JP4061397B2 - プラシーボ鍼及びダブルブラインド用鍼セット - Google Patents
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Description
現在、提案されているプラシーボ刺激の与え方には主に次の3種類の方法がある。
(1)鍼を用いず鍼管のみを皮膚面上にあて鍼管の上端を叩打する方法。
(2)鍼体の先端を皮膚を切ることができない形状に変え、これを皮膚面上に押し当てる方法(例えば、THE LANCET Vol.352, August 1, 1998 p364-365 )。
(3)経皮通電用の電極を皮膚に貼る方法。
このような鍼療法、及び使用後の鍼の処分時において、感染を予防する手段が種々提案されている。
前記安全鍼と前記プラシーボ鍼とを組み合わせてダブルブラインド用鍼セットとすることができる。
鍼管の長さとは、鍼管の上端に突出してストッパが設けられている場合は、鍼管から突き出しているストッパの厚みを含めた長さとする。
鍼柄下端に設けられたストッパが鍼柄の下端より突出している場合、又は鍼柄下方の鍼体の任意の位置にストッパを設けた場合には、鍼体の長さは、ストッパ下端からの長さとする。
安全鍼やプラシーボ鍼の各鍼管の底部の皮膚当接面側に、両者の鍼管を皮膚に粘着固定させるための粘着性又は吸着性の台座を設けてもよい。
安全鍼
図1は、本発明で使用する安全鍼の使用前の状態を示し、(a)は外観正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるA−A′の断面図である。図1において、3は鍼管であり、内部に鍼体1の移動に適度な抵抗を与え且つ鍼体1を保持させるための鍼体保持詰め物4が充填されて固定されている。即ち、安全鍼は、使用前においては、鍼体1が鍼体保持詰め物4により保持された状態である。
また、例えば、鍼体保持詰め物4を鍼管3内の上部と下部とに設け、鍼管3内の下部に設けた鍼体保持詰め物4を酒精綿とすることにより鍼体の消毒を行うことができる。本発明の安全鍼は、鍼管3内の鍼体保持詰め物4で鍼体1を移動可能に保持しているので、刺入時或いは抜鍼時に鍼体が真っ直ぐに移動することが可能となり、押手の代わりとなる。
図11は、鍼柄2の下方であって、鍼体1の上部にストッパ255を設けた場合の例であり、例えば、クリップ状のストッパ255とすることができる。
図3は、本発明のプラシーボ鍼の使用前の状態を示し、(a)は外観正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるB−B′の断面図である。図3において、13は外から内部が見えないような材質の鍼管が好ましく、内部に、特に上部内部に鍼体11の移動に適度な抵抗を与え且つ鍼体11を保持させるための鍼体保持詰め物(第1詰め物)14が充填されて固定されている。鍼管13の最上部に位置する詰め物14の上面が鍼管13の上端と同じ位置になるように配置し、この詰め物14をストッパの代用としてもよい。また、詰め物14の最上部は鍼管13の上端より突出した形状であってもよく、この場合は、詰め物14の鍼管13から突出した部分にストッパ15としての機能を与えることができる。このようなストッパ機能を兼ね備えた詰め物14を「鍼体保持・ストップ手段」と称する。
図4は、図3のプラシーボ鍼を人体16の皮膚面に対して適用した状態を示す。
なお、第1詰め物に切皮感及び鍼刺入時の抵抗感を全く打ち消すような抵抗を有するものを選択した場合、また、鍼灸師以外の者や、鍼施術に熟練していない者が施術を行う場合、また安全鍼による刺入深さが浅い場合の適用や、皮膚が薄く柔らかく、また皮下組織が柔らかい所の適用の場合には、第2詰め物17を省略することができる。
図5は、図1の安全鍼の下端に台座8を設置したものである。台座8の下面は人体の皮膚に対して粘着性又は吸着性を有する粘着材又は吸盤で形成されている。図5において、(a)は外観正面図、(b)は上面図、(c)は(b)におけるC−C′の断面図である。台座8は鍼管3と一体的に形成してもよく、また鍼管3と別体に形成して、着脱可能に組み合わせたものでもよい。また、台座8を特別に設けずに、鍼管3の下面に粘着層を設けて置鍼できるようにしてもよく、このような手段は、安全鍼を治療目的として使用する場合に有効である。
なお、安全鍼を単独で用いる場合は、刺入の深さが適度に深く、鍼管3の長さ、鍼体1の長さや太さの関係が適当に設定されれば、台座8を設けなくても置鍼を行うことができる。しかしながら、置鍼にあたり刺入深さを浅くする場合、或いは刺入した鍼の安定を確実にする場合、また通電刺激を行う場合などにおいて、安全鍼に台座を設けることが望ましい。
このように、安全鍼及びプラシーボ鍼の双方に粘着性又は吸着性の台座8、18を設けた場合には、両者の置鍼(鍼体を刺入した状態で一定時間留めておくこと)の状態を容易に実現できる。
人体の皮膚面に対して、鍼体を斜めに刺入する必要がある場合には、安全鍼については図13に示すように、鍼管3の下端を斜めにカット、プラシーボ鍼についても図14に示すように同様に、鍼管13の下端を斜めにカットするとよい。図13及び図14に示す下端が斜めの鍼管3、13の長さは、鍼管3、13の中心軸において計測する。また、下端が斜めの鍼管3、13に対して台座を設ける場合については、鍼管3、13の下端の形状に合わせて設ける。
