JP4043902B2 - 排水管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、管本体の端部に配管接続用の受け口が形成されている排水管に関する。
【0002】
【従来の技術】
集合住宅における排水経路の立て管に使用される排水管50は、図25に示すように、直管部51と、その直管部51の上部に設けられた受け口52とから構成されている。受け口52は、他の配管60(排水管継手等の配管)が接続される部分であり、その配管60が挿入可能なように拡開した状態で形成されている。受け口52の内壁面には、断面略U字形の溝52mが円周方向にリング状に形成されており、その溝52mにシール材53の周縁部53hが嵌め込まれている。このため、配管60が上方から排水管50の受け口52に挿入される際に、その配管60がシール材53の内側に通されると、排水管50の受け口52と配管60との間がそのシール材53によって自動的にシールされる。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−187985号
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した排水管50では、シール材53の周縁部53hを受け口52の溝52mに嵌め込むことで、そのシール材53を受け口52に保持する構造のため、溝52mに対するシール材53の組付け性を考慮すると、シール材53の保持力を高くするのには限界がある。このため、シール材53に対して配管60の先端62が引っ掛かった場合に、その配管60の挿入過程でシール材53が溝52mから外れることがある。このため、施工性が低下する。さらに施工時にシール材53の外れに気付かない場合には、シール不良が発生する。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シール材を排水管の受け口に確実に保持できるようにして、配管挿入時におけるシール材の外れ防止を図ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、管本体の端部に配管接続用の受け口が形成されている排水管であって、前記受け口に挿入される配管とその受け口との間をシールするシール材と、前記シール材が装着された前記受け口の先端部を覆う保護カバーとを有しており、前記シール材は、シール本体部と周縁部とを備え、そのシール材の周縁部が半径方向内側に変位し難い状態で前記保護カバーと前記受け口の先端面との間に保持されており、前記保護カバーは金属材料で成形され、受け口の外周面を覆う筒部と、その筒部の先端から内側に突出して前記受け口の先端面を覆う内鍔部とを有しており、該内鍔部は、断面略凸円弧形に湾曲した状態で形成されており、前記保護カバーの筒部には、筒部の内側に突出する押圧爪が周方向に複数本形成されており、保護カバーが受け口に覆せられる際に、該押圧爪の弾性力で押圧爪の先端が受け口の外周面に食い込んで保護カバーの抜け止めが図られる抜け止め手段が設けられていることを特徴とする。
【0006】
本発明によると、シール材の周縁部が半径方向内側に変位し難い状態で保護カバーと受け口の先端面との間に保持されているため、他の配管を受け口に挿入する際、その配管の先端が仮にシール材のシール本体部に引っ掛かったとしても、シール材が受け口から外れ難くなる。このため、施工性が向上するとともに、シール不良の発生も防止できる。
ここで、排水管には、長尺の配管のみならず各々の配管を相互に接続する短い管継手等も含むものとする。
また、保護カバーをシール材よりも剛性の高い金属材料で成形することにより、その保護カバーと受け口の先端面との間でシール材の周縁を保持する際の保持力を大きくできる。
また、受け口が樹脂等の低強度の材料により成形されている場合でも、保護カバーと緩衝材としてのシール材との相乗効果により受け口が破損し難くなる。このため、他の配管を排水管の受け口部に挿入する際、誤ってその配管の端面が受け口部に衝突しても、受け口が破損するような不都合がない。
また、受け口の外周面を覆う筒部と、その筒部の先端から内側に突出して前記受け口の先端面を覆う内鍔部とから保護カバーを構成すれば、保護カバーを受け口に確実に被せることができるようになる。
また、保護カバーの内鍔部を断面略凸円弧形に湾曲させることにより、シール材周縁の保持性能が向上するとともに、軸方向からの衝撃に対する受け口部の強度も向上する。
また、保護カバーの筒部には、筒部の内側に突出する押圧爪が周方向に複数本形成されており、保護カバーが受け口に覆せられる際に、該押圧爪の弾性力で押圧爪の先端が受け口の外周面に食い込んで保護カバーの抜け止めが図られる抜け止め手段が設けられているのが構造上好ましい。
【0007】
また、請求項2の発明によると、受け口の先端部を除くその受け口の周囲が耐火性の外管によって覆われており、前記受け口の先端部と前記外管の先端部とが保護カバーによって覆われており、前記保護カバーの筒部に設けられた抜け止め手段が前記外管の外周面と係合している。これによって、受け口に対する保護カバーの抜け止めを図ることができる。
【0009】
また、請求項3の発明によると、シール材の周縁部は、受け口の先端面とその受け口の先端外周面とを覆う構成であるため、シール材の周縁部が保護カバーと受け口との間に保持された状態で、そのシール材がより一層半径方向内側に変形し難くなる。
また、請求項4に示すように、受け口の先端外周面と、その先端外周面を覆うシール材の周縁部の内壁面とを、前記受け口の軸方向において係合可能に構成するのが好ましい。
また、請求項5の発明によると、シール材は、受け口の内壁面を覆う筒体を有しており、前記筒体の端部には、挿入された配管の端面を受ける受け部が内フランジ状に形成されており、前記受け部が前記受け口に対して軸方向に変位可能に構成されている。このため、受け口に対する配管の挿入量を常に一定にすることができる。また、筒体の受け部が内管に対して軸方向に変位可能に構成されているため、排水管の管本体と配管等とが、例えば、温度変化等で軸方向に相対移動しても、シール材の筒体が軸方向に弾性変形することで、その相対移動分を吸収できる。
また、請求項6の発明によると、受け部が形成されている筒体の端部は、その外周角部が断面略円弧形となるように面取りされている。このため、受け口の内壁面に対する筒体の外周角部の接触抵抗が小さくなり、受け部が変位し易くなる。
また、請求項7の発明によると、シール材のシール本体部には、前記受け口の内壁面に当接する位置に突条が円周方向に形成されている。このため、受け口に配管が挿入されるときにシール本体部と受け口との心ずれが発生し難くなる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、図1から図3に基づいて本発明の実施形態1に係る排水管の説明を行う。本実施形態に係る排水管はマンション等の集合住宅における排水経路の立て管に使用される排水管であり、図1にその排水管の保護カバー及び排水管の受け口部の拡大縦断面図等が示されている。また、図2は排水管の縦断面図及び外形図、図3は排水管の使用状態を表す側面図である。
【0011】
排水管10は、図2に示すように、管本体11と、シール材20と、保護カバー30とを備えている。
管本体11は、直管部12と、その直管部12の一端(図2では上端)に形成された受け口13とから構成されており、その受け口13に後記する排水管継手70(図3参照)が接続される。
