JP3930029B2 - ドリップ式コーヒー濾過器 - Google Patents

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Description

本発明は、コーヒーカップ上に載置し、フィルタ製の袋に収容するコーヒー粉末に湯を直接注ぎ込むことによってカップ内にコーヒー液を抽出する使い捨てのドリップ式のコーヒー濾過器に関する。
使い捨てに係るコーヒー濾過器、特に湯を注ぎ込むことによってコーヒー液を抽出するタイプのコーヒー濾過器にはコーヒーカップ(以下、単にカップと言う。)に対する装着の仕方の違いから、カップの上に載置して湯の注ぎ込みによって抽出されるコーヒー液をカップ内に滴下するようにして溜める所謂ドリップ式に係る載置型のコーヒー濾過器と、カップの縁に係止具を掛け止めて濾過の袋であるドリッパーをカップ内に支持し、注ぎ込む湯によって抽出したコーヒー液をカップ内に溜めながらそのまゝドリッパーを侵漬させてコーヒー液を抽出するタイプの侵漬型のコーヒー濾過器とがある。
上記いずれの濾過器もフィルタ製の袋体にコーヒー粉末を収容し、このコーヒー粉末に湯を直接注ぐことでコーヒー液を抽出するレギュラーコーヒー用の濾過器であり、近年愛飲者の嗜好の高まりからこれらレギュラーコーヒー用濾過器に対する需要が高くなっており、その普及に伴い各種の濾過器が提案され、実用化されるに至っている。
本発明は、この様なレギュラーコーヒー用濾過器にあって、前者の載置型コーヒー濾過器について更に改善した新たな提案をなすものである。
上記載置型のコーヒー濾過器は、カップの縁部を利用して袋体をカップの縁部より上方に支持するものと、袋体の底部がカップの中に入るが、抽出されるコーヒー液の液面より上に支持されるようにしてでき得る限り袋部分が侵漬しないようにしたものとがある。
前者の例として、例えば特許文献1に開示される濾過器があり、後者の例として例えば特許文献2に開示される濾過器がある。
特公昭59−30411号公報。 特開平11−178720号公報。
特許文献1に記載のコーヒーの濾過器は装着時の安定性が高く、ことにカップに装着したとき支持体10の係入片部分18がカップの内側に入り、他方端縁部分19がカップの外側に位置してこの両者によってカップの縁を狭持することから安定した装着が実現するものとなっている。
また、この濾過器は上記支持体10の支持によって濾紙袋5、即ち袋体をカップ上に高く支えることから、袋部分が抽出したコーヒー液に侵漬することなく、液とコーヒー粉末との接触が長引かないことから理想的なドリップ式のコーヒー濾過器となっている。
一方、特許文献2に記載のドリップバッグ、即ちコーヒー濾過器は、濾過性シート材により形成される袋本体2の対向する2面(前後の面)2a,2bに掛止部材3aを止着し、この掛止部材のアーム部5の先端に備える舌片部6をカップの縁から外側面に掛け止めることによって、カップの開口部22に渡るように装着し、袋本体2を宙吊り状態に支持するようにしたものであり、この袋本体に収容するコーヒー粉末に湯を注ぎ込むことによってコーヒー液をカップに溜められるようにしてある。
この特許文献2に記載のコーヒー濾過器は、使用に当って袋本体2の2面2a,2bに備える掛止部材3aの舌片部6を外に引き出し、アーム部5を伸ばしながらカップの縁を跨ぐようにしてカップの外側に掛け止めることで装着できることから取扱い易く、簡単に利用できる利点があり、前記特許文献1に記載のコーヒー濾過器とは異なった特徴を有している。
しかし、前記従来のコーヒー濾過器にはそれぞれ優れた点に併せて、更に実用性を高め良品とするための課題が残されている。
前記特許文献1に記載の濾過器の課題は、包装袋に収めるため折りたゝんだ状態から、使用に当ってその支持体をカップの縁に装着する際に、支持体を2つ折りの形態からこれを展開すること、更に脚端に備える係入片部分18をカップの縁の内側に差し入れ、同時に端縁部分19を外側に突き出し添わせて装着する一連の作業が使用経験のない者にとって理解され難く、使用を困難にすること、そして支持体にやや材料を多く使用すること、更に上記2つ折りの形態が細長いものとなることから包装袋に収容する際に形態がやや長大型になること、等にある。
一方、特許文献2に記載のコーヒー濾過器の場合は、袋本体2に固定する周縁部4から引き伸したアーム部5の先端に設けられる舌片部6をカップの縁に掛け止めるに当り、水平状に引き伸されるアーム部5と垂直状に掛け止められる舌片部6の接続部分に形状の変形が求められることに併せて、この部分に袋本体2の総重量、即ちコーヒー粉末とこれに注がれる湯の重量の全てが負荷するため外れ易く、また破損する危険がある。
ことに掛止部材は製造コストや使用後の廃棄処理の面から紙製になることが多く、従って強度的に限界があるため上述した形状の無理な変形や、この変形した部分に大きな負荷が作用することは装着状態を危険に晒すことになり、熱湯を使用するこの種濾過器として是非避ける必要がある。
本発明は、この様な事情に鑑み、より簡便に、且つ安全に取扱うことができ、しかも良質のコーヒー液を抽出することができる改善されたドリップ式のコーヒー濾過器を提供しようとするものである。
特に本発明は、使用経験のない者においても簡単に使用することが可能であって、しかも使用装着時に外れて転倒する等の危険がなく、安全に使用できる濾過器を提供せんとするものである。
そしてまた、本発明は装着時の安全性に加えてカップ、即ち抽出コーヒー液を受ける容器の大小の違いに対応していずれに対しても常に安定した装着が可能な使い捨てに係るドリップ式のコーヒー濾過器を提供せんとするものである。
