JP3664574B2 - カップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はカップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグに関するものである。更に詳しく述べるならば、本発明は、嗜好飲料抽出バッグを、その使用まで開口部を、衛生的に保護して保管し、その使用に際してはそれをカップ上に、支持具を介して、安定に、かつ安全に載置し、衛生的にドリップ式抽出操作を行うことができる嗜好飲料抽出バッグに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、コーヒーなどの嗜好飲料をドリップ方式で抽出するに際し、抽出バッグと、その支持具からなる使いすて抽出バッグの使用が普及している。
例えば、実公平5−13324号には、二重に重なり合う帯紙片の間に、濾紙袋体を挿入接着し、帯紙片の折り目の中程に、内側に折り曲げ可能な切り込みにより形成された拡開片を設け、この拡開片を内側に押し込むことによって、帯紙片およびその間の濾紙袋体を開口し得るようにした、濾過具が開示されている。
また、実公昭60−7622号公報には、矩形厚紙の中央部に穴をあけて、これに抽出バッグを取りつけ、矩形厚紙の左右端部に、カップ上縁と係合する、係止脚片を、切り込みによって形成し、矩形厚紙を湾曲して、その左右端部の係止脚片をカップ上縁部に係合させるコーヒー濾過器が開示されている。
さらに、実公昭57−10270号公報には、矩形状角筒を形成し得る枠体の内側に、濾過バッグを取りつけ、この角筒体をカップ上に載置するようにした、コーヒー濾過器が開示されている。
上記のような従来の支持具付抽出バッグは、その開口の際に、手指が、抽出バッグに触れやすく、開口された支持具および抽出バッグの開口状態を一定に保持することが難しく、かつ、支持具の載置状態が不安定であり安全性を欠くなどの問題点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、嗜好飲料抽出バッグを、その使用まで、開口部を衛生的に保護して保管し、その使用に際しては、カップ上に抽出バッグを安定に、かつ安全に載置支持することができる支持具を具備し、ドリップ方式により、衛生的に、かつ安全に抽出操作を施すことができるカップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、本発明に係るカップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグによって解決される。本発明の抽出バッグは、嗜好飲料用被抽出材料を収容し封止している濾過性シート製抽出バッグ部材2と、このバッグ部材の上半部を被覆し、それに接合されている支持部材3とを有し、
前記支持部材が、互に対向する前面部4と背面部4aとを有し、これら前・背面部はその頂部において互に連続して稜線5を形成しており、かつそれらの左右両側縁部6,7において接続しており、
前記支持部材の前・背面部の上部の、前記バッグ部材の左右両外側には前記稜線から、内側に向って1対の切り込み線8,9又は切り欠き部10,11が形成されており、
前記支持部材の前・背面部の1対の切り込み線又は切り欠き部の最下端8a,8bを結ぶ1対の直線8a−9aの直下の接着域12において、前記支持部材の前・背面部の裏面と、それに接する前記バッグ部材の前・背面部とが接着されており、
前記直線に沿って前記支持部材の前・背面部および前記バッグ部材の前・背面部を貫通する引き裂き用ミシン目13が形成されており、
前記支持部材の上部の左右両端部分には、この部分を内側に折り曲げることを可能にする1対以上の折れ目又は不連続切り込み14,15が形成されていて、
前記ミシン目に沿って、前記支持部材の上部中央部分およびバッグ部材の上部を引き裂き除去し、前記支持部材の上部の左右端部を内側に折り曲げることによって、前記支持部材および前記バッグ部材上端部を開口することが可能である、ことを特徴とするものである。
本発明の前記抽出バッグにおいて、前記濾過性シート製抽出バッグ部材2の下半部が、前記支持部材3の下端18aよりも下方に伸び出ていることが好ましい。
