JP4181646B2 - パチンコ玉放出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、所定量のパチンコ玉を放出するパチンコ玉放出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ店で用いられている自動玉貸し装置は、所定の金額を投入すると投入された金額に相当する量のパチンコ玉が放出されて貸し出される。この自動玉貸し装置内部には、投入された金額に対応してパチンコ玉を計数して放出するパチンコ玉放出装置が設けられている。
図6に基づいて従来のパチンコ玉放出装置10を説明する。
パチンコ玉放出装置10は、上下方向に延び、パチンコ玉11を下方に放出する放出路15と、該放出路15に隣接して設けられた爪歯車12と、爪歯車12と同軸に設けられた小歯車16と、小歯車16と噛合する大歯車14と、レバー22を駆動するソレノイド20等を有している。
爪歯車12の周縁部は放出路15内に臨んでいる。また、爪歯車12の周縁部には、振り子ブレーキ13が常時当接するように設けられている。振り子ブレーキ13は常時爪歯車12の回転軸方向に付勢され、爪歯車12が回転した際に、次々と落下するパチンコ玉11によって爪歯車12の回転速度が上がらないように爪歯車12の周縁部を保持している。
【0003】
大歯車14の表面には、大歯車14の表面の垂直方向に突出するリング状の突起14aが形成されている。また、突起14aには、一部が切欠られた係止凹部14bが設けられ、レバー22に設けられている係止凸部22aと係合可能に形成されている。
レバー22は、一方の端部側に回動軸18が設けられ、回動軸18を中心にして回動可能であるが、スプリング23によって常に上方に向かって付勢されている。このため、レバー22の上面に形成された係止凸部22aは、常時は係合凹部14bに入り込んで係合している。また、レバー22の他方の端部側には上下方向に作動するソレノイド20が連結されている。さらに、レバー22の他方の端部先端近傍には、レバー22の他方の端部側の上下動を検出するセンサー19が設けられている。
また、大歯車14が一回転する際に、パチンコ玉11が爪歯車12の周縁部に形成された爪部12a間に入り込んで、パチンコ玉の最低取引金額に相当する量のパチンコ玉11を通過させるように、大歯車14と小歯車16との歯車比が設定されている。
【0004】
次に、従来のパチンコ玉放出装置10の動作を説明する。
常時は、爪歯車12の爪部12aにパチンコ玉11が乗っているのでパチンコ玉11の重量によってスプロケットホイール12は矢印方向に回転しようとしている。しかし、小歯車16と噛合している大歯車14が、レバー22の係止突部22aによって係止しているので爪歯車12も回転せずに停止している。
所定の金額が投入されると、図示しない制御部が、ソレノイド20に駆動信号を出力することによってソレノイド20を矢印方向へ作動させる。これによってレバー22が、スプリング23の付勢力に逆らって下方に向けて回動する。すると、レバー22上面に形成された係止凸部22aと大歯車14の係止凹部14bとの係合が解除され、大歯車14はパチンコ玉11の重量によって回転しようとする爪歯車12の回転を妨げずに回転を開始する。
通路15をパチンコ玉11が通過し続け、大歯車14が1回転すると、スプリング23の付勢力によって、レバー22上面に形成された係止凸部22aが再度大歯車14の係止凹部14bに入り込んで係合する。
するとセンサー19は、レバー22の上方への回動を検出し、検出信号を制御部に出力する。制御部では、投入された金額から、大歯車14を何回転させるかを予め設定しており、センサー19からの検出信号が入力されるとさらにソレノイド20に駆動信号を出力するかどうかを判断し、既に放出したパチンコ玉が、放出すべき所定量に達していなければさらにソレノイド20を作動させ、放出すべき所定量に達していればソレノイド20を作動させずに放出を終了する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような従来のパチンコ玉放出装置では、大歯車14が1回転する際に放出されるパチンコ玉11の数が大歯車14と小歯車16の歯車比によって決定されているので、パチンコ玉11の取引価格に変動が生じた場合、すなわち例えば100円で25個放出されていたものが100円で24個放出することになった場合には大歯車14と小歯車16の歯車比を変更するために、パチンコ玉放出装置全体を交換しなければならず、手間と費用がかかり過ぎるといった課題があった。