本発明は上述の目的を達成するため、コーヒー粉末を収容するフィルタ製の袋体に、この袋体とは別体に形成する一対の支持体を止着固定し、この支持体に備える掛止片をカップの縁部に掛け止めるに当って第1,第2の腕片を伸長させ、無理なく該掛止片の掛止めを実現すると同時に、この掛止片の掛止めに併せて前記第2の腕片をカップの内側に添わせてカップの縁部を前記掛止片と内外から挟持し、安定した装着係止状態を得ることができるようにしたコーヒー濾過器を提供するものである。
更に本発明を詳述すると、この発明はコーヒー粉末を収容するフィルタ製の袋体と、この袋体をカップの縁部に固定し、且つ袋体の開口部を開口した状態に支持する一対の支持体とからなり、前記支持体は前記袋体に止着固定する固定片と、該固定片から下向きに延設される第1の腕片と、該第1の腕片の下端部自由端から上向きに延設される第2の腕片と、該第2の腕片の上端部自由端から下向きに延設される掛止片から構成し、前記固定片を前記袋体の前後の面にそれぞれ止着して一体に組付け、使用時には前記両支持体の各掛止片を外に向けて引き出し、これに伴わせて前記第1,第2の腕片を外方に引き伸ばすと共に、該掛止片を前記カップの外側に回り込ませて掛け止め、且つ該掛止片と前記第2の腕片の上端部自由端との接続部を前記カップの縁部に掛け止めることにより前記袋体をカップに開口した状態で支持し、装着するようにしてなることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供するものである。
上記本発明の濾過器は使い捨てに係る濾過器であって、袋体には抽出するコーヒーの液量に合せて一人分用、二人分用とそれぞれの人数分に合せた分量のコーヒー粉末を封入することになる。
このコーヒー粉末は基本的には濾過器の製造過程で予め袋体に封入し密封しておき、使用時に開封して湯を注ぐことでコーヒー液の抽出が直ちに行えるものとするが、袋体の上部を開放して使用時に適量のコーヒー粉末を投入し、そのまゝ濾過器として使用することもできるものとなっている。
また、この袋体の素材となるフィルタは、天然素材であっても、また人工素材であってもよい。使い捨てにすることから好ましくは廉価であって廃棄処理に適した素材であることが望まれ、この意味で天然素材の濾紙が適している。
また、後述実施の形態において詳述するようにフィルタのシートを折りたゝんで縁部を接着することにより袋状に形成する上からヒートシールによって接合できる素材であることも製造上有利になる。
上記袋体の形状については、特定の形状に拘わらないが、包装袋に収容する上で嵩張らないように扁平に折りたゝめること、そして使用に当ってカップ上に載置するとき支持体の装着作業と共に上記扁平な状態から立体的に拡張し、開口部が開放した状態となるものが都合がよい。
一方、袋体を支持する一対の支持体については、所要の剛性を有した厚紙やプラスチック製のシート等の素材が適している。
本発明に係る濾過器は使い捨てになることから支持体についても前記袋体と同様に好ましくは廃棄処分が容易な紙製であることが望ましく、また製造コストを下げる上から支持機能を失わない必要最小限の大きさのものとすることが望ましい。つまり、この支持体は湯を注ぎ込む袋体をカップ上に支持することから、それに必要な強度と剛性が求められることになる。
次に、本発明は上記構成に係るコーヒー濾過器において、袋体の前後の面に止着される固定片に下向きに延設される第1の腕片は1枚の帯板状の片とし、該第1の腕片の下端部自由端から上向きに延設される第2の腕片は該下端部自由端の両側部から前記第1の腕片の各外側に添って延設される2枚の帯板状の片とし、また該第2の腕片の上端部自由端から下向きに延設される掛止片は上記両側の第2の腕片の各上端部自由端からこれらの腕片のそれぞれ外側に沿って延設される2枚の帯板状の片とすることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
上記固定片、第1,第2の腕片及び掛止片は、支持体を構成するそれぞれの部分であり、これらは扁平な一枚の厚紙(又はプラスチック製シート等の素材)を切り抜くことによって形成することになる。
この支持体は、濾過器の製造工程から包装袋への封入工程を通して、更に使用に供するまで扁平な板状のまゝ取り扱うようにするとよく、使用の際にこの扁平な状態から前記掛止片を引き出し、これに伴わせて第1,第2の腕片を引き伸して立体化し、カップへの装着を行うようにするとよい。
また本発明は、前記2枚の帯板状の片からなる掛止片について下端部自由端相互を連結して略U字形に形成するようにしたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
また本発明は、前記2枚の帯板状の片から構成される第2の腕片は2枚の帯板状の片からなる掛止片を延設する上端部自由端に内方に向けて掛止片のカップの縁部に対する掛止めを補助する拡張切込み部を設けてなることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
また本発明は、前記2枚の帯板状の片から構成される第2の腕片は2枚の帯板状の片からなる掛止片を延設する上端部自由端に該上端部の片の幅員を減少させてカップの縁部を受け止める切欠部を形成してなることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
また本発明は、前記固定片から下向きに延設される第1の腕片は間隔をおいて並行する2枚の帯板状の片とし、また第2の腕片は上記第1の腕片の各帯板状の片の下端部自由端からその内側に沿って上向きに延設される2枚の帯板状の片とし、更に該第2の腕片の上端部自由端から下向きに延設される掛止片は上記2枚の帯板状の片の間に収まり、且つ該両帯板状の片の各上端部自由端に接続する1枚の帯板状の片とすることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
