JP5152779B2 - 嗜好性飲料抽出用バッグ - Google Patents

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Description

本発明はコーヒーの他、紅茶、煎茶、ウーロン茶その他健康茶等お茶類の抽出用バッグに関するものである。
近年コーヒーをペーパーフィルターによるドリップ方式で入れて飲む習慣が一般的となり、抽出時フィルターをカップ上に安定した状態に保持すると共に、コーヒー等の抽出性を高めるための支持具も使用される様になっている。この目的で開発された支持具も既に幾つか開示されている。しかし尚、抽出時の安定性や微粒子・油脂の漏出等取扱上にも多くの問題点が残されている。
例えば、実開昭55-123480 号公報にはフィルターに把手を付け、カップ等の縁に掛けて抽出できる形状のフィルターが開示され、また特開平3-210214号及び3-218711号公報、実開平
7-223号公報にはフィルター側面に、切れ込みがある把手を設け、長時間カップの縁に掛けたままで抽出出来るフィルターが開示されている。更に、特開平
6-315435 号公報にはフィルター側面に切れ込みがある把手及び補助用の小把手を設けて、フィルターをカップの縁にかけて保持する時の安定性を高めた方式が開示されている。
更に特開平10-85136号公報には、嗜好性飲料抽出用バッグ及びバッグをカップ上に保持するための紙製支持具からなる支持具付バッグを使用する時、表裏のシートの間隔を拡げバッグを開口させてカップ上に乗せる際、支持具の下部に設けられた4ケ所の切片の下端がカップの縁と接触する部分に打抜部分を設け、カップの縁を打抜部分に嵌め合わせて、打抜部分の突き当たりに設けられた円形の空隙にカップの縁を嵌め込んで固定することにより、バッグをカップ上で安定した状態で保持できる上置式支持具付バッグが開示されている。
しかし、フィルターの上部からお湯を注入する方式で使用する場合には、フィルター内部のコーヒー粒子等のろ過層の厚さを均一にすること及び充分な安定性の確保については尚問題があった。また、最近プラスチックまたは厚紙の複雑なバッグ保持機構を付加したバッグで、使用時バッグのほぼ全体がカップ上部の縁の上に載せられ、抽出性も優れ且つ安定性も高められたコーヒーバッグが急速に普及している。しかし、これらは構造が複雑で高価であり、またディスポーザブルの日用品としては環境保護の観点からも問題が指摘されている。またコーヒーの他、紅茶、煎茶、ウーロン茶、健康茶等お茶類の抽出用に使用する場合も種々な点で改善の余地が残されている。
実開昭55-123480 号公報 特開平 3-210214 号公報 特開平 3-218711 号公報 実開平 7-223号公報 特開平 6-315435 号公報 特開平10-85136号公報
本発明は、上置式の嗜好性飲料抽出用バッグにおける支持具の構造を改良して、広範囲の口径や形状を有するカップの何れを使用しても、常に安定した状態に保持することができる、嗜好性飲料用抽出バッグを提供しようとするものである。
本発明者等はコーヒー、紅茶等のディスポーザブルタイプの抽出用バッグをドリップ方式で使用する場合、広範囲な口径を有するカップの何れに使用する場合でも、バッグの口を充分に開かせることの他、更にカップの形状に拘わらず常に安定した状態に保持することができ抽出性を高めることを目的として、支持具の材質と構造について研究した。その結果、紙製支持シートの把手保持部とカップの縁に係止するための把手との中間に側面から見た場合、V字状に折り畳まれ伸縮自在な接続部が介在する構成に到達した。
更に支持シートのカップの縁に掛かる部分、すなわち把手が左右に分割された構造を有すると共に、支持シートのカップの縁から外側に垂れる部分、すなわち把手に鰭を設けることにより、広範囲の口径や形状有するカップの何れにも充分に適合できるように構成されたものである。
すなわち、本発明に係る嗜好性飲料抽出用バッグ(1)は、濾過性を有するシートからなる抽出用バッグ(2)及び、抽出用バッグを保持するためにその表裏対称の位置に貼付された、腰がある略四辺形の紙製支持シート(3)、(3’)からなっている。
紙製支持シート(3)、(3’)は、抽出用バッグ(2)の表面に接着された把手保持部と、抽出用バッグ(2)の表面に接着されていない左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)と、抽出用バッグ(2)の表面に接着されていない把手(12)、(12’)とからなり、このため、左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)及び把手(12)、(12’)は抽出用バッグ(2)表面から引き起こし可能となっている。
