JP4055636B2 - 空気通路開閉装置および車両用空調装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の空気通路の開口部周縁に沿ってスライドドアを移動させることにより複数の空気通路を開閉する空気通路開閉装置およびそれを用いた車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人においては、この種のスライドドアにより複数の空気通路を開閉する空気通路開閉装置を種々提案している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この特許文献1の従来技術では、スライドドアとして、可撓性を有する膜状部材に空気流通用のドア開口部を設けた構成のものを用い、一方、複数の空気通路を形成するケースには膜状部材の幅方向の左右両端部をガイドするガイド溝を設け、このガイド溝により膜状部材の移動をガイドするようにしている。
【0004】
これにより、可撓性を有する膜状部材を押出力により送り出して移動させることができるので、膜状部材の巻き取り機構を不要にして構成を簡素化できる。
【0005】
ところで、膜状部材に空気流通用のドア開口部を単に設けるだけであると、このドア開口部周辺部で膜状部材の剛性が低下するので、スライドドアの移動のためのドア操作力を膜状部材に加えると、ドア開口部周辺部で膜状部材の変形が発生して、膜状部材をスムースに押し出すことができないという事態が生じる。
【0006】
そこで、本出願人は、特願2001−384827号の特許出願において、剛体からなる枠体により空気流通用のドア開口部を構成するとともに、この枠体の前後両側にそれぞれ膜状部材の一端部を結合し、この枠体部分にドア操作力を加えることにより膜状部材に押出方向のドア操作力を加える際にも膜状部材を確実に送り出すことができるようにしたものを提案している。
【0007】
図5、図6は上記先願による空気通路開閉装置を適用した具体例を示すものであり、ドア開口部144を構成する枠体143と、この枠体143の前後両側に結合された第1、第2膜状部材141、142とによりスライドドア14を構成している。図6に示すようにケース11には、第1空気通路16と第2空気通路17が並んで形成されており、この第1、第2空気通路16、17の開口部1616a、17a周縁に沿ってスライドドア14が矢印a方向に移動可能になっている。
【0008】
そして、スライドドア14の矢印a方向への移動により、ドア開口部144および第1、第2膜状部材141、142と第1、第2空気通路16、17との重合関係が変化して第1、第2空気通路16、17を開閉するようになっている。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−79819号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、第1空気通路16の周辺に、製品構成上必須の機器例えば、車両用空調装置の冷凍サイクルの膨張弁26を製品全体の体格の小型化のために配置せざるを得ない場合が生じ、この結果、この膨張弁26がスライドドア14の移動の障害物となる場合が生じる。
【0011】
この障害物(膨張弁26)との干渉を回避するためには、スライドドア14の幅寸法(移動方向aと直交方向の寸法)を図5(a)の本来の幅寸法W1から図5(b)に示す幅寸法W2に縮小する必要が生じる。
【0012】
このスライドドア14の幅寸法の減少により第1空気通路16および第2空気通路17の開口面積をともに狭める必要が生じ、これに伴って、第1、第2空気通路16、17の風量の減少あるいは第1、第2空気通路16、17の圧損増大により送風騒音が増大するという不具合が生じる。
【0013】
本発明は上記点に鑑みて、空気通路周辺に配置される障害物とスライドドアのとの干渉を回避するとともに、この干渉回避のための対策に基づく不具合の発生を抑制することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、空気流通用のドア開口部(144)と、ドア開口部(144)のうちドア移動方向の片側部に配置されケース(11)の第1空気通路(16)を閉塞する第1閉塞部(141)と、ドア開口部(144)のうちドア移動方向の他の片側部に配置されケース(11)の第2空気通路(17)を閉塞する第2閉塞部(142)とによりスライドドア(14)を構成し、このスライドドア(14)の移動によりドア開口部(144)および第1、第2閉塞部(141、142)と第1、第2空気通路(16、17)との重合関係が変化して第1、第2空気通路(16、17)を開閉する空気通路開閉装置において、
第1空気通路(16)は第2空気通路(17)に比較して必要風量が小さい空気通路であり、ケース(11)において第1空気通路(17)の外側部位で、かつ、第1閉塞部(141)の移動の障害となる部位に障害物(26)が配置されるようになっており、
