JP2008164893A - マクロ撮影用レンズ繰出し装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジとの適正なクリアランスを保った状態でホルダと繰出しリングとの隙間から塵芥などは入りにくくする。
【解決手段】ホルダ1の開口部周縁に環状凹部40を形成する。繰出しリング3の外周上部に環状凹部40と嵌合する環状突部41を形成する。環状凹部40と環状突部41のクリアランスbは雄ネジ13と雌ネジ14のクリアランスaのほぼ半とする。これにより、ホルダ1の取り付け孔12に繰出しリング3を取り付ける際、雄ネジ13と雌ネジ14のクリアランスaにより、繰出しリング3が円滑に回動して軸方向に円滑に移動する。一方、ホルダ1の開口部周縁部は環状凹部40と環状突部41とが嵌合し、ホルダ1と繰出しリング3との隙間からホルダ1内に細かな塵や埃などが侵入しにくくなる。
【選択図】図2

Description

本発明は、携帯機器用カメラなどに組み込まれるマクロ撮影用レンズ繰出し装置、特にレンズユニットを内蔵する鏡筒が組み込まれた繰出しリングと、この繰出しリングを螺着するホルダとを備え、繰出しリングを所定角度回動することによって繰出しリングを光軸方向に上下動して通常撮影とマクロ撮影が選択可能としたマクロ撮影用レンズ繰出し装置に関する。
近年、携帯電話に搭載したカメラの機能として通常撮影とマクロ撮影が選択可能としたものが知られている。このようなカメラ付き携帯電話におけるマクロ撮影用レンズ繰出し装置として本願出願人は、特許文献1において、CCD等が組込まれたホルダと、このホルダに組み込まれるレンズユニットを内蔵する鏡筒と、この鏡筒を螺着する繰出しリングと、前記ホルダと繰出しリングとの間に介在して繰出しリングのガタ付きを防止する弾性体と、繰出しリングに装着した操作ノブとから構成され、繰出しリングを操作用ノブと一体で回動することにより、ホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジの螺合により繰出しリングを光軸方向に進退(上下動)させて通常撮影とマクロ撮影とを切り換えるように構成したマクロ撮影用レンズ繰出し装置を提案している。
特開2003−337279号公報
ところで、近年、携帯電話は、デザイン性並びに携帯性の向上を図るために、より薄型化されてきており、このような携帯電話の薄型化に伴ってカメラを構成するCCD等が組込まれたホルダの高さ寸法を低く抑えることが望まれている。しかし、CCD等が組込まれたホルダの高さ寸法を可及的に低く抑えようとすると、ホルダの内部に細かな塵や埃などが侵入し易くなり、ホルダの防塵性が問題となる。すなわち、特許文献1に示すマクロ撮影用レンズ繰出し装置は、CCD等が組込まれたホルダの内周面の雌ネジを形成し、レンズユニットを組み込んだ繰出しリングの外周面に雄ネジを形成し、その雌ネジと雄ネジとの螺合により繰出しリングを光軸方向に進退さるせことから、雌ネジと雄ネジとの間に繰出しリングがスムーズに進退(上下動)するだけのクリアランスが必要となる。一般にその雌ネジと雄ネジのクリアランスは0.030mm程度であるが、このクリアランスによってホルダと繰出しリングとは径方向に隙間が生じるとともに、携帯電話においてカメラ機能が外部に露出して配置されていることから、ホルダの内周面と繰出しリングの外周面との僅かな隙間から細かな塵芥が入り込んでしまう。このため、ホルダの高さ寸法を低く抑えた場合、当然、ホルダ内に塵や埃などは入る際の入り口となるホルダの開口部とホルダ内に組み込まれた撮像素子との距離が短くなるため、ホルダの開口部からそのホルダと繰出しリングとの隙間に入り込んだ塵や埃がホルダ内の撮像素子まで到達し易くなる。