JP3074492B2 - 饅頭の成形冷凍生地及びその製造法並びに饅頭の製造法 - Google Patents

饅頭の成形冷凍生地及びその製造法並びに饅頭の製造法

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JP3074492B2 JP03248321A JP24832191A JP3074492B2 JP 3074492 B2 JP3074492 B2 JP 3074492B2 JP 03248321 A JP03248321 A JP 03248321A JP 24832191 A JP24832191 A JP 24832191A JP 3074492 B2 JP3074492 B2 JP 3074492B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、包餡成形後、醗酵を
全くとらないことを特徴とした饅頭の成形冷凍生地及び
その製造法並びに饅頭の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来中華饅頭は、小麦粉、イースト、砂
糖、食塩、ラード及び水等の材料を配合して生地を作成
し、一定のフロアタイム(5〜10分)をとったのち、
生地を分割し、具材を包餡成形し、30分〜45分の醗
酵時間をとった後、蒸し処理していた。また生地を膨化
させる為にベーキングパウダーと生イーストとを併用す
る技術も知られていた。(特開平2−131558号、
特開平2−177861号)。
【0003】
【発明により解決すべき課題】従来知られている中華饅
頭は、何れもイースト醗酵させて、風味、組織共に優れ
た製品としているが、イースト醗酵には相当の時間(3
0分〜45分)を必要とし、その為に、場所、設備、労
力等が必須要件となる問題点があった。この点について
は前記イーストとベーキングパウダーを併用した発明に
おいても同様の手段を踏襲していた。
【0004】従って中華饅頭の製造に際し所定の、醗酵
時間が必要であることは、当業界の広く知られた技術と
なっていた。
【0005】
【課題を解決する為の手段】然るにこの発明は、中華饅
頭の生地にイーストとベーキングパウダーを併用するこ
と、酸により生地のPHを6.0〜6.6に調整するこ
とにより、前記従来の醗酵時間を皆無にしたにも拘ら
ず、イースト特有の風味を有する品質良好な饅頭生地及
び製品を得ることに成功したのである。
【0006】即ちこの発明は、小麦粉100部に対し
て、イースト1〜6部、ベーキングパウダー1〜3部、
適量の水及びその他の添加物よりなる生地を酸でPHを
6.0〜6.6に調整し、該生地の分割、包餡、成形
(餡、その他の具材を包むこと)したものを急速冷凍し
たことを特徴とする饅頭の成形冷凍生地である。前記に
おけるPHは、好ましくは6.2〜6.5とする。また
他の発明は、小麦粉100部に対して、イースト1〜6
部と、ベーキングパウダー1〜3部と、適量の水及びそ
の他の添加物とを混合して生地を生成し、該生地に酸を
添加して、そのPHを6.0〜6.6に調整した後、こ
の生地を分割、包餡、成形し、発酵させることなく、直
ちに急速冷凍し、ついで冷凍保存することを特徴とした
饅頭の成形冷凍生地の製造法である。次に他の発明は、
小麦粉100部に対して、イースト1〜6部、ベーキン
グパウダー1〜3部及び添加物並びに、酸を加えること
により、生地のPHが6.0〜6.6になるようにPH
調整した適量の水を混合して生地を作り、この生地を分
割して包餡した後、直ちに急速冷凍し、ついで冷凍保存
することを特徴とした饅頭の成形冷凍生地の製造法であ
る。更に他の発明は小麦粉100部に対して、イースト
1〜6部と、ベーキングパウダー1〜3部と、適量の水
及びその他の添加物とを混合して生地を生成し、該生地
に酸を添加して、そのPHを6.0〜6.6に調整した
後、この生地を分割、包餡、成形し、発酵させることな
く、蒸し処理することを特徴とした饅頭の製造法であ
る。また小麦粉100部に対しイーストを4〜6部、ベ
ーキングパウダーを1〜2部としたものである。次に酸
を乳酸、クエン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸又はフ
イチン酸の何れか1つとしたものである。
【0007】前記においては通常、記事にフロアタイム
をとらないが、従来通りのフロアタイムをとっても差支
えない。
【0008】前記において、PHを6.0以下にする
と、機械耐性がなくなり、PHを6.6以上にすると十
分な膨化ができなくなるので、PHは6.0〜6.6で
なくてはならない。また酸を使用したのは、短時間に膨
剤の活性化を図る為である。この発明においては、イー
ストとベーキングパウダーを使用すると共に、酸により
PHを6.0〜6.6に調整したので、蒸し処理時の膨
化を良好にすると共に、製品にイースト特有の優れた風
味を保有することができる。
【0009】従来、中華饅頭の製造に際しては、必ずホ
イロをとる必要があった。何故ならば、ホイロをとらな
いと製品がふくらまず、食感が硬くなったからである。
然るにこの発明においては、生地のPHを6.0〜6.
