JP4052819B2 - 生姜の有効成分を含む抽出物の製造方法、およびその抽出物を含む医薬組成物 - Google Patents
生姜の有効成分を含む抽出物の製造方法、およびその抽出物を含む医薬組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4052819B2 JP4052819B2 JP2001211163A JP2001211163A JP4052819B2 JP 4052819 B2 JP4052819 B2 JP 4052819B2 JP 2001211163 A JP2001211163 A JP 2001211163A JP 2001211163 A JP2001211163 A JP 2001211163A JP 4052819 B2 JP4052819 B2 JP 4052819B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eluate
- concentrated
- extract
- pharmaceutical composition
- ginger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61Q—SPECIFIC USE OF COSMETICS OR SIMILAR TOILETRY PREPARATIONS
- A61Q5/00—Preparations for care of the hair
- A61Q5/02—Preparations for cleaning the hair
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K36/00—Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
- A61K36/18—Magnoliophyta (angiosperms)
- A61K36/88—Liliopsida (monocotyledons)
- A61K36/906—Zingiberaceae (Ginger family)
- A61K36/9068—Zingiber, e.g. garden ginger
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/96—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution
- A61K8/97—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution from algae, fungi, lichens or plants; from derivatives thereof
- A61K8/9706—Algae
- A61K8/9717—Rhodophycota or Rhodophyta [red algae], e.g. Porphyra
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K8/00—Cosmetics or similar toiletry preparations
- A61K8/18—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition
- A61K8/96—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution
- A61K8/97—Cosmetics or similar toiletry preparations characterised by the composition containing materials, or derivatives thereof of undetermined constitution from algae, fungi, lichens or plants; from derivatives thereof
- A61K8/9783—Angiosperms [Magnoliophyta]
- A61K8/9794—Liliopsida [monocotyledons]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P17/00—Drugs for dermatological disorders
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P29/00—Non-central analgesic, antipyretic or antiinflammatory agents, e.g. antirheumatic agents; Non-steroidal antiinflammatory drugs [NSAID]
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P31/00—Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
- A61P31/10—Antimycotics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P7/00—Drugs for disorders of the blood or the extracellular fluid
- A61P7/02—Antithrombotic agents; Anticoagulants; Platelet aggregation inhibitors
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Public Health (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Biotechnology (AREA)
- Medicinal Chemistry (AREA)
- Pharmacology & Pharmacy (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Microbiology (AREA)
- Natural Medicines & Medicinal Plants (AREA)
- Epidemiology (AREA)
- Mycology (AREA)
- Botany (AREA)
- Birds (AREA)
- Communicable Diseases (AREA)
- Oncology (AREA)
- Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
- Hematology (AREA)
- Dermatology (AREA)
- Rheumatology (AREA)
- Pain & Pain Management (AREA)
- Diabetes (AREA)
- Alternative & Traditional Medicine (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Medicines Containing Plant Substances (AREA)
- Medicinal Preparation (AREA)