なお、通常、ホルダ内の撮像素子の表面側には赤外線をカットするフィルタが配置され、前記ホルダの開口部からホルダと繰出しリングとの隙間に入り込んだ塵や埃は撮像素子の表面側に配置した赤外線カットフィルタ上に落下し、特に近年では携帯電話に装備するカメラは益々、解像度が向上していることとあいまって撮像素子の表面側に付着する細かな塵や埃によってカメラ機能の光学的性能、ひいてはカメラで撮影した画像品質の低下を引き起こす虞れがある。なお、ホルダと繰出しリング間の隙間を狭く設定すれば、ホルダ内への塵芥の侵入を抑制できるが、ホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジの螺合により繰出しリングを光軸方向に進退(上下動)させて通常撮影とマクロ撮影とを切り換えるように構成したマクロ撮影用レンズ繰出し装置においては、雌ネジと雄ネジのクリアランスを狭く設定した場合、通常撮影とマクロ撮影とを切り換える際、繰出しリングが左右方向に回しづらくなり、繰出しリングをスムーズに進退(上下動)させることが困難となる。さらに、通常、この種の携帯電話に組み込まれるカメラにおいては、ホルダや繰出しリングは成形加工が容易な合成樹脂によって一体成形することから、雌ネジと雄ネジのクリアランスを必要以上に狭く設定した場合、雌ネジと雄ネジが擦れて磨耗粉が発生し、その磨耗粉が撮像素子の表面側に設けた赤外線カットフィルタに付着してしまうことから、ホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジは適正なクリアランスが必要であり、そのクリアランスを保ったまま、ホルダの高さ寸法を抑えることが極めて困難であった。
本発明は上述した問題点に鑑みてなされたものであり、ホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジとの適正なクリアランスを保った状態でホルダと繰出しリングとの隙間からの塵芥の侵入を可及的に抑制することができるマクロ撮影用レンズ繰出し装置を提供することを目的とする。
請求項1のマクロ撮影用レンズ繰出し装置は、上面を開口する取り付け孔を有するとともに、該取り付け孔の内周面に雌ネジが形成されたホルダと、鏡筒を内蔵して外周面に雄ネジが形成された繰出しリングから成り、その繰出しリングの雄ネジを前記ホルダの雌ネジに螺着して該繰出しリングを前記ホルダの取り付け孔内で所定角度回動することにより、繰出しリングを光軸方向に上下動して通常撮影とマクロ撮影が選択可能としたマクロ撮影用レンズ繰出し装置において、前記取り付け孔の開口部周縁に位置して前記ホルダと繰出しリングに防塵用の障壁部を設けたことを特徴とする。
請求項1の構成により、ホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジとを螺合し、繰出しリングを回転させて通常撮影とマクロ撮影とを切換操作を行うことから、繰出しリングの動きがスムーズに行えるよう、ホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジとの間に適正なクリアランスが必要となり、このクリアランスにより繰出しリングは、径方向にガタが発生するが、ホルダ内に塵や埃が入り込む際の入り口側となるホルダの開口部周縁部において、障壁部を設けることでホルダの開口部周縁部からホルダ内に細かな塵や埃などが侵入しにくくなる。
請求項2のマクロ撮影用レンズ繰出し装置は、請求項1記載のマクロ撮影用レンズ繰出し装置において、前記障壁部が前記取り付け孔の開口部周縁に位置して該取り付け孔の内周面と段差状に連続する環状凹部と、前記繰出しリングの外周上部に位置して前記環状凹部と嵌合する環状突部とで構成され、この環状突部と環状凹部のクリアランスを前記雄ネジと雌ネジのクリアランスより狭く設定したことを特徴とする。
請求項2の構成により、ホルダの開口部周縁部においてホルダと繰出しリングとの径方向の隙間をホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジのクリアランスより狭くすることができるから、ホルダの開口部からホルダ内への細かな塵や埃などの侵入を抑制することができる。