また本発明は、前記固定片から下向きに延設される第1の腕片の下端部自由端から延設される第2の腕片及び該第2の腕片の上端部自由端から下向きに延設される掛止片は前記固定片の下方に位置することを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
上記袋体に止着される固定片に対して、これより下向きに延設される第1の腕片、そして第2の腕片と掛止片が下方に位置するように設けられることは掛止片をカップの縁に掛止めて袋体を支持させたとき、この袋体が高い位置に支持されることになり、袋体の底部が抽出したコーヒー液に侵漬するのを有効に回避することになる。
また本発明は、前記固定片は袋体の開口部に近接した前後の面の上部に止着されることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
上記袋体に対する固定片の取付位置の特定は、袋体の開封後における開口部を固定片の剛性によって開放状態に保持する上で有効であり、円滑に注湯作業が行えることになる。
また本発明は、前記固定片は袋体の開口部に臨む上端部に沿ってシールするための領域を開けて止着することを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供するものである。
また本発明は、前記固定片は袋体の開口部に近接した前後の面の上部に止着する一方、該固定片の上縁部に前記袋体の開口部の縁に並行してヒートシールのためのスリット状の切欠き空間を形成してなることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
また本発明は、固定片は袋体の前後の面の横巾に適合した幅員にして該幅員の中間部に縦の折曲線を形成し、該固定片を2つの固定片部分に分けると共に該折曲線に沿って折り可能にし、且つ前記固定片部分のいずれか一方から第1の腕片を下向きに延設することを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
また本発明は、前記固定片は袋体の前後の面の横巾を限界とする横長形状の片とすると共に、該横長形状の片を複数の縦の折曲線部によって複数の固定片部分に区分し、該区分された1つの固定片部分から第1の腕片を延設することを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
また本発明は、前記横長形状の片に形成される固定片は2つの縦の折曲線部によって3等分し、3つの固定片部分に区分すると共に、その中央の固定片部分から第1の腕片を延設することを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器を提供することにある。
上記本発明に係る濾過器は、予めコーヒー粉末を封入しないドリップ式の濾過器とした場合は、使用に当って袋体内にコーヒー粉末を投入し、使用することになることは前述した通りであるが、通常は、袋体内に予め所定量の被抽出物、ここではコーヒー粉末を封入しておくことになる。そして、封入したコーヒー粉末が酸化する等劣化するのを防止するため1個づつ、若しくは複数個をアルミ箔等の気密性のフィルム製包装用袋容器に格納し、保管管理することになり、また商品として陳列することになる。
この本発明濾過器の実際の取り扱いは、袋容器から取出したのち、袋体の上部のシール部分を開き封入したコーヒー粉末を露出し、次にこの袋体の両面に止着する支持体の掛止片を外に引き出し、これに伴わせて第1,第2の腕片を引き伸ばすことで装着に備えることになる。
上記支持体は、前述したように所要の剛性を有した厚紙等の板状の素材に対し、支持体を構成するそれぞれの片の形状に合せた切込みを入れることで扁平な板状のまゝの姿で形成することになる。
この切り抜きによって形成した支持体は、袋体に対して扁平な姿のまゝ固定片を介して袋体の前後の面に止着する。従って、未使用状態にある支持体は袋体の前後の面に寄り添った状態にあり、使用に当って上記前後の面から固定片を残して掛止片及び第1,第2の腕片を引き剥がすようにして左右方向に引き伸ばし、装着に備えることになる。
カップに対する装着は、上記引き出した掛止片をカップの縁部に掛けながらその外側に回り込ませ、外側面に接面させるようにして行うことになる。そして、同時に第2の腕片をカップの内側に添わせ、上記掛止片とでこのカップの縁部を内外から挟持するようにしてこの両片の接続部分を縁部に掛止め、確実な係合状態を作ることになる。
上記掛止片と第2の腕片によるカップの縁部への掛止めによって、この第2の腕片に下端部を接続させた第1の腕片は、この接続部を基点にして内方上向きに傾斜した状態で起立し、固定片を押上げる状態になって袋体を支えることになる。
このとき、上記第1の腕片は掛止片の引き出しに伴って外に向けて引き伸ばされることから自動的に袋体の前後の面を外に引き出し、開口部を拡げることになる。同時に、この外への引き出しによってカップの口径に合せることができ、前記掛止片と第2の腕片によるカップの縁部への係合を無理なく行わせることができ、且つ同時に確実な掛止めを達成することになる。
上記カップへの装着後、開口した袋体に湯を注入することで、コーヒー粉末からコーヒー成分を抽出し、これをカップに貯えることになる。
この湯の注入時に袋体は前後の面の支持体によって支持され、カップの中央部上方に支えられることになる。この支持に当って支持体は特に第1の腕片を主体にして支持することになる。
即ち、第1の腕片は袋体に止着される固定片から下方に向けて延設され、更に先端の下端部から上向きに第2の腕片を延設する構造としていることから、前述の如く第2の腕片をカップの内側に添わせ、掛止片と共にカップの縁部に止め付けると、第1の腕片はカップに固定される上記第2の腕片を基点にして斜め内方に傾斜した状態で起立し、袋体を迫り上げる状態で支持することになる。
この支持体による袋体の支持は、前後の面において等しく行われることからカップの中央に支えられることになる。しかも第1の腕片が突き上げる状態で支えるためカップの上に持ち上げ高い位置に支持することになり、前後が均衡した安定した支持形態が得られることになる。
