JP3354773B2 - 引き戸用鎌錠 - Google Patents
引き戸用鎌錠Info
- Publication number
- JP3354773B2 JP3354773B2 JP34789995A JP34789995A JP3354773B2 JP 3354773 B2 JP3354773 B2 JP 3354773B2 JP 34789995 A JP34789995 A JP 34789995A JP 34789995 A JP34789995 A JP 34789995A JP 3354773 B2 JP3354773 B2 JP 3354773B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sickle
- sickle member
- lock
- link
- lock case
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
スライドさせて開・閉する引き戸を戸枠体等との間で施
錠し解錠する錠の改良に係るものであり、鎌部材(掛け
金)が不用意に前方へ突出せぬようにロックでき、鎌部
材が突出した状態で戸を閉めたとしても、鎌部材や戸枠
体等の引掛け金具が損傷せぬようにしたことを特徴とす
るものである。
トイレ・勉強部屋の如き個室における引き戸に取り付け
られる錠である。これは、戸を開ける場合には鎌部材が
錠ケース内へ没入した解錠状態にしてスライドさせ、戸
を閉じて施錠する場合には戸をスライドさせて閉じた後
に鎌部材を突出させて、戸枠体等に設けた引掛け金具に
掛止させるものである。これには従来より幾つかのもの
が考案されている(例えば実開昭58−39955号公
報,実開昭60−135460号公報,実開平3−12
132号公報,実開平3−24778号公報,実公平7
−23854号公報等参照)。
引き戸用鎌錠の中には、鎌部材が突出した状態つまり施
錠状態のままで戸を閉めた場合に、鎌部材が戸枠体等の
引掛け金具に衝突してしまう構造のものがあり(例えば
実開昭58−46194号公報参照)、これでは鎌部材
や引掛け金具が損傷することになってしまう。
た状態では鎌部材が不用意に突出せぬように、錠ケース
内へ没入した鎌部材を自動的に掛止する機構を備えたも
のもある(例えば実開平2−53471号公報,実公平
7−28354号公報,実開平7−38508号公報参
照)。しかしこれも、人が不注意で鎌部が突出する施錠
状態にして戸を閉めた場合には、上記と同様のことが生
じることになる。
が回動して引掛け金具の係止用孔へ係合するが、その際
に係合し易いように係止用孔は上下方向へ大きめに形成
してある。そのため、特に鎌部材が上方から回動して引
掛け金具に掛止されるものでは、戸と戸枠体との間に上
下方向へのガタツキがあると、施錠状態にあっても戸は
持ち上げられて、戸枠体から外されてしまうという安全
上の問題があった。
点を解決しようとするものである。即ち、本発明の第1
の目的は、シンプルな構成で、錠ケース内に収納された
鎌部材が不用意に前方へ回動し突出せぬようにロックす
ること、および鎌部材が不用意に前方へ回動して突出し
た状態で引き戸を閉じても、鎌部材に加わる外力を吸収
するとともに、自動的に錠ケース内へ回動して収納さ
れ、鎌部材や引掛け金具の損傷を防止すること、であ
る。また第2の目的は、上記に加えて引き戸と戸枠体間
に上下方向へのガタツキが有っても、施錠状態の引き戸
を持ち上げられぬようにし、かつトリガーが常に突出せ
ず、身体や衣類を引っ掛けなくすることである。
錠は、引き戸1の錠ケース2内に回動可能に軸支した鎌
部材3を、ツマミ4の操作で突出させて、戸枠体5の引
掛け金具6へ掛止可能としてなる引き戸用鎌錠におい
て、上記鎌部材3を回動可能とする鎌部材軸7を、錠ケ
ース2の側板8に前後方向へ長い軸受け用長孔9で摺動
可能に支承させるとともに、該軸7を常時は長孔9の前
部寄りへ押圧する軸前進用バネ10を設け、外部のツマ
ミ4の操作で回動可能に可回動部材11を軸支して、該
可回動部材11と上記鎌部材3との間をリンク12で連
結するとともに、該リンク12が錠ケース2内の前部寄
りでは前方へ押圧し、後部寄りでは後方へ押圧するリン
ク押圧用バネ13を設け、かつ、トリガー前進用バネ1
4で押圧されているトリガー15の後部寄りに、錠ケー
ス2内で鎌部材3が前方へ回動する際の最外側部分19
当接し、回動を係止可能な鎌部材ロック用凸部16を設
けたものである。
は、錠ケース2外に設けたツマミ4の操作により、鎌部
材3を回動可能としておけばよいが、それとは別に室外
側で錠ケース2外にシリンダー錠を設けてもよい。
が、錠ケース2内のスペースによっては例えばL形状と
してもよい。該鍵部材3の後下部には回動の中心となる
鎌部材軸7を、また該鎌部材7の中間寄り部分に後記リ
ンク12を連結させてある(例えば図1参照)。但し、
鍵部材軸7を鎌部材3の中間寄り部分に設け、リンク1
2を後部寄りに連結することも可能である。
前後方向へ長く形成してあるが、水平状のもの(例えば
上記図1・図8参照)に限らず、後方へ傾斜状に形成し
たものでもよい(図7参照)。また軸前進用バネ10
は、鎌部材軸7を常時は上記長孔9内で前側寄りへ押圧
するもので、捩じりコイルバネがよいが、それに限らず
錠ケース2内のスペースとの関係で圧縮バネや引っ張り
バネを用いてもよい。
動またスライドさせる操作で回動可能に、錠ケース2の
側板8の後部寄りに軸支してあるが、錠ケース2内のス
ペースによってアーム状としてもよいし、円板状として
もよい。
との間を連結するもので、可回動部材11にリンク後部
軸17で連結し、鎌部材3とはリンク前部軸18で連結
してある。ツマミ4の操作で回動する可回動部材11
が、該リンク12を前または後方へ移動させて鎌部材3
を回動可能とし、また突出している鎌部材3が外圧で後
方へ回動時に、該リンク12が後退して可回動部材11
を回動可能としている。
ケース2内の前部寄りにある際、該リンク12を前方へ
押圧し、リンク12が後部寄りにある際、該リンク12
を後方へ押圧するように設けてある。上記の如く、該バ
ネ10に作用分岐点が生じるように、該バネ13の可動
端部をリンク12または可回動部材11の一部に接続し
てある。なお該バネ10も、捩じりコイルバネを用いれ
ばよいが、圧縮バネや引っ張りバネを用いてもよい。
で常時は前方へ押圧されているが、該トリガー15の後
部寄りには、錠ケース2内で前方へ回動しようとする該
鎌部材3の一部と当接可能な鎌部材ロック用凸部16を
設けてある。該ロック用凸部16は、トリガー15がバ
ネ14で前方へ押圧された状態時に、錠ケース2内で鎌
部材3が前方へ回動しようとする際に、鎌部材3の内で
鎌部材軸7から最も離れた部分、即ち最外側部分19が
描く円弧状軌跡xよりやや内側に位置するように突設し
てある。
7が支承された鎌部材3が、後方へ回動し易いように、
上記鎌部材3の後部端面を凸円弧状のカム面20に形成
するとともに、該鎌部材3の後退時に上記カム面20と
当接する位置に、ガイド受け部21を設けておくことが
望ましい(例えば図1参照)。
回動し突出した鎌部材3が係合する係合用孔22と、抜
け止めの掛止板部23を有するが、さらにこれに加え
て、突出したトリガー15の先端部が当接する箇所に、
該トリガー15の先端部が係合可能な戸外れ防止用凹部
24を形成しておいてもよい(図9参照)。
状態でも錠ケース2の前方へ突出せぬように設けて、該
トリガー15の前端部に磁石25を付設し、他方引掛け
金具6にはトリガー15と対向し得る位置に、トリガー
15の磁石25と同極の磁石26を内装しておいてもよ
い(図10参照)。
は、次の如くである。 a)引き戸1が閉じられ施錠状態の引き戸用鎌錠を、解
錠する場合を述べる。施錠状態での鎌部材3は、前方へ
回動してその前部寄り部分が引掛け金具6の掛止板部2
3で掛止されており、かつリンク12を介して鎌部材3
に作用するリンク押圧用バネ13で前方への押圧力を受
けて、該鎌部材3は不用意に後方へ回動するのを防止さ
れ、施錠状態が維持されている(図1参照)。
2外側からツマミ4を操作することで、可回動部材11
を回動させればよい。該可回動部材11の回動により、