また、本発明の抽出バッグにおいて、前記支持部材の前・背面部の下端18aの左右両端接続部分から、1対の下端突起部16,17が伸び出ていてもよい。
本発明の前記抽出バッグにおいて、前記支持部材3の下端18aの中央部分に、下向きに伸び出ている中央下垂部18が形成されていてもよい。
本発明の抽出バッグにおいて前記支持部材の前・背面部の中央下垂部18の左右両端部には、それぞれ複数個の段差部20が形成されていてもよい。
また、本発明の抽出バッグにおいて、前記支持部材の下端突起部16,17の各々から、前記支持部材下端中央部に向って、1対の横突起片22,23が伸び出ていてもよい。
本発明の前記抽出バッグにおいて、前記濾過性シート製抽出バッグ部材2が、前面部31、背面部32及び左右両側面部33,34を有し、これらは下端において、直線状接合部35を形成していて、前記左右両側面部33,34がそれぞれ内側に折り込まれていることが好ましい。
また本発明に係る嗜好飲料抽出方法は、前記本発明のカップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグの支持部材及びバッグ部材のミシン目に沿って前記支持部材の上記中央部分及び前記バッグ部材の上部を引き裂き除去し、前記支持部材の上端の左右端部を内側に折り曲げて前記支持部材及び前記バッグ部材上端部を開口し、前記支持部材を、その下端かカップの上縁上に接するように載置して、前記バッグ部材を、前記カップ中に位置せしめ、前記バッグ部材中に、その開口部より熱湯を注入して、前記バッグ部材中の嗜好飲料被抽出材料にドリップ抽出を施し、かつその抽出液を前記カップ内に収容し、さらにこのカップ内抽出液により前記被抽出材料に浸出抽出を施すことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明のカップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグに収容され抽出される嗜好飲料の種類には格別の限定はないが、コーヒー、紅茶、ココア、ウーロン茶、緑茶、麦茶、昆布茶などが包含される。これらのなかでも、コーヒーを用いることが好ましい。
【0006】
本発明のカップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグの構成を、図1に示された一実施態様の正面説明図により説明する。
図1に示されている、支持具付抽出バッグ1は、嗜好飲料用被抽出材料を収容し、封止している濾過性シート製抽出バッグ部材2と、このバッグ部材2の上半部を被覆し、それに接合されている支持部材3とを有するものである。
図1において、抽出バッグ部材2は、濾過性シートにより形成され、互に対向している前面部2aおよび背面部2bを有し、その左右両側縁部、底部は、連続、又は接合により封止されており、その頂部も、嗜好飲料用被抽出材料が収容された後に、接合封止される。この抽出バッグ部材2の下半部は、支持部材3の下端18aよりも下に伸び出ていて、これに抽出操作を施したとき、先ず、バッグ部材2中に収容された被抽出材料にドリップ抽出が施され、やがて抽出液による浸出抽出が施される。抽出バッグ部材2は、その側縁部にマチが形成されているものであってもよい。
【0007】
図1において、支持部材3は、互に対向する前面部4および背面部4aとを有し、これらの前・背面部4,4aは、その頂部において連続していて、稜線5を形成している。また前・背面部4,4aは、その左右両側縁部6,7において、互に接続していて、下向けに開口する袋状に形成されている。
支持部材3の前・背面部4,4aの中央部分の間に、抽出バッグ2の上半部が、挟み込まれるように配置されている。このような支持部材3の前・背面部4,4aの上部の、前記抽出バッグ部材2の左右両外側に、前記稜線5から内側に向って、1対の切り込み線8,9が形成されている。図1の態様においては、1対の切り込み線8,9は、それぞれ稜線5上の、抽出バッグ2の配置位置の外側から、内向きに斜めに形成されている。
【0008】
前記支持部材3の前・背面部4,4aの1対の切り込み線8,9の最下端点8a,9aを結ぶ1対の直線8a−9aの直下に、接着域12が設けられ、この接着域12において、支持部材3の前・背面部4,4aの裏面と、それに接する抽出バッグ部材2の前・背面部2a,2bとが接着されている。また、上記直線8a−9aの上に接着域12aを設けて、支持部材3の前・背面部4,4aの裏面と、抽出バッグ部材の前・背面部2a,2bとをさらに接着してもよい。
