JP4065060B2 - 金属建材及びその固定構造 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、金属建材とその固定構造に関し、詳しくは、主として壁材として施工される金属建材を背部側から固定できるようにして施工性を高め、かつ、その固定強度を高め、しかも、金属建材の接続箇所の水密性を高めようとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、図7に示すように、金属建材Aa,Aaの固定は、金属建材Aaの左右方向の一端部に形成した嵌合凹部2a側の固定片2bをビスcにて胴縁8に固定し、隣接の金属建材Aaの嵌合凸部4aを嵌合凹部2aに挿入してビスcを覆って水密を図っておこなうものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このような構成においては、表面側からの施工となり、表面側に作業用のスペースが必要となり、表面側から打ち込まれたビスcを伝って雨水が胴縁8(背部)側へと浸入するという問題があった。又、嵌合凹部2aに嵌合凸部4aを差込み接続する構成となっているから、平坦な金属建材Aaの表面を強風が通過する時の負圧によって金属建材Aaが表面側に吸引される作用力を受けて接続が外れるという問題があった。
【0004】
本発明はこのような問題を解消しようとするものであり、金属建材を背部側から固定できるようにして施工性を高め、かつ、その固定強度を高め、しかも、金属建材の接続箇所の水密性を高めることができる金属建材及びその接続構造を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1においては、鋼板から成る建材本体1の左右方向のうちの外方の一側端に嵌合凹部2を形成すると共に建材本体1の他側端に嵌合凸部4を形成し、嵌合凹部2は一対の凹側面部と凹底面部とで成り、一対の凹側面部に背方ほど建材本体1の内側に位置する傾斜片状の導入片19と先端片20とを備えると共に導入片19と先端片20とを略平行に形成し、凹底面部を背面が胴縁8の屋外面に当接される底部片23で構成し、嵌合凸部4は一対の凸側面部と凸底面部とで成り、一対の凸側面部に背方ほど建材本体1の外側に位置する傾斜片状の一対の被ガイド片21,21を備えると共に一対の被ガイド片21,21を導入片19と先端片20とに略平行に形成し、凸底面部を構成する底片22の表面と一対の被ガイド片21,21の対向面とで囲繞して表面側に向けて開放する係止凹所3を形成し、嵌合凹部2に嵌合凸部4を嵌合した状態では、嵌合凹部2の導入片19及び先端片20が嵌合凸部4の一対の被ガイド片21,21に弾接されると共に、嵌合凹部2の底部片23に嵌合凸部4の底片22が弾接するようにしてあることを特徴とするものである。このような構成によれば、嵌合凹部2に嵌合凸部4を嵌合した場合に、隣接する金属建材Aの固定強度を高めることができ、また、嵌合凹部2に嵌合凸部4を嵌合した場合に、嵌合凸部4においては、内方斜め表面側に開放されている係止凹所3が形成されるのであり、このような係止凹所3に例えば係止体9を挿入してこの係止体9を胴縁8に固定することで、金属建材A,Aを背部側からの施工にて容易に固定することができ、背部側からの施工が可能となり、従来のように、表面側に施工のためのスペースを要するというようなことがなく、かつ、係止凹所3は内方斜め表面側に向いているから、係止凹所3に対して斜め上方から係止体9を挿入して係止体9を胴縁8に固定することで、係止体9によって係止凹所3、つまり、嵌合凸部4側の金属建材Aの抜止めを強固に図ることができ、ひいては、嵌合凸部4が嵌合する嵌合凹部2を形成した隣接の金属建材Aの固定強度を高めることができる。
請求項2においては、建材本体1の上記一側端と他側端の間に、上記係止凹所3の開放方向と略同方向に開放されている凹部5を備える係止折り曲げ片6を、折り返して形成してあることを特徴とする。このような構成によれば、建材本体1の中間部(一側端と他側端の間)の係止折り曲げ片6においても凹部5において同様の固定がおこなえ、背部側からの施工がおこなえながら、一層、固定強度を高めることができる。
