JP4061537B2 - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のルーフパネル開口部を開閉するスライディングルーフが複数のスライディングルーフに分割されており、その分割されたスライディングルーフパネルの相互の間をシールする自動車用ウエザストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の自動車のルーフパネル1の開口部とその開口部を開閉するスライディングルーフ110においては、図7に示すように、スライディングルーフ110は分割されずに1枚のパネルで構成されている。スライディングルーフ110と車体のルーフパネル開口縁2との間をシールするウエザストリップは、図8に示すように、スライディングルーフ110の周囲に取付けられたスライディングルーフウエザストリップ50であり、取付基部51と中空シール部52とから形成されている。取付基部51は、スライディングルーフのガラスパネルを挟持してかつフレームのフランジ部スライディングルーフウエザストリップ50を取付けることができるように断面略U字状のトリムとして形成されている。そして、取付基部51の外壁に中空シール部52が一体に形成されて、中空シール部52がルーフパネル開口縁2に当接している。これによってルーフパネル開口縁2と中空シール部52との間でシールをすることができる(例えば、特許文献1参照。)。
なお、図8は、図7のA−A線に沿った部分断面図である。
【0003】
しかし、車室内を明るくして、空気の流れを良くし、開放感の向上を図り、また展望もよくするためにルーフパネル1の開口部を大きくしたいとする要望があった。
この場合に、スライディングルーフ110が1枚のパネルの場合は、開口部を開いたときにスライディングルーフ110の後方への移動距離が長くなり、駆動機構も大きくなるとともに、デザイン的にも好ましくなく、スライディングルーフパネルが車体の後方にはみ出してしまう恐れもあった。
【0004】
そこでスライディングルーフ110を車体の前後方向に複数のパネルに分割することも試みられているが、分割したスライディングルーフ110の相互間のシールが必要である。
この分割したスライディングルーフ110、110の相互間のシールのため、図9に示すようにフロント側のスライディングルーフ110の後端部とリヤ側のスライディングルーフ110の先端部にそれぞれウエザストリップ60、61を取付けてシールするものもある(例えば、特許文献2参照。)。
【0005】
しかしながら、両方のスライディングルーフ110、110にウエザストリップ60、61を取付けることは手間がかかるとともにコストもアップする。
また、両方のスライディングルーフ110、110の組み付け等のバラツキや両方に取付けられたウエザストリップ60、61の形状変化等により必ずしもウエザストリップ60、61同士の当接が適切になされない場合があった。
また、シール性を向上させるために、ウエザストリップに中空状のシール部を設けるものもあるが、その中空シール部が圧縮されてシール壁が取付基部等に密着すると、スライディングルーフ110を開けた場合に、シール壁が密着して中空シール部が潰れたままになるとともに、密着から離れるときに異音が生じる場合があった。
【0006】
さらに、スライディングルーフ110の車体側部の両側の端末部においては、スライディングルーフ110が車体に沿って湾曲しているため、スライディングルーフ110同士の間をシールするウエザストリップの中空状のシール部を装着するスペースが制限される場合があり、スライディングルーフ110が閉じるときに、中空状のシール部が取付基部に密着してしまう恐れもあった。さらに、スライディングルーフ110とルーフパネル開口縁2との間をシールするウエザストリップと上記スライディングルーフ110同士の間をシールするウエザストリップとの交差する部分をシールするため、スライディングルーフ110相互の間をシールするウエザストリップの端末部分のスペースが制限されることもある。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−335255号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献2】
