JP4096247B2 - 自動車スライディングルーフ用ウエザストリップ - Google Patents
自動車スライディングルーフ用ウエザストリップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4096247B2 JP4096247B2 JP2003023249A JP2003023249A JP4096247B2 JP 4096247 B2 JP4096247 B2 JP 4096247B2 JP 2003023249 A JP2003023249 A JP 2003023249A JP 2003023249 A JP2003023249 A JP 2003023249A JP 4096247 B2 JP4096247 B2 JP 4096247B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roof panel
- weather strip
- roof
- base member
- sliding
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Seal Device For Vehicle (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のルーフパネルのスライディングルーフと、ルーフパネル開口縁との間をシールする自動車ルーフパネル用ウエザストリップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のスライディングルーフは、図8および図9に示すようにルーフパネル1に四角形状の開口を形成し、車体の前後方向にスライド可能に設けたスライディングルーフ110を前進させてその開口を閉じ、スライディングルーフ110を後退させてその開口を開放するように構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
この開口から雨天時等に際して雨水等が車内に侵入することを防止して、ルーフパネル開口縁2とスライディングルーフ110の間をシールするために、図8に示すように、スライディングルーフ110の外周には全周に亘り環状のウエザストリップ50が装着されている。
【0003】
ウエザストリップ50は、スライディングルーフ110に取付けられる取付基部52と、取付基部52の側面に形成され中空状でシール作用をする中空部51からなり、ゴムまたは熱可塑性エラストマーで形成されている。このウエザストリップ50の装着は、スライディングルーフ110の周囲に取り付けられた板金製のリテーナ53のフランジ部にウエザストリップ50の取付基部52が嵌め込まれてなされている。
【0004】
スライディングルーフ110が閉じられたときは、ウエザストリップ50の中空部51はルーフパネル開口縁2に設けられた立壁状の壁面に当接してシールをする。しかし、スライディングルーフ110のスライド時のバラツキや車体の組み付け時のバラツキにより必ずしも一定のラップ寸法で当接しない場合もあり、中空部51が壁面を押すときの押圧力が小さいと、中空部51と壁面との隙間から雨水等がスライディングルーフ110の内側に侵入する場合がある。
このような雨水等は図10に示すように、ウエザストリップ50を伝わって、ルーフパネル開口縁2の周囲に設けられたドリップチャンネル60に落下して受け止められている(例えば、特許文献2参照。)。このため、ドリップチャンネル60を設けるスペースが必要となり、ルーフパネル1とスライディングルーフ110の全体の機構が大きくなっていた。
なお、図10に示すウエザストリップ50は、スライディングルーフ110のガラスパネル等のパネル部材の周囲に設けられた樹脂製のモールド部11bに取付けられている。
【0005】
さらに、スライディングルーフ110を開けるときに、スライディングルーフ110はチルトされる。チルトされるときはスライディングルーフ110がチルトアップあるいはチルトダウンをするため、それに対応した空間をスライディングルーフ110とドリップチャンネル60の間に設ける必要があり、ルーフ全体をコンパクトにすることが困難であった。
また、上記の図9,図10に示すように、スライディングルーフ110の周囲に取り付けられるウエザストリップ50においては、チルトアップあるいはチルトダウンによりウエザストリップ50の中空部がルーフパネル開口縁2の壁面と摩擦して、磨耗が発生し易くなっていた。さらに、チルトアップあるいはチルトダウンにより中空部51自体が上下するため中空部51と壁面との当接がバラツキ易く、シール性が低下する可能性があった
【0006】
そこで、図7に示すように、ルーフパネル開口縁2には、ルーフパネル開口縁2に沿って略全周に環状のベース部材3を取付け、ベース部材3にはスライディングルーフ110が閉じた時に、スライディングルーフ110の外周部の下面に当接する環状のウエザストリップ50と、スライディングルーフ110の両側部の外周部に当接する直線状の第2ウエザストリップ60を設けることが試みられている。この場合、第1ウエザストリップ50においては、チルトアップあるいはチルトダウンによる中空部51とルーフパネル開口縁2の壁面との摩擦がなく、磨耗の問題は生じない。
しかしながら、直線状の第1ウエザストリップ60は、スライディングルーフ110が前後方向にスライドする時や、チルトアップ又はチルトダウンする時に、摩擦等によりベース部材3と相対的にズレてシール性が低下する恐れがあった。