第1閉塞部(141)の先端側に幅寸法を小さくした小幅部(141b)を設け、第1空気通路(16)の開口部周縁に形成されるシール面(25)に第1閉塞部(141)の小幅部(141b)を支持する庇状の突出部(25a)を形成し、
ドア開口部(144)が第1空気通路(16)上に重合して第1空気通路(16)を開口する位置にスライドドア(14)が移動したときに、第1閉塞部(141)は小幅部(141b)により障害物(26)との干渉を回避し、一方、第1閉塞部(141)が第1空気通路(16)上に重合して第1空気通路(16)を閉塞する位置にスライドドア(14)が移動したときは、第1閉塞部(141)の小幅部(141b)を庇状の突出部(25a)により支持することを特徴とする。
【0015】
これによると、スライドドア(14)の第1閉塞部(141)の先端部に小幅部(141b)を設けて、第1閉塞部(141)と障害物(26)との干渉を回避できるから、第1空気通路(17)の外側周辺に障害物(26)が配置される構成であっても、第1閉塞部(141)の移動を支障なく実行できる。
【0016】
そして、第1閉塞部(141)の先端側に小幅部(141b)を設ける形状にしても、第1空気通路(16)の開口部周縁のシール面(25)に庇状の突出部(25a)を形成して第1閉塞部(141)の小幅部(141b)を支持するから、第1閉塞部(141)にて第1空気通路(16)を全閉する機能を何ら支障なく発揮できる。以上により、障害物(26)の存在にもかかわらず、スライドドア(14)全体としての通路開閉機能を支障なく発揮できる。
【0017】
ところで、第1空気通路(16)の開口部周縁のシール面(25)に、第1閉塞部(141)の小幅部(141b)を支持する庇状の突出部(25a)を形成するので、第1空気通路(16)の開口面積が減少することになるが、第1空気通路(16)は第2空気通路(17)に比較して必要風量が小さい空気通路である。そして、必要風量が小さい第1空気通路(16)側に障害物(26)を配置しているから、必要風量が大きい方の第2空気通路(17)を閉塞する第2閉塞部(142)には小幅部を形成せずにすむ。
【0018】
従って、必要風量が小さい第1空気通路(16)側の開口面積のみが減少して、必要風量が大きい第2空気通路(17)側の開口面積は減少しないので、第2空気通路(17)側の風量は本来の必要風量をそのまま確保でき、実用上極めて有利である。同時に、第2空気通路(17)側の圧損上昇による送風騒音の増加も防止できる。
【0019】
請求項2に記載の発明のように、請求項1において、第1閉塞部および第2閉塞部は具体的には可撓性を有する膜状部材(141、142)により構成すれば、膜状部材(141、142)が曲がった経路を移動するので、装置全体の小型化のために有利である。
【0020】
請求項3に記載の発明のように、請求項2において、ドア開口部(144)を剛体からなる枠体(143)により構成し、第1閉塞部を構成する膜状部材(141)の端部および第2閉塞部を構成する膜状部材(142)の端部をそれぞれ枠体(143)に結合した構成とすれば、枠体(143)部分にドア操作力を加えることにより膜状部材(141、142)に押出方向のドア操作力を加える際にも膜状部材(141、142)を確実に送り出すことができる。
【0021】
請求項4に記載の発明のように、具体的には前記障害物(26)は車両周辺部品であり、車両に搭載される空気通路開閉装置として構成できる。
【0022】
請求項5に記載の発明では、車室内へ吹き出される空気を加熱する暖房用ヒータコア(15)と、暖房用ヒータコア(15)をバイパスして冷風が流れる冷風通路(17)と、暖房用ヒータコア(15)で加熱される温風が流れる温風通路(16)と、冷風通路(17)の冷風風量と温風通路(16)の温風風量との割合を調整するエアミックスドア(14)とを備える車両用空調装置において、
エアミックスドア(14)を請求項1ないし4のいずれか1つに記載のスライドドアにより構成し、温風通路(16)を第1空気通路により構成し、冷風通路(17)を第2空気通路により構成したことを特徴とする。
【0023】
ところで、車両用空調装置では、夏期の炎天下駐車後のように冷房熱負荷が非常に大きい条件下で冷房を始動する際には、車室内温度を急速に引き下げるために非常に大きな冷房能力が要求される。その結果、車室内への吹出風量も最大限に増大することが要求される。このような最大冷房時での吹出風量は、冬期の最大暖房時での吹出風量よりも大きな風量が要求される。
【0024】
そこで、請求項5によると、車両用空調装置の温風通路(16)を第1空気通路により構成し、冷風通路(17)を第2空気通路により構成しているから、温風通路(16)の開口面積が庇状の突出部(25a)の形成により減少するだけで、冷風通路(17)の開口面積は減少しない。このため、最大冷房時での吹出風量の減少、冷風通路(17)側の圧損上昇による送風騒音の増大といった不具合が発生せず、実用上極めて好都合である。