実開平7−35142号公報(第6−8頁、第2図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、自動車のルーフパネル開口部を開閉するスライディングルーフパネルを複数に分割し、この分割されたスライディングルーフパネルの相互の間をシールするウエザストリップの長手方向の端末部の中空シール部のシール壁に剛性の高い部分を設けることにより、シール性に優れた、異音の発生を抑制した自動車用ウエザストリップを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、車体の前後方向に複数に分割されたスライディングルーフにより自動車のルーフパネル開口部を開閉し、分割されたスライディングルーフの間をシールするウエザストリップにおいて、ウエザストリップは、押出し成形により形成された直線部と、直線部の長手方向の両端に型成形により形成された端末部からなり、直線部は、スライディングルーフに取付けられるソリッド材の取付基部と、取付基部から一体に設けられたスポンジ材の中空シール部からなり、両端末部は、スライディングルーフに取付けられるソリッド材の取付基部と、取付基部から一体に設けられた中空シール部からなり、端末部の中空シール部は、取付基部の幅方向のリヤ側端部から一体に突出させたシール壁後部、取付基部の幅方向のフロント側端部から一体に突出させたシール壁前部、およびシール壁後部とシール壁前部のそれぞれの先端を連結するシール壁上部からなり、シール壁前部とシール壁上部は、スポンジ材で形成し、シール壁後部をソリッド材で形成するかまたは中空シール部の他の部分よりも肉厚のスポンジ材で形成することを特徴とするものである。
【0010】
請求項1の本発明では、分割されたスライディングルーフの間をシールするウエザストリップにおいて、ウエザストリップは、押出し成形により形成された直線部と、直線部の長手方向の両端に型成形により形成された端末部からなるため、ウエザストリップの長手方向の両端末部は取付基部と中空シール部をともに型成形により形成するためスライディングルーフとルーフパネル開口縁の車体側部の形状に合わせた形状とすることができ、シール性が良い。
直線部は、スライディングルーフに取付けられるソリッド材の取付基部と、取付基部端部から一体に設けられたスポンジ材の中空シール部からなるため、中空シール部に他方のスライディングルーフの後端縁部を当接させることができ、当接時のラップ寸法のバラツキを柔軟性のある中空シール部が吸収できる。このため、シール性が安定する。
【0011】
両端末部は、スライディングルーフに取付けられる取付基部をソリッド材で形成し、シール壁前部とシール壁上部は、スポンジ材で形成し、シール壁後部をソリッド材で形成するかまたは中空シール部の他の部分よりも肉厚のスポンジ材で形成するため、柔軟性のある中空状のシール壁に他方のスライディングルーフの後端縁部を当接させることができ、当接時のラップ寸法のバラツキを柔軟性のある中空シール部が吸収できるため、シール性が安定する。
また、シール壁後部を中空シール部の他の部分よりも肉厚に形成するかまたはソリッド材で形成するため、シール壁後部の剛性が高く、中空シール部が上方から圧縮されてもシール壁が倒れるように変形することがなく、シール壁が潰れにくいため、シール性を確保することができる。
【0012】
請求項2の本発明は、車体の前後方向に複数に分割されたスライディングルーフにより自動車のルーフパネル開口部を開閉し、分割されたスライディングルーフの間をシールするウエザストリップにおいて、ウエザストリップは、押出し成形により形成された直線部と、直線部の長手方向の両端に型成形により形成された端末部からなり、直線部は、スライディングルーフに取付けられるソリッド材の取付基部と、取付基部から一体に設けられたスポンジ材からなる中空シール部からなり、両端の端末部は、スライディングルーフに取付けられるソリッド材の取付基部と、取付基部から一体に設けられた中空シール部からなり、端末部の中空シール部は、取付基部の幅方向のリヤ側端部から一体に突出させたシール壁後部、取付基部の幅方向のフロント側端部から一体に突出させたシール壁前部、およびシール壁後部とシール壁前部のそれぞれの先端を連結するシール壁上部からなり、端末部の中空シール部は、取付基部と同じソリッド材で形成し、シール壁後部の肉厚を他の部分よりも肉厚に形成したことを特徴とするものである。
【0013】
請求項2の本発明では、両端末部が、ソリッド材の一色の型成形であるため、製造装置等を簡素化することができ、製造コストを安価にすることができる。また、中空が小さく、かつスポンジ材で形成されるときには、圧縮がなくなった時の復元力が小さく、十分に中空が復元されない恐れがあるが、ソリッド材では中空が小さな場合でも十分な復元力が得られ、中空が小さくても十分に中空が復元し、シール性を確保することができる。
【0014】
請求項3の本発明は、両端末部のシール壁後部が、取付基部から斜めリヤ側に傾斜して設けられるものである。
請求項3の本発明では、ウエザストリップの両端末部において、シール壁後部が両端末部の取付基部から斜めリヤ側に傾斜して設けられるため、シール壁上部が上方から圧縮されて撓むときに、シール壁後部が引張られて取付基部との連結点を中心に取付基部方向に回転するときに、斜めリヤ側に傾斜している分だけ回転の余地が大きく、シール壁上部の変形を吸収することができ、シール壁上部が取付基部に圧接することが減少する。