上記の安全鍼とプラシーボ鍼を組み合わせてダブルブラインド用鍼セットとすることができる。この場合、両者が外観上区別つかないように、両者の鍼管3、13の長さ、使用前における両者の鍼管3、13上端から出ている鍼体1、11の長さ、両者の鍼柄2、12の長さ、並びに、安全鍼の鍼体1の先端9から皮膚までの距離S1 と、プラシーボ鍼の鍼体11の先端19から第2詰め物17上面までの距離S2 を各々同一とし、両者の形や色を見たとき同一であるようにする。
両者の鍼管3、13の全長は、安全鍼の鍼体1の長さから所定の刺入深さを引いた値とする。なお、ストッパ5、15が鍼管3、13の外側に設けられている場合には、ストッパの高さもさらに引いた値とする。刺入の深さは目的とする施術部位によって各々異なるので、鍼管3、13の長さはその時々に応じた長さにする。
上記ダブルブラインド用鍼セットの組み合わせにおいて、例えば、鍼体の太さについて着目して、鍼体の太さの異なる安全鍼及びプラシーボ鍼を種々組み合わせ、それらの鍼の太さ以外の外観を同一、又は外観上、安全鍼及びプラシーボ鍼の区別がつかないようにしておけば、太さをマスキングしてダブルブラインド(被験者及び施術者双方に対して)により試験を行うことができる。このような組み合わせの鍼セットを太さダブルブラインド用鍼セットという。
上記ダブルブラインド用鍼セットの組み合わせにおいて、例えば、刺入深さ(鍼体が皮膚面から身体内に進入する深さ)について着目して、刺入深さの異なる安全鍼を種々用意し、鍼体の長さの種々異なるプラシーボ鍼を用意し、両者のグループを組み合わせ、それらの鍼の外観を同一にしておけば、刺入深さをマスキングしてダブルブラインドにより試験を行うことができる。即ち、鍼体がどの程度の深さ迄、生体内に刺入されたかについて施術者及び被検者の双方に対してブラインドして深さをマスキングすることができる。このような深さをマスキングして施術者及び被検者の双方に分からないようにする鍼セットを深さダブルブラインド用鍼セットという。
このような深さダブルブラインド用鍼セットは、刺入深さ(鍼体が皮膚面から身体内に進入する深さ)が種々異なる複数個の深さマスキング鍼からなる深さダブルブラインド用鍼セットである。このような深さダブルブラインド用鍼セットには、鍼管の長さが種々異なるものであって且つ刺入深さが種々異なる複数個の鍼のグループをセットにした場合と、鍼管の長さが同一で且つ刺入深さが種々異なる複数個の鍼のグループをセットにした場合の2通りがある。鍼管は不透明とし、内部が見えないようにすることが望ましい。
このような深さダブルブラインド用鍼セットは、次の(1)〜(4)の特徴を有する刺入深さと鍼管の長さが種々異なる複数個の深さマスキング鍼を第1グループとしたものである。即ち、第1グループの深さマスキング鍼は、図1に示す安全鍼と同じ形状のものを使用することができ、(1)鍼管と、(2)鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、(3)該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、(4)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の深さ(所定の刺入深さ)に達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有することを特徴とする深さマスキング鍼である。なお、第1グループの深さマスキング鍼のみから深さダブルブラインド用鍼セットを構成する場合には、鍼体保持詰め物は、鍼体が身体へ進入する時の切皮感や刺入時の抵抗感を打ち消す程度の抵抗を有することが望ましい。
前記第1グループの深さマスキング鍼は、(1)鍼管と、(2)鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の深さ(所定の刺入深さ)に達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、(3)該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体とを有する深さマスキング鍼を複数個集合させ、且つ、(4)該複数個の深さマスキング鍼は、鍼管の各々の長さ、該鍼管の長さに対する鍼体の各々の長さ、鍼管上端から出ている鍼体の各々の長さ、且つ鍼体の刺入深さが種々異なるものであり;第2グループの深さマスキング鍼は、(5)鍼管と、(6)鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の深さ(所定の刺入深さ)に達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、(7)鍼管の下部に充填固定され、鍼体の先端が鍼管内を進み、所定の深さに達したときに鍼体の移動時に切皮感と刺入感を与える1個以上の切皮感様詰め物と、(8)前記鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体とを有する深さマスキング鍼を複数個集合させ、且つ、(9)該複数個の深さマスキング鍼は、鍼管の各々の長さ、該鍼管の長さに対する鍼体の各々の長さ、鍼管上端から出ている鍼体の各々の長さ、切皮感様詰め物の各々の長さ、且つ鍼体の刺入深さが種々異なるものである。