一方、本発明の濾過器は、袋体の前面と後面に止着される両支持体の固定片が、この前後の面を補強する状態で止着することから、カップに装着するに当って掛止片を外に引き出すと、これに伴って上記袋体の前後の面が外に引き出され、これにより開口部を広げることになる。そして、このとき固定片が補強することから、柔軟な袋体は装着した状態において安定して開口し、湯の注ぎ込みを受けることができることになる。
更に、上記固定片を袋体の上記開口部に近接させて上部に止着した場合には、柔軟な袋体の開口部をより確実に安定的に広げることになり、湯の注ぎ込みに当って開口部の閉じ込みを防止し、より安全な注湯作業を行うことが可能となる。
また、固定片を袋体の横幅に合せて大型にして袋体の上部に沿って止着し、開口部の全周を前後の固定片によって取り囲むように設けた場合には、更に安定した開口状態を保持することができる。また、この開口部を取り囲む固定片の適所に縦の折曲線を形成すると、この折曲線を基準にして扁平な固定片を折曲げて開口部を広げることができるので、しっかりした開放状態を確保することができることになる。
本発明によれば、上述の構成から袋体の前後の面に止着する支持体によってカップに装着する場合、確実な掛止めを計ることができ、しかも袋体を一定位置にしっかり固定することができることになる。
そして、上記支持体は装着時にそれぞれの第1の腕片を以て袋体を迫り上げる如く支持することから袋体を高い位置に、しかも安定した状態に支持することができ、ドリップ式濾過器として最も適した状態で装着支持することができることになる。
次に本発明の実施の形態を図示する複数の実施例を通して説明し、本発明の特徴とするところを明らかにする。
図1乃至図7は、本発明の最良の実施形態たる第1の実施例を示したものである。図1は使用前における本発明のドリップ式コーヒー濾過器の正面図であり、図2は分解した状態の正面図、図3は図1のA−A線断面図である。
図面において、1は本発明に係る濾過器を示し、2は袋体を、3,3は支持体を示す。
袋体2は、濾紙を素材にして形成してあり、ここでは矩形の一枚の濾紙を2枚に折り重ね、折り曲げた中央部分を断面がM字形になるように折りたゝんで襞部分4を形成する(図3を参照)ようにしてあり、更に、この襞部分4の両縁部に併せて前記折り重ねた2枚の前後の面2a,2bの両縁部を縁に沿って一体に接合5することによって上方が開放する扁平な袋に形成してある。
この袋体2は、扁平な状態に保ってその前後の面2a,2bに支持体3,3を止着することで濾過器1を組立て完成させることになる。
上記支持体3,3について更に説明すると、ここでは矩形の厚紙を素材にしてこれに切込みを入れることによって形成するようにしてあり、縦長の矩形をなす厚紙の上半部を固定片3aとし、この固定片3aの中央部から下半部中央部に至る間に第1の腕片3bを、そしてこの第1の腕片3bを囲むように下半部に第2の腕片3cを、更にこの第2の腕片3cを囲んで掛止片3dを設けるようにしている。
この支持体3,3は厚紙の中央部に切込む横の切込み線6aによって固定片3aを切り出し、上半部の中央部から下半部の中央部に亘って並行状に切込む縦の切込み線6b,6bによって第1の腕片3bを切り出している。更にこの並行する2本の切込み線6b,6bの下半部分を下から囲むように略U字形に切込む切込み線6cによって第2の腕片3cと、掛止片3dとを切り出し形成している。
この形状から明らかなように、支持体3は固定片3aを中心にしてこれから第1の腕片3bを下向きに延設し、この第1の腕片3bの下端部自由端から上向きに第2の腕片3cを延設し、更にこの第2の腕片3cの上端部自由端から下向きに掛止片3dを延設する構造となっている。
尚、この切り出しは支持体3を厚紙から矩形に切り出すのに併せてプレス成形によって行うのが便利である。そして、この支持体3は袋体2に止着するまで扁平な状態のまゝにしておくとよい。
図2は扁平な袋に形成された袋体2と、プレスの打抜きによって形成した支持体3とを分解して示した正面図であり、支持体3は固定片3aの背面を袋体2の前面2a(又は後面2b)の一点鎖線7で囲む貼着ブロック8に添わせ、一体に貼付けることによって固定することになる。
袋体2に対して前後の面2a,2bに上記支持体3,3を貼付けたのち、袋体の上部開口部9から所要量のコーヒー粉末10を投入し、この開口部をヒートシールによってシール部11を形成して封入状態を保持する。そして、これをアルミ箔等気密性に優れる図示しない包装袋に収めて保管し、或は運搬乃至商品陳列に供するのである。
上記構成された本発明濾過器1は、使用に当って前記包装袋に収められている場合は、これより取り出し、次に袋体2の上部のシール部11を前後の面2a,2bを引き剥すようにして開き、開口部9を再び開放させ、その後前後の支持体3,3をカップ12の縁部12aに掛け止めることによって装着することになる。
図4は、支持体3を装着するため袋体2に添って扁平な状態にあるものを引き出して立体的に展開した状態を示したものである。この立体的な展開は実際の作業としては掛止片3dの下端部分を摘んで外に持ち出すことによって行うことになる。
掛止片3dの引き出しに伴って第2の腕片3cが引き出され、続けて第1の腕片3bが引き出されることになる。
この引き出しによって掛止片3dと、第2の腕片3cとの間に下向きに開く倒U字形の隙間ができることになるので、前記装着は実際にはこの隙間にカップ12の縁部12aを差し入れることによって行うことになる。従って、これにより掛止片3dをカップの外側に、そして第2の腕片3cを内側に置くことになり、結果的にこの両者でカップ12の縁部12aを内外から挟み付けることになるのである。