【0015】
請求項4の本発明は、ウエザストリップが、取付基部と中空シール部から形成するリヤ側シールに加えて、ソリッド材の取付基部とスポンジ材またはソリッド材の中空シール部からなるフロント側シールをリヤ側シールよりフロント側に長手方向で平行に設け、リヤ側シールの取付基部とフロント側シールの取付基部をソリッド材の連結部で一体に接続したものである。
【0016】
請求項4の本発明では、ウエザストリップは、ソリッド材の取付基部とスポンジ材またはソリッド材の中空シール部から形成される中空状のリヤ側シールに加えて、ソリッド材の取付基部とスポンジ材またはソリッド材の中空シール部から形成される中空状のフロント側シールをリヤ側シールよりフロント側に長手方向で平行に設けられたため、柔軟性の有る2本の中空シール部で分割されたスライディングルーフパネルの間をシールすることができるため、シール性が良い。
【0017】
リヤ側シールの取付基部とフロント側シールの取付基部をソリッド材の連結部で一体に接続したため、剛性が高く、一方のシールをスライディングルーフの前短部に取付ければ、両方のシールを固定することができ、取付けが容易である。また、連結部で中空状のシールが離れているため、中空シール部が圧縮されて潰れても、中空シール部同士が重なることがないため、前側のスライディングルーフパネルの後端部に設けられた樹脂製モールド部と後のスライディングルーフパネルの前端部に設けられた樹脂製モールド部との間の隙間小さくすることができ、スライディングルーフをコンパクトにすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜図6に基づき、自動車の3分割されたスライディングルーフのうち、フロント側の第1スライディングルーフ11の後端部と中間の第2スライディングルーフ12の前端部との間をシールする自動車用ウエザストリップを例にとり説明するが、中間の第2スライディングルーフ12の後端部とリヤ側の第3スライディングルーフ13の前端部との間をシールする自動車用ウエザストリップや、2分割されたスライディングルーフの相互の間をシールする自動車用ウエザストリップにも適用することができる。
【0019】
図1は、本発明の実施の形態であるフロント側の第1スライディングルーフ11の後端部と中間の第2スライディングルーフ12の前端部との間をシールする自動車用ウエザストリップである、第2スライディングルーフ12の前端部に取付けられた第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20の断面図であり、(b)は、その端末部21k、22kの断面図(図2、図3におけるB−B線部位での断面)、(a)は、その直線部21j、22jの断面図(図3におけるC−C線部位での断面)である。
図2は、第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20の端末部21k、22kの平面図である。
【0020】
図3は、3分割されたスライディングルーフ10の平面図であり、フロント側から第1スライディングルーフ11、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13とされている。ルーフパネル開口縁2のフロント側と第1スライディングルーフ11の前端部との間には、第1スライディングルーフフロントウエザストリップ40が取付けられ、第1スライディングルーフ11と第2スライディングルーフ12の間には第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20が取付けられ、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13の間には第3スライディングルーフフロントウエザストリップ30が取付けられ、ルーフパネル開口縁2のリヤ側と第3スライディングルーフ13の間のには第3スライディングルーフリヤウエザストリップ41が取付られ、それぞれシールがなされている。
【0021】
図4は、第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20と第3スライディングルーフフロントウエザストリップ30が取付けられたスライディングルーフ10をルーフパネル開口縁2に取付ける構成を示すとともに、ルーフパネルウエザストリップ3aとルーフパネル側部ウエザストリップ3bを取付けたベース部材3をルーフパネル開口縁2に取付ける状態を示す斜め上方から見た斜視図である。
