JP4045360B2 - 食パン及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、イースト臭が少なく、香りと味の良いかつもちもちした食パンを得ることを目的とした食パン及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来小麦粉100重量部に対し、イースト0.1〜1.0重量部を添加する発酵種を含む発明が知られていた(特開平4−27343号)。
【0003】
また小麦粉100重量部に対し、イースト0.001〜0.05重量部相当量を添加して発酵種を作る発明も知られていた(特開昭63−304938号)。
【0004】
【発明により解決しようとする課題】
前記公知の発明中、食パン製造用ドウの製造については、いわゆる中種法による食パンの製造方法であって、その実施例によれば、最終的に生イースト菌3.0以上を使用している。
【0005】
また発酵種の製造方法においても、その実施例によれば、最終的にイースト4.5%(特開平4−27343号)又はイースト4重量部(特開昭63−304938号)となっている。
【0006】
前記のように、中種法などの発酵種については、イーストが少ない場合もあるが、食パン等の製造におけるイースト添加量は一般的には生イーストで2.0〜4.5重量部となっており、この発明における0.05〜0.5重量部とは技術思想を異にするものである。
【0007】
即ちこの発明はストレート法であって、追種せずに少量のイーストで所望の食パンを得ることができるのである。従ってこの発明の食パンと、公知例の食パンとは別異のものということができる。
【0008】
【課題を解決する為の手段】
この発明は、イーストの添加量を少なくして、発酵時間を長くし、イーストの多い場合と同様の発酵状態を得たのである。
【0009】
即ち物の発明は、小麦粉100重量部に対し、イースト0.05〜0.5重量部と適量の砂糖その他の副原料及び0〜5重量部の油脂を添加してなる生地を15〜25℃の温度条件下で12〜20時間発酵し、焼成したことを特徴とするストレート法により製造した食パンである。
【0010】
また方法の発明は、小麦粉100重量部に対し、イースト0.05〜0.5重量部と、適量の砂糖その他の副原料及び水を配合し、捏上温度22〜26℃に捏上げた後、15〜25℃で12〜20時間発酵させ、この生地を適量宛分取し夫々型に入れて焼成することを特徴とするストレート法による食パンの製造方法であり、砂糖量を4〜7重量部とすると共に、油脂量を0〜5重量部とするものである。
【0011】
前記における発酵温度条件を15℃以上としたのは、15℃未満では発酵不良となって所望の食パンを得ることができない。又は25℃を越えると発酵過多となるおそれがあるからである。
【0012】
次に発酵時間を12時間未満にすると、発酵不足となり所望の発泡が得られない問題点があり、20時間を越えると、発酵過多になって、食パンの品質を悪化させるおそれがある。
【0013】
従って発酵時間を12〜20時間にすることによって、少ないイーストにより、必要な発酵状態を得ることができる。次に油脂は添加しなくてもよいが、添加量が5重量部以上になると、もちもちしたパンが出来なくなる。従って添加油脂量は0〜5重量部であり、好ましくは1.0〜4.0重量部である。
【0014】
前記発明において、イーストとは、ドライイーストと、生イーストをいう。従ってドライイーストの場合には、0.05〜0.3重量部であり、生イーストの場合には、0.1〜0.5重量部である。前記は、生イーストに水分が多く含まれる為であり、イースト菌数はほぼ一致する。
【0015】
この発明においては、12〜20時間発酵させるので、生地温度が高い(26〜27℃)と、発酵過多となるおそれがあるので、上限を25℃とした。通常の食パンの発酵温度は27℃前後であるが、発酵時間は2〜4時間であるから、所定の発酵状態を得ることができる。
【0016】
即ちこの発明のように発酵速度を比較的遅くして、発酵時間を長くした方が良好な風味の食パンを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
この発明は、添加イースト量を少なくし(0.05〜0.5重量部)、発酵温度を15〜25℃とし、その上発酵時間を12〜20時間としたものである。
【0018】
この発明は、イースト臭を少なくすると共に、香り、味を向上し、その上もちもちした感触を得るようにすることを目的としたものである。
【0019】
この発明においては、小麦粉100重量部に対し、使用砂糖4〜7重量部とし、油脂量を0〜5重量部としたものである。
【0020】
因に通常の食パンは、砂糖量を5〜7重量部とし、油脂量を5〜7重量部にしているので、油脂量については、この発明の方がすくなくなっている。
【0021】
【実施例】
原材料の配合
強力小麦粉 100%
生イースト 0.2%
食塩 1.5%
砂糖 6.0%
イーストフード 0.2%
水 62 %
【0022】
前記原材料を、ミキサーに入れて、低速2分、中速5分、高速1分で順次ミキシングする。
【0023】
この場合の捏上温度は25℃であった。前記により得た生地を、20℃で16時間発酵させた後、500g宛分割し、35℃で60分間ベンチタイムをとり、ついでその2つを型に入れ、90分間ホイロをとる。ついで190℃で30分間焼成すれば、この発明の食パンができる。
【0024】
(比較例1)
前記実施例(ストレート法による食パン製造例)において、イースト量を1.0%に変えた以外は同一の配合、同一工程で食パンを製造した。
【0025】
(比較例2)
通常行われている配合工程(ストレート法)で食パンを製造した。配合及び工程は次の通りであった。
【0026】
(配合)
小麦粉 100%
イースト 2%
イーストフード 0.1%
食塩 2%
砂糖 5%
脱脂粉乳 2%
油脂 5%
水 68 %
【0027】
(工程)
油脂を除いた上記配合をパン用ミキサーで低速1分、中速3分、高速1分で順次ミキシングし、次いで、油脂を投入して低速1分、中速3分、高速1分で順次ミキシングした。
【0028】
この場合の捏上温度は27℃であった。次に、27℃で2時間生地を発酵した。その後、450g宛分割し、その2つを食パン型に詰め、38℃で60分のホイロをとる。ついで210℃で30分間焼成すれば、通常の食パンができる。
【0029】
この発明の特質を明らかにする為に、実施例と、比較例1、2との官能試験をした所、表1の結果を得た。
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】
この発明は、使用イーストを少なくし(0.05〜0.5重量部)比較的低温(15〜25℃)で、長時間(12〜20時間)発酵させたので、イースト臭が少なく、香りが良好で、独特の旨味とこくがあるもちもちした食パンを得ることができる効果がある。
【0032】
この発明の方法によれば、イースト臭の少ない食パンを多量生産することができる効果がある。
Claims (3)
- 小麦粉100重量部に対し、イースト0.05〜0.5重量部と適量の砂糖その他の副原料及び0〜5重量部の油脂を添加してなる生地を15〜25℃の温度条件下で12〜20時間発酵し、焼成したことを特徴とするストレート法により製造した食パン。
- 小麦粉100重量部に対し、イースト0.05〜0.5重量部と、適量の砂糖その他の副原料及び水を配合し、捏上温度22〜26℃に捏上げた後、15〜25℃で12〜20時間発酵させ、この生地を適量宛分取し夫々型に入れて焼成することを特徴とするストレート法により製造した食パンの製造方法。
- 砂糖量を4〜7重量部とすると共に、油脂量を0〜5重量部とすることを特徴とした請求項2記載のストレート法による食パンの製造方法。
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---|---|---|---|
JP20968498A JP4045360B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 食パン及びその製造方法 |
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JP20968498A JP4045360B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 食パン及びその製造方法 |
Publications (2)
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JP2000037157A JP2000037157A (ja) | 2000-02-08 |
JP4045360B2 true JP4045360B2 (ja) | 2008-02-13 |
Family
ID=16576920
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP20968498A Expired - Lifetime JP4045360B2 (ja) | 1998-07-24 | 1998-07-24 | 食パン及びその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP4045360B2 (ja) |
-
1998
- 1998-07-24 JP JP20968498A patent/JP4045360B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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