JP4061177B2 - ドリッパー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レギュラーコーヒー粉、紅茶や緑茶の葉等の被抽出成分を有する内容物を漉すときに使用するドリッパーに関し、さらに詳しくは、被抽出成分を有する内容物を一体的に収納した使い捨てタイプのドリッパーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、予めレギュラーコーヒー粉、紅茶や緑茶の葉等の被抽出成分を有する内容物を収納したドリッパーが知られている。これらのドリッパーは大別して2種類のものがある。その一つは、カップ状の容器と該容器の底部等にレギュラーコーヒー粉等の内容物を収納する収納部を備えたもの(たとえば、特許文献1)、また、他の一つは、レギュラーコーヒー粉等の内容物を収納する収納部と、該収納部をカップ壁面等に載置固定する紙製支持部とからなるもの(たとえば、特許文献2参照)である。
【0003】
特許文献1記載のドリッパーは、特許文献2記載のドリッパーに比べて、嵩張るという難点があるために販売時や保管時等に場所を取るといった問題や、使い捨てであるにもかかわらず製造コストが高く、また廃棄処理がし難いといった問題がある。そのために、折畳むことにより小型化することができ、販売時や保管時等に場所を取ることがなく、また、廃棄処理も容易であるなどの理由から特許文献2記載のような構成からなるドリッパーの市場ニーズが高まっている。
【0004】
特許文献2記載のドリッパーは、厚紙により形成した折畳まれた状態の枠状の紙製支持部の内側にレギュラーコーヒー粉等の内容物が収納された濾紙袋(収納部)の上縁部近くを接着したものであって、使用時に前記濾紙袋(収納部)に設けられたミシン目で前記濾紙袋(収納部)を開封して後に、折畳まれた状態の枠状の紙製支持部を起立させて筒状に保形するように構成され、この状態で筒状に保形された紙製支持部の下端部をカップ壁面上に載置して前記濾紙袋(収納部)内に注湯するすることにより、所望のコーヒー等の飲料を得るものである。
【0005】
しかしながら、特許文献2記載のドリッパーは、折畳まれた状態の枠状の紙製支持部を起立させて筒状に保形する手段としては、紙製支持部に設けられた折目(折罫)を折って折りくせを付け、これにより筒状に保形するように構成されているために、紙の腰による反発力が残存して折目(折罫)の入り具合等で筒状に保形する際の横断面形状(開口度合)にバラツキが生じやすく、また、所望のコーヒー等の飲料を得るための抽出時に前記横断面形状(開口度合)が小さくなり、注湯し難くなるといった問題があった。さらに、前記濾紙袋(収納部)の開封手段が前記濾紙袋(収納部)に設けられたミシン目で開封するように構成されているために前記濾紙袋(収納部)のミシン目部に存在するレギュラーコーヒー粉等の内容物が開封時に飛散して周辺を汚すといった問題があった。
【0006】
【特許文献1】
実開昭61−124232号公報
【特許文献2】
実開平4−13568号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであって、筒状に保形する際の横断面形状(開口度合)がほぼ一定であると共に抽出時に前記横断面形状(開口度合)が小さくなることがなくて安心して注湯することができ、さらにカップ壁面上に安定した状態で載置固定することができるドリッパーを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、両側縁に折曲部を備えると共に前記両側縁に対して中央部となる位置に対向する一対の突出フラップを備えた平面視略矩形状の筒状紙体と濾過機能を有する袋体とからなり、前記筒状紙体に前記袋体を挿入して前記袋体の開口縁の略中央対向部を前記筒状紙体の前記一対の突出フラップに貼着すると共に前記袋体の開口部を内容物収納後に剥離可能に閉じたドリッパーにおいて、前記筒状紙体の両側縁間を略3等分する位置に前記筒状紙体の上端縁より下側に所定距離だけ後退させた位置を始点とし、前記筒状紙体の下端縁より上側に所定距離だけ後退させた位置を終点とする位置に配置された前記筒状紙体の上端縁および下端縁と交差しない前記両側縁に平行な直線状の長孔部が対向して設けられていることを特徴とするものである。