JP2003194279A - 二層管継手 - Google Patents

二層管継手

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JP2003194279A
JP2003194279A JP2001394765A JP2001394765A JP2003194279A JP 2003194279 A JP2003194279 A JP 2003194279A JP 2001394765 A JP2001394765 A JP 2001394765A JP 2001394765 A JP2001394765 A JP 2001394765A JP 2003194279 A JP2003194279 A JP 2003194279A
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pipe
pipe joint
receiving port
lateral
sealing material
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Noriatsu Kojima
徳厚 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 横枝管が接続される二層管継手の受け口部分
の外径寸法を小さくする。 【解決手段】 本発明に係る二層管継手10は、複数の
配管が接続される管継手内管20と、その管継手内管2
0の周囲を覆う管継手外管とを備える二層管継手10で
あって、横方向に敷設される横枝管の端部が挿入される
受け口24と、受け口24の先端部に取付けられて、そ
の受け口24と前記横枝管との間をシールするシール材
60と、受け口24から露出するシール材60の表面を
覆い、かつそのシール材60を介して間接的に、あるい
は直接的に受け口24の外周面を覆う第一の管継手外管
70と、第一の管継手外管70に覆われていない受け口
24の外周面を覆う第二の管継手外管40とを有してお
り、第一の管継手外管70は、第二の管継手外管40と
異なる材料で、その第二の管継手外管40よりも薄肉に
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の配管が接続
される管継手内管と、その管継手内管の周囲を覆う管継
手外管とを備える二層管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】マンション等の集合住宅における排水経
路は、一般的に、図14に示すように、各階(図ではA
階とB階)に立設される立て管82と、各階の排水を立
て管82に導く横枝管84と、各階の立て管82を接続
するとともに、それらの立て管82に横枝管84を接続
する排水管継手90とから構成されている。横枝管82
は、一般的に、コンクリートスラブCと住宅の床Fとの
間に形成された配管スペースS内に敷設されている。立
て管82、横枝管84及び排水管継手90には、一般的
に、防災上の配慮から耐火二層管が使用される。
【0003】図13は、排水管継手90の一例を表して
いる。排水管継手90は、上部受け口91と下部受け口
92及び横受け口93を有する略T字形の管継手内管9
4と、その管継手内管94の周囲を覆う厚肉の管継手外
管95とから構成されている。横受け口93には、横枝
管84をその横受け口93に接続するための直管継手9
6が取付けられている。直管継手96は、内管97と外
管99とから構成されており、内管97の基端部97r
が排水管継手90の横受け口93に挿入される。また、
内管97の先端側には横枝管84が挿入される受け口9
7uが形成されており、その受け口97uの先端にシー
ル材98が装着される大径部97wが形成されている。
そして、基端部97rを除く内管97の周囲が厚肉の外
管99によって覆われている。
【0004】ここで、排水管継手90の管継手内管94
と直管継手96の内管97とは、一般的に、硬質塩化ビ
ニルで形成されており、両者94,97は接着剤等で接
着されている。また、排水管継手90の管継手外管95
と直管継手96の外管99とは共に耐火モルタル(不燃
材及び繊維等をモルタルで固めたもの)により形成され
