JP4044486B2 - コイン払出装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のコインを収容するバケットが具備されており、バケットに収容されているコインを一枚づつ払い出すコイン払出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からのメダル払出装置は、一般的に、複数のコインを収容するバケットと、コインを一枚づつバケットから払い出すコイン送出部と、これらのバケット及びコイン送出部を支持する基台とから構成されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1で開示されたメダル払出装置には、バケットの下面に回転円板が回転自在に配置されている。この回転円板の環状には、コインを受入可能な開口が複数形成されている。
【0003】
また、回転円板の裏面には、コイン送出ガイド板が回転円板と一体となって固定されている。このコイン送出ガイド板は、爪車状に形成されており、回転円板の開口数と同じ数の爪が備えられている。また、コイン排出口にはコインを一枚づつ払い出すコイン排出部が備えられている。
【0004】
このコイン送出ガイド板は、回転円板の回転に伴なって、爪の内側にあるコインを回転円板の中心方向から離れる方向に移動させる。この移動されたコインがコイン排出口の近傍に位置したときは、そのコインは上記コイン排出部により1枚づつ排出される。
【0005】
【特許文献1】
特開平9−319908号公報(第4−6頁、第15図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、バケットの開口部分が上部から底部に向かって小さくなるため、バケットの底部に配置されている回転円板の開口部分には、収容された複数のコインの自重が集中的に掛かるという事態が生じ、また回転円板の開口部分には、通常のコインよりも径が異なる等のイレギュラーなコインが混入されるという事態等が生じていたため、回転円板の開口に受け入れられたコインがコイン排出部付近で詰まることがあった。このコインが詰まり、回転円板が停止した場合には、回転円板を回転させるモータに負荷が掛かり、そのモータに過電流が流れるという問題があった。
【0007】
一方、上記問題を解消するために、コインが詰まることにより回転円板が停止したときは、その回転円板の停止を検知して、その後にモータの駆動を停止させる電気的な対策がある。これによれば、回転円板が停止した場合にはモータが停止するため、そのモータには負荷が掛からず、更に過電流が余り流れないように見える。
【0008】
ところが、上記対策では、回転円板の停止が検知された後に、モータの駆動が停止されるため、その回転円板が停止してからモータの駆動が停止するまでには相当の時間が掛かる。これにより、回転円板が停止した時においては、モータには依然として負荷が掛かると共に、過電流が流れるという問題が生じていた。また、強度の弱いモールド品等がモータの周辺機構に採用された場合には、上記負荷によりモータの周辺機構が直ぐに破損するという問題が生じていた。
【0009】
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、コインが詰まることにより回転円板が停止した際に、モータに負荷が掛からないようにすると共に、モータに過電流が流れるのを防止することのできるコイン払出装置を提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本願に係る発明は、上記課題を解決するために、複数のコイン(例えば、コイン500)を収容するバケット(例えば、バケット100)と、バケットの底部に配置され、コインを受け入れる開口が環状に複数形成された回転円板(例えば、回転円板200)と、回転円板を回転駆動する駆動手段(例えば、モータ260)とが配備され、駆動手段で回転円板を回転させて、開口に受け入れられたコインを順次払い出すコイン払出装置であって、駆動手段の駆動軸と回転円板の回転軸との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えた場合に、駆動手段から回転円板に伝達される回転を制限する伝達制限手段(例えば、トルクリミッター258)を有しており、前記駆動手段は、一端が前記回転円板の中心部分に圧入されて前記回転円板に固定される回転軸を回転中心とする従動ギヤと、前記従動ギヤに歯合する駆動ギヤと、前記駆動ギヤが一端に設けられた駆動軸を備えるモータとで構成されており、前記伝達制限手段は、前記従動ギヤに取り付けられ、かつ、前記回転軸に勘合されたトルクリミッターで構成されており、前記駆動ギヤは、前記従動ギヤに比べて歯数が少なく形成されており、前記トルクリミッターは、前記回転軸との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えない場合には、前記回転軸と一体的に回転して、前記モータから前記回転円板に伝達される回転を空転させないようにすると共に、前記回転軸との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えた場合には、前記回転軸とは別々に回転して、前記モータから前記回転円板に伝達される回転を空転させることを特徴とする。