請求項3のマクロ撮影用レンズ繰出し装置は、請求項2記載のマクロ撮影用レンズ繰出し装置において、前記環状突部と環状凹部のクリアランスが前記雄ネジと雌ネジのクリアランスのほぼ半分に設定されていることを特徴とする。
請求項3の構成により、ホルダの開口部周縁に形成する環状凹部と、繰出しリングの外周上部に形成する環状突部とのクリアランスをホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジのクリアランスの半分に設定することにより、ホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジのクリアランスは適正状態を保てるので通常撮影とマクロ撮影とを切り換える際、繰出しリングをスムーズに上下動させることができ、円滑な操作が可能となる。一方、ホルダの開口部周縁部は、環状突部と環状凹部のクリアランスは雌ネジと繰出しリングの雄ネジのクリアランスより狭いから、ホルダの開口部周縁部からホルダ内に細かな塵や埃などが侵入しにくくなる。
請求項4のマクロ撮影用レンズ繰出し装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載のマクロ撮影用レンズ繰出し装置において、前記マクロ撮影用レンズ繰出し装置が携帯電話用カメラに組み込まれることを特徴とする。
請求項4の構成により、携帯電話の薄型化に伴ってホルダの高さ寸法を極力、低く設定したとしても、ホルダの開口部周縁からの塵や埃などの侵入を効果的に抑えられ、ホルダに組み込まれる撮像素子に塵や埃が付着し難くなる。
請求項1のマクロ撮影用レンズ繰出し装置によれば、上面を開口する取り付け孔を有するとともに、該取り付け孔の内周面に雌ネジが形成されたホルダと、鏡筒を内蔵して外周面に雄ネジが形成された繰出しリングから成り、その繰出しリングの雄ネジを前記ホルダの雌ネジに螺着して該繰出しリングを前記ホルダの取り付け孔内で所定角度回動することにより、繰出しリングを光軸方向に上下動して通常撮影とマクロ撮影が選択可能としたマクロ撮影用レンズ繰出し装置において、前記取り付け孔の開口部周縁に位置して前記ホルダと繰出しリングに防塵用の障壁部を設けたものであるから、通常撮影とマクロ撮影とを切換操作を行う際、繰出しリングの動きがスムーズに行えるとともに、ホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジとの間に形成するクリアランスによって生じる塵や埃の侵入を障壁部によって抑制することができ、防塵性とホルダの薄型化を両立させることでできる。
請求項2のマクロ撮影用レンズ繰出し装置によれば、請求項1記載のマクロ撮影用レンズ繰出し装置において、前記障壁部が前記取り付け孔の開口部周縁に位置して該取り付け孔の内周面と段差状に連続する環状凹部と、前記繰出しリングの外周上部に位置して前記環状凹部と嵌合する環状突部とで構成され、この環状突部と環状凹部のクリアランスを前記雄ネジと雌ネジのクリアランスより狭く設定したものであるから、雄ネジと雌ネジのクリアランスを適正に保ったまま、ホルダの開口部周縁部において、環状凹部と環状突部とによって、ホルダの開口部周縁部からの細かな塵や埃などの侵入を効果的に抑制することができる。
請求項3のマクロ撮影用レンズ繰出し装置によれば、請求項2記載のマクロ撮影用レンズ繰出し装置において、前記環状突部と環状凹部のクリアランスが前記雄ネジと雌ネジのクリアランスのほぼ半分に設定されるものであるから、繰出しリングの動きがスムーズとなる雄ネジと雌ネジのクリアランスを確保し、かつ、ホルダの開口部周縁部からの細かな塵や埃などの侵入しにくい構造とすることができる。