また、前記直線8a−9aに沿って、支持部材3の前・背面部およびその間に配置されている抽出バッグ2の前・背面部2a,2bを貫通する引き裂き用ミシン目13が形成されている。支持部材3の前・背面部4,4a上部の、抽出バッグ2の左右両外側に、前記ミシン目13に連続する切り込み8,9が形成されているから、前記ミシン目13に沿って、支持部材3および抽出バッグ部材2の上部を引き裂くと、支持部材3の上部中央部に切り欠き部分が形成され、同時に、抽出バッグ2の上端部が除去され、抽出バッグは、その上端において開口可能になる。
図1において、支持部材3の上部の左右両端部分には、この部分を内側に折り曲げることを可能にする1対以上の折れ目、又は不連続切り込み線14,15が形成されている。
【0009】
上記の構成を有する支持具付抽出バッグ1において、前記ミシン目13に沿って、前記支持部材3の上部中央部分および前記抽出バッグ部材2の上端部分を、引き裂き除去し、次に、支持部材3の上部左右端部を、前記折れ目又は不連続切り込み14,15に沿って内側に折り曲げると、図2A,Bに示されているように、支持部材3の前・背面部4,4aは、その接続している左右両側縁部を軸として、ほゞ楕円状に開口する。すると、これら前・背面部4,4aに、接着域12により接着している抽出バッグ部材2の前・背面部2a,2bの上端部分も開口する。
このように開口した支持部材をその底部が、カップなどの容器の上縁に接するように載置すれば、抽出バッグ部材2の下部は、カップなどの容器内に懸垂配置される。抽出バッグ部材2の上端は開口しているから、この開口部に、抽出媒体、例えば熱湯を注下することにより、抽出バッグ部材中に収容されている被抽出材料24から嗜好飲料を安全に抽出することができる。
【0010】
上記引き裂き操作および開口操作を手指を用いて行う場合、手指は、支持部材3にのみ接触し、抽出バッグ部材2に接触することがないから、これらの操作により、抽出バッグ部材2の開口上端部を、手指により汚染することはなく、従って、抽出準備操作を極めて衛生的に行うことができる。
また、引き裂き除去される抽出バッグ部材上端部の前・背両面部と、支持部材の前・背両面部の裏面とを、接着域12aにより接着しておくと、引き裂き操作の際に、抽出バッグ部材上端部と支持部材上端引き裂き部との間に滑りを生ずることなく、両者を容易かつ確実に引き裂くことができる。
【0011】
本発明の支持具付抽出バッグにおいて、支持具を、カップ上に安定して、かつ安全に載置するために、例えば、図1に示すように、支持部材3の前・背面部4,4aの下端の互に接続している左右両端部分から1対の下端突起部16,17が伸び出ていることが好ましい。このようにすると、支持部材の前・背面部の下端18aは1対の下端突起部16,17の間に切り込み状に形成されるから支持具をカップ上に載置したとき、カップ上縁端は下端突起部16,17の間にはさまれ、このため支持具が左右に移動しても、支持部材がカップ上縁から外れることはなく、抽出操作中の事故を防止することができる。また図3に示されているように、支持部材の左右下端突起部16,17の間に、下向きに伸び出している1対の中央下垂部18を形成してもよい。
【0012】
上記のような下端突起部16,17、および中央下垂部18を有する支持具付抽出バッグを、前述のように操作して開口し、カップ上に載置すると、中央下垂部18は、カップ内に位置し、下端突起部16,17は、カップの外側に位置し、これらの下端は、カップの上縁より下に位置するから、載置された支持具は抽出バッグがいずれの水平方向に移動しても、下端突起部16,17および中央下垂部18のいづれかにより阻止され、このため支持具が、カップから外れることはなく、従って、抽出操作中の事故を防止することができる。
次に開口しているバッグ部材中に、熱湯を注入すると、被抽出材料に対し、ドリップ抽出が施され、香り及び色の良好な抽出液がカップ中に流下し、やがて、カップ中に抽出液中に、バッグ部材の下部が浸漬されると、この抽出液により被抽出材料に浸出抽出が施され、抽出液の濃度がさらに補完される。すなわち、本発明の支持具つき抽出バッグを用いることにより、抽出操作を、ドリップ抽出及び浸出抽出の2段階抽出を連続して行うことが可能になり、抽出効果を一層向上させることができる。