図中、6dは上記掛止片3dと第2の腕片3cとの間に侵入するカップの縁部12aを受け入れ易くするため第2の腕片3cの上端部に内向きに切込み形成した拡張切込み部であり、カップの縁部12aが侵入したときこの切込み部が開いて受け入れ、係合状態を安定化することになる。
図6及び図7は、この掛止片3dと第2の腕片3cによってカップ12の縁部12aを内外から挟持し、カップ12に濾過器1を装着した状態を示している。このとき、前後の支持体3,3の各第1の腕片3b,3bは固定片3a,3bから起き上り、下端部自由端を斜め下方に突き出した状態となり、袋体2を下から押し上げる状態で支えることになる。
換言すれば、この第1の腕片3bは、前記第2の腕片3cとの接続部13となる下端部自由端を基点として内側の斜め上方に向けて起立することから袋体2を前後から均等に押し上げる状態で支持することになる。そして、このときこの第1の腕片3bは前記第2の腕片3cの下端をカップ12の内壁面に押し付ける如く作用して上記基点となる接続部13を安定化させることになるため、しっかりした支持状態を確保することができることになる。
勿論、上記第1の腕片3bは掛止片3dが外に引き出され、カップの縁部12aに掛止められることによって引き伸された状態となるので、これに伴って袋体の前後の面2a,2bも外側に引き出されることになり、袋体2の開放を確実に保つことになる。
上記の如くしてカップに装着される本発明濾過器1は、開放した袋体2に湯を注ぎ込むことによって予め投入したコーヒー粉末を湿潤させ、抽出したコーヒー成分を濾紙を透してカップに溜めることになる。このとき、湯の注入によって重量を受ける支持体3,3は第1の腕片3bを介して第2の腕片3cを引き下げる方向に作用し、これによりこの第2の腕片3cと掛止片3dとの接続部14に当る下向きの折り返し部分をカップの縁部12aに接近乃至当接し、その係合を強めることになり、安定した装着状態を作ることになる。
また、この係合の強まりと同時に、第1の腕片3bは前後から斜め上方に向けて傾斜した姿勢で袋体2を支えることから、カップ12の中央位置に安定した状態で支えることになり、且つ高く支持することができることになる。
尚、カップ12の口径の変化に対しては、上記第1の腕片3bが中心となって対応し、大型のカップにおいてはこの第1の腕片3bの自由端を伸して全体を水平状に近付けながら掛止片3dの掛止めを確保することになる。このとき第1の腕片3bの引き伸しに合せて第2の腕片3cも伸され両者が協同して大型の口径に対応することになる。勿論、この対応にも限界があるので極端に大型のものの場合は、濾過器そのものを大型化する必要があることは言うまでも無い。
一方、小型の口径のカップに対しては、第1の腕片3bと第2の腕片3cをたゝんで口径に合せ、掛止片3dの掛止め状態を変えることなく支えることになる。
ところで、第2の腕片3cと掛止片3dによるカップ12の縁部12aに対する掛止め位置に対して、袋体2の支持位置、つまり高さを高く支持する場合は、第1の腕片3bを長く形成して袋体2に固着する固定片3aとカップの縁に掛止める第2の腕片3cとの距離、更に詳細には前記折り返し部分となる接続部14との距離を大きくすればよく、その大きさに従って袋体2をカップの上に高く支持することができることになる。
勿論この場合、併せて第2の腕片3cの長さを短くすれば、更に高さを増すことができるので、両者の長さを調整することで、理想の高さの濾過器を設計することが可能である。
この様にしてなる本発明濾過器は、使用時に前後の支持体3,3の掛止片3d,3dを摘んで前後に引き出し、この引き出しによって開く掛止片3dと第2の腕片3cとの間の隙間にカップ12の縁部12aを差し入れゝば装着できることから、誰にでも容易に、且つ安全に使用することができ、簡単にレギュラーコーヒーを得ることができることになる。
尚、支持体3について、上記実施例では、固定片3aから延設する第1の腕片3bを下向きに延設される1本の帯板状の片とし、この第1の腕片3bの下端部から上向きに第2の腕片3cを延設し、その自由端から再び下向きに掛止片3dを延設してU字形の片としたが、上記第1の腕片3bと掛止片3dの形状を置き替えるようにしても本発明を実施することができることは前述した通りである。
これを更に詳述すると、前記固定片3aから左右間隔をおいて並行する2枚の帯板状の片を延設してこれを前記第1の腕片(3b)とし、この第1の腕片の下端部自由端から上記両帯板状の片のそれぞれの内側に沿って上向きに同じく並行する2枚の帯板状の片を延設してこれを第2の腕片(3c)とし、次にこの第2の腕片の上端部自由端から両帯板状の片の間に収まるように下向きに一枚の帯板状の片を延設してこれを掛止片(3d)とすることによって支持体3を形成するもので、各片の形態が内外逆になってはいるが、それぞれは実質的に前記のものと同一の機能を果し、同様にて使用することができ、また効果を奏することができる。
図8は、本発明の第2の実施例を示す濾過器1の正面図である。尚、図面において前記実施例1と同一の部所については同一の符号を付してその説明を省略する。以後に説明するその他の実施例についても同様とする。
さて、この実施例は、袋体2に止着固定する支持体3の変形例を示したものであり、支持体3の固定片15aを袋体1の前後の面2a,2bの幅員に揃えて広幅に形成し、この袋体1に対する補強を全体に亘るようにしたもので、更にここでは幅を広げたことに伴わせてこの固定片15aの横幅を3等分する如く縦の折曲線16,16を配置し、この折曲線を基準にしてこの固定片を折曲げるようにした例である。
そして、この実施例では2本の折曲線16,16に挟まれる中央の固定片部分から第1の腕片15bを垂設し、これから第2の腕片15c、掛止片15dを延設する構造にしている。
ここで上記第1の腕片15bは、前記2本の折曲線16,16に沿ってその下半部に切込み17,17を入れることにより上記固定片部分の下部の一部を切り起し、更にこの固定片部分から下方に垂設する部分とを組合せて形成している。