深さマスキング鍼の切皮感様詰め物には、衛生上の問題がなければ前記したプラシーボ鍼の切皮感様詰め物(第2詰め物)と同様なものを用いることができる。このような切皮感様詰め物は、例えば、酒精綿を用いることができ、その長さ、密度、鍼管内での位置は、適用に応じて変えることができる。酒精綿による詰め物は、複数個に分けて設けてもよい。また、酒精綿の他に、滅菌済の物質(鍼体の先端、鍼体が通過し、さらに身体内に入っても衛生上問題のない物質、例えば、アルコールに浸したガーゼや紙等)を詰め物として用いることも可能である。
前記i)の第2グループで説明した鍼体保持詰め物と切皮感様詰め物の両方を持つ深さマスキング鍼について、鍼管の長さ、鍼管上端から出ている鍼体の長さ、鍼柄の長さが同一であり、且つ刺入深さが種々異なる複数個の鍼のグループをセットにして深さダブルブラインド用鍼セットを構成する。このような深さブラインド鍼セットに用いることができる深さマスキング鍼は、前記i)の第1グループの深さマスキング鍼に、さらに鍼体の移動時に切皮感と刺入感を与えることができる切皮感覚様詰め物を鍼管の下部に充填して設けたものである。
即ち、該深さマスキング鍼を用いた深さダブルブラインド用鍼セットは、(1)鍼管と、(2)鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、(3)鍼管の下部に充填固定され、鍼体の先端が鍼管内を進み、所定の深さに達したときに鍼体の移動時に切皮感と刺入感を与える1個以上の切皮感様詰め物と、(4)該鍼体保持詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、(5)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼管内を進む鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の深さ(所定の刺入深さ)に達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有する深さマスキング鍼を複数個集合させ、且つ、(6)該複数個の深さマスキング鍼は、鍼管の各々の長さ、鍼管上端から出ている鍼体の各々の長さ、鍼柄の各々の長さが同一であり、且つ、切皮感様詰め物の各々の長さ、刺入深さが種々異なる複数個の鍼のグループをセットにしたことを特徴とする深さダブルブラインド用鍼セットである。
施術者に経穴部に施鍼するのか、或いは非経穴部に施鍼するのかを知られたくない場合、施術者以外の者が予め、経穴部或いは非経穴部の取穴を行い、本発明の台座付きの鍼(安全鍼又はプラシーボ鍼)を設置し、その後、施術者に鍼を刺入してもらうというような方法で実験を行うことができる。つまり、台座付きの鍼は、施術部位(経穴部、非経穴部)に関してもマスキングをすることを可能にする。
本発明の安全鍼を用いて施術を行うには、まず施術者は、安全鍼の鍼管3を皮膚面上につくった押手の母指腹と示指腹の間にさし込み、押手で鍼管3を支持し、刺手(鍼を刺したり、抜いたりする方の手)で鍼柄2の上端を叩打して鍼体1の先端9で切皮し、鍼柄2の下端又は鍼管3の上端に設けられたストッパ5、25により、鍼柄2が鍼管3の上端で止まる位置まで、旋撚法或いは送り込み法で刺入し、移動させて、鍼体1の先端9を人体6内の目的の位置まで到達させる。なお、鍼体1の移動時の鍼体保持詰め物4の抵抗の強さに応じて、又は鍼管3の上端から出ている鍼体1の長さに応じて最初から旋撚法で刺入してもよい。置鍼を行う場合にはこの状態を一定時間保持する。置鍼には台座付きの安全鍼を用いると容易に行える。次いで、押手で鍼管を保持したまま、鍼を抜いていき使用前の位置まで引き上げる。本発明の台座付きの安全鍼を使用する場合には、押手は不要となる。この段階で、鍼体1の人体6内に挿入された部分は鍼管3内に収まることになる。このような状態の鍼管3を人体6から離して、所定の場所へ廃棄する。
鍼管の長さと該鍼管の長さに対する鍼体の長さの種々異なる安全鍼を鍼治療に用いる場合には、刺入深さをマスキングしてダブルブラインド法を実施することができる。
鍼体の太さが種々異なる安全鍼を鍼治療に用いる場合には、鍼体の太さをマスキングしてダブルブラインド法を実施することができる。
台座付きの鍼は、施術部位(経穴部、非経穴部)に関してもダブルブラインドによりマスキングをすることを可能にする。
Claims (23)
- (1)鍼管と、
(2)鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
(3)鍼管の下部に充填固定され、鍼体の先端が鍼管内を進み、所定の深さに達して移動する時に切皮感と刺入感を与える1個以上の切皮感様詰め物と、
(4)該鍼体保持詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼体を十分に鍼管に進入させたときに鍼体の先端が皮膚面上に留まる長さである鍼体と、
(5)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼管内を進む鍼体の先端が皮膚面上に達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有することを特徴とするプラシーボ鍼。 - (1)鍼管と、
