮影中、誤ってフィルターに触っただけでフィルターが回転し、撮影するために準備した設定が簡単にずれてしまうということを防止することができた。すなわち、撮影者は、例えば、グラデーションのかかったフィルター等で撮影するとき、簡単な操作で所定の角度に素早く設定し、回動をロックできるので、撮影に集中できて、素晴らしい作品を生み出すことが可能となった。
なお、ホルダーフレーム本体21等は、アルミ等の金属を工作機械で切削加工して製造がなされるが、本実施形態では、製造が容易になるような構成となっている。すなわち、図1(A)や図5(B)等に示されるように、ホルダーフレーム本体21のガイド螺旋溝66等は、後面方向の一面側に開口するように構成されており、この構成は、切削工具をアクセスさせやすく、工作機械で加工を行うのが、やり易いという効果を有している。
またなお、ガイド螺旋溝66はツマミ保持溝64、64に設けられた略螺旋状の溝であると前述したが、正確には螺旋状ではない溝も、略螺旋状の溝に含むものとする。例えば、ガイド螺旋溝66を後面方向から見たときに、軸心に対して所定角度傾斜させた直線状に構成してもよい。この場合も、ガイドピン55をガイド螺旋溝66に係合させてロッキングツマミ5を回動させると、ロッキングツマミ5を光軸方向に移動させることができる。なお、ガイド螺旋溝66を直線状に構成すると、工作機械での加工が、より容易になる。
またなお、図4等に示すように、アダプターリング3の内周部分等には、フランジ部31等に対して独立して回動するリングを有しており、ホルダーフレーム2からの操作で、このリングを回動させることができるよう構成されている。このリングは、反射光等を調整するための偏光フィルターを取り付けるためのものであるが、本考案とは直接関連はしないため、詳しい説明は省略した。
図7を参照して、本発明の実施例2について説明する。
図7は、本実施例のフィルターホルダー1の要部の部分拡大分解斜視図を示しており、詳しくは、ロッキングツマミ5とツマミガイド部6の要部を模式的に示している。すなわち、実施例1では、ツマミガイド部6にガイド凹部65とガイド螺旋溝66を設け、ロッキングツマミ5のガイドピン55、55をガイドするようにしたが、実施例2では、逆に、溝をロッキングツマミ5に設け、ガイドピンをツマミガイド部6に付けるようにしたものである。以下、実施例1と同一の構成の部分は、図示や説明を省略し、異なっている部分のみを説明する。
図7に示すように、ロッキングツマミ5の第1のツマミガイド軸53には、軸心と平行な溝であるツマミ平行溝57(平行溝)が設けられ、ツマミ平行溝57の光軸と反対方向の端部から、螺旋状のツマミ螺旋溝58(第2の傾斜溝)が形成されている。
一方、ツマミガイド部6のツマミ保持溝64の側部からは、軸心に向けて溝部ガイドピン69(第2の傾斜溝案内部)が突出している。
ここで、ツマミガイド部6にロッキングツマミ5を装着すれば、溝部ガイドピン69がツマミ平行溝57の位置にあるときは、ロッキングツマミ5を引いて往動させることができる状態となる。また、溝部ガイドピン69がツマミ螺旋溝58の位置にあるときは、ロッキングツマミ5を回動させることにより、ロッキングツマミ5は左右に移動することになる。
すなわち、実施例2のように、実施例1の溝とガイドピンを置き換えても、実施例1のツマミガイド部6とロッキングツマミ5の動きを、いわゆるカム溝状にしても、実現することができる。
なお、実施例2の図7は、動作の原理を説明するために、細部の構成の図を省略して記載したものであり、実際には、異なっている部分以外は、実施例1と同じ構成のものであり同様の動作をするということは、勿論である。
そして、以上説明したように、本実施例においても、ホルダーフレーム2をアダプターリング3に着脱する際に、操作が容易なフィルターホルダーを得ることができる。
図8を参照して、本発明の実施例3について説明する。
実施例1では、ロックされた状態において、ロッキングツマミ5の光軸側の端部であるロック突起51が、アダプターリング3の側部を直接圧接することにより回動を係止する構成となっている。これを、実施例3では、ロックされた状態では、ロック突起51がアダプターリング保持爪4を介してアダプターリング3の側部を圧接させ回動を係止する構成としている。すなわち、ロッキングツマミ5により、アダプターリング3の側部を間接的に押圧し、ロックされた状態とするようにしたものである。以下、実施例1と同一の構成の部分は、図示や説明を省略し、異なっている部分のみを説明する。