それと連結したリンク12がリンク押圧用バネ13の前
方への押圧力に抗して後退するので、該リンク12に連
結された鎌部材3が後方へ引かれ、鎌部材軸7を中心に
後方へ回動する。
ンク12が錠ケース2内で前部寄り位置にあるため、リ
ンク押圧用バネ13は前方への押圧力を有しており、ツ
マミ4はその押圧力に抗して操作することになる。ツマ
ミ4の操作が進むとリンク12が後部寄りへ移動するの
で、リンク押圧用バネ13が作用分岐点を過ぎることに
なり、リンク12に後方への押圧力が作用する。その結
果、リンク12に引かれて鎌部材3が後方へ一層かつ自
動的に回動することになり、該鎌部材3の前部寄り部分
が引掛け金具6から完全に離脱し、錠ケース2内へ収納
されて解錠状態となる(図2参照)。
閉まり引掛け金具6に当接して後退したままであるか
ら、該トリガー15の後部寄りに設けた鎌部材ロック用
凸部16は、鎌部材3が回動時に最外側部分19が描く
円弧状軌跡xよりやや外側にある。そのため、トリガー
15は後方へ回動する鎌部材3と接触することがなく、
鎌部材3は支障なく後方へ回動する。この解錠状態で引
き戸1を開くと、トリガー15はトリガー前進用バネ1
4で押圧されて突出するが、該鎌部材3はリンク12を
介してリンク押圧用バネ13による後方へのバネ力を受
けているので、該鎌部材3が錠ケース2内へ収納された
解錠状態が維持される(図3参照)。
態にして引き戸1が開かれると、鎌部材3は錠ケース2
内に収納されたままであるが、トリガー15はトリガー
前進用バネ14で前進位置にきている。これで、トリガ
ー15の後部寄りの鎌部材ロック用凸部16は、鎌部材
3が回動時の最外側部分19が描く円弧状軌跡xよりや
や内側に位置している。それゆえ、錠ケース2内で鎌部
材3が不用意に前方へ回動しようとしても、鎌部材ロッ
ク用凸部16が回動しようとする鎌部材3の最外側部分
19に当接し、鎌部材3の前方への回動が係止されて解
錠状態のままロックされている(上記図3参照)。
態では、鎌部材3が不用意に前方へ回動して突出するこ
とがなく、身体や衣服等を鎌部材3に引っかけることが
ないし、このまま引き戸1を閉めた場合に鎌部材3が引
掛け金具6に衝突せず、両者3,6が損傷するようなこ
とも防止される。
用鎌錠を解錠状態から施錠する場合の作動は、次のよう
になる。上記の如く引き戸1が開けられた解錠状態で
は、鎌部材3は錠ケース2内へ収納され、トリガー15
はバネ14で前進位置にある(上記図3参照)。通常は
この状態で引き戸1を閉じればよく、戸が閉じられると
トリガー15も後退するから、鎌部材3の後方への回動
は全く支障がないので、後は鎌部材3が突出する方向へ
ツマミ4を操作すればよい。
端部を連結したリンク12が、リンク押圧用バネ13の
後方への押圧力に抗して前進する。該リンク12の前進
により、これと連結した鎌部材3も前方へ押されるの
で、鎌部材3は鎌部材軸7を中心に前方へ回動する(図
4参照)。
リンク12が錠ケース2内で後部寄り位置にあるため、
リンク押圧用バネ13は後方への押圧力を有しており、
ツマミ4はその押圧力に抗して操作することになる。ツ
マミ4の操作が進むとリンク12が前部寄りへ移動する
ので、リンク押圧用バネ13が作用分岐点を過ぎること
になり、リンク12に前方へ押圧力が作用する。その結
果、リンク12に引かれて鎌部材3が前方へ一層かつ自
動的に回動することになり、その前部寄り部分が引掛け
金具6の係合用孔22へ係合し、掛止板部23で掛止さ
れて施錠状態となる(上記図1参照)。
引掛け金具6に当接し後退しているので、該トリガー1
5後部寄りの鎌部材ロック用凸部16は、鎌部材3が回
動時の最外側部分19が描く円弧状軌跡xよりやや外側
にあり、前方へ回動する鎌部材3が係止されることがな
く、鎌部材3の回動は支障なく行われる。この施錠状態
では、該鎌部材3はリンク12を介してリンク押圧用バ
ネ13による前方へのバネ力を受けているので、該鎌部
材3が引掛け金具6へ掛止された施錠状態が維持されて
いる。
によるツマミ4の操作、その他何らかの理由で鎌部材3
が前方へ回動して、錠ケース2の前方へ突出している場