【0011】
このような本発明によれば、駆動手段の駆動軸と回転円板の回転軸との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えた場合に、駆動手段から回転円板に伝達される回転を制限する伝達制限手段が備えられたため、コインが詰まることにより回転円板が停止した際に、モータに負荷が掛からないようにすることができると共に、モータに過電流が流れるのを防止することができる。
【0012】
すなわち、駆動手段の駆動軸と回転円板の回転軸との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えた場合には、伝達制限手段は、駆動手段から回転円板に伝達される回転を空転させる。この回転が空転することにより、上記モータの駆動軸には負荷が余り掛からなくなる。また、モータの駆動軸に負荷が余り掛からないため、モータに流れる過電流が低減される。
【0013】
なお、駆動手段の駆動軸と回転円板の回転軸との間に、複数の中間ギヤ(例えば、アイドルギヤ)が組み込まれている場合には、伝達制限手段は、その中間ギヤのいずれかに配設されてもよい。更に、伝達制限手段であるトルクリミッターは、駆動手段の回転を回転円板に伝達する従動ギヤと一体形成されており、従動ギヤごと回転円板の回転軸に勘合されていてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
(コイン払出装置の基本構成)
本発明に係るコイン払出装置1について図面を参照しながら説明する。図1は、コイン払出装置1の一例を示す斜視図である。
【0015】
図1に示すように、本実施形態に係るコイン払出装置1は、バケット100と、回転円板200と、基台300とから構成される。バケット100は、複数のコイン500を収容するものである。このバケット100は、基台300に取付ネジ400を介して脱着自在に取り付けられている。
【0016】
基台300は、所定の角度で斜めに形成された枠体から構成されている。この基台300の上部には、上記バケット100及び上記回転円板200等が配設されている。コイン排出開口600は、回転円板200の開口211に受け入れられたコイン500を排出する排出口である。このコイン排出開口600は、その背後に於いてバケット100の内部と連通している。
【0017】
図2は、回転円板200及びその周辺の構造を示す図である。図2に示すように、上面にはモータ260で駆動される回転円板200が取り付けられている。回転円板200には、円形状の開口211が環状に所定のピッチで、例えば4〜8個程度形成されている。この回転円板200の下面には、円形のコイン受け板212が取り付けられている。
【0018】
回転円板200とコイン受け板212との間には、コイン送出ガイド板213が固定されている。このコイン送出ガイド板213は、爪車状に形成され、回転円板200に形成された開口211の数と同じ数のガイド爪214を有する。この回転円板200の周囲には、外側ガイド板220が取り付けられている。
【0019】
この外側ガイド板220は、中央部に回転円板200の径よりも少し小さい円弧状のコインガイド面215が形成されている。上記開口211を通ってコイン受け板212に支持されたコイン500は、ガイド爪214に保持され、回転円板200の回転により、回転円板200の中心軸から離れる方向(コインガイド面215に当接する方向)に送り出される。
【0020】
図3は、コイン排出部230の機構を示す図である。図3に示すように、コイン排出部230は、固定ローラ231と、可動ローラ232と、外側可動ローラ233とを備えている。このコイン排出部230は、コイン排出開口600の近傍に配設されている。
【0021】
可動ローラ232及び外側可動ローラ233は、コイン500の押圧によりコイン排出開口600を開閉するものである。これらの可動ローラ232及び外側可動ローラ233は、コイルバネのような付勢手段によりコイン排出開口600を閉じる方向に付勢されている。
【0022】
図3に示すように、コイン500がコイン排出開口600(図2参照)の開口に到達すると、コイン500は、ガイド爪214の移動に伴なって、可動ローラ232及び外側可動ローラ233の位置を変位(図3に示す実線部分)させる。このコイン500は、可動ローラ232の位置を変位させることにより、コイン排出開口600を開状態にすることができる。なお、図3に示す点線部分は、可動ローラ232及び外側可動ローラ233が変位する前の状態を示すものである。