【0007】
また、図11に示すように、ウエザストリップ50の取付基部52をスライディングルーフ110の周囲の樹脂製のモールド部11bに取付ける場合に、両面接着テープ54を用いて取付け、スライディングルーフ110がスライド等するときにウエザストリップ50がズレないようにしたこともなされている(例えば、特許文献3参照。)。
そこで、この両面接着テープによる固定を上記の第1ウエザストリップ60の固定に用いることが考えられる。
しかしながら、両面接着テープは高価なためコストダウンの要請を満たすことができず、また、両面接着テープを被取付物に圧着する工程が必要であり、手間がかかっているので、上記の第1ウエザストリップ60の固定に適用することが難しかった。
【0008】
【特許文献1】
特開平2000−335255号公報(第3−4頁、第1図)
【特許文献2】
特開平9−207580号公報(第2−3頁、第4図)
【特許文献3】
特開平2001−301470号公報(第2−3頁、第1図)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、自動車のルーフパネルのスライディングルーフと、ルーフパネル開口縁との間をシールするウエザストリップをルーフパネルの開口縁にズレなく確実に取付けることができる自動車スライディングルーフ用ウエザストリップを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、自動車のルーフパネルのスライディングルーフとルーフパネル開口縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
ウエザストリップは、スライディングルーフの外周辺をシールする環状のルーフパネル第2ウエザストリップと、ルーフパネル第2ウエザストリップ両側部の車外側で車輌の前後方向に沿って平行で直線状に設けられたルーフパネル第1ウエザストリップからなり、
ルーフパネル第1ウエザストリップは、押出成形で成形した本体部と型成形で成形した端末部を直線状に一体形成するとともに、ルーフパネル開口縁の周囲に設けられるベース部材に取付けられ、
本体部は、ソリッド材からなりベース部材に取付けられる取付基部と、スポンジ材からなり上記取付基部と一体に形成する中空シール部を有し、
端末部は、ソリッド材からなり、底部にルーフパネル第1ウエザストリップの長手方向に伸びる収納穴を設け、収納穴は本体方向に開口する開口部を有するとともに、収納穴の奥は、端末部の先端付近まで形成されて、収納穴に上記ベース部材の端部を収納し、端末部の底面は、ルーフパネル開口縁に当接し、収納穴に収納されたベース部材の端部とルーフパネル開口縁とで端末部の底部を挟持することを特徴とするものである。
【0011】
請求項1の本発明では、ウエザストリップは、スライディングルーフの外周辺をシールする環状のルーフパネル第2ウエザストリップと、ルーフパネル第2ウエザストリップ両側部の車外側で車輌の前後方向に沿って平行で直線状に設けられたルーフパネル第1ウエザストリップからなる。このため、スライディングルーフの両側部において2重のシールをすることができる。
ルーフパネル第1ウエザストリップは、ルーフパネル開口縁の周囲に取付けられるベース部材に取付けられるため、予めベース部材がルーフパネル開口縁に取付けられる前にベース部材にルーフパネル第1ウエザストリップを取付けることができるため、取付が容易である。
ルーフパネル第1ウエザストリップは、押出成形で成形した本体部と型成形で成形した端末部を型成形時に一体的に接続したため、端末部の型成形と同時に本体部との接合をすることができ、製造が容易である。
【0012】
ルーフパネル第1ウエザストリップの本体部は、ソリッドゴム、ソリッドの熱可塑性エラストマー等のソリッド材からなる取付基部と、スポンジゴム、スポンジの熱可塑性エラストマー等のスポンジ材からなり取付基部と一体に形成する中空シール部を有するため、取付基部は剛性を有しており確実にベース部材に取付けることができ、中空シール部は弾力性を有するためスライディングルーフと当接して十分なシール性を有することができる。
端末部は、ソリッド材からなるため、剛性が強く、後述するベース部材の端部を挿入することにより十分な固定をすることができる。
底部に収納穴を形成し、その収納穴にベース部材の端部を収納しため、ルーフパネル第1ウエザストリップの端末部をベース部材に固定することができ、端末部のズレをなくすことができる。
底部の収納穴は、ルーフパネル第1ウエザストリップの長手方向に伸び、収納穴の奥は、端末部の先端付近まで形成されて、かつ本体方向に開口するため、ルーフパネル第1ウエザストリップの長手方向、即ち車体の前後方向のズレを止めることができ、スライディングルーフが車体の前後方向に移動しても、ルーフパネル第1ウエザストリップがズレることがない。
ルーフパネル第1ウエザストリップの端末部の底面は、ルーフパネル開口縁に当接するため、底面がルーフパネル開口縁に支えられて揺れたり振動することがない。
収納穴に収納されたベース部材の端部とルーフパネル開口縁とで端末部の底部を挟持するため、端末部の底部を確実に保持することができ、ルーフパネル第1ウエザストリップが前後方向に移動したり,チルトアップやチルトダウンしても、端末部がベース部材から外れることがない。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1〜図7に示したルーフパネル第1ウエザストリップ20に基づき説明する。