また、投入された金額に応じて所定量の何倍かのパチンコ玉を放出すべきときには大歯車14を所定回数回転させることになるが、一回転する毎にレバー22の係止凸部22aが大歯車14の係止凹部14bに入り込み、レバー22を上方に回動させることによってセンサー19を反応させて、現在の回転回数と後何回転するかといった判断を制御部が行わなくてはならず、スムーズにパチンコ玉11の放出を行うことができないといった課題があった。
さらに、構造が複雑で、多数の部品が必要なため全体を大型化せざるを得ないといった課題があった。
【0006】
したがって、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、パチンコ玉の取引価格に変動があった場合でも、放出すべき最低取引金額に相当するパチンコ玉の数量の変更を容易に行うことができ、また、パチンコ玉の放出がスムーズであって、小型化しうるパチンコ玉放出装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。すなわち、本発明に係るパチンコ玉放出装置によれば、パチンコ玉放出路内に周縁の一部が突出して設けられた爪歯車を具備し、前記爪歯車の回転によって、パチンコ玉を所定数前記放出路を落下させて放出するパチンコ玉放出装置において、前記爪歯車には、爪歯車と同軸にウオームホイールが設けられ、回転軸を有する駆動装置が設けられ、該駆動装置の回転軸から回転力が与えられないように回転軸よりも大径に形成されて回転軸の軸線方向に貫通して回転軸が挿通される貫通穴が形成され、回転軸の軸線方向に移動可能な、前記ウオームホイールと噛合するウオームが設けられ、前記回転軸と一体となって回転可能であり、クラッチ面がウオームの軸線方向の端面に所定の隙間をあけて対向して配置されるクラッチ板が設けられ、爪歯車に前記放出路内を落下しようとするパチンコ玉の荷重がかかるとウオームはウオームホイールを介して上方に押し上げられ、ウオームの端面とクラッチ板のクラッチ面が当接して爪歯車の回転を阻むように設けられ、所定の金額が投入されると、前記駆動装置へ駆動信号を出力して駆動装置を駆動させ、クラッチ板と接触するように押し上げられていたウオームをクラッチ板と共に回転させ、パチンコ玉の重量によって回転しようとしているウオームホイールを回転させることにより、パチンコ玉を放出路内を下降させるように制御する制御部が設けられ、ウォームの回転を検出する回転検出手段が設けられ、該制御部は、予め最低取引金額に相当するウオームの回転数が記憶されており、投入された金額に相当するウオームの回転数を算出して前記駆動装置を何回転させるべきかを設定し、前記回転検出手段からの回転検出信号によってウォームの回転数をカウントし、カウントした回転数が所定の金額に対応する回転数に達していなければ前記駆動装置の駆動を続行させ、カウントした回転数が所定の金額に対応する回転数に達していれば駆動装置を停止させるように制御することを特徴としている。
この構成を採用することによって、多数の部品を必要とせず、構成が簡単で小型のパチンコ玉放出装置を提供することができる。
また、パチンコ玉の落下の際の慣性力の制御を容易に行うことができ、パチンコ玉放出路へかかる負荷を軽減することができる。
さらに、パチンコ玉の取引金額に変更があった場合でも、制御部に記憶されているパチンコ玉の最低取引金額に相当する数量を放出させるためのウオームの回転数を変更するだけで、放出させるべきパチンコ玉の数量を変更することができる。