管本体11の直管部12と受け口13の本体部13pとの間にはその受け口13側で拡開するテーパ状の境界拡開部13wが形成されている。また、受け口13の本体部13pの先端(上端)近傍には、先端側で拡開するテーパ状の先端拡開部13rが形成されており、その先端拡開部13rの先に大径部13sが形成されている。ここで、管本体11の材料には、例えば硬質塩化ビニルが使用される。
【0012】
受け口13の大径部13sにはシール材20が装着される。
シール材20は、例えば、ゴムによりリング状に形成されている(図1(B)、図2参照)。ここで、前記ゴムには、熱膨張ゴムを使用するのが好ましい。これによって、温排水が流れる際のシール性が向上する。
シール材20は、リング部21と、そのリング部21の上部外側に鍔状に形成された周縁部23と、リング部21の内側に形成されたシール本体部22とから構成されている。図1(B)に示すように、リング部21の外周面21tは、周縁部23の下面23dとほぼ直角に形成されており、シール材20が受け口13にセットされた状態で、その周縁部23の下面23dが受け口13の先端面13fに面接触し、リング部21の外周面21tが受け口13の大径部13sの内壁面に面接触するようになる。これによって、シール材20は受け口13に対して一定の位置関係に保持される。
【0013】
また、シール材20のリング部21における外周面21tの幅寸法(図1(B)では高さ寸法)は受け口13の大径部13sの軸方向における長さ寸法とほぼ等しく設定されている。このため、リング部21は受け口13の先端拡開部13rによって下方から支持される。さらにそのリング部21の外周面21tには受け口13との間のシール性を考慮して円周方向に溝21mが形成されている。
【0014】
シール材20のシール本体部22は縦断面形状が略楔形をしており、受け口13の奥側に傾斜した状態で形成されている。シール本体部22は楔状の先端部分が受け口13の本体部13pの内壁面よりも半径方向内側に位置している。このため、排水管継手70の下部配管71(図3参照)が受け口13に挿入される際に、その下部配管71の先端がシール本体部22に当接する。そして、排水管継手70の下部配管71が受け口13に押込まれる際に、その下部配管71に押されてシール本体部22の先端部分が下方に移動しながら拡開し、下部配管71はシール本体部22に通される。これによって、下部配管71と受け口13との間がシール材20のシール本体部22によってシールされる。
【0015】
受け口13の先端には、シール材20が装着された後に保護カバー30が被せられる。
保護カバー30は、シール材20を押えて受け口13に保持するとともに、その受け口13を補強する耐火性のカバーであり、図1、図2等に示すように、円筒部32と内鍔部34とによって、縦断面形状が略逆L字形に形成されている。円筒部32の先端には断面円弧形の曲がり部33が形成されており、その曲がり部33の端部から半径方向内側に張り出すように、内鍔部34がリング状に形成されている。
【0016】
保護カバー30の円筒部32の内径寸法は、受け口13の製作精度を考慮してその受け口13の大径部13sの外径寸法よりも約3mm程度大きい値に設定されている。このため、保護カバー30が受け口13に被せられた状態で、その保護カバー30の内周面と受け口13の大径部13sの外周面との間には若干の隙間が形成される。保護カバー30の円筒部32の長さ寸法は、受け口13の本体部13pの中央部分までを覆える寸法に設定されている。
【0017】
また、保護カバー30の円筒部32には、その保護カバー30の抜け止めを図る抜け止め部材36が設けられている。抜け止め部材36は、図1(C)に示すように、円筒部32の円周方向に形成された複数の切欠き36kと、それらの切欠き36kによって形成された爪36tとにより構成される。保護カバー30を受け口13に覆せる際、爪36tは円筒部32と同一面上に保持されており、保護カバー30を受け口13に被せた後、爪36tが円筒部32の内側に折り曲げられることで、その爪36tにより保護カバー30の抜け止めが図られる。なお、爪36tは予め円筒部32の内側に折り曲げておいても良い。ここで、切欠き36k及び爪36tの形状は、例えば、三角形、四角形以外にU字形や半円形でも可能である。
即ち、抜け止め部材36が本発明の抜け止め手段に相当する。
【0018】
保護カバー30の内鍔部34は、縦断面形状が略凸円弧形に若干湾曲した状態で形成されており、その内鍔部34の幅寸法(張り出し寸法)がシール材20の周縁部23及びリング部21を覆える寸法に設定されている。このため、受け口13の先端に保護カバー30が被せられた状態で、シール材20の周縁部23が断面略凸円弧形の内鍔部34と受け口13の先端面13fとの間に挟まれる。このように、内鍔部34が断面略凸円弧形に湾曲した状態で形成されているため、シール材20の周縁部23が内鍔部34に押えられることで、そのシール材20が半径方向内側に変位(移動)し難くなる。
【0019】
ここで、シール材20の周縁部23及びリング部21の上面形状を内鍔部34の形状に合わせて断面略凸円弧形に成形し、両者21,23,34を接着しても良いし、シール材20と保護カバー30とを一体に成形しても良い。また、周縁部23及びリング部21の上面を平坦に成形し、内鍔部34で押圧することで断面略凸円弧形に変形させても良い。
【0020】
保護カバー30は、例えば肉厚0.6mm以上のステンレス板をプレス成形することにより形成される。なお、ステンレス板以外に、例えば、厚み寸法0.6mm以上の塗装鋼板、メッキ鋼板、制振鋼板あるいはアルミ合金板等を使用することも可能である。さらに、セラミック、あるいはセラミックを蒸着させたカーボン繊維等を含む材料を使用することも可能である。したがって、シール材20より剛性の高い材料であって、薄肉化が可能な程度の靭性を有する材料あれば、保護カバー30の材料として使用可能である。
【0021】
保護カバー30の内周面と受け口13の外周面との間に形成された隙間には、両者30,13を固定するため、抜け止め部材36の切欠き36kから例えばコーキング剤41が注入される。ここで、コーキング剤41には耐火性のもの、例えば、耐火目地材が望ましい。さらに、保護カバー30の円筒部32の端部と受け口13の外周面との合わせ目には金属テープ42が巻かれる。なお、金属テープを切欠き36kに巻くことも可能である。また、金属テープは、前記合わせ目の全周に渡って巻かずに、部分的に巻いても良い。さらに、金属テープ42の代わりにセラミックテープを巻くことも可能である。
【0022】
次に、排水管10の組み立て手順及び施工例を簡単に説明する。
先ず、管本体11の受け口13にシール材20が装着された後、その受け口13の先端に保護カバー30が被せられる。前述のように、保護カバー30の円筒部32の内径寸法は、受け口13の大径部13sの外径寸法よりも約3mm程度大きい値に設定されているため、受け口13が若干歪んでいる場合でも保護カバー30を受け口13に被せることが可能となる。
【0023】
次に、保護カバー30の円筒部32に設けられた抜け止め部材36の爪36tがその円筒部32の内側に押込まれ、図1(B)に示すように、爪36tの先端が受け口13の先端拡開部13rの外側に当接あるいは圧接する位置に保持される。このように、爪36tが受け口13の先端拡開部13rの外側に掛けられることで、保護カバー30の抜け止めが図られる。
次に、抜け止め部材36の切欠き36kからコーキング剤41が保護カバー30の内周面と受け口13の外周面との間に形成された隙間に注入される。さらに、保護カバー30の円筒部32の端部と受け口13の外周面との合わせ目に金属テープ42が巻かれて、排水管10の組み立てが終了する。なお、状況によっては金属テープ42を巻かなくて良い場合もあるし、コーキング剤41を注入しなくて良い場合もある。