把手保持部は、略四辺形の紙製支持シート(3)、(3’)の上部の縁(4)、(4’)、左右の縁(5)、(5’)、(6)、(6’)及び、上部の縁(4)、(4’)の中心から下方へ接続された逆T字状部分(7)、(7’)で構成されており、抽出用バッグ(2)の表面に接着されている。
把手(12)、(12’)は、上部の縁(4)、(4’)及び左右の縁(5)、(5’)、(6)、(6’)の内側で略U字形となって存在し、略U字形の下部の縁と上部の縁(4)、(4’)及び左右の縁(5)、(5’)、(6)、(6’)とで略四辺形が形成されており、かつ、略U字形の左右の辺の内側中程に鰭(15)、(15’)、(16)、(16’)が設けられている。
逆T字状の部分(7)、(7’)と把手(12)、(12’)の左辺の間には左中間部(8)、(8’)が設けられており、逆T字状の部分(7)、(7’)と把手(12)、(12’)の右辺の間には右中間部(9)、(9’)が設けられている。
そして、左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)は、下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を介して逆T字状部分(7)、(7’)と接続しており、かつ、上部境界線(13)、(13’)、(14)、(14’)を介して把手(12)、(12’)と接続しており、しかも、下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を軸として、左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)は外側への折り曲げが可能であり、かつ、上部境界線(13)、(13’)、(14)、(14’)を軸として、把手(12)、(12’)は更に外側へ折り曲げが可能である。
嗜好性飲料抽出用バッグ(1)の使用時、抽出用バッグ(2)表裏の支持シートの把手(12)、(12’)を抽出用バッグ(2)を膨らませるように互いに反対方向に引っ張ると、把手(12)、(12’)と左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)が上部境界線(13)、(13’)、(14)、(14’)を軸としてその側面が逆V字状に開かれる。また左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)と逆T字状部分(7)、(7’)が下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を軸としてその側面がV字状に開かれ、更に抽出用バッグ(2)が開口する。この逆V字状の部分の把手(12)、(12’)に飲料抽出用カップの縁を掛けると、抽出用バッグ(2)とカップが逆V字状とV字状の構造を介して連結される。更にカップの縁に接する支持シートの把手(12)、(12’)及び左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)がそれぞれ左右に分離された構成を有することと相まって、広範なサイズ及び形状のカップの何れにも密着・安定した保持性を高め得る嗜好性飲料抽出用バッグである。
ここで、「紙製支持シート(3) 、(3′) 」の様に同じ番号に′を付けたものは、それぞれ表側、裏側の対称の位置にある同一の構造部分を示している。以下、本発明について詳しく説明する。
本発明の抽出用バッグの材質は、濾過性を有するシートであれば特に限定せず、広範囲の素材が使用可能である。この中、繊維径が約0.02μm以下の超極細繊維を含む不織布は抽出性が優れているためより好ましい。例えば、コーヒーの苦すぎる原因となり易い抽出残渣や油脂の除去性に優れているためである。
抽出用バッグの形状は特に限定しないが、開口面積を大きくするためバッグの側面にギャザーを設けた形状も含まれている。更にバッグの下部の断面はV字形になっていると液切れが良好となるため好ましい。本発明のバッグには内容物を封入せずオープンの状態として、使用時適宜コーヒー粒子等内容物を入れてお湯を注入して使用するバッグの他、予めコーヒー粒子等がバッグの内部に封入されていて、使用時ミシン目等を引き裂いてバッグの口を開き、お湯を注入して使用するものも含まれている。