なお、放出路の下方で、例えば受け皿等によりパチンコ玉が詰まると、パチンコ玉は下方に存するパチンコ玉の上に次々と積み重なっていき、パチンコ玉からの荷重が爪歯車にはかからずに下方に存するパチンコ玉にかかる。このため、パチンコ玉の荷重によって持ち上げられていたウオームがクラッチ板との接触を解除し、ウオームは回転を停止する。このため、無理矢理パチンコ玉を押し出すように爪歯車が回転するようなことはなく、放出路にかかる負荷を軽減することができる。さらに、放出路内に放出すべきパチンコ玉がなくなった場合にも、爪歯車を押し下げる力がなくなるので、持ち上げられていたウオームがクラッチ板との接触を解除して回転を停止する。このため、パチンコ玉を放出していないにもかかわらずに放出したと判断してしまう誤放出を防ぐことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るパチンコ玉放出装置の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に本発明に係るパチンコ玉放出装置の正面図を、図2に側面図を示す。
パチンコ玉放出装置30は、上下方向に延び、パチンコ玉11が落下して放出される放出路15を有している。
爪歯車32は、基台31に回転自在に取り付けられ、周縁の一部が放出路15内に臨んでおり、回転することにより爪部32a間に入り込んだパチンコ玉11が1個づつ放出可能となっている。また、爪歯車32には爪歯車32と同軸にウオームホイール38が固定されている。
【0009】
34はウオームであり、ウオームホイール38と噛合している。ウオーム34には内部を長手方向に貫通する貫通穴34aが形成されており、この貫通穴34aに、駆動装置としてのステッピングモータ36の回転軸40が挿通している。貫通穴34aの内径は回転軸40よりも若干大径に形成されているので、ウオーム34はステッピングモータ36の回転軸40からは回転力を受けず、また回転軸40の長手方向へも移動可能である。
ステッピングモータ36は、図2においてコの字状を成すベースシャーシ44の下面に設けられており、図示しない制御部と接続している。
回転軸40の上端は、軸受け42によってベースシャーシ44の上部に軸受けされている。この軸受け42とウオーム34との間にはクラッチ板46が、回転軸40と一体となって回転するように回転軸40に固定されている。このクラッチ板46のクラッチ面46aは下方に向けられており、ウオーム34の軸線方向端面34bに対向するように所定の間隙を設けて配され、クラッチ機構を形成している。
【0010】
ウオーム34の回転検出手段として2個の光センサー48a、48bが設けられている。光センサー48a、48bは、上下方向に光束が発射されるような発光部と受光部とを有する断面コの字状に形成されている。また、光センサー48a、48bは図示しない制御部と接続されている。
ウオーム34には、ウオーム34と共に回転し、光センサー48a、48bの発光部と受光部との間を通過するシャッター羽根50が設けられており、ウオーム34が1回転する毎にシャッター羽根50が2個の光センサー48a、48bの光束を遮断してウオーム34が回転しているかどうかを検出し、図示しない制御部へ検出信号を出力している。
なお、ウオーム34の回転検出手段としては光センサーではなく、磁気センサーを用いてもよい。
【0011】
また、図3に示すように、シャッター羽根50の回転方向の幅は、2個の光センサー48a、48b間の距離よりも狭いものを用いられている。このことによって、シャッター羽根50が2個の光センサー48a、48bの両光束を同時に遮断することはなく、ステッピングモータ36が駆動していないときに光センサー48a、48bの電源をオン−オフすれば、少なくともどちらかの光センサーの反応がなければ故障であるというチェックを行うことができる。
【0012】
また、ウオーム34には一条ネジが刻まれており、またそのネジ進み角は、ウオームホイール38とウオーム34を構成する材質によって決定される摩擦角よりも小さくなるように設定されている。
これにより、ステッピングモータ36の非駆動時に、爪歯車32の爪部32a放出路15内のパチンコ玉11からの荷重がかかっても、ウオームホイール38とウオーム34間の摩擦力によりウオーム34が回転することがなく、したがって爪歯車32も回転せず、パチンコ玉11が誤って放出されてしまうことはない。