【0006】
請求項3においては、嵌合凸部4の頂部4aと嵌合凹部2の底部2a間に、隣接する金属建材の嵌合状態において外方に連通していて毛細管現象を断つ空所7を、形成してあることを特徴とするものである。このような構成によれば、金属建材A,A間の隙間から浸入した雨水は外方に連通して外方と略等しい大気圧になっている空所7にまで導入されても、空所7が樋の機能を果たして排水することができ、接続箇所から浸入した雨水がそれ以上背部側に浸入するのを効果的に阻止することができ、接続箇所からの雨水の漏洩を防止でき、水密性を高めることができる。
【0007】
請求項4においては、鋼板から成る建材本体1の左右方向のうちの外方の一側端に嵌合凹部2を形成すると共に建材本体1の他側端に嵌合凸部4を形成し、嵌合凹部2は一対の凹側面部と凹底面部とで成り、一対の凹側面部に背方ほど建材本体1の内側に位置する傾斜片状の導入片19と先端片20とを備えると共に導入片19と先端片20とを略平行に形成し、凹底面部を背面が胴縁8の屋外面に当接される底部片23で構成し、嵌合凸部4は一対の凸側面部と凸底面部とで成り、一対の凸側面部に背方ほど建材本体1の外側に位置する傾斜片状の一対の被ガイド片21,21を備えると共に一対の被ガイド片21,21を導入片19と先端片20とに略平行に形成し、凸底面部を構成する底片22の表面と一対の被ガイド片21,21の対向面とで囲繞して表面側に向けて開放する係止凹所3を形成し、嵌合凹部2に嵌合凸部4を嵌合した状態で、嵌合凹部2の導入片19及び先端片20が嵌合凸部4の一対の被ガイド片21,21に弾接されると共に、嵌合凹部2の底部片23に嵌合凸部4の底片22が弾接するようにし、係止凹所3に係止体9を係入するとともに胴縁8の背部面に挟持体10を当接し、係止体9と挟持体10とを締結手段11にて締結していることを特徴とするものである。このような構成によれば、嵌合凹部2に嵌合凸部4を嵌合した場合に、隣接する金属建材Aの固定強度を高めることができ、また、嵌合凹部2に嵌合凸部4を嵌合したときに、嵌合凸部4においては内方斜め表面側に開放されている係止凹所3が形成されるのであり、このような係止凹所3に係止体9を挿入して係止体9と胴縁8の背部面に当接している挟持体10とを締結手段11にて締結することで、金属建材A,Aを背部側からの作業にて容易に固定することができるのであり、従来のように、表面側に施工のためのスペースを要するというようなことがなく、かつ、係止凹所3は内方斜め表面側に向いているから、係止凹所3に対して斜め上方から係止体9を挿入して係止体9を胴縁8に固定することで、係止体9によって係止凹所3、つまり、嵌合凸部4側の金属建材Aの抜止めを強固に図ることができ、ひいては、嵌合凸部4が嵌合する嵌合凹部2を形成した隣接の金属建材Aの固定強度を高めることができる。
【0008】
請求項5においては、建材本体1の上記一側端と他側端の間に、上記係止凹所3の開放方向と略同方向に開放されている凹部5を備える係止折り曲げ片6を、折り返して形成し、この凹部5に係止体9を係入するとともに胴縁8の背部面に挟持体10を当接し、係止体9と挟持体10とを締結手段11にて締結していることを特徴とするものである。このような構成によれば、建材本体1の中間部(一側端と他側端の間)の係止折り曲げ片6においても凹部5において同様の固定がおこなえ、背部側からの施工がおこなえながら、一層、固定強度を高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態を示し、同図(a)は金属建材の平面図、同図(b)は斜視図、同図(c)は係止折り曲げ片を示す拡大平面図、同図(d)は嵌合凹部と嵌合凸部との嵌合状態を示す拡大平面図である。
【0010】
金属建材Aは、カラー塗装した鋼鈑をロール成形して壁材として使用されるものであるが、壁材以外に使用してもよいものである。以下、詳述する。