本発明の嗜好性飲料抽出用バッグはディスポーザブルで、ドリップタイプのコーヒー、紅茶等の抽出用バッグに紙製支持シートを取り付けたものである。使用前は紙製支持シートの構造部分が折り畳まれた形状となっている。使用時折り畳まれた紙製支持シートの把手をバッグを膨らませるように互いに反対方向に引っ張って、逆V字状に開いた把手をカップの縁に掛けると、バッグとカップとの間にV字状構造と逆V字状構造が形成される。また紙製支持シートの表裏のカップの縁に掛けられた把手が、図に示すようにそれぞれ左右に分離された構造となっている。更にカップの外面を保持する鰭の作用とも相まって、広範囲なサイズ及び形状を有する何れのカップに適用しても、高い密着性及び抽出時の安定性を保持できる。このため通常のコーヒー或いは紅茶用カップの他、デミタス型、ガラスコップ、朝顔型カップその他更に個性的な変形カップ等広範囲の形状を有するカップに適用しても高い抽出時の安定性が保持される特徴を有する。
本発明の抽出用バッグは、濾過性を有する柔軟なシートでつくられたものである必要があり、その素材は特に限定せず織物、編み物、不織布、紙或いはこれらの複合材料ならば広く使用出来る。バッグの材質や組織によりろ過性には微妙な相違があり、得られた嗜好性飲料の風味に微妙な影響を与える。例えば、香りやコク味が優れたコーヒーを入れるために、フィルターに要求される最も重要な性質は、コーヒーの微粒子が液中に漏れ出さないことである。更にコーヒー液中に含まれている油脂を吸着除去して、カップの表面に油膜が浮かない様にすることが必要である。これらはいずれもコーヒーの味を著しく阻害する要素で、微粒子が混入すれば舌触りが悪く感じられ、またカップの表面に油脂が浮くとギラギラ光るため好まれない。
本発明に使用するコーヒー等の抽出用バッグの素材は特に限定せず、前記の様に広範囲なフィルタークロスが使用出来るが、微粒子の漏出防止及び油脂の吸着性を高め得る素材として、繊維径が約0.02μm
以下の超極細繊維を含む不織布が好ましい。超極細繊維は例えば、メルトブロー法により熱可塑性ポリマーから製造することができる。熱可塑性ポリマーの種類としては、ポリエステル、ポリ乳酸、ポリプロピレン、ポリエチレン等が使用可能である。またこの様な超極細繊維の不織布層と、通常の太さの繊維からなる支持層の複合不織布を使用することも可能であり、ろ過性・抽出性と共にろ布に高い機械的性質を付与し得る特性がある。
抽出用バッグ(2)の形状は図1に示す様に長方形で、従来から一般に使用されている様にコーヒー粒子、紅茶等を内部に封入してお湯に浸漬し或いはお湯を注いで使用することもできる。尚、特に長方形に限定する必要はなく正方形でも勿論使用可能である。最近コーヒー粒子を封入したバッグにプラスチックまたは厚紙の複雑なバッグ保持機構を付加した方式も使用されている。抽出時バッグをカップの上に保持してバッグの下端と抽出液がたまるカップの液面が接触することがなく、常に抽出液がバッグの下端から滴下する様にして使用されている。
また、把手保持部及び把手は腰があるシートで作られたものが好ましい。「腰がある」とは、例えばケント紙のようにある程度の剛性及び弾性と共に、変形させた時その形状に保持できる可塑性も有するシートの意味である。例えば、少し厚みがある紙、例えばケント紙或いはプラスチックシート等も使用可能である。また、把手保持部は通常はお湯に浸漬された状態で使用されるため、耐水性を有する材質が好ましい。
従来抽出用バッグの紙製支持シートは、把手とそのベースとなる把手保持部との2つの部分から構成されていたが、本発明においては把手保持部と把手との間にミシン目等を介して接続された構造部分が挿入されている。このため把手を引き起こすと把手と把手保持部との間に、中間部を介してV字形と逆V字形の伸縮する構造が形成される。このため、抽出用バッグとカップの口縁部との間隔の大小に拘わらず、バッグが変形等の影響を受けることなく取り付けも容易で最適な状態に保持できる特徴がある。
本発明の抽出用バッグは内容物を封入した後上端をシールし、使用時開口してその部分からお湯を注入して使用することも出来るし、或いは開口状態のバッグに使用時適宜コーヒー粒子等内容物を入れ、上からお湯を注入して使用することも出来る。以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
図1に本発明のコーヒーまたはお茶類の嗜好性飲料抽出用バッグの一態様の正面図を示す。図2に嗜好性飲料抽出用バッグの使用時における斜上方から見た状態の斜視図を示す。抽出用バッグ(2)の素材は濾過性に優れた直径5μmのポリプロピレン・メルトブロー繊維でつくられた目付10g/m2、厚さ約0.12mmの不織布と、繊度1.5デニール(直径2.5μm)、短繊維の長さ5mmのポリエステル繊維で作られた目付け10g/m2、厚さ0.08mmの不織布との2層の積層体よりなっている。また抽出用バッグの表面には多数の繊維融着域が、所定の間隔をおいて規則的に配列されている。繊維融着域は不織布の強度及び寸法安定性を向上させるためにも有効である。繊維融着域の全表面積に対する割合は約17%である。