このように構成することにより、前記突出フラップを左右の手指で摘んで互いに乖離する方向に引張って袋体の閉止部を剥離(開封)し、その後に筒状紙体を筒状に保形するために折曲部を備えた両側縁を互いに接近する方向に押圧することにより、前記筒状紙体に設けた長孔部の両延長線上の前記筒状紙体の部位(長孔部の上端と筒状紙体の上端縁間および長孔部の下端と筒状紙体の下端縁間)が折れ曲げられて折りくせが付き、この折くせにより筒状の横断面形状(開口度合)がほぼ一定の大きさに保形されると共に抽出時に前記横断面形状(開口度合)が小さくなることがなくて安心して注湯することができるドリッパーとすることができる。この理由としては、前記長孔部は紙の腰による反発力が断ち切られるために、紙の腰による反発力は折りくせを付けた部位のみとなるために、紙の腰による反発力をより小さなものとすることができるからである。
【0009】
また、請求項2記載の本発明は、請求項1記載のドリッパーにおいて、前記両側縁の前記折曲部に前記筒状紙体を筒状に保持する折込部が設けられていることを特徴とするものである。このように構成することにより、上記同様に袋体の閉止部を剥離(開封)し、その後に筒状紙体を筒状に保形するために折曲部を備えた両側縁を互いに接近する方向に押圧しながら折込部を内側に折り返すことにより、前記筒状紙体に設けた長孔部の両延長線上の前記筒状紙体の部位(長孔部の上端と筒状紙体の上端縁間および長孔部の下端と筒状紙体の下端縁間)が折り曲げられて付く折りくせと内側に折り返された前記折込部との協働作用で筒状の横断面形状(開口度合)がより確実に一定の大きさに保形されると共に抽出時の前記横断面形状(開口度合)も確実に確保されたドリッパーとすることができる。
【0010】
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載のドリッパーにおいて、前記筒状紙体の下端縁に係合突片が形成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、筒状紙体をカップ壁面に安定して載置固定することができる。
【0011】
また、請求項4記載の本発明は、請求項1〜3のいずれかに記載のドリッパーにおいて、前記袋体の開口部が超音波溶着により剥離可能に閉じられていることを特徴とするものである。このように構成することにより、筒状紙体側から袋体の開口部を容易に剥離可能に閉じることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳しく説明する。
図1は本発明にかかるドリッパーの第1実施形態を示す要部透視正面図、図2は図1に示すドリッパーに用いる筒状紙体の一実施例を示す展開図、図3は本発明にかかるドリッパーの第2実施形態を示す要部透視正面図、図4は図3に示すドリッパーに用いる筒状紙体の展開図、図5は図3に示すドリッパーの使用方法を説明する図であり、図中の1,1’はドリッパー、2,202は筒状紙体、2’,202’はブランク板、3は袋体、20,20’は突出フラップ、21,21’は折込部、22は係合突片、23は切欠、24,25,243、253は折罫、26,26’は長孔部、30,30’は対向貼着部、31は剥離可能接着部、32は強固な接着部、33は折部、210は前面板、220は背面主板、220’は背面補助板、241、251は切刃、242、252は切込部、244、254は円形状切欠部、α,βは折曲部をそれぞれ示す。
【0013】
図1は本発明にかかるドリッパーの第1実施形態を示す要部透視正面図であって、ドリッパー1は両側縁に折曲部α、βを備えると共に上縁の中央部の対向する位置に突出フラップ20、20’(図示せず)を備えた平面視略矩形状の筒状紙体2に、濾過機能を有する略逆台形状の袋体3を挿入して前記袋体3の開口縁の略中央部を一部延設した対向貼着部30、30’(図示せず)を前記突出フラップ20、20’(図示せず)の上縁で外方へ折返して前記突出フラップ20、20’(図示せず)の外面に貼着し、前記袋体3の開口部をレギュラーコーヒー粉等の被抽出成分を有する内容物(図示せず)収納後に剥離可能接着部31で閉じたものであって、前記筒状紙体2の下縁(図1上の下側)の両側縁と中央とに係合突片22が4箇所(図1上は3箇所)形成され、この係合突片22により前記筒状紙体2の前記下縁(図1上の下側)に必然的に切欠23が4箇所(図1上は2箇所)形成されると共に前記筒状紙体2の両側縁間を略3等分する位置に対向して前記筒状紙体2の上端縁および下端縁と交差しない前記両側縁に平行な直線状の長孔部26、26’(図示せず)が設けられている。