建材本体1の左右方向の一側端に全長にわたって背部外方に折り返して斜め外方表面側に開口する嵌合凹部2を形成している。建材本体1の他側端に全長にわたって背部内方に折り返して外方背部側に突出する嵌合凸部4を形成している。この嵌合凸部4の内部には内方斜め表面側に向けて開放する係止凹所3を形成している。建材本体1の左右方向の中間部に全長にわたって上記係止凹所3の開放方向と略同方向に開放されている凹部5を備えて係止折り曲げ片6を折り返して形成している。係止折り曲げ片6の先端部には全長にわたって弧状凸部12を形成している。係止折り曲げ片6は実施の形態においては3本としたが、これよりも多くても少なくてもよい。
【0011】
図3は固定手段の一例のフックボルト構成を示し、以下、詳述する。
【0012】
フックボルト13の上端部にはU字状の乗り越え部14を折り曲げるとともに引き続いて係止体9をフックボルト13とは略直交させて略水平に形成している。フックボルト13の基端部には、ねじ部15を形成している。挟持体10は板材を側面視において略J字状に折り曲げて保持片16を形成している。
【0013】
しかして、図2に示すように、略水平方向に架設されているチャンネル材の胴縁8に対して一方の金属建材Aの係止折り曲げ片6…や嵌合凹部2を当接させながら、その嵌合凹部2に隣接の金属建材Aの嵌合凸部4を嵌合するのであり、この場合、嵌合凸部4においては内方斜め表面側に開放されている係止凹所3が形成されるのである。このような係止凹所3にフックボルト13の先端の係止体9を挿入するのであり、この場合、乗り越え部14が嵌合凹部2及び嵌合凸部4の先端部を乗り越えているのである。一方、挟持体10の保持片16が胴縁8に係合して挟持体10が胴縁8に当接されている。フックボルト13のねじ部15を挟持体10のねじ孔にねじ込みナット18にて固定することで、金属建材A,Aの接続箇所において両金属建材A,Aを胴縁8に固定するのである。このように、係止体9と胴縁8の背部面に当接している挟持体10とを締結する構成を締結手段11と総称し、その構成は種々設計変更可能である。
【0014】
又、金属建材Aの中間部の凹部5においても、必要に応じてフックボルト13の係止体9を係入するとともに胴縁8の背部面に挟持体10を当接し、係止体9と挟持体10とを締結手段11にて締結して金属建材Aを胴縁8に固定するものである。
【0015】
このような構成によれば、金属建材A,Aを背部側からの作業にて容易に固定することができるのであり、従来のように、表面側に施工のためのスペースを要するというようなことがなく、かつ、係止凹所3は内方斜め表面側に向いているから、係止凹所3に対して斜め上方から係止体9を挿入して係止体9を胴縁8に固定することで、係止体9によって係止凹所3、つまり、嵌合凸部4側の金属建材Aの抜止めを強固に図ることができ、ひいては、嵌合凸部4が嵌合する嵌合凹部2を形成した隣接の金属建材Aの固定強度を高めることができるものである。
【0016】
図1(d)に示すように、嵌合凹部2においては、導入片19と先端片20とが略平行となって斜め外方表面側に開口しているのであり、又、外方背部側に突出している嵌合凸部4においては、一対の被ガイド片21,21が導入片19及び先端片20に略平行に形成され、嵌合凹部2に嵌合凸部4を円滑に導入できるようにしている。嵌合凹部2に嵌合凸部4を嵌合した状態では、導入片19及び先端片20が被ガイド片21,21に弾接されて水密性を高めている。更に、嵌合凹部2の底部片23に嵌合凸部4の底片22が弾接している。
【0017】
嵌合凹部2の底部2aは角型に突出していて、嵌合凸部4の頂部4a間に、隣接する金属建材の嵌合状態において外方に連通していて毛細管現象を断つ空所7を形成している。この空所7の横断面形状は、接続状態における両金属建材A,A間の隙間dよりも充分に大きいものである。
【0018】