図1〜図3にルーフパネル第1ウエザストリップ20の端末部20bの形状を示し、図4〜図7にルーフパネル第1ウエザストリップ20の取付状態と全体形状を示す。本発明の図1は、本発明の実施の形態であるルーフパネル第1ウエザストリップ20の端末部20bを斜め上部から見た斜視図であり、図2は端末部20bを裏面から見た斜視図である。図3は、図1のA−A線に沿った端末部20bの断面図である。
【0016】
図5に示すように、車両のルーフパネル1のルーフパネル開口縁2に装着されるベース部材3は、図7に示すように枠状に形成され、そのベース部材3に取付けられるルーフパネル第1ウエザストリップ20とルーフパネル第2ウエザストリップ30とを備え、さらにルーフパネル開口縁2を閉じるスライディングルーフ10がその上部に取付けられる。なお、図7は、スライディングルーフ10等のアッセンブリーを分解した状態で斜め上方から見た斜視図である。
ルーフパネル第2ウエザストリップ30はスライディングルーフ10の外周辺をシールするように平面視が略四辺形(略長方形)の環状をなしている。また、ルーフパネル第1ウエザストリップ20は、スライディングルーフ10の両側部をシールするようにルーフパネル第2ウエザストリップ30の側部で車両の前後方向に沿って略平行で直線状に設けられている。
【0017】
スライディングルーフ10は本実施の形態では3枚に分割されたものを示すが、分割されずに1枚のスライディングルーフのパネル1のものにも適用できる。また、スライディングルーフ10はガラスパネルまたは透光性合成樹脂パネルで製造されると、採光性に優れ、デザイン的にも好ましい。
図7に示すようにスライディングルーフ10は3分割された場合は、車両のフロント側から第1スライディングルーフ11、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13からなる。
【0018】
このスライディングルーフ10は、図6、図7に示すようにベース部材3の上にあり、第1スライディングルーフ11では、前側の先端部を回転中心にして後部が上がるように取付けられており、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13は前側の先端部を中心に後部が上がるとともに、その後、前後方向にスライド移動可能に取付けられている。後述するように、スライディングルーフ10は前後方向にスライドするとともにチルトアップやチルトダウンをするため、ルーフパネル第1ウエザストリップ20に摺動して、ルーフパネル第1ウエザストリップ20がズレ易くなる。
【0019】
スライディングルーフ10を開けるときは、駆動装置(図示せず)によってまず、第1スライディングルーフ11が前側の先端部を回転中心として回転し、後部が上がるように作動するいわゆるチルトアップをする。さらに、第2スライディングルーフ12と第3スライディングルーフ13もその前側の先端部を回転中心として回転し後部が上がるようにチルトアップするとともに、その後、後方にスライド移動する。そして、第2スライディングルーフ12はさらに後方にスライド移動して、重なった状態で第3スライディングルーフ13の上までスライドして、ルーフパネル開口が全開する。
【0020】
このため、ルーフパネル開口は第2、第3スライディングルーフ12、13が重なった状態で開かれるため、スライディングルーフ10が後方に突出することなく、最大限大きく開くことが出来る。
スライディングルーフ10を閉じるときは、上述とは逆の動きでスライディングルーフ10が移動する。
スライディングルーフ10が、1枚で構成されても、2枚あるいは3枚に分割されてもルーフパネル第2ウエザストリップ30とルーフパネル第1ウエザストリップ20によるシールの形態は同様である。
なお、スライディングルーフ10が1枚のパネルで構成されている場合の作動状態は、上記の第2スライディングルーフ12の動きと同様である。
【0021】
つぎに、スライディングルーフ10とルーフパネル開口縁2との間のシールを詳述する。
図4と図5は、スライディングルーフ10が閉じたときのルーフパネル開口縁2の車体側部を示す断面図である。ルーフパネル開口縁2には、その全周囲にベース部材3が取付けられて、図7に示すように、そのベース部材3に環状のルーフパネル第2ウエザストリップ30が取付けられている。ルーフパネル開口縁2の両側部、即ちルーフパネル第2ウエザストリップ30の両側部の車外側には後述する直線状のルーフパネル第1ウエザストリップ20が取付けられており、側部において2重のシール構造を形成している。
【0022】
ベース部材3は、図4と図5に示すようにルーフパネル第2ウエザストリップ30を取付けるルーフパネル開口の中心側に張り出した張出し部分3bと、ルーフパネル1のインナーパネル1bに取付けられる取付部分3cと、その取付部分3cから上方に延設された立壁部分3d、立壁部分3dの先端に設けられたルーフパネル第1ウエザストリップ20を取付ける断面U字状の凹溝部3fからなる。
なお、図5中、1cはルーフパネル1のアウターパネル1cを示し、4はルーフモールを示す。
【0023】
次に、ルーフパネル第1ウエザストリップ20の本体部20aと端末部20bについて説明する。
まず、ルーフパネル第1ウエザストリップ20の端末部20bについて述べる。端末部20bは、ソリッド材で形成される。ソリッド材は、例えば、EPDM等のソリッドの合成ゴム、あるいは、ソリッドのポリオレフィン系の熱可塑性エラストマー等を使用することができ、後述する本体部20aと同一又は同系の材料を使用することが好ましい。
図1〜図3に示すように端末部20bの本体部20aとの接続付近では本体部20aと断面が略同一であり、端末部20bの先端に近づくにつれて徐々に変化し、図1に示すように、前側の先端では上部が次第に低くなるように構成されている。従って、端末部20bの断面は略三角形状となっている。
端末部20bの底部28は、図2に示すように、後述する本体部20aの取付基部21の下面に沿った面に連続するように形成されている。また、底部28には、ベース部材3の端部を収納する収納穴28bが設けられている。図3に示すように、収納穴28bは、ルーフパネル第1ウエザストリップ20の長手方向に伸び、かつ本体部20a方向に向かって開口している。そして、収納穴28bの奥は、端末部20bの先端付近まで設けられている。
【0024】
この端末部20bの底面は、図3に示すように取付けるときに、ルーフパネルのインナーパネル1bと接して、収納穴28bにベース部材3の端部が挿入される。このため、端末部20bの底部28は、ルーフパネル開口縁2におけるルーフパネル1のインナーパネル1bとベース部材3により挟まれて保持されるので、ルーフパネル第1ウエザストリップ20がスライディングルーフ10の移動により摺動してズレるように力が働いても、ズレることがなく確実に保持される。
ベース部材3の端部は、ベース部材3のルーフパネル第1ウエザストリップ20の端末部20bに対応する部分、即ち、形状で略四辺形状に製造されたベース部材3の車両両側部側の前後の先端、即ちコーナー部分に設けられている。
また、端末部20bはソリッド材で形成されているため剛性が高く、底部28を保持することにより端末部20bの全体が保持され、ベース部材3に確実に取付けられることができる。
【0025】
次に、ルーフパネル第1ウエザストリップ20の本体部20aについて説明する。図7に示すようにルーフパネル第1ウエザストリップ20は、ルーフパネル開口縁2に取付けられるベース部材3上に、ルーフパネル第2ウエザストリップ30の両側部の車外側に略並行で直線状に取付けられる。ルーフパネル第1ウエザストリップ20の本体部20aは押出成形で成形され、凹溝部3fに取付けられる取付基部21とスライディングルーフ10の側部モールド部11c、12c、13cに当接する中空シール部27からなる。
【0026】
取付基部21は、ソリッド材からなり、中空シール部27はスポンジ材からなり、いずれもEPDM等の合成ゴムあるいはポリオレフィン系の熱可塑性エラストマー等の材料が使用され、押出成形により製造される。前記と同様に末端部20bと同一材料が好ましい。中空シール部27のスポンジ材料の一部は取付基部21の車外側の端面を覆っている。これによって、車外側から取付基部21と中空シール部27との継ぎ目をカバーして美観を向上させることができる。
なお、取付基部21の底面とは、図2に示すように、挟持壁22および挿入壁24の先端部分である。
【0027】
取付基部21は、断面略U字状をなし、その断面略U字状を構成する壁は、挟持壁22および挿入壁24と、挟持壁22と挿入壁24を連結する底壁25とからなり、挟持壁22と挿入壁24とで嵌合溝23を挟んでいる。ルーフパネル第1ウエザストリップ20の本体部20aをベース部材3に取付けるときは、ベース部材3の凹溝部3fのスライディングルーフ側の側壁である嵌合側壁3gを取付基部21の嵌合溝23に挿入する。このとき、取付基部21の挿入壁24は、ベース部材3の凹溝部3fに嵌合される。
【0028】
中空シール部27は、取付基部21の断面横側に設けられ、その形状は中空の湾曲状である。スライディングルーフ10が閉じられる時に、スライディングルーフ10がチルトダウンして、その側部モールド部11c、12c、13cの先端の端面が中空シール部27に当接してルーフパネル開口縁2とスライディングルーフ10の間をシールする。中空シール部27は、湾曲した中空状であり、スポンジ材であるため、撓みやすく、側部モールド部11c、12c、13cと中空シール部27との間の寸法がバラついてもそのバラツキを容易に吸収することができる。
また、取付基部21がベース部材3に確実に取付けられるので、中空シール部27が、倒れることなく略直角に側部モールド部11c、12c、13cの端面に当接するため、シール性に優れている。
【0029】
このようにルーフパネル第1ウエザストリップ20とルーフパネル第2ウエザストリップ30により車体のルーフパネル開口縁2の両側部は、二重にシールされ車室内に雨水が浸入することがなく、シール性が向上する。このためドリップチャンネルを設ける必要もなく、ルーフ全体をコンパクトにすることができる。また、ルーフパネル第1ウエザストリップ20が、前後方向にズレないため、この二重シールは、シース性が低下することがない。ルーフパネル第1ウエザストリップ20を漏れ出した雨水は、ベース部材3の張り出し部分3bに設けられてた凹溝から車外に排出される。このため、ルーフパネル第1ウエザストリップ20の下方にドリップチャンネルを設ける必要がなく、スライディングルーフ10のアッセンブリーの構造をコンパクトにすることができる。
なお、ルーフパネル1のアウターパネル1cとルーフパネル第1ウエザストリップ20との間の隙間には、ルーフモール4が取付けられている。このルーフモール4により、その隙間をカバーして美観を向上させることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、自動車のスライディングルーフの外周と車体ルーフパネル開口縁との間をシールするウエザストリップの端末部に収納穴を設け、この収納穴にベース部材の一部を係合させることにより、スライディングルーフが前後方向にスライド移動しても、ウエザストリップがズレることがなく、安価にかつ確実にベース部材に保持することができる自動車スライディングルーフ用ウエザストリップを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すもので、ルーフパネル第1ウエザストリップの端末部を斜め上部から見た斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態を示すもので、ルーフパネル第1ウエザストリップの端末部を斜め裏面から見た斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態を示すもので、図1のA−A線に沿ったルーフパネル第1ウエザストリップの端末部の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態を示すもので、ルーフパネル第1ウエザストリップとスライディングルーフの車体側部での部分断面図である。
【図5】本発明の実施の形態を示すスライディングルーフが閉じたときのルーフパネル開口縁の車体側部での部分断面図である。
【図6】本発明の実施の形態を示す3枚に分割されたスライディングルーフがリヤ側にスライドしたときのルーフパネル開口部の斜め上方から見た斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態を示す車体のルーフパネル開口縁に取付けられるベース部材と、ルーフパネルの開口を開閉自在に塞ぐスライディングルーフの分解状態での斜め上方から見た斜視図である。
【図8】本発明の別の実施の形態を示す車体のルーフパネルの一部平面図である。
【図9】従来のスライディングルーフが閉じたときのルーフパネル開口縁の車体側部での部分断面図である。
【図10】従来の他のスライディングルーフが閉じたときのルーフパネル開口縁の車体側部での部分断面図である。
【図11】従来の他のスライディングルーフが閉じたときのルーフパネル開口縁の車体側部での部分断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフパネル
2 ルーフパネル開口縁
3 ベース部材
10 スライディングルーフ
20 ルーフパネル第1ウエザストリップ
20a 本体部
20b 端末部
21 取付基部
22 取付壁
23 嵌合溝
24 嵌合壁
25 底壁
27 中空シール部
28 底部
28b 収納穴
28c 底面
Claims (1)
- 自動車のルーフパネルのスライディングルーフとルーフパネル開口縁との間をシールするウエザストリップにおいて、
該ウエザストリップは、上記スライディングルーフの外周辺をシールする環状のルーフパネル第2ウエザストリップと、該ルーフパネル第2ウエザストリップ両側部の車外側で車輌の前後方向に沿って平行で直線状に設けられたルーフパネル第1ウエザストリップからなり、
該ルーフパネル第1ウエザストリップは、押出成形で成形した本体部と型成形で成形した端末部を直線状に一体形成するとともに、上記ルーフパネル開口縁の周囲に設けられるベース部材に取付けられ、
上記本体部は、ソリッド材からなり上記ベース部材に取付けられる取付基部と、スポンジ材からなり上記取付基部と一体に形成する中空シール部を有し、
上記端末部は、ソリッド材からなり、底部に上記ルーフパネル第1ウエザストリップの長手方向に伸びる収納穴を設け、該収納穴は上記本体方向に開口する開口部を有するとともに、上記収納穴の奥は、上記端末部の先端付近まで形成されて、上記収納穴に上記ベース部材の端部を収納し、上記端末部の底面は、ルーフパネル開口縁に当接し、上記収納穴に収納された上記ベース部材の端部とルーフパネル開口縁とで上記端末部の底部を挟持することを特徴とする自動車スライディングルーフ用ウエザストリップ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003023249A JP4096247B2 (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 自動車スライディングルーフ用ウエザストリップ |
DE102004003566A DE102004003566B4 (de) | 2003-01-31 | 2004-01-23 | Befestigungsstruktur für einen Dichtungsstreifen für ein Kraftfahrzeug |
US10/764,603 US6932422B2 (en) | 2003-01-31 | 2004-01-27 | Attachment structure of weather strip for motor vehicle |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003023249A JP4096247B2 (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 自動車スライディングルーフ用ウエザストリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004231089A JP2004231089A (ja) | 2004-08-19 |
JP4096247B2 true JP4096247B2 (ja) | 2008-06-04 |
Family
ID=32952097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003023249A Expired - Fee Related JP4096247B2 (ja) | 2003-01-31 | 2003-01-31 | 自動車スライディングルーフ用ウエザストリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4096247B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5056357B2 (ja) * | 2007-11-01 | 2012-10-24 | 日産自動車株式会社 | ドリップウェザーストリップの取付部構造 |
-
2003
- 2003-01-31 JP JP2003023249A patent/JP4096247B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004231089A (ja) | 2004-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8152227B2 (en) | Structure of mounting cowl top cover | |
JP5351485B2 (ja) | サンルーフ装置 | |
JP4344809B2 (ja) | ドアウエザストリップ | |
US20030042755A1 (en) | Structure of roof-side portion of motor vehicle | |
JP6327850B2 (ja) | サンルーフ装置 | |
JP4484214B2 (ja) | ハードトップ車用のボデーサイドウェザーストリップ | |
US20070221323A1 (en) | Attaching method of weather strip | |
US6969111B2 (en) | Sealing structure of sliding roof of motor vehicle | |
JP5802159B2 (ja) | 自動車用ルーフウエザストリップ | |
JP4096247B2 (ja) | 自動車スライディングルーフ用ウエザストリップ | |
JP2006182246A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP4147957B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップの取付構造 | |
JP7403399B2 (ja) | 自動車ドア用グラスラン | |
JP3855957B2 (ja) | 車室内張り材の端末固定構造 | |
US6932422B2 (en) | Attachment structure of weather strip for motor vehicle | |
JP2006015768A (ja) | ドアウエザストリップ、その取付構造及びその製造方法 | |
JP4061538B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP4032239B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP4143915B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP4193126B2 (ja) | 自動車用ルーフパネルウエザストリップ | |
JP4032303B2 (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JP5003532B2 (ja) | ストレージリッドのシール構造 | |
JP4057490B2 (ja) | 自動車用スライドウインドガラスラン | |
JP2008110638A (ja) | 自動車用ドアウエザストリップ | |
JP4716187B2 (ja) | 自動車ドアのシール構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050530 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070329 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070330 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070524 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080214 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080227 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130321 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140321 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |