JP4251998B2 - コンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ - Google Patents
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Description
ドアガラスシール部124は、中空状のシール部がドアガラス3の先端と当接してシールするとともに、取付基部121が可動ルーフ10の幌骨16に取付けられたリテーナー14に嵌め込まれて、固定される。
しかしながら、可動ルーフ10のルーフ幌13は、柔軟性のある幌であり、幌骨16との隙間はバラツクことがある。そのため、可動ルーフ10の側部の先端部の内面と可動ルーフシールリップ127の間のシールを確実にするため、可動ルーフシールリップ127を上下2段設けて、2重にシールすることが試みられている。
ルーフウエザストリップは、可動ルーフの折畳みに対応して複数に分割され、可動ルーフの幌骨に取付けられ、
分割されたルーフウエザストリップは、可動ルーフが展開して車体の天井を形成したときに、その長手方向の端部が互いに当接して連続した一連の可動ルーフ側部のルーフウエザストリップを形成し、
ルーフウエザストリップは、可動ルーフの幌骨に固定されたリテーナーに取付けられる取付基部と、取付基部に一体的に設けられてドアガラスと当接するドアガラスシール部と、ドアガラスシール部の側部に可動ルーフの側端と当接する可動ルーフシール部を一体に形成し、
分割されたルーフウエザストリップの長手方向の端部の可動ルーフシール部は、中空状に形成されているとともに、ルーフウエザストリップの両方の端部は、ドアガラスシール部の中空部と可動ルーフシール部の中空部が塞がれたドアガラスシール部端面と可動ルーフシール部端面を有し、
可動ルーフシール部は、ルーフウエザストリップの中央部では、ドアガラスシール部に一体的に形成される中空状の可動ルーフシール部基台と可動ルーフシール部基台から延設され可動ルーフに当接される上下2本の可動ルーフシールリップを有し、
可動ルーフシールリップは、ルーフウエザストリップの端部において先端が連結された中空状の可動ルーフシール部となることを特徴とするコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップである。
可動ルーフが展開して、車体の天井を形成したときに、可動ルーフシール部の先端が可動ルーフのルーフ幌の側部の先端部の内面に当接してシールするため、可動ルーフとルーフウエザストリップとの間を確実にシールすることができる。また、ドアガラスが上昇して閉まったときに、ドアガラスシール部によってドアガラスとルーフウエザストリップとの間をシールするため、ドアガラスシール部と可動ルーフシール部で可動ルーフとドアガラスの間をシールすることができる。
可動ルーフシール部は、ルーフウエザストリップの中央部では、ドアガラスシール部に一体的に形成される中空状の可動ルーフシール部基台と可動ルーフシール部基台から延設され可動ルーフに当接される上下2本の可動ルーフシールリップを有している。そのため、押出成形によって容易に成形されるとともに、ドアガラスシール部に一体的に形成される中空状の可動ルーフシール部基台から可動ルーフシールリップを可動ルーフの側部の先端部の内面に向けて延設することができる。
また、ルーフウエザストリップの中央部では、可動ルーフシールリップを上下2本設けたため、可動ルーフとの間で2重シールを行うことができ、確実にシールすることができる。
また、可動ルーフシールリップは、ルーフウエザストリップの端部において先端が連結された中空状の可動ルーフシール部としたため、剛性が高くなり、隣のルーフウエザストリップの端部と当接したときに、変形せず、当接部分が隙間のない連続したシールを達成することができる。また、中央部の2重シールから、端部の中空シールへ徐々に変化するため、シール切れが生じることがない。
可動ルーフ10は、ルーフ本体をなす柔軟性を持ち、折り畳み可能なルーフ幌13とルーフ幌13を支えるためのルーフ幌13の両側端等に延びる幌骨16(金属フレーム)から形成される。
可動ルーフ10がその収容された車体後部から展開して、車体の天井部を完全に形成すると、分割されたそれぞれのルーフウエザストリップ20のルーフウエザストリップの長手方向の端部31は、互いに当接して、可動ルーフ10の側部に沿って1本の連続したルーフウエザストリップ20になる。このルーフウエザストリップ20は、後述するように、幌骨16に取付けられている。
可動ルーフ10が展開して天井を形成するときは、逆に幌骨16が、フロントガラスの上部側端に向かって伸びて、ルーフ幌13が同様にフロントガラスの上部に向かって伸びる。
図1においてルーフウエザストリップ端部31は、ルーフウエザストリップ中央部34の長手方向の両端に型成形により一体的に成形されている。ルーフウエザストリップ中央部34においては、後述するように第1可動ルーフシールリップ27と第2可動ルーフシールリップ28が上下2本設けられているが、ルーフウエザストリップ端部31では徐々に合体して、中空状の可動ルーフシール部25を形成する。
また、隣接するそれぞれの、ルーフウエザストリップ端部31に、互いに凹部または凸部を形成しておけば、可動ルーフ10が展開して天井を形成するときにその凹部と凸部を互いに嵌め込んで、凹凸嵌合によるしっかりとした接合にすることができる。