なお、図示の場合、パチンコ玉11からの荷重によりウオーム34はウオームホイール38を介して上方に押し上げられ、ウオーム34の軸線方向端面34bとクラッチ板46のクラッチ面46aが当接することによる摩擦力も作用するが、このクラッチ機構がなくともウオームホイール38とウオーム34との間の摩擦力により本質的にパチンコ玉11の放出は阻止される。
また、ウオーム34と爪歯車32との関係は、ウオーム34が1回転すると、爪歯車32の1つの爪ピッチに相当する角だけ爪歯車32が回転してパチンコ玉1個が放出されるように設定されている。このことによって、ウオーム34の回転数を検出することで所定数のパチンコ玉を計数することが容易に行えることができるようになった。また、ウオーム34が所定の停止位置よりもずれて停止した場合であっても、ウオーム34に比較して爪歯車32の停止位置精度にそれほど影響せず、したがって、それほどウオーム34の停止位置精度を上げなくても爪歯車32のパチンコ玉11の放出精度を維持することができる。
【0013】
次に、図1、図2に示したパチンコ玉放出装置の動作について、図4の制御部の動作を示すフローチャートに基づいて用いて説明する。
所定の金額が投入されていない状態においては、制御部は作動しない。
しかし、このとき通路上方からパチンコ玉が爪歯車32の爪部32a間に入り込んで、パチンコ玉11の重量によって爪歯車32を回転させようとする力が生じている。
また、上述したようにウオーム34のネジ進み角は、ウオームホイール38とウオーム34を構成する材質によって決定される摩擦角よりも小さいので、ウオーム34は、爪歯車32が回転しないように阻止し、さらに爪歯車32にかかるパチンコ玉11の重量によって上方へ持ち上げられる。上方に所定距離持ち上げられたウオーム34の軸線方向端面34bは、クラッチ板46のクラッチ面46aと接触するので、ウオーム34の上方への移動が停止する。
このように、所定の金額が投入されていない状態では、主としてウオームホイール38とウオーム34間の摩擦力、およびクラッチ機構によりパチンコ玉11が下降して放出しないように確実に爪歯車32の回転を停止させておくことができる。
【0014】
次いで、所定の金額が投入された場合においての動作を説明する。
所定の金額が投入されると、制御部が作動し、制御部内のタイマーがクリアされ、ステッピングモータ36へ駆動信号が出力される。
駆動信号が入力されたステッピングモータ36は回転を開始する。すると、パチンコ玉11の重量によってクラッチ板46と接触するように持ち上げられているウオーム34はクラッチ板46と共に回転する。ウオーム34が回転することによって、パチンコ玉11の重量によって回転しようとしているウオームホイール38もウオーム34に容易に追従して比較的に小さな力で回転する。
このように、ウオーム34が一旦回転し始めると、パチンコ玉11は、ほとんど自らの重量によって爪歯車32を回転させることができ、パチンコ玉11は放出路15内を下降することができる。
【0015】
ウオーム34の回転はシャッター羽根50が2個の光センサー48a、48bの光束を遮断することによって検出される。
制御部には、予め最低取引金額に相当するウオーム34の回転数が記憶されており、投入された金額に相当する回転数を、記憶されている回転数から算出して何回転させるべきか設定されている。
制御部は、2個の光センサー48a、48bからの回転検出信号の回数をカウントして、カウントした玉数が、上述した所定の金額に対応する回転数であるかどうかを判断する。カウントした玉数が、所定の金額に対応する回転数に達していなければステッピングモータ36の駆動を続行させる。
また、カウントした玉数が、所定の金額に対応する回転数であれば、ステッピングモータ36への駆動信号の出力を停止させる。このとき、パチンコ玉放出路15内に突出する爪歯車32の爪部32aの1つがほぼ水平に停止するようにステッピングモータ36を停止させるようにする。このようにしてステッピングモータ36が停止すると、クラッチ板46も回転を停止するので、パチンコ玉11の落下の慣性力によって回転しようとする爪歯車32の回転を制動させてパチンコ玉11の放出を終了させる。