【0013】
本発明の支持具付抽出バッグにおいて、抽出バッグ部材を形成する濾過性シート材料は、被抽出材料の種類、粒度、および抽出特性などに応じて適宜に選択することができるが、単繊維繊度が0.2デニール以下の微細繊維を含む不織布を含むことが好ましい。特に、被抽出材料がコーヒーである場合、コーヒー微粉末が透過せず、かつ抽出液中の油脂分を、適宜に吸着除去し、コーヒー抽出液面に油脂分が浮上しないものであることが好ましい。このような濾過性シート用不織布としては、親油性(疎水性)ポリマー、例えばポリエチレン、およびポリプロピレンのようなポリオレフィンからなる微細繊維不織布であることが好ましく、この不織布は、他の支持層形成用不織布、例えば、濾過紙シートと積層されていてもよい。本発明の抽出バッグ部材の形成に好ましい濾過性シートの一例として、繊度0.05デニールのポリプロピレンメルトブロー繊維からなり、目付20g/m2 、厚さ約0.23mmの不織布が用いられる。この不織布には、エンボスによる繊維融着部が、形成されていてもよい。
【0014】
本発明に用いられる支持部材は、抽出操作中の抽出バッグ部材を安全に保持することができ、かつ支持部材の引き裂き操作、および開口操作が容易で、しかも開口操作後は、この形状を保持し得るシート材料により形成されることが好ましく、このようなシート材料としては、厚さ50〜300μm程度の厚紙、又はプラスチックシート、特に発泡プラスチックシートなどを用いることができるが、一般には、防水層により被覆された厚紙を用いることが好ましい。この防水層の種類には、抽出条件(特に温度)において安定であり、支持部材の開口変形により剥離しないものであればよく、例えば、ポリエチレン樹脂からなる被覆層であってもよい。
【0015】
本発明の支持具付抽出バッグにおいて、支持部材と、抽出バッグとの接着域における接合の方法、および種類にも格別の限定はなく、耐水性接着剤(例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂)を用いる接着であってもよく、或は、熱融着剤による熱融着であってもよく、或は、支持部材を被覆する防水樹脂層を利用する熱融着であってもよい。
【0016】
本発明の支持具付抽出バッグの他の実施態様について説明する。
図4に示されている本発明の支持具付抽出バッグ1において、切り込み線8,9は、稜線5から、上の、抽出バッグ材料2の配置位置の外側から、支持部材3の内側に、かつ支持部材3の左右両端の向う外向き斜めに形成されている。勿論上記切り込み線は、稜線5から、それに直角に形成されていてもよい。
【0017】
また図4において、支持部材3の前・背面部4,4aの下端部に形成された中央下垂部18の左右端部には、複数個の段差部20が形成されている。この段差部20は、支持具付き抽出バッグ1が開口され、カップ19の上に載置されたとき、この段差部20のいずれかが、カップ19の上縁内側に接触して支持部材の水平方向の移動を制約し、これを安定に保持する。この段差部20の形状、段差の高さなどには格別の制限はないが、図4に示されているように、各段差部20が外向きに伸び出るように形成されていると、段差部20と、カップ外縁内側面との係合が確実になる。また段差部20の高さは2mm以上であることが好ましく、2〜5mmであることがより好ましい。
【0018】
図5に示された本発明の支持具付抽出バッグ1において、支持部材3の上部には、切り込み線の代りに、稜線5から内側に向って切り欠き部10,11が形成されている。図5に示された切り欠き部は、稜線5に対して直角な方向に形成されているが、外向きに傾斜していてもよく、或は内向きに傾斜していてもよい。
また図5において、支持部材3の前・背面部4,4aの下端に設けられた中央下垂部18に形成された段差部20の各々に雲形切り欠き部が形成されていて、この切り欠き部は、段差部の深さ(高さ)を増大してカップ上縁との係合を、より確実にすることができる。
【0019】
図6に示されている本発明の支持具付抽出バッグ1において、支持部材3の前・背面部4,4aの互に接合された左右端部の下端突起部16,17から、中央下垂部18に向って、横突起片22,23が伸び出ている。
このような支持具付抽出バッグ1のミシン目を引き裂き、支持部材3の左右両端部を、折れ目又は不連続切り込み14,15に沿って内側に折り込んで、これを開口し、図7,8に示されているように、それをカップ25上に載置すると、横突起片22,23は、それ自身の弾性によりカップ上縁外周面に接触して、これを左右前後から抱き込むことになるから、支持部材3は、カップ25上に、安定して保持される。
図6,7および8に示された態様においては、横突起片22,23の上に、切り欠き部(間隙部)が形成されているが、この切り欠き部の形成を省略し、単に切り込み線だけにしてもよい。
【0020】
本発明に用いられるバッグ部材は、図9に示されているように、互に対向する前面部31及び背面部32、並びに左右一対の側面部33,34を有するもので、これらは、その下端において、直線状接合部35を形成しているものであってもよい。上記側面部33,34を設けることによって、バッグ部材2の収容能力を高め、かつその上端部の開口を容易にし、さらに熱湯の注入を容易にすることができる。さらに前面部31、背面部32、左右側面部33,34を、その下端において接合して直線状接合部35を形成すると、バッグ部材を抽出液から引き上げたとき、液切れを容易にすることができる。また、左右側面部は、図9に示されているように、内側に折り込まれていてもよい。
【0021】
【発明の効果】
本発明の支持具付抽出バッグにおいては、支持部材および抽出バッグ部材の上端を、一定の形状に確実に開口することができ、かつその開口形状を安定に保持することができるので、被抽出材料に、常に一定の抽出操作を施すことができる。また、本発明の支持具付抽出バッグの引き裂き操作に際し、抽出バッグ部材の上端部分が、支持部材により被覆されているから、手指を、抽出バッグ部材の上端部に触れることなく引き裂き操作を衛生的に行うことができる。さらに、本発明の支持具付抽出バッグは、カップ上に安定して載置し保持することができるから、抽出操作がきわめて安全である。さらに、本発明の支持具付抽出バッグを用いて抽出操作を行うと、ドリップ抽出と浸出抽出とを連続して施すことができ、それによって抽出における味、香り、色などの効果を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の支持具付抽出バッグの一実施態様の構成を示す正面説明図。
【図2】図2Aは図1に示された本発明の支持具付抽出バッグの開口時の平面説明図。図2Bは、上記図2Aの支持具付抽出バッグの開口時の正面説明図。
【図3】図3は、本発明の支持具付抽出バッグの他の実施態様の構成を示す正面説明図。
【図4】図4は、本発明の支持具付抽出バッグの他の実施態様の構成、およびそれをカップ上に載置したときの正面説明図。
【図5】図5は、本発明の支持具付抽出バッグの他の実施態様の構成を示す正面説明図。
【図6】図6は、本発明の支持具付抽出バッグの他の実施態様の構成を示す正面説明図。
【図7】図7は、図6の支持具付抽出バッグを開口し、カップ上に載置したときの正面説明図。
【図8】図8は、図6の支持具付抽出バッグを開口し、カップ上に載置したときの平面説明図。
【図9】図9は、本発明に用いられるバッグ部材の一実施態様の構成を示す斜視説明図。
【符号の説明】
1…カップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグ
2…濾過性シート製抽出バッグ部材
2a(2b)…抽出バッグ部材の前(背)面部
3…支持部材
4(4a)…支持部材の前(背)面部
5…稜線
6,7…左右側縁部
8,9…切り込み線
8a,9a…切り込み線の下端
10,11…切り欠き部
12…接着域
13…引き裂き用ミシン目
14,15…折れ目又は不連続切り込み
16,17…支持部材の下端突起部
18a…支持部材の下端
18…支持部材の中央下垂部
19,25…カップ
20…段差部
21…雲形切り欠き部
22,23…横突起片
24…被抽出材料
25…カップ
31…バッグ部材の前面部
32…背面部
33,34…左右側面部
35…直線状接合部
Claims (8)
- 嗜好飲料用被抽出材料を収容し封止している濾過性シート製抽出バッグ部材2と、このバッグ部材の上半部を被覆し、それに接合されている支持部材3とを有し、
前記支持部材が、互に対向する前面部4と背面部4aとを有し、これら前・背面部はその頂部において互に連続して稜線5を形成しており、かつそれらの左右両側縁部6,7において接続しており、
前記支持部材の前・背面部の上部の、前記バッグ部材の左右両外側には前記稜線から、内側に向って1対の切り込み線8,9又は切り欠き部10,11が形成されており、
前記支持部材の前・背面部の1対の切り込み線又は切り欠き部の最下端8a,8bを結ぶ1対の直線8a−9aの直下の接着域12において、前記支持部材の前・背面部の裏面と、それに接する前記バッグ部材の前・背面部とが接着されており、
前記直線に沿って前記支持部材の前・背面部および前記バッグ部材の前・背面部を貫通する引き裂き用ミシン目13が形成されており、
前記支持部材の上部の左右両端部分には、この部分を内側に折り曲げることを可能にする1対以上の折れ目又は不連続切り込み14,15が形成されていて、
前記ミシン目に沿って、前記支持部材の上部中央部分およびバッグ部材の上部を引き裂き除去し、前記支持部材の上部の左右端部を内側に折り曲げることによって、前記支持部材および前記バッグ部材上端部を開口することが可能である、ことを特徴とするカップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグ。 - 前記濾過性シート製抽出バッグ部材2の下半部が、前記支持部材3の下端18aよりも下方に伸び出ている、請求項1に記載の抽出バッグ。
- 前記支持部材の前・背面部の下端18aの左右両端接続部分から、1対の下端突起部16,17が伸び出ている、請求項1又は2に記載の抽出バッグ。
- 前記支持部材3の下端18aの中央部分に、下向きに伸び出ている中央下垂部18が形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の抽出バッグ。
- 前記支持部材の前・背面部の中央下垂部18の左右両端部には、それぞれ複数個の段差20が形成されている、請求項4に記載の抽出バッグ。
- 前記支持部材の下端突起部16,17の各々から、前記支持部材下端中央部に向って、1対の横突起片22,23が伸び出ている、請求項1〜5項のいずれか1項に記載の抽出バッグ。
- 前記濾過性シート製抽出バッグ部材2が、前面部31、背面部32及び左右両側面部33,34を有し、これらは下端において、直線状接合部35を形成していて、前記左右両側面部33,34がそれぞれ内側に折り込まれている、請求項1に記載の抽出バッグ。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載されたカップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグの支持部材及びバッグ部材のミシン目に沿って前記支持部材の上記中央部分及び前記バッグ部材の上部を引き裂き除去し、前記支持部材の上端の左右端部を内側に折り曲げて前記支持部材及び前記バック部材上端部を開口し、前記支持部材を、その下端がカップの上縁上に接するように載置して、前記バッグ部材を、前記カップ中に位置せしめ、前記バッグ部材中に、その開口部より熱湯を注入して、前記バッグ部材中の嗜好飲料被抽出材料にドリップ抽出を施し、かつその抽出液を前記カップ内に収容し、さらにこのカップ内抽出液により前記被抽出材料に浸出抽出を施すことを特徴とする嗜好飲料の抽出方法。
Priority Applications (12)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23488997A JP3664574B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-08-29 | カップ上載置式支持具付嗜好飲料抽出バッグ |
US09/171,497 US7128934B1 (en) | 1997-02-21 | 1998-02-20 | Drink-extracting bag equipped with holding element |
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