JP4050064B2 - グレモン錠 - Google Patents

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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レバーハンドルの回動操作によって木口から進退するデッドボルトに加え、扉上下部から進退するロッドを備えたグレモン錠に関し、さらに詳しくは、閉扉から開扉へ移行する間、または開扉から閉扉に移行する間に、ロッドの突出を防止する改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば防音扉には、レバーハンドルの回動操作によって、扉の木口から進退するデッドボルトに加え、扉の上下部から進退して、扉枠に係合するロッドを備え、より大きな力で扉を扉枠へと締め付け可能としたグレモン錠が好適に用いられる。
【0003】
このグレモン錠は、閉扉時、扉の上下部から突出させたロッドを扉枠に設けた係合穴に進入させる。このため、開扉時に、レバーハンドルが回動され、扉の上下部からロッドが突出すると、上下枠、天井或いは床に、突出したロッドの先端が接触して、これらに傷をつける虞がある。
このような事態を防止するため、従来のグレモン錠は、開扉時におけるロッドの突出を規制するロッド突出防止機構を備えている。
【0004】
このロッド突出防止機構は、扉の木口から進退自在な進退杆を、付勢手段によって突出状態として設けている。従って、閉扉時には、この進退杆が扉枠若しくはストライク板に当接して、扉内へ後退し、閉扉状態であることを検知して、ロッドの突出規制を解除する。
一方、扉が開状態となれば、付勢手段によって進退杆が木口から突出し、開扉であることを検知して、ロッドの突出を規制するように動作する。
【0005】
これにより、開扉状態におけるロッドの突出が防止されて、扉上下部から突出したロッドが接触することによる上下枠、天井若しくは床の傷つきを防止することができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のグレモン錠は、例えば閉扉状態から開扉状態へと移行する間、すなわち、進退杆が扉枠あるいはストライク板から外れて木口から突出するまでの間、レバーハンドルの操作が可能であり、そのわずかな間に稀にレバーハンドルが回動操作されて、ロッドが突出する虞があった。
また、このような状況は、開扉状態から閉扉状態へと移行する間、すなわち、進退杆が扉枠あるいはストライク板に摺接し始めて扉が完全に閉扉状態となるまでの間においても同様に発生した。
【0007】
そして、このような状況においてロッドが突出し、扉が開動されれば、扉上下部から突出したロッドが上下枠、天井若しくは床に接触して、これらを傷つける虞があった。
【0008】
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、進退杆が木口から突出するまでの間、特に閉扉状態から開扉状態へと移行する間においてもロッドの突出を規制することのできるグレモン錠を提供し、もって、突出ロッドによる上下枠、天井若しくは床への傷つき防止を図ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の請求項1記載のグレモン錠1は、第一係合鍔49を有し扉71の木口から進退自在になるとともに前記木口から突出する方向に付勢され閉扉状態でストライク板19の穴21に進入して前記木口から突出する第一進退杆11と、第二係合鍔53を有し扉71の木口から進退自在になるとともに前記木口から突出する方向に付勢され閉扉状態でストライク板19の板面に当接して前記木口から扉71内に後退する第二進退杆13と、
前記扉71のレバーハンドル7に連結して設けられ該レバーハンドル7の回動操作に連動して上下方向に可動する一方、木口から扉71内に後退した第一進退杆11の第一係合鍔49が係合して上下可動を阻止する凹部66を有し、かつ木口から突出した第二進退杆13の第二係合鍔53が係合して上下可動を阻止する段部68を有した可動板63と、
該可動板63と連結して該可動板63の上下可動に従動して上下動し前記扉71から進退するロッド16a,16bと、
を具備したことを特徴とする。
【0010】