以後、保護カバー30が被せられた管本体11の受け口13を受け口部Uと呼ぶ。
【0024】
次に、上記した排水管10を図3におけるA階に設置する手順を説明する。なお、排水管10は下の階から上の階に組み上げていくものであり、A階に排水管10を設置する際には、B階に排水管継手70や排水管10等は存在しない。
先ず、排水管10の受け口部UをB階のコンクリートスラブSBの貫通孔SBh内に挿入し、上昇させながらその排水管10を直立させる。次に、排水管10を真っ直ぐ降ろし、その下端をA階の排水管継手70の上部受け口73に挿入する。これによって、排水管10の下端が排水管継手70の上部受け口73に接続される。この状態で、排水管10の受け口部Uの上端、即ち、保護カバー30の内鍔部34が、図2等に示すように、B階のコンクリートスラブSBの上面とほぼ等しい高さ位置になる。ここで、排水管10の長さ寸法は、例えばA階の排水管継手70の高さ位置とB階のスラブSBの上面の高さ位置とに合わせて予め調整されている。
なお、排水横枝管75のレベルによって排水管10の受け口部UをコンクリートスラブSBの上面から突出させることも可能である。
【0025】
次に、B階の排水管継手70の下部配管71を排水管10の受け口13に挿入する。前述のように、排水管10の受け口13に設けられたシール材20は、その周縁部23が半径方向内側に変位し難い状態で保護カバー30と受け口13の先端面13fとの間に保持されているため、仮に排水管継手70の下部配管71の先端がシール材20に引っ掛かったとしても、その下部配管71の挿入過程でシール材20が受け口13から外れることがない。
【0026】
また、受け口13の先端面13fがシール材20の周縁部23と保護カバー30とによって覆われているため、保護カバー30と緩衝材としてのシール材20との相乗効果により受け口13が破損し難くなる。このため、排水管継手70の下部配管71の端面が受け口部Uに当たっても、受け口部Uが破損するような不都合がない。
【0027】
B階の排水管継手70の下部配管71を排水管10の受け口部Uに挿入することにより、排水管継手70の下部配管71と排水管10の受け口部Uとの間はシール材20によってシールされる。この状態で、コンクリートスラブSBの貫通孔SBhが埋め戻され、排水管10の受け口部U及びその近傍がコンクリートスラブSBに固定される。このとき、保護カバー30の端部と受け口13の外周面との合わせ目に金属テープ42が巻かれているため、モルタル等が保護カバー30と受け口13との隙間に入り込むことがない。
以後、同様の作業が繰り返されることで、さらに上階の排水管10が順次接続される。
【0028】
ここで、本実施形態では、管本体11を硬質塩化ビニルで製作する例を示したが、硬質塩化ビニル管以外にポリエチレン管、架橋ポリエチレン管あるいはポリカーボネート管等を使用することも可能である。このように、管本体11に樹脂管を使用できるため、排水管10の腐食を有効に防止できる。
【0029】
また、本実施形態では、保護カバー30の円筒部32に切欠き36kと爪36tとによって抜け止め部材36を形成する例を示したが、図4(A)に示すように、円筒部32の端部に複数の爪45を円周方向に形成し、図4(B)に示すように、保護カバー30を受け口13に被せた後、あるいは予めそれらの爪45を円筒部32の内側上方に折り曲げ、爪45の先端をその受け口13の先端拡開部13rの外側に当接あるいは圧接させても良い。
なお、保護カバー30の円筒部32と受け口13の外周面との間には、コーキング剤(図示されていない)が注入されるとともに、コーキング剤が注入後、保護カバー30の円筒部32の端部と受け口13の外周面との合わせ目には金属テープ(図示されていない)が巻かれる。
【0030】
また、図5に示すように、保護カバー30の円筒部32を短く製作してその円筒部32で受け口13の大径部13sの外側を覆い、その円筒部32の端部と受け口13の大径部13sの外周面との合わせ目に、例えば、金属テープ42等を全周に巻く。なお、熱膨張耐火材等のテープを巻いても良い。あるいは金属テープ42を不連続状に数箇所で貼り付けて、保護カバー30を受け口13に固定する方法でも可能である。このようにすれば、簡易的に排水管10のシール材20の保持及び受け口13の補強を行えるようになる。
【0031】
また、図6に示すように、保護カバー30の円筒部32の長さ寸法を受け口13の本体部13pまで覆える長さ寸法に設定し、保護カバー30の円筒部32と受け口13の外周面との間に例えば耐火性のコーキング剤41を全周あるいは不連続状に数ケ所注入するようにしても良い。
【0032】
また、図7(A)に示すように、保護カバー30を形成することも可能である。即ち、保護カバー30の円筒部32には、端面から軸方向に延びるスリット状の切込み32wが複数本形成されており、それらの切込み32wによって円筒部32の端部側は円周方向に分割されている。これによって、円筒部32の端部側は半径方向外側に拡開が可能となる。さらに、分割された円筒部32の端面近傍は切込み32wに沿って内側に巻き込むように曲げられており、その円筒部32の端部内側に細筒状の押え爪32yが形成される。ここで、保護カバー30の材料には、円筒部32の押え爪32yが拡開する際のバネ力を考慮して、ステンレス板や鋼板を使用するのが好ましい。
【0033】
上記した保護カバー30を管本体11の受け口13に覆せるには、保護カバー30を受け口13とほぼ同軸に保持した状態で、その保護カバー30を受け口13に対して軸方向に押込む。これによって、保護カバー30の押え爪32yが受け口13の大径部13sを通過する際に拡開し、それらの押え爪32yが受け口13の先端拡開部13rに到達した段階で円筒部32のバネ力により元の状態(元の径)まで戻される。即ち、押え爪32yはバネ力で受け口13の先端拡開部13rの外側に掛けられる(図7(B)参照)。これによって、受け口13に対する保護カバー30の抜け止めが図られる。
【0034】
このように、保護カバー30の押え爪32yをバネ力で受け口13の先端拡開部13rの外側に掛ける構造のため、保護カバー30の抜け止めが確実に行えるとともに、保護カバー30及びシール材20の交換等も可能になる。
なお、保護カバー30の円筒部32と受け口13の外周面との間にコーキング剤41を注入しても良いし、その円筒部32と受け口13の外周面との合わせ目に金属テープ42を巻いても良い。
【0035】
また、本実施形態では、立て管に使用される排水管10を例に説明を行ったが、図8に示すように、エルボー状に曲げた異形管18あるいは管継手18の受け口19に前述のシール材20及び保護カバー30等を装着することも可能である。
また、伸縮片受けソケットや伸縮両受けソケット等の受け口(図示されていない)にシール材20及び保護カバー30等を装着することも可能である。
【0036】
(実施形態2)
以下、図9、図10に基づいて、本発明の実施形態2に係る排水管の説明を行う。本実施形態に係る排水管は、実施形態1に係る管本体11の受け口13の形状を変更し、それに伴なって受け口13に装着されるシール材20及び保護カバー30の形状を変更したものである。
本実施形態に係る排水管80は、管本体81と、シール材90と、保護カバー100とを備えている。
管本体81は、直管部82と、その直管部82の一端(図9では上端)に形成された受け口83とから構成されており、直管部82と受け口83との間にリング状の段差部84が形成されている。受け口83の内径寸法は軸方向において一定であり、直管部82の内径寸法よりも予め決められた値だけ大きな値に設定されている。