- Cosmetics (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生姜から有効成分を含む抽出物を得る方法に関する。さらに、それを含む抗炎症、抗血小板凝集および抗真菌活性を有する医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生姜は、漢方生薬として制吐剤、去痰剤、鎮咳剤および健胃剤として用いられてきた。生姜の主要な香気および辛味成分は、ジンゲロン、ジンゲロールおよびショウガオールである。ジンゲロールは、強心作用、マウスにおいて摘出門静脈の収縮抑制、マウスまたはラットにおいて血管のエイコサノイド誘発収縮の調節、などの作用があり、ショウガオールは、血管収縮作用、カラゲニン誘発足掌浮腫の抑制、血小板凝集の抑制、などの活性がある、と報告されている。例えば米国特許第5,804,603号を参照。
【0003】
さらに、特開平7−258104号公報にはガン転移抑制剤として、特開平7−25777号公報にはアルツハイマー痴呆症またはパーキンソン氏病等の神経退行性病に有効な向神経性因子の合成促進剤として、特開平6−293653号公報、米国特許第5,494,668号および5,683,698号には抗リュウマチ剤として、特開平6−227931号公報には抗微生物組成物として、特開平6−107556号公報には鎮痛組成物として、それぞれ生姜成分を用いた医薬が開示されている。
【0004】
このような有効成分は生姜の精油に含まれている。これまでに200種以上の様々な揮発成分が、精油中に見出されており、それらの薬理学的活性も確認されている。生姜の精油成分は種々のテルペンと若干の非テルペノイド化合物との混合物を含むことから、生姜は、シクロオキシゲナーゼおよびリポキシゲナーゼ生成物の活性を抑制する、即ち、エイコサノイド合成の二重抑制剤となり得る、ということが実験データから推測できる。
【0005】
さらに、生姜は薬理効果があるだけでなく副作用がないという利点が臨床的に示されている。具体的には,リューマチ様関節炎患者28人、骨関節炎患者18人、筋肉症患者10人の計56名の患者に生姜粉末を投与したところ、3分の4以上のリューマチ関節炎患者において程度は異なるが疼痛や腫脹を軽減することができ、全ての筋肉症患者において疼痛を軽減することができ、さらに、3〜30ヶ月間継続的に摂取しても副作用は生じなかった、と報告されている。詳しくはSrivastava and Mustafa; Medical Hypotheses; 1992; 39 342-348を参照。
【0006】
生姜は非ステロイド抗炎症薬としての作用も有する。具体的には、プロスタノイドの合成および5−リポキシゲナーゼの生成を抑制することにより、関節炎および筋肉症の症状を軽減することができる。この作用は、プロスタノイドおよびロイコトリエンの形成低減によるものと推測される。このような非ステロイド抗炎症薬は、抗炎症作用のほかに、鎮痛作用、解熱作用を有する。例えば、ラットに3gの生姜抽出物を投与して、カラゲニン誘発足掌浮腫の抑制効果を調べたところ、アセチルサルチル酸に匹敵する効果が得られることがMascolo等によって報告されている(Mascolo N. et al., Journal of Ethnopharmocology 1989, 27, 129-140)。
【0007】
上述のような生姜の多様な有効成分を効果的に利用するには、生姜の粗抽出物を精製する必要がある。しかしながら従来の精製法では、単一成分にすることはできても、活性が弱まってしまったり、保存性が著しく低下したり、様々な問題点があった。
【0008】
一方、皮膚糸状菌(Dermatophytes)、特に白癬菌[例えば、紅色白癬菌(Trichophyton rubrum)や、毛瘡白癬菌(Trichophyton mentagrophytes)など]は、爪真菌症および足部白癬の通常の病原である(Roberts DT., British Journal of Dermatology. 141 Supple 56:1-4, 1999 Nov.; Roldan YB. et al., Mycoses, 43(5):181-3, 2000参照)。ピチロスポルム−オバーレ(Pityrosporum ovale)またはマラセジア菌(Malassezia)は、でん風、毛包炎、間擦疹の病因となる菌である。いくつかの研究によれば、ピチロスポルム−オバーレが脂漏性皮膚炎および軽症脂漏性皮膚炎(ふけ)と深い関係があることが示唆されている(Nenoff P. et al., Dermatology. 191(4):311-4, 1995; Bulmer AC. et al., Mycopathologia, 147(2)63-5, 1999参照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、有効成分を含む生姜抽出物を活性を失うことなく製造する方法を提供することである。さらに、本発明の方法により得られた生姜抽出物を含む抗炎症医薬組成物、抗血小板凝集医薬組成物、または抗真菌医薬組成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明らは、生姜の根を有機溶媒、蒸気蒸留、または超臨界二酸化炭素で抽出し、得られた粗抽出物を逆相クロマトグラフィに通すことにより、例えばショウガオール、ジンゲロールまたはデヒドロジンゲルジオンなどの生姜の有効成分を含む抽出物が得られることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0011】
従って本発明は、粉砕した生姜の根を濾過して濾液および残渣を得る段階と、前記濾液を第1有機溶媒で抽出し、得られた抽出物溶液を回収し、有機溶媒を蒸発させ、第1濃縮抽出物溶液を得る段階と、前記残渣を第2有機溶媒で抽出し、得られた抽出物溶液を回収し、有機溶媒を蒸発させ、第2濃縮抽出物溶液を得る段階と、前記第1濃縮抽出物溶液および前記第2濃縮抽出物溶液を合わせる段階とからなる方法(I);
粉砕した生姜の根または生姜の乾燥根粉末を前記第2有機溶媒で抽出し、得られた抽出溶液を回収し、第2有機溶媒を蒸発させる方法(II);または
粉砕した生姜の根または生姜の乾燥根粉末を蒸気蒸留し、得られた蒸留物を蒸発により濃縮する方法(III)
のいずれかによって生姜の粗抽出物を得る段階(a)と、
該粗抽出物を逆相カラムクロマトグラフィーで、水、第1溶剤の順に溶出させ、第1溶剤で溶出した第1溶出液を得る段階(b)と、
第1溶出液から第1溶剤を蒸発させて除去し、有効成分を含む第1濃縮溶出液を得る段階(c)と、を含み、
該第1溶剤はクロロホルムよりも強い極性を有することを特徴とする、第1濃縮溶出液の製造方法である。
【0012】
さらに本発明は、該粗抽出物または該第1濃縮溶出液1g中に、0〜10mgの6−ショウガオール、1〜150mgの6−ジンゲロール、および、0〜40mgの6−デヒドロジンゲルジオンを含む、前記方法である。
【0013】
さらに本発明は、該第1溶剤はメタノールである、前記方法である。
【0014】
さらに本発明は、該粗抽出物は、方法(I)により得られる、前記方法である。
【0015】
さらに本発明は、該第1有機溶媒はエーテルである、前記方法である。
【0016】
さらに本発明は、該第2有機溶媒はアセトン、メタノール、エタノールまたはそれらの混合物である、前記方法である。
【0017】
さらに本発明は、該第2有機溶媒はアセトンである、前記方法である。
【0018】
さらに本発明は、該粗抽出物は、方法(II)により得られる、前記方法である。
【0019】
さらに本発明は、該第2有機溶媒はアセトン、メタノール、エタノールまたはそれらの混合物である前記方法である。
【0020】
さらに本発明は、該第2有機溶媒はアセトンである、前記方法である。
【0021】
さらに本発明は、該粗抽出物は、方法(III)により得られる、前記方法である。
【0023】
さらに本発明は、該逆相カラムクロマトグラフィーは、多孔性の吸着剤を用いたものである、前記方法である。
【0034】
さらに本発明は、前記方法で得られる第1濃縮溶出液の有効治療量と、医薬上許容される担体または希釈剤とからなる、抗炎症医薬組成物である。