【0025】
請求項6に記載の発明のように、請求項5において、障害物は、具体的には、暖房用ヒータコア(15)の空気流れ上流側に設けられる蒸発器(13)に流入する冷媒を減圧して膨張させる膨張弁(26)である。
【0026】
請求項7に記載の発明では、請求項5または6において、第1閉塞部(141)の幅方向の左右両側に切り欠き部(141a)を形成して小幅部(141b)を左右対称形状とし、
庇状の突出部(25a)を第1空気通路(16)の幅方向の左右両側に形成して庇状の突出部(25a)を左右対称形状としたことを特徴とする。
【0027】
これによると、温風通路(16)を通過する温風を温風通路幅方向に対して左右均等に分配できる。これにより、障害物との干渉回避のための対策を採用しても、温風と冷風との混合性を良好に維持できるので、車室内吹出空気の左右温度バラツキを小さくして車室内吹出空気の温度制御性を良好に維持できる。
【0028】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0029】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態を適用した車両用空調装置における室内ユニット部のうち、熱交換器部を収容している空調ユニット10を示す。図2はスライドドア単体の斜視図である。この空調ユニット10は車室内前部の計器盤(図示せず)内側において、車両左右(幅)方向の略中央部に配置される。図1の上下前後の矢印は車両搭載状態における方向を示す。車両用空調装置の室内ユニット部は、上記略中央部の空調ユニット10と、計器盤内側において助手席側にオフセット配置される図示しない送風機ユニットとに大別される。
【0030】
送風機ユニットは、外気(車室外空気)または内気(車室内空気)を切替導入する内外気切替箱と、この内外気切替箱に導入された空気を送風する送風機とを備えている。この送風機ユニットの送風空気は、空調ユニット10のケース11内のうち、最下部の空気流入空間12に流入するようになっている。
【0031】
ケース11は、ポリプロピレンのような弾性を有し、機械的強度も高い樹脂にて成形されている。ケース11は、成形上の型抜きの都合、ケース内への空調機器の組付上の理由等から具体的には複数の分割ケース体に分割して成形した後に、この複数の分割ケース体を一体に締結する構成になっている。
【0032】
空調ユニット10のケース11内において空気流入空間12の上方には冷房用熱交換器をなす蒸発器13が小さな傾斜角度でもって略水平方向に配置されている。従って、送風機ユニットの送風空気は空気流入空間12に流入した後、この空間12から蒸発器13を矢印bのように下方から上方へと通過する。蒸発器13は周知のように車両空調用冷凍サイクルの膨張弁26により減圧された低圧冷媒が流入し、この低圧冷媒が送風空気から吸熱して蒸発するようになっている。
【0033】
そして、蒸発器13の上方(空気流れ下流側)には膜状部材を用いて構成されるエアミックス用スライドドア14が配置される。さらに、このエアミックス用スライドドア14の上方(空気流れ下流側)に温水式ヒータコア15が配置されている。このヒータコア15は周知のように車両エンジンの温水(冷却水)を熱源として空気を加熱する暖房用熱交換器である。
【0034】
このヒータコア15も略水平方向に配置されているが、ヒータコア15はケース11内の通路断面積より小さくして、ケース11内のうち車両前方側に偏って配置してある。これにより、ヒータコア15で加熱される温風が流れる温風通路16がケース11内の車両前方側に形成され、そして、ヒータコア15の車両後方側(乗員座席寄りの部位)に、ヒータコア15をバイパスして冷風が流れる冷風通路17が形成される。すなわち、車両前後方向に温風通路16と冷風通路17が並列に形成される。
【0035】
エアミックス用スライドドア14は、蒸発器13とヒータコア15との間にて車両前後方向aに移動(往復動)して、温風通路16を通過する温風と冷風通路17を通過する冷風との風量割合を調整するものであって、この冷温風の風量割合を調整して車室内への吹出空気温度を調整することができる。従って、エアミックス用スライドドア14により車室内への吹出空気の温度調整手段が構成される。
【0036】
ヒータコア15を通過した温風は温風ガイド壁18により車両後方側へガイドされて空気混合部19に向かう。この空気混合部19にて温風が冷風通路17からの冷風と混合して所望温度となる。
【0037】
ケース11において空気混合部19の上方部(空気流れの下流端部)には、図示しない複数の吹出開口部、具体的にはフェイス開口部、デフロスタ開口部およびフット開口部が開口している。周知のごとくフェイス開口部は空気混合部19からの空調空気を乗員の上半身に向けて吹き出すためのもので、デフロスタ開口部は空気混合部19からの空調空気を車両フロントガラス内面に向けて吹き出すためのもので、フット開口部は空気混合部19からの空調空気を乗員の足元部に向けて吹き出すためのものである。これらの複数の吹出開口部は、図示しない吹出モードドア機構により開閉される。