スライディングルーフ10とルーフパネル開口縁2との間の全体のシールは、スライディングルーフ10の下面にルーフパネル開口縁2の形状に合わせた略四角形状のルーフパネルウエザストリップ3aの中空部を当接させ、ルーフパネル開口縁2の車体側部に沿った部分に、ルーフパネル側部ウエザストリップ3bを取付け、スライディングルーフ10の側部をルーフパネル側部ウエザストリップ3bの中空部に当接させて行う。ルーフパネルウエザストリップ3aとルーフパネル側部ウエザストリップ3bはベース部材3に取付けられ、このベース部材3をルーフパネル開口縁2に取付けることによりルーフパネル開口縁2に取付けられる。
なお、図5〜図6は、スライディングルーフフロントウエザストリップ20が取付けられるスライディングルーフ10の構成と動きを示す図である。
【0022】
まず、図1(a)、(b)と図2に基づき第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20の形状を説明する。図2は、第2スライディングルーフ12の端末部の裏面図である。図1(a)は、直線部21j、22jの図3のC−C線沿った断面図であり、図2(b)は、に端末部21k、22kのB−B線に沿った断面図である。
第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20は押出成形による直線部21j、22jとその直線部21j、22jの両側の端部に型成形により成形された端末部21k、22kを有する。直線部21j、22jは、第2スライディングルーフ12の前端部に取付けられるように略直線状をなし、2本の中空状のシール部から構成され、リヤ側に位置するリヤ側シール21とフロント側に位置するフロント側シール22およびこのフロント側シール22とリヤ側シール21を連結する平板状の連結部23からなる。
【0023】
リヤ側シール21の直線部21jは、断面が中空状の形状をなし、取付基部21aと中空シール部21bからなる。取付基部21aは、断面略平板状をなし、取付基部21aの幅方向の両端部から中空シール部21bのシール壁が一体に突出されている。取付基部21aは、EPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマー等のソリッド材により形成され、中空シール部21bはEPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマーのスポンジ材により形成され、押出成形により直線状に一体で成形される。
【0024】
中空シール部21bは、取付基部21aの幅方向のフロント側端部から突出されたシール壁前部21cと、取付基部21aの幅方向のリヤ側端部から突出されたシール壁後部21fと、シール壁前部21cおよびシール壁後部21fの先端を連結するシール壁上部21dからなる断面中空状をなしている。
中空シール部21bのシール壁後部21fは、第2スライディングルーフ12の前部樹脂製モールド部16の縦壁に当接する。
中空シール部21bのシール壁上部21dには、後述する第1スライディングルーフ11の後部樹脂製モールド部15の後端縁部が当接してシールする。
【0025】
図1(b)に示すように、リヤ側シール21の端末部21kは、前述のとおり型成形により形成され、直線部21jと略同じ断面形状であり、断面が中空状の形状をなし、取付基部21aと中空シール部21bからなる。取付基部21aは、断面略平板状をなし、取付基部21aの幅方向の両端部から中空シール部21bのシール壁が突出されて一体に形成されている。
中空シール部21bは、直線部21jと略同様に、シール壁前部21cと、シール壁後部21fと、両者の先端を連結するシール壁上部21dを備えて断面中空状をなしている。
【0026】
中空シール部21bのシール壁後部21fは、後述する第2スライディングルーフ12の前部樹脂製モールド部16の縦壁に当接している。中空シール部21bのシール壁上部21dには、第1スライディングルーフ11の後部樹脂製モールド部15の後端縁部が当接してシールする。
取付基部21aは、EPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマー等のソリッド材により形成され、中空シール部21bのシール壁前部21cおよびシール壁上部21dは、EPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマーのスポンジ材により形成され、シール壁後部21fは、スポンジ材またはソリッド材で形成される。シール壁後部21fがスポンジ材で形成される場合は、その肉厚はシール壁前部21cおよびシール壁上部21dの肉厚よりも厚く形成する。これによりシール壁後部21fの剛性が高くなり、中空シール部が上方から圧縮されてもシール壁が倒れにくいため、中空シール部21bが潰れにくく、シール性を確保することができる。
なお、上記と同じ理由で中空シール部21b前部をソリッド材で形成する場合には、シール壁後部21fの肉厚をシール壁前部21cおよびシール壁上部21dの肉厚よりも厚く形成してその剛性を高くする。