【0035】
さらに本発明は、前記方法で得られる第1濃縮溶出液の有効治療量と、医薬上許容される担体または希釈剤とからなり、前記第1濃縮溶出液は、前記方法(I)または前記方法(II)で得られた粗抽出物を用いて製造されてなる、抗血小板凝集医薬組成物である。
【0036】
さらに本発明は、前記方法で得られる第1濃縮溶出液の有効治療量と、医薬上許容される担体または希釈剤とからなり、前記第1濃縮溶出液は、前記方法(I)または前記方法(II)で得られた粗抽出物を用いて製造されてなる、抗真菌医薬組成物である。
【0037】
さらに本発明は、前記段階(b)の後に、さらに続いて第2溶剤で溶出させ、第2溶剤で溶出した第2溶出液を得る段階(b’)と、第2溶出液から第2溶剤を蒸発させて除去し、有効成分を含む第2濃縮溶出液を得る段階(d)とを含み、かつ段階(b’)における第2溶剤は、第1溶剤より弱いがクロロホルムより強い極性を有することを特徴とする、第2濃縮溶出液の製造方法である。
【0038】
さらに本発明は、上述の方法で得られる第2濃縮溶出液の有効治療量と、医薬上許容される担体または希釈剤とからなる、抗炎症医薬組成物である。
さらに本発明は、さらに該第1濃縮溶出液の有効治療量を含む、上述の医薬組成物である。
【0039】
さらに本発明は、毛瘡白癬菌またはピチロスポルム−オバーレに関連する疾患の治療に用いられる、前記医薬組成物である。
【0040】
さらに本発明は、該疾患は、足部白癬、頭部白癬、股癬、円癬、爪真菌症、頭部糠疹、でん風、ピチロスポルム毛包炎、脂漏性皮膚炎、またはふけである、前記医薬組成物である。
【0041】
さらに本発明は、シャンプー、バスクリーム、石鹸、ボディローション、ボディクリームまたは洗浄剤の形態である、前記医薬組成物である。
【0042】
さらに本発明は、シャンプーの形態である、前記医薬組成物である。
【0043】
【発明の実施の形態】
本発明の生姜の有効成分を含む抽出物の製造方法は、新鮮な生姜または生姜の乾燥粉末を原料として粗抽出物を得て、これを逆相カラムクロマトグラフィーで水または溶剤で溶出させて各種溶出液を得て、これから溶媒を揮発させて濃縮溶出液を得ることを特徴とする。以下、各段階ごとに詳細に説明する。
【0044】
まず生姜の粗抽出物を得る段階(a)について説明する。粗抽出物は以下の方法(I)〜(IV)のいずれかによって得られる。
【0045】
方法(I)は、粉砕した生姜の根を濾過して濾液および残渣を得る段階と、前記濾液を第1有機溶媒で抽出し、得られた抽出物溶液を回収し、有機溶媒を蒸発させ、第1濃縮抽出物溶液を得る段階と、前記残渣を第2有機溶媒で抽出し、得られた抽出物溶液を回収し、有機溶媒を蒸発させ、第2濃縮抽出物溶液を得る段階と、前記第1濃縮抽出物溶液および前記第2濃縮抽出物溶液を合せる段階とからなる。有機溶媒の蒸発は、生姜の所望の成分の活性を失わないように、好ましくは減圧下でなされる。残渣からの抽出工程は、数回行ってもよい。
【0046】
6−ショウガオール、6−ジンゲロール、および6−デヒドロジンゲルジオンを含むように抽出するためには、第1有機溶媒は、好ましくはエーテルであり、第2有機溶媒は、好ましくはアセトン、メタノール、エタノールまたはそれらの混合物であり、さらに好ましくはアセトンである。このような抽出方法では有機溶媒の種類によって抽出される成分も異なるため、抽出したい成分に応じて適宜選択されるべきである。
【0047】
方法(II)は、粉砕した生姜の根または生姜の乾燥根粉末を前記第2有機溶媒で抽出し、得られた抽出溶液を回収し、第2有機溶媒を蒸発させることからなる。好ましい第2有機溶媒は、方法(I)と同様である。抽出工程は、数回行ってもよい。
【0048】
方法(III)は、粉砕した生姜の根または生姜の乾燥根粉末を蒸気蒸留し、得られた蒸留物を蒸発により濃縮することからなる。当該方法において、蒸気は、一般的には水蒸気である。生姜の有効成分は水蒸気とともに沸騰し、この蒸気を冷却し、水分を蒸発させれば濃縮溶出液を得ることができる。
【0049】
方法(IV)は、粉砕した生姜の根または生姜の乾燥根粉末を超臨界二酸化炭素で抽出し、得られた抽出溶液を回収し、二酸化炭素を蒸発させることからなる。このような超臨界流体を用いた抽出方法は、低温でなされるために熱に不安定な有効成分の失活を防ぎ、また有機溶媒が残留しない、という利点がある。本発明で用いられる超臨界二酸化炭素は、臨界温度が31.1℃と常温に近いため、生姜の有効成分を分離するのに適している。
【0050】
具体的な実験条件の一例を述べると、例えば、室温を35〜60℃に維持された、原料を中に含む抽出室に、流速45L/分で二酸化炭素を送り、高圧ポンプで室圧を1.7×107〜2.8×107Paに調節する。抽出終了後、粗抽出物から二酸化炭素を蒸発させる。各実験条件は、適宜選択されうるものであって、これに限られない。
【0051】
次に段階(b)において、段階(a)で得られた粗抽出物を逆相カラムクロマトグラフィーで、水、第1溶剤、第2溶剤の順に溶出させ、第1溶剤で溶出した第1溶出液および第2溶剤で溶出した第2溶出液を得る。当該クロマトグラフィーに用いられるカラムは、製造条件にあわせて適宜選択されるものであり、特に限定されない。用いられる吸着剤は、逆相カラムクロマトグラフィーに用いられるものであれば特に限定されないが、好ましくは多孔性の吸着剤が用いられる。生姜の有効成分を分離するためには、好ましくはDIAION(R)HP20(三菱化学株式会社)、セファデックスLH−20(ファルマシア社)、RP−18(ナカライテスク社)、さらに好ましくはDAIAION(R)HP20が好適に用いられる。これは化学的に安定であるため各種溶媒を溶出液として用いることができ、さらに、分子量数万もの天然有機物の吸着が可能であるため、好適に使用され得る。
【0052】
第一溶剤および第二溶剤について、第2溶剤は、第1溶剤より弱いがクロロホルムより強い極性を有している。この条件を満たしていればいずれの溶媒も使用可能であるが、生姜の有効成分を分離する観点において、好ましくは、第1溶剤はメタノールであり、第2溶剤はアセトンである。
【0053】
次に段階(c)において、第1溶出液から第1溶剤を蒸発させて除去し、有効成分を含む第1濃縮溶出液を得る。同様に段階(d)において、有効成分を含む第2溶出液から第2溶剤を蒸発させて除去し、第2濃縮溶出液を得る。蒸発方法は、好ましくは減圧することにより行われ、適切な程度まで濃縮させ得る。
【0054】
このようにして得られた第1または第2溶出液は、その1g中に、0〜10mgの6−ショウガオール、1〜150mgの6−ジンゲロール、および、0〜40mgの6−デヒドロジンゲルジオンを有効成分として含むことが好ましく、医薬として有用である。具体的には、当業界周知の医薬上許容される担体または希釈剤とともに、抗炎症医薬組成物、抗血小板凝集医薬組成物、または、抗真菌医薬組成物に好適に用いられる。好ましくは、段階(c)で得られた第1濃縮溶出液または段階(d)で製造された第2濃縮溶出液のいずれかを含む医薬組成物である。
【0055】
また、中間抽出物である段階(a)で得られた粗抽出物も、上記有効成分を含み、同様に医薬として有用に用いられ得る。具体的には、医薬上許容される担体または希釈剤とともに、抗炎症医薬組成物、抗血小板凝集医薬組成物、または抗真菌医薬組成物に好適に用いられ得る。
【0056】
本発明の抗炎症活性を有する医薬組成物の投与方法としては、経口投与または非経口投与のいずれでもよい。製剤例としては、本発明の抽出物を含む、液剤、クリーム、軟膏の形態が挙げられるがこれらに限定されない。これらは治療の目的に合わせて適宜選択されるべきである。
【0057】