【0038】
ところで、上記したエアミックス用スライドドア14は可撓性を有する樹脂フィルム材からなる第1、第2膜状部材141、142を用いて構成される。この第1、第2膜状部材141、142はケース11内の後述の曲折した経路をその経路形状に沿って変形しながら移動する。
【0039】
次に、エアミックス用スライドドア14を図2に基づいて詳述すると、このスライドドア14は第1、第2膜状部材141、142と剛体からなる枠体143とを組み合わせた構成になっている。
【0040】
第1、第2膜状部材141、142の具体的材質としては可撓性を有し、かつ、摩擦抵抗が小さい樹脂フィルム材、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム等が好適である。そして、膜状部材141、142の板厚は例えば、100〜250μm程度の微小寸法である。第1、第2膜状部材141、142は開口部のない膜形状のみで構成され、本実施形態の第1、第2閉塞部を構成する。
【0041】
枠体143はポリプロピレン等の樹脂成形品からなる矩形状の剛体であり、空気が流通可能なドア開口部144を矩形状の内側部に構成する。この枠体143のドア移動方向aへの前後両側の端部にそれぞれ第1、第2膜状部材141、142の一端部を結合している。従って、ドア開口部144が第1、第2膜状部材141、142の中間部位、すなわち、スライドドア14の移動方向aにおける中央部領域に位置する構成となっている。
【0042】
枠体143は、ドア移動方向aと直交方向(以下ドア幅方向という)に延びる枠部143a、143bが所定間隔で平行に配置され、この枠部143a、143bの長手方向(ドア幅方向)の両端部付近をドア移動方向aに延びる枠部143c、143dにより結合している。従って、これらの枠部143a〜143dにより矩形状(より具体的には長方形)の枠体形状を構成している。
【0043】
また、2本の枠部143a、143bの長手方向の中間部位にはドア移動方向aに延びる2本の補強リブ143e、143fを配置している。これらの枠部143a〜143dおよび補強リブ143e、143fはすべて樹脂により一体成形されている。なお、枠体143の全体形状はドア移動方向aに沿う円弧状に成形されている。
【0044】
枠体143はドアの剛性増加手段としての役割の他に、膜状部材141、142に対してドア操作力(駆動力)を伝達する役割も兼ねるものである。そのため、枠体143の枠部143c、143dの下面部には、それぞれ、ドア移動方向aに延びるギヤ(ラック)143g、143hが枠体143と一体成形で設けられている。このギヤ143g、143hは枠部143c、143dの円弧形状に沿って円弧形状に延びるよう形成されている。
【0045】
ドア幅方向に延びる枠部143a、143bにおいて長手方向の両端部に円柱状のガイドピン143i、143jを形成している。このガイドピン143i、143jは、枠体143からドア幅方向の左右両側へ突出して後述のケース側のガイド溝20内に摺動可能に嵌合する。
【0046】
また、枠部143a、143bにはその長手方向に沿って複数(図2の例では6個)の係止ピン143k、143mが所定間隔にて一体成形されている。この係止ピン143k、143mは枠部143a、143bにおいてドア開口部144に面する内側部位に配置されている。そして、この係止ピン143k、143mを第1、第2膜状部材141、142の一端部に設けた取付穴に挿入して、第1、第2膜状部材141、142の一端部を係止ピン143k、143mにより枠部143a、143bに保持、固定するようになっている。従って、膜状部材141、142の他端部は枠体143により拘束されない自由端となっている。
【0047】
更に、第1、第2膜状部材141、142のうち、温風通路16側(車両前方側)に位置する第1膜状部材141の他端部(自由端)において幅方向の左右両側に切り欠き部141aを形成して、この他端部の中央部に幅寸法を他の部位より小さくした小幅部141bを形成している。後述するようにこの切り欠き部141aおよび小幅部141bは膨張弁26との干渉を回避するために形成される。
【0048】
次に、ガイド溝20について説明すると、ガイド溝20はケース11の左右の側壁部において温風通路16および冷風通路17の開口部16a、17aの直ぐ下方の部位に配置される。より具体的には、ガイド溝20は上記両通路16、17の下方部位にてドア移動方向a、すなわち、車両前後方向に延びるように配置される。
【0049】
このガイド溝20はケース11の左右の側壁部に同一形状で対向するように配置される。この左右のガイド溝20は、所定の間隔にて対向する風上側ガイド壁21と風下側ガイド壁22との間の溝形状により構成される。この風上側ガイド壁21と風下側ガイド壁22はケース11に一体成形される。