図8(A)(B)(C)はツマミガイド部6関連の部分を示す断面図であって、実施例1の図4(A)(B)(C)に対応する図面である。すなわち、図8(A)はアダプターリング3にホルダーフレーム2を取り付けた状態、図8(B)はアダプターリング3からホルダーフレーム2を取り外すためにロッキングツマミ5を引いた状態、図4(C)はロック時の状態を示している。
図8(A)に示すように、ロッキングツマミ5の光軸側の端部である左端にはウレタンゴム等で形成された弾性体59(弾性部材)が固定されおり、また、アダプターリング保持爪4はロック孔41を有しておらず、塞がれている。また、保持爪部42下部の平らな面であるアダプターリング当接面46がアダプターリング3の側部に当接し、圧縮コイルばね7の付勢力により、アダプターリング3の側部を押圧している。このように押圧することにより、アダプターリング3との外周方向のガタを小さくすることができる。
図8(B)に示すように、図8(A)の状態において、ロッキングツマミ5を右側に引っ張って右側に往動させると、アダプターリング保持爪4も連動して右側に移動する。そうすると、アダプターリング保持爪4が引っ込むことになり、ホルダーフレーム2をアダプターリング3から着脱できる状態となる。
また、図8(A)の状態において、少しだけロッキングツマミ5を右回しすると、ガイドピン55がガイド螺旋溝66に係合するので、ロッキングツマミ5を光軸と反対側に引いて移動することはできない。すなわち、ロッキングツマミ5は往動できない状態となり、ホルダーフレーム2はアダプターリング3に対して、回転はするが取り外すことはできない状態となる。そしてこのとき、アダプターリング当接面46によりアダプターリング3の側部が押圧されているので、摺動しながら回転することになり、簡単に回ってしまうことを防止することができる。
図8(C)に示すように、図8(A)の状態において、ロッキングツマミ5を更に右回転させると、ロッキングツマミ5の弾性体59がアダプターリング保持爪4を押圧し、アダプターリング保持爪4がアダプターリング3の側部を圧接する。そして、ホルダーフレーム2はアダプターリング3に対して、回転することができないロックされた状態となる。
ここで、ロッキングツマミ5は弾性体59を介してアダプターリング保持爪4を押圧しているので、弾性体59による押圧力が働き、アダプターリング保持爪4によりアダプターリング3の側部をしっかりと圧接して係止することが可能となる。また、ロック状態にするときの、ロッキングツマミ5の操作感も向上する。
なおここでは、ロッキングツマミ5の端部に弾性体59を固定するようにしたが、アダプターリング当接面46の裏面にゴム板等の弾性体59(弾性部材)を張り付けるようにして固定してもよい。この場合も、ロッキングツマミ5により弾性体59を介してアダプターリング保持爪4を押圧することができる。また、アダプターリング当接面46に直接、ゴム板等の弾性体59を固定してもよい。この場合、弾性体59とアダプターリング3の側部の間で摩擦力が働き、摺動させたりロックさせたりしたときの力が向上することになる。
なお、アダプターリング保持爪4について、金属ではなく、POM(ポリアセタール)樹脂等の樹脂により構成してもよい。樹脂で構成した場合、アダプターリング保持爪4をアダプターリング3で凹ませて取り付けるとき等において、より滑らかに、アダプターリング保持爪4を往動等させることができる。
そして、以上説明したように、本実施例においても、ホルダーフレーム2をアダプターリング3に着脱する際に、操作が容易なフィルターホルダーを得ることができる。
本考案のフィルターホルダーは、前述しかつ図面に示した実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。
例えば、以上説明した2つの実施例では、カム溝を用いてロッキングツマミを左右に移動させたりしたが、これに限定されない。例えば、ロッキングツマミに雄ネジ状部を形成し、雌ネジ状のものと組み合わすようにしてもよい。すなわち、ロッキングツマミを回しネジを締め付けていけば、ロックされた状態となり、ネジを緩めてネジが外れた状態にしてロッキングツマミを引っ張れば、アダプターリング保持爪が引っ込むように構成したりしてもよいことは、勿論である。
