JP2006039051A - 切換機能を備えたマクロ撮影用レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】 通常撮影位置とマクロ撮影位置及びその間の任意位置に設定した中間位置との3箇所での撮影位置切り換えを可能とする。
【解決手段】
小型撮影モジュール1はホルダ10、弾性体20、繰出しリング30、レンズ41を内蔵する鏡筒40、操作ノブ50から構成される。撮影モード切り換えは、繰出しリング30を操作用ノブ50と一体で回動することにより、ホルダ10の多条雌ネジ12と繰出しリング30の多条雄ネジ32の螺合により繰出しリング30が光軸方向に進退することにより行う。この際、通常撮影モードではストッパ凸部56と回り止め部15とが係合し、マクロ撮影モードではストッパ凸部56と回り止め部14とが係合する。中間撮影モードでは、係合突起58と係合受部59が係合する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、光学系機器における切換機能を備えたマクロ撮影用レンズに関し、特に通常撮影モードとマクロ撮影モード及びその中間位置での撮影モードの切り換え操作が可能となる切換機能を備えたマクロ撮影用レンズに関する。
近年、例えば、携帯型のコンピュータやテレビ電話、携帯電話等に搭載されるCCD、CMOS等の固体撮像素子を利用したイメージセンサの需要が高まっている。この種のイメージセンサとして、例えば、携帯電話などに搭載するイメージセンサとして、特許文献1に示すように、撮像素子、レンズ部材、フィルタ及び絞り部材等の部品を1つのパッケージに収めて一体化した小型撮像モジュールが知られている。また、この種の小型撮像モジュールにおいて、特許文献2には、通常撮影距離より近距離側にあるマクロ撮影領域の被写体を撮影するマクロ機能を備えた小型撮像モジュールが知られている。
特開2003−289459号公報 特開2003−337279号公報
このような、撮像装置は、ユニット化されることで部品点数の削減やコンパクト化が図られているため、携帯電話などへの搭載も容易であるが、近年、携帯電話にカメラ機能として搭載される撮像装置は、より高度な機能が要求されるようになってきており、特許文献2で開示されている小型撮像モジュールは、通常撮影とマクロ撮影とが切換え可能である。すなわち、特許文献2で開示されている小型撮像モジュールでは、レンズを組み込んだ鏡筒を内蔵する繰出しリングの外径部に多条雄ネジが形成され、その多条雄ネジがホルダの取り付け孔の内径部に形成する多条雌ネジに螺着され、繰出しリングを所定角度回動させることによって、ホルダに対して繰出しリングと、この繰出しリングに組み込まれた鏡筒がレンズの光軸方向に移動するように構成している。そして、繰出しリングには、該繰出しリングを回動操作するための操作ノブが一体的に固定され、その操作ノブの外周に一定長さに渡って扇型のストッパ凸部が形成されるとともに、ホルダの取り付け孔の周囲にはマクロ撮影用ストッパと通常撮影用ストッパが突設されている。そして、これらマクロ撮影用ストッパと通常撮影用ストッパとの間に操作ノブのストッパ凸部が配置され、マクロ撮影用ストッパと通常撮影用ストッパで操作ノブの回動範囲を規制することによって、マクロ撮影位置と通常撮影位置でレンズの位置を保持している。このようにホルダに設けた一対のストッパに操作ノブに設けたストッパ凸部の両端を突き当ててレンズの位置を規制する構成では、マクロ撮影位置と通常撮影位置でしかレンズを固定することができず、マクロ撮影位置と通常撮影位置以外でレンズの位置を規制することは困難である。
本発明は、前記事情に鑑みなされたもので、通常撮影モードとマクロ撮影モードの切り換えのみならず通常撮影モードとマクロ撮影モードと間の任意位置で撮影モードの切り換えが可能な切換機能を備えたマクロ撮影用レンズを提供することを目的とする。