【0027】
さらに、シール壁後部21fが両端末部21kの取付基部21aから斜めリヤ側に傾斜して設けられるため、シール壁上部21dが上方から圧縮されて撓むときに、シール壁後部21fが引張れて、取付基部21aとシール壁後部21fの連結点を中心に回転して、取付基部方向に回転するときに、斜めリヤ側に傾斜している分だけ回転の余地が大きく、シール壁上部の変形を吸収することができ、シール壁上部が取付基部に圧接することが減少する。
【0028】
取付基部21aの中空シール部21bが形成された側と反対側、即ち取付基部21aの底面には、直線部21jと端末部21kもともに両面接着テープ21hが貼着されている。この両面接着テープ21hにより、第2スライディングルーフ12の前部樹脂製モールド部16に第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20を取付けることができる。取付基部21aは、ソリッド材で形成されているので、強固に前部樹脂製モールド部16に取付けることができる。
【0029】
次にフロント側シール22について説明する。
フロント側シールは、後述するように両端末部22kが張出部を有しているが、直線部22jは、張出部を有しなく直線状をなしている。
まず、フロント側シール22の直線部22jを図1(a)に基づき説明する。
リヤ側シール21と同様に、断面が中空状の形状をなし、取付基部22aと中空シール部22bからなる。取付基部22aは、両端部以外は断面略平板状をなし、取付基部22aの幅方向の両端部から中空シール部22bのシール壁が一体に突出している。
取付基部22aは、EPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマー等のソリッド材により形成され、中空シール部22bはEPDM等の合成ゴムや熱可塑性エラストマーのスポンジ材により形成され、押出成形により直線状に一体で成形される
【0030】
中空シール部22bは、取付基部22aの幅方向のフロント側端部から突出されたシール壁前部22cと、取付基部22aの幅方向のリヤ側端部から突出されたシール壁後部22fと、シール壁前部22cおよびシール壁後部22fの先端を連結するシール壁上部22dからなる断面中空状をなしている。
中空シール部22bのシール壁上部22dには、第1スライディングルーフ11の後部樹脂製モールド部15の下面が当接してシールする。
【0031】
フロント側シール22の取付基部22aとリヤ側シール21の取付基部21aとを断面平板状の連結部23が一体に連結している。取付基部22a、取付基部21aと連結部23は、ソリッド材で形成されているので、フロント側シール22とリヤ側シール21は強固に連結されており、リヤ側シール21の取付基部21aを両面接着テープ21hで取付けることにより、フロント側シール22も固定することができる。
なお、直線部のリヤ側シール21、フロント側シール22と連結部23は押出成形により同時に一体的に成形することができる。
図1(a)では、フロント側シール22は、連結部23とフロント側シール22の取付基部22aとの連結する角部が第2スライディングルーフ12の前部樹脂製モールド部16の先端の角部に置かれているのみでフロント側シール22は安定し、フロント側シール22の中空シール部22bは、第1スライディングルーフ11の後部樹脂製モールド部15との間のシールをすることができる。
【0032】
また、連結部23でリヤ側シール21の中空シール部21bとフロント側シール22の中空シール部22bが離れているため、中空シール部22bが後部樹脂製モールド部15の下面により圧縮されて潰れて、リヤ側シール21の中空シール部21b側へ倒れても、中空シール部21b、22b同士が重なることがない。
【0033】
次に、第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20のフロント側シール22の両端末部22kについて説明する。
両端末部22kは、図1(b)と図2に示すように取付基部22aも中空シール部22bもともに張出部を有している。
両端部の取付基部22aは、図1(b)に示すように断面が中央部が凹んだ湾曲をなした板状であり、フロント側の先端は、取付基部張出部22hをなし、先端が斜め上方に延びているとともに先端に行くにつれて断面の肉厚が徐々に薄くなり、先細りの尖った形状である。
先端より若干根元の方向に戻った取付基部張出部22hから中空シール部22のシール壁張出部22cが一体に形成されている。取付基部22aのリヤ側の側端からシール壁後部22fが一体に設けられ、シール壁張出部22cの先端とシール壁後部22fの先端をシール壁上部22dが連続的に連結して中空シール部22bを形成する。このシール壁張出部22cと取付基部張出部22hで中空シール部22bの張出部を形成する。