【0037】
シール材90は、受け口83の内壁面をほぼ全体的に覆う筒体91を備えており、その筒体91の上部外側に周縁部92がフランジ状に形成されている。周縁部92の下面92dと筒体91の外周面91tとはほぼ直角に形成されており、その周縁部92の下面92dが受け口83の先端面83fに面接触し、筒体91の外周面91tが受け口83の内壁面に面接触するように、シール材90は受け口83にセットされる。また、周縁部92の上面92uは、後記する保護カバー100の内鍔部104の形状に合わせて断面略凸円弧形に成形されている。
【0038】
シール材90の筒体91の上部内側には、受け口83と排水管継手70の下部配管71(図3参照)との間をシールするシール本体部93が形成されている。シール本体部93は、実施形態1で説明したシール材20のシール本体部22とほぼ同一形状に成形されている。
また、筒体91の下部内周には、排水管継手70の下部配管71の先端(下端)を受けるリング状の受け部94が形成されている。受け部94は、筒体91の内壁面91eに対して段差状に形成された上面94uを備えており、その上面94uに下部配管71の先端が当接するように構成されている。また、受け部94の外周には、その受け部94に沿う溝94mが一定幅W、一定深さDで形成されている。シール材90は、例えば、ゴム等により形成される。
【0039】
保護カバー100は、実施形態1で使用された保護カバー30と基本的に同じものであり、円筒部102と内鍔部104とによって、縦断面形状が略逆L字形に形成されている。保護カバー100の円筒部102には、その円筒部102の内側に一定寸法だけ突出する押圧爪105が円周方向に複数本形成されている。これによって、保護カバー100が受け口83に覆せられる際に、その押圧爪105の弾性力で押圧爪105の先端が受け口83の外周面に若干食込み保護カバー100の抜け止めが図られる。
【0040】
排水管80の受け口83にシール材90が装着された後、図9に示すように、その受け口83の先端に保護カバー100が覆せられると、シール材90の周縁部92が保護カバー100の内鍔部104と受け口83の先端面83fとの間に挟まれて、半径方向内側に変位し難い状態に保持される。このため、図3に示すように、排水管継手70の下部配管71が排水管80の受け口83に挿入される際に、仮に下部配管71の先端がシール材90に引っ掛かったとしても、その下部配管71の挿入過程でシール材90が受け口83から外れることがない。
【0041】
また、上記したように受け口83に挿入された排水管継手70の下部配管71の先端(下端)がシール材90の受け部94によって受けられており、さらに受け部94には幅Wの溝94mが形成されている。このため、配管の膨張により、受け口83に対して下部配管71がさらに押込まれる方向に力が働いたとしても、シール材90の受け部94が変形することでその力が吸収される。したがって、配管の膨張により排水管80の受け口83等が破損することがない。なお、シール材90の受け部94と排水管80の段差部84との間に若干の隙間Sがあるのが好ましい。なお、受け部94の外周に溝94mを形成する例を示したが、受け部94の下面に溝を設けることも可能である。さらに、溝の形状も種々に変更可能である。
また、保護カバー100の円筒部102と受け口83の外周面との間にコーキング剤を注入しても良いし、その円筒部102と受け口83の外周面との合わせ目に金属テープ等を巻いても良い。
【0042】
図10は、本実施形態に係る排水管80の変更例を表している。
図10の排水管80は、保護カバー100の内鍔部104の先端(内周)に係止部104fを有しており、その係止部104fがシール材90の筒体91の内周側に形成された凹部92hと係合可能に構成されている。また、保護カバー100の円筒部102は、前述の図7(A)に示す保護カバー30の円筒部32のように、切込み(図示されていない)によって円周方向に分割されており、端部側が拡開可能に構成されている。また、保護カバー100の円筒部102の端部内側には、筒状の押え爪102yが形成されている。
【0043】
受け口83の外周面上部には、保護カバー100の押え爪102yが掛けられる窪み83kがリング状に形成されている。即ち、保護カバー100の押え爪102yが受け口83の窪み83kに掛けられることで、保護カバー100の抜け止めが図られる。
シール材90の筒体91の下部内周には、排水管継手70の下部配管71の先端(下端)を受けるリング状の受け部94が形成されており、その受け部94が排水管80の段差部84によって支持されている。
【0044】
シール材90の筒体91の上部内周には、受け口83と排水管継手70の下部配管71との間をシールするシール本体部93が形成されている。シール本体部93は、内周側が若干厚肉化した内鍔形をしており、受け口83の奥側に傾斜にた状態で形成されている。
【0045】
上記した排水管80では、保護カバー100の内鍔部104の係止部104fがシール材90の筒体91の凹部92hと係合するため、シール材90の筒体91及び周縁部92が半径方向内側に変位し難くなる。このため、シール材90が受け口83から外れ難く、そのシール材90を接着剤等で受け口83に接着する必要がなくなる。したがって、そのシール材90を交換することが可能になる。
また、保護カバー100の円筒部102の押え爪102yがその円筒部102のバネ力で受け口83の窪み83kに掛けられるため、受け口83に対する保護カバー100の抜け止めが確実になるとともに、保護カバー100の交換等も可能になる。
したがって、リフォーム時に保護カバー100を外してシール材90を新品に交換すれば、排水管80を再利用することが可能になる。
なお、保護カバー100はシール材90の劣化抑制効果がある。
【0046】
(実施形態3)
次に、図11〜図16に基づいて、本発明の実施形態3に係る排水管の説明を行う。本実施形態に係る排水管200は、耐火二層管を利用した排水管であり、内管210と、その内管210の周囲を覆う耐火性の外管220とを備えている。
内管210は、図11に示すように、直管部212と、その直管部212の上端に形成された受け口213とから構成されており、その受け口213に前述の排水管継手70が接続される。なお、内管210の材料には、例えば、硬質塩化ビニルが使用される。
内管210の直管部212と受け口213の本体部213pとの間にはその受け口213側で拡開するテーパ状の境界拡開部213wが形成されている。また、受け口213の本体部213pの上端近傍には、先端側で拡開するテーパ状の先端拡開部213rが形成されており、その先端拡開部213rの先にシール材20が装着される大径部213sが形成されている。
【0047】
受け口213の大径部213sに装着されるシール材20は、実施形態1で説明したシール材20(図1等参照)と基本的に同じ構造であり、シール本体部22とリング部21と周縁部23とから構成されている。リング部21の上面内周端には、後記する保護カバー30の係止部34fが掛けられる凹部21hがリング状に形成されている。
内管210の受け口213の先端には、シール材20が装着された後に保護カバー30が被せられる。保護カバー30は、実施形態1で説明した保護カバー30(図6参照)と基本的に同じ構造であり、円筒部32と内鍔部34とによって縦断面形状が略逆L字形に形成されている。そして、内鍔部34の内周端(先端)にシール材20の凹部21hと係合する係止部34fが折り曲げ成形されている。