しかして、金属建材A,A間の隙間dから浸入した雨水は外方に連通して外方と略等しい大気圧になっている空所7にまで導入されても、空所7が樋の機能を果たして排水することができ、接続箇所から浸入した雨水がそれ以上背部側に浸入するのを効果的に阻止することができ、接続箇所からの雨水の漏洩を防止でき、水密性を高めることができるものである。
【0019】
図5は金属建材A,Aを接続して固定する係止体9及び締結手段11の他の実施の形態を示していて、板材27を折り曲げて係止体9を形成するとともに板材27に一連に挟持体10を形成し、しかして、胴縁8に当接している金属建材A,Aの嵌合凹部2及び嵌合凸部4の嵌合箇所において斜め表面側に向けて開放する係止凹所3及び凹部5に係止体9を係入し、ボルト24を締めて胴縁8に圧設することで、金属建材A,Aを接続して胴縁8に固定するようにしたものである。但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。
【0020】
図6は金属建材A,Aを接続して固定する係止体9及び締結手段11の他の実施の形態を示していて、帯材25を折り曲げて係止体9を形成するとともに帯材23に一連に挟持体10を形成し、かつ、挿入用の切欠き26を形成し、しかして、胴縁8に当接している金属建材A,Aの嵌合凹部2及び嵌合凸部4の嵌合箇所において斜め表面側に向けて開放する係止凹所3に係止体9を係入し、ボルト24を締めて胴縁8に圧設することで、金属建材A,Aを接続して胴縁8に固定するようにしたものである。この場合、切欠き26から上端部において嵌合凹部2及び嵌合凸部4の先端部を乗り越えるものである。但し、本実施の形態の基本構成は上記実施の形態と共通であり、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略する。このように、係止体9及び締結手段11の構成は種々設計変更可能である。
【0021】
【発明の効果】
請求項1においては、鋼板から成る建材本体の左右方向のうちの外方の一側端に嵌合凹部を形成すると共に建材本体の他側端に嵌合凸部を形成し、嵌合凹部は一対の凹側面部と凹底面部とで成り、一対の凹側面部に背方ほど建材本体の内側に位置する傾斜片状の導入片と先端片とを備えると共に導入片と先端片とを略平行に形成し、凹底面部を背面が胴縁の屋外面に当接される底部片で構成し、嵌合凸部は一対の凸側面部と凸底面部とで成り、一対の凸側面部に背方ほど建材本体の外側に位置する傾斜片状の一対の被ガイド片を備えると共に一対の被ガイド片を導入片と先端片とに略平行に形成し、凸底面部を構成する底片の表面と一対の被ガイド片の対向面とで囲繞して表面側に向けて開放する係止凹所を形成し、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合した状態では、嵌合凹部の導入片及び先端片が嵌合凸部の一対の被ガイド片に弾接されると共に、嵌合凹部の底部片に嵌合凸部の底片が弾接するようにしてあるから、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合した場合に、隣接する金属建材の固定強度を高めることができ、また、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合した場合に、嵌合凸部においては、内方斜め表面側に開放されている係止凹所が形成されるのであり、このような係止凹所に例えば係止体を挿入してこの係止体を胴縁に固定することで、金属建材を背部側からの施工にて容易に固定することができ、背部側からの施工が可能となり、従来のように、表面側に施工のためのスペースを要するというようなことがなく、かつ、係止凹所は内方斜め表面側に向いているから、係止凹所に対して斜め上方から係止体を挿入して係止体を胴縁に固定することで、係止体によって係止凹所、つまり、嵌合凸部側の金属建材の抜止めを強固に図ることができ、ひいては、嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部を形成した隣接の金属建材の固定強度を高めることができる。