このような抗炎症医薬組成物は、リューマチ様関節炎、骨関節炎などの関節炎および筋肉症の治療に適しており、この治療効果は、具体的には以下の3種類の作用によるものと推測される。第1は抗炎症作用であり、低血管拡張および間接低浮腫を導く血管拡張剤プロスタグランジン(PGE2,PGI2)の生産減少により達成される。第2は鎮痛作用であり、プロスタグランジンの生産減少により達成される(抗炎物質ブラジキニンおよび5−ヒドロキシトリプタミンに対する鎮痛神経末端の低敏感化によると推測される)。第3は解熱作用であり、インターロイキン−1等の炎症熱原に反応して発生するメディエータPGE2の減少によるものと考えられる。
【0058】
本発明の抗血小板凝集活性を有する医薬組成物の投与方法としては、好ましくは注射などの非経口投与である。製剤例としては、本発明の抽出物を含む、注射剤の形態が挙げられるがこれらに限定されない。これらは治療の目的に合わせて適宜選択されるべきである。
【0059】
このような抗血小板凝集医薬組成物は、心筋梗塞、狭心症、血栓症などの血小板凝集に起因する様々な疾患の治療に適している。
【0060】
本発明の抗真菌活性を有する医薬組成物の投与方法としては、皮膚への局部投与が好ましい。製剤例としては、本発明の抽出物を含む、シャンプー、バスクリーム、石鹸、ボディローション、ボディクリームおよび洗浄剤の形態が挙げられるがこれらに限定されない。これらは治療の目的に合わせて適宜選択されるが、例えばふけの治療に用いるのであれば、シャンプーの形態が好ましい。
【0061】
このような抗真菌医薬組成物は、白癬菌、特に、毛瘡白癬菌(Trichophyton mentagrophytes)、またはピチロスポルム−オバーレ(Pityrosporum ovale)に関連する疾患、例えば足部白癬、頭部白癬、股癬、円癬、爪真菌症、頭部糠疹、でん風、ピチロスポルム毛包炎(pityrosporum folliculitis)、脂漏性皮膚炎、またはふけの治療に有用であるが、これらに限られない。
【0062】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明する。
【0063】
<有効成分の測定>
下記の実施例において、製品の有効成分は、高速液体クロマトグラフィ(以下HPLCと略す)により測定された。カラムは、Cosmosil 5C−18カラム(直径5μmの吸着剤を充填した250mm×4.6mmのカラム;ナカライテスク社)を用い、溶出液のHPLCスペクトルはLC−10AT(島津製作所)で記録した。HPLCサンプルの調製は、適量の製品を移動相溶液(シアン化水素:水=65:35,V/V)で25mlまで希釈し、0.25μmメンブレンで濾過した。濾液を上記カラムに注入し、移動相溶液で溶出した。UV検出器SPD−6AV(島津製作所)を用いて、溶出液の230nmにおける吸収を測定した。
【0064】
<実施例1>
新鮮な生姜の根2100gを粉砕し、濾過し、濾液および残渣を得た。500mlの濾液をエーテル500mlで3回抽出し、分離した有機層と水層を合併し、エーテルを真空で蒸発させ、濃縮したエーテル抽出物(I-OE)を得た。生姜残渣をアセトン3000mlで3回抽出し、抽出溶液を濾過回収し、合併して、真空でアセトンを蒸発させ、濃縮アセトン抽出物(I-O)(14.5g)を得た。濃縮エーテル抽出物(I-OE)および濃縮アセトン抽出物(I-O)の混合物7gを逆相カラムクロマトグラフィー(直径500〜800μmのDAIAION(R)HP−20(180g)を充填した、300mm×30mmのカラム)により、水1500ml、メタノール2500ml、アセトン2000mlおよびクロロホルム2000mlで溶出した。
【0065】
上記各溶出液で得られた水溶出液、メタノール溶出液、アセトン溶出液およびクロロホルム溶出液を別々に集め、減圧濃縮し、濃縮水溶出液(I-OW)0.27g、濃縮したメタノール溶出液(I-OM)1.45g、濃縮したアセトン溶出液(I-OA)2.68gおよび濃縮したクロロホルム溶出液(I-OC)0.83gを得た。I-O、I-OM、またはI-OAそれぞれ1g中の、6−ショウガオール、6−ジンゲロール、および6−デヒドロジンゲルジオンの量(mg)をHPLCで測定した。その結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】
<実施例2>
新鮮な生姜の根500gを粉砕し、アセトン(3×10L)で抽出した。得られた抽出液3回分を濾過した後併せて、エーテルを減圧で揮発させ、濃縮したアセトン抽出物(II-O)を得た。濃縮アセトン抽出物(II-O)20gを逆相カラムクロマトグラフィー(DAIAION(R)HP−20(600g)を充填した)で、水4L、メタノール6.5L、アセトン15L、およびクロロホルム5Lで溶出した。水溶出液、メタノール溶出液、アセトン溶出液、およびクロロホルム溶出液を別々に集め、減圧濃縮し、濃縮した水溶出液(II-OW)2.5g、濃縮したメタノール溶出液(II-OM)7.1g、濃縮したアセトン溶出液(II-OA)6.9g、および濃縮したクロロホルム溶出液(II-OC)3.5gを得た。II-O、II-OM、およびII-OAそれぞれ1g中の、6−ショウガオール、6−ジンゲロール、および6−デヒドロジンゲルジオンの量(mg)をHPLCで測定した。その結果を表2に示す。
【0068】
【表2】
【0069】
<実施例3>
新鮮な生姜の根10kgを粉砕し、蒸気で5時間蒸留し、真空で蒸発させ、410gの濃縮した蒸留物(III-O)を得た。この蒸留物(III-O)20gを逆相カラムクロマトグラフィー(DAIAION(R)HP−20(600g)を充填した)で、水4.5L、メタノール4.5L、アセトン3L、およびクロロホルム5Lで溶出した。水溶出液、メタノール溶出液、アセトン溶出液、およびクロロホルム溶出液を別々に集め、減圧濃縮し、濃縮した水溶出液(III-OW)0.03g、濃縮したメタノール溶出液(III-OM)14.5g、濃縮したアセトン溶出液(III-OA)0.85g、および濃縮したクロロホルム溶出液(III-OC)0.2gを得た。
【0070】
<参考例1>新鮮な生姜の根10gを粉砕し、50℃のアセトン1000mlで2時間抽出し、抽出液を分離し、減圧条件下(40℃,75mmHg)で濃縮し、濃縮したアセトン抽出物(IV−O)を得た。アセトン抽出物(IV−O)の色、粘度および収率は以下の表3の通りである。
【0071】
<参考例2>新鮮な生姜の根10gを粉砕し、蒸気で蒸留し、水を含む蒸留物得て、これより油状蒸留物を分離し、冷凍乾燥し、油状抽出物(V−O)を得た。油状抽出物(V−O)の色、粘度および収率は表3の通りである。
【0072】
<参考例3>新鮮な生姜の根10gを粉砕し、流速45L/分の二酸化炭素を250ml抽出室に入れて、高圧ポンプ(Model No.EK−1,LEWA Co.,US)で室圧を、1.7×107〜2.8×107Paに調節し、室温を熱交換器(ModelNo.H−2410,HOTEC Co.,US)および外循環システムで35〜60℃に維持し、二酸化炭素の体積が300Lに達した時に、抽出を中止した。得られた抽出物から二酸化炭素を蒸発させた後、超臨界二酸化炭素抽出物(VI−O)を得た。超臨界二酸化炭素抽出物(VI−O)の色、粘度および収率を表3に、HPLCで測定された成分の含有量を表4に示す。
【0073】
【表3】
【0074】
【表4】
【0075】
<実施例4:抗血小板凝集活性の評価>ウサギの耳の静脈から採血し、14倍量のEDTA(100mM)と混合し、室温、90×gで10分遠心分離して、血小板を豊富に含む血漿溶液を得た。この溶液をさらに500×gで10分遠心分離して、血漿に富んだ上清を除去し、沈殿をタイロード溶液(カルシウムを含まず、2mM EDTAを含む)に懸濁し、さらに500×gで10分遠心分離して、血小板をタイロード溶液(EDTAを含まない)に懸濁した。同じ条件で遠心した後、沈殿を、NaCl(136.8mM)、KCl(2.8mM)、NaNCO3(11.9mM)、MgCl2(1.1mM)、NaH2PO4(0.33mM)、CaCl2(1.0mM)、グルコース(11.2mM)および牛血清アルブミン(0.35%)を含むタイロード溶液に懸濁し、血小板溶液を調製した。その溶液の血小板数をクールター計数記(Model ZM)で測定し、4.5×108血小板/mlの濃度にした。
