JP3687538B2 - 軒樋の止水器の取り付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、軒樋の端部を蓋するために止水器を取り付ける構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の止水器A′は図7に示すように軒樋1の断面形状に沿う胴部2′の端部を胴部2′と一体の止水壁部3′で閉塞し、胴部2′を外壁2a′と内壁2b′との二重壁とすると共に外壁2a′と内壁2b′との間に挿入隙間2c′を設けて形成されていた。そして止水器A′の挿入隙間2c′に接着剤を塗布して挿入隙間2c′内に軒樋1の端部を差し込むことで接合し、図8に示すように軒樋1の端部に止水器A′を装着してあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来例にあっては、止水器A′の胴部2′の挿入隙間2c′に軒樋1の端部を差し込むことで接合するため、軒樋1を止水器A′にガイドして挿入する必要があって、接合がしにくくて施工性が悪いという問題があり、また胴部2′の外壁2a′が軒樋1の端部の外面に露出して段部Bができ、外観が悪くなるという問題があった。
【0004】
本発明は叙述の点に鑑みてなされたものであって、軒樋への止水器の接合が容易にできて施工性がよく、しかも止水器の胴部が露出せずに外観よく軒樋の端部に止水器を取り付けることができる止水器の取り付け構造を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の止水器の取り付け構造は、軒樋1の断面形状に沿う断面形状の胴部2の端部を止水壁部3で閉塞した止水器Aを軒樋1の端部に配置すると共に止水器Aの胴部2の外周面を軒樋1の内周面に沿わせて接着し、軒樋1の前壁1aの外面に長手方向に亙る凹条7と凸条8とを上下に交互に設けた模様を形成し、止水器Aの止水壁部3の外周縁に上記凹条7や凸条8と連続する凹部9や凸部10を形成して成ることを特徴とする。このようにしたことにより、従来のようにガイドしたりしなくても止水器Aの胴部2の外周面を軒樋1の内周面に沿わせて軒樋1の端部に止水器Aを装着でき、軒樋1への止水器Aの接合が容易にできて施工性がよくなる。また止水器Aの胴部2が露出せず、外観よく軒樋1の端部に止水器Aを取り付けることができる。また軒樋1の凹条7や凸条8に連続するように止水壁部3の外周まで凹部9や凸部10があって、外観よく施工できる。
【0006】
また止水器Aの軒樋1の内周面に沿う胴部2の上部両側の係止部4を軒樋1の上部両側の耳部5の被係止部6に係止して成ることを特徴とすることも好ましい。この場合、係止部4と被係止部6との係止にて軒樋1の上部の両側が外に広がるのを防止でき、胴部2の外周面に軒樋1の内周面を接着するものでも軒樋1に止水器Aを確実に接合できる。
【0007】
また止水器Aの止水壁部3の凹部9から夫々軒樋1の長手方向に突設した係止突起11を軒樋1の端部の凹条7に夫々係止して成ることを特徴とすることも好ましい。この場合係止突起11が凹条7に係止することで軒樋1の凹条7や凸条8の位置と止水壁部3の凹部9や凸部10の位置がずれることなくて一層外観良く施工でき、また係止突起11の凹条7への係止にて軒樋1の内周面を胴部2の外周面に密着させることができて軒樋1の端部に止水器Aを一層確実に接合することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
先ず、図1乃至図4に示す例から述べる。軒樋1は本例の場合、図4に示すように前壁1aと底壁1bと後壁1cとからなる角形であり、前壁1aの上端及び後壁1cの上端には長手方向に亙るように耳部5を設けてある。前側の耳部5及び後側の耳部5の下部には長手方向に亙るように溝状の被係止部6を設けてある。軒樋1の前壁1aの外面には長手方向に亙る凹条7と凸条8を上下に交互に設けて模様を形成してある。
【0009】
止水器Aは軒樋1の断面形状に沿う断面形状の胴部2の端部に止水壁部3を一体に設けて形成されており、胴部2の外周面が軒樋1の内周面に沿うように形成されている。胴部2の前部の上端及び後部の上端には上記被係止部6に係止し得る突起状の係止部4を設けてあり、前部の係止部4から一体に操作片12を連出してある。止水器Aの止水壁部3の外周のうち前側の縁部には上記凹条7や凸条8と対応するように凹部9や凸部10を上下に交互に設けてある。
【0010】
しかして軒樋1の端部に止水器Aを装着するにあたっては、止水器Aの胴部2の外周面に接着剤を塗布し(図3の符号Cに示す部分が接着剤塗布位置である。)、軒樋1の端部内に図1(a)に示すように止水器Aを配置し、後側の係止部4を被係止部6に係止し、図1(a)の状態から図1(b)の状態になるように回転し、胴部2の外周面を軒樋1の内周面に接着剤を介して密着させると共に前側の係止部4を被係止部6に係止する。このように軒樋1の端部に止水器Aを取り付けることにより、従来に比べて止水器Aを容易に取り付けることができて施工性を向上できる。また係止部4と被係止部6とを係止することで軒樋1の両側が外に広がるのを防止でき、軒樋1に止水器Aを確実に取り付けることができる。また軒樋1の凹条7や凸条8に止水壁部3の凹部9や凸部10が連続して外観よくなる。
【0011】