請求項4のマクロ撮影用レンズ繰出し装置によれば、請求項1〜3の何れか1項に記載のマクロ撮影用レンズ繰出し装置において、前記マクロ撮影用レンズ繰出し装置が携帯電話用カメラに組み込まれるものであるから、ホルダの高さ寸法を極力、低く抑えて携帯電話の薄型化に寄与し、かつ、カメラ機能の防塵性を高めることができる。
以下、本発明の本発明の実施例のマクロ撮影用レンズ繰出し装置は、CCD等の撮像素子が組込まれたホルダ1と、このホルダ1に組み込まれる部材のガタ付きを防止するための弾性体2と、繰出しリング3と、レンズユニット5が組込まれた鏡筒4などから構成されている。
ホルダ1は、マクロ撮影用レンズ繰出し装置のベースであって、構成部材を組み込む円筒部10と、この円筒部10の底部に位置して前記弾性体2を支持する弾性体支持部11を有して全体として有底筒状を成す。円筒部10はレンズユニット5が組込まれた鏡筒4を収容する上面を開口した取り付け孔12を中央に有し、取り付け孔12の内周面に雌ネジ14が形成され、前記弾性体支持部11の底部中央にCCD等からなる撮像素子20を保持するように構成されている。また、ホルダ1の外周面には後述する操作レバーと係合するマクロ撮影側ストッパ30と通常撮影側ストッパ31とが間隔をおいて一体形成されている。前記弾性体2は、径の異なる多重リング構造であり、弾性体支持部11に支持され、鏡筒4の光軸ズレを修正するため、弾性体支持部11と繰出しリング3との間に介在している。
前記繰出しリング3の外周面には、前記取り付け孔12の内周面に形成する雌ネジ14に螺着する雄ネジ13が形成されている。そして、ホルダ1の取り付け孔12に繰出しリング3を取り付ける際、繰出しリング3がホルダ1に対し円滑に回動し、繰出しリング3が軸方向に円滑に移動するため、図2に示すように、繰出しリング3の雄ネジ13とホルダ1の雌ネジ14間には径方向に若干のクリアランスa(遊び)を設ける。このクリアランスaは設計上、0.030mmに設定され、繰出しリング3とホルダ1間のクリアランスaによってホルダ1内に組み込まれる繰出しリング3は光軸方向にズレが生じことになるが、ホルダ1と繰出しリング3間に前記弾性体2を介在させることによって、繰出しリング3の雄ネジ13をホルダ1の雌ネジ14へ圧接させ、繰出しリング3の光軸方向のズレを修正している。
また、繰出しリング3の内周面には前記鏡筒4に形成された焦点調整用雄ネジ21と螺合する焦点調整用雌ネジ22が形成され、最終工程で繰出しリング3に組み込んだ鏡筒4を回動させて前記焦点調整用雄ネジ21と焦点調整用雌ネジ22との噛み合いよって鏡筒4の高さを調整し、鏡筒4のレンズユニット5と前記撮像素子20との焦点合わせを行った後、接着剤などによって繰出しリング3と鏡筒4とを一体化する。また、繰出しリング3の上面には、繰出しリング3を回転操作する際の操作レバー25を固定するための複数のフック26が一体形成され、このフック26を前記操作レバー25に形成する係止孔27に係止することによって、繰出しリング3と操作レバー25とを一体化する。この操作レバー25には、前記ホルダ1の外周面に突設したマクロ撮影側ストッパ30と通常撮影側ストッパ31との間に配置されるストッパ凸部32が下方に向かって突設され、このストッパ凸部32をマクロ撮影側ストッパ30又は通常撮影側ストッパ31に当接させることによって、操作レバー25と一体化した繰出しリング3の回動範囲を規制している。