(2)鍼管の上端外側に設けられ、鍼管内を進む鍼体の先端が皮膚面上に達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
(3)鍼管の下部に充填固定され、鍼体の先端が鍼管内を進み、所定の深さに達して移動する時に切皮感と刺入感を与える1個以上の切皮感様詰め物と、
(4)該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼体を十分に鍼管に進入させたときに鍼体の先端が皮膚面上に留まる長さである鍼体とを有することを特徴とするプラシーボ鍼。 - (1)鍼管と、
(2)鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
(3)該鍼体保持詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼体を十分に鍼管に進入させたときに鍼体の先端が皮膚面上に留まる長さである鍼体と、
(4)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼管内を進む鍼体の先端が皮膚面上に達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有することを特徴とするプラシーボ鍼。 - (1)鍼管と、
(2)鍼管の上端外側に設けられ、鍼管内を進む鍼体の先端が皮膚面上に達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
(3)該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼体を十分に鍼管に進入させたときに鍼体の先端が皮膚面上に留まる長さである鍼体とを有することを特徴とするプラシーボ鍼。 - 前記鍼体の先端の形状は、鍼体の先端が身体内に入らない形状とすることを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のプラシーボ鍼。
- 下記のイ.−ホ.を有する安全鍼と、請求項1−5の何れか1項に記載のプラシーボ鍼が組み合わされてなるダブルブラインド用鍼セット:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
ハ.該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有し、且つ、
ホ.前記鍼管は、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼。 - 下記のイ.−ニ.を有する安全鍼と、請求項1−5の何れか1項に記載のプラシーボ鍼が組み合わされてなるダブルブラインド用鍼セット:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
ハ.該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.前記鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から鍼管の皮膚接触側端部までの長さは、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼。 - (1)下記のイ.−ホ.を有する安全鍼と、請求項1、2又は5に記載のプラシーボ鍼とが組み合わされてなり:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
ハ.該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有し、且つ、
ホ.前記鍼管は、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)両者の鍼管の長さ又は皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さ、両者の鍼柄の長さ、並びに、安全鍼の鍼体の先端から皮膚までの距離とプラシーボ鍼の鍼体の先端から、切皮感様詰め物上面までの距離が各々同一であり、
(3)切皮感様詰め物の上面は安全鍼の刺入深さ分だけ鍼管下端から上に位置し、且つ両者は外観上区別つかないものであることを特徴とするダブルブラインド用鍼セット。 - (1)下記のイ.−ニ.を有する安全鍼と、請求項1、2又は5に記載のプラシーボ鍼とが組み合わされてなり:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
ハ.該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.前記鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から鍼管の皮膚接触側端部までの長さは、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)両者の鍼管の長さ又は皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さ、両者の鍼柄の長さ、並びに、安全鍼の鍼体の先端から皮膚までの距離とプラシーボ鍼の鍼体の先端から、切皮感様詰め物上面までの距離が各々同一であり、