6に調整したので、ホイロをとらなくても、製品の膨化
が順調に行われ、ソフトな食感となる。
【0010】
【実施例1】
【0011】
【表1】
【0012】表1に示す材料をミキサーに入れて、ミキ
シングした生地を、分割し、具材を各10g入れて包餡
した後、表2の条件で処理した所、表3の結果を得た。
【0013】
【表2】
【0014】
【表3】
【0015】前記実施例によれば、クエン酸を多く用い
た方が膨化、食感共に良好であった。比較例の醗酵条件
は温度40℃で濕度60%であった。またクエン酸は水
に溶解し、PH2.05〜2.11のものを用いた。
【0016】
【実施例2】
【0017】
【表4】
【0018】表4に示す材料をミキサーに入れて、ミキ
シングした生地を、分割し、具材を各10g入れて包餡
した後、表5の条件で処理した。
【0019】
【表5】
【0020】前記により作った生地を−40℃で30分
間急速冷凍し、ついで−20℃の冷凍庫に入れて保存し
た。前生地を2週間経過後取り出し27℃、濕度76%
で85分間解凍した後100℃で13分間蒸し処理した
所、表6の結果を得た。
【0021】
【表6】
【0022】
【実施例3】
【0023】
【表7】
【0024】前記原料中、小麦粉とベーキングパウダ
ー、ショートニングをあらかじめミックスしておく。つ
いで、食塩、上白、水、酸溶液をミキサーにいれ、均一
にする。この溶液にイーストを投入し、すばやく均一に
したのち、前記小麦粉、ベーキングパウダー、ショート
ニングをミキサーにいれ低速2分間、中速1分間混練
し、ミキシング終了後、直ちに生地を50gにそれぞれ
分割する。ついで、具材を30g、前記生地で包み、成
形したのち、蒸気で13分間蒸し上げる。各PHにおけ
る評価は、表8の通りであった。
【0025】
【表8】
【0026】
【発明の効果】この発明は、イースト及びベーキングパ
ウダを併用すると共に、酸により生地のPHを6.0〜
6.6に調整したので、醗酵処理をすることなく、品質
良好な中華饅頭冷凍成形生地又はこれを蒸して品質良好
な饅頭を容易に製造し得る効果がある。然して製品は外
観、内相及び食感共に優れていることが確認された。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小麦粉100部に対して、イースト1〜
    6部、ベーキングパウダー1〜3部、適量の水及びその
    他の添加物よりなる生地を酸でPHを6.0〜6.6に
    調整し、該生地の分割、包餡、成形したものを急速冷凍
    したことを特徴とする饅頭の成形冷凍生地。
  2. 【請求項2】 小麦粉100部に対して、イースト1〜
    6部、ベーキングパウダー1〜3部、適量の水及びその
    他の添加物とを混合して生地を生成し、該生地に酸を添
    加して、そのPHを6.0〜6.6に調整した後、この
    生地を分割、包餡、成形し、発酵させることなく、直ち
    に急速冷凍し、ついで冷凍保存することを特徴とした饅
    頭の成形冷凍生地の製造法。
  3. 【請求項3】 小麦粉100部に対して、イースト1〜
    6部、ベーキングパウダー1〜3部及び添加物並びに、
    酸を加えることにより、生地のPHが6.0〜6.6に
    なるようにPH調整した適量の水を混合して生地を作
    り、この生地を分割して包餡した後、直ちに急速冷凍
    し、ついで冷凍保存することを特徴とした饅頭の成形冷
    凍生地の製造法。
  4. 【請求項4】 小麦粉100部に対して、イースト1〜
    6部と、ベーキングパウダー1〜3部と、適量の水及び
    その他の添加物とを混合して生地を生成し、該生地に酸
    を添加して、そのPHを6.0〜6.6に調整した後、
    この生地を分割、包餡、成形し、発酵させることなく、
    蒸し処理することを特徴とした饅頭の製造法。
  5. 【請求項5】 小麦粉100部に対しイーストを4〜6
    部、ベーキングパウダーを1〜2部としたことを特徴と
    する請求項記載の饅頭の成形冷凍生地。
  6. 【請求項6】 酸を乳酸、クエン酸、フマル酸、リンゴ
    酸、酒石酸又はフイチン酸の何れか1つとしたことを特
    徴とする請求項記載の饅頭の成形冷凍生地。
  7. 【請求項7】 小麦粉100部に対しイーストを4〜6
    部、ベーキングパウダーを1〜2部としたことを特徴と
    する請求項2又は3記載の饅頭の成形冷凍生地の製造
    法。
  8. 【請求項8】 酸を乳酸、クエン酸、フマル酸、リンゴ
    酸、酒石酸又はフイ チン酸の何れか1つとしたことを特
    徴とする請求項2又は3記載の饅頭の成形冷凍生地の製
    造法。
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