略四辺形の紙製支持シート(3)、(3’)の上部及び左右の縁には細長いベルト状の縁が形成され、抽出用バッグ(2)の表面に接着されている。上部の縁(4)、(4’)、左右の縁(5)、(5’)及び(6)、(6’)である。その内部で上部の縁(4)、(4’)の中心から下方へ接続された逆T字状部分(7)、(7’)が設けられている。逆T字状部分(7)、(7’)の両側には左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)が設けられており、下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を介して逆T字状部分(7)、(7’)と接続されている。下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)にミシン目を施し、これを軸として外側への折り曲げが可能である。
ここで、紙製支持シート(3)、(3’)の上部及び左右の細長いベルト状の縁(4)、(4’)、(5)、(5’)、(6)、(6’)及び、逆T字状部分(7)、(7’)は抽出用バッグ(2)の表面に接着されているが、その他の部分は抽出用バッグには接着されていない。このため逆T字状部分(7)、(7’)に下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を介して接続された左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)は、この下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を軸として外側への折り曲げが可能である。また、左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)に上部境界線(13)、(13’)、(14)、(14’)を介して接続された把手(12)、(12’)は、この上部境界線(13)、(13’)、(14)、(14’)を軸として更に外側への折り曲げが可能である。各境界線にはミシン目が施されている。これらの折り返された部分は側面から見ると、V字状及び逆V字状が形成された構造となっている。
嗜好性飲料抽出用バッグ(1)の使用時、バッグ表裏の紙製支持シート(3)、(3’)の把手(12)、(12’)の下部の縁を、バッグを膨らませるように互いに反対方向に引っ張ると、抽出用バッグ(2)の表裏面に接着された把手保持部が反対方向に引っ張られることにより抽出用バッグ(2)が開口される。同時に把手(12)、(12’)と左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)は上部境界線(13)、(13’)、(14)、(14’)を軸として逆V字状の構造となり、把手保持部と左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)は下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を軸としてV字状の構造が形成される。この逆V字状構造となった把手に飲料抽出用カップの縁を掛けることにより、抽出用バッグとカップがV字状構造と逆V字状構造を介して連結される。この際、カップの縁に接触している支持シートの把手は左右に分離された構造となっている。
前記により開口した状態のバッグの上部から熱湯を注ぐことにより、内部の嗜好性飲料の原料が抽出されてカップ内に飲料が調製される。この際、抽出用バッグとカップがV字状構造と逆V字状構造を介して連結されていること及び、カップの縁に掛けられている把手の表裏がそれぞれ左右に2つの部分に分離され、更に、把手の内側中程に鰭(15)、(15’)、(16)、(16’)が設けられた構造となっている。
本発明の抽出用バッグはこれらの幾つかの特徴を有する構造によって、広範囲なカップの口径サイズ及び種々な形状を有する何れのカップに適用しても、高い密着性及び抽出時の安定性を保持することができ、抽出性を高めることができる。