【0048】
内管210の直管部212及び受け口213の本体部213pの周囲は、不燃材及び繊維等をモルタルで固めて成形した外管220によって覆われている。外管220は、直管部外管222と受け口部外管223とから構成されており、その直管部外管222と受け口部外管223との間にテーパ状の境界拡開部223wが形成されている。外管220の内径寸法は、内管210の外径寸法よりも若干大きく設定されており、外管220の受け口部外管223側から内管210を挿入可能に構成されている。また、外管220の受け口部外管223の外径寸法は保護カバー30の円筒部32の内径寸法よりも小さく設定されている。
【0049】
このため、内管210の受け口213にシール材20と保護カバー30とを装着した後、内管210の周囲を外管220で覆い、その受け口部外管223の先端部を保護カバー30の円筒部32に挿入できるようになる。
また、外管220の受け口部外管223の外径寸法が保護カバー30の円筒部32の内径寸法よりも小さいため、保護カバー30の円筒部32と受け口部外管223の外周面との間には隙間が形成される。そして、その隙間に、保護カバー30の抜け止めを図る楔状部材230が嵌め込まれる。
【0050】
楔状部材230は、図12(A)(B)に示すように、リング状の板を断面略楔形となるように鋭角に折り曲げ成形した部材であり、その内周面232に複数の爪234が円周方向に形成されている。爪234は、楔状部材230の内周面232に切欠き235を形成し、その内周面232の一部を引き起こすことにより形成される。ここで、楔状部材230は、前記隙間に嵌め込まれる際に弾性変形が可能なように、靭性を有する板材により成形される。楔状部材230の材料には、例えば、ステンレス板や鋼板等が使用される。
即ち、楔状部材230が本発明における楔状の抜け止め手段に相当する。
【0051】
また、楔状部材230を完全なリング形にせず、図12(C)等に示すように、一部を切断してその両端部の間に隙間を形成することも可能である。さらに、図12(E)に示すように、複数の分割リング片231から楔状部材230を構成することも可能である。また、図12(G)に示すように、リングの一部を切断し、両端部を重複させて楔状部材230を構成しても良い。このようにすることで、保護カバー30の円筒部32及び外管220の受け口部外管223の径寸法が変化しても一種類の楔状部材230で対応可能となる。
なお、リング状の板を折り曲げることで楔状部材230を成形する例を示したが、これ以外にも、例えば、弾性体を使用して、図12(F)に示すように、断面略楔形の楔状部材238を成形することも可能である。
【0052】
内管210の受け口213の周囲には、図11(A)等に示すように、保護カバー30内側で、かつ、受け口部外管223の先端面225とその内管210の先端拡開部213rとの間に、例えば、セラミック繊維等によりリング状に成形された変形可能な耐火材240がセットされる。これによって、耐火材240の軸方向の厚み寸法を調整することで、外管220の境界拡開部223wと内管210の境界拡開部213wとの間にリング状の空間Sを形成することができる。この空間Sにより、外管220に対する内管210の熱伸縮を吸収することが可能になる。
また、保護カバー30の円筒部32と内管210の受け口213の先端拡開部213r等との間には前述のコーキング剤41が注入される。
【0053】
次に、本実施形態に係る排水管200の組み立て手順を簡単に説明する。
先ず、図13に示すように、シール材20のリング部21及び周縁部23の上面21uが保護カバー30の内鍔部34の内側に接着される。ここで、シール材20と保護カバー30との接着は、接着剤を使用して行っても良いし、シール材20を保護カバー30に対して融着させても良い。また、シール材20を型(図示されていない)で成形する際に、保護カバー30を型内にインサートしても良い。
【0054】
次に、シール材20と保護カバー30とが内管210の受け口213に被せられ、シール材20がその受け口213の大径部213sにセットされる。この状態で、図14に示すように、シール材20の周縁部23が受け口213の先端面213fと保護カバーの内鍔部34との間に挟まれる。
次に、保護カバー30の円筒部32と受け口213の外周面との間にコーキング剤41が注入され、さらにリング状の耐火材240が押込まれる。
【0055】
次に、内管210が外管220の受け口部外管223側からその外管220内に挿入され、内管210の直管部212が外管220の直管部外管222によって覆われるとともに、内管210の受け口213の本体部213pが外管220の受け口部外管223によって覆われる。このとき、外管220の受け口部外管223の先端部は、保護カバー30の円筒部32の内側に規定寸法だけ挿入される。これによって、耐火材240は、受け口部外管223の先端面225によって保護カバー30の円筒部32内に押込まれ、内管210の先端拡開部213rにほぼ当接する位置に保持される。さらに、この状態で、外管220の境界拡開部223wと内管210の境界拡開部213wとの間には、その内管210の熱伸縮吸収用の空間Sが形成される(図11(B)参照)。
【0056】
なお、外管220の直管部外管222が規定寸法よりも短い場合には、図11(B)に示すように、直管部外管222のみを継ぎ足すことも可能である。この場合、直管部外管222の接続部には、耐火目地材245がセットされて、接続部の隙間が塞がれる。
このようにして、内管210の周囲が外管220によって覆われると、保護カバー30の円筒部32と受け口部外管223の外周面との隙間に楔状部材230が嵌め込まれ、排水管200の組み立てが終了する。
図15は、上記した排水管200を使用した施工例を表している。
【0057】
このように、本実施形態に係る排水管200によると、楔状部材230を使用して保護カバー30の抜け止めを図るため、保護カバー30を確実に排水管200の先端に固定することができる。なお、本実施形態では、楔状部材230を耐火二層管における保護カバー30の抜け止めに使用する例を示したが、耐火二層管以外の保護カバー30の抜け止めに使用することも可能である。
【0058】
また、図16に示すように、シール材20のシール本体部22の基端部上端にリング状の薄肉部22xを形成し、その薄肉部22xとシール本体部22の表面との間に粘着剤250をセットするようにしても良い。これによって、排水管継手70の下部配管71が排水管200の受け口213に挿入される際に、シール本体部22の薄肉部22xが下部配管71によって押圧され、その薄肉部22xの内側に保持された粘着剤250が押出される。これによって、排水管継手70の下部配管71とシール本体部22との間に粘着剤250が浸入し、排水管継手70の下部配管71と排水管200の受け口213との間のシール性が向上する。
【0059】
(実施形態4)
次に、図17に基づいて、本発明の実施形態4に係る排水管の説明を行う。本実施形態に係る排水管300は、配管と配管との接続に使用される耐火二層構造の伸縮両受けソケットであり、内管310とその内管310の周囲を覆う外管320とを備えている。内管310には、一方の配管71が挿入される第1受け口313と、他方の配管72が挿入される第2受け口314とが形成されており、第1受け口313と第2受け口314と間に両者313,314を仕切るリング状の段差部315が形成されている。なお、内管310の材料には、例えば、硬質塩化ビニルが使用される。
【0060】