【0050】
このガイド溝20は、膜状部材141、142と枠体143とを含むスライドドア14全体を車両前後方向aに摺動可能にガイドするものであり、ガイド溝20のうち、枠体143のガイドピン143i、143jの移動領域、すなわち、図1のドア移動方向aにおいて、温風通路16および冷風通路17の開口部16a、17aの合計開口領域では、ガイド溝20の溝幅寸法をガイドピン143i、143jの径寸法より大きくして、ガイド溝20によりガイドピン143i、143jおよび膜状部材141、142の幅方向端部を摺動可能に保持する。
【0051】
これに対し、ガイド溝20のうち、ガイドピン移動領域よりも車両前方側の領域20aおよび車両後方側の領域20bは図1に示すように下方に向かって大きく湾曲して、第1、第2膜状部材141、142の収納領域を形成する。この膜状部材収納領域20a、20bには、ガイドピン143i、143jが移動してこないので、収納領域20a、20bでは第1、第2膜状部材141、142のドア幅方向の左右両側部分のみを摺動可能に保持する。
【0052】
従って、ガイド溝20のうち、膜状部材収納領域20a、20bにおける溝幅寸法はガイドピン143i、143jの径寸法より小さくすることができる。
【0053】
図1に示すように、ケース11内において、スライドドア14の直ぐ下方の部位で、温風通路16と冷風通路17との中間部位(ケース11内部の車両前後方向の中間部位)にドア駆動軸23がドア幅方向(車両左右方向)に向くように配置されている。この駆動軸23の軸方向の両端部はケース11の壁面の軸受け穴(図示せず)により回転自在に支持されている。
【0054】
この駆動軸23のうち、枠体143のギヤ143g、143hと対応する部位(軸方向の両側部位)にそれぞれ円形駆動ギヤ(ピニオン)24を樹脂により一体成形で設けて、この駆動ギヤ24をギヤ143g、143hとかみ合わせるようになっている。
【0055】
また、駆動軸23の軸方向の一端部はケース11の外部へ突出し、この駆動軸23の突出端部をドア駆動装置を構成するサーボモータ(図示せず)の出力軸に適宜の連結機構を介して連結している。これにより、サーボモータの回転が駆動軸23に伝達され、さらに、駆動軸23の回転は、駆動ギヤ24とドア側ギヤ143g、143hとのかみ合いによりスライドドア14の往復動運動に変換される。
【0056】
一方、スライドドア14が図1のようにケース11内に組付られた状態においては、膜状部材141、142が枠体143よりも空気流れ方向bの風下側に位置する。そして、膜状部材141、142はドア移動方向aの一端部で枠体143に対して固定されているのみである。そのため、膜状部材141、142が矢印b方向の風圧を受けて、膜状部材141、142の上面がケース11側のシール面25に圧着するようになっている。このシール面25は、温風通路16および冷風通路17の開口部16a、17aの周縁部に形成されるものであるから、開口部16a、17aの周縁部では、風下側ガイド壁22がシール面25の一部を形成することになる。
【0057】
ところで、冷凍サイクルの蒸発器13は冷媒流路をなす多数の偏平状チューブとコルゲートフィンとの接合構造から構成される熱交換コア部13aと、このコア部13aの冷媒流路に対する冷媒の分配、集合の役割を果たすタンク部13b、13cとを有している。そして、本実施形態では、両タンク部13b、13cのうち、車両前方側のタンク部13b近傍に、蒸発器13に流入する冷媒を減圧して膨張させる膨張弁26が配置されている。
【0058】
この膨張弁26は、蒸発器13の出口冷媒が流れる冷媒通路部に設けられた感温部と、蒸発器出口冷媒の過熱度に応じて弁開度を調整する弁駆動機構とを一体に構成したボックスタイプのものである。
【0059】
この膨張弁26の配置部位をより具体的に説明すると、膨張弁26は図1に示すように車両前後方向に対しては蒸発器13のタンク部13bの車両前方側に配置される。従って、膨張弁26は図3に示すように温風通路16の開口部16aの車両前方側に配置される。そして、膨張弁26は第1膜状部材141の幅寸法の範囲内において第1膜状部材141の車両前方側の移動経路内に位置している。図3の例では、膨張弁26は第1膜状部材141の幅寸法の範囲内において右端部側の位置に配置されている。
【0060】
このため、膨張弁26は、前述した左右のガイド溝20のうち、右側のガイド溝20の車両前方側の膜状部材収納領域20aと重合する位置に配置されることになる。そこで、この車両前方側の右側の膜状部材収納領域20aは、図3に破線図示するように、膨張弁26を回避して左側へ湾曲するように形成される。従って、膨張弁26の配置部位では、左右のガイド溝20の車両前方側膜状部材収納領域20a相互の車両左右方向の間隔が狭くなっている。
【0061】