W 平ワッシャ
E E型止め輪
1 フィルターホルダー
2 ホルダーフレーム
21 ホルダーフレーム本体
23 アダプターリング保持板
24 アダプターリング保持爪
3 アダプターリング
31 フランジ部
32 円筒部
33 雄ネジ
4 アダプターリング保持爪
41 ロック孔
42 保持爪部
43 保持爪箱部
44 バネ収納穴
45 止め輪凹部
46 アダプターリング当接面
5 ロッキングツマミ
51 ロック突起
52 ツマミ部
53 第1のツマミガイド軸
54 第2のツマミガイド軸
55 ガイドピン
56 止め輪溝
57 ツマミ平行溝
58 ツマミ螺旋溝
6 ツマミガイド部
61 ツマミガイドカバー
62 ツマミ保持ガイド部
63 保持爪箱ガイド部
64 ツマミ保持溝
65 ガイド凹部
66 ガイド螺旋溝
67 保持爪箱ガイド溝
68 保持爪ガイド突起
69 溝部ガイドピン
7 圧縮コイルばね

Claims (9)

  1. 光学フィルターをカメラレンズに取り付けるためのフィルターホルダーであって、
    前記フィルターホルダーは、前記光学フィルターを装着可能なホルダーフレームと、前記カメラレンズの口径に合わせて前記フィルターホルダーを装着するためのアダプターリングを有しており、
    前記ホルダーフレームは前記アダプターリングに着脱自在に構成され、
    前記ホルダーフレームは、ロッキングツマミと、前記ロッキングツマミを、回動可能であって、前記ホルダーフレームの光軸と略直交する方向に往動可能に保持しガイドするツマミガイド部と、前記ロッキングツマミを前記光軸方向に付勢する付勢手段を有していて、
    前記ロッキングツマミが前記ツマミガイド部にガイドされることによって、
    前記ロッキングツマミを第1の回転方向に回動させて回動が係止されたときには、前記ロッキングツマミは前記光軸と略直交する方向に往動可能な状態となり、前記ロッキングツマミを前記付勢手段の付勢力に抗して前記光軸の方向と反対方向に引くことにより、前記ホルダーフレームを前記アダプターリングに取り付け可能な状態となり、
    前記ホルダーフレームを前記アダプターリングに取り付けた状態で、前記ロッキングツマミを第1の回転方向とは逆方向の第2の回転方向に回動させたときには、前記ロッキングツマミは往動できない状態となり、前記ホルダーフレームは前記アダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、
    更に、前記ロッキングツマミを前記第2の回転方向に回動させ、回動が係止されたときには、前記ホルダーフレームが前記アダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されている
    ことを特徴とするフィルターホルダー。
  2. 前記ロッキングツマミが前記ツマミガイド部にガイドされることによって、
    前記ロッキングツマミを前記ロックされた状態から、前記第1の回転方向に回動させたときには、前記ホルダーフレームが前記アダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、
    更に、前記ロッキングツマミを前記第1の回転方向に回動させ、回動が係止されたときには、前記ロッキングツマミは往動可能な状態となり、前記ロッキングツマミを前記付勢手段の付勢力に抗して前記光軸の方向と反対方向に引くことにより、前記ホルダーフレームは前記アダプターリングから取り外し可能な状態になるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のフィルターホルダー。
  3. 前記ツマミガイド部は、前記ロッキングツマミの軸心に対して略螺旋状に傾斜して形成された第1の傾斜溝を有し、
    前記ロッキングツマミは、前記第1の傾斜溝と係合可能に構成された第1の溝案内部を有し、
    前記ロッキングツマミを往動可能な状態から前記第2の回転方向に回動させたときには、前記溝案内部が前記第1の傾斜溝と係合して前記ロッキングツマミは往動できない状態となって、前記ホルダーフレームが前記アダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、