【0016】
次に、パチンコ玉11の放出中に、放出路15の下方にパチンコ玉11が詰まってそれ以上パチンコ玉11が下降できない状態になったときの動作について説明する。
放出路15の下方で、例えば受け皿等によりパチンコ玉11が詰まると、パチンコ玉11は下方に存するパチンコ玉11の上に次々と積み重なっていき、パチンコ玉11からの荷重が爪歯車32の爪部32aにはかからずに下方に存するパチンコ玉にかかる。このため、パチンコ玉11の荷重によって持ち上げられていたウオーム34がクラッチ板46との接触を解除し、ウオーム34は回転を停止する。
このため、無理矢理パチンコ玉11を押し出すように爪歯車32が回転するようなことはなく、パチンコ放出路15にかかる負荷を軽減することができる。
【0017】
さらに、放出路15内に放出すべきパチンコ玉がなくなった場合にも、爪歯車32の切欠部32aを押し下げる力がなくなるので、持ち上げられていたウオーム34がクラッチ板46との接触を解除して回転を停止する。
このため、パチンコ玉を放出していないにもかかわらずに放出したと判断してしまう誤放出を防ぐことができる。
【0018】
上述したような、放出路15の下方にパチンコ玉11が詰まってそれ以上パチンコ玉11が下降できない場合、および放出路15内に放出すべきパチンコ玉がなくなった場合になった時には、制御部には一定時間内にどちらの光センサー48a、48bからの回転検出信号が入力されないので、まず制御部は光センサー48a、48bの電源を、一旦オフにして光センサー48a、48bの故障の有無を確認する。
確認は光センサー48a、48bの発光用電源を断続的に通電することによって行うことができる。もし、光センサー48a、48bのいずれかが故障であると判断されれば、トラブルとして全動作を停止する。
光センサー48a、48bが共に故障ではないと判断されたら、再び光センサー48a、48bの電源をオンにしてウオーム34の回転の検出を行う。そして制御部は、制御部内のタイマーをオンにして、ステッピングモータ36の停止中に定期的にステッピングモータ36を1回転だけ回転させ、光センサー48a、48bからの回転検出信号を待つ。もし、光センサー48a、48bからの回転検出信号が制御部に入力されれば放出路15の詰まりが解消されたか、もしくはパチンコ玉が供給されてウオーム34が再び回転したということになり、放出すべきパチンコ玉の残量を放出するようにステッピングモータ36の回転を再開する。また、光センサー48からの回転検出信号が制御部に入力されなければ、未だ放出路15が詰まっている状態とみなしてステッピングモータ36の回転の停止を続行する。
【0019】
なお、上述してきた実施例以外に、クラッチ機構を設けないようなパチンコ玉放出装置であっても好適である(図示せず)。この場合には、ウオームは、駆動装置の回転軸と一体に回転するように回転軸に固定され、移動不能に設けられている。このような構成によっても、部品点数の削減により小型化でき、またウオームの回転数を変更するだけで放出すべき最低取引金額に相当する数の変更を容易に行うことができる。
さらに、爪歯車の回転軸と同軸にウオームを設け、該ウオームに噛合するウオームホイールを駆動装置に回転させるように設けることにしてもよい(図示せず)。この構成によっても、部品点数の削減により小型化でき、またウオームホイールの回転数を変更するだけで放出すべき最低取引金額に相当する数の変更を容易に行うことができる。
【0020】
続いて、図5に本発明に係るパチンコ玉放出装置の第2の実施例を示す。
図1、図2に示した実施例と共通の部分については同じ符号を付し、説明は省略する。
第2の実施例におけるパチンコ玉放出装置60は、駆動装置であるモータをDCモータ62とし、さらにこのDCモータ62をウオーム34の上方に位置するように設けている。
DCモータ62の回転軸64にはギア65が取り付けられており、ギア65がシャフト66に回転自在に取り付けられた減速ギア67に噛合している。減速ギア67はクラッチ板46上に設けられ、クラッチ板46はDCモータ62の回転中は常に回転することができる。