次に図5及び図6に示す例について述べる。本例の場合も、軒樋1の前壁1aの外面には長手方向に亙る凹条7と凸条8とを上下に交互に設けてあり、前後の耳部5には被係止部6を設けてある。止水器Aも胴部2の端部に止水壁部3を一体に設けて形成されている。本例の場合、止水壁部3には止水壁部3と一体に後方に突出する隙間覆い部13を設けてある。胴部2の前後の上端には夫々係止部4を設けてある。止水壁部3の前側の縁部には軒樋1の凹条7や凸条8と対応するように凹部9や凸部10を設けてあるが、本例の場合、各凹部9から胴部2の外面と平行になるように係止突起11を突設してある。
【0012】
この例の場合も、止水器Aの胴部2の外周面に接着剤を塗布し(図5の符号Cに示す部分が接着剤塗布位置である。)、軒樋1の端部内に止水器Aを配置し、胴部2の外周面を軒樋1の内周面に接着剤を介して密着させると共に前後の係止部4を被係止部6に係止して接合する。このとき各係止突起11が軒樋1の端部の各凹条7に係止される。このように各係止突起11が凹条7に係止することで軒樋1の凹条7や凸条8と止水器Aの凹部9や凸部10が連続するように揃えられる。また係止突起11が凹条7に係止することで軒樋1の内周面が胴部2の外周面に密着させられて確実に接合される。特に軒樋1の前壁1aには凹条7と凸条8よりなる模様を設けてあるために合成樹脂による成形時の残留応力にて前壁1aの長手方向の端部が前に開くおそれがあるが、上記のように係止突起11を係止することで前に開かないように確実に接合できる。
【0013】
【発明の効果】
本発明の請求項1の発明は、軒樋の断面形状に沿う断面形状の胴部の端部を止水壁部で閉塞した止水器を軒樋の端部に配置すると共に止水器の胴部の外周面を軒樋の内周面に沿わせて接着しているので、従来のようにガイドしたりしなくても止水器の胴部の外周面を軒樋の内周面に沿わせて軒樋の端部に止水器を装着でき、軒樋への止水器の接合が容易にできて施工性がよくなるものであり、また止水器の胴部が露出せず、外観よく軒樋の端部に止水器を取り付けることができるものである。また軒樋の前壁の外面に長手方向に亙る凹条と凸条とを上下に交互に設けた模様を形成し、止水器の止水壁部の外周縁に上記凹条や凸条と連続する凹部や凸部を形成しているので、軒樋の凹条や凸条に連続するように止水壁部の外周まで凹部や凸部があって、外観よく施工できるものである。
【0014】
また本発明の請求項2の発明は、請求項1において、止水器の軒樋の内周面に沿う胴部の上部両側の係止部を軒樋の上部両側の耳部の被係止部に係止しているので、係止部と被係止部との係止にて軒樋の上部の両側が外に広がるのを防止でき、胴部の外周面に軒樋の内周面を接着するものでも軒樋に止水器を確実に接合できるものである。
【0015】
また本発明の請求項3の発明は、請求項1または請求項2において、止水器の止水壁部の凹部から夫々軒樋の長手方向に突設した係止突起を軒樋の端部の凹条に夫々係止しているので、軒樋の凹条や凸条の位置と止水壁部の凹部や凸部の位置がずれることなくて一層外観良く施工できるものであり、また係止突起の凹条への係止にて軒樋の内周面を胴部の外周面に密着させることができて軒樋の端部に止水器を一層確実に接合することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軒樋に止水器を取り付ける状態を示し、(a)は取り付ける途中の断面図、(b)は取り付けた後の状態を示す断面図である。
【図2】同上の軒樋に止水器を取り付けた状態の正面図である。
【図3】同上の止水器を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図、(c)は左側面図である。
【図4】同上の軒樋を示す斜視図である。
【図5】同上の他の例の止水器を示し、(a)は正面図、(b)は右側面図である。
【図6】同上の軒樋の端部に止水器を取り付けた状態の正面図である。
【図7】従来例の止水器を示し、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図8】従来の止水器を軒樋の端部に取り付けた状態の正面図である。
【符号の説明】
A 止水器
1 軒樋
2 胴部
3 止水壁部
4 係止部
5 耳部
6 被係止部
7 凹条
8 凸条
9 凹部
10 凸部
11 係止突起
Claims (3)
- 軒樋の断面形状に沿う断面形状の胴部の端部を止水壁部で閉塞した止水器を軒樋の端部に配置すると共に止水器の胴部の外周面を軒樋の内周面に沿わせて接着し、軒樋の前壁の外面に長手方向に亙る凹条と凸条とを上下に交互に設けた模様を形成し、止水器の止水壁部の外周縁に上記凹条や凸条と連続する凹部や凸部を形成して成ることを特徴とする軒樋の止水器の取り付け構造。
- 止水器の軒樋の内周面に沿う胴部の上部両側の係止部を軒樋の上部両側の耳部の被係止部に係止して成ることを特徴とする請求項1記載の軒樋の止水器の取り付け構造。
- 止水器の止水壁部の凹部から夫々軒樋の長手方向に突設した係止突起を軒樋の端部の凹条に夫々係止して成ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の軒樋の止水器の取り付け構造。
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2000
- 2000-12-25 JP JP2000393687A patent/JP3687538B2/ja not_active Expired - Lifetime
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