本発明の請求項1記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズは、内径部に多条雌ネジが形成された取り付け孔を有するホルダと、レンズを組み込んだ鏡筒を内蔵して外径部に多条雄ネジが形成された繰出しリングと、この繰出しリングに一体的に固定される操作ノブとを備え、前記繰出しリングに形成する多条雄ネジを前記ホルダの多条雌ネジに螺着し、前記操作ノブによって繰出しリングを所定角度回動することによって、前記レンズを光軸方向に移動させて該レンズの焦点距離を切り換えるように構成した切換機能を備えたマクロ撮影用レンズにおいて、通常撮影位置とマクロ撮影位置及びこれら通常撮影位置とマクロ撮影位置の中間位置で前記繰出しリングを保持する保持手段を設けたことを特徴とする。
本発明の請求項2記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズは、請求項1記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズにおいて、前記保持手段が、前記操作ノブに形成されるストッパ凸部と、このストッパ凸部と係合して通常撮影位置とマクロ撮影位置で前記繰出しリングの回転を規制する一対の回り止め部と、これら回り止め部の中間位置に前記ストッパ凸部が位置した状態で前記繰出しリングの回転を規制するように前記ホルダと前記操作ノブに形成される係脱可能な係合受部と係合突起とから成ることを特徴とする。
本発明の請求項3記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズは、請求項2記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズにおいて、前記操作ノブが可撓性を有するリング状に形成され、この操作ノブの内周面に係止突起部と係止爪とを形成し、前記繰出しリングの外周に前記係止突起部と対応するフック片と前記係止爪と対応する係止受部とを形成し、前記フック片を係止突起部に引っ掛けた状態で前記係止爪を係止受部の下端部に弾発的に係止することによって、前記操作ノブと繰出しリングとを一体的に固定するとともに、前記係合受部が可撓性を有する前記操作ノブの外周に形成され、該係合受部と前記ホルダに形成する前記係合突起と弾発的に係止して成ることを特徴とする。
本発明の請求項4記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズは、請求項1〜3の何れか1項に記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズにおいて、前記繰出しリングは内径部にフォーカス調整用の雌ネジを備え、該雌ネジに前記鏡筒外径部に形成された雄ネジが螺合することを特徴とする。
本発明の請求項1記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズによれば、内径部に多条雌ネジが形成された取り付け孔を有するホルダと、レンズを組み込んだ鏡筒を内蔵して外径部に多条雄ネジが形成された繰出しリングと、この繰出しリングに一体的に固定される操作ノブとを備え、前記繰出しリングに形成する多条雄ネジを前記ホルダの多条雌ネジに螺着し、前記操作ノブによって繰出しリングを所定角度回動することによって、前記レンズを光軸方向に移動させて該レンズの焦点距離を切り換えるように構成した切換機能を備えたマクロ撮影用レンズにおいて、通常撮影位置とマクロ撮影位置及びこれら通常撮影位置とマクロ撮影位置の中間位置で前記繰出しリングを保持する保持手段を設けたものであるから、通常撮影モードとマクロ撮影モードとの切り換えのみならず、これら通常撮影モードとマクロ撮影モードの中間位置での撮影モードが可能となる。
本発明の請求項2記載の小型撮像モジュールによれば、請求項1記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズにおいて、前記保持手段が、前記操作ノブに形成されるストッパ凸部と、このストッパ凸部と係合して通常撮影位置とマクロ撮影位置で前記繰出しリングの回転を規制する一対の回り止め部と、これら回り止め部の中間位置に前記ストッパ凸部が位置した状態で前記繰出しリングの回転を規制するように前記ホルダと前記操作ノブに形成される係脱可能な係合受部と係合突起とから成るものであるから、通常撮影位置と接写撮影位置との間の任意位置で係合突起と係合受部とが係合し、中間撮影モードの焦点の切換を行うことができる。この中間撮影位置から操作ノブを時計方向又は反時計方向に回動すれば、ストッパ凸部が回り止め部の何れかに係合して通常撮影位置又は接写撮影位置でレンズが位置決め保持され、通常撮影位置又は接写撮影位置の焦点距離が得られる。