合が無いとは言えない。この状態ではトリガー15が前
方へ突出していることは勿論のこと、鎌部材3も前方へ
大きく突出している(図5参照)。施錠するためにその
まま引き戸1を閉じると、突出した鎌部材3の前部寄り
部分が戸枠体5の引掛け金具6の前面に衝突し、両者
3,6が損傷するおそれがある。
材軸7は錠ケース2に形成した前後方向へ長い軸受け用
長孔9内にあるから、突出した鎌部材3の前部寄り部分
が引掛け金具6に衝突して外圧が加わった場合に、鎌部
材用軸7は該長孔9内を後方へ移動する。その際、鎌部
材軸7には軸前進用バネ10のバネ力が作用していると
ともに、鎌部材3にはリンク12を介してリンク押圧用
バネ13の前方への押圧力も作用している。そのため、
鎌部材3が引掛け金具6へ衝突した衝撃力は、両バネ1
0,13の強いクッション作用で緩められている。
6への衝突で外圧が加わり、鎌部材軸7が軸受け用長孔
9内を後退した場合、鎌部材3後下部に凸円弧状のカム
面20があり、他方該カム面20と当接するガイド受け
部21を有するものでは、鎌部材3のカム面20がガイ
ド受け部21に当接することで、該鎌部材3はガイドさ
れ鎌部材軸7を中心に後方へ回動し易くなっている(図
6参照)。
方から後方へ傾斜状に形成したものでも同様であり(図
7参照)、鎌部材3が外圧を受けた際に鎌部材軸7が斜
め後方へ移動することで、この際も鎌部材3は後方へ回
動し易くなっている。
13が作用分岐点を過ぎてリンク12に後方へのバネ力
を与える位置まで長く形成したものでも(図8参照)、
鎌部材3が外圧を受けた際に鎌部材軸7が長孔9内を後
退し、リンク押圧用バネ13の作用分岐点を越えると、
鎌部材3の中間寄り部分がリンク12を介して後方へ引
かれるため、鎌部材3は後方へ回動し易くなっている。
を一旦後退した鎌部材軸7は、その後に軸前進用バネ1
0で前進するので、鎌部材3は鎌部材軸7を中心として
後方へ自動的に回動し、錠ケース2内へ収納される。し
たがって、鎌部材3の前部より部分が戸枠体5の引掛け
金具6に衝突した場合でも、両者3,6が損傷するよう
なことは防止されている。
戸1が完全に閉じられる前に鎌部材3が後方へ回動する
ので、半ば前進位置のままである。そのため、鎌部材3
が後方へ回動時に、該部材3の最外側部分19がトリガ
ー15後部の鎌部材ロック用凸部16に引っ掛かり、ト
リガー15は一時的に後退させられる。しかし鎌部材3
が更に後方へ回動して完全に収納状態になると、該ロッ
ク用凸部16との係止が外れるので、引き戸1を開けた
際にトリガー15はバネ14で再び前進状態となり、鎌
部材3が不用意に前方へ回動する際のロック機構として
作用する(上記図3参照)。
ー15の先端部を係合可能な戸外れ防止用凹部24を形
成したものでは(図9参照)、引き戸1を閉じ鎌部材3
を引掛け金具6に掛止させた施錠状態時に、トリガー1
5の先端部が上記凹部16に係合している。そのため、
引き戸1と戸枠体5間に上下方向へのガタツキが有って
も、引き戸1を持ち上げて外すようなことが防止され、
防犯上有効である。
ス2から突出せぬように設け、該トリガー15の先端部
と、引掛け金具6でトリガー15に対向する位置とに、
対向側が同極となる如く磁石25,26を設けたもので
は(図10参照)、引き戸1が開いた状態でもトリガー
15が前方へ突出せず、身体や衣類を引っ掛けるような
ことが無い。また戸1を閉じる際に両磁石25,26の
磁力の反発でトリガー15は錠ケース2内を更に後方へ
後退するので、鎌部材3が後方へ回動して収納される際
の支障とならないし、引き戸1を開けた際には磁石2
5,26同士の反発力の及ぶ範囲から離れて、トリガー
15が前進位置へ戻って鎌部材ロック機能を発揮可能と
なっている。
すものであり、従来のこの種のものと同様に、引き戸1
に内装の錠ケース2内に回動可能に軸支した鎌部材3
を、ツマミ4の操作で突出可能として、戸枠体5の引掛
け金具6へ掛止させて施錠するようにしてある。
ており、前方へ回動した際にその前上部寄りが戸枠体5
の引掛け金具6に掛止される部分で、後方へ回動した際
に錠ケース2内へ収納可能となるものであり、後下部寄