また、シャフト66はウオーム34を貫通してベースシャーシ44の下部においてシャフト固定ボス68によって固定されている。
【0021】
図5に示した第2の実施例の動作について簡単に説明する。
所定の金額が投入されていない状態においては、DCモータ62は作動していない。
しかし、このとき通路上方からパチンコ玉が爪歯車32の爪部32a間に入り込んで、パチンコ玉11の重量によって爪歯車32を回転させようとする力が生じている。
このとき、ウオーム34とウオームホイール38との間の摩擦力によって、ウオーム34は、爪歯車32が回転しないように阻止し、さらに爪歯車32にかかるパチンコ玉11の重量によって上方へ持ち上げられる。上方に所定距離持ち上げられたウオーム34の軸線方向端面34bは、クラッチ板46のクラッチ面46aと接触するので、ウオーム34の上方への移動が停止する。
このように、所定の金額が投入されていない状態では、主としてウオームホイール38とウオーム34間の摩擦力、およびクラッチ機構によりパチンコ玉11が下降して放出しないように確実に爪歯車32の回転を停止させておくことができる。
【0022】
次いで、所定の金額が投入された場合においての動作を説明する。
所定の金額が投入されると、DCモータ62は回転を開始する。すると、変速ギア67に伝達された回転によって、ウオーム34はクラッチ板46と共に回転する。ウオーム34が回転することによって、パチンコ玉11の重量によって回転しようとしているウオームホイール38もウオーム34に容易に追従して比較的に小さな力で回転する。
このように、ウオーム34が一旦回転し始めると、パチンコ玉11は、ほとんど自らの重量によって爪歯車32を回転させることができ、パチンコ玉11は放出路15内を下降することができる。
この例のように駆動装置をクラッチ板46の上方に設けることによって、ウオーム34を貫通しているシャフト66を全く回転させないことができるので、ウオーム34が回転軸による回転振動によって誤って回転してしまうことを防ぐことができる。
【0023】
なお、第2の実施例においても、図1、図2に示した実施例と同様にクラッチ機構を設けないようなパチンコ玉放出装置であっても好適である(図示せず)。この場合には、ウオームは、駆動装置の回転軸と一体に回転するように回転軸に固定され、移動不能に設けられている。このような構成によっても、部品点数の削減により小型化でき、またウオームの回転数を変更するだけで放出すべき最低取引金額に相当する数の変更を容易に行うことができる。
【0024】
また、本発明に係るパチンコ玉放出装置において図1、図2に示す第1の実施例および図5に示す第2の実施例は、共にパチンコ玉貸し機において使用する場合において説明してきた。しかし、本発明に係るパチンコ玉放出装置は、パチンコ台内部に設置し、入賞した場合にパチンコ玉を放出する場合に用いても好適である。
また、モータを常に回転させておけば、パチンコ玉が爪歯車を回転させて放出路内を通過したときにウオームが回転するので、ウオームの回転数をカウントしておけばパチンコ玉計数機としても使用することができる。
さらに、上述してきた実施例で説明したように接触面が接離可能なクラッチ機構以外に、爪歯車に負荷がかかったりした際にクラッチ面が滑って駆動装置からの回転が完全に伝達されなくなるようなクラッチ機構であってもよい。
【0025】
以上、本発明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明は上述する実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0026】
【発明の効果】
本発明に係るパチンコ玉放出装置によると、多数の部品を必要とせず、構成が簡単で小型であるため、狭い取り付けスペースであっても良好に取り付けることができる。
また、パチンコ玉の落下の際の慣性力の制御を容易に行うことができ、パチンコ玉放出路へかかる負荷を軽減することができる。
さらに、パチンコ玉の取引金額に変更があった場合でも、制御部に記憶されているパチンコ玉の最低取引金額に相当する数量を放出させるためのウオームの回転数を変更するだけで、放出させるべきパチンコ玉の数量を変更することができる。
なお、放出路の下方で、例えば受け皿等によりパチンコ玉が詰まると、パチンコ玉は下方に存するパチンコ玉の上に次々と積み重なっていき、パチンコ玉からの荷重が爪歯車にはかからずに下方に存するパチンコ玉にかかる。このため、パチンコ玉の荷重によって持ち上げられていたウオームがクラッチ板との接触を解除し、ウオームは回転を停止する。このため、無理矢理パチンコ玉を押し出すように爪歯車が回転するようなことはなく、放出路にかかる負荷を軽減することができる。さらに、放出路内に放出すべきパチンコ玉がなくなった場合にも、爪歯車を押し下げる力がなくなるので、持ち上げられていたウオームがクラッチ板との接触を解除して回転を停止する。このため、パチンコ玉を放出していないにもかかわらずに放出したと判断してしまう誤放出を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ玉放出装置の正面図である。
【図2】図1のパチンコ玉放出装置の側面図である。
【図3】光センサーとシャッター羽根の説明図である。
【図4】制御部の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係るパチンコ玉放出装置の第2の実施例の説明図である。
【図6】従来のパチンコ玉放出装置の説明図である。
【符号の説明】
30 パチンコ玉放出装置
31 基台
32 爪歯車
34 ウオーム
34a 貫通穴
34b 軸線方向端面
36 ステッピングモータ
38 ウオームホイール
40 回転軸
42 軸受け
44 ベースシャーシ
46 クラッチ板
46a クラッチ面
48a、48b 光センサー
50 シャッター羽根
60 第2の実施例によるパチンコ玉放出装置
62 DCモータ
64 シャフト
65 ギア
66 シャフト
67 減速ギア
68 シャフト固定ボス

Claims (1)

  1. パチンコ玉放出路内に周縁の一部が突出して設けられた爪歯車を具備し、
    前記爪歯車の回転によって、パチンコ玉を所定数前記放出路を落下させて放出するパチンコ玉放出装置において、
    前記爪歯車には、爪歯車と同軸にウオームホイールが設けられ、
    回転軸を有する駆動装置が設けられ、
    該駆動装置の回転軸から回転力が与えられないように回転軸よりも大径に形成されて回転軸の軸線方向に貫通して回転軸が挿通される貫通穴が形成され、回転軸の軸線方向に移動可能な、前記ウオームホイールと噛合するウオームが設けられ、
    前記回転軸と一体となって回転可能であり、クラッチ面がウオームの軸線方向の端面に所定の隙間をあけて対向して配置されるクラッチ板が設けられ、
    爪歯車に前記放出路内を落下しようとするパチンコ玉の荷重がかかるとウオームはウオームホイールを介して上方に押し上げられ、ウオームの端面とクラッチ板のクラッチ面が当接して爪歯車の回転を阻むように設けられ、
    所定の金額が投入されると、前記駆動装置へ駆動信号を出力して駆動装置を駆動させ、クラッチ板と接触するように押し上げられていたウオームをクラッチ板と共に回転させ、パチンコ玉の重量によって回転しようとしているウオームホイールを回転させることにより、パチンコ玉を放出路内を下降させるように制御する制御部が設けられ、
    ウォームの回転を検出する回転検出手段が設けられ、
    該制御部は、予め最低取引金額に相当するウオームの回転数が記憶されており、投入された金額に相当するウオームの回転数を算出して前記駆動装置を何回転させるべきかを設定し、前記回転検出手段からの回転検出信号によってウォームの回転数をカウントし、カウントした回転数が所定の金額に対応する回転数に達していなければ前記駆動装置の駆動を続行させ、カウントした回転数が所定の金額に対応する回転数に達していれば駆動装置を停止させるように制御することを特徴とするパチンコ玉放出装置。
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