【0076】
続いて、実施例1および2で得られた生姜抽出物、0.5%DMSOを加えて37℃で3分間インキュベートした後、アラキドン酸(100μM)またはコラーゲン(10μg/ml)を加え、血小板を凝集させた。対照として、アスピリンおよびインドメタシンを用いた。
【0077】
上述の実験より得られた各サンプルの血小板凝集抑制度から、血小板凝集を抑制する割合(%)を下記式により計算し、その50%抑制する濃度(μg/ml)を求めた。得られた値を、平均±標準誤差(n=3〜6)として表した。結果を表5に示す。
【0078】
【数1】
【0079】
【表5】
【0080】
<実施例5:カラゲニン誘発足掌浮腫抑制活性の評価>カラゲニン誘発足掌浮腫抑制活性を、ウィンター等の方法(Winter C.A.etal.,Proc.Soc.Exper.Biol.Med.111:544−547,1962.)により調べた。体重150±20gの雄ウィスターマウスを一晩断食させ、左後足に0.1mlの1%カラゲニン懸濁液を注射し足掌浮腫を誘発させた。続いて、実施例1、2および3で得られた各生姜抽出物および6−デヒドロジンゲルジオン(対照)をそれぞれ左後足に均等に塗布した。3時間後、左後足の体積を体積スキャナー(カタログ番号#7150、UGO Basil,Italy)で測定し、左後足と右後足の体積差をカラゲニン誘発足部浮腫指数とした。各サンプルにおける浮腫指数の平均値より、カラゲニン誘発性足部浮腫に対する抑制活性(%)を計算した。得られた値を、平均±標準誤差(n=3〜6)として表した。結果を表6に示す。
【0081】
【数2】
【0082】
【表6】
【0083】
<実施例6:毛瘡白癬菌またはピチロスポルム−オバーレに対する抑制活性の評価>
抗毛瘡白癬菌活性の分析生姜抽出物の最低抑制濃度(MIC)を、エドワーズ等の方法(Edwards,J.R.et al.,Antimicrobial AgentsChemotherapy 33:215−222,1989)により測定した。試験物質を溶媒(100% DMSO)に溶解させ、連続的な濃度に希釈し、ストック濃度液を作った。各試験濃度液0.01mlを0.99mlのポテトデキストロース栄養培地(DIFCO)およびl03〜l04CFU/mlの毛瘡白癬菌(ATCC 9533)を含む48ウェルプレートに入れて、28℃で72時間インキュベートし、肉眼で検視採点した。対照として上記溶媒のみを用いた。各濃度につき二連で評価し、その結果を表7に示す。
【0084】
抗ピチロスポルム−オバーレ分析
実施例1、2および3で得られた生姜抽出物の最低抑制濃度(MIC)を、上記同様の方法により測定した。試験物質を溶媒(100%DMSO)に溶解させ、連続的な濃度に希釈し、ストック濃度液を作った。各試験濃度液0.01mlを0.99mlの液体サブロー培地(DIFCO)および103〜104CFU/mlのピチロスポルム−オバーレ(ATCC 38593)を含む48ウェルプレートに入れて、37℃で48時間インキュベートし、肉眼で検視採点した。対照として上記溶媒のみを用いた。各濃度につき二連で評価し、その結果を表7に示す。
【0085】
【表7】
【0086】
【発明の効果】
本発明の生姜の有効成分を含む抽出物の製造方法により、ショウガオール、ジンゲロールまたはデヒドロジンゲルジオンなどの生姜の有効成分を、高効率かつ高活性で含む抽出物を得ることができる。本発明の方法により得られた抽出物は、最終的な抽出物だけでなく中間抽出物も抗炎症活性、抗血小板凝集活性、または抗真菌活性を有することから、それぞれ医薬組成物に用いることができる。
Claims (16)
- 粉砕した生姜の根を濾過して濾液および残渣を得る段階と、前記濾液を第1有機溶媒で抽出し、得られた抽出物溶液を回収し、有機溶媒を蒸発させ、第1濃縮抽出物溶液を得る段階と、前記残渣をアセトンで抽出し、得られた抽出物溶液を回収し、有機溶媒を蒸発させ、第2濃縮抽出物溶液を得る段階と、前記第1濃縮抽出物溶液および前記第2濃縮抽出物溶液を合わせる段階とからなる方法(I);
粉砕した生姜の根または生姜の乾燥根粉末を前記アセトンで抽出し、得られた抽出溶液を回収し、アセトンを蒸発させる方法(II);または
粉砕した生姜の根または生姜の乾燥根粉末を蒸気蒸留し、得られた蒸留物を蒸発により濃縮する方法(III)のいずれかによって生姜の粗抽出物を得る段階(a)と、
該粗抽出物を逆相カラムクロマトグラフィーで、水、メタノールの順に溶出させ、メタノールで溶出した第1溶出液を得る段階(b)と、
第1溶出液からメタノールを蒸発させて除去し、有効成分を含む第1濃縮溶出液を得る段階(c)と、
を含むことを特徴とする、第1濃縮溶出液の製造方法。 - 該第1有機溶媒はエーテルである、請求項1に記載の方法。
- 該粗抽出物は、方法(I)により得られる、請求項1または2に記載の方法。
- 該粗抽出物は、方法(II)により得られる、請求項1または2に記載の方法。
- 該粗抽出物は、方法(III)により得られる、請求項1または2に記載の方法。
- 該逆相カラムクロマトグラフィーは、多孔性の吸着剤を用いたものである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法で得られる第1濃縮溶出液の有効治療量と、医薬上許容される担体または希釈剤とからなる、抗炎症医薬組成物。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法で得られる第1濃縮溶出液の有効治療量と、医薬上許容される担体または希釈剤とからなり、
前記第1濃縮溶出液は、前記方法(I)または前記方法(II)で得られた粗抽出物を用いて製造されてなる、抗血小板凝集医薬組成物。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法で得られる第1濃縮溶出液の有効治療量と、医薬上許容される担体または希釈剤とからなり、
前記第1濃縮溶出液は、前記方法(I)または前記方法(II)で得られた粗抽出物を用いて製造されてなる、抗真菌医薬組成物。 - 請求項1〜6いずれか一項に記載の段階(b)の後に、さらに続いて第2溶剤で溶出させ、第2溶剤で溶出した第2溶出液を得る段階(b’)と、
第2溶出液から第2溶剤を蒸発させて除去し、有効成分を含む第2濃縮溶出液を得る段階(d)と、を含み、かつ段階(b’)における第2溶剤は、アセトンであることを特徴とする、第2濃縮溶出液の製造方法。 - 請求項10に記載の方法で得られる第2濃縮溶出液の有効治療量と、医薬上許容される担体または希釈剤とからなる、抗炎症医薬組成物。
- さらに該第1濃縮溶出液の有効治療量を含む、請求項11に記載の医薬組成物。
- 毛瘡白癬菌またはピチロスポルム−オバーレに関連する疾患の治療に用いられる、請求項9に記載の医薬組成物。
- 該疾患は、足部白癬、頭部白癬、股癬、円癬、爪真菌症、頭部糠疹、でん風、ピチロスポルム毛包炎、脂漏性皮膚炎、またはふけである、請求項13に記載の医薬組成物。
- シャンプー、バスクリーム、石鹸、ボディローション、ボディクリームまたは洗浄剤の形態である、請求項13または14に記載の医薬組成物。
- シャンプーの形態である、請求項15に記載の医薬組成物。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
TW89113895 | 2000-07-12 | ||