第1受け口313には、先端側にテーパ状の先端拡開部313rが形成されており、その先端拡開部313rの先にシール材20が装着される大径部313sが形成されている。
外管320は一定の肉厚で円筒形に形成されており、その内径寸法は第2受け口314から第1受け口313の一部(大径部313s及び先端拡開部313r以外の部分)を覆える寸法に設定されている。また、外管320の長さ寸法は、内管310の長さ寸法よりも若干大きな値に設定されており、内管310の第2受け口314が外管320の内側に所定寸法だけ入り込むように構成されている。また、外管320の先端外周には、後記する保護カバー30の爪45が掛けられる段差322が形成されている。
【0061】
また、第1受け口313の周囲には、外管320の先端面324と第1受け口313の先端拡開部313rとの間に、セラミック繊維等によりリング状に成形された変形可能な耐火材340がセットされる。
内管310の第1受け口313の大径部313sにはシール材20が装着される。さらに、シール材20の周縁部23及びリング部21、第1受け口313の外周面、耐火材340及び外管320の先端部は保護カバー30によって覆われる。ここで、シール材20は、実施形態3で説明したシール材20(図16参照)と同じ構造であり、保護カバー30は実施形態1で説明した保護カバー30(図4(B)参照)と同じ構造であるため、同一番号を付して説明を省略する。
【0062】
排水管300の第1受け口313には、一方の配管71が軸方向に所定寸法だけ移動できる状態で挿入されている。また、排水管300の第2受け口314には、他方の配管72が挿入され、さらにその配管72の外管74が排水管300の外管320の内部に挿入される。このとき、他方の配管72の外管74の先端面74fと排水管300の第2受け口314の端面314tとが当接しないように、その先端面74fと端面314tとの間には、例えば、発泡スチロール製のスペーサShがセットされる。排水管300の第2受け口314に挿入された他方の配管72は、接着剤等により第2受け口314に固定される。また、配管72の外管74と排水管300の外管320との隙間部分には外部から耐火目地材350が塗布され、両外管320,74の固定が行われる。
【0063】
このように、排水管300によって、一方の配管71と他方の配管72とが接続されるとともに、一方の配管71が排水管300に対して軸方向に所定寸法だけ移動可能に保持されているため、両配管71,72の熱伸縮が排水管300の部分で吸収される。
また、排水管300の内管310及び他方の配管72が外管320,74に対して熱伸縮しても、その熱伸縮分がスペーサShで吸収されるため、熱伸縮に起因した内管310及び配管72等の損傷が防止される。
【0064】
なお、本実施形態に係る排水管300では、爪45により保護カバー30の抜け止めを図る例を示したが、図12に示す楔状部材230を使用して保護カバー30の抜け止めを図ることも可能である。
また、爪45を設けずに、耐火テープを巻いて保護カバー30を外管320に固定しても良い。
また、第1受け口313の大径部313sの外周面と保護カバー30の円筒部32の内周面との間に防振材を介在させれば、排水時の保護カバー30の振動を抑制できる。ここで、保護カバー30の材料に制振鋼板を使用すればさらに好ましい。
また、配管72の外管74と排水管300の外管320との隙間部分に耐火目地材350を塗布して、両外管320,74を固定する例を示したが、隙間部分に楔状部材を嵌め込んだ後、耐火目地材350を塗布しても良い。
【0065】
(実施形態5)
以下、図18から図24に基づいて、本発明の実施形態5に係る排水管の説明を行なう。ここで、図18は排水管の縦断面図及び外形図、図19は図18のA部拡大図である。
排水管400は、管本体411と、シール材420と、保護カバー430とを備えている。
管本体411は、直管部412と、その直管部412の一端に形成された受け口413とから構成されており、直管部412と受け口413との間にその受け口413側で拡開するテーパ状の境界拡開部413wが形成されている。
【0066】
シール材420は、受け口413の内壁面を覆う筒体421と、その筒体421の上部外側に形成された周縁部423と、前記筒体421の上部内側に形成されたシール本体部422とから構成されている。
シール材420の周縁部423は、図19に示すように、受け口413の先端面413fから先端外周面413xまでを覆えるように、断面略L字形に形成されている。ここで、受け口413の先端外周面413xを覆うシール材420の周縁部423の外周部分を、以後、折返し部424と呼ぶことにする。
【0067】
シール材420の筒体421は、受け口413の内壁面をほぼ全体的に覆える構成であり、受け口413の内径寸法とほぼ等しい外径寸法を有している。このため、受け口413の内壁面にはシール材420の筒体421の外周面がほぼ密着するようになる。また、筒体420の下部は、下端面に近づくにつれて肉厚寸法が徐々に増加するように構成されている。そして、前記筒体420の下端内周に、排水管継手70の下部配管71の先端(下端)を受ける内フランジ状の受け部426が形成されている。
【0068】
受け部426は、筒体421の内壁面421eに対して段差状に形成された上面426uを備えており、その上面426uに下部配管71の先端が当接するように構成されている。また、筒体421の軸方向の長さ寸法は、受け口413の軸方向の長さ寸法よりも約12mm小さく設定されている。このため、シール材420が管本体411の受け口413に装着された状態で、その筒体421の受け部426は管本体411の境界拡開部413wから約12mm離れた位置に保持される。したがって、前記受け部426は、シール材420の筒体421が弾性変形することで、管本体411の受け口413に対して約12mm程度軸方向に変位可能となる。
【0069】
さらに、受け部426が形成されている筒体421の下端部は、その外周角部426rが断面略円弧形となるように面取りされている。このため、受け口413の内壁面に対する筒体421の外周角部426rの接触抵抗が小さくなり、受け部426が変位し易くなる。
シール材420のシール本体部422は、管本体411の受け口413と排水管継手70の下部配管71との間をシールする部分であり、断面略楔形をした複数(図19では三枚)のリング状襞が受け口413の奥側に傾斜した状態で形成されている。
【0070】
保護カバー430は、実施形態1の図5、図6で説明した保護カバー30とほぼ等しい構成であり、円筒部432と内鍔部434とによって縦断面形状が略逆L字形に形成されている。円筒部432の先端には断面円弧形の曲がり部433が形成されており、その曲がり部433の端部から半径方向内側に張り出すように、内鍔部434がリング状に形成されている。ここで、円筒部432の内径寸法は、受け口413の外径寸法よりも大きく、シール材420の外径寸法よりも若干小さく設定されている。これによって、シール材420の周縁部423が保護カバー430の円筒部432と受け口413の先端外周面413xとの間に挟持される。また、保護カバー430の円筒部432の長さ寸法(軸方向の長さ寸法)は、シール材420の周縁部423の全外周面を覆える寸法に設定されている。
【0071】
さらに、保護カバー430の円筒部432には、円周方向に等間隔で複数のネジ孔436が形成されている。そして、これらのネジ孔436を使用して保護カバー430はネジ材438等により受け口413の先端外周面413xに固定される。
保護カバー430の内鍔部434は平らに形成されており、その幅寸法(張り出し寸法)は、シール材420の周縁部423から筒体421の全上面を覆える寸法に設定されている。
【0072】
次に、排水管400の組み立て手順を簡単に説明する。
先ず、管本体411の受け口413にシール材420が装着される。このとき、シール材420の周縁部423と、受け口413の先端面413f及び先端外周面413xとの間を、例えば、接着剤で接着するのが好ましい。次に、受け口413の先端部に保護カバー430が被せられ、その保護カバー430がネジ材438によって受け口413の先端外周面413xに固定される。これによって、排水管400の組み立が完了する。
ここで、保護カバー430をシール材420の成形型に予めセットしておき、そのシール材420の成形時に、シール材420と保護カバー430とを一体化することも可能である。このようにすれば、シール材420と保護カバー430とを同時に管本体411の受け口413に固定できるようになり、排水管400の組み立て効率が向上する。
なお、保護カバー430とシール材420とを個別に成形した場合でも、保護カバー430の内面にシール材420の周縁部423及び筒体421の上面を予め接着しておけば、保護カバー430とシール材420とを同時に管本体411の受け口413に取付けることが可能である。
【0073】
このように、本実施形態に係る排水管400によると、シール材420の周縁部423は、受け口413の先端面413fとその受け口413の先端外周面413xとを覆う構成であるため、シール材420の周縁部423が保護カバー430と受け口413との間に保持された状態で、そのシール材420がより一層半径方向内側に変形し難くなる。
また、シール材420の周縁部423の折返し部424によって、排水時の保護カバー430の振動が大幅に抑制される。
【0074】
また、シール材420は、受け口413の内壁面を覆う筒体421を有しており、筒体421の端部に排水管継手70の下部配管71の端面を受ける受け部426が内フランジ状に形成されている。このため、受け口413に対する下部配管71の挿入量を常に一定にすることができる。また、シール材420の受け部426が受け口413に対して軸方向に変位可能に構成されているため、排水管420の管本体411及び排水管継手70の下部配管71が、例えば、温度変化等で軸方向に相対移動しても、シール材420の筒体421が軸方向に弾性変形することで、その相対移動分を吸収できる。
また、受け部426が形成されている筒体421の端部は、その外周角部426rが断面略円弧形となるように面取りされている。このため、受け口413の内壁面に対する筒体421の外周角部426rの接触抵抗が小さくなり、受け部426が変位し易くなる。
【0075】
なお、シール材420の受け部426の構造を、図20に示すように、変更することも可能である。
即ち、図20に示すシール材420の受け部426は、その外周面に一定幅で、一定深さの溝426mが円周方向に形成されている。また、溝426mの下側に位置する外周角部426rは断面略円弧形となるように面取りされて、受け口413の内壁面と非接触状態に保持されている。このため、受け部426は溝426m及び外周角部426rの働きで軸方向に変形し易くなり、排水管400に対する排水管継手70の軸方向の相対移動をシール材420の受け部426及び筒体421で吸収可能となる。
【0076】
図21(A)は、排水管の接続に使用される伸縮両受けソケット500の一部縦断面図を表している。
伸縮両受けソケット500は、受け口管511と、シール材520と、保護カバー530とから構成される。
受け口管511は、上側の第1受け口513と下側の第2受け口514とを有しており、第1受け口513と第2受け口514と間に受け口管511の内周面から半径方向内側に突出するリング状の突条517が形成されている。
受け口管511の第2受け口514には、直管501の上端部が挿入されて、例えば、接着剤によって固定される。このとき、突条517の働きにより直管501の挿入量を一定に保持することができる。
即ち、受け口管511が本発明の管本体に相当する。
【0077】
受け口管511の第1受け口513は、本体部513pと、その本体部513pの先端に形成された大径部513sとを備えており、本体部513pと大径部513sとの間にリング状の段差部513rが形成されている。
第1受け口513の大径部513sにはシール材520がセットされる。シール材520は、リング部521と、そのリング部521の上部外側に鍔状に形成された周縁部523と、リング部521の上部内側に形成されたシール本体部522とから構成されている。
【0078】
シール材520のリング部521は、そのリング部521の外周面521mが第1受け口513の大径部513sの内壁面513eに密着しないように、その外周面521mが溝状に窪んだ状態で形成されている。また、リング部521の下端部の厚み寸法は、大径部513sの内壁面513eから本体部513pの内壁面513fまでの距離に等しく設定されている。このため、シール材520が第1受け口513の大径部513sにセットされた状態で、そのシール材520のリング部521の内周面521eは第1受け口513の本体部513pの内壁面513fとほぼ連続するようになる。
シール材520の周縁部523及びシール本体部522は、実施形態1で説明したシール材20の周縁部23及びシール本体部22と等しい構成のため説明を省略する。
【0079】
シール材520がセットされた第1受け口513には、保護カバー530が被せられる。保護カバー530は、円筒部532と内鍔部534とから構成されており、その内鍔部534がシール材520の周縁部523からリング部521までを覆える幅寸法で平坦に形成されている。このため、保護カバー530が被せられた状態で、シール材520の周縁部523が保護カバー530の内鍔部534と第1受け口513の先端面(上端面)との間に挟持される。また、そのシール材520のリング部521が保護カバー530の内鍔部534と第1受け口513の段差部513rとの間で挟持される。これによって、シール材520のリング部521が第1受け口513の大径部513sから外れ難くなる。
【0080】
保護カバー530の円筒部532の長さ寸法は、第1受け口513の大径部513sの全外周面を覆える寸法に設定されている。さらに、円筒部532にはネジ孔(図示されていない)が周方向に等間隔で複数個形成されている。保護カバー530は、ネジ材539がそれらのネジ孔を介して第1受け口513の大径部513sにネジ込まれることにより、その第1受け口513に固定される。
なお、ネジ材539の代わりに接着剤等で保護カバー530を第1受け口513の外周面に固定することも可能である。
また、図21(B)に示すように、シール材520の周縁部523に第1受け口513の大径部513sの外周面を覆う折返し部524を設ければ、その折返し部524の働きで排水時の保護カバー530の振動を大幅に抑制することができる。
【0081】
図22、図23は、排水管400の管本体411の受け口413に装着されるシール材420の変更例を表している。
シール材420は、シール本体部422と周縁部423とから構成されており、その周縁部423が受け口413の先端面413f及び先端外周面413xに被せられている。また、シール本体部422の基端部上端にはリング状の薄肉部422xが形成されており、その薄肉部422xとシール本体部422の表面との間に粘着剤がセットできるようになっている。
【0082】