本発明の請求項3記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズによれば、請求項2記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズにおいて、前記操作ノブが可撓性を有するリング状に形成され、この操作ノブの内周面に係止突起部と係止爪とを形成し、前記繰出しリングの外周に前記係止突起部と対応するフック片と前記係止爪と対応する係止受部とを形成し、前記フック片を係止突起部に引っ掛けた状態で前記係止爪を係止受部の下端部に弾発的に係止することによって、前記操作ノブと繰出しリングとを一体的に固定するとともに、前記係合受部が可撓性を有する前記操作ノブの外周に形成され、該係合受部と前記ホルダに形成する前記係合突起と弾発的に係止して成るものであるから、操作ノブ自体が弾性を有し、操作ノブの係止爪を繰出しリングの係止受部に係止する際、操作ノブが外側に撓んで操作ノブが弾性復帰して係止爪が係止受部に弾発的に係止されることになるから、例えば、フック自体に弾性を持たせ、これを係止孔に係止するような複雑な形状とする必要がないから、操作ノブ及び繰出しリングの形状を単純化することが可能となる。これにより、操作ノブ及び繰出しリングの成形用金型の構造も簡略化でき、操作ノブ及び繰出しリングの成形加工も容易となり、製造コストを削減することが可能となる。また、ホルダに形成する係合突起と操作ノブに形成する係合受部とを弾発的に係合させるにより、レンズを通常撮影位置と接写撮影位置との間の任意位置で保持する際、繰出しリングがガタ付くことなく、ホルダに対して確実に保持することが可能となる。
本発明の請求項4記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズによれば、請求項1〜3の何れか1項に記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズにおいて、前記繰出しリングは内径部にフォーカス調整用の雌ネジを備え、該雌ネジに前記鏡筒外径部に形成された雄ネジが螺合するものであるから、鏡筒に組付けたレンズと撮像素子との焦点距離を調整することができる。
本発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。図1は小型撮像モジュールの分解斜視図、図2は小型撮像モジュールの平面図、図3は中間撮影位置で保持した状態を示す小型撮像モジュールの断面図、図4は図2のA−A線断面図である。同図に示すように、小型撮像モジュール1は、CCD等の撮像素子が組込まれたホルダ10、ホルダ10に組み込まれる部材を上方に押し上げるための弾性体20、繰出しリング30、レンズが組込まれた鏡筒40、操作ノブ50等から構成されている。
ホルダ10は、小型撮像モジュールのベースであって、中央に構成部材を組み込む取り付け孔11を有し、この取り付け孔11の内径部に、例えば3条の多条雌ネジ12が形成されるとともに、底部には弾性体20を支持する弾性体支持部13が形成され、さらに、底部中央にCCD等からなる撮像素子60を保持するように構成されている。また、ホルダ10の取り付け孔11の周囲には繰出しリング30の回動範囲を規制する一対の回り止め部14,15が設けられている。弾性体20は、径の異なる内側リング21及び外側リング22が同心状に連結部材23で接続され、全体が凹状に形成された二重リング構造で、内側リング21がホルダ10の取り付け孔11の弾性体支持部13に支持され、外側リング22が後述する繰出しリング30の下端に当接する荷重部分となっている。
繰出しリング30は、リング状部分の外径部にホルダ10の取り付け孔11の内径部に形成された多条雌ネジ12と螺合する例えば3条からなる多条雄ネジ32が形成され、リング状部分の内径部には鏡筒40に形成された焦点調整用雄ネジ42と螺合する焦点調整用雌ネジ33が形成されている。また、繰出しリング30の上端両側に左右一対の扇状の嵌合凸部34a,34bを水平方向に突設し、該嵌合凸部34a,34bと連続するように前記操作ノブ50を支持するフランジ部35a,35bを形成するとともに、前記嵌合凸部34a,34bの間に位置して矩形状のフック片37を形成している。さらに、嵌合凸部34a,34bの外端部には、後述する係止爪52a,52bを誘い込むテーパ状の切欠き部53a,53bが形成され、その切欠き部53a,53bと対向して前記嵌合凸部34a,34bの裏面側を部分的に切り欠くことによって係止爪52a,52bが係止される段差状の係止受部54a,54bを形成している。