なお、前記突出フラップ20、20’(図示せず)および前記筒状紙体2の下縁(図1上の下側)の中央に設けた係合突片22は、前記長孔部26、26’(図示せず)の上下方向(図1上)の延長線上に位置することがないように、具体的には前記長孔部26間および前記長孔部26’(図示せず)間に形成するのがよい。また、前記筒状紙体2の上端縁と前記長孔部26、26’(図示せず)の上端の間隔および前記筒状紙体2の下端縁と前記長孔部26、26’(図示せず)の下端との間隔は、前記筒状紙体の上下方向(図1上)の座屈強度等のドリッパーとして機能するための強度を考慮すると少なくとも5mmは必要である。また、前記長孔部26、26’(図示せず)の上端は、前記袋体3の開口部を閉じる前記剥離可能接着部31を形成する際の圧抜けによる閉じ不良が生じないように前記剥離可能接着部31より下方(図1上の下側)に位置するように構成するのが適当である。
【0014】
また、図1に示すように、前記袋体3は、その両側端縁に容易に剥がれない強固な接着部32を有すると共に前記袋体3の前記開口部と反対側の下端部(図1上の下側部)は折部33となっている。なお、前記折部33については、後ほどもう少し詳しく説明する。
【0015】
次に、本発明のドリッパーを構成する筒状紙体2と濾過機能を有する袋体3について説明する。最初に筒状紙体2について説明する。図2は図1に示すドリッパーに用いる筒状紙体の一実施例を示す展開図であって、ブランク板2’は背面補助板220’、前面板210、背面主板220が折罫24、25を介して順次連接され、前記前面板210および前記背面主板220の前記折罫24、25と直交する一方の端縁(図2上の上端縁)の中央部および略中央部に両角がアール状に形成された略矩形状の突出フラップ20、20’が設けられると共に前記前面板210および前記背面主板220の前記折罫24、25と直交する他方の端縁(図2上の下端縁)の前記突出フラップ20、20’と略対向する位置と前記ブランク板2’を後述するように折りと貼り加工をして図1に示す筒状紙体2とした状態でその両端縁となる位置とに係合突片22が設けられ(この係合突片22により必然的に切欠23が形成され)、さらに前記ブランク板2’を後述するように折りと貼り加工をして図1に示す筒状紙体2とした状態で両端縁間を略3等分する前記前面板210および前記背面主板220の位置に前記折罫24、25と直交する方向の両端縁(図2上の上端縁と下端縁)と交差しない前記折罫24、25に平行な直線状の長孔部26、26および26’、26’が設けられた構成からなるものである。なお、前記長孔部26、26’は、前記筒状紙体2の横方向の長さ(両端縁α、β間長さ)や前記筒状紙体2の全体的な大きさにより適宜な位置に設けらればよいが、好ましくは前記筒状紙体2の両端縁間を略3等分した位置に設けるのが最も安定した形状となり、カップ壁面上に載置した場合においても安定した開口が得られるものである。
【0016】
上記のように構成された前記ブランク板2’を、まず前記前面板210上に前記背面主板220を前記折罫25を山折りして折り重ね、次いで折り重ねた前記背面主板220上に前記背面補助板220’を前記折罫24を山折りして折り重ね、前記背面主板220と前記背面補助板220’との重ね部を接着剤等により接着することにより筒状紙体2を得ることができる。なお、前記筒状紙体2を形成する材料としては、たとえば、200〜340g/m2の耐水カード紙、アイボリー紙などの厚紙が適当である。また、前記ブランク板2’は、周知の打抜機を用いて容易に製造することができる。
【0017】
次に、本発明に用いる袋体について説明する。袋体3としては、濾過機能を有する素材であれば特に限定するものではないが、袋体3とするときの加工性を考慮すると素材それ自体が熱接着性を有するもの、あるいは、最内層が熱接着性を有するものが好ましく、たとえば、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエステル系等の透水性を有する不織布、あるいは、最内層にポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系やポリエステル系等の熱可塑性樹脂を含有している層を有する2ないし3層構成からなる濾紙等を挙げることができる。
【0018】
次に、前記袋体3の製造方法について説明する。前記袋体3は、熱接着性を有する長尺シート、たとえば、最内層に変性ポリプロピレンを含有している3層構成からなる濾紙を、長手方向と平行に2つ折りして折部33(図1参照)を形成するなり、あるいは、前記折部33(図1参照)をW折り(ガセット折り)するなりして重ね合わせ、所定形状に熱接着(図1上、符号32で示す接着部)し、その後に裁断、および/ないし、型抜き〔図1上、折部33が幅狭となると共に前記折部33の反対側の略中央部に一部延設した一対の対向貼着部30、30’(図示せず)を備えた略台形状に型抜き〕することにより製造することができる。
【0019】
そして、前記筒状紙体2と前記袋体3との組付けは、上記した前記筒状紙体2に前記袋体3を挿入して前記袋体3に設けた前記一対の対向貼着部30、30’(図示せず)を前記筒状紙体2に設けた前記一対の突出フラップ20、20’(図2参照)の上縁で外方へ折返して前記一対の突出フラップ20、20’(図2参照)の外面に貼着することにより完了する。なお、図1においては、前記袋体3の前記一対の対向貼着部30、30’(図示せず)を前記一対の突出フラップ20、20’(図2参照)の上縁で外方へ折返して前記一対の突出フラップ20、20’(図2参照)の外面に貼着したものを示したが、図示はしないが前記袋体3の前記一対の対向貼着部30、30’(図示せず)の突出長さを短くして前記一対の突出フラップ20、20’(図2参照)の内面に貼着してもよいものである。いずれの場合においても、前記筒状紙体2に前記袋体3を貼着する個所は前記突出フラップ20、20’(図2参照)とすることが望ましく、これにより使用時に前記筒状紙体2を筒状に起立させた際に、前記袋体3の両側(図1参照)が持ち上がり、前記袋体3の大きく確実な開口が保証され、注湯やドリップに適したドリッパーとすることができる。
【0020】
なお、、前記ブランク板2’から前記筒状紙体2とするために、前記背面主板220と前記背面補助板220’との重ね部を接着する接着剤、あるいは、前記筒状紙体2と前記袋体3とを接着する接着剤は、ホットメルト型、溶剤型、水性型、反応型、感圧型等の接着剤から適宜選択して用いることができる。
【0021】
このようにして前記筒状紙体2に前記袋体3が組付けられた半完成品のドリッパー1は、その後、前記袋体3内にレギュラーコーヒー粉等の被抽出成分を有する内容物(図示せず)が前記袋体3の開口部から充填され、前記袋体3の前記開口部を後述する剥離可能接着部31(図1参照)となるように熱接着することにより本発明のドリッパー1となる。
【0022】
次に、前記袋体3の前記開口部の剥離可能接着部31の形成方法について説明する。前記剥離可能接着部31は、超音波溶着装置(図示せず)を用いて形成するのが好ましい。この理由としては、本発明のドリッパー1は、前記筒状紙体2に前記袋体3を組付け、その後に前記袋体3内にレギュラーコーヒー粉等の被抽出成分を有する内容物(図示せず)を前記袋体3の開口部から充填し、最後に前記袋体3の開口部を前記筒状紙体2の外面から前記筒状紙体2を介して剥離可能接着部31となるように熱接着するものであり、通常用いられる熱板シール方法やインパルスシール方法等では前記筒状紙体2を形成している厚紙を通して前記袋体3の開口部の内面同士を剥離可能に接着することは非常に困難であり、熱接着しようとすると時間を要し、生産効率が落ちると共に前記筒状紙体2の内外面や前記袋体3の表面が焦げて褐変し、見栄えの悪いものとなるからである。
【0023】
図3は本発明にかかるドリッパーの第2実施形態を示す要部透視正面図であって、ドリッパー1’は図1に示す筒状紙体2の両側縁の折曲部α、βの略中央部に折込部21、21’を設けた筒状紙体202からなるものであって、これ以外はドリッパー1と同じである。
【0024】
図4は図3に示すドリッパーに用いる筒状紙体の展開図であって、ブランク板202’は図2に示したブランク板2’の前記折罫24および25のそれぞれの略中央部に前記折罫24および25に対して線対称となるように略コの字形状の切刃241、251が設けられ、そして前記切刃241、251に連接して前記一方の端縁(上端縁)側に前記折罫24および25に対して線対称となるように略半円状の切込部242、252が設けられ、さらに前記切刃241、251のそれぞれの両端部から前記他方の端縁(下端縁)側に延びて前記折罫24、25にそれぞれ交わる前記折罫24、25に対して線対称な折罫243、243および253、253が設けられると共に前記折罫24と前記折罫243、243の交点(図示せず)および前記折罫25と前記折罫253、253の交点(図示せず)をそれぞれ中心とする円形状の切欠部244、254が設けられた構成からなり、前記切込部242と前記切刃241と前記切欠部244および前記切込部242と前記切欠部244の間の前記折罫24、243とにより前記折込部21(図3参照)が形成されると共に前記切込部252と前記切刃251と前記切欠部254および前記切込部252と前記切欠部254の間の前記折罫25、253とにより前記折込部21’(図3参照)が形成されるように構成され、これ以外は図2に示したブランク板2’と同じである。なお、前記ブランク板202’は前記ブランク板2’と同様に周知の打抜機で容易に製造することができるし、前記ブランク板202’を筒状紙体202とする方法は、前記ブランク板2’で説明した同じ方法を採ればよいものである。
【0025】
また、前記筒状紙体202と前記袋体3との組付け方法についても、前記筒状紙体2で説明した組付け方法を用いればよく、さらに前記袋体3にレギュラーコーヒー粉等の被抽出成分を有する内容物を収納し、前記袋体3の前記開口部を剥離可能接着部31(図3参照)となるように熱接着して本発明のドリッパー1’とする方法についても上記で説明した超音波溶着装置(図示せず)を用いればよいものである。
【0026】
次に、本発明のドリッパーの使用方法について、図3に示すドリッパー1’を用いて使用方法を示す図5により説明する。まず、図3に示すドリッパー1’の前記袋体3の前記対向貼着部30、30’で被覆された前記突出フラップ20、20’を左右の手指で摘んで互いに乖離する方向に引張って前記袋体3の前記剥離可能接着部31を剥離(開封)し、その後に筒状紙体202を筒状に保形するために折曲部α、βを備えた両側縁を互いに接近する方向に押圧すれば、前記筒状紙体202に設けた前記長孔部26、26’の両延長線上の前記筒状紙体202の部位(前記長孔部26、26’の上端と前記筒状紙体202の上端縁間および前記長孔部26、26’の下端と筒状紙体202の下端縁間)が折り曲げられて折りくせが付き、筒状の横断面形状(開口度合)がほぼ一定の大きさに保形されるために、この状態で前記筒状紙体202に設けた前記係合突片22および前記切欠23を用いてドリッパー1’を図示はしないがカップ壁面上に載置固定し、開口部から所定量の熱湯を注湯しても前記横断面形状(開口度合)が小さくなることがなくて安心して注湯して所望のコーヒー等の飲料を得ることができるが、より好ましくは、前記袋体3の前記剥離可能接着部31を剥離(開封)し、その後に筒状紙体202を筒状に保形するために折曲部α、βを備えた両側縁を互いに接近する方向に押圧して後に、あるいは、筒状紙体202を筒状に保形するために折曲部α、βを備えた両側縁を互いに接近する方向に押圧しながら、前記筒状紙体202の両端縁の前記折曲部α、βに設けた前記折込部21、21’を前記筒状紙体202の内側に折り返すことにより、前記筒状紙体202に設けた前記長孔部26、26’の両延長線上の前記筒状紙体202の部位(前記長孔部26、26’の上端と前記筒状紙体202の上端縁間および前記長孔部26、26’の下端と前記筒状紙体202の下端縁間)が折り曲げられて付く折りくせと内側に折り返された前記折込部21、21’との協働作用で筒状の横断面形状(開口度合)がより確実に一定の大きさに保形されるために、この状態で前記筒状紙体202に設けた前記係合突片22および前記切欠23を用いてドリッパー1’をカップ壁面上に載置固定(図5参照)し、開口部から所定量の熱湯を注湯しても前記横断面形状(開口度合)が小さくなることがなくて一層安心して注湯して所望のコーヒー等の飲料を得ることができるものとすることができる。