この第1の腕片15bに続けて形成される前記第2の腕片15c,掛止片15dは前記実施例1において説明した第2の腕片3c,掛止片3dと略同一の形状をなしており、又同一に作用するものとなっている。
前記横長の固定片15aには、前記折曲線16によって分割される3つの部分について各上端部に横向きのスリット状の切欠部18,18,18を部分の横巾いっぱいに切欠き形成して、袋体2の表面がこの部分で露出するようにしてある。
この切欠部18は、袋体2にコーヒー粉末10を投入したのち、その開口部9をヒートシールするため開設した空間であり、この切欠部18に沿ってヒートシールすることによりシール部分11を形成し、袋体2を閉止するのである。
この様に構成された本発明濾過器1は、使用する場合、先ず装着作業に先立って前記シール部分11を剥離し、袋体2の開口部9を開放することになる。次に、前後の面2a,2bの略全幅に亘って止着した固定片15a,15aをその折曲線16に沿ってそれぞれ折り曲げ、これを仕付けて開口部9の形状を六角形状にする。
尚ここで、上記固定片15aを剛性の小さい厚紙素材で形成した場合、或は折曲線16に沿って折曲げ易くした場合は、上記の仕付け作業をすることなく、そのまま次の装着作業に入るようにしてもよい。
装着作業は、前記実施例1で説明した場合と同様に、袋体2の前後の面2a,2bの各支持体3,3の掛止片15dを引き出すことによって始め、この引き出しによって固定片15aから延設する第1,第2の腕片15b,15cを引き伸して、その後上記掛止片15dをカップ12の縁部12aに掛止め、装着することになる。
この様にして、上記掛止片15dが引き出されると、この引き出しに伴って第1の腕片15bを延設する中央の固定片部分が外方に引き出されるため、その左右の折曲線16,16を基点に他の固定片部分との間が自動的に折曲がることになる結果、六角形状に形作られることになり、開口部9を広げることになる。従って、前記引き出した掛止片15dをカップ12の縁部12aに掛け止めて装着すると、開口部9は仕付けを入れることなく六角形状に開口することになるのである。
勿論、実際の作業は、使用者において使い易い方法によればよく、上記の手順に拘束されるものではないことは言うまでも無い。
さて、上記濾過器1は、固定片15aが横に拡大したことによって袋体2をしっかり補強することになり、注湯時における袋体2の不安定性を確実に払拭すると同時に、折曲線16によって折曲ることで開口部9を六角形状に保持することから、注湯を容易にすると共に、安全にコーヒー液の抽出作業を行うことができることになる。
更に、この実施例においては、第1の腕片15bの横巾が広くなり、強度を増すためカップに装着したときの支持力を増強することになり、より安定した装着状態を得ることができることになる。
図9は、本発明に係るコーヒーの濾過器の第3の実施例を示す正面図である。この実施例は前記実施例2の支持体3の固定片15aから延設される第1の腕片15bの変形例を示したものである。
ここに示す第1の腕片15bは、縦の折曲線16によって3つに区分された固定片15aの中央の部分に切込み19,19を入れて切り起し、下方に向けて延設する構造にしてあり、特にここでは上記第1の腕片15bを前記実施例2のものより長く形成して支持体3による袋体2の支持を高く支持できるようにした例を示している。なお、本実施例における支持体3のその他の部分、つまり固定片15a、第2の腕片15c、掛止片15dは前記実施例2に示すものと同一にしてある。
従って、この実施例の濾過器1は、前述の例と同様に、使用に当っては袋体2の開口部9をシール部分11を引き剥して開放し、次に、袋体2の前後の面2a,2bに貼付く各固定片15aを折曲線16に沿って折り曲げ、上記開口部9を六角形状に開く(なお、この作業は前記実施例2の場合と同様に省略してもよい。)。次に、掛止片15dを外に引き出して固定片15aから第1の腕片15b、第2の腕片15cを引き出して伸した後、掛止片15dを前述の場合と同様にカップ12の縁部12a(ここではカップを図示していない。)に掛け止めることによって装着するものとなる。
このとき、該実施例における支持体3は、第1の腕片15bが長く形成してあるためこの長さが増えた分カップ12の縁部12aから高く支持することができ、袋体2の底部を上げることができることになる。
尚、この実施例では袋体2に止着した支持体3の下端部、つまり掛止片15dを袋体2の底部より突き出すものとしているが、これは掛止片15dを引き出す際に摘み取りを容易にするためであり、扁平状の支持体3から掛止片15dをそれぞれ前後に引き出し、腕片15b,15cを伸ばす際に有利である。
ところで、前述各実施例において支持体3を構成する固定片3a,15a、第1の腕片3b,15b、第2の腕片3c,15c、そして掛止片3d,15dをそれぞれ隣接させて形成しているが、これは厚紙等の素材から効率的に切り出すためと、袋体2の扁平な一面に添わせて形状を揃え、コンパクトに纏めることによって包装袋への収納等取扱いを容易にするためであり、上記各片の間に間隙を設けることを妨げるものではない。
ことに、カップに対する装着時の袋体2の高さを高く支持するために前述したように第1の腕片3b,15bを長く形成する場合は、これに伴って固定片3a,15aと掛止片3d,15dの上端部との間には伸長した長さに合せた間隙ができることになる。
また、左右に並列する第2の腕片3c,15cと掛止片3d,15dとの間はカップ12の縁部12aに掛止める際、この縁部12aを割込ませることからこの縁部12aを受け入れる空隙を形成することが望ましく、このため前述実施例では拡張切込み部6dを形成し、片同士の無理な変形を防ぐ方法を説明したが、更に安定した装着状態を実現する上からは、ここには必要な隙間、つまりカップ12の縁部12aを受け入れる切欠部の形成が求められる。