このグレモン錠1では、閉扉状態から開扉状態へ移行する間、すなわち、第二進退杆13が木口から突出するまでの間において、ストライク板19の穴21から脱した第一進退杆11がストライク板19からの反力によって木口から扉71内へ後退し、その結果、第一係合鍔49が可動板63の凹部66と係合して可動板63の上下可動を規制する。従って、閉扉状態から、第二進退杆13が木口から突出するまでの間、第一進退杆11によって可動板63の上下可動が規制され、ロッド16a,16bの突出が規制されることになる。この結果、扉71が開状態となる直前及び扉71が閉状態となる直前における意図しないロッド16a,16bの突出が防止される。
【0011】
請求項2記載のグレモン錠1は、請求項1記載のグレモン錠1において、
前記第二進退杆13が、前記扉71の開閉動によって扉枠17若しくはストライク板19に接触しながら回転するローラ47を先端に備えたことを特徴とする。
【0012】
このグレモン錠1では、扉71の開閉動に伴って第二進退杆13が扉枠17若しくはストライク板19と接触する際、第二進退杆13の先端に設けたローラ47が回転しながら扉枠17若しくはストライク板19に接触する。従って、第二進退杆13が、扉枠17若しくはストライク板19に対する小さな接触摩擦で進退可能となる。これにより、第二進退杆13の進退動作時における衝撃や、扉71の開閉抵抗が抑止される。
【0013】
請求項3記載のグレモン錠1は、請求項1又は2記載のグレモン錠1において、
前記第一進退杆11が、前記ストライク板19の穴21に進入して前記扉71を仮締りさせることを特徴とする。
【0014】
このグレモン錠1では、第一進退杆11が、閉扉状態から開扉状態となるまでの間、すなわち、第二進退杆13が木口から突出するまでの間の可動規制部材として働く他、ストライク板19の穴21に仮係止して、扉71を仮締りさせる仮締り部材、所謂ラッチとしても働くようになる。これにより、新たな部材を増設することなく、グレモン錠付扉に仮締り機能が付加されることになる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るグレモン錠の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るグレモン錠の外観斜視図、図2は図1に示したグレモン錠の内部機構を表す側面図である。
【0016】
図1に示すように、グレモン錠1は、図示しない扉に内蔵した錠箱3を有している。錠箱3の一方の側面には、サムターン5,レバーハンドル7を突設してあり、これらサムターン5,レバーハンドル7は図示しない扉の屋内側の面に表出する。
【0017】
錠箱3の端面には扉の木口に表出するフロント板9を設けてあり、フロント板9からは第一進退杆としてのラッチングトリガー11,第二進退杆としてのローラトリガー13,デッドボルト15が進退自在に突出している。
また、錠箱3の上端面,下端面からは上ロッド16a,下ロッド16bが突出し、上ロッド16a及び下ロッド16bは扉内において上下方向に可動自在に支持され、先端に設けた係止部20を扉の上下端面から進退自在としている。
【0018】
図2に示すように、錠箱3に設けたフロント板9は、閉扉状態において、扉枠17に設けたストライク板19に対面する。ストライク板19には、ラッチングトリガー穴21,デッドボルト穴23を設けている。錠箱3内には、外部にサムターン5を固設したサムターン軸25、外部にレバーハンドル7を固設したハンドル軸27を、回動自在に支持している。
【0019】
ハンドル軸27には旋回板29を固設している。
旋回板29は、回転半径方向外側に突出した連結凸部31を有している。旋回板29は、例えばレバーハンドル7が施錠方向に回転すると、図2の時計回りに回転し、連結凸部31の先端をデッドボルト15の押圧面33に押圧し、デッドボルト15をフロント板9から突出させる。
【0020】
錠箱3は、旋回板29の近傍に、L字形状の従動アーム35を有している。従動アーム35は、中央部がアーム軸37によって回動自在に錠箱3に取り付けられている。従動アーム35の一端には長穴39を形成してあり、この長穴39は旋回板29の連結凸部31に固設した連結ピン41と係合している。
従って、従動アーム35は、旋回板29が図中反時計回りに回ると、連結ピン41を介して図中時計回りに回動する。従動アーム35は、時計回りに回動することで、他端に設けたロッド連結穴43が上方へ変位することとなる。