【0034】
次に、第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20の取付状態を説明する。
図3は上述のとおり、第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20と第3スライディングルーフフロントウエザストリップ30をスライディングルーフ10に取付けた状態を示す平面図である。
第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20は、第2スライディングルーフ12の前端部に設けられた前部樹脂製モールド部16に取付けられ、第3スライディングルーフフロントウエザストリップ30は、第3スライディングルーフ13の前端部に設けられた前部樹脂製モールド部13bに取付けられる。
【0035】
スライディングルーフ10は、前後方向に3枚に分割されたものを例にとり説明するが、2枚に分割されたものでもよい。
スライディングルーフ10のフロント側の第1スライディングルーフ11は、スライディングルーフ10が閉じられたときは、スライディングルーフ10のルーフパネル開口縁2のフロント側に当接する。
このとき、第1スライディングルーフ11の前端部には樹脂製モールド部11bが設けられており、その樹脂製モールド部11bに第1スライディングルーフフロントウエザストリップ40が取付けられている。この第1スライディングルーフフロントウエザストリップ40がルーフパネル開口縁2のフロント側に当接してシールすることができる。
【0036】
次に第2スライディングルーフ12の前端部には前部樹脂製モールド部16が設けられている。
図1(a)に示すように、前部樹脂製モールド部16は、ルーフ取付部16bと断面L字状のシール取付部16cが設けられている。この断面L字状のシール取付部16cの平面部分に第2スライディングルーフフロントウエザストリップ20のリヤ側シール21の取付基部21aの直線部21jと端末部21kが両面接着テープにより取付けられる。このとき、中空シール部21bのシール壁後部21fが取付基部21aから斜めにリヤ側に傾斜して設けられているため、シール取付部16cのL字状の縦壁にシール壁後部21fの先端が当接して、中空シール部21bの取付けが安定する。
【0037】
このスライディングルーフ10は、図5に示すようにベース部材3の上に第1スライディングルーフ11では、前端部を回転中心にして後部が上がるように取付けられており、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13は前端部を中心に後部が上がるとともに前後方向にスライド移動可能に取付けられている。
【0038】
スライディングルーフ10を開けるときは、駆動装置(図示せず)によってまず、第1スライディングルーフ11が前端部を回転中心として回転し、後部が上がるように作動するいわゆるチルトアップをする。さらに、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13もその前端部を回転中心として回転し、後部が上がるようにチルトアップするとともに、後方にスライド移動する。そして、第2スライディングルーフ12はさらに後方にスライド移動して、第3スライディングルーフ13の上まで移動して、ルーフパネル開口部が全開する。
このため、ルーフパネル開口部は第2.第3スライディングルーフ12、13が重なった状態で開くため、スライディングルーフ10が後方に突出することなく、最大限大きく開くことが出来る。
スライディングルーフ10を閉じるときは、上記と逆の動作によってにスライディングルーフ10が動き、ルーフパネル開口部が閉じられる。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車のルーフパネル開口部を開閉する複数に分割されたスライディングルーフの相互の間をシールするウエザストリップの端末部の中空シール部のシール壁後部の剛性を高めたため、端末部においてシール性に優れ、異音の発生を抑制した自動車用ウエザストリップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の実施の形態を示すもので、図3のC−C線に沿った断面図であり、スライディングルーフフロントウエザストリップの直線部の断面図である。(b)は本発明の実施の形態を示すもので、図3のB−B線に沿った断面図であり、スライディングルーフフロントウエザストリップの端末部の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、スライディングルーフフロントウエザストリップの端部の裏面図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すスライディングルーフフロントウエザストリップをスライディングルーフに取付けた状態の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態の3枚に分割されたスライディングルーフを示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態の3枚に分割されたスライディングルーフがリヤ側にスライドしたときのルーフパネルの開口部の部分断面図である。