【0027】
なお、今まではドリッパー1、1’の下端縁に設けた係合突片22の数や形状は、例示したものに限るものではなく、カップ壁面に載置固定可能に構成されていればよいものである。また、前記突出フラップ20、20’は、必ずしも同一形状である必要はなく、突出幅や突出高さを変えたり、あるいは、同一形状であっても多少設ける位置をずらせることにより、使用時に手指で摘み易いように構成してもよいものである。
【0028】
【発明の効果】
以上縷々説明したように、本発明のドリッパーは、筒状に保形する際の横断面形状(開口度合)をほぼ一定の大きさに保形することができると共に、レギュラーコーヒー粉等の被抽出成分を有する内容物からコーヒー等の飲料を抽出するために熱湯等を注湯しても前記横断面形状(開口度合)が小さくなることなく、ほぼ一定の大きさを確保することができるために、安心して注湯することができるという優れた効果を奏するものである。さらに、本発明のドリッパーは、カップ壁面上に安定した状態で載置固定することができるという効果を奏するものである。さらに、本発明のドリッパーは、袋体の開封手段として剥離可能接着部を剥離することにより袋体を開封する機構を採っているために、開封時にレギュラーコーヒー粉等の被抽出成分を有する内容物が飛散することがなく、周辺を汚すことがないという効果も奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるドリッパーの第1実施形態を示す要部透視正面図である。
【図2】図1に示すドリッパーに用いる筒状紙体の一実施例を示す展開図である。
【図3】本発明にかかるドリッパーの第2実施形態を示す要部透視正面図である。
【図4】図3に示すドリッパーに用いる筒状紙体の展開図である。
【図5】図3に示すドリッパーの使用方法を説明する図である。
【符号の説明】
1,1’ ドリッパー
2,202 筒状紙体
2’,202’ ブランク板
3 袋体
20,20’ 突出フラップ
21,21’ 折込部
22 係合突片
23 切欠
24,25,243、253 折罫
26,26’ 長孔部
30,30’ 対向貼着部
31 剥離可能接着部
32 強固な接着部
33 折部
210 前面板
220 背面主板
220’ 背面補助板
241、251 切刃
242、252 切込部
244、254 円形状切欠部
α,β 折曲部

Claims (4)

  1. 両側縁に折曲部を備えると共に前記両側縁に対して中央部となる位置に対向する一対の突出フラップを備えた平面視略矩形状の筒状紙体と濾過機能を有する袋体とからなり、前記筒状紙体に前記袋体を挿入して前記袋体の開口縁の略中央対向部を前記筒状紙体の前記一対の突出フラップに貼着すると共に前記袋体の開口部を内容物収納後に剥離可能に閉じたドリッパーにおいて、前記筒状紙体の両側縁間を略3等分する位置に前記筒状紙体の上端縁より下側に所定距離だけ後退させた位置を始点とし、前記筒状紙体の下端縁より上側に所定距離だけ後退させた位置を終点とする位置に配置された前記筒状紙体の上端縁および下端縁と交差しない前記両側縁に平行な直線状の長孔部が対向して設けられていることを特徴とするドリッパー。
  2. 前記両側縁の前記折曲部に前記筒状紙体を筒状に保持する折込部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のドリッパー。
  3. 前記筒状紙体の下端縁に係合突片が形成されていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載のドリッパー。
  4. 前記袋体の開口部が超音波溶着により剥離可能に閉じられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のドリッパー。
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