そこで、第1膜状部材141の先端部の幅方向の左右両側部に前述した切り欠き部141aを形成し、第1膜状部材141の先端部に小幅部141bを形成することにより、第1膜状部材141の先端部と右側のガイド溝20の車両前方側の膜状部材収納領域20a(膨張弁26)との干渉を回避するようにしている。
【0062】
なお、膨張弁26との干渉回避のみの目的であれば、第1膜状部材141の先端部の右側のみに切り欠き部141aを形成すればよいが、本実施形態では、車室内吹出空気温度の左右方向の温度バラツキ低減等のために第1膜状部材141の先端部の幅方向の左右両側に切り欠き部141aを形成している。
【0063】
そして、第1膜状部材141の形状が矩形状ではなく、先端部の左右両側部に切り欠き部141aを形成し、先端部の幅寸法を狭くした形状とすることに伴って、温風通路16の開口部16a周縁のシール面25に庇状の突出部25aを形成している。
【0064】
この庇状の突出部25aは第1膜状部材141の先端部の小幅部141bを支持するためのものである。この庇状の突出部25aは、図3に示すように温風通路16の開口部16aのうち車両前方側の左右両側部に位置して、第1膜状部材141の左右の切り欠き部141aの面積よりも若干量大きい面積でもって開口部16aの内側へ突出するようにシール面25に形成されている。
【0065】
これにより、第1膜状部材141により温風通路16の開口部16aを全閉する最大暖房位置にスライドドア14が移動したとき、第1膜状部材141の先端部の小幅部141bの縁部を庇状の突出部25aにより支持できる。
【0066】
なお、図4(a)は、温風通路16の開口部16aにおいて、庇状の突出部25aを形成していない車両後方側部位におけるガイド溝20およびシール面25の形状を示す。この図4(a)の部位では風下側ガイド壁22およびシール面25の突出寸法がガイド溝20の風上側ガイド壁21の突出寸法と一致している。
【0067】
これに対し、図4(b)は、温風通路16の開口部16aにおいて、庇状の突出部25aを形成している車両前方側部位におけるガイド溝20およびシール面25の形状を示している。この図4(b)の部位では、ガイド溝20の風下側ガイド壁22が風上側ガイド壁21に比較して開口部16aの内側方向へ拡大することにより、シール面25の形成範囲が拡大されて庇状の突出部25aを形成している。
【0068】
次に、本実施形態の作動を説明すると、蒸発器13で冷却された冷風は矢印bのように温風通路16および冷風通路17の開口部16a、17aに向かって上方へ流れる。そして、エアミックス用スライドドア14が車両前後方向aに移動することにより、スライドドア14の枠体143のドア開口部144と、温風通路16および冷風通路17の開口部16a、17aとの連通面積が変化して、温風通路16からの温風と冷風通路17からの冷風とを所定の風量割合で混合して所望の吹出空気温度を得ることができる。
【0069】
図1はエアミックス用スライドドア14が最も車両後方側に移動した最大冷房状態を示しており、この最大冷房状態では、エアミックス用スライドドア14の枠体143のドア開口部144が冷風通路17の開口部17aを全開する。一方、枠体143の車両前方側に連結された第1膜状部材141がシール面25に圧着して温風通路16の開口部17aを全閉する。
【0070】
これに対し、エアミックス用スライドドア14を最も車両前方側に移動させると最大暖房状態となり、この最大暖房状態では、枠体143のドア開口部144が温風通路16の開口部16aを全開する。一方、枠体143の車両後方側に連結された第2膜状部材142がシール面25に圧着して冷風通路17の開口部17aを全閉する。
【0071】
ところで、本実施形態では、膨張弁26を、前述した左右のガイド溝20のうち、右側のガイド溝20の車両前方側の膜状部材収納領域20aと重合する位置に配置して、空調ユニット10全体の体格の小型化を図っている。しかし、このような膨張弁26の配置は、スライドドア14の車両前方側の第1膜状部材141の移動に対する障害物となる。
【0072】
そこで、本実施形態では、第1膜状部材141の先端部形状を切り欠き部141aにより幅寸法を小さくした小幅部141bを持つ形状にして、第1膜状部材141と膨張弁26(右側の車両前方側膜状部材収納領域20a)との干渉を回避して、第1膜状部材141の移動を支障なく実行できる。
【0073】
また、第1膜状部材141の先端部形状が切り欠き部141aにより幅寸法を小さくした小幅部141bを持つ形状になっていても、温風通路16の開口部16aに対応するシール面25に庇状の突出部25aを形成して、小幅部141bを庇状の突出部25aにより確実に支持できるようにしているから、第1膜状部材141により温風通路16の全閉機能を何ら支障なく良好に実行できる。
【0074】
ところで、温風通路16の開口部16aに対応するシール面25に庇状の突出部25aを形成することにより、温風通路16の開口面積が減少して温風通路16側の圧損上昇の原因となるが、本実施形態によると、温風通路16の開口面積のみが減少して冷風通路17の開口面積は減少しないので、実用上極めて好都合である。
【0075】
すなわち、車両空調装置では、夏期の炎天下駐車後のように冷房熱負荷が非常に大きい条件下で冷房を始動する際には、車室内温度を急速に引き下げるために非常に大きな冷房能力が要求される。その結果、車室内への吹出風量も最大限に増大することが要求される。このような最大冷房時での吹出風量は、冬期の最大暖房時での吹出風量よりも大きな風量が要求される。
【0076】
本実施形態によると、温風通路16の開口面積のみが減少して冷風通路17の開口面積は減少しないので、最大冷房時での吹出風量が低下せず、最大冷房性能を発揮できる。また、冷風通路17側の圧損が上昇しないので、最大冷房時の送風騒音の増加も防止できる。
【0077】
なお、最大暖房時には温風通路16の開口面積が減少して温風通路16側の圧損上昇が起こるが、最大暖房時での吹出風量は元来最大冷房時での吹出風量より少なくてよいので、温風通路16の開口面積の減少による悪影響は実用上非常に小さい。
【0078】
以上要するに本実施形態では、温風通路16が必要風量の小さい第1空気通路を構成し、冷風通路17が必要風量の大きい第2空気通路を構成することになる。そして、温風通路16側(第1空気通路側)周辺に配置される膨張弁26がスライドドア14の移動の障害物となっても、この障害物とスライドドア14との干渉を回避できるとともに、この干渉回避のための対策に基づく不具合をうまく抑制できる。
【0079】
また、第1膜状部材141の先端部の幅方向の左右両側に切り欠き部141aを形成して、第1膜状部材141の先端部の切り欠き部141aおよび小幅部141bを左右対称形状にしているから、温風通路16の開口部16a周縁部の庇状の突出部25aも左右対称の形状に形成できる。この結果、温風通路16を通過する温風の車両左右方向に対する分布を左右均等にできる。これにより、空気混合部19で混合される空調空気の車両左右方向の温度分布を左右均等にできる。従って、上記の干渉回避のための対策を採用しても、車室内吹出空気の左右の温度バラツキを小さくして、車室内吹出空気の温度制御性を良好に維持できる。
【0080】
また、温風通路16の開口部16a周縁部の庇状の突出部25aおよび第1膜状部材141の形状を左右対称にしているから、これらの形状を共通にしたまま、膨張弁26をスライドドア14の幅方向中心に対して右側(図3)、左側のいずれにも配置できる。このため、膨張弁26を配置場所周辺の形状変更なしで左右いずれの側にも配置できる。
【0081】
(他の実施形態)
なお、本発明は上記の一実施形態に限定されることなく、以下のように種々変更できる。
【0082】
(1)スライドドア14に剛体の枠体143を用いて空気通過用のドア開口部144を構成しているが、剛体の枠体143を廃止して第1膜状部材141と第2膜状部材142との中間部位に剛性を高めた膜状部材を配置し、この剛性を高めた膜状部材部分に空気通過用のドア開口部144を構成してもよい。
【0083】
(2)上記の一実施形態では、温風通路(第1空気通路)16を閉塞する第1閉塞部を第1膜状部材141により構成し、また、冷風通路(第2空気通路)17を閉塞する第2閉塞部を第2膜状部材142により構成しているが、この第1閉塞部および第2閉塞部を可撓性のない剛体製の板状部材で構成してもよい。
【0084】
(3)上記の一実施形態では、スライドドア14によりエアミックスドアを構成しているが、複数の吹出開口部を開閉する吹出モードドア等に本発明によるスライドドア14を適用してもよい。
【0085】
(4)上記の一実施形態では、車両用空調装置における空気通路の開閉について説明したが、本発明は、車両用空調装置における空気通路の開閉に限らず、種々な用途の空気通路の開閉に対して広く適用できるものである。
【0086】
(5)上記の一実施形態では、第1膜状部材141の先端部の幅方向の左右両側に切り欠き部141aを形成して、第1膜状部材141の先端部の切り欠き部141aおよび小幅部141bを左右対称形状にしているが、前述した「車室内吹出空気の左右の温度バラツキ」といった機能上の不具合が問題視されない用途においては、第1膜状部材141の先端部の幅方向の左右両側のうち、膨張弁26のような障害物が配置される片側のみ(図3の例では右側のみ)に切り欠き部141aを形成するようにしてもよい。
【0087】
この場合は、庇状の突出部25aも左右両側でなく、片側のみに形成すればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す空調ユニット部の要部断面図である。
【図2】図1のエアミックス用スライドドア単体の斜視図である。
【図3】図1の温風通路および冷風通路の開口形状を示す斜視図である。
【図4】(a)は図1の温風通路開口部のうち後方側部位の一部斜視図、(b)は図1の温風通路開口部のうち前方側部位の一部斜視図である。
【図5】先願発明における問題点の説明に供するスライドドア単体の斜視図である。
【図6】先願発明におけるスライドドアの空気通路への組付状態を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
11…ケース、14…エアミックス用スライドドア、
16…温風通路(第1空気通路)、17…冷風通路(第2空気通路)、
16a、17a…開口部、25…シール面、25a…庇状の突出部、
26…膨張弁(障害物)、
141、142…第1、第2膜状部材(第1、第2閉塞部)、
141a…切り欠き部、141b…小幅部、143…枠体、
144…ドア開口部。
Claims (7)
- 第1空気通路(16)および第2空気通路(17)を並んで形成するケース(11)と、
前記ケース(11)内に前記第1、第2空気通路(16、17)の開口部周縁に沿って移動可能に配置されたスライドドア(14)とを備え、
前記スライドドア(14)は、空気流通用のドア開口部(144)と、前記ドア開口部(144)のうちドア移動方向の片側部に配置され前記第1空気通路(16)を閉塞する第1閉塞部(141)と、前記ドア開口部(144)のうち前記ドア移動方向の他の片側部に配置され前記第2空気通路(17)を閉塞する第2閉塞部(142)とを有する構成になっており、
前記スライドドア(14)の移動により前記ドア開口部(144)および前記第1、第2閉塞部(141、142)と前記第1、第2空気通路(16、17)との重合関係が変化して前記第1、第2空気通路(16、17)を開閉する空気通路開閉装置において、
前記第1空気通路(16)は前記第2空気通路(17)に比較して必要風量が小さい空気通路であり、
前記ケース(11)において前記第1空気通路(17)の外側部位で、かつ、前記第1閉塞部(141)の移動の障害となる部位に障害物(26)が配置されるようになっており、
前記第1閉塞部(141)の先端側に幅寸法を小さくした小幅部(141b)を設け、
前記第1空気通路(16)の開口部周縁に形成されるシール面(25)に前記第1閉塞部(141)の前記小幅部(141b)を支持する庇状の突出部(25a)を形成し、
前記ドア開口部(144)が前記第1空気通路(16)上に重合して前記第1空気通路(16)を開口する位置に前記スライドドア(14)が移動したときに、前記第1閉塞部(141)は前記小幅部(141b)により前記障害物(26)との干渉を回避し、
一方、前記第1閉塞部(141)が前記第1空気通路(16)上に重合して前記第1空気通路(16)を閉塞する位置に前記スライドドア(14)が移動したときは、前記第1閉塞部(141)の前記小幅部(141b)を前記庇状の突出部(25a)により支持することを特徴とする空気通路開閉装置。 - 前記第1閉塞部および前記第2閉塞部をそれぞれ可撓性を有する膜状部材(141、142)により構成したことを特徴とする請求項1に記載の空気通路開閉装置。
- 前記ドア開口部(144)を剛体からなる枠体(143)により構成し、
前記第1閉塞部を構成する前記膜状部材(141)の端部および前記第2閉塞部を構成する前記膜状部材(142)の端部をそれぞれ前記枠体(143)に結合したことを特徴とする請求項2に記載の空気通路開閉装置。 - 車両に搭載される空気通路開閉装置であって、前記障害物(26)は車両周辺部品であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の空気通路開閉装置。
- 車室内へ吹き出される空気を加熱する暖房用ヒータコア(15)と、
前記暖房用ヒータコア(15)をバイパスして冷風が流れる冷風通路(17)と、
前記暖房用ヒータコア(15)で加熱される温風が流れる温風通路(16)と、
前記冷風通路(17)の冷風風量と前記温風通路(16)の温風風量との割合を調整するエアミックスドア(14)とを備える車両用空調装置において、
前記エアミックスドア(14)を請求項1ないし4のいずれか1つに記載のスライドドアにより構成し、
前記温風通路(16)を前記第1空気通路により構成し、前記冷風通路(17)を前記第2空気通路により構成したことを特徴とする車両用空調装置。 - 前記暖房用ヒータコア(15)の空気流れ上流側に車室内へ吹き出される空気を冷却する冷凍サイクルの蒸発器(13)を備え、
前記障害物は、前記蒸発器(13)に流入する冷媒を減圧して膨張させる膨張弁(26)であることを特徴とする請求項5に記載の車両用空調装置。 - 前記第1閉塞部(141)の幅方向の左右両側に切り欠き部(141a)を形成して、前記小幅部(141b)を左右対称形状とし、
前記庇状の突出部(25a)を前記第1空気通路(16)の幅方向の左右両側に形成して前記庇状の突出部(25a)を左右対称形状としたことを特徴とする請求項5または6に記載の車両用空調装置。
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