    更に、前記ロッキングツマミを前記第2の回転方向に回動させると、前記溝案内部が前記第1の傾斜溝を移動することにより前記ロッキングツマミが前記光軸の方向に移動して、前記アダプターリングの側部が圧接されて前記ロッキングツマミの回動が係止され、前記ホルダーフレームが前記アダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載のフィルターホルダー。
  4. 前記ホルダーフレームは、前記ホルダーフレームに前記アダプターリングが装着されたときに、前記アダプターリングを保持するアダプターリング保持爪を有し、
    前記アダプターリング保持爪は、前記ツマミガイド部によって、前記光軸と略直交する方向に往動可能に保持されてガイドされ、前記付勢手段により前記光軸の方向に付勢されていて、
    前記ロッキングツマミが前記光軸の方向と反対方向に引かれたときには、前記アダプターリング保持爪は同じ前記光軸の方向と反対方向に移動するよう構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載のフィルターホルダー。
  5. 前記アダプターリング保持爪は、前記ロッキングツマミが引かれなくても往動可能に構成され、
    前記アダプターリングが前記ホルダーフレームに装着がされるときに、前記アダプターリングの外周部が前記アダプターリング保持爪に当接されることにより、前記アダプターリング保持爪が前記付勢手段の付勢力に抗して前記光軸の方向と反対方向に移動し、
    前記アダプターリングが前記ホルダーフレームに装着されたときには、前記アダプターリング保持爪が前記付勢手段の付勢力により前記光軸の方向に移動して、前記アダプターリングを保持するように構成されている
    ことを特徴とする請求項4記載のフィルターホルダー。
  6. 前記ロックされた状態では、前記ロッキングツマミの前記光軸側の端部が直接前記アダプターリングの側部を圧接することにより、前記アダプターリングの回転が係止されるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載のフィルターホルダー。
  7. 前記ロックされた状態では、前記ロッキングツマミにより前記アダプターリング保持爪を押圧し、前記アダプターリング保持爪を介して前記アダプターリングの側部を間接的に圧接することにより、前記アダプターリングの回転が係止されるよう構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載のフィルターホルダー。
  8. 前記ロッキングツマミの前記光軸側の端部または前記アダプターリング保持爪は弾性部材を有しており、前記ロッキングツマミにより前記弾性部材を介して前記アダプターリング保持爪を押圧するように構成されている
    ことを特徴とする請求項7記載のフィルターホルダー。
  9. 前記ロッキングツマミは、前記ロッキングツマミの軸心に対して略螺旋状に傾斜して形成された第2の傾斜溝と、前記第2の傾斜溝の前記光軸側の端部に前記ロッキングツマミの軸心に平行な平行溝を有し、
    前記ツマミガイド部は、前記第2の傾斜溝と係合可能に構成された第2の傾斜溝案内部を有し、
    前記第2の傾斜溝案内部が前記平行溝に位置するときには、前記ロッキングツマミは往動可能な状態となり、
    前記ロッキングツマミを往動可能な状態から前記第2の回転方向に回動させたときには、前記第2の傾斜溝案内部が前記第2の傾斜溝と係合して前記ロッキングツマミは往動できない状態となって、前記ホルダーフレームが前記アダプターリングに対して回転はするが取り外せない状態となり、
    更に、前記ロッキングツマミを前記第2の回転方向に回動させて回動が係止されたときには、前記ロッキングツマミが前記ホルダーフレームの軸心方向に移動して、前記アダプターリングの側部が圧接されて、前記ホルダーフレームが前記アダプターリングに対して回転することができないロックされた状態になるように構成されている
    ことを特徴とする請求項2記載のフィルターホルダー。
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