本発明の抽出用バッグはその使用時カップの縁に掛けた場合、バッグとカップとの間の構造部分の改善によって、抽出操作の間より安定した状態に保持して抽出性を高め得るもである。そのためコーヒー及び紅茶の他、煎茶、ウーロン茶その他健康茶等広範囲の嗜好性飲料の調製に利用可能である。
本発明の嗜好性飲料抽出用バッグの一態様で、使用前の折り畳まれた状態における正面図を示す。 図1に示した本発明の嗜好性飲料抽出用バッグの使用時に、コーヒーカップの上に乗せた状態における斜視図を示す。
符号の説明
1 嗜好性飲料抽出用バッグ
2 抽出用バッグ
3、3’ 紙製支持シート
4、4’ 紙製支持シートの上部の縁
5、5’、6、6’ 紙製支持シートの左右の縁
7、7’ 紙製支持シートの逆T字形部分
8、8’ 左中間部
9、9’ 右中間部
10、10’、11、11’ 下部境界線
12、12’ 把手
13、13’、14、14’ 上部境界線
15、15’、16、16’ 鰭

Claims (1)

  1. 嗜好性飲料抽出用バッグ(1)は、濾過性を有するシートからなる抽出用バッグ(2)及び、その表裏対称の位置に貼付した、腰がある略四辺形の紙製支持シート(3)、(3’)からなり、
    紙製支持シート(3)、(3’)は、抽出用バッグ(2)の表面に接着された把手保持部と、抽出用バッグ(2)の表面に接着されていない左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)と、抽出用バッグ(2)の表面に接着されていない把手(12)、(12’)とからなり、このため、左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)及び把手(12)、(12’)は抽出用バッグ(2)表面から引き起こし可能となっており、
    前記把手保持部は、略四辺形の紙製支持シート(3)、(3’)の上部の縁(4)、(4’)、左右の縁(5)、(5’)、(6)、(6’)及び、上部の縁(4)、(4’)の中心から下方へ接続された逆T字状部分(7)、(7’)で構成されており、
    把手(12)、(12’)は、上部の縁(4)、(4’)及び左右の縁(5)、(5’)、(6)、(6’)の内側で略U字形となって存在し、略U字形の下部の縁と前記上部の縁(4)、(4’)及び左右の縁(5)、(5’)、(6)、(6’)とで略四辺形が形成されており、かつ、略U字形の左右の辺の内側中程に鰭(15)、(15’)、(16)、(16’)が設けられ、
    左中間部(8)、(8’)は把手(12)、(12’)の左辺と逆T字状部分(7)、(7’)の間に設けられ、右中間部(9)、(9’)は把手(12)、(12’)の右辺と逆T字状部分(7)、(7’)の間に設けられ、
    左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)は、下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を介して逆T字状部分(7)、(7’)と接続しており、かつ、上部境界線(13)、(13’)、(14)、(14’)を介して把手(12)、(12’)と接続しており、しかも、
    下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を軸として、左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)は外側へ折り曲げが可能であり、かつ、上部境界線(13)、(13’)、(14)、(14’)を軸として、把手(12)、(12’)は更に外側へ折り曲げが可能であり、
    嗜好性飲料抽出用バッグ(1)の使用時、抽出用バッグ(2)表裏の把手(12)、(12’)を抽出用バッグ(2)を膨らませるように互いに反対方向に引っ張ると、把手(12)、(12’)と左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)が上部境界線(13)、(13’)、(14)、(14’)を軸としてその側面が逆V字状に開き、また左右中間部(8)、(8’)、(9)、(9’)と逆T字状部分(7)、(7’)が下部境界線(10)、(10’)、(11)、(11’)を軸としてその側面がV字状に開き、更に抽出用バッグ(2)の表裏面に接着された把手保持部が反対方向に引っ張られることにより抽出用バッグ(2)が開口し、把手(12)、(12’)を飲料抽出用カップの縁に掛けると、抽出用バッグ(2)とカップが前記逆V字状と前記V字状の構造を介して連結されることを特徴とする嗜好性飲料抽出用バッグ。
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