ルーフウエザストリップ20は、取付基部21、ドアガラスシール部24、可動ルーフシール部25とカバーリップ30とから成る。取付基部21には、クリップ40が取付けられており、そのクリップ40の足を幌骨16に挿入して、ルーフウエザストリップ端部31を取付ける。なお、ルーフウエザストリップ中央部34は幌骨16に取付けられたリテーナー14に挿入され、リテーナー14の断面U字形の溝で取付基部21の両側を保持して取付けられる。
ドアガラスシール部24の下方の車室内側の面には、カバーリップ30が一体的に設けられ、幌骨16に取付けられた可動ルーフガーニシュ15とともに、幌骨16を覆い、美観を向上させている。
このようにして、ルーフウエザストリップ20により可動ルーフ10とドアガラス3の間をシールすることができる。
取付基部21は、底面に取付基部凹部22が形成され、取付基部凹部22に幌骨16に取付けられたリテーナー14が嵌め込まれて、取付基部21を保持する。ドアガラスシール部24の内部には車室内側側壁に沿って取付基部21に連結されるブリッジが設けられてブリッジと車室内側側壁との間に中空部23が設けられて、車室内側側壁を補強するとともに、重量を軽減させている。
取付基部21から一体的に中空状のドアガラスシール部24が形成されている。ドアガラス3が上昇して、ドアガラス3が閉まると、ドアガラス3の上端はドアガラスシール部24に当接して、ドアガラスシール部24に包まれるようになり、ドアガラス3の上端をシールする。
このようにして、ルーフウエザストリップ20により可動ルーフ10とドアガラス3の間をシールすることができる。
なお、可動ルーフシール部基部26は、その中空がひしゃげるように変形することによって、ルーフ幌13の厚みの変化を吸収できるように構成されている。
いずれの場合も、ソリッド材及びスポンジ材で形成することができるが、少なくともドアガラスシール部24と可動ルーフシール部25は、スポンジ材で形成することが、柔軟性、弾力性の点から好ましい。
10 可動ルーフ
13 ルーフ幌
16 幌骨
20 ルーフウエザストリップ
24 ドアガラスシール部
25 可動ルーフシール部
31 ルーフウエザストリップ端部
34 ルーフウエザストリップ中央部
Claims (5)
- コンバーチブルカーに使用される、折畳んで車体に収納可能な可動ルーフ10の側部とドアガラス3との間をシールするルーフウエザストリップ20において、
該ルーフウエザストリップ20は、上記可動ルーフ10の折畳みに対応して複数に分割され、上記可動ルーフの幌骨16に取付けられ、
分割された上記ルーフウエザストリップ20は、上記可動ルーフ10が展開して車体の天井を形成したときに、その長手方向の端部が互いに当接して連続した一連の可動ルーフ側部のルーフウエザストリップ20を形成し、
上記ルーフウエザストリップ20は、上記可動ルーフ10の幌骨16に固定されたリテーナー14に取付けられる取付基部21と、該取付基部21に一体的に設けられてドアガラス3と当接するドアガラスシール部24と、該ドアガラスシール部24の側部に上記可動ルーフ10の側端と当接する可動ルーフシール部25を一体に形成し、
分割された上記ルーフウエザストリップ20の長手方向の端部の可動ルーフシール部25は、中空状に形成されているとともに、上記ルーフウエザストリップ20の両方の端部31は、上記ドアガラスシール部24の中空部と可動ルーフシール部25の中空部が塞がれたドアガラスシール部端面33と可動ルーフシール部端面32を有し、
上記可動ルーフシール部25は、上記ルーフウエザストリップ20の中央部では、上記ドアガラスシール部24に一体的に形成される中空状の可動ルーフシール部基台29と該可動ルーフシール部基台29から延設され可動ルーフ10に当接される上下2本の可動ルーフシールリップ27、28を有し、
該可動ルーフシールリップ27、28は、上記ルーフウエザストリップの端部31において先端が連結された中空状の可動ルーフシール部25となることを特徴とするコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。 - 上記ルーフウエザストリップ20は、中央部は押出成形で成形され、長手方向の両方の端部31は型成形で形成された請求項1に記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
- 上記ルーフウエザストリップ20の長手方向の両方の端部の上記可動ルーフシール部25は、上記可動ルーフシールリップ27、28と可動ルーフシール基台29が全体として断面略楕円形の中空状である請求項1又は請求項2に記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
- 上記ドアガラスシール部24は、中空状のシール部である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
- 上記ルーフウエザストリップ20の中央部の可動ルーフシール部基台29は、可動ルーフ10の側部の厚み変化を吸収できるように略菱型の中空状に形成され、上記可動ルーフシールリップ27、28は、上記各ルーフウエザストリップ20の端部31において、その先端が連結されるように上記可動ルーフシール部基台29の壁がせり上げられて中空状の可動ルーフシール部25とされている請求項1に記載のコンバーチブルカー用のルーフウエザストリップ。
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