ており、両者95,99間に耐火目地材99mがセット
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した直管
継手96では、受け口97uの大径部97wの周囲が厚
肉の外管99によって覆われているため、その直管継手
96の外径寸法が大きくなる。直管継手96の外径寸法
が大きくなると、その直管継手96をコンクリートスラ
ブC上に配置する際に受け口97uの中心レベルが高く
なり、その直管継手96に接続される横枝管84のレベ
ルが高くなる。このため、コンクリートスラブCと住宅
の床Fとの間の配管スペースSを広くする必要がある。
本発明は、上記した問題点に鑑みてなされたものであ
り、本発明が解決しようとする課題は、横枝管が接続さ
れる二層管継手の受け口部分の最大外径寸法を小さくし
て、コンクリートスラブと住宅の床との間の配管スペー
スを極力狭くできるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題は、各請求
項の発明によって解決される。請求項1の発明は、複数
の配管が接続される管継手内管と、その管継手内管の周
囲を覆う管継手外管とを備える二層管継手であって、横
方向に敷設される横枝管の端部が挿入される受け口と、
前記受け口の先端部に取付けられて、その受け口と前記
横枝管との間をシールするシール材と、前記受け口から
露出するシール材の表面を覆い、かつそのシール材を介
して間接的に、あるいは直接的に前記受け口の外周面を
覆う第一の管継手外管と、前記第一の管継手外管に覆わ
れていない前記受け口の外周面を覆う第二の管継手外管
とを有しており、第一の管継手管は、第二の管継手外管
と異なる材料で、その第二の管継手外管よりも薄肉に形
成されていることを特徴とする。
【0007】一般的に、シール材が受け口の先端部内側
に収納される構造では、その受け口の先端部はシール材
を収納する分だけ他よりも外径寸法を大きく設定(拡
開)する必要がある。また、シール材が受け口の先端部
に被せられる構造では、受け口の先端部の外径寸法を他
の部分より大きくする必要はないが、シール材の肉厚分
だけ外径寸法は増加する。したがって、上記したいずれ
の構造であっても、受け口部分の外径寸法は先端部で最
大となる。本発明によると、受け口部分の先端部分(最
大外径部)が薄肉の第一の管継手外管によって覆われて
おり、第一の管継手外管に覆われていない受け口の外周
面、即ち、最大外径部以外が比較的厚肉の第二の管継手
外管によって覆われている。このため、従来のように、
受け口全体を厚肉の耐火モルタル等で覆う場合と比べ、
二層管継手の受け口部分の外径寸法を小さくすることが
できる。したがって、二層管継手の受け口部分を例えば
コンクリートスラブ上に設置して、その受け口部分に横
枝管を接続する際、その横枝管のレベルを従来よりも低
くすることができる。このため、コンクリートスラブと
住宅の床との間の配管スペースを極力狭くすることが可
能となる。
【0008】また、請求項2に示すように、第一の管継
手外管と第二の管継手外管とを耐火性の材料により形成
すれば、管継手内管を樹脂等で成形することが可能にな
る。このため、二層管継手を、例えば、集合住宅におけ
る排水経路に使用する場合でも管継手内管の腐食等を有
効に防止できる。また、請求項3に示すように、受け口
の先端部に被せられる被覆部と、その被覆部の先端から
内フランジ状に前記受け口の内側に張り出すシール本体
部とからシール材を構成すれば、受け口に対するシール
材の取付けが容易になる。また、シール材で受け口の先
端部を覆えるため、受け口の損傷も防止できる。
【0009】また、請求項4に示すように、シール材の
被覆部の内周面に形成された凹凸と、受け口の外周面に
形成された凹凸とを係合させることで、シール材を受け
口に固定する構造が施工上好ましい。また、請求項5の
発明は、受け口に横枝管が挿入される際に、その受け口
の内周面に当接するシール材のシール本体部の裏面に
は、円周方向に凸部が形成されている。このため、凸部
がシール本体部を半径方向内側に均等に押圧すること
で、そのシール本体部が横枝管を周囲から均等に押圧す
るため、横枝管の偏心を防止できる。
【0010】また、請求項6の発明は、第一の管継手外