また、前記ホルダ1と繰出しリング3には、このホルダ1と繰出しリング3との隙間からホルダ1内に細かな塵や埃などが侵入しにくくするための障壁部が設けられている。障壁部はホルダ1の開口部周縁に位置して該ホルダ1の内周面と段差状に連続する環状凹部40と、前記繰出しリング3の外周上部に突出形成する環状突部41とで構成され、繰出しリング3の雄ネジ13とホルダ1の雌ネジ14とを螺着した際、環状凹部40と環状突部41とが嵌合する。また、図2に示すように、環状凹部40と環状突部41のクリアランスbは繰出しリング3の雄ネジ13とホルダ1の雌ネジ14のクリアランスaのほぼ半分、すなわち、設計上、0.015mmに設定されている。すなわち、前述した通り、ホルダ1の取り付け孔12に繰出しリング3を取り付ける際、繰出しリング3がホルダ1に対し円滑に回動して繰出しリング3が軸方向に円滑に移動するため、繰出しリング3の雄ネジ13とホルダ1の雌ネジ14間には径方向にクリアランスaを設けており、この径方向のクリアランスaによって繰出しリング3の雄ネジ13とホルダ1との間には、クリアランスaに相当する径方向の隙間が生じることになる。このクリアランスaは繰出しリング3がホルダ1に対し円滑に軸方向に円滑に移動するためには設計上、不可欠である。このため、ホルダ1内に塵や埃が入り込む入り口側となるホルダ1の開口部周縁部において、雄ネジ13と雌ネジ14とのクリアランスaより狭く設定された環状凹部40と環状突部41を形成することによって、ホルダ1と繰出しリング3との隙間からホルダ1内に細かな塵や埃などが侵入しにくくなる。なお、理論上、環状凹部40と環状突部41のクリアランスbを無くせば、ホルダ1内への塵や埃の侵入をほぼ確実に防止することができるが、ホルダ1と繰出しリング3との成形誤差などを考慮した場合、精度上、困難であり、また、環状凹部40と環状突部41とが擦れて磨耗粉が発生し、結果的に防塵性の低下を招くものであり、マクロ撮影と通常撮影とを切り換える構成上、環状凹部40と環状突部41のクリアランスbを無くすことはできない。
以上のように構成される本実施例における組立手順について説明する。まず、ホルダ1の弾性体支持部11にCCD等からなる撮像素子20を載置した後、繰出しリング3の雄ネジ13をホルダ1の取り付け孔12の内周面に形成された雌ネジ14に螺合する。これにより、ホルダ1の開口部周縁部において、ホルダ1に形成する環状凹部40に繰出しリング3の環状突部41が嵌合する。また、繰出しリング3の雄ネジ13をホルダ1の雌ネジ14に螺合する際、一旦最終端までネジ込んでから、後工程で繰出しリング3に装着される操作レバー25のストッパ凸部32がホルダ1の外周部に形成するマクロ撮影側ストッパ30と通常撮影側ストッパ31との間に位置するように、繰出しリング3の位置を調整する。この後、繰出しリング3のフック26に操作レバー25に形成する係止孔27に係止して繰出しリング3に操作レバー25を保持する。
次に、通常撮影用ストッパ31と操作レバー25のストッパ凸部32が当接する位置まで操作レバー25を回動する。この状態で繰出しリング3の焦点調整用雌ネジ22に鏡筒4に形成された通常撮影時の焦点調整用雄ネジ21を螺合し、その鏡筒4を通常撮影焦点が得られる位置までネジ込んで鏡筒4に組み込んだレンズユニット5と撮像素子20との焦点距離の調整を行い、調整後、レンズユニット5と鏡筒4との隙間に接着剤材などを充填して鏡筒4とレンズユニット5とを一体化する。これにより、操作レバー25のストッパ凸部32がマクロ撮影用ストッパ30と当接する位置まで回転移動させることにより、操作レバー25と一体化した繰出しリング3は雌ネジ14に沿って回転し、結果として、繰出しリング3にネジ込まれた鏡筒4は、光軸方向に移動し、撮像素子20から最も離れたマクロ撮影距離位置での焦点を得ることができる。
このように、本実施例では、ホルダ1の雌ネジ14と繰出しリング3の雄ネジ13とを螺合し、操作レバー25によって繰出しリング3を回転させて通常撮影とマクロ撮影とを切換操作を行うことから、繰出しリング3の動きがスムーズに行えるよう、ホルダ1の雌ネジ14と繰出しリング3の雄ネジ13との間にクリアランスaが必要となる。このクリアランスaにより生じる光軸方向のガタはホルダ1と繰出しリング3との間に介在する弾性体2により解消する。すなわち、繰り出しリング30は弾性体2によって常に一定方向に荷重が掛かっているため、クリアランスaにより生じる光軸方向のガタ付きによる撮影性能の低下を回避することができる。