図10は、上記第2の腕片15cと掛止片15dとの間にカップの縁部12aを受け入れる空隙を設ける場合の具体的な一例を示したものである。この実施例では上記両片15c,15dの間の全長に亘って空隙部分を設けることなく、第2の腕片15cの上端部自由端と、これより延設される掛止片15dの基端部との間、つまり前記拡張切込み部6dの位置に空部となる切欠部20を形成し、この切欠部20にカップの縁部12a、更に詳しくは縁部12aの肉厚分を受け入れることで両片間の捩れを防止し、装着時の安定化を図るようにしてある。
この切欠部20の形成は、各片の隣接部分の全長に亘る間隙の形成によって片の幅が小さくなり強度が低下するのを防止するものとなっている。つまり、片相互の間に空間を作ると支持体3が大型化するが、この切欠部20だけにすると、小型化した上でカップの縁部12aの受け入れを可能とし、安定した装着状態を実現することができる。
尚、この切欠部20はカップの縁部の肉厚より大きな切欠きであることが望ましいが、片の変形を抑える上からはこれより小さなものであっても所要の効果を挙げることが期待できる。
ところで、この実施例では固定片15aに対して3等分する折曲線16,16を形成しているが、この固定片15aには横に3本のスリット状の切欠部18を並べることなく、連続させて1本の切欠部21を形成している。
この切欠部21は袋体2の開口部9をヒートシールするための空隙であるので、ここでは開口部9を連続してシール部分11を形成することができる。
図11は、支持体3の固定片22aに縦の折曲線16を3本配置して、この固定片22aを4つに折曲げ、開封した袋体2の開口部9を八角形状に開口する場合を示したものである。
この実施例においては折曲線16によって4つに区分された固定片部分の1つから第1の腕片22bを切り起し、この第1の腕片22bに続けて第2の腕片22c、掛止片22dを延設している。これらは前記実施例2において説明したものと同一の構成にかゝり、カップ12の縁部12aに対して同様にして掛止められることになる。
以上、本発明を各実施例に基づき説明したが、袋体2に止着固定した固定片3a(15a,22a)から下方に向けて延設される第1の腕片3b(15b,22b)がカップ12に対して第2の腕片3c(15c,22c)と掛止片3d(15d,22d)による掛止めによって装着したとき、この第2の腕片3c(15c,22c)を基点にして袋体2を上向きに突き上げる如く支持することから、高い支持体勢を取ることができ、ドリップ式コーヒー濾過器として理想的な装着が得られることになる。
ことに、実施例3において説明した支持体3によって明らかな様に、第1の腕片15bの長の設定が自由であり、袋体2の支持の高さをこれによって決定することがではるものとなっていることから、この長さの選択によって任意の高さに袋体2を支持することができるものとなっている。従って、カップ上に載置するタイプの濾過器として理想的な濾過器を提供することができるものとなっている。
また、本発明の濾過器は、この装着状態において袋体2の重量及びコーヒー粉末、そして注がれる湯の全ての重量が外に引き出される第1の腕片3b(15b,22b)に作用することになるが、この第1の腕片は傾斜した状態でカップの中心上部に向けて押上げる如く支持するものとなっていることから、強い支持力を発揮すると同時に、この第1の腕片3b(15b,22b)を支える第2の腕片3c(15c,22c)は内向きに引かれるより、下端部自由端、つまり接続部13がカップの内側面に押付けられるため、この第2の腕片3c(15c,22c)と掛止片3d(15d,22d)との接続部14が引き下げられ、カップの縁部12aに対する係合を強め、確実な装着状態を作ることになる。
そして、この第2の腕片3c(15c,22c)による押下げは、掛止片3d(15d,22d)をカップの外側において押下げることになり、掛止め状態を更に安定化させることになる。
つまり、前述した特許文献2に開示される従来例に見られるように、カップの縁に爪(例えば舌片部6)を掛止める構造の濾過器は、カップに装着されるとき、外に向けて引き伸されるアーム部の先端に設けられる上記爪が略直角に起された状態でカップの縁部に係合することになることから、袋の重量を受けてアーム部が引き込まれると、直角状に開いた爪は更に開くことになり、カップの縁部との係合を不安定にし、更に湯の注ぎ込みによって重量を増す等衝撃を受けると、カップから外れる危険がある。このものに対して本発明濾過器は、この問題を確実に解決したものであり、同一の素材による場合においても安定した装着状態を作ることができ、簡易且つ安全な使用を可能にするものである。
本発明に係るコーヒー濾過器の正面図。 袋体と支持体とを分離して説明する分解状態の正面図。 図1のA−A線断面図。 装着のため袋体に止着される支持体を引き出した状態を示す部分の斜視図。 本発明に係るコーヒー濾過器をカップに装着した状態を説明する斜視図。 図5の中央縦断左側面図。 図6の部分拡大図。 実施例2におけるコーヒー濾過器の正面図。 実施例3におけるコーヒー濾過器の正面図。 実施例4におけるコーヒー濾過器の正面図。 実施例5におけるコーヒー濾過器の正面図である。
符号の説明
1 コーヒー濾過器
2 袋体
2a 袋体の前面
2b 袋体の後面
3 支持体
3a,15a,22a 固定片
3b,15b,22b 第1の腕片
3c,15c,22c 第2の腕片
3d,15d,22d 掛止片
6a,6b,6c 切込み線
6d 拡張切込み部
9 袋体の開口部
10 コーヒー粉末
11 開口部のシール部
12 コーヒーカップ
12a カップの縁
13 第1の腕片の下端部自由端と第2の腕片との接続部
14 第2の腕片と掛止片との接続部
16 固定片に形成する折曲線
17 切込み
18,21, ヒートシールのためのスリット状の切欠部

Claims (14)

  1. コーヒー粉末を収容するフィルタ製の袋体と、この袋体をカップの縁部に固定し、且つ袋体の開口部を開口した状態に支持する一対の支持体とからなり、前記支持体は前記袋体に止着固定する固定片と、該固定片から下向きに延設される第1の腕片と、該第1の腕片の下端部自由端から上向きに延設される第2の腕片と、該第2の腕片の上端部自由端から下向きに延設される掛止片から構成し、前記固定片を前記袋体の前後の面にそれぞれ止着して一体に組付け、使用時には前記両支持体の各掛止片を外に向けて引き出し、これに伴わせて前記第1,第2の腕片を外方に引き伸ばすと共に、該掛止片を前記カップの外側に回り込ませて掛け止め、且つ該掛止片と前記第2の腕片の上端部自由端との接続部を前記カップの縁部に掛け止めることにより前記袋体をカップに開口した状態で支持し、装着するようにしてなることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  2. 請求項1の記載において、袋体の前後の面に止着される固定片に下向きに延設される第1の腕片は1枚の帯板状の片とし、該第1の腕片の下端部自由端から上向きに延設される第2の腕片は該下端部自由端の両側部から前記第1の腕片の各外側に添って延設される2枚の帯板状の片とし、また該第2の腕片の上端部自由端から下向きに延設される掛止片は上記両側の第2の腕片の各上端部自由端からこれらの腕片のそれぞれ外側に沿って延設される2枚の帯板状の片とすることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  3. 請求項2の記載において、2枚の帯板状の片からなる掛止片は下端部自由端相互を連結して略U字形に形成してなることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  4. 請求項2の記載において、2枚の帯板状の片から構成される第2の腕片は2枚の帯板状の片からなる掛止片を延設する上端部自由端に内方に向けて掛止片のカップの縁部に対する掛止めを補助する拡張切込み部を設けてなることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  5. 請求項2の記載において、2枚の帯板状の片から構成される第2の腕片は2枚の帯板状の片からなる掛止片を延設する上端部自由端に該上端部の片の幅員を減少させてカップの縁部を受け止める切欠部を形成してなることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  6. 請求項1の記載において、固定片から下向きに延設される第1の腕片は間隔をおいて並行する2枚の帯板状の片とし、また第2の腕片は上記第1の腕片の各帯板状の片の下端部自由端からその内側に沿って上向きに延設される2枚の帯板状の片とし、更に該第2の腕片の上端部自由端から下向きに延設される掛止片は上記2枚の帯板状の片の間に収まり、且つ該両帯板状の片の各上端部自由端に接続する1枚の帯板状の片であることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  7. 請求項1乃至6の記載において、固定片から下向きに延設される第1の腕片の下端部自由端から延設される第2の腕片及び該第2の腕片の上端部自由端から下向きに延設される掛止片は前記固定片の下方に位置するように形成されることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  8. 請求項1乃至7の記載において、固定片は袋体の開口部に近接した前後の面の上部に止着されることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  9. 請求項1乃至8の記載において、固定片は袋体の開口部に臨む上端部に沿ってシールのための領域を開けて止着されることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  10. 請求項1乃至9の記載において、固定片は袋体の開口部に近接した前後の面の上部に止着する一方、該固定片の上縁部に前記袋体の開口部の縁に並行してヒートシールのためのスリット状の切欠き空間を形成してなることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  11. 請求項1乃至10の記載において、固定片は袋体の前後の面の横巾に適合した幅員にして該幅員の中間部に縦の折曲線を形成し、該固定片を2つの固定片部分に分けると共に該折曲線に沿って折り曲げ可能にし、且つ前記固定片部分のいずれか一方から第1の腕片を下向きに延設することを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  12. 請求項1乃至10の記載において、固定片は袋体の前後の面の横巾を限界とする横長形状の片とすると共に、該横長形状の片を複数の縦の折曲げ線部によって複数の固定片部分に区分し、該区分された1つの固定片部分から第1の腕片を延設することを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  13. 請求項12の記載において、横長形状の片に形成される固定片は2つの縦の折曲線部によって3等分し、3つの固定片部分に区分すると共に、その中央の固定片部分から第1の腕片を延設することを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
  14. 請求項1乃至13の記載において、固定片から下に向けて延設される第1の腕片はその下端部自由端を前記固定片の下端部より下方に位置する長さとすることを特徴としたドリップ式コーヒー濾過器。
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