管が、シール材の被覆部の外周面を覆う外筒部と、その
外筒部の先端から半径方向内側に張り出して前記シール
材の被覆部の先端面を覆う内鍔部とから構成されてお
り、前記外筒部が前記シール材の被覆部を半径方向内側
に押圧可能に構成されている。このため、第一の管継手
外管をシール材の弾性力で二層管継手の受け口に固定す
ることが可能になり、第一の管継手外管の取付けが容易
になる。なお、第一の管継手外管とシール材とを接着す
る場合にも接着性が良好になる。ここで、接着とは、接
着剤を使用して第一の管継手外管とシール材とを接続す
る場合だけではなく、熱による融着等も含むものとす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図1から図12に基づいて
本発明の実施形態1に係る二層管継手の説明を行う。本
実施形態に係る二層管継手はマンション等の集合住宅に
おける排水経路に使用される耐火二層管継手(以下、二
層管継手という)であり、図1にその二層管継手の一部
破断縦断面を有する斜視図等が示されている。図2は二
層管継手の縦断面図であり、図3は二層管継手の横受け
口部分の詳細図である。また、図4から図6は、二層管
継手を使用した排水経路の施工例を表す縦断面図等であ
る。
【0012】耐火二層管継手10は、例えば硬質塩化ビ
ニル製の管継手内管20を備えている。管継手内管20
は、図1、図2に示すように、略円筒形をした胴部21
を備えており、その胴部21の上側にリング状の段差部
21dを介して上受け口22が形成されている。また、
胴部21の下側には直管部23(以下、下直管部23と
いう)が形成されており、その下直管部23が後記する
立て管82の受け口部分Uに挿入される。さらに、胴部
21の側面には横向きに横受け口24が形成されてい
る。
【0013】管継手内管20の胴部21、上受け口22
及び横受け口24の基端部は厚肉の主管継手外管40に
よって覆われている。主管継手外管40は、不燃材及び
繊維等をモルタルで固めて成形した管であり、管継手内
管20の胴部21及び上受け口22等を成形型(図示さ
れていない)内にセットした状態でその成形型に前記モ
ルタル(以下、耐火モルタルという)を流し込むことに
より成形される。
【0014】ここで、図1(A)に示すように、管継手
内管20の段差部21dと主管継手外管40との間に、
その管継手内管20の熱伸縮を吸収するための空間S等
を形成する場合には、管継手内管20の段差部21d等
の周囲にテープ等を巻いて空間Sを形成した後、管継手
内管20を前記成形型にセットする。また、管継手内管
20の段差部21d等の周囲にリング状の発泡スチロー
ルや昇華可能な固体、例えば、ナフタリン等をセットし
た後、管継手内管20を成形型にセットしても良い。な
お、図2等では、空間Sは省略されている。主管継手外
管40の上端部(上受け口22の先端周囲)は、他の部
分よりも肉厚に形成されており、その上端部の下側に断
面円弧形の窪み42がリング状に形成されている。
【0015】管継手内管20の上受け口22には、ゴム
製の上部シール材30が装着される。ここで、上部シー
ル材30のゴムには、例えば、熱膨張ゴムを使用するの
が好ましい。これによって、温排水が流れる際のシール
性が向上する。上部シール材30は、上受け口22の内
壁面をほぼ全体的に覆う円筒部31を備えており、その
円筒部31の上部外周にフランジ部32が形成されてい
る。フランジ部32の下面32d(図2参照)と円筒部
31の外周面31tとは直角に形成されており、そのフ
ランジ部32の下面32dが上受け口22の上端面22
fに面接触し、円筒部31の外周面31tが上受け口2
2の内壁面に面接触するように、上部シール材30は上
受け口22にセットされる。
【0016】上部シール材30の円筒部31の上部内周
には、上受け口22と後記する立て管82の内管下部8
2d(図4参照)との間をシールするシール本体部34
が形成されている。シール本体部34は、縦断面形状が
略楔形をしており、上受け口22の奥側に傾斜した状態
でリング状に形成されている。シール本体部34は、立
て管82の内管下部82dが上受け口22に挿入される
と、その内管下部82dの下端に押圧されて下方に弾性
変形しながら拡開する。これによって、立て管82の内