TW089113895A TWI290469B (en) | 2000-07-12 | 2000-07-12 | Method for manufacturing product with component capable of efficiently preventing inflammation and platelets agglutination form ginger and medical composition with the efficient component |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002047195A JP2002047195A (ja) | 2002-02-12 |
JP4052819B2 true JP4052819B2 (ja) | 2008-02-27 |
Family
ID=21660367
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001211163A Expired - Lifetime JP4052819B2 (ja) | 2000-07-12 | 2001-07-11 | 生姜の有効成分を含む抽出物の製造方法、およびその抽出物を含む医薬組成物 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4052819B2 (ja) |
CH (1) | CH692272A5 (ja) |
DE (1) | DE10128266B4 (ja) |
FR (1) | FR2811573B1 (ja) |
GB (1) | GB2366565B (ja) |
TW (1) | TWI290469B (ja) |
Families Citing this family (31)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
MXPA04003406A (es) * | 2001-10-11 | 2004-06-18 | Ct De Investigacion Y Desarrol | Procedimiento de obtencion de un extracto de jengibre. |
JP4495406B2 (ja) * | 2003-04-21 | 2010-07-07 | 株式会社武蔵野免疫研究所 | センダングサ属植物抽出物含有組成物 |
KR100623003B1 (ko) | 2004-12-22 | 2006-09-14 | 전북대학교산학협력단 | 초음파를 이용한 생강 추출물의 제조방법 |
JP4849388B2 (ja) * | 2005-03-03 | 2012-01-11 | 国立大学法人名古屋大学 | 生理活性物質とその製造方法、辛味生理活性物質の無味化方法、及び保健・医療用組成物 |
JP2008156297A (ja) * | 2006-12-25 | 2008-07-10 | Hokkaido Univ | セロトニン2bおよび/または2c受容体拮抗剤 |
WO2008085984A1 (en) * | 2007-01-08 | 2008-07-17 | Androscience Corporation | Compounds with (substituted phenyl)-propenal moiety, their derivatives, biological activity, and uses thereof |
GB2453728B (en) * | 2007-10-16 | 2009-11-04 | Medical & Pharmaceutical Indus | Use of a potent product extracted from rhizomes of zingiber offcinale in preparation of a medicament for treatment gastritis, gastric ulcer and duodenal ulcer |
US7842318B2 (en) | 2007-10-18 | 2010-11-30 | Medical And Pharmaceutical Industry Technology And Development Center | Use of a potent product extracted from rhizomes of Zingiber officinale in treating a disease associated with Helicobacter pylori |
KR101481040B1 (ko) | 2008-03-31 | 2015-01-14 | 한국화학연구원 | [10]-진저다이온 또는 1-데하이드로-[10]-진저다이온을 포함하는 항 염증용 조성물 |
JP5103296B2 (ja) * | 2008-06-23 | 2012-12-19 | 花王株式会社 | ジンジャーオレオレジン精製物の製造方法 |
JP5375050B2 (ja) * | 2008-11-28 | 2013-12-25 | ユーハ味覚糖株式会社 | ショウガ加工食品組成物及びその製造方法 |
ITMI20090049A1 (it) * | 2009-01-20 | 2010-07-21 | Indena Spa | Composizioni a base di estratti lipofili di zingiber officinale e di echinacea angustifolia per la prevenzione e il trattamento del riflusso gastro-esofageo e dell'emesi indotta da chemioterapici |
AU2010206327B2 (en) * | 2009-01-20 | 2015-06-04 | Indena S.P.A. | Compositions comprising a lipophilic extract of Zingiber officinale and an extract of Cynara scolymus, which are useful for the prevention and treatment of oesophageal reflux and irritable bowel syndrome |
JP2012051811A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-03-15 | House Foods Corp | 免疫増強剤 |
KR101324926B1 (ko) * | 2011-01-28 | 2013-11-01 | 계명대학교 산학협력단 | 생강 추출물 제조방법 및 이에 따른 생강 추출물 |
CN102965197A (zh) * | 2011-09-02 | 2013-03-13 | 贵州百灵企业集团制药股份有限公司 | 一种从生姜中萃取分离姜精油及富含姜酚姜油树脂的方法 |
KR101347910B1 (ko) | 2012-01-31 | 2014-01-08 | 계명대학교 산학협력단 | 생강 초임계 추출물 및 발효 미나리 박 추출물을 함유하는 식품 조성물, 화장료 조성물 및 약학 조성물 |
CN102657841A (zh) * | 2012-06-08 | 2012-09-12 | 桂林三金药业股份有限公司 | 一种生姜酚类提取物制剂及其制备方法 |
JP6030889B2 (ja) * | 2012-08-27 | 2016-11-24 | 辻製油株式会社 | 骨代謝改善組成物の製造方法 |
CN103040713B (zh) * | 2012-12-29 | 2015-07-29 | 青岛华仁技术孵化器有限公司 | 一种防治脂溢性脱发、头痒的中药洗发膏 |
CN103751073B (zh) * | 2014-02-26 | 2015-04-22 | 广东轻工职业技术学院 | 一种具有祛屑功能的复方中药提取物及应用 |
EP3097905B1 (en) * | 2015-05-28 | 2020-11-04 | Symrise AG | Cosmetic compositions |
AU2018267649B2 (en) * | 2016-04-27 | 2021-03-04 | Vladimir Badmaev | Method maintaining iron homeostasis with shogaols |
KR102657242B1 (ko) * | 2016-05-30 | 2024-04-12 | 시므라이즈 아게 | 스크라레올라이드 (sclareolide) 를 포함하는 화장품 조성물 |
KR20190011764A (ko) | 2016-05-30 | 2019-02-07 | 시므라이즈 아게 | 생강 뿌리 co2 추출물을 포함하는 약제 |
KR102156700B1 (ko) | 2017-07-20 | 2020-09-16 | 고려대학교 세종산학협력단 | 바이오필름 형성 억제능을 갖는 진저롤 유도체 및 이를 유효성분으로 바이오필름에 의해 유발되는 감염증의 예방 또는 치료를 위한 약학적 조성물 |
WO2019017709A1 (ko) * | 2017-07-20 | 2019-01-24 | 고려대학교 세종산학협력단 | 바이오필름 형성 억제능을 갖는 진저롤 유도체 및 이를 유효성분으로 바이오필름에 의해 유발되는 감염증의 예방 또는 치료를 위한 약학적 조성물 |
JP6890801B2 (ja) * | 2018-06-08 | 2021-06-18 | 中野Bc株式会社 | ショウガ加工品の製造方法 |
KR102079065B1 (ko) * | 2019-08-02 | 2020-02-19 | 경희대학교 산학협력단 | 데하이드로-6-진저디온을 포함하는 대사성 질환 예방 또는 치료용 약학 조성물 |
CN111135135B (zh) * | 2020-02-11 | 2022-08-02 | 广州栋方生物科技股份有限公司 | 一种具有除螨祛痘功效的生姜粉及其制备方法和应用 |
KR102647997B1 (ko) * | 2021-06-15 | 2024-03-18 | 주식회사 제넨셀 | 증숙생강 추출물 또는 이로부터 분리된 1-데하이드로-6-진저다이온을 유효성분으로 포함하는 퇴행성 관절염 예방, 개선, 또는 치료용 조성물 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6239736A (ja) * | 1985-08-15 | 1987-02-20 | Chino Corp | 走査形放射温度計 |
JPS6372625A (ja) * | 1986-09-12 | 1988-04-02 | Tsumura & Co | 血小板凝集抑制剤 |
CH675685A5 (ja) * | 1988-06-24 | 1990-10-31 | Flachsmann Ag Emil | |
JPH0585931A (ja) * | 1991-09-26 | 1993-04-06 | Japan Tobacco Inc | ロイコトリエン類生合成阻害薬 |
AU4382693A (en) * | 1992-05-21 | 1993-12-13 | Jeff J. Staggs | Therapeutic uses of pungent botanicals and their related compounds |
US5494668A (en) * | 1994-07-11 | 1996-02-27 | Patwardhan; Bhushan | Method of treating musculoskeletal disease and a novel composition therefor |
JPH10182346A (ja) * | 1996-12-27 | 1998-07-07 | Kose Corp | 化粧料 |
DE19716660C2 (de) * | 1997-04-22 | 2002-11-14 | Schwabe Willmar Gmbh & Co | Zubereitungen, insbesondere pharmazeutische, und Arzneiformen auf pflanzlicher Basis zur Bekämpfung von Helicobacter pylori-Infektionen |
US6235287B1 (en) * | 1998-01-09 | 2001-05-22 | Ida Development A/S | Certain diterpenes and extracts or concentrates of curcuma amada containing them for use as medicaments |
IL125316A0 (en) * | 1998-07-13 | 1999-03-12 | Dalidar Pharma Israel 1995 Ltd | Novel compositions for treatment of atherosclerosis and related conditions |
DE19859499C2 (de) * | 1998-12-22 | 2002-10-24 | Schwabe Willmar Gmbh & Co | Stabile Ingwerextraktzubereitung |
US6274177B1 (en) * | 2000-08-26 | 2001-08-14 | National Science Council | Method of preparing an extract potent in anti-inflammation and anti-platelet aggregation from Zingiber officinale and pharmaceutical compositions containing said extract |
-
2000
- 2000-07-12 TW TW089113895A patent/TWI290469B/zh not_active IP Right Cessation
-
2001
- 2001-06-12 DE DE10128266A patent/DE10128266B4/de not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-15 GB GB0114693A patent/GB2366565B/en not_active Expired - Fee Related
- 2001-06-21 CH CH01133/01A patent/CH692272A5/de not_active IP Right Cessation
- 2001-07-04 FR FR0108875A patent/FR2811573B1/fr not_active Expired - Fee Related
- 2001-07-11 JP JP2001211163A patent/JP4052819B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
FR2811573A1 (fr) | 2002-01-18 |
JP2002047195A (ja) | 2002-02-12 |
GB2366565A (en) | 2002-03-13 |
