JP4044814B2 - 出入り口横断用の着脱自在手摺り - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、高齢者や身体障害者などの自助用又は介護用として主に一般住宅や介護施設などの玄関や居室、或いは浴室、便所などの出入り口開口を水平方向に横断する形に設置され、高齢者や身体障害者が掴まり歩きができる、出入り口横断用の着脱自在手摺りの技術分野に属し、更に言えば、出入り口開口に常設することが可能で、出入り口のドアや引き戸などの開閉に支障がなく、また、健常者や高齢者、身体障害者などが出入り口を通行する際には邪魔にならないように取り外すか又は回転して退避させておくこと、或いは出入り口開口に沿って縦に仮止めして縦の手摺りとして利用することもできる、出入り口横断用の着脱自在手摺りに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、高齢者や身体障害者の自助用又は介護用手摺りを、出入り口開口についても水平方向に横断させて配置し手摺りの連続性を確保すること、そして、同手摺りが無用の場合、又は健常者や高齢者、身体障害者などが出入り口を通行する際には、邪魔にならないように取り外すか又は退避させて少なくとも出入り口を全面開放の状態にできる、出入り口横断用の着脱自在手摺りは既に公知に属する(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−107530号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の上記特許文献1記載の出入り口横断用の着脱自在手摺りは、その一側端部が建造物壁面に回動可能に支持され、他側端部は建造物壁面の支持具に対して着脱可能に支持された構成である。そして、支持具に対して手摺りを着脱可能に支持させる構成として、特許文献1記載の発明では、その図11〜図14及び図16〜図18に詳示されている通り、握り玉を掴んで引き上げ抜き差し操作する進退ピンによる機構が採用されている。
【0005】
したがって、出入り口横断用の着脱自在手摺りの他側端部を、建造物壁面の支持具に対して着脱するためには、片手で手摺りの他側端部を握り持ち、他方の手で進退ピンの握り玉を掴んで引き上げる操作をすることが必要条件である。要するに両手による操作をしなければならない。
【0006】
そのため出入り口を通行しようとする者が両手に荷物を持っていたり、或いは高齢者や身体障害者を少なくとも片手で支えた介助状態の場合には、上記手摺りの着脱操作は不可能である。一旦荷物を床上へ下ろしたり、又は介助中の高齢者や身体障害者を他の手摺りなどに掴まらせておいてから、当該手摺りの着脱操作を行うほかはなく、甚だ使い勝手が悪く不便である。
【0007】
したがって、本発明の目的は、手摺りの着脱操作を、少なくとも片手によって簡単、確実にでき、しかも手摺りを取り外したり回転して退避させた場合でも構成部品等が紛失する不具合は決して生じないし、また、縦に仮止めした手摺りはそのまま縦の手摺りとしても使用可能である、出入り口横断用の着脱自在手摺りを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記した従来技術の課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りは、
手摺り1が出入り口開口Aを水平方向に横断させて配置され、その両端部出入り口開口Aの両側の建造物壁面Cへ着脱自在に設置されて成るもので、
手摺り1の両端部に、下向きのコ字形状溝を有する嵌合板4が設けられており、該嵌合板4の両側壁面には先方へ下る傾斜状に長孔5が形成され、同長孔5へ水平方向に通したロックピン6が長孔5の長手方向へ移動自在に設置されていること、
出入り口開口Aの両側の建造物壁面Cの手摺り支持位置に、手摺りの両端部の前記嵌合板4の先端位置を規制する配置で手摺り支持用ブラケット2が設置されており、各手摺り支持用ブラケット2には、手摺り1の両端部の前記嵌合板4のコ字形状溝が嵌る垂直な板状の係止片8が内向きに設けられていること、
前記係止片8の内向きへの突き出し寸法は、手摺りの嵌合板4における前記長孔5内を移動するロックピン6が同長孔5の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされ、同係止片8においてロックピン6が載る上辺部8aは、内方に向かって、前記ロックピン6を長孔5に沿って内端寄り位置へ移動させる形状とされており、同係止片8の下辺部8bは、嵌合板4のコ字形状溝の上面壁4aが前記係止片8の上辺部8aへ載った状態で、前記ロックピン6が長孔5内をその外端寄り位置まで移動可能な形状とされていること、
手摺り支持用ブラケット2に支持された手摺り1は、少なくとも一側端部の嵌合板4におけるロックピン6を長孔5の内端寄り位置へ移動させ持ち上げる操作によって手摺り支持用ブラケット2の係止片8から取り外すことができ、又は逆に手摺り支持用ブラケット2の係止片8へ手摺りの嵌合板4を嵌めることによりロックピン6による止めが行われることをそれぞれ特徴とする。
【0009】
請求項2に記載した発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りは、
手摺り1が出入り口開口Aを水平方向に横断させて配置され、その一側端部は出入り口開口Aの片側の建造物壁面Cへ着脱自在に設置され、他側端部は他方の建造物壁面Cへ回転自在に設置されて成るもので、
手摺り1の一側端部に下向きのコ字形状溝を有する嵌合板4が設けられており、該嵌合板4の両側壁面には先方へ下る傾斜状に長孔5が形成され、同長孔5へ水平方向に通したロックピン6が長孔5の長手方向へ移動自在に設置されており、同手摺り1の他側端部には手摺り1の長手方向に長い長孔18を有するヒンジ板19が設けられていること、
出入り口開口Aの両側の建造物壁面Cの手摺り支持位置には、その一側位置に、手摺り1の一側端部の前記嵌合板4の先端位置を規制する配置で手摺り支持用ブラケット2が設置され、他側の位置には、前記ヒンジ板19の回転支持に適切な配置で手摺り支持用ブラケット22が設置されていること、
前記一側位置の手摺り支持用ブラケット2には、手摺り1の一側端部の前記嵌合板4のコ字形状溝が嵌る垂直な板状の係止片8が内向きに設けられていること、
前記係止片8の内向きへの突き出し寸法は、手摺り1の一側端部の前記嵌合板4における前記長孔5内を移動するロックピン6が同長孔5の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされ、同係止片8において嵌合板4のロックピン6が載る上辺部8aは、内方に向かって、前記ロックピン6を長孔5に沿って内端寄り位置へ移動させる形状とされており、同係止片8の下辺部8bは、嵌合板4のコ字形状溝の上面壁4aが前記係止片8の上辺部8aへ載った状態で、前記ロックピン6が長孔5内をその外端寄り位置まで移動可能な形状とされていること、
前記他側位置の手摺り支持用ブラケット22には、手摺り1の前記ヒンジ板19を略垂直上向きに支持するように、上向きに開口された縦長矩形状で袋構造のヒンジ支持板25が設けられており、手摺り1の前記ヒンジ板19は、その長孔18へ通したヒンジピン23により前記ヒンジ支持板25の上部と回転可能に連結されていること、
手摺り支持用ブラケット2に支持された手摺り1は、一側端部の嵌合板4におけるロックピン6を長孔5の内端寄り位置へ移動させ持ち上げる操作によって手摺り支持用ブラケット2の係止片8から取り外すことができ、他側端部のヒンジ板19を止めたヒンジピン23を中心に回転可能であり、上方へ約90°回転し垂直姿勢とした手摺り1は、ヒンジ板19の長孔18を利用して押し下げることにより、前記ヒンジ支持板25によってヒンジ板19および手摺りは垂直姿勢に支持され、又は手摺りを逆方向へ回転して前記嵌合板4を手摺り支持用ブラケット2の係止片8へ嵌めることによりロックピン(6)による止めが行われることをそれぞれ特徴とする。
【0010】
請求項3に記載した発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りは、
手摺り1が出入り口開口Aを水平方向に横断させて配置され、その一側端部は出入り口開口Aの片側の建造物壁面Cへ着脱自在に設置され、他側端部は他方の建造物壁面Cへ回転自在に設置されて成るもので、
手摺り1の一側端部に、下向きのコ字形状溝を有する嵌合板4が設けられており、該嵌合板4の両側壁面には先方へ下る傾斜状に長孔5が形成され、同長孔5へ水平方向に通したロックピン6が長孔5の長手方向へ移動自在に設置され、更に同嵌合板4に外向きのフック部17が設けられており、同手摺り1の他側端部には、手摺り1の長手方向に長い長孔18を有するヒンジ板19が設けられていること、
出入り口開口Aの両側の建造物壁面Cの手摺り支持位置には、その一側位置に、手摺り1の一側端部の前記嵌合板4の先端位置を規制する配置で手摺り支持用ブラケット2が設置され、他側の位置には、前記ヒンジ板19の回転支持に適切な配置で手摺り支持用ブラケット22が設置されており、更に当該他側の手摺り支持用ブラケット22の上方位置には上方へ約90°回転した手摺り1の仮止め用ブラケット20が設置されていること、
前記一側位置の手摺り支持用ブラケット2には、手摺り1の一側端部の前記嵌合板4のコ字形状溝が嵌る垂直な板状の係止片8が内向きに設けられていること、