【0023】
上記ガイド爪214の先端がコイン500に接すると、同時にコイン500は可動ローラ232及び外側可動ローラ233を乗り越えた位置になる。これにより、コイン500はガイド爪214の押し出し作用を受けなくなり、可動ローラ232の付勢手段により、勢いよく排出される。
【0024】
コイン排出部230の背後には、センサ(図示せず)と、コイン排出制御部(図示せず)とが配設されている。センサは、コイン排出開口600を通過するコイン500を検知するものである。コイン排出制御部は、コイン払出装置1の全体を制御するものである。このコイン排出制御部は、コイン500を所定枚数分払い出させる命令信号が入力された場合には、モータ260を回転駆動させる。これにより、コイン排出開口600からはコイン500が一枚づつ排出される。
【0025】
その後、コイン排出制御部は、センサからの検出信号により、コイン500の払い出し枚数をカウントする。この払い出し枚数のカウントが所定の枚数に達したときは、コイン払出制御部は、モータ260の回転を瞬時に停止させる。
【0026】
回転円板200の周辺機構は以下に示す通りである。図4は、コイン払出装置1の断面を示す簡略的な斜視図である。図4に示すように、回転円板200の周辺機構は、主に、回転円板200の回転軸255を備える従動ギヤ256と、従動ギヤ256に歯合する駆動ギヤ261を備えるモータ260とが配設されている。なお、従動ギヤ256の回転軸255には、後述するトルクリミッター258が組み込まれている(図4の斜線部分)。
【0027】
このモータ260の回転駆動により、駆動ギヤ261の回転が従動ギヤ256に伝達され、この回転が伝達された従動ギヤ256は、回転軸255を介して回転円板200を回転させる。上記回転円板200の周辺機構の詳細は以下の通りである。
【0028】
図5は、回転円板200の詳細な周辺機構を示す図である。図5に示すように、カバー221の中心部に形成された開口の内側には、回転円板200が配設される。この開口の内側に配設された回転円板200の中心部分にある穴216には、取付ユニット240を介して、従動ギヤ256の回転軸255が圧入されている。この従動ギヤ256の回転軸255が穴216に圧入されることにより、回転円板200は固定される。なお、回転円板部200に配設される細かな各部(例えば、外側ガイド板220等)は省略する。
【0029】
取付ユニット240は、カバー221、回転円板200、後述するギヤユニット250等を固定部材で取り付けるためのものである。この取付ユニット240には、図5に示すように、貫通口242と、ギヤユニット固定部241とが配備されている。貫通口242は、従動ギヤ256の回転軸255を挿入させる開口部である。この開口部に挿入された回転軸255は、回転円板200の穴216に圧入される。
【0030】
ギヤユニット固定部241は、ギヤユニット本体251に形成された凹部257に嵌め込まれることにより、ギヤユニット250を固定する部材である。具体的には、図5に示すように、各ギヤユニット固定部241の先端には爪が形成されている。この3つの爪が凹部257に嵌め込まれることにより、ギヤユニット250が取付ユニット240に固定される。
【0031】
前記ギヤユニット250は、従動ギヤ256及び駆動ギヤ261を適切な位置関係となるように収容するものである。このギヤユニット250の外側は、ギヤユニット本体251と、側板252とから構成されている。この側板252には、穴253と、穴254とが配設されている。
【0032】
穴253は、従動ギヤ256の回転軸255を回転可能に軸支するものである。この穴253と向かい合う位置には回転軸255を挿入する穴259がギヤユニット本体251の側面に配設されている。回転軸255の一端が穴253に軸支され、回転軸255の他端が穴259,貫通口242を介して穴216に固定される。
【0033】
穴254は、モータ260の駆動軸を挿入するものである。この穴254に挿入された駆動軸の先端には、駆動ギヤ261が圧入されている。この駆動ギヤ261は、図5に示すように、従動ギヤ256に接触すると共に、従動ギヤ256の回転軸255と同一の軸心となるような位置関係に配置されている。
【0034】
図6は、トルクリミッター258を示す斜視図である。図7は、トルクリミッター258を示す断面図である。トルクリミッター258は、モータ260の駆動軸と回転円板200の回転軸255(換言すると従動ギヤ256の回転軸255)との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えた場合に、モータ260から回転円板200に伝達される回転を制限する伝達制限手段である。
【0035】
本実施形態に係るトルクリミッター258は、駆動ギヤ261の回転を回転円板200に伝達する従動ギヤ256と一体形成されており、回転円板200の回転軸255に勘合されている。