りに該鎌部材3の回動中心となる鎌部材軸7を横設して
ある。
下部寄りに形成した前後方向へ長い軸受け用長孔9に係
合させてあり、該長孔9内で回動しながら前後方向へ摺
動可能に支承させてある。
軸受け用長孔9内の前端部へ押圧されるように、軸前進
用バネ10の一端を係止させてある。ここではバネ10
として捩じりコイルバネを用いており、その一端を鎌部
材3の鎌部材軸7に係止させるとともに、後記ガイド受
け部21を介して他端を錠ケース2内の下部に係止させ
てある。
のカム面20に形成し、かつ上記軸受け用長孔9の後下
方位置に、鎌部材軸7が軸受け用長孔9内を後退時に、
上記カム面20を受けて鎌部材3の後方への回動をガイ
ドするガイド受け部21を設けてある。なおガイド受け
部21は可回転なリングを軸支したものとしてある。
ミ4の操作で回動可能に軸支した可回動部材11を設け
てある。該可回動部材11は、円板状で連結用アームを
もつ形状のものとしてある。該可回動部材11には、図
示は省略するが引き戸1の室外側にシリンダー錠を設け
てもよい。
連結用のリンク12を設けてある。即ち、該リンク12
は横長の板状で、その前端部を鎌部材3の中間部寄り部
分にリンク前部軸18で連結し、後端部を可回動部材1
1の連結用アーム部にリンク後部軸17で連結してあ
り、可回動部材11の回動時に前後動して鎌部材3を回
動可能とし、また鎌部材3の回動時にも前後動可能とし
てある。
の一端を係止させてある。該バネ13はリンク12が錠
ケース2内で前部寄りに有れば前方への押圧力を加え、
後部寄りに有れば後方への押圧力を加えるため、リンク
12が中間位置付近に有る際に作用分岐点が有るように
設定してある。ここでは、バネ13として捩じりコイル
バネを用いて、その一端を錠ケース2内上部寄りに係止
させ、他端をリンク12の中間よりやや後部寄りに設け
たバネ受けピン27に係止させてある。
に設けてあり、トリガー前進用バネ14で常時はその前
半部分が錠ケース2の前方へ突出する如く設けてある。
該トリガー15の後部寄り下部には、錠ケース2内に収
納された鎌部材3が前方へ回動しようとする際、それを
係止する鎌部材ロック用凸部16が設けてある。この凸
部16は、トリガー15が前進位置にある際に、鎌部材
3が回動時に鎌部材軸7から最も離れた部分、即ち最外
側部分19が描く円弧状軌跡xのやや内側に突出する如
く突設してある。
側板に前後に水平状とした例を示してある。しかしそれ
に限らず、図7で示す如く、後方へ傾斜状としてもよい
し、また図8で示すように、リンク押圧用バネ13が作
用分岐点を過ぎてリンク12を後方へ押圧し始める位置
まで、鎌部材軸7を後退可能に後方へ長く形成してもよ
い。
ネ13は、捩じりコイルバネのものに限らず、錠ケース
2内のスペースとの関係で圧縮バネや引っ張りバネを用
いてもよい。
を、バネ14で錠ケース2の前方へ突出したトリガー1
5の先端部が当接する箇所に、該先端部が係合可能な戸
外れ防止用凹部24を形成したものを示している。
ガー15を、先端部が錠ケース2から突出せぬように設
けて、該トリガー15の前端部に磁石25を付設し、他
方戸枠体5の引掛け金具6でトリガー15と対向する位
置に、トリガー15の磁石25と同極の磁石26を設け
たものを示している。
置決めストッパー、29はトリガー15のガイド用孔を
示す。
鎌錠によれば、次の効果を発揮する。まず第1に、解錠
状態時に錠ケース内へ収納された鍵部材を、トリガーの
後部寄りに鍵部材ロック用凸部を設ける、というきわめ
てシンプルな構造のロック機構にて係止できるようにし
ており、鎌部材が不用意に前方へ回動し錠ケース前方へ
飛び出すことを確実に防止できる。
材が錠ケース前方へ飛び出していても、そのまま引き戸
を閉めた場合に、後退可能な鎌部材軸と軸前進用バネお
よびリンク押圧用バネによって、鎌部材と引掛け金具間
の衝撃力を吸収して緩めることができる。同時にその
際、外圧の加わった鎌部材を自動的に後方へ回動させる
ことができ、錠ケース内へ収納させてしまうことができ
る。そのため、突出した鎌部材や引掛け金具を損傷させ
てしまうことを防止できる。
を係合可能な戸外れ防止用凹部を形成したものでは、施
錠状態時にトリガーの先端部も外凹部へ係合しているの
で、引き戸と戸枠体間に上下方向へのガタツキが有って
も戸が持ち上がらず、戸を取り外されるという安全上の
問題も解決できる。
端部が錠ケースから突出せぬように設けて、該トリガー
の前端部に磁石を付設し、引掛け金具でトリガーと対向
する位置に、トリガーの磁石と同極の磁石を設けたもの
では、引き戸が開いた状態でトリガーの突出がないの
で、身体や衣類を引っ掛けるようなことを防止できる。
また錠ケース内で鎌部材の前方への回動を係止していた
鎌部材ロック用凸部は、戸を閉じる際の両磁石が反発で
トリガーが錠ケース内を更に後退することで解除できる
ため、トリガーは従来と同じ鎌部材ロック機能を有する
ことができる。
引き戸を閉じ施錠状態とした場合の縦断側面図である。
解錠した場合の縦断側面図である。
場合の縦断側面図である。
前方へ回動させた場合の縦断側面図である。
鎌部材が前方へ回動し突出した場合の縦断側面図であ
る。
引き戸を閉じた場合の縦断側面図である。
施例で、鎌部材が突出したまま引き戸を閉じた場合の縦
断側面図である。
実施例で、鎌部材が突出したまま引き戸を閉じた場合の
縦断側面図である。
施例で、引き戸を閉じて施錠した場合の縦断側面図であ
る。
別の実施例で、引き戸を閉じて施錠した場合の縦断側面
図である。
1−ガイド受け部 2−錠ケース 12−リンク 2
2−係合用孔 3−鎌部材 13−リンク押圧用バネ 2
3−掛止板部 4−ツマミ 14−トリガー前進用バネ 2
4−戸外れ防止用凹部 5−戸枠体 15−トリガー 2
5−磁石 6−引掛け金具 16−鎌部材ロック用凹部 2
6−磁石 7−鎌部材軸 17−リンク後部軸 2
7−バネ受けピン 8−側板 18−リンク前部軸 2
8−ストッパー 9−軸受け用長孔 19−最外側部分 2
9−ガイド用孔 10−軸前進用バネ 20−カム面
x−円弧状軌跡
Claims (6)
- 【請求項1】 引き戸1の錠ケース2内に回動可能に軸
支した鎌部材3を、ツマミ4の操作で回動させて突出さ
せ、戸枠体5の引掛け金具6へ掛止可能としてなる引き
戸用鎌錠において、 上記鎌部材3を回動可能とする鎌部材軸7を、錠ケース
2の側板8に前後方向へ長い軸受け用長孔9で摺動可能
に支承させるとともに、該軸7を常時は長孔9の前部寄
りへ押圧する軸前進用バネ10を設け、外部のツマミ4
の操作で回動可能に可回動部材11を軸支して、該可回
動部材11と上記鎌部材3との間をリンク12で連結す
るとともに、該リンク12が錠ケース2内の前部寄りで
は前方へ押圧し、後部寄りでは後方へ押圧するリンク押
圧用バネ13を設け、かつ、トリガー前進用バネ14で
押圧されているトリガー15の後部寄りに、錠ケース2
内で鎌部材3が前方へ回動する際の最外側部分19に当
接し、回動を係止可能な鎌部材ロック用凸部16を設
け、軸受け用長孔9を、リンク12にリンク押圧用バネ
13が後方への押圧力を及ぼす位置まで後方へ長く形成
したことを特徴とする、引き戸用鎌錠。 - 【請求項2】 引き戸1の錠ケース2内に回動可能に軸
支した鎌部材3を、ツマミ4の操作で回動させて突出さ
せ、戸枠体5の引掛け金具6へ掛止可能としてなる引き
戸用鎌錠において、 上記鎌部材3を回動可能とする鎌部材軸7を、錠ケース
2の側板8に前後方向へ長い軸受け用長孔9で摺動可能
に支承させるとともに、該軸7を常時は長孔9の前部寄
りへ押圧する軸前進用バネ10を設け、外部のツマミ4
の操作で回動可能に可回動部材11を軸支して、該可回
動部材11と上記鎌部材3との間をリンク12で連結す
るとともに、該リンク12が錠ケース2内の前部寄りで
は前方へ押圧し、後部寄りでは後方へ押圧するリンク押
圧用バネ13を設け、かつ、トリガー前進用バネ14で
押圧されているトリガー15の後部寄りに、錠ケース2
内で鎌部材3が前方へ回動する際の最外側部分19に当
接し、回動を係止可能な鎌部材ロック用凸部16を設
け、鎌部材3の後下部の後端面に円弧状カム面20を形
成し、軸受け用長孔9の下部寄りに、鎌部材3の鎌部材
軸7が該長孔9に沿って後退時に上記カム面20を受