【0021】
ラッチングトリガー11及びローラトリガー13は、錠箱3内において、図2の左右方向に摺動自在に保持されている。これにより、ラッチングトリガー11及びローラトリガー13は、先端がストライク板19から進退自在となる。
ラッチングトリガー11の先端には、略三角柱状のラッチ体45を固設している。
一方、ローラトリガー13の先端には、図2の上下方向の支持軸回りに回動するローラ47を設けている。
つまり、ラッチングトリガー11,ローラトリガー13は、ラッチ体45,ローラ47を介してストライク板19に摺接する。
【0022】
ローラトリガー13の先端にローラ47を設けることにより、扉の開閉動に伴ってローラトリガー13が扉枠若しくはストライク板19と接触する際、ローラ47が回転しながら扉枠若しくはストライク板19に接触する。
従って、ローラトリガー13が、扉枠若しくはストライク板19に対する小さな接触摩擦で進退可能となる。これにより、ローラトリガー13の進退動作時における衝撃や、扉の開閉抵抗が抑止される。
なお、このローラ47は、ラッチ体45に代えて、ラッチングトリガー11の先端に設けても、同様の効果を奏する。
【0023】
ラッチングトリガー11は、ラッチ体45側から、第一係合鍔49と、第三係合鍔51を固設している。錠箱3内には、第三係合鍔51と対面するラッチ座板55を立設してあり、第三係合鍔51とラッチ座板55との間には圧縮したラッチバネ57を配設している。ラッチバネ57は、ラッチングトリガー11を、錠箱3から突出する方向に付勢している。
【0024】
また、ローラトリガー13は、ローラ47の反対端に、第二係合鍔53を固設している。錠箱3内には、第二係合鍔53と対面するローラ座板59を立設してあり、第二係合鍔53とローラ座板59との間にはローラバネ61を配設している。ローラバネ61は、ローラトリガー13を、錠箱3から突出する方向に付勢している。
【0025】
錠箱3内には上下方向に長い可動板63を上下方向に可動自在に設けてあり、可動板63はラッチングトリガー11及びローラトリガー13と交差するように配設されている。ラッチングトリガー11の第一係合鍔49、第三係合鍔51は、可動板63を挟んで左右に位置している。また、ローラトリガー13の第二係合鍔53は、可動板63の右方(図2の右方)に位置している。
【0026】
可動板63の下部には、図2の左右方向に長い長穴65を穿設してあり、長穴65は旋回板29に固設した可動ピン67と係合している。これにより、可動板63は、旋回板29が反時計回りに回動することで、図2の下方へと移動し、旋回板29が時計回りに回動することで、図2の上方向へと移動するように作動する。
【0027】
可動板63の左側略中央部には、第一係合鍔49が係合可能な凹部66を設けている。また、可動板63の右側下部には第二係合鍔53が係合する段部68を設けている。ラッチングトリガー11は、木口から扉内に後退すると、第一係合鍔49を凹部66に係合し、可動板63の上下可動を阻止する。また、ローラトリガー13は、木口から突出すると、第二係合鍔53が段部68に係合して、可動板63の上下可動を阻止する。
【0028】
この可動板63には、図1に示した上ロッド16aの基端を固定している。また、従動アーム35のロッド連結穴43には、図1に示した下ロッド16bの基端を連結している。
【0029】
なお、ラッチングトリガー11は、進退杆の機能のみを有するが、ストライク板19のラッチングトリガー穴21に進入して、扉を仮締りさせる構成としてもよい。このような構成とすることにより、ラッチングトリガー11が、閉扉状態から開扉状態となるまでの間、すなわち、ローラトリガー13が木口から突出するまでの間の可動規制部材として働く他、ストライク板19のラッチングトリガー穴21に仮係止して、扉を仮締りさせる仮締り部材、所謂ラッチ機構としても働くようになる。これにより、新たな部材を増設することなく、グレモン錠付扉に仮締り機能を付加することができる。
【0030】
次に、上記のように構成したグレモン錠の作用を説明する。
図3は閉扉状態のロッドを(a)、内部機構を(b)に表した動作説明図、図4は解錠状態のロッドを(a)、内部機構を(b)に表した動作説明図、図5は扉開動作直後のロッド及び進退杆を(a)、内部機構を(b)に表した動作説明図、図6は開扉状態のロッドを(a)、内部機構を(b)に表した動作説明図である。
【0031】
図3に示すように、扉71の閉状態では、ラッチングトリガー11がストライク板19のラッチングトリガー穴21に進入して突出状態となり、ローラトリガー13がストライク板19の板面に当接して錠箱3内に後退した状態となっている。
【0032】
また、デッドボルト15は、連結凸部31によって押圧面33が押圧され、ストライク板19のデッドボルト穴23に進入している。
さらに、可動板63が、旋回板29の可動ピン67によって上方へ押し上げられている。
また、従動アーム35は、旋回板29の連結ピン41によってロッド連結穴43が下方に配置されている。
これにより、上ロッド16a及び下ロッド16bの係止部20が、扉71の上下端から突出して、上枠73a,下枠73bのロッド穴75に進入している。
【0033】
図4に示すように、レバーハンドル7を解錠方向に回動すると、旋回板29が図中反時計回りに回動し、可動ピン67を介して可動板63を下方向へ移動させるとともに、連結ピン41を介して従動アーム35を時計回りに回動し、ロッド連結穴43を上側へ配置する。
【0034】
また、デッドボルト15は、連結凸部31によって錠箱3内に後退される。可動板63の下方向への移動、従動アーム35の時計回りの回動によって、上ロッド16a及び下ロッド16bは、上枠73a及び下枠73bのロッド穴75から抜け、扉71内へ後退する。
【0035】
図5に示すように、この状態で扉71が開動されると、ローラトリガー13は未だストライク板19の板面若しくは扉枠に接して、錠箱3内に後退した状態のままとなる。
【0036】
一方、ラッチングトリガー11は、ラッチングトリガー穴21から脱出することで、ストライク板19からの反力によって、錠箱3内へと後退する。
この後退動作によってラッチングトリガー11は、第一係合鍔49を凹部66に係合し、可動板63の移動を阻止する。
また、このようにして可動板63の移動が阻止されることで、可動板63に連結した旋回板29、旋回板29に連結した従動アーム35もロック状態となる。この結果、上ロッド16a及び下ロッド16bの突出が規制されることとなる。
【0037】
図6に示すように、扉71が開放され、ラッチングトリガー11,ローラトリガー13が扉枠17から外れると、ラッチングトリガー11がラッチバネ57の付勢力によってフロント板9から突出し、第一係合鍔49と凹部66との係合が解除されるが、同時に、ローラトリガー13がローラバネ61によってフロント板9から突出し、第二係合鍔53を可動板63の段部68に係合する。
この結果、可動板63との係合を解除したラッチングトリガー11に代わり、今度はローラトリガー13が可動板63に係合し、可動板63の移動を規制し続けることとなる。これにより、開扉状態においても、レバーハンドル7が回動操作されて、上ロッド16a,下ロッド16bの係止部20が突出することがない。
【0038】
また、開扉状態から閉扉状態への移行の間においても、扉枠17に当接したローラトリガー13が錠箱3内へと後退して、第二係合鍔53と段部68との係合が解除されるが、ラッチングトリガー11が扉枠17に当接し、再び後退して第一係合鍔49と凹部66とが係合し、図5に示す状態となって、上ロッド16a,下ロッド16bの突出が、完全に閉扉状態なるまで規制されることとなる。
【0039】
このように、上記のグレモン錠1によれば、図5に示す閉扉状態から開扉状態へ移行する間、すなわち、ローラトリガー13が木口から突出するまでの間において、ストライク板19のラッチングトリガー穴21から脱したラッチングトリガー11がストライク板19からの反力によって木口から扉内へ後退し、その結果、第一係合鍔49が可動板63の凹部66と係合して可動板63の上下可動、及びこの可動板63を介しての旋回板29の回動を規制する。
【0040】
従って、閉扉状態から、ローラトリガー13が木口から突出するまでの間、ラッチングトリガー11によって可動板63の上下可動及びこの可動板63を介しての旋回板29の回動が規制され、上ロッド16a,下ロッド16bの突出が規制されることになる。
この結果、扉71が開状態となる直前及び扉71が閉状態となる直前における意図しない上ロッド16a,下ロッド16bの突出を防止することができ、このことから、天井77及び床79への傷つきを確実に防止する。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る請求項1記載のグレモン錠によれば、扉の木口から突出方向に付勢される第一進退杆及び第二進退杆と、レバーハンドルの回動操作に連動して上下方向に可動する一方、木口から扉内に後退した第一進退杆が係合して上下可動を阻止する凹部を有し、かつ木口から突出した第二進退杆が係合して上下可動を阻止する段部を有した可動板と、この可動板と連結して上下動し扉から進退するロッドとを備えたので、閉扉状態から開扉状態へ移行する間、すなわち、第二進退杆が木口から突出するまでの間において、ストライク板の穴から脱した第一進退杆が木口から扉内へ後退し、可動板と係合して可動板の上下可動を規制する。
従って、閉扉状態から、第二進退杆が木口から突出するまでの間、第一進退杆によって可動板の上下可動を規制して、ロッドの突出を阻止することができる。この結果、扉が開状態となる直前及び扉が閉状態となる直前におけるロッドの突出を規制して、意図しないロッドの突出による天井、或いは床への傷つきを確実に防止することができる。
【0042】
また、請求項2記載のグレモン錠によれば、第二進退杆が、扉の開閉動によって扉枠若しくはストライク板に接触しながら回転するローラを先端に備えたので、第二進退杆と、扉枠若しくはストライク板との接触時における摩擦を小さくしながら、第二進退杆を進退させることができる。この結果、第二進退杆の進退動作時における衝撃や、扉の開閉抵抗を低減することができる。
【0043】
さらに、請求項3記載のグレモン錠によれば、第一進退杆が、ストライク板の穴に進入して扉を仮締りさせるので、第一進退杆が、閉扉状態から開扉状態となるまでの間、すなわち、第二進退杆が木口から突出するまでの間、の可動規制部材として働く他、ストライク板の穴に仮係止して、扉を仮締りさせる仮締り部材、所謂ラッチとしても働くようになり、新たな部材を増設することなく、グレモン錠付扉に仮締り機能を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るグレモン錠の外観斜視図である。
【図2】図1に示したグレモン錠の内部機構を表す側面図である。
【図3】閉扉状態のロッドを(a)、内部機構を(b)に表した動作説明図である。
【図4】解錠状態のロッドを(a)、内部機構を(b)に表した動作説明図である。
【図5】扉開動作直後のロッド及び進退杆を(a)、内部機構を(b)に表した動作説明図である。
【図6】開扉状態のロッドを(a)、内部機構を(b)に表した動作説明図である。
【符号の説明】
1…グレモン錠
7…レバーハンドル
11…第一進退杆(ラッチングトリガー)
13…第二進退杆(ローラトリガー)
16a,16b…ロッド
19…ストライク板
21…穴
47…ローラ
49…第一係合鍔
53…第二係合鍔
63…可動板
66…凹部
68…段部
71…扉

Claims (3)

  1. 第一係合鍔を有し扉の木口から進退自在になるとともに前記木口から突出する方向に付勢され閉扉状態でストライク板の穴に進入して前記木口から突出する第一進退杆と、
    第二係合鍔を有し扉の木口から進退自在になるとともに前記木口から突出する方向に付勢され閉扉状態でストライク板の板面に当接して前記木口から扉内に後退する第二進退杆と、
    前記扉のレバーハンドルに連結して設けられ該レバーハンドルの回動操作に連動して上下方向に可動する一方、木口から扉内に後退した第一進退杆の第一係合鍔が係合して上下可動を阻止する凹部を有し、かつ木口から突出した第二進退杆の第二係合鍔が係合して上下可動を阻止する段部を有した可動板と、
    該可動板と連結して該可動板の上下可動に従動して上下動し前記扉から進退するロッドと、
    を具備したことを特徴とするグレモン錠。
  2. 請求項1記載のグレモン錠において、
    前記第二進退杆が、前記扉の開閉動によって扉枠若しくはストライク板に接触しながら回転するローラを先端に備えたことを特徴とするグレモン錠。
  3. 請求項1又は2記載のグレモン錠において、
    前記第一進退杆が、前記ストライク板の穴に進入して前記扉を仮締りさせることを特徴とするグレモン錠。
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