前記係止片8の内向きへの突き出し寸法は、手摺り1の一側端部の前記嵌合板4における前記長孔5内を移動するロックピン6が同長孔5の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされ、同係止片8において嵌合板4のロックピン6が載る上辺部8aは、内方に向かって、前記ロックピン6を長孔5に沿って内端寄り位置へ移動させる形状とされており、同係止片8の下辺部8bは、嵌合板4のコ字形状溝の上面壁4aが前記係止片8の上辺部8aへ載った状態で、前記ロックピン6が長孔5内をその外端寄り位置まで移動可能な形状とされていること、
前記他側位置の手摺り支持用ブラケット22にはヒンジ支持板25が設けられており、手摺り1の他側端部の前記ヒンジ板19は、その長孔18へ通したヒンジピン23により前記ヒンジ支持板25と回転可能に連結されていること、
前記他側位置の手摺り支持用ブラケット22の上方に位置する手摺りの仮止め用ブラケット20は手摺り1を前記ヒンジピン23を中心として上方へ約90°回転させると、同手摺り1の一側端部の嵌合板4のフック部17を掛け止め可能な仮止め具27を有すること、
手摺り支持用ブラケット2に支持された手摺り1は、一側端部の嵌合板4におけるロックピン6を長孔5の内端寄り位置へ移動させ持ち上げる操作によって手摺り支持用ブラケット2の係止片8から取り外すことができ、他側端部のヒンジ板19を止めたヒンジピン23を中心に回転可能であり、上方へ約90°回転し垂直姿勢とした手摺り1はヒンジ板19の長孔18を利用して持ち上げ、一側端部の嵌合板4に設けたフック部17を仮止め用ブラケット20の仮り止め具27へ掛け止めて支持させることができ、又は手摺りを逆方向へ回転して前記嵌合板4を手摺り支持用ブラケット2の係止片8へ嵌めることによりロックピン6による止めが行われることをそれぞれ特徴とする。
【0011】
請求項4に記載した発明は、請求項1又は2又は3に記載した出入り口横断用の着脱自在手摺りにおいて、
出入り口開口Aの両側の建造物壁面Cが手摺り1と平行に形成されている場合に、前記建造物壁面Cの手摺り支持位置に設置された手摺り支持用ブラケット2は、同建造物壁面Cへ固定された取付板7から垂直前方に所定の寸法だけ突き出された支持板2aを有し、該支持板2aに垂直な板状の係止片8が内向きに設けられた構成であることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載した発明は、請求項1又は2又は3に記載した出入り口横断用の着脱自在手摺りにおいて、
出入り口開口Aの両側の建造物壁面Cが手摺り1と直角に形成されている場合に前記建造物壁面Cの手摺り支持位置に設置された手摺り支持用ブラケット2’は、同建造物壁面Cへ固定された取付板7に垂直な板状の係止片8が内向きに設けられた構成であることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施形態】
以下に、図示した本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺り1と、出入り口開口A、及び同開口に取り付けられたドアB、並びに開口両側の建造物壁面Cに設置された左右の手摺りD、Dとの関係を示している。
【0014】
つまり、この出入り口横断用の着脱自在手摺り1は、出入り口開口Aを水平方向に横断して配置され、もって左右に隣接する手摺りD、Dと一連の関係を確保するものである。その上で、当該手摺り1の両端部を開口両側の建造物壁面Cへ着脱自在に設置して成る。
【0015】
図2〜図6は、請求項1記載の発明に係る実施形態を示したもので、上記出入り口横断用の着脱自在手摺り1の両端部には、下向きのコ字形状溝を有する嵌合板4、4が設けられている。この嵌合板4は、図5に例示したように、平鋼板等をU字形に折り曲げ加工して成るもので、端末キャップ3と一体構造に製作されており、同端末キャップ3を手摺り1の端部へ嵌め込み、図6のように止めネジ50で固定して設置されている。因みに、手摺り1には、外径が35mm前後のいわゆる丸棒状の木材が使用される。
【0016】
前記嵌合板4の両側壁面には、先方に向かって20°程度の緩やかな角度で下る傾斜状に長孔5が形成され、同長孔5へ水平方向に通したロックピン6が長孔5の長手方向へ移動自在に設置されている。
【0017】
一方、出入り口開口Aの両側の建造物壁面Cの手摺り支持位置には、手摺り1の両端部の前記嵌合板4、4の先端位置を規制する配置で手摺り支持用ブラケット2、2が設置されている。この手摺り支持用ブラケット2は、建造物壁面Cが手摺り1と平行な場合のもので、図5で明らかなように、壁面Cへ止めネジ51で固定された取付板7から垂直方向に、手摺り1の取り付けが壁面Cから適度に離れる寸法(例えば50mm程度)だけ突き出された支持板2aを有し、この支持板2aの片面(内向き面)から内向きに垂直な姿勢で、手摺り1の両端部の前記嵌合板4のコ字形状溝が嵌る板状の係止片8が設けられている(請求項4記載の発明)。図3で明らかなように、手摺り支持用ブラケット2の支持板2aが、手摺り1の両端部の前記嵌合板4の先端位置を規制する配置で設置されている。
【0018】
手摺り支持用ブラケット2の前記係止片8の内向きへの突き出し寸法は、図4の2点鎖線による図示で明らかなように、手摺り1の嵌合板4における前記長孔5内を移動するロックピン6を同長孔5の内端寄りに位置させると通過し得る寸法とされている。また、同係止片8において、嵌合板4のコ字形状溝の上面壁4aおよびロックピン6が載る上辺部8aの形状は、図示例の場合は約1/4円弧形状とされている。これは要するに支持板2aの位置から内方(図3に示す左右の手摺り支持用ブラケット2、2の位置から見て内向き)に向かって、前記ロックピン6を長孔5に沿って内端寄り位置へ移動させるのに適した形状の一例を示したものである。従って、前記した1/4円弧形状の限りではなく、内方へ向かって適度に下る傾斜面等であっても良い。
【0019】
同係止片8の下辺部8bは、嵌合板4のコ字形状溝の上面壁4aが当該係止片8の上辺部8aへ載った状態で(例えば図2を参照)、前記ロックピン6がその自重の重力作用又は手先の操作等で長孔5内を外端寄り位置にまで移動可能な形状、好ましくは長孔5の上縁と一致した角度及び高さレベルの傾斜形状とされている。
【0020】
従って、本発明の着脱自在手摺り1を、手摺り支持用ブラケット2から取り外す際には、図4の左側に2点鎖線で示したように、少なくとも手摺り1の一側端部を片手で握り持ち、且つその指先で嵌合板4のロックピン6を長孔5の内端寄り位置へ移動させて同手摺り1を持ち上げると簡単、確実に、手摺り支持用ブラケット2の係止片8から取り外せる。このとき他側端部の嵌合板4及びロックピン6は、当該手摺り1の一側端部が前記した手順で手摺り支持用ブラケット2から外されて持ち上げられる回転動作に追従して、その係止片8から円滑に抜け外れる。つまり、片手の操作で手摺り1を左右両方の手摺り支持用ブラケット2、2から取り外せるのである。
【0021】
逆に、取り外された手摺り1を、左右の手摺り支持用ブラケット2、2の係止片8へ取り付ける際には、手摺り1の中央部を握り持ち、同手摺りを水平状態のまま図3のように両端部の嵌合板4、4を左右の係止片8、8に合わせて嵌めそのまま手を離す。手摺り1は自重により下がると、係止片8の上辺部8a上のロックピン6が長孔5を移動し、図2のように嵌合板4の上面壁4aが係止片8の上辺部8aに載った状態で下辺部8bにロックピン6が移動して自動的にロックされる。あるいは、手摺り1の一側端部を片手で握り持ち、且つ同手摺り1を図4のように適度に傾けて、先ずは他側端部の嵌合板4を該当する手摺り支持用ブラケット2の係止片8へ図4の右側部分に図示したように当てがい、しかる後に一側端部を下ろす回転操作を進める。そして、嵌合板4を係止片8へ嵌めると共に、同嵌合板4の上面壁4aが係止片8の上辺部8aに当たるまで嵌め込む。すると、上辺部8a上のロックピン6が長孔5に沿って内端寄り位置へと押し上げられ、ロックピン6が長孔5内を外端位置まで転がり下りて係止片8の下辺部8bへ止まる。したがって、手摺り1の取り付け操作も、片手のみで行うことができる(以上、請求項1記載の発明)。かくして、ロックピン6が一旦長孔5の外端寄りに位置すると、手摺り1は、如何なる方向に如何に大きな力を加えても手摺り支持用ブラケット2、2から抜け外れることは決してないのである。
【0022】
次に、図7と図8は、建造物壁面Cが手摺り1と直角に形成されている場合の手摺り支持用ブラケット2’と、これに取り付ける手摺り1の実施形態を示している(請求項5記載の発明)。
この手摺り支持用ブラケット2’は、手摺り1と直角な建造物壁面Cへ止めネジ51で固定した取付板7の片面に直接垂直な板状の係止片8が内向きに設けられた構成である。したがって、この係止片8へは、上記実施例と全く同様に、手摺り1の端部に設けた下向きのコ字形状溝を有する嵌合板4が嵌め込まれ、ロックピン6により止めることができる。
【0023】
次に、図9と図10は、請求項2に記載した発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りの実施形態を示している。
本実施形態の場合も、手摺り1は、出入り口開口Aを水平方向に横断させて配置され、その一側端部は出入り口開口Aの片側の建造物壁面Cへ着脱自在に設置され、他側端部は他方の建造物壁面Cへ回転自在に設置して成る。
【0024】
手摺り1の一側端部には、下向きのコ字形状溝を有する嵌合板4が設けられている。この嵌合板4の両側壁面に先方へ下る傾斜状の長孔5が形成され、同長孔5へ水平方向に通したロックピン6が長孔5の長手方向へ移動自在に設置された構成は上記の例と同じである。同手摺り1の他側端部には、手摺り1の長手方向に長い長孔18を有するヒンジ板19がやはり端末キャップ3により設けられている。