【0036】
具体的には、図6及び図7に示すように、このトルクリミッター258の外周には、従動ギヤ256が形成されている。また、トルクリミッター258は、回転軸255に圧入されている。なお、トルクリミッター258と回転軸255との間には潤滑油が封入されている。
【0037】
モータ260の駆動軸の先端に配置された駆動ギヤ261は、従動ギヤ256に接触している。したがって、モータ260の駆動軸に生ずる回転トルクは、そのまま従動ギヤ256の回転軸255に伝達される。もし、回転円板200にあるコイン500が詰まり、従動ギヤ256の回転軸255がモータ260の駆動軸に生ずる回転トルクによって回転しない場合には、この従動ギヤ256の回転軸255とモータ260の駆動軸との間には所定の負荷(負荷トルク)が掛かる。言換えると、従動ギヤ256の回転軸255と、モータ260の駆動軸と同様の動力が掛かるトルクリミッター258との間には所定の負荷トルクが掛かることになる。
【0038】
この回転軸255とトルクリミッター258との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えない場合には、トルクリミッター258と回転軸255とは一体的に回転する。つまり、トルクリミッター258は、モータ260から回転円板200に伝達される回転を空転させないようにする。
【0039】
これに対して、回転軸255とトルクリミッター258との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えた場合には、トルクリミッター258と回転軸255とは別々に回転する。すなわち、トルクリミッター258は、モータ260から回転円板200に伝達される回転を空転させる。
【0040】
これにより、トルクリミッター258は、上記負荷トルクが一定トルクを越えない場合には、モータ260から発生する回転をそのまま回転円板200に伝達する性質を有する。一方、トルクリミッター258は、負荷トルクが一定トルクを越えた場合には、モータ260から回転円板200に伝達される回転を制限する性質を有する。
【0041】
図8(a)は、コイン500が詰まることにより回転円板200が停止(ロック)した際の時間に対するモータ260の電流値を示す図である(トルクリミッター258が配設されていない場合)。図8(b),図9(a)及び(b)は、コイン500が詰まることにより回転円板200が停止(ロック)した際の時間に対するモータ260の電流値を示す図である(トルクリミッター258が配設されている場合)。
【0042】
図8(a)では、コイン500が詰まった時から電流値が約5.7Aまで上昇し、その後電流値が一旦下がるが、再び電流値が上昇して定常値(約7.16A)となる。これは、コイン500が詰まったことにより、回転円板200の回転が停止(ロック)したため、モータ260を駆動する駆動回路に過電流が流れていることを意味する。
【0043】
この図8(a)に示す定常値(約7.16A)は、トルクリミッター258が配設されていることを条件とする図8(b)及び図9の定常値(約1.44A〜2.78A)と比較すると、明らかに大きいことが分かる。言い換えると、トルクリミッター258が配設されている(図8(b),図9(a)及び(b))ときの方が、トルクリミッター258が配設されていない(図8(a))ときよりも、上記定常値を低く抑えることができる。すなわち、トルクリミッター258は、回転円板200のロック時においてモータ260の駆動軸に掛かる負荷を軽減させると共に、モータ260に流れる過電流を低減させることができる。
【0044】
また、図8(b),図9(a)及び(b)は、トルクリミッター258における滑りトルクの設定値を段階的に大きくしたときの時間に対するモータ260の電流値を示す図でもある。図8(b),図9(a)及び(b)における滑りトルクの設定値は、それぞれ7.8kgf・cm,11.2kgf・cm,14.8kgf・cmである。
【0045】
図8(b),図9(a)及び(b)を見て分かるように、滑りトルクの設定値が小さくなる(14.8kgf・cm→11.2kgf・cm→7.8kgf・cm)に従って、電流の定常値が小さくなる(2.78A→2.14A→1.44A)ことが分かる。これにより、トルクリミッター258における滑りトルクの設定値がある程度小さい方が、大きい滑りトルクの設定値よりも、上記定常値を低く抑えることができる。すなわち、滑りトルクの設定値がある程度小さい方が、大きい滑りトルクの設定値よりも、回転円板200のロック時においてモータ260の駆動軸に掛かる負荷を軽減させると共に、モータ260に流れる過電流を低減させることができる。
【0046】
(コイン払出装置による作用及び効果)
このような本願に係る発明によれば、モータ260の駆動軸と回転円板200の回転軸との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えた場合には、トルクリミッター258は、モータ260から回転円板200に伝達される回転を空転させる。したがって、トルクリミッター258は、上記伝達される回転を空転させることにより、モータ260の駆動軸に負荷を掛けさせないようにすることができる。
【0047】
また、モータ260の駆動軸には負荷が余り掛からないため、トルクリミッター258は、モータ260に流れる過電流を低減させることができる。更に、上記負荷が余り掛からないため、モータ260の駆動系(例えば、駆動ギヤ261)には、強度の低いモールド品の採用が可能となる。この結果、駆動系のコストが更に低減される。
【0048】
(変更例)
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、モータ260と回転円板200の回転軸との間に、複数の中間ギヤ(例えば、アイドルギヤ)が組み込まれている場合には、トルクリミッター258は、その複数の中間ギヤのいずれかに配設されてもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、コインが詰まることにより回転円板が停止した際に、モータに負荷が掛からないようにすることができ、更にモータに過電流が流れるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るコイン払出装置を示す外観図である。
【図2】本実施形態における回転円板及び回転円板の周辺機構を示す図である。
【図3】本実施形態におけるコイン排出部の機構を示す図である。
【図4】本実施形態におけるコイン払出装置の断面を示す図である。
【図5】本実施形態におけるコイン払出装置の要部を分解して示す斜視図である。
【図6】本実施形態にけるトルクリミッターが従動ギヤに組み込まれている様子を示す図である(その1)。
【図7】本実施形態にけるトルクリミッターが従動ギヤに組み込まれている様子を示す図である(その2)。
【図8】本実施形態における回転円板が停止した際の時間に対する電流の特性を示す図である(その1)。
【図9】本実施形態における回転円板が停止した際の時間に対する電流の特性を示す図である(その2)。
【符号の説明】
1…コイン払出装置、100…バケット、200…回転円板、211…開口、212…板、213…コイン送出ガイド板、214…ガイド爪、215…コインガイド面、216…穴、220…外側ガイド板、221…カバー、230…コイン排出部、231…固定ローラ、232…可動ローラ、233…外側可動ローラ、240…取付ユニット、241…ギヤユニット固定部、242…貫通口、250…ギヤユニット、251…ギヤユニット本体、252…側板、253,254…穴、255…回転軸、256…従動ギヤ、257…凹部、258…トルクリミッター、259…穴、260…モータ、261…駆動ギヤ、300…基台、400…取付ネジ、500…コイン、600…コイン排出開口
Claims (2)
- 複数のコインを収容するバケットと、該バケットの底部に配置され、前記コインを受け入れる開口が環状に複数形成された回転円板と、前記回転円板を回転駆動する駆動手段とが配備され、前記駆動手段で前記回転円板を回転させて、前記開口に受け入れられた前記コインを順次払い出すコイン払出装置であって、
前記駆動手段の駆動軸と前記回転円板の回転軸との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えた場合に、前記駆動手段から前記回転円板に伝達される回転を制限する伝達制限手段を有しており、
前記駆動手段は、一端が前記回転円板の中心部分に圧入されて前記回転円板に固定される回転軸を回転中心とする従動ギヤと、前記従動ギヤに歯合する駆動ギヤと、前記駆動ギヤが一端に設けられた駆動軸を備えるモータとで構成されており、
前記伝達制限手段は、前記従動ギヤに取り付けられ、かつ、前記回転軸に勘合されたトルクリミッターで構成されており、
前記駆動ギヤは、前記従動ギヤに比べて歯数が少なく形成されており、
前記トルクリミッターは、前記回転軸との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えない場合には、前記回転軸と一体的に回転して、前記モータから前記回転円板に伝達される回転を空転させないようにすると共に、前記回転軸との間に生ずる負荷トルクが一定トルクを越えた場合には、前記回転軸とは別々に回転して、前記モータから前記回転円板に伝達される回転を空転させる、
ことを特徴とするコイン払出装置。 - 前記トルクリミッターは前記従動ギヤと一体形成されており、前記従動ギヤごと前記回転円板の回転軸に勘合されることを特徴とする請求項1記載のコイン払出装置。
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