け、後方への回動を補助するガイド受け部21を 形成し
たことを特徴とする、 引き戸用鎌錠。 - 【請求項3】 軸受け用長孔9を、錠ケース2の側板に
水平状に形成した、請求項1または2に記載の引き戸用
鎌錠。 - 【請求項4】 引き戸1の錠ケース2内に回動可能に軸
支した鎌部材3を、ツマミ4の操作で回動させて突出さ
せ、戸枠体5の引掛け金具6へ掛止可能としてなる引き
戸用鎌錠において、 上記鎌部材3を回動可能とする鎌部材軸7を、錠ケース
2の側板8に前後方向へ長い軸受け用長孔9で摺動可能
に支承させるとともに、該軸7を常時は長孔9の前部寄
りへ押圧する軸前進用バネ10を設け、外部のツマミ4
の操作で回動可能に可回動部材11を軸支して、該可回
動部材11と上記鎌部材3との間をリンク12で連結す
るとともに、該リンク12が錠ケース2内の前部寄りで
は前方へ押圧し、後部寄りでは後方へ押圧するリンク押
圧用バネ13を設け、かつ、トリガー前進用バネ14で
押圧されているトリガー15の後部寄りに、錠ケース2
内で鎌部材3が前方へ回動する際の最外側部分19に当
接し、回動を係止可能な鎌部材ロック用凸部16を設
け、 軸受け用長孔9を、錠ケース2の側板8に斜め後方
へ傾斜状に形成したことを特徴とする、引き戸用鎌錠。 - 【請求項5】 引き戸1の錠ケース2内に回動可能に軸
支した鎌部材3を、ツマミ4の操作で回動させて突出さ
せ、戸枠体5の引掛け金具6へ掛止可能としてなる引き
戸用鎌錠において、 上記鎌部材3を回動可能とする鎌部材軸7を、錠ケース
2の側板8に前後方向へ長い軸受け用長孔9で摺動可能
に支承させるとともに、該軸7を常時は長孔9の前部寄
りへ押圧する軸前進用バネ10を設け、外部のツマミ4
の操作で回動可能に可回動部材11を軸支して、該可回
動部材11と上記鎌部材3との間をリンク12で連結す
るとともに、該リンク12が錠ケース2内の前部寄りで
は前方へ押圧し、後部寄りでは後方へ押圧するリンク押
圧用バネ13を設け、かつ、トリガー前進用バネ14で
押圧されているトリガー15の後部寄りに、錠ケース2
内で鎌部材3が前方へ回動する際の最外側部分19に当
接し、回動を係止可能な鎌部材ロック用凸部16を設
け、 一方、戸枠体5の引掛け金具6には、錠ケース2から前
方へ突出したトリガー 15の先端部を係合可能な戸外れ
防止用凹部24を形成したことを特徴とする、 引き戸用
鎌錠。 - 【請求項6】 戸枠体5の引掛け金具6に、錠ケース2
から前方へ突出したトリガー15の先端部を係合可能な
戸外れ防止用凹部24を形成した、請求項1,2,3ま
たは4に記載の引き戸用鎌錠。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34789995A JP3354773B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 引き戸用鎌錠 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34789995A JP3354773B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 引き戸用鎌錠 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09165950A JPH09165950A (ja) | 1997-06-24 |
JP3354773B2 true JP3354773B2 (ja) | 2002-12-09 |
Family
ID=18393362
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34789995A Expired - Lifetime JP3354773B2 (ja) | 1995-12-14 | 1995-12-14 | 引き戸用鎌錠 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3354773B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4514076B2 (ja) * | 2000-10-06 | 2010-07-28 | 河淳株式会社 | 鎌錠 |
JP5004560B2 (ja) * | 2006-11-16 | 2012-08-22 | 河淳株式会社 | 鎌錠 |
KR200455526Y1 (ko) * | 2009-12-29 | 2011-09-14 | 주식회사 아이레보 | 갈고리형 걸쇠를 갖는 문 잠금장치 |
-
1995
- 1995-12-14 JP JP34789995A patent/JP3354773B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09165950A (ja) | 1997-06-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3174011B2 (ja) | 鎖錠装置 | |
US6174004B1 (en) | Mortise latch and exit device with concealed vertical rods | |
US7269984B2 (en) | Ratcheting pawl latch | |
GB2587455A (en) | A lock with a rotatable auxiliary member assembly | |
JP3354773B2 (ja) | 引き戸用鎌錠 | |
JP2797276B2 (ja) | 施錠確認機構付き扉用ロックハンドル装置 | |
JP3353678B2 (ja) | 車両用ドアロック装置 | |
JP2580077Y2 (ja) | 錠におけるデッドボルトの空動き防止装置 | |
JP2689103B2 (ja) | シャッター用ロック装置 | |
JP3790599B2 (ja) | 引き戸用鎌錠 | |
JP2723425B2 (ja) | 自動販売機の扉体施錠装置 | |
JPH0547231Y2 (ja) | ||
JP3200767B2 (ja) | 扉用錠装置 | |
JP4137705B2 (ja) | 自動車のトランクロック装置 | |
JP2606685Y2 (ja) | ガードアーム錠のガードアーム不正解除防止装置 | |
JP2002227494A (ja) | 扉開閉用ハンドルの掛金装置 | |
JP4219143B2 (ja) | 扉錠装置 | |
JP5013991B2 (ja) | 錠装置 | |
JP3553790B2 (ja) | 扉錠装置 | |
JPH0515010Y2 (ja) | ||
JP2594480Y2 (ja) | 用心錠 | |
JP2756954B2 (ja) | 扉開閉用ハンドルの掛金装置 | |
JPS5831969Y2 (ja) | 金庫室扉の閉込め防止装置 | |
JPH0515021Y2 (ja) | ||
AU772488B2 (en) | A lock for a sliding door or window |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070927 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080927 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090927 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100927 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110927 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120927 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130927 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |