JP3746606B2 - コーヒー及びお茶類抽出用バッグ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコーヒー及び紅茶、煎茶、ウーロン茶その他健康茶等お茶類の抽出用バッグに関するもので、更に詳しく述べるとバッグの形状及びその側面に取り付けられた把手及び補助用の小把手を工夫した簡易な構造で、プラスチックまたは厚紙のバッグ保持機構を付加したバッグと同様な、安定性及び抽出性を有する抽出用バッグである。
【0002】
【従来の技術】
従来からコーヒーの抽出方法はドリップ方式が多く、最近はペーパー・ドリップ方式が最も広範囲に使用される様になっている。しかしながら、微粒子や油脂の漏出等抽出性の他取扱上も尚多くの問題点があり、これらの点を改善するためバッグの形状や材質についても多くの試みが開示されている。
【0003】
例えば、実開昭55-123480 号公報にはフィルターに把手を付け、カップ等の縁に掛けて抽出出来る形状のフィルターが開示され、また特開平3-210214号及び3-218711号公報、実開平 7-223号公報にはフィルター側面に、切れ込みがある把手を設け、長時間カップの縁に掛けたままで抽出出来るフィルターが開示されている。更に、特開平 6-315435 号公報にはフィルター側面に切れ込みがある把手及び補助用の小把手を設けて、フィルターをカップの縁にかけて保持する時の安定性を高める方式が開示されている。しかし、フィルターの上部からお湯を注入する方式で使用する場合には、フィルター内部のコーヒー粒子等のろ過層の厚さを均一にすること及び充分な安定性の確保については尚問題があった。
【0004】
最近プラスチックまたは厚紙の複雑なバッグ保持機構を付加したバッグで、使用時バッグのほぼ全体がカップ上部の縁の上に載せられ、抽出性も優れ且つ安定性も高められたコーヒーバッグが急速に普及している。しかし、これらは構造が複雑で高価であり、またディスポーザブルの日用品としては環境保護の観点からも問題が指摘さている。またコーヒーの他、紅茶、煎茶、ウーロン茶、健康茶等お茶類の抽出用に使用する場合も種々な点で改善の余地が残されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
これらの抽出用バッグ問題点にかんがみコーヒー、紅茶、煎茶等お茶類を抽出する場合、バッグの側面に取り付けた把手、補助用の小把手及びバッグの形状を工夫することにより簡易な構造で、プラスチックまたは厚紙のバッグ保持機構を付加したバッグと同様な、安定性及び抽出性が得られるバッグを開発して提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は抽出用バッグのほぼ全体がカップ上部の縁の上に載る様な状態で使用する場合、簡易な構造のバッグで抽出性及び安定性を高め得る構造について研究した。その結果、バッグの縦方向に対する横方向の比率を大きくしてほぼ正方形に近い形状として更に側面にマチを付加して、バッグの上部開口面積を大きくすると共に、把手及び小把手の取り付け位置をバッグの中間部または下部に下げ、要すれば更にバッグ下端隅の部分を斜めとし底部にマチを付加することにより、底部の平坦な面積を拡大しろ過層の厚さを均一にして抽出性を向上させ得る形状を開発した。更に、前記の横長の形状とろ過層の均一化による重心の低下と相まって、補助用小把手を把手の保持部を長く延長した先に設け、また小把手の切れ込み部分の上部に平坦な部分を設けて、カップの直径の変動への適応性を高めることにより充分な安定性が確保できることが分かった。これらの簡易な構造により抽出性、安定性が著しく高められることを見出して本発明に到達した。
【0007】
更に、ドリップ方式でコーヒー等を入れる場合、バッグの上部を開口してお湯を注ぐ時、開口した部分がほつれていると意外にバッグからお湯がこぼれ易いことに着目して、切り口がほつれることなく容易にバッグを開けることが出来る様にミシン目にも配慮して本発明の抽出用バッグに到達した。
【0008】
すなわち、抽出用バッグ1はバッグ本体2と把手保持部3、3′からなり、バッグ本体2は濾過性を有する柔軟なシートで、左右両端の縁の双方に折り込まれたマチを有する長方形につくられ、2個の把手保持部は腰があるシートからなり、バッグ本体1の表裏両面の対称的な位置に取り付けられ、該保持部の内部には保持部のシートを一部残してくり抜き、その切り残した部分で保持部に接続されている把手4、4′を設け、その把手には下方に開いた切れ込み5、5′があり、更に把手保持部と同一平面上にシートを延長して小把手6、6′を設け、小把手には下方に開いた切れ込み7、7′を設けてなるコーヒーまたはお茶類抽出用バッグである。
【0009】
更に、バックの把手保持部3、3′をバッグ本体1の表裏両面の中間部または下部の対称的な位置に取り付けた形状がより好ましい。また、バッグ1の上端がシールされ、バッグの上部には開口用の1本のミシン目の線、または2本以上の平行したミシン目の線を入れ、平行したミシン目の位置は互い違いに設けられているバッグ、またはバッグ1の両端下部の隅が斜めとなる形状で且つ底辺にマチが折り込まれている形状も本発明に含まれている。
【0010】
本発明の抽出用バッグに使用される原料はコーヒー粒子及び紅茶、煎茶、ウーロン茶、健康茶の他、麦茶、昆布茶等のお茶類が広く含まれている。
【0011】
本発明の抽出用バッグは、濾過性を有する柔軟なシートでつくられたものである必要があり、その素材は特に限定せず織物、編み物、不織布、紙或いはこれらの複合材料ならば広く使用出来る。バッグの材質や組織によりろ過性には微妙な相違があり、得られた嗜好性飲料の風味に影響することがある。例えば、香りやコク味が優れたコーヒーをいれるために、フィルターに要求される最も重要な性質は、コーヒーの微粒子が液中に漏れ出さないこと、及びコーヒー液中に含まれている油脂を吸着除去して、カップの表面に油膜が浮かない様にすることが必要である。これらはいずれもコーヒーの味を著しく阻害する要素で、微粒子が混入すれば舌触りが悪く感じられ、またカップの表面に油脂が浮くとギラギラ光るため好まれない。
【0012】
本発明に使用するコーヒー等の抽出用バッグの素材は特に限定せず前記の様に広範囲のフィルタークロスが使用出来るが、微粒子の漏出防止及び油脂の吸着性を高める素材として、繊度が約 0.2デニール以下の超極細繊維を含む不織布が知られている。従って、本発明のバッグにはこの様な素材が好ましい。超極細繊維は例えば、メルトブロー法により熱可塑性ポリマーから製造することができる。熱可塑性ポリマーの種類としては、ポリプロピレン、ポリエチレン等がある。またこの様な超極細繊維の不織布層と、通常の太さの繊維からなる支持層の複合不織布を使用することにより、ろ過性及びろ布の機械的性質を一層向上させることが出来る。
【0013】
バッグ本体1の形状は図1に示す様に長方形で、従来から一般に使用されている様にコーヒー粒子、紅茶等を内部に封入してお湯に浸漬し或いはお湯を注いで使用することもできる。しかし、最近コーヒー粒子を封入したバッグにプラスチックまたは厚紙の複雑なバッグ保持機構を付加して、抽出時バッグをカップの上に保持してバッグの下端と抽出液がたまるカップの液面が接触することがなく、常に抽出液がバッグの下端から滴下する様な方法が多く採用されている。本発明のバッグは安定性を高めるため通常の縦長形状より縦方向に対する横方向の比率を高めた形態が好ましく、ほぼ正方形がより好ましい。更に、補助用小把手を把手の保持部を長く延長した先に設け、また小把手の切れ込み部分の上部に平坦な部分を設けて、カップの直径の変動への適応性を高めることにより充分な安定性を確保する様にしている。
【0014】
また、バッグの左右両側の縁の一方または双方には折り込んだマチを設けた形状も本発明に含まれている。特にバッグの左右両端にマチを設けた形状が好ましい。上部の開口面積を大きくして抽出時の安定性と抽出性を高めるためである。更に、バッグ下端の両側の隅を一部切り込んで斜めとし更に底辺に折り込んだマチを設けることにより、把手及び小把手をバッグの中間部またはタブに取り付けたことと相まって底部の平坦な面積を拡大させる効果が大きく、ろ過層の厚さを均一にすることにより抽出性を向上せている。
【0015】
また、把手保持部及び把手は腰があるシートで作られたものである必要がある。腰があるシートとは、小さな外力がかかってもシートが変形しない程度の硬さを有する性質を言い、例えば、少し厚みがある紙或いはプラスチックシート等である。また、把手保持部は通常はお湯に浸漬された状態で使用されるため、耐水性を有する材質が好ましい。
【0016】
把手保持部には把手と補助用の小把手が設けられ、把手は把手保持部のシートを一部残してくり抜き、その切り残した部分で保持部に接続して保持され、くり抜いた部分を引き起こすとそのまま把手となる様になっている。また、把手保持部と同一平面上に保持部のシートを延長して小把手6、6′が設けられている。従って、把手保持部3と小把手6及び他の一対の把手保持部3′と小把手6′は上部からみると一直線となる様に配置されている。小把手には下方に開いた切れ込み7、7′が設けられ、切れ込みの形状は限定しないが上部は図1、3、4に示す様に平坦な部分を含む形状が好ましい。これは使用するカップの直径の変動に適応させ、安定性を高めるためである。
【0017】
把手保持部は融着或いは接着その他の手段でバッグに取り付けられ、把手の部分はバッグの面に接着等をされていないから、その部分を引き起こし、例えば、コーヒーカップの縁にその下方に開いた切り込みを掛けることにより、バックを保持出来る様になっている。この際保持部の全面を必ずしもバッグに接着させる必要はなく、把手及び小把手を保持するために必要な部分を接着すればよい。また、小把手を設けるために保持部を延長した部分はバッグに接着されていない。これは後述の実施例に示す様に把手及び小把手をカップの縁にかけてバッグを安定な状態に保つために必要である。
【0018】
尚、把手は引き起こした時把手保持部に接続している部分以外は通常くり抜かれているが、ごく一部点状の切り残しを設けて使用するまでは把手保持部の内部に収容された状態で保持出来る様にした場合も、本発明に含まれている。例えば、図3の10に示した形状である。
【0019】
把手には下方に開いた切れ込み5を設ける必要がる。この切れ込みの部分はバッグをサーバーの縁等にかけて保持するために使用され、例えばコーヒーをドリップ方式で入れるとき、バッグをカップの縁にかけて安定して保持出来る。切れ込み部分は下方に開いた形状であればよく、特に限定しないが例えば、図1及び図5、図6の5、5′に示す様な形状である。
【0020】
また、補助用の小把手にも下方に開いた切り込み部分7、7′が設けられ、例えばバッグの両側の把手を両手で摘んでカップの縁に掛ける時、この補助用の小把手には手を添えなくてもそのまま自然にカップの縁に掛かる様な位置になっていて、抽出時バッグを容易にセット出来、安定した形態で保持出来る様になっている。本発明のバッグは特に使用時の上部開口面積が大きくなるように、バッグの縁にマチが設けられまた、切り込み部分7、7′がカップの縁に接触する部分は或る程度の長さの平坦部を含むことが好ましく、カップの直径が変動した場合にも把手5、5′と相まって常に安定した状態でバッグを保持できる様になっている。
【0021】
前記の様な素材からなるバッグ及び把手保持部、把手を有する抽出用バッグを使用すれば、例えば、ドリップ方式でコーヒー粒子からコーヒーを抽出する場合等、図2に示すようにバッグ上部開口面積及び底部の平坦な部分の面積も大きくなり、化学実験用の濾過器具ヌッツェの様な形状となってろ過性が高められる。
【0022】
本発明の抽出用バッグは内容物を封入した後上端をシールし、使用時開口してその部分からお湯を注入して使用することも出来るし、或いは開口状態のバッグに使用時適宜コーヒー粒子等内容物を入れ、上からお湯を注入して使用することも出来る。
【0023】
尚、内容物を封入した後上端をシールする場合は、バッグの上部には開口用の1本のミシン目の線、または2本以上の平行した開口用のミシン目の線を入れ、平行したミシン目の位置は互い違いに設けられている。複数のミシン目の線が入っている場合には指でミシン目を切る時隣接したミシン目の位置が互い違いになっていると、切れ目がミシン目の線から外れた時も容易に隣接したミシン目の線に移るため、切り口がほつれた形状にならない。従って、切り口が綺麗になっているため、注入したお湯がこぼれることがなく使用し易い。この際、ミシン目の本数及び間隔をバッグの表裏で異なる様に配置して、シートが少々ずれた状態でシールされていても切り口がほつれない様にした態様がより好ましい。以下、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施例1)
図1に本発明のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグの一態様の正面図を、図2に抽出用バッグをコーヒーカップの縁にかけて使用する場合の斜視図を示す。バッグ1の素材は濾過性に優れた直径5μm のポリエチレン・メルトブロー繊維でつくられた目付10g/m2 、厚さ約0.12 mm の不織布と、繊度1.5 デニール(直径約163 μm)、短繊維の長さ50mmのポリエステル繊維で作られた目付け10g/m2 、厚さ0.08mmの不織布との2層の積層体よりなっている。またバッグの表面には図1に示す様に、多数の繊維融着域8が所定間隔をおいて規則的に配置されている。繊維融着域は不織布の強度及び寸法安定性を向上させるために有効である。繊維融着域の全表面積に対する割合は約17%である。
【0025】
バッグ本体2の正面の形状はほぼ正方形で通常のコーヒー等嗜好性飲料の抽出用バッグに較べて、縦方向に対する横方向の比率が高い形状となっている。これは抽出時のバッグの重心を下げて安定に保持するためと、上部開口の面積と底部の平坦な部分の面積を大きくして抽出性を高めるためである。抽出時バッグをカップの上に保持した場合バッグの下端と抽出液がたまるカップの液面が接触することが殆どなく、抽出液がバッグの下端から滴下する状態で使用するためである。また、小把手が突出している図1でバッグの左右両側の縁に折り込んでマチを設けた形状となっている。上部開口面積を大きくするためである。
【0026】
バッグの表裏両側に取り付けられている把手保持部3、3′及び把手4、4′、小把手6、6′は総て耐水性があり腰がある厚めの紙でつくられている。把手保持部3は図に示す様にバッグ表面の中間部に設けられ、また裏面にも正面図と対称の位置に3′が取り付けられている。把手保持部3、3′の一部はヒートプレスでバッグの表面に融着されている。小把手が設けられている突出部は融着されていない。
【0027】
把手保持部の打ち抜きによりその内部に生成した把手4、4′は残存部分9を介して把手保持部に接続し、打ち抜いた部分を引き起こすと把手4、4′となる。把手4、4′には下方に開いた切れ込み5、5′が設けられている。また、把手保持部をそれと同一平面上に延長させて小把手6、6′が設けられ、その先端に下方に開いた切れ込み7、7′が設けられている。切れ込み部分の上部に平坦な部分を設けて、カップの直径の変動への適応性を高めることにより充分な安定性を確保する様にしている。バッグの表面及び裏面の把手4、4′をそれぞれ右手及び左手でつまみ、把手の切り込み部分をカップの縁にかける時、表面及び裏面の小把手6、6′は手を添えることなしに把手保持部の延長線上に保持されて、小把手4の下方に開いた切り込み部分6がそのままカップの縁に掛かる様につくられているため、バッグをセットし易く且つ安定した形態で保持出来る様になっている。
【0028】
バッグはコーヒー粒子等内容物を入れた後上端部が閉止されている。上端の近くに1本のミシン目の線が入れられていて使用時ここから開口してお湯を注いで使用される。
【0029】
図2には抽出用バッグをコーヒーカップの縁にかけ、上部の開口部分よりお湯を注いでコーヒーをいれる場合の斜視図を示したものであるが、使用時のバッグの形状を分かり易くするため、図面にはバッグに内容物を入れていない状態を示している。
【0030】
把手保持部がバッグの中間部に設けられているためバッグの底部の位置が高くなって、バッグの内容物が抽出された液はバッグの底部から下のカップ内に滴下するが、抽出時終始バッグの底部とカップの液面の間には隙間があって液面がバッグの底部に接触することはない。このため液切れがよく抽出性も高められる。
【0031】
また、カップの縁を保持する小把手6、6′は把手保持部と同一平面上に延長されているため、把手保持部と折目またはミシン目等を介して連結されている場合に較べて、構造性が高められるためバッグを高い位置に保持しても安定した状態に保つことができる。
【0032】
(実施例2)
図3に本発明のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグの他の一態様の正面図を示す。バッグ本体1の素材は濾過性に優れた不織布を使用してつくられ、バッグの形状は通常の嗜好性飲料バッグと比較すると横長で、左右両端には折り込まれたマチが設けられている。バッグの上部は閉止されず開放された状態となっているので、使用時コーヒー粒子或いは紅茶等を適宜入れて使用できる。
【0033】
把手保持部3、3′及び把手4、4′、小把手6、6′は耐水性の腰が有る厚めの紙でつくられている。把手4、4′には下方に開いた切れ込み5、5′があり、更に把手保持部と同一平面上にシートを延長して小把手6、6′を設け、小把手には下方に開いた切れ込み7、7′が設けられている。このバッグの把手保持部3は図に示す様にバッグ表面の下部に設けられ、また裏面にも正面図と対称の位置に把手保持部3′が取り付けられている。把手保持部3、3′はヒートプレスでバッグの表面に融着されている。
【0034】
これはバッグの底部を高い位置に保持することにより内容物を抽出した液がバッグの底部から下のカップ内に滴下するが、抽出時終始バッグの底部とカップの液面の間には隙間があって液面がバッグの底部に接触することがない様にするためである。把手保持部3、3′から把手4、4′を打ち抜いた線上には把手を連結するための残存部分9の他、使用前の保管中把手が引き起こされることがないための、残存部分10も設けられている。この打ち抜の残存部分10は使用時把手を引き起こす時容易に切断される。
【0035】
本実施例の抽出用バッグの底部の位置はほぼ把手の下端程のところに保持されるため、バッグの重心は少し高い位置となるが小把手6、6′の突き出し部分を長くした形状につくられ、また小把手の切れ込み7、7′の先端が鉤形となっていてバッグの安定性が損なわれない様につくられている。
【0036】
(実施例3)
図4に本発明のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグのその他の一態様の正面図を示す。バッグ本体1の素材は濾過性に優れた不織布を使用してつくられ、バッグの形状は通常の嗜好性飲料バッグと比較すると横長で、下部両端は斜めとなる形状となり底辺の部分には折り込んだマチが設けられている。
【0037】
バッグにはコーヒー粒子またはお茶類の内容物が封入された後閉止され、バッグの上端に隣接して図に示す様に4本のミシン目が設けられ、隣接したミシン目の位置は互い違いに開けられている。この様なミシン目の配置にすれば内容物を封入した後シートが少々ずれた状態でシールされていても、また開口時爪をかける場所が少しずれても切り口がほつれることがなく、綺麗な切り口になり注入したお湯がこぼれることがなく使用し易い。
【0038】
把手保持部3、3′及び把手4、4′、小把手6、6′は耐水性の腰が有る厚めの紙でつくられている。把手4、4′には下方に開いた切れ込み5、5′があり、更に把手保持部と同一平面上にシートを延長して小把手6、6′を設け、小把手には下方に開いた切れ込み7、7′が設けられている。
【0039】
バッグの形状及び把手、小把手の形状、配置等が使用時に上部の開口及び底部の平坦な部分の面積等を可及的に大きくする様につくられたこと、更に使用時の安定性を高める様につくられたこと等は前記の実施例1及び2と同様である。更に本態様はバッグの下端両側が斜めとなる形状にして液切れをよくすると共に、底辺のマチと相まってバッグの使用時底面の平坦部の面積が拡大され、ろ過層の厚さが均一となって均一な抽出ができる構造となっている。
【0040】
【発明の効果】
本発明の抽出用バッグはコーヒー、紅茶等お茶類の抽出に使用するもので、抽出時バッグの側面に把手保持部と一体になって取り付けられている把手及び補助用の小把手により、ろ過面積及びろ過層の厚さを均一にして抽出性を高めたものである。簡易な構造であるが最近普及している抽出性及び安定性に優れたれたプラスチックまたは厚紙の複雑なバッグ保持機構を付加したコーヒーバッグとほぼ同等な機能を持ちまた、環境保護の観点からも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグの一態様の正面図を示す。
【図2】図1のバッグをコーヒーカップの縁に欠けて使用する状態の斜視図を示す。
【図3】本発明のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグの他の一態様の正面図を示す。
【図4】本発明のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグのその他の一態様の正面図を示す。
【符号の説明】
1 コーヒーまたはお茶類抽出用バッグ
2 バッグ本体
3、3′ 把手保持部
4、4′ 把手
5、5′ 把手の下方に開いた切れ込み
6、6′ 小把手
7、7′ 小把手の下方に開いた切れ込み
8 フィルタークロスの融着部分
9 把手保持部と把手の連結部分の切り残し
10 使用前の把手保持用の切り残し
Claims (4)
- 抽出用バッグ(1) はバッグ本体(2) と把手保持部(3) 、(3) ′からなり、バッグ本体(2) は濾過性を有する柔軟なシートで、左右両端の縁の双方に折り込まれたマチを有する長方形につくられ、2個の把手保持部は腰があるシートからなり、バッグ本体(1) の表裏両面の対称的な位置に取り付けられ、該保持部の内部には保持部のシートを一部残してくり抜き、その切り残した部分で保持部に接続されている把手(4) 、(4) ′を設け、その把手には下方に開いた切れ込み(5) 、(5) ′があり、更に把手保持部と同一平面上にシートを延長して小把手(6) 、(6) ′を設け、小把手には下方に開いた切れ込み(7) 、(7) ′を設けてなるコーヒーまたはお茶類抽出用バッグ。
- 把手保持部(3) 、(3) ′をバッグ本体1の表裏両面の中間部または下部の対称的な位置に取り付けた請求項1記載のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグ。
- バッグ(1) の上端がシールされ、バッグの上部には開口用の1本のミシン目の線、または2本以上の平行したミシン目の線を入れ、平行したミシン目の位置は互い違いに設けられている、請求項1または2に記載のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグ。
- バッグ(1) の両端下部の隅が斜めとなる形状で且つ底辺にマチが設けられている請求項1〜3のいずれかに記載のコーヒーまたはお茶類抽出用バッグ。
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