シール材420は、図22に示すように、ネジ材438によって保護カバー430と共に受け口413の先端面413fに固定しても良いし、図23(A)に示すように、接着剤等によって受け口413の先端面413f及び先端外周面413xに固定しても良い。また、図23(B)に示すように、ネジ材438によって保護カバー430と共に受け口413の先端外周面413xに固定しても良い。なお、ネジ材438と接着剤等とを共に使用することも可能である。
【0083】
また、図24に示すように、受け口413の先端外周面413xとシール材420の周縁部423の内壁面423eとを互いに係合可能に構成すれば、ネジ材438や接着剤等を省略することも可能である。なお、この場合、シール材420と保護カバー430とは予め接着しておく必要がある。
また、図24に示すように、シール材420のシール本体部422の裏面に突条425を円周方向に環状に形成することで、受け口413に配管が挿入されたときのシール本体部422の心ずれを防止できる。
【0084】
なお、実施形態1〜実施形態5では主に樹脂製の排水管10,80、400、500及び内管210,310を例に説明したが、本発明は樹脂製の排水管等以外にも鋳鉄製の排水管や塗装された鉄製の排水管等、管の剛性や耐火性さらに継手の形態等に限定されることなく、全ての排水管及び排水管継手に利用可能である。
また、実施形態では、保護カバー30,100,430,530におけるシール材の保持機能及び受け口の補強機能のみを重点的に説明したが、その保護カバー30,100,430,530により受け口部Uの耐火性も向上する。
【0085】
また、実施形態では、管本体の端部に拡開した受け口13,83,213,313,413,513を備える排水管10,80,200,300,400,500を例に説明を行ったが、拡開していない受け口を備える排水管に本発明を適用することも可能である。
さらに、本発明に係る排水管10,80,200,300,400,500は受け口13,83,213,313,413,513の形状が簡単なため製造し易く、経済的にも優れている。
【0086】
【発明の効果】
本発明によると、シール材が排水管の受け口から外れ難くなるので、施工性が向上するとともに、シール不良の発生も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る排水管の受け口に覆せられる保護カバーの斜視図(A図)、受け口部の縦断面拡大図(B図)及び抜け止め部材の拡大図(C図)である。
【図2】排水管の受け口部の縦断面図及び外形図である。
【図3】排水管の使用状態を表す側面図である。
【図4】保護カバーの変更例を表す斜視図(A図)、受け口部の縦断面拡大図(B図)である。
【図5】保護カバーの変更例を表す斜視図(A図)、受け口部の縦断面拡大図(B図)である。
【図6】受け口部の変更例を表す縦断面拡大図である。
【図7】保護カバーの変更例を表す斜視図(A図)、受け口部の縦断面拡大図(B図)である。
【図8】本発明の実施形態1に係るエルボー状に曲げた異形管あるいは管継手の全体側面図である。
【図9】本発明の実施形態2に係る排水管の受け口部の縦断面拡大図である。
【図10】受け口部の変更例を表す縦断面拡大図である。
【図11】本発明の実施形態3に係る排水管の受け口部の拡大縦断面図(A図)及び全体縦断面図(B図)である。
【図12】楔状部材の斜視図(A図、C図、E図、G図)及び部分断面図(B図、D図、F図)である。
【図13】排水管の組み立て手順を表す縦断面図である。
【図14】排水管の組み立て手順を表す縦断面図である。
【図15】排水管の使用例を表す縦断面図である。
【図16】排水管の変更例を表す縦断面図(A図、B図)である。
【図17】本発明の実施形態4に係る排水管の受け口部の拡大縦断面図(A図、B図)である。
【図18】本発明の実施形態5に係る排水管の縦断面図及び外形図である。
【図19】図18のA部拡大図である。
【図20】排水管の変更例を表す縦断面図である。
【図21】排水管の接続に使用される伸縮両受けソケットの一部縦断面図である。
【図22】排水管のシール材の変更例を表す縦断面図である。
【図23】排水管のシール材の変更例を表す縦断面図(A図)、(B図)である。
【図24】排水管のシール材の変更例を表す縦断面図である。
【図25】従来の排水管の使用状態を表す縦断面図である。
【符号の説明】
10 排水管
11 管本体
12 直管部
13 受け口
20 シール材
21 リング部
22 シール本体部
23 周縁部
30 保護カバー
32 円筒部
34 内鍔部
36 抜け止め部材(抜け止め手段)
41 コーキング剤
42 金属テープ
80 排水管
81 管本体
83 受け口
90 シール材
100 保護カバー
210 内管
220 外管
230 楔状部材(抜け止め手段)
250 粘着剤
400 排水管
411 管本体
420 シール材
421 筒体
423 周縁部
425 突起
426 受け部
426r 外周角部
430 保護カバー
500 伸縮両受けソケット
511 受け口管(管本体)
Claims (7)
- 管本体の端部に配管接続用の受け口が形成されている排水管であって、
前記受け口に挿入される配管とその受け口との間をシールするシール材と、
前記シール材が装着された前記受け口の先端部を覆う保護カバーとを有しており、
前記シール材は、シール本体部と周縁部とを備え、そのシール材の周縁部が半径方向内側に変位し難い状態で前記保護カバーと前記受け口の先端面との間に保持されており、
前記保護カバーは金属材料で成形され、受け口の外周面を覆う筒部と、その筒部の先端から内側に突出して前記受け口の先端面を覆う内鍔部とを有しており、
該内鍔部は、断面略凸円弧形に湾曲した状態で形成されており、
前記保護カバーの筒部には、筒部の内側に突出する押圧爪が周方向に複数本形成されており、保護カバーが受け口に覆せられる際に、該押圧爪の弾性力で押圧爪の先端が受け口の外周面に食い込んで保護カバーの抜け止めが図られる抜け止め手段が設けられている
ことを特徴とする排水管。 - 請求項1に記載の排水管であって、
受け口の先端部を除くその受け口の周囲が耐火性の外管によって覆われており、
前記受け口の先端部と前記外管の先端部とが保護カバーによって覆われており、
前記保護カバーの筒部に設けられた抜け止め手段が前記外管の外周面と係合している
ことを特徴とする排水管。 - 請求項1又は請求項2のいずれかに記載の排水管であって、
シール材の周縁部は、受け口の先端面とその受け口の先端外周面とを覆う構成である
ことを特徴とする排水管。 - 請求項3に記載の排水管であって、
受け口の先端外周面と、その先端外周面を覆うシール材の周縁部の内壁面とは、前記受け口の軸方向において係合可能に構成されている
ことを特徴とする排水管。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載の排水管であって、
シール材は、受け口の内壁面を覆う筒体を有しており、
前記筒体の端部には、挿入された配管の端面を受ける受け部が内フランジ状に形成されており、
前記受け部が前記受け口に対して軸方向に変位可能に構成されている
ことを特徴とする排水管。 - 請求項5に記載の排水管であって、
受け部が形成されている筒体の端部は、その外周角部が断面略円弧形となるように面取りされている
ことを特徴とする排水管。 - 請求項1から請求項6に記載の排水管であって、
シール材のシール本体部には、前記受け口の内壁面に当接する位置に突条が円周方向に形成されている
ことを特徴とする排水管。
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