鏡筒40は、レンズ41を内蔵し、外径部に繰出しリング30に形成された焦点調整用雌ネジ33と螺合する焦点調整用雄ネジ42が形成されている。これら焦点調整用雌ネジ33と焦点調整用雄ネジ42との螺合により、鏡筒40を回動すると、鏡筒40は繰出しリング30に対して光軸方向に進退移動する。このようにして、鏡筒40に組み込まれたレンズ41と撮像素子60との焦点距離を調整した後、接着剤などによって、鏡筒40と繰出しリング30とを一体的に固定している。
操作ノブ50は、リング状であって、前記繰出しリング30に形成された嵌合凸部34a,34bと嵌合する嵌合凹部51a,51bと前記フック片37と嵌合する嵌合凹部51cとが形成されている。その嵌合凹部51a,51bの内壁面には前記係止受部54a,54bと対応する係止爪52a,52bが形成されるとともに、前記フック片37と嵌合する嵌合凹部51cには、フック片37の外端縁を引っ掛けて係止する係止突起部52cが形成されている。また、操作ノブ50の一端には撮影切り換え操作部55が外方に突設して設けられ、この撮影切り換え操作部55の基部に前記回り止め部14,15と係合するストッパ凸部56が操作ノブ50の円周の一定長さに亘って形成されている。このストッパ凸部56の一端に形成するマクロ撮影ストッパ部56aが一方の回り止め部14に当接し、ストッパ凸部56の他端に形成する通常撮影ストッパ部56bが他方の回り止め部15と当接することによって、繰出しリング30はマクロ撮影位置と通常撮影位置の間に位置して回動範囲が規制される。また、前記嵌合凹部51a,51bの内壁面には前記繰出しリング30に形成するフランジ部35a,35bと対応して舌片状の受部57aと、フランジ状の受部57bが突設され、前記繰出しリング30に操作ノブ50を組付けた際、繰出しリング30に形成するフランジ部35a,35b上に操作ノブ50に形成する受部57a,57bが載置される。なお、前記操作ノブ50の外周には、前記ストッパ凸部56の対角線上に位置して突状部59aが形成され、この突状部59aをほぼV字状に切り欠いて前記通常撮影位置とマクロ撮影位置と間の任意位置で繰出しリング30を保持するための係合受部59を形成している。また、その係合受部59が形成される部分の操作ノブ50と前記繰出しリング30との間は隙間Sが形成されている。
前記ホルダ10には、前記操作ノブ50に形成する係合受部59と弾発的に係合するほぼ三角状の係合突起58が突設され、この係合突起58と前記係合受部59との係合によって通常撮影位置とマクロ撮影位置との中間位置で前記レンズ41を光軸方向に位置決め保持するものであって、これら前記回り止め部14,15とストッパ凸部56及び係合突起58と係合受部59によって通常撮影位置、マクロ撮影位置及びこれら通常撮影位置とマクロ撮影位置の中間位置でレンズ41を光軸方向に位置決め保持する保持手段を構成している。
以上のように構成される本実施例において、各構成要素の組立構成について説明する。まず、ホルダ10の底部にCCD等からなる撮像素子60を適宜の手段で保持し、取り付け孔11の弾性体支持部13に弾性体20の内側リング21を載置する。このように、ホルダ10と繰出しリング30間に弾性体20を介在させ、ホルダ10の弾性体支持部13で弾性体20の内側リング21を支持し、弾性体20の外側リング22で繰出しリング30の下端部を支持する。この状態で予め設定された位置関係に組み込まれた繰出しリング30と鏡胴40の前組立品(焦点距離微調整前で接着されていない状態)をホルダ10の多条ネジ12に設定された位置関係と成るようにネジ込んだ後、前記操作ノブ50を斜めに傾けて前記操作ノブ50の嵌合凹部51cに形成する係止突起部52の上面に前記繰出しリング30のフック片37を引っ掛けるようにしてフック片37を操作ノブ50の嵌合凹部51cに嵌め合わる。次に操作ノブ50の嵌合凹部51a,51bを繰出しリング30の嵌合凸部34a,34bに嵌合させながら下側へ押し込む。この時、操作ノブ50の係止爪52a,52bが嵌合凸部34a,34bに形成する切欠き部53a,53bに沿って案内され、係止受部54a,54bを乗り超えて、操作ノブ50の係止爪52a,52bが繰出しリング30の係止受部54a,54bの裏面に係止される。これにより、操作ノブ50は、繰出しリング30に形成するフランジ部35a,35bに操作ノブ50に形成する受部57a,57bが載置された状態で繰り出しリング30と操作ノブ50とが一体的に固定される。このようにしてホルダ10に繰出しリング30と鏡胴40を組み込み、操作ノブ50が取り付けられた後、操作ノブ50を通常撮影位置方向へ回転させ、ストッパ凸部56bをホルダ10の回り止め部15とが係合した状態で保持し、この状態で鏡胴40に形成された焦点調整用雄ネジ42を繰出しリング30に形成された焦点調整用雌ネジ33と螺合して鏡胴40に組み込まれたレンズ41と撮影素子60との焦点距離を微調整した後、接着剤などによって、鏡胴40と繰出しリング30とを一体的に固定する。
その後、図2において一点鎖線で示すように、繰出しリング30に設けられた係合突起58と係合受部59と係合した状態から操作ノブ50によって繰り出しリング30を反時計方向に回転すれば、係合突起58から係合受部59が抜け出し、ストッパ凸部56の一端に形成するマクロ撮影ストッパ部56aが一方の回り止め部14に当接して繰出しリング30、ひいては繰出しリング30に組み込まれた鏡筒40のレンズ41がマクロ撮影位置で位置決め保持される。また、前記係合突起58と係合受部59と係合した状態から操作ノブ50によって繰り出しリング30を時計方向に回転すれば、ストッパ凸部56の他端に形成する通常撮影ストッパ部56bが他方の回り止め部15と当接し、鏡筒40のレンズ41が通常撮影位置で位置決め保持されることになる。また、係合受部59が形成される部分は、操作ノブ50と前記繰出しリング30との間に隙間Sが形成されているため、係合突起58が操作ノブ50に形成する突状部59aを乗り越える際、操作ノブ50が内側に撓んで操作ノブ50が弾性復帰する。これにより、繰出しリング30に設けられた係合受部59とホルダ10に設けられた係合突起58とが弾発的に係合することから、レンズ41を中間撮影位置で位置決め保持する際、繰出しリング30がガタ付くことなく、ホルダ10に対して確実に保持される。
以上のように、操作ノブ50を指で回転すれば、この操作ノブ50と一体化した繰出しリング30に回転を伝え、繰出しリング30は多条雌ネジ12に沿って回転して繰出しリング30に装着される鏡筒40は、光軸方向に移動して通常撮影位置と接写撮影位置及びその通常撮影位置と接写撮影位置の中間位置で係合突起58と係合受部59とが弾発的に係合し、中間撮影モードの焦点の切換を行うことができる。これにより、通常撮影モードと接写撮影モードしかない従来の小型撮像モジュールに比べて機能的にも優れる。また、加工精度や磨耗等により多条ネジ部分にガタが発生したとしても、弾性体20により繰り出しリング30は常に一定方向に荷重が掛かっているため、ガタ付きによる撮影性能の低下を回避することができる。また、各構成部品はいずれも射出成形にて製作が可能であり、成形加工が容易であるとともに、ホルダ10と操作ノブ50に通常撮影モードと接写撮影モード及び中間撮影モードで保持するための回り止め部14,15とストッパ凸部56及び係合突起58と係合受部59をコンパクトに形成することが可能であり、小型撮像モジュールの外形サイズを小さく抑えることが可能となり、コンパクトな小型撮像モジュールを提供することができる。また、操作ノブ50をリング状として操作ノブ50自体に可撓性を持たせるとともに、この操作ノブ50に係止爪52a,52bとフック片37を形成し、フック片37を係止した状態で操作ノブ50を外側に撓ませて操作ノブ50の係止爪52a,52bを繰出しリング30の係止受部54a,54bに係止するように形成しているので、例えば、フック自体に弾性を持たせ、これを係止孔に係止するといった複雑な形状とする必要がないから、操作ノブ50及び繰出しリング30の形状を単純化することが可能となる。