一方、クリアランスaにより径方向においてもガタ付きが生じることになるが、ホルダ1内に塵や埃が入り込む入り口側となるホルダ1の開口部周縁部において、ホルダ1に環状凹部40を形成し、繰出しリング3には環状凹部40に嵌合する環状突部41を形成し、これら環状凹部40と環状突部41とのクリアランスbをホルダ1の雌ネジ14と繰出しリング3の雄ネジ13より狭く設定することにより、ホルダ1と繰出しリング3との隙間からホルダ1内に細かな塵や埃などが侵入しにくい構造とすることができる。特に、本実施例におけるマクロ撮影用レンズ繰出し装置は携帯電話(図示せず)に組み込まれるものであり、携帯電話の薄型化に伴ってホルダ1の高さ寸法を極力、低く抑えることが要求され、ホルダ1の高さ寸法を低くすれば低くするほど、ホルダ1内に侵入する塵や埃が撮像素子20に到達し易くなる。しかし、本実施例においては、ホルダ1の開口部周縁において環状凹部40と環状突部41とを嵌合させ、その環状凹部40と環状突部41のクリアランスbをホルダ1の雌ネジ14と繰出しリング3の雄ネジ13より狭く設定することにより、ホルダ1の薄型化とホルダ1内への塵や埃などの侵入を効果的に抑えることができる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、前記実施例では、障壁部としてホルダと繰出しリングに同じ径で連続する環状凹部と環状突部を形成した例を示したが、例えば、径の異なる複数の環状凹部と環状突部とを同心円状に形成して環状凹部と環状突部を階段状に形成し、これら環状凹部と環状突部が嵌合するようにしてもよく、あるいは環状凹部と環状突部の周面が若干のテーパ面であってもよく、要はホルダの雌ネジと繰出しリングの雄ネジとのクリアランスより狭く、かつ相互に嵌合する形状であればよい。
本発明の一実施例を示す分解斜視図である。 同上、ホルダに繰出しリングを組み込んだ状態を示す拡大断面図である。 同上、繰出しリングの正面図である。
符号の説明
1 ホルダ
3 繰出しリング
4 鏡筒
5 レンズユニット
12 取り付け孔
13 雄ネジ
14 雌ネジ
40 環状凹部(障壁部)
41 環状突部(障壁部)
a 雌ネジと雄ネジとのクリアランス
b 環状凹部と環状突部とのクリアランス

Claims (4)

  1. 上面を開口する取り付け孔を有するとともに、該取り付け孔の内周面に雌ネジが形成されたホルダと、鏡筒を内蔵して外周面に雄ネジが形成された繰出しリングから成り、その繰出しリングの雄ネジを前記ホルダの雌ネジに螺着して該繰出しリングを前記ホルダの取り付け孔内で所定角度回動することにより、繰出しリングを光軸方向に上下動して通常撮影とマクロ撮影が選択可能としたマクロ撮影用レンズ繰出し装置において、前記取り付け孔の開口部周縁に位置して前記ホルダと繰出しリングに防塵用の障壁部を設けたことを特徴とするマクロ撮影用レンズ繰出し装置。
  2. 前記障壁部が前記取り付け孔の開口部周縁に位置して該取り付け孔の内周面と段差状に連続する環状凹部と、前記繰出しリングの外周上部に位置して前記環状凹部と嵌合する環状突部とで構成され、この環状突部と環状凹部のクリアランスを前記雄ネジと雌ネジのクリアランスより狭く設定したことを特徴とする請求項1記載のマクロ撮影用レンズ繰出し装置。
  3. 前記環状突部と環状凹部のクリアランスが前記雄ネジと雌ネジのクリアランスのほぼ半分に設定されていることを特徴とする請求項2記載のマクロ撮影用レンズ繰出し装置。
  4. 前記マクロ撮影用レンズ繰出し装置が携帯電話用カメラに組み込まれることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のマクロ撮影用レンズ繰出し装置。
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