【図6】本発明の実施の形態を示す3枚に分割されたスライディングルーフがリヤ側にスライドしたときのルーフパネルの開口部の斜め上方から見た斜視図である。
【図7】車体のルーフパネルの一部平面図である。
【図8】従来のスライディングルーフウエザストリップの取付状態を示す図7のA−A線に沿った断面図である。
【図9】従来のスライディングルーフの間をシールする他のスライディングルーフウエザストリップの取付状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル
2 ルーフパネル開口縁
10 スライディングルーフ
11 第1スライディングルーフ
12 第2スライディングルーフ
15 後部樹脂製モールド部
16 前部樹脂製モールド部
20 スライディングルーフフロントウエザストリップ
21 リヤ側シール
21a、22a 取付基部
21b、22b 中空シール部
22c シール壁張出部
22g 取付基部カバーリップ
22h 取付基部張出部
23 連結部

Claims (4)

  1. 車体の前後方向に複数に分割されたスライディングルーフにより自動車のルーフパネル開口部を開閉し、分割された上記スライディングルーフの間をシールするウエザストリップにおいて、
    上記ウエザストリップは、押出し成形により形成された直線部と、該直線部の長手方向の両端に型成形により形成された端末部からなり、
    上記直線部は、上記スライディングルーフに取付けられるソリッド材の取付基部と、該取付基部から一体に設けられたスポンジ材からなる中空シール部からなり、
    上記両端の端末部は、上記スライディングルーフに取付けられるソリッド材の取付基部と、該取付基部から一体に設けられた中空シール部からなり、上記端末部の中空シール部は、上記取付基部の幅方向のリヤ側端部から一体に突出させたシール壁後部、上記取付基部の幅方向のフロント側端部から一体に突出させたシール壁前部、および上記シール壁後部とシール壁前部のそれぞれの先端を連結するシール壁上部からなり、上記シール壁前部とシール壁上部は、スポンジ材で形成し、上記シール壁後部をソリッド材で形成するかまたは上記中空シール部の他の部分よりも肉厚のスポンジ材で形成することを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
  2. 車体の前後方向に複数に分割されたスライディングルーフにより自動車のルーフパネル開口部を開閉し、分割された上記スライディングルーフの間をシールするウエザストリップにおいて、
    上記ウエザストリップは、押出し成形により形成された直線部と、該直線部の長手方向の両端に型成形により形成された端末部からなり、
    上記直線部は、上記スライディングルーフに取付けられるソリッド材の取付基部と、該取付基部から一体に設けられたスポンジ材からなる中空シール部からなり、
    上記両端の端末部は、上記スライディングルーフに取付けられるソリッド材の取付基部と、該取付基部から一体に設けられた中空シール部からなり、上記端末部の中空シール部は、上記取付基部の幅方向のリヤ側端部から一体に突出させたシール壁後部、上記取付基部の幅方向のフロント側端部から一体に突出させたシール壁前部、および上記シール壁後部とシール壁前部のそれぞれの先端を連結するシール壁上部からなり、上記端末部の中空シール部は、取付基部と同じソリッド材で形成し、上記シール壁後部の肉厚を他の部分よりも肉厚に形成したことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
  3. 上記両端末部の上記シール壁後部が、上記取付基部から斜めリヤ側に傾斜して設けられる請求項1または2記載の自動車用ウエザストリップ。
  4. 上記ウエザストリップは、ソリッド材の取付基部とスポンジ材又はソリッド材の中空シール部から形成されるリヤ側シールに加えて、ソリッド材の取付基部とスポンジ材又はソリッド材の中空シール部から形成されるフロント側シールを上記リヤ側シールよりフロント側に長手方向で平行に設け、上記リヤ側シールの上記取付基部と上記フロント側シールの上記取付基部をソリッド材の連結部で一体に接続した請求項1、2または3記載の自動車用ウエザストリップ。
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