これにより、操作ノブ50及び繰出しリング30の成形用金型の構造も簡略化でき、操作ノブ50及び繰出しリング30の成形加工も容易となるから、その製造コストを削減することが可能となる。しかも、係合受部59が形成される部分は、操作ノブ50と前記繰出しリング30との間に隙間Sが形成され、係合突起58が操作ノブ50に形成する突状部59aを乗り越える際、操作ノブ50が内側に撓んで操作ノブ50が弾性復帰して繰出しリング30に設けられた係合受部59とホルダ10に設けられた係合突起58とが弾発的に係合する。このように、係合受部59と係合突起58とを弾発的に係合することによって、レンズ41を中間撮影位置で位置決め保持する際、繰出しリング30がガタ付くことなく、ホルダ10に対して確実に保持することができる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、レンズを構成するレンズの枚数や形状あるいはホルダの形状や各構成部品の取付構造などは適宜選定すればよい。また、通常撮影位置、マクロ撮影位置及びこれら通常撮影位置とマクロ撮影位置の中間位置でレンズを光軸方向に位置決め保持する保持手段も前記実施例に限定されるものではなく、適宜選定すればよい。
本発明の一実施例を示す小型撮像モジュールの分解斜視図である。 同上、小型撮像モジュールの平面図である。 同上、中間撮影位置で保持した状態を示す小型撮像モジュールの断面図である。 同上、図2のA−A線断面図である。
符号の説明
10 ホルダ
11 取り付け孔
12 多条雌ネジ
14,15 回り止め部(保持手段)
20 弾性体
30 繰出しリング
32 多条雄ネジ
40 鏡筒
41 レンズ
42 焦点調整用雄ネジ
50 操作ノブ
52a,52b 係止爪
52c 係止突起部
54a,54b 係止受部
56 ストッパ凸部(保持手段)
58 係合突起(保持手段)
59 係合受部(保持手段)

Claims (4)

  1. 内径部に多条雌ネジが形成された取り付け孔を有するホルダと、レンズを組み込んだ鏡筒を内蔵して外径部に多条雄ネジが形成された繰出しリングと、この繰出しリングに一体的に固定される操作ノブとを備え、前記繰出しリングに形成する多条雄ネジを前記ホルダの多条雌ネジに螺着し、前記操作ノブによって繰出しリングを所定角度回動することによって、前記レンズを光軸方向に移動させて該レンズの焦点距離を切り換えるように構成した切換機能を備えたマクロ撮影用レンズにおいて、通常撮影位置とマクロ撮影位置及びこれら通常撮影位置とマクロ撮影位置の中間位置で前記繰出しリングを保持する保持手段を設けたことを特徴とする切換機能を備えたマクロ撮影用レンズ。
  2. 前記保持手段が、前記操作ノブに形成されるストッパ凸部と、このストッパ凸部と係合して通常撮影位置とマクロ撮影位置で前記繰出しリングの回転を規制する一対の回り止め部と、これら回り止め部間に前記ストッパ凸部が位置した状態で前記繰出しリングの回転を規制するように前記ホルダと前記操作ノブに形成される係脱可能な係合受部と係合突起とから成ることを特徴とする請求項1記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズ。
  3. 前記操作ノブが可撓性を有するリング状に形成され、この操作ノブの内周面に係止突起部と係止爪とを形成し、前記繰出しリングの外周に前記係止突起部と対応するフック片と前記係止爪と対応する係止受部とを形成し、前記フック片を係止突起部に引っ掛けた状態で前記係止爪を係止受部の下端部に弾発的に係止することによって、前記操作ノブと繰出しリングとを一体的に固定するとともに、前記係合受部が可撓性を有する前記操作ノブの外周に形成され、該係合受部と前記ホルダに形成する前記係合突起と弾発的に係止して成ることを特徴とする請求項2記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズ。
  4. 前記繰出しリングは内径部にフォーカス調整用の雌ネジを備え、該雌ネジに前記鏡筒外径部に形成された雄ネジが螺合することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の切換機能を備えたマクロ撮影用レンズ。
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