請求項2においては、建材本体の上記一側端と他側端の間に、上記係止凹所の開放方向と略同方向に開放されている凹部を備える係止折り曲げ片を、折り返して形成してあることを特徴とする。このような構成によれば、請求項1の効果に加えて、建材本体の中間部(一側端と他側端の間)の係止折り曲げ片においても凹部において同様の固定がおこなえ、背部側からの施工がおこなえながら、一層、固定強度を高めることができるという利点がある。
【0022】
請求項3においては、嵌合凸部の頂部と嵌合凹部の底部間に、隣接する金属建材の嵌合状態において外方に連通していて毛細管現象を断つ空所を、形成してあるから、請求項1または2の効果に加えて、金属建材間の隙間から浸入した雨水は外方に連通して外方と略等しい大気圧になっている空所にまで導入されても、空所が樋の機能を果たして排水することができ、接続箇所から浸入した雨水がそれ以上背部側に浸入するのを効果的に阻止することができ、接続箇所からの雨水の漏洩を防止でき、水密性を高めることができるという利点がある。
【0023】
請求項4においては、鋼板から成る建材本体の左右方向のうちの外方の一側端に嵌合凹部を形成すると共に建材本体の他側端に嵌合凸部を形成し、嵌合凹部は一対の凹側面部と凹底面部とで成り、一対の凹側面部に背方ほど建材本体の内側に位置する傾斜片状の導入片と先端片とを備えると共に導入片と先端片とを略平行に形成し、凹底面部を背面が胴縁の屋外面に当接される底部片で構成し、嵌合凸部は一対の凸側面部と凸底面部とで成り、一対の凸側面部に背方ほど建材本体の外側に位置する傾斜片状の一対の被ガイド片を備えると共に一対の被ガイド片を導入片と先端片とに略平行に形成し、凸底面部を構成する底片の表面と一対の被ガイド片の対向面とで囲繞して表面側に向けて開放する係止凹所を形成し、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合した状態で、嵌合凹部の導入片及び先端片が嵌合凸部の一対の被ガイド片に弾接されると共に、嵌合凹部の底部片に嵌合凸部の底片が弾接するようにし、係止凹所に係止体を係入するとともに胴縁の背部面に挟持体を当接し、係止体と挟持体とを締結手段にて締結しているから、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合した場合に、隣接する金属建材の固定強度を高めることができ、また、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合したときに、嵌合凸部においては内方斜め表面側に開放されている係止凹所が形成されるのであり、このような係止凹所に係止体を挿入して係止体と胴縁の背部面に当接している挟持体とを締結手段にて締結することで、金属建材を背部側からの作業にて容易に固定することができるのであり、従来のように、表面側に施工のためのスペースを要するというようなことがなく、かつ、係止凹所は内方斜め表面側に向いているから、係止凹所に対して斜め上方から係止体を挿入して係止体を胴縁に固定することで、係止体によって係止凹所、つまり、嵌合凸部側の金属建材の抜止めを強固に図ることができ、ひいては、嵌合凸部が嵌合する嵌合凹部を形成した隣接の金属建材の固定強度を高めることができるという利点がある。
【0024】
請求項5においては、建材本体の上記一側端と他側端の間に、上記係止凹所の開放方向と略同方向に開放されている凹部を備える係止折り曲げ片を、折り返して形成し、この凹部に係止体を係入するとともに胴縁の背部面に挟持体を当接し、係止体と挟持体とを締結手段にて締結しているから、請求項4の効果に加えて、建材本体の中間部(一側端と他側端の間)の係止折り曲げ片においても凹部において同様の固定がおこなえ、背部側からの施工がおこなえながら、一層、固定強度を高めることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示し、(a)は金属建材の平面図、(b)は斜視図、(c)は係止折り曲げ片を示す拡大平面図、(d)は嵌合凹部と嵌合凸部との嵌合状態を示す拡大平面図ある。
【図2】(a)は金属建材の接続及び固定状態を示す平面図、(b)は係止体及び締結手段等を示す分解斜視図、(c)は金属建材の固定状態を示す側面図である。
【図3】(a)は係止体及び締結手段を示す平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。
【図4】同上の拡大平面図である。
【図5】同上の嵌合凹部の他の実施の形態を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。
【図6】同上の係止体及び締結手段の他の実施の形態を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は斜視図、(d)は側面図である。
【図7】(a)は従来例の概略平断面図、(b)は拡大平面図である。
【符号の説明】
1 建材本体
2 嵌合凹部
3 係止凹所
4 嵌合凸部
5 凹部
6 係止折り曲げ片
7 空所
8 胴縁
9 係止体
10 挟持体
11 締結手段
Claims (5)
- 鋼板から成る建材本体の左右方向のうちの外方の一側端に嵌合凹部を形成すると共に建材本体の他側端に嵌合凸部を形成し、嵌合凹部は一対の凹側面部と凹底面部とで成り、一対の凹側面部に背方ほど建材本体の内側に位置する傾斜片状の導入片と先端片とを備えると共に導入片と先端片とを略平行に形成し、凹底面部を背面が胴縁の屋外面に当接される底部片で構成し、嵌合凸部は一対の凸側面部と凸底面部とで成り、一対の凸側面部に背方ほど建材本体の外側に位置する傾斜片状の一対の被ガイド片を備えると共に一対の被ガイド片を導入片と先端片とに略平行に形成し、凸底面部を構成する底片の表面と一対の被ガイド片の対向面とで囲繞して表面側に向けて開放する係止凹所を形成し、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合した状態では、嵌合凹部の導入片及び先端片が嵌合凸部の一対の被ガイド片に弾接されると共に、嵌合凹部の底部片に嵌合凸部の底片が弾接するようにして成ることを特徴とする金属建材。
- 建材本体の上記一側端と他側端の間に、上記係止凹所の開放方向と略同方向に開放されている凹部を備える係止折り曲げ片を、折り返して形成して成ることを特徴とする請求項1記載の金属建材。
- 嵌合凸部の頂部と嵌合凹部の底部間に、隣接する金属建材の嵌合状態において外方に連通していて毛細管現象を断つ空所を、形成して成ることを特徴とする請求項1又は2記載の金属建材。
- 鋼板から成る建材本体の左右方向のうちの外方の一側端に嵌合凹部を形成すると共に建材本体の他側端に嵌合凸部を形成し、嵌合凹部は一対の凹側面部と凹底面部とで成り、一対の凹側面部に背方ほど建材本体の内側に位置する傾斜片状の導入片と先端片とを備えると共に導入片と先端片とを略平行に形成し、凹底面部を背面が胴縁の屋外面に当接される底部片で構成し、嵌合凸部は一対の凸側面部と凸底面部とで成り、一対の凸側面部に背方ほど建材本体の外側に位置する傾斜片状の一対の被ガイド片を備えると共に一対の被ガイド片を導入片と先端片とに略平行に形成し、凸底面部を構成する底片の表面と一対の被ガイド片の対向面とで囲繞して表面側に向けて開放する係止凹所を形成し、嵌合凹部に嵌合凸部を嵌合した状態で、嵌合凹部の導入片及び先端片が嵌合凸部の一対の被ガイド片に弾接されると共に、嵌合凹部の底部片に嵌合凸部の底片が弾接するようにし、係止凹所に係止体を係入するとともに胴縁の背部面に挟持体を当接し、係止体と挟持体とを締結手段にて締結して成ることを特徴とする金属建材の固定構造。
- 建材本体の上記一側端と他側端の間に、上記係止凹所の開放方向と略同方向に開放されている凹部を備える係止折り曲げ片を、折り返して形成し、この凹部に係止体を係入するとともに胴縁の背部面に挟持体を当接し、係止体と挟持体とを締結手段にて締結して成ることを特徴とする請求項4記載の金属建材の固定構造。
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