JP4055178B2 - 排水性舗装用排水路の注水口におけるスライド部の構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、排水性舗装用排水路の注水口におけるスライド部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、排水性舗装用排水路は、通常、コンクリート製歩車道境界ブロックの側面に敷設して使用することを標準とするが、既設の縁石が路面排水用側溝として用いられるコンクリート製のL型縁石の場合もある。
【0003】
L型縁石の場合、路面排水を排水桝に流水する機能がすでに備わっているため、排水性舗装用排水路を敷設する場合、排水性舗装用排水路の表面を露出させる方法と、排水性舗装材で排水性舗装用排水路を埋設する方法(図9参照)の両方が選択可能である。
【0004】
しかし、いずれの場合にも排水性舗装用排水路内に雨水等と一緒に流れ込み、該排水路内に堆積するゴミ・土砂を取り除くための注水口が、排水路の一定間隔置きに設けられており、この注水口のスライド部は機能上、排水性舗装の路面表面に露出して設けられており、通常時にはスライド部材で閉じられ、清掃時には該スライド部材が水平方向にスライドし、開口するよう構成されている。
【0005】
そして、L型縁石の場合、二輪車等が通行する位置に排水性舗装用排水路を敷設することになり、排水路は埋設されているが、注水口のスライド部が路面表面に露出している結果、その上を二輪車のタイヤや通行人が通行する可能性が多くなり、その場合、注水口の本体上面とスライド部上面の間には段差を生じ、二輪車の運転者に不快感を与えることが懸念される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこでこの発明は、この排水性舗装用排水路の注水口の本体とスライド部に生ずる段差を解消すると共に、スライド部の開閉を容易にすると共に、安全な排水性舗装用排水路の注水口におけるスライド部の構造を開発することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、この発明は、路面に露出した排水性舗装用排水路の注水口におけるスライド部において、注水口本体上面と、スライド部材上面との必然的に生ずる段差に対して、注水口本体の上面と面一にする厚みを有する段差解消プレートを、スライド部材に重ねて設け、該段差解消プレートとスライド部材とを着脱自在に固定ボルトでネジ止めすることであり、また、該段差解消プレートにボルト固定穴を設けると共に、該段差解消プレートの底面には長尺ボルトを垂下して設け、スライド部には固定ボルト穴と前記長尺ボルトを挿入する長穴を設け、前記長尺ボルトの先端にはナットを螺着することである。
【0008】
さらに、スライド部の一端部の角部にブラケットを突出し、該ブラケットに穴を設け、該スライド部に段差解消プレートを重ね、該段差解消プレート裏面であって、ブラケットの穴に応当する箇所に長尺材を垂下して設け、該長尺材をブラケットの穴に挿通して止め具を装着するものである。尚、段差解消プレートには、表面に、チェッカープレートを設けることもある。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面とともに本発明の第1の発明の一実施例を図1(a)、(b)に従って説明すると、排水性舗装用排水路におけるスライド部(X)において、本体上面(1)と、スライド部材(2)の上面(2a)との段差を面一にする厚みを有する段差解消プレート(3)を、スライド部材(2)に重ねて設け、該段差解消プレート(3)とスライド部材(2)とを着脱自在に固定ボルト(4)でネジ止めするものである。 固定ボルト(4)は2ケ所設けており、スライド部(X)の中央の穴(4a)は、指を差し込み開閉するための穴である。
【0010】
次に、この発明の第2の発明の一実施例を図2(a)、図2(b)、図2(c)、図2(d)そして、図3に従って説明すると、排水性舗装用排水路におけるスライド部(X)において、本体上面(1)と、スライド部材(2)の上面(2a)との段差を面一にする厚みを有する段差解消プレート(3)を、スライド部材(2)に重ねて設けるに当たり、該段差解消プレート(3)にボルト固定穴(5)を設けると共に、該段差解消プレート(3)の底面には長尺材(6)、例えば、ボルトあるいは先端に割りピン穴を有する丸棒を垂下して設け、スライド部材(2)には固定ボルト穴(7)と前記長尺ボルト(6)を挿入する長穴(8)を設け、前記長尺材(6)の先端には止め具(9)、例えばナットあるいは割りピンを螺着あるいは装着したことを特徴とする排水性舗装用排水路におけるスライド部の構造からなるものである。
【0011】
さらに、この発明の第3の発明の一実施例を図4(a)、図4(b)、図5(a)、図5(b)、図6、図7そして図8に従って説明すると、排水性舗装用排水路におけるスライド部(X)において、本体上面(1)と、スライド部材(2)の上面(2a)との段差を面一にする厚みを有する段差解消プレート(3)を、スライド部材(2)に重ねて設けるに当たり、スライド部材(2)の一端部の角部付近にブラケット(10)を突出し、該スライド部材(2)に段差解消プレート(3)を、ブラケット(10)の上部を覆うように重ねて設けることにより、段差解消プレートの隅部〔ブラケットのない側の端部上面〕を押すことで、該プレート(3)が起き上がるような構造としたものであり、その手段として、段差解消プレート(3)の裏面であって、ブラケット(10)に応当する箇所に長尺ボルト(11)を垂下して設け、該長尺ボルト(11)をブラケット(10)の穴に挿通してナット(12)を締めたことを特徴とする排水性舗装用排水路におけるスライド部の構造からなるものである。
【0012】
そして、これら第1,第2,第3の各段差解消プレート(3)には、表面に、突起模様であるチェッカープレート(13)を設けてもよいものである。
【0013】
【発明の効果】
この発明によると、排水性舗装用排水路におけるスライド部において、注水口とスライド部材との段差を、段差解消プレートを設けることにより解消でき、二輪車の運転者や歩行者に不快感を与えることなく、また、スライド部の開閉の際には皿ボルトを外して段差解消プレートを取り除いてから、スライド部材を移動させて開口したり、段差解消プレートの隅部を押すことにより、該プレートが起き、その起きたプレートを摘んでスライド部材を移動させて開口したり、さらに、段差解消プレートのボルトが紛失しても、該段差解消プレートとスライド部材とをボルトにてナットで固定するため、紛失することがなく、極めて有益なる効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の発明の一実施例を示す(a)取付け説明図及び(b)一部欠截斜視図である。
【図2】本発明の第2の発明に使用する段差解消プレートの(a)平面図及び(b)側面図、並びにスライド部材の(c)平面図及び(d)側面図である。
【図3】本発明の第2の発明の一実施例を示す作動説明図である。
【図4】本発明の第3の発明の一実施例を示す(a)外観図(プレート閉)及び(b)一部欠截斜視操作説明図である。
【図5】同じく(a)一部欠截斜視操作説明図及び(b)外観図(プレート開)である。
【図6】本発明の第3の発明の一実施例を示す正面図である。
【図7】本発明の第3の発明の一実施例を示す作動説明図である。
【図8】本発明の第3の発明の一実施例を示す側面図である。
【図9】排水性舗装用排水路を示す一部欠截斜視図である。
【符号の説明】
1 本体
2 スライド部材
2a 上面
3 段差解消プレート
4 固定ボルト
4a 穴
5 固定穴
6 長尺材
7 固定ボルト穴
8 長穴
9 止め具
10 ブラケット
11 長尺ボルト
12 ナット
13 チェッカープレート
X スライド部
Claims (3)
- 通常時は閉口しており、排水性舗装用排水路の清掃をする際、排水路内に注水するための注水口において、注水口本体上面と、該本体の長手方向にスライドする,スライド部材の上面との段差を面一にする厚みを有する段差解消プレートを、スライド部材に重ねて設け、該段差解消プレートとスライド部材とを着脱自在に固定ボルトでネジ止めすることを特徴とする排水性舗装用排水路の注水口におけるスライド部の構造。
- 通常時は閉口しており、排水性舗装用排水路の清掃をする際、排水路内に注水するための注水口において、注水口本体上面と、該本体の長手方向にスライドする,スライド部材の上面との段差を面一にする厚みを有する段差解消プレートを、スライド部材に重ねて設けるに当たり、該段差解消プレートに固定穴を設け、該固定穴とスライド部材に形成した長穴を挿通して長尺材を垂下して設け、該長尺材の先端には止め具を装着したことを特徴とする排水性舗装用排水路の注水口におけるスライド部の構造。
- 通常時は閉口しており、排水性舗装用排水路の清掃をする際、排水路内に注水するための注水口において、注水口本体上面と、該本体の長手方向にスライドすし、断面形状が、両側面と上面とでコ字状に形成され、かつ、本体の内面と摺動可能なスライド部材を設け、該上面との段差を面一にする厚みを有する段差解消プレートを、スライド部材に重ねて設けるに当たり、スライド部材の上面の一端部付近にブラケットを突出し、該スライド部材に段差解消プレートを、一端部が該ブラケットの上部を覆うように重ねて設け、該段差解消プレート裏面であって、該ブラケットに応当する箇所に長尺ボルトを垂下して設け、該長尺ボルトをブラケットの穴に挿通してナットを締めたことを特徴とする排水性舗装用排水路の注水口におけるスライド部の構造。
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JP30361297A JP4055178B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 排水性舗装用排水路の注水口におけるスライド部の構造 |
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Publications (2)
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JPH11117214A JPH11117214A (ja) | 1999-04-27 |
JP4055178B2 true JP4055178B2 (ja) | 2008-03-05 |
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ID=17923097
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JP30361297A Expired - Lifetime JP4055178B2 (ja) | 1997-10-16 | 1997-10-16 | 排水性舗装用排水路の注水口におけるスライド部の構造 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4055178B2 (ja) |
-
1997
- 1997-10-16 JP JP30361297A patent/JP4055178B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH11117214A (ja) | 1999-04-27 |
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