管下部82dがシール本体部34に通され、その内管下
部82dと上受け口22との間がシールされる。
【0017】また、上部シール材30の円筒部31の下
部内周には、立て管82の内管下部82dの下端を受け
るリング状の受け部36が形成されている。受け部36
は、円筒部31の内壁面31eに対して段差状に形成さ
れた上面36uを備えており、その上面36uに立て管
82の内管下部82dが当接するように構成されてい
る。受け部36の外周面には、その受け部36に沿って
円周方向に溝36mが形成されている。このように、立
て管82の内管下部82dが上部シール材30の受け部
36に支えられる構造のため、立て管82の内管82e
が熱膨張しても受け部36が弾性変形することでその内
管82eの熱膨張を吸収できる。
【0018】上受け口22の先端(上端)及び主管継手
外管40の上端部には、前述の上部シール材30が装着
された状態で、上部耐火カバー50が被せられる。上部
耐火カバー50は、上受け口22及び上部シール材30
を炎から守るためのカバーであり、図1(B)等に示す
ように、外筒部52と内鍔部54とによって、縦断面形
状が略L字形に形成されている。内鍔部54は、外筒部
52の先端から若干先端側(上側)に湾曲した状態で半
径方向内側に突出するように、リング状に形成されてい
る。また、内鍔部54の内周端は一定幅で下側に折り曲
げられており、その折り曲げ部54eが上部シール材3
0の円筒部31の上端内角に掛けられるように構成され
ている。これによって、上部シール材30の円筒部31
上端及びシール本体部34は、半径方向内側に変位し難
い状態に保持される。
【0019】上部耐火カバー50の外筒部52には、端
面から軸方向に延びるスリット状の切込み52wが複数
本形成されており、それらの切込み52wによって外筒
部52の端部側は円周方向に分割されている。これによ
って、外筒部52の端部側は半径方向外側に拡開が可能
となる。さらに、分割された外筒部52の端面近傍は切
込み52wに沿って内側に巻き込むように曲げられてお
り、その外筒部52の端部内側に細筒状の押え爪52y
が形成されている。ここで、上部耐火カバー50の材料
には、外筒部52の押え爪52yが拡開する際のバネ力
を考慮して、ステンレス板や鋼板を使用するのが好まし
い。
【0020】上記した上部耐火カバー50を上受け口2
2の先端(上端)及び主管継手外管40の上端部に被せ
るには、上部耐火カバー50を上受け口22とほぼ同軸
に保持した状態で、その上部耐火カバー50を主管継手
外管40に対して軸方向に押込む。これによって、上部
耐火カバー50の押え爪52yが主管継手外管40の上
端部を通過する際に拡開し、それらの押え爪52yが主
管継手外管40の窪み42に到達した段階で外筒部52
のバネ力により元の状態(元の径)まで戻される。即
ち、押え爪52yはバネ力で主管継手外管40の窪み4
2に掛けられる(図1(A)、図2参照)。これによっ
て、上受け口22の先端(上端)及び主管継手外管40
からの上部耐火カバー50の抜け止めが図られる。な
お、押え爪52yを細筒状に形成する例を示したが、例
えば、鋼線を外筒部52に点溶接して製作することも可
能である。以後、上部耐火カバー50、上部シール材3
0及び上受け口22の部分をまとめて二層管継手10の
上受け口部分Uuと呼ぶことにする。
【0021】管継手内管20の横受け口24は、図2に
示すように、その基端部を除く部分が主管継手外管40
から突出している。横受け口24は、軸方向に等しい内
径寸法で直管状に成形されており、その横受け口24の
先端外周に係止部24kが円周方向に形成されている。
係止部24kは、図3(A)、(B)に示すように、断
面略楔形をして先細状に形成されている。また、横受け
口24の基端部には主管継手外管40と隣接する位置
に、例えば、セラミック繊維材等からなる可撓性のある
リング状の耐火目地材43が装着されている(図2参
照)。なお、状況によっては、前記耐火目地材43を省
略することも可能である。
【0022】管継手内管20の横受け口24には、ゴム
製の横部シール材60が装着される。なお、横部シール
材60のゴムには、前述の熱膨張ゴムを使用するのが好
ましい。横部シール材60は、図3に示すように、横