【0025】
出入り口開口Aの一側の建造物壁面Cの手摺り支持位置には、手摺り1の一側端部の前記嵌合板4の先端位置を規制する配置で上記した構成の手摺り支持用ブラケット2が、他側位置には、前記ヒンジ板19の回転支持に適切な配置で手摺り支持用ブラケット22が設置されている。
【0026】
前記一側位置の手摺り支持用ブラケット2に、手摺り1の一側端部の前記嵌合板4のコ字形状溝が嵌る垂直な板状の係止片8が設けられていることは、上記第1実施形態と同じである。そして、同係止片8の内向きへの突き出し寸法は、手摺り1の一側端部の前記嵌合板4における前記長孔5内を移動するロックピン6が同長孔5の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされ、同係止片8において嵌合板4のコ字形状溝の上面壁4aおよびロックピン6が載る上辺部8aは、内方に向かって、前記ロックピン6を長孔5に沿って内端寄り位置へ移動させるのに適した形状とされ、同係止片8の下辺部8bは、嵌合板4のコ字形状溝の上面壁4aが前記係止片8の上辺部8aへ載った状態で前記ロックピン6が長孔5内をその外端寄り位置まで移動可能な形状とされていることも、上記実施形態と同じである。
【0027】
他側位置の手摺り支持用ブラケット22は、壁面Cへ止めネジ51で固定した取付板24から垂直な姿勢で前方へ突き出した支持板28に、壁面Cと平行なヒンジ支持板25が垂直に設けられている(図13参照)。そして、手摺り1の他側端部の前記ヒンジ板19は、その長孔18へ通したヒンジピン23により、前記ヒンジ支持板25の上部へ回転可能に連結されている。
【0028】
図示した手摺り支持用ブラケット22の場合、ヒンジ支持板25は、上向きに開口された縦長矩形状で薄型の袋構造に構成されて、その内寄り側壁25a(図10の左側壁)は上半部が切り欠かれ、図9のようにヒンジ板19が内側へ約90°回転すること可能に構成している。同ヒンジ板19の先端部は、長孔18の先端部に位置するヒンジピン23を中心として袋構造のヒンジ支持板25内で約90°回転することが可能な円弧形状に形成されている。ヒンジ支持板25の外寄り側壁25b(図10の右側壁)は上端まで連続しており、これが左側の内寄り側壁25aと共同して後述する手摺り1の垂直な姿勢を支持する構成とされている。つまり、ヒンジ板19の幅寸と、縦長矩形状で薄型の袋構造に構成されたヒンジ支持板25の中空部内における左右の内寄り側壁25aと外寄り側壁25bの内法寸法とはほぼ等しく構成されている。
【0029】
図9のように水平方向に配置され、左右の手摺り支持用ブラケット2と22に支持された手摺り1は、上記した第1実施形態の要領でロックピン6を係止片8から外すと、右側のヒンジピン23を中心に矢印Fのように回転することができる。図10のようにほぼ垂直な姿勢にまで約90°回転した手摺り1は、そのヒンジ板19の長孔18を利用して押し下げる(ヒンジピン23長孔18の上端へ位置するまで下げる。)ことにより、同ヒンジ板19は長孔18の長さに相当するストローク分だけ、縦長矩形状で袋構造のヒンジ支持板25の中空部内に挿入される。その結果、同手摺り1のヒンジ板19の両側縁は、ヒンジ支持板25の内外の側壁25aと25bにより支持されほぼ垂直な姿勢を保持する。つまり手摺り1は、前記垂直な姿勢を保持して退避状態となるので、出入り口開口Aは全開となり、同出入り口開口Aを通行する人にとって障害物はないことになる。勿論、用済み後は、再び手摺り1を元の水平状態にまで戻し、一側端部の嵌合板4を手摺り支持用ブラケット2の係止片8へ嵌めてロックピン6で止めた使用状態とすることができる。
【0030】
次に図11以下は、請求項3記載の発明の実施形態を示している。
本発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りも、図9、図10の実施形態と同様に、手摺り1を、出入り口開口Aを水平方向に横断させて配置し、その一側端部の嵌合板4は、出入り口開口Aの片側の建造物壁面Cへ固定した手摺り支持用ブラケット2の係止片8へ着脱自在に設置し、他側端部のヒンジ板19は、他方の建造物壁面Cへ固定した手摺り支持用ブラケット22のヒンジ支持板25へヒンジピン23により回転自在に連結して設置されている。
【0031】
本実施形態の場合、手摺り1の一側端部に下向きのコ字形状溝を有する嵌合板4が設けられていると共に、図12及び図13に示すように、嵌合板4から外向きのフック部17が設けられていることが特徴である。一方、同手摺り1の他側位置の前記手摺り支持用ブラケット22の上方位置には、矢印F方向へ約90°回転した手摺り1の仮止め用ブラケット20が設置されている(図11)。
【0032】
この仮止め用ブラケット20は、手摺り1の一側端部の嵌合板4が手摺り支持用ブラケット2の係止片8から取り外され、前記ヒンジピン23を中心として図11の矢印Fのように上方へ約90°回転すると、同手摺り1の嵌合板4のフック部17を掛け止め可能な仮止め具27を有する。仮止め具27は、図13及び図14で明らかなように、建造物壁面Cへ止めネジ51で固定した取付板26から前方へ突き出た平面視が矩形枠形状に構成されており、更に嵌合板4の行き止まり27aも設けられている。
【0033】
手摺り1の嵌合板4に設けたフック部17を仮止め用ブラケット20の仮り止め具27へ掛け止めるには、嵌合板4を係止片8から外してそのままヒンジピン23を中心に上方へ約90°回転させてほぼ垂直な姿勢とし、他側端部のヒンジ板19の長孔18の長さの限度に同手摺り1を垂直下方へ引き下げると、フック部17が仮止め具27へ図15A〜図15Bのように引っ掛かってぶら下がる状態となる。同手摺り1の下端はヒンジピン23で支持されているので、上下2点支持の仮止め状態(退避状態)となり、出入り口開口Aは全開状態となる。前記の仮止め状態は、高齢者や身体障害者、或いは健常者が手摺り1に掴まり、多少ぶら下がるような使用状態でも、これに耐えるように嵌合板4や、フック部17、仮止め用ブラケット20及びその仮り止め具27の強度設計を行う。
【0034】
したがって、本実施形態の手摺り1も、一側端部の嵌合板4におけるロックピン6を内端寄りへ移動させる操作によって手摺り支持用ブラケット2の係止片8から取り外すことができ、他側端部のヒンジ板19を止めたヒンジピン23を中心に回転可能である。そして、上方へほぼ90°回転した手摺り1は、その嵌合板4に設けたフック部17を仮止め用ブラケット20の仮り止め具27へ掛け止めることができる。そして、この仮止め状態では、縦の手摺りとして使用することが可能である。あるいはまた、逆に前記嵌合板4を手摺り支持用ブラケット2の係止片8へ嵌めてロックピン6により止めた本来の使用状態に、所謂片手の操作で戻すことができる。
【0035】
【発明の効果】
請求項1〜5に記載した発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りは、手摺りの着脱操作を、少なくとも片手によって簡単、確実にできる。しかも手摺りを取り外したり回転して退避させた場合でも構成部品等が紛失する不具合は決して生じない。また、垂直な姿勢に仮止めした手摺りはそのまま縦の手摺りとしても使用可能である等々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りの実施形態を示した正面図である。
【図2】同出入り口横断用の着脱自在手摺りを一部破断し拡大した正面図である。
【図3】同出入り口横断用の着脱自在手摺りの取り付け直前又は取り外し直後の状態を拡大して示す正面図である。
【図4】出入り口横断用の着脱自在手摺りの取り外し要領を拡大して示した正面図である。
【図5】着脱自在手摺りと同手摺り支持用ブラケットの関連する構成を示した斜視図である。
【図6】手摺りの一側端部の嵌合板の取り付け構造を示した図2のVI−VI断面図である。
【図7】着脱自在手摺りを同手摺り支持用ブラケットから離して示した異なる実施形態の斜視図である。
【図8】前記着脱自在手摺りを同手摺り支持用ブラケットへ取り付けて示した斜視図である。
【図9】請求項2記載の発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りの実施形態を拡大して示した正面図である。
【図10】前記手摺りを垂直姿勢に保持した状態を一部破断して示す正面図である。
【図11】請求項3記載の発明に係る出入り口横断用の着脱自在手摺りの実施形態を拡大して示した正面図である。
【図12】図11のG矢視図である。
【図13】手摺りを上方へ約90°回転して仮止め用ブラケットへ仮止めする直前の状態を示した右側面図である。
【図14】図13のH矢視図である。
【図15】A、Bは図14のI−I断面図であって、Aはフック部が仮止め具へ掛かる直前の状態を示し、Bは同フック部が仮止め具へ掛かった直前の状態を示す。
【符号の説明】
1 手摺り
A 出入り口開口
C 建造物壁面
4 嵌合板
5 長孔
6 ロックピン
2 手摺り支持用ブラケット
8 係止片
19 ヒンジ板
22 手摺り支持用ブラケット
25 ヒンジ支持板
25a 内側壁(姿勢保持部)
25b 外側壁(姿勢保持部)
23 ヒンジピン
17 フック部
20 仮止め用ブラケット
27 仮止め具
7 取付板
28 支持板

Claims (5)

  1. 手摺り(1)が出入り口開口(A)を水平方向に横断させて配置され、その両端部出入り口開口(A)の両側の建造物壁面(C)へ着脱自在に設置されて成るもので、
    手摺り(1)の両端部に、下向きのコ字形状溝を有する嵌合板(4)が設けられており、該嵌合板(4)の両側壁面には先方へ下る傾斜状に長孔(5)が形成され、同長孔(5)へ水平方向に通したロックピン(6)が長孔(5)の長手方向へ移動自在に設置されていること、
    出入り口開口(A)の両側の建造物壁面(C)の手摺り支持位置に、手摺りの両端部の前記嵌合板(4)の先端位置を規制する配置で手摺り支持用ブラケット(2)が設置されており、各手摺り支持用ブラケット(2)には、手摺り(1)の両端部の前記嵌合板(4)のコ字形状溝が嵌る垂直な板状の係止片(8)が内向きに設けられていること、
    前記係止片(8)の内向きへの突き出し寸法は、手摺りの嵌合板(4)における前記長孔(5)内を移動するロックピン(6)が同長孔(5)の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされ、同係止片(8)においてロックピン(6)が載る上辺部(8a)は、内方に向かって、前記ロックピン(6)を長孔(5)に沿って内端寄り位置へ移動させる形状とされており、同係止片(8)の下辺部(8b)は、嵌合板(4)のコ字形状溝の上面壁(4a)が前記係止片(8)の上辺部(8a)へ載った状態で、前記ロックピン(6)が長孔(5)内をその外端寄り位置まで移動可能な形状とされていること、
    手摺り支持用ブラケット(2)に支持された手摺り(1)は、少なくとも一側端部の嵌合板(4)におけるロックピン(6)を長孔(5)の内端寄り位置へ移動させ持ち上げる操作によって手摺り支持用ブラケット(2)の係止片(8)から取り外すことができ、又は逆に手摺り支持用ブラケット(2)の係止片(8)へ手摺りの嵌合板(4)を嵌めることによりロックピン(6)による止めが行われることをそれぞれ特徴とする、出入り口横断用の着脱自在手摺り。
  2. 手摺り(1)が出入り口開口(A)を水平方向に横断させて配置され、その一側端部は出入り口開口(A)の片側の建造物壁面(C)へ着脱自在に設置され、他側端部は他方の建造物壁面(C)へ回転自在に設置されて成るもので、
    手摺り(1)の一側端部に下向きのコ字形状溝を有する嵌合板(4)が設けられており、該嵌合板(4)の両側壁面には先方へ下る傾斜状に長孔(5)が形成され、同長孔(5)へ水平方向に通したロックピン(6)が長孔(5)の長手方向へ移動自在に設置されており、同手摺り(1)の他側端部には手摺り(1)の長手方向に長い長孔(18)を有するヒンジ板(19)が設けられていること、
    出入り口開口(A)の両側の建造物壁面(C)の手摺り支持位置には、その一側位置に、手摺り(1)の一側端部の前記嵌合板(4)の先端位置を規制する配置で手摺り支持用ブラケット(2)が設置され、他側の位置には、前記ヒンジ板(19)の回転支持に適切な配置で手摺り支持用ブラケット(22)が設置されていること、
    前記一側位置の手摺り支持用ブラケット(2)には、手摺り(1)の一側端部の前記嵌合板(4)のコ字形状溝が嵌る垂直な板状の係止片(8)が内向きに設けられていること、
    前記係止片(8)の内向きへの突き出し寸法は、手摺り(1)の一側端部の前記嵌合板(4)における前記長孔(5)内を移動するロックピン(6)が同長孔(5)の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされ、同係止片(8)において嵌合板(4)のロックピン(6)が載る上辺部(8a)は、内方に向かって、前記ロックピン(6)を長孔(5)に沿って内端寄り位置へ移動させる形状とされており、同係止片(8)の下辺部(8b)は、嵌合板(4)のコ字形状溝の上面壁(4a)が前記係止片(8)の上辺部(8a)へ載った状態で、前記ロックピン(6)が長孔(5)内をその外端寄り位置まで移動可能な形状とされていること、
    前記他側位置の手摺り支持用ブラケット(22)には、手摺り(1)の前記ヒンジ板( 19)を略垂直上向きに支持するように、上向きに開口された縦長矩形状で袋構造のヒンジ支持板(25)が設けられており、手摺り(1)の前記ヒンジ板(19)は、その長孔(18)へ通したヒンジピン(23)により前記ヒンジ支持板(25)の上部と回転可能に連結されていること、
    手摺り支持用ブラケット(2)に支持された手摺り(1)は、一側端部の嵌合板(4)におけるロックピン(6)を長孔(5)の内端寄り位置へ移動させ持ち上げる操作によって手摺り支持用ブラケット(2)の係止片(8)から取り外すことができ、他側端部のヒンジ板(19)を止めたヒンジピン(23)を中心に回転可能であり、上方へ約90°回転して垂直姿勢とした手摺り(1)はヒンジ板(19)の長孔(18)を利用して押し下げることにより、前記ヒンジ支持板(25)によってヒンジ板(19)および手摺りは垂直姿勢に支持され、又は手摺りを逆方向へ回転して前記嵌合板(4)を手摺り支持用ブラケット(2)の係止片(8)へ嵌めることによりロックピン(6)による止めが行われることをそれぞれ特徴とする、出入り口横断用の着脱自在手摺り。
  3. 手摺り(1)が出入り口開口(A)を水平方向に横断させて配置され、その一側端部は出入り口開口(A)の片側の建造物壁面(C)へ着脱自在に設置され、他側端部は他方の建造物壁面(C)へ回転自在に設置されて成るもので、
    手摺り(1)の一側端部に、下向きのコ字形状溝を有する嵌合板(4)が設けられており、該嵌合板(4)の両側壁面には先方へ下る傾斜状に長孔(5)が形成され、同長孔(5)へ水平方向に通したロックピン(6)が長孔(5)の長手方向へ移動自在に設置され、更に同嵌合板(4)に外向きのフック部(17)が設けられており、同手摺り(1)の他側端部には、手摺り(1)の長手方向に長い長孔(18)を有するヒンジ板(19)が設けられていること、
    出入り口開口(A)の両側の建造物壁面(C)の手摺り支持位置には、その一側位置に、手摺り(1)の一側端部の前記嵌合板(4)の先端位置を規制する配置で手摺り支持用ブラケット(2)が設置され、他側位置には、前記ヒンジ板(19)の回転支持に適切な配置で手摺り支持用ブラケット(22)が設置されており、更に当該他側の手摺り支持用ブラケット(22)の上方位置には上方へ約90°回転した手摺り(1)の仮止め用ブラケット(20)が設置されていること、
    前記一側位置の手摺り支持用ブラケット(2)には、手摺り(1)の一側端部の前記嵌合板(4)のコ字形状溝が嵌る垂直な板状の係止片(8)が内向きに設けられていること、
    前記係止片(8)の内向きへの突き出し寸法は、手摺り(1)の一側端部の前記嵌合板(4)における前記長孔(5)内を移動するロックピン(6)が同長孔(5)の内端寄りに位置すると通過し得る寸法とされ、同係止片(8)において嵌合板(4)のロックピン(6)が載る上辺部(8a)は、内方に向かって、前記ロックピン(6)を長孔(5)に沿って内端寄り位置へ移動させる形状とされており、同係止片(8)の下辺部(8b)は、嵌合板(4)のコ字形状溝の上面壁(4a)が前記係止片(8)の上辺部(8a)へ載った状態で、前記ロックピン(6)が長孔(5)内をその外端寄り位置まで移動可能な形状とされていること、
    前記他側位置の手摺り支持用ブラケット(22)にはヒンジ支持板(25)が設けられており、手摺り(1)の他側端部の前記ヒンジ板(19)は、その長孔(18)へ通したヒンジピン(23)により前記ヒンジ支持板(25)と回転可能に連結されていること、
    前記他側位置の手摺り支持用ブラケット(22)の上方に位置する手摺りの仮止め用ブラケット(20)は、手摺り(1)を前記ヒンジピン(23)を中心として上方へ約90°回転させると、同手摺り(1)の一側端部の嵌合板(4)のフック部(17)を掛け止め可能な仮止め具(27)を有すること、
    手摺り支持用ブラケット(2)に支持された手摺り(1)は、一側端部の嵌合板(4)におけるロックピン(6)を長孔(5)の内端寄り位置へ移動させ持ち上げる操作によって手摺り支持用ブラケット(2)の係止片(8)から取り外すことができ、他側端部のヒンジ板(19)を止めたヒンジピン(23)を中心に回転可能であり、上方へ約90°回転し垂直姿勢とした手摺り(1)はヒンジ板(19)の長孔(18)を利用して持ち上げ、一側端部の嵌合板(4)に設けたフック部(17)を仮止め用ブラケット(20)の仮り止め具(27)へ掛け止めて支持させることができ、又は手摺りを逆方向へ回転し前記嵌合板(4)を手摺り支持用ブラケット(2)の係止片(8)へ嵌めることによりロックピン(6)による止めが行われることをそれぞれ特徴とする、出入り口横断用の着脱自在手摺り。
  4. 出入り口開口(A)の両側の建造物壁面(C)が手摺り(1)と平行に形成されている場合に、前記建造物壁面(C)の手摺り支持位置に設置された手摺り支持用ブラケット(2)は、同建造物壁面(C)へ固定された取付板(7)から垂直前方に所定の寸法だけ突き出された支持板(2a)を有し、該支持板(2a)に垂直な板状の係止片(8)が内向きに設けられた構成であることを特徴とする、請求項1又は2又は3に記載した出入り口横断用の着脱自在手摺り。
  5. 出入り口開口(A)の両側の建造物壁面(C)が手摺り(1)と直角に形成されている場合に、前記建造物壁面(C)の手摺り支持位置に設置された手摺り支持用ブラケット(2’)は、同建造物壁面(C)へ固定された取付板(7)に垂直な板状の係止片(8)が内向きに設けられた構成であることを特徴とする、請求項1又は2又は3に記載した出入り口横断用の着脱自在手摺り。
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