(3)切皮感様詰め物の上面は安全鍼の刺入深さ分だけ鍼管下端から上に位置し、且つ両者は外観上区別つかないものであることを特徴とするダブルブラインド用鍼セット。 - (1)下記のイ.−ホ.を有する安全鍼と、請求項3、4又は5に記載のプラシーボ鍼とが組み合わされてなり:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
ハ.該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入する のを阻止するストッパとを有し、且つ、
ホ.前記鍼管は、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)両者の鍼管の長さ又は皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さ、両者の鍼管上端又は鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から出ている鍼体の長さ、並びに、両者の鍼柄の長さが各々同一であり、且つ両者は外観上区別つかないものであることを特徴とするダブルブラインド用鍼セット。 - (1)下記のイ.−ニ.を有する安全鍼と、請求項3、4又は5に記載のプラシーボ鍼とが組み合わされてなり:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
ハ.該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.前記鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から鍼管の皮膚接触側端部までの長さは、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)両者の鍼管の長さ又は皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さ、両者の鍼管上端又は鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から出ている鍼体の長さ、並びに、両者の鍼柄の長さが各々同一であり、且つ両者は外観上区別つかないものであることを特徴とするダブルブラインド用鍼セット。 - (1)鍼柄の材質、長さ、色、形状;また、鍼体の材質、全長、太さ、鍼管上部又は鍼体保持・ストップ手段上部に出た鍼体の長さ;鍼体の先端から皮膚面までの距離;刺入深さ;鍼管の材質、長さ、色、形状;及び鍼体保持詰め物又は鍼体保持・ストップ手段の材質、量、個数、詰める位置のそれぞれの特徴から目的とするダブルブラインド試験に応じて選ばれた1種以上の特徴において異なる下記のイ.−ホ.を有する安全鍼を複数個用意して安全鍼のグループとし:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
ハ.該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有し、且つ、
ホ.前記鍼管は、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)鍼柄の材質、長さ、色、形状;また、鍼体の材質、全長、太さ、鍼管上部又は鍼体保持・ストップ手段上部に出た鍼体の長さ;鍼体の先端から切皮感様詰め物上面までの距離;鍼管の材質、長さ、色、形状;及び鍼体保持詰め物又は鍼体保持・ストップ手段の材質、量、個数、詰める位置、切皮感様詰め物の材質、量、個数、詰める位置のそれぞれの特徴から目的とするダブルブラインド試験に応じて選ばれた1種以上の特徴において異なる請求項1−5の何れか1項に記載のプラシーボ鍼を複数個用意してプラシーボ鍼のグループとし、
(3)前記安全鍼のグループとプラシーボ鍼のグループとが組み合わされてなることを特徴とするダブルブラインド用鍼セット。 - (1)鍼柄の材質、長さ、色、形状;また、鍼体の材質、全長、太さ、鍼管上部又は鍼体保持・ストップ手段上部に出た鍼体の長さ;鍼体の先端から皮膚面までの距離;刺入深さ;鍼管の材質、長さ、色、形状;及び鍼体保持詰め物又は鍼体保持・ストップ手段の材質、量、個数、詰める位置のそれぞれの特徴から目的とするダブルブラインド試験に応じて選ばれた1種以上の特徴において異なる下記のイ.−ニ.を有する安全 鍼を複数個用意して安全鍼のグループとし:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
ハ.該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.前記鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から鍼管の皮膚接触側端部までの長さは、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)鍼柄の材質、長さ、色、形状;また、鍼体の材質、全長、太さ、鍼管上部又は鍼体保持・ストップ手段上部に出た鍼体の長さ;鍼体の先端から切皮感様詰め物上面までの距離;鍼管の材質、長さ、色、形状;及び鍼体保持詰め物又は鍼体保持・ストップ手段の材質、量、個数、詰める位置、切皮感様詰め物の材質、量、個数、詰める位置のそれぞれの特徴から目的とするダブルブラインド試験に応じて選ばれた1種以上の特徴において異なる請求項1−5の何れか1項に記載のプラシーボ鍼を複数個用意してプラシーボ鍼のグループとし、
(3)前記安全鍼のグループとプラシーボ鍼のグループとが組み合わされてなることを特徴とするダブルブラインド用鍼セット。 - (1)鍼体の太さの種々異なる下記のイ.−ホ.を有する安全鍼を複数個用意して安全鍼のグループとし:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
ハ.該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有し、且つ、
ホ.前記鍼管は、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)鍼体の太さの種々異なる請求項1−5、12の何れか1項に記載のプラシーボ鍼を複数個用意してプラシーボ鍼のグループとし、
(3)前記安全鍼のグループとプラシーボ鍼のグループとを鍼体の太さ以外は外観上同一形状のものとして、又は外観上、安全鍼及びプラシーボ鍼の区別がつかないものとして組み合わせてなる、鍼体の太さについてマスキングが可能なことを特徴とする太さダブルブラインド用鍼セット。 - (1)鍼体の太さの種々異なる下記のイ.−ニ.を有する安全鍼を複数個用意して安全鍼のグループとし:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
ハ.該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.前記鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から鍼管の皮膚接触側端部までの長さは、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)鍼体の太さの種々異なる請求項1−5、13の何れか1項に記載のプラシーボ鍼を複数個用意してプラシーボ鍼のグループとし、
(3)前記安全鍼のグループとプラシーボ鍼のグループとを鍼体の太さ以外は外観上同 一形状のものとして、又は外観上、安全鍼及びプラシーボ鍼の区別がつかないものとして組み合わせてなる、鍼体の太さについてマスキングが可能なことを特徴とする太さダブルブラインド用鍼セット。 - (1)鍼体の刺入深さの種々異なる下記のイ.−ホ.を有する安全鍼を複数個用意して安全鍼のグループとし:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
ハ.該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有し、且つ、
ホ.前記鍼管は、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)鍼体の長さの種々異なる請求項請求項1−5、13の何れか1項に記載のプラシーボ鍼を複数個用意してプラシーボ鍼のグループとし、
(3)前記安全鍼のグループとプラシーボ鍼のグループとを外観上同一形状のものとして、又は外観上、安全鍼及びプラシーボ鍼の区別がつかないものとして組み合わせてなり、鍼体の刺入深さがマスキング可能なことを特徴とする深さダブルブラインド用鍼セット。 - (1)鍼体の刺入深さの種々異なる下記のイ.−ニ.を有する安全鍼を複数個用意して安全鍼のグループとし:
イ.鍼管と、
ロ.鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
ハ.該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
ニ.前記鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から鍼管の皮膚接触側端部までの長さは、鍼体の刺入深さよりも長いものであることを特徴とする安全鍼、
(2)鍼体の長さの種々異なる請求項請求項1−5、13の何れか1項に記載のプラシーボ鍼を複数個用意してプラシーボ鍼のグループとし、
(3)前記安全鍼のグループとプラシーボ鍼のグループとを外観上同一形状のものとして、又は外観上、安全鍼及びプラシーボ鍼の区別がつかないものとして組み合わせてなり、鍼体の刺入深さがマスキング可能なことを特徴とする深さダブルブラインド用鍼セット。 - 下記の第1グループの深さマスキング鍼及び第2グループの深さマスキング鍼から選ばれた2種以上が組み合わされてなり、鍼体の刺入深さについてマスキングが可能なことを特徴とする深さダブルブラインド用鍼セット:
第1グループの深さマスキング鍼は、
(1)鍼管と、
(2)鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
(3)該詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
(4)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有する深さマスキング鍼を複数個集合させ、且つ、
(5)該複数個の深さマスキング鍼は、鍼管の各々の長さ、該鍼管の長さに対する鍼体 の各々の長さ、該鍼管上端から出ている鍼体の各々の長さ、且つ鍼体の刺入深さが種々異なるものであり;
第2グループの深さマスキング鍼は、
(6)鍼管と、
(7)鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
(8)鍼管の下部に充填固定され、鍼体の先端が鍼管内を進み、所定の深さに達したときに鍼体の移動時に切皮感と刺入感を与える1個以上の切皮感様詰め物と、
(9)該鍼体保持詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
(10)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼管内を進む鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有する深さマスキング鍼を複数個集合させ、且つ、
(11)該複数個の深さマスキング鍼は、鍼管の各々の長さ、該鍼管の長さに対する鍼体の各々の長さ、鍼管上端から出ている鍼体の各々の長さ、切皮感様詰め物の各々の長さが種々異なり、且つ鍼体の刺入深さが種々異なるものである。 - 下記の第1グループの深さマスキング鍼及び第2グループの深さマスキング鍼から選ばれた2種以上が組み合わされてなり、鍼体の刺入深さについてマスキングが可能なことを特徴とする深さダブルブラインド用鍼セット:
第1グループの深さマスキング鍼は、
(1)鍼管と、
(2)鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
(3)該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体とを有する深さマスキング鍼を複数個集合させ、且つ、
(4)該複数個の深さマスキング鍼は、鍼管の各々の長さ、該鍼管の長さに対する鍼体の各々の長さ、鍼管上端から出ている鍼体の各々の長さ、且つ鍼体の刺入深さが種々異なるものであり;
第2グループの深さマスキング鍼は、
(5)鍼管と、
(6)鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
(7)鍼管の下部に充填固定され、鍼体の先端が鍼管内を進み、所定の深さに達したときに鍼体の移動時に切皮感と刺入感を与える1個以上の切皮感様詰め物と、
(8)前記鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体とを有する深さマスキング鍼を複数個集合させ、且つ、
(9)該複数個の深さマスキング鍼は、鍼管の各々の長さ、該鍼管の長さに対する鍼体の各々の長さ、鍼管上端から出ている鍼体の各々の長さ、切皮感様詰め物の各々の長さ、且つ鍼体の刺入深さが種々異なるものである。 - (1)鍼管と、
(2)鍼管内の任意の位置に充填固定され、鍼体の移動に抵抗を与え、鍼体を保持させるための1個以上の鍼体保持詰め物と、
(3)鍼管の下部に充填固定され、鍼体の先端が鍼管内を進み、所定の深さに達したときに鍼体の移動時に切皮感と刺入感を与える1個以上の切皮感様詰め物と、
(4)該鍼体保持詰め物によって移動可能に保持されている鍼体であって、鍼管の長さ よりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体と、
(5)鍼体上部に設けられた鍼柄の下端に、或いは鍼管の上端に設けられ、鍼管内を進む鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止するストッパとを有する深さマスキング鍼を複数個集合させ、且つ、
(6)該複数個の深さマスキング鍼は、鍼管の長さ、鍼管上端から出ている鍼体の各々の長さ、鍼柄の各々の長さが同一であり、且つ、切皮感様詰め物の各々の長さ、皮膚面から身体内に進入する深さ(刺入深さ)が種々異なる複数個の鍼のグループをセットにしたことを特徴とする深さダブルブラインド用鍼セット。 - (1)鍼管と、
(2)鍼管の上端外側に設けられ、鍼体の先端が皮膚面から身体内に進入する所定の刺入深さに達したときに、鍼柄が鍼管内に進入するのを阻止し、且つ鍼体を保持すると同時に鍼体の移動に抵抗を与えることができる鍼体保持・ストップ手段と、
(3)鍼管の下部に充填固定され、鍼体の先端が鍼管内を進み、所定の深さに達したときに鍼体の移動時に切皮感と刺入感を与える1個以上の切皮感様詰め物と、
(4)該鍼体保持・ストップ手段によって移動可能に保持されている鍼体であって、皮膚接触側鍼管端部から鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部までの長さよりも鍼体の刺入深さ分程長い鍼体とを有する深さマスキング鍼を複数個集合させ、且つ、
(5)該複数個の深さマスキング鍼は、鍼管の各々の長さ、鍼体保持・ストップ手段の鍼柄接触側端部から出ている鍼体の各々の長さ、鍼柄の各々の長さが同一であり、且つ切皮感様詰め物の各々の長さ、刺入深さが種々異なる複数個の鍼のグループをセットにしたことを特徴とする深さダブルブラインド用鍼セット。 - 前記鍼管の底部の皮膚当接面側に粘着性又は吸着性の台座を設けたことを特徴とする請求項1−5の何れか1項記載のプラシーボ鍼。
- 前記安全鍼及びプラシーボ鍼の鍼管の底部の皮膚当接面側に粘着性又は吸着性の台座を設けたことを特徴とする請求項6−21の何れか1項記載のダブルブラインド用鍼セット。
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