FR2811573B1 (fr) | 2006-05-19 |
DE10128266A1 (de) | 2002-03-14 |
GB0114693D0 (en) | 2001-08-08 |
TWI290469B (en) | 2007-12-01 |
DE10128266B4 (de) | 2006-05-24 |
GB2366565B (en) | 2005-02-16 |
CH692272A5 (de) | 2002-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4052819B2 (ja) | 生姜の有効成分を含む抽出物の製造方法、およびその抽出物を含む医薬組成物 | |
US6274177B1 (en) | Method of preparing an extract potent in anti-inflammation and anti-platelet aggregation from Zingiber officinale and pharmaceutical compositions containing said extract | |
Pongprayoon et al. | Topical antiinflammatory activity of the major lipophilic constituents of the rhizome of Zingiber cassumunar. Part I: The essential oil | |
AU2009212969B2 (en) | A composition for treating neurocerebrovascular disorders | |
US20040033277A1 (en) | Herbal medicaments for the treatment of neurocerebrovascular disorders | |
US6946153B2 (en) | Anti-fungal pharmaceutical compositions comprising an active ingredient prepared from Zingiber officinale | |
US8470379B2 (en) | Use of a potent product extracted from rhizomes of zingiber officinale in treating a disease associated with Helicobacter pylori | |
JP4982337B2 (ja) | ヘリコバクター・ピロリに関連する疾患を治療する際の、生姜の根茎から抽出された有効産物の使用 | |
JP3828163B2 (ja) | 抗炎症、抗かゆみ剤 | |
JPH0569829B2 (ja) | ||
JPH0761993A (ja) | 茶葉サポニン類の製造法及び茶葉サポニン類を含む薬剤 | |
TWI286075B (en) | Anti-fungal pharmaceutical compositions comprising an active ingredient prepared from zingiber officinal | |
JPH04159280A (ja) | ヒドロキシスチルベン系化合物を有効成分とする5―リポキシゲナーゼ阻害剤 | |
JPH04208221A (ja) | リポキシゲナーゼ阻害剤 | |
CN1972700A (zh) | 沙棘种子提取物 | |
KR100260299B1 (ko) | 진통제 조성물 | |
JPH01224367A (ja) | ポリアセチレン系化合物類、およびポリアセチレン系化合物類を有効成分とする5−リポキシゲナーゼ阻害剤 | |
CN1390565A (zh) | 从姜制备含抗发炎、抗血小板凝集或抗菌活性的有效成分的产品及方法和产品的医药组成物 | |
JPS62263121A (ja) | 抗真菌剤 | |
JPH10251154A (ja) | 肝炎抑制組成物 | |
EP0006059A1 (fr) | Extrait de Globularia, son procédé de préparation et son application en thérapeutique | |
JPH0232036A (ja) | 新規ポリアセチレン系化合物類、ならびにポリアセチレン系化合物類を有効成分とする5‐リポキシゲナーゼ阻害剤およびシクロオキシゲナーゼ阻害剤 | |
WO2002069952A1 (fr) | Agents anti-inflammatoires contenant de nouveaux composes ou leurs derives | |
JPH02134324A (ja) | 抗皮膚糸状菌剤 | |
JPH0317043A (ja) | 新規ポリアセチレン系化合物類ならびに該新規ポリアセチレン系化合物類を有効成分とする5‐リポキシゲナーゼ阻害剤およびシクロオキシゲナーゼ阻害剤 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051220 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20060317 |
|
A602 | Written permission of extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602 Effective date: 20060323 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060620 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060711 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061023 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061108 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061023 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20061227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071002 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071024 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20071120 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071204 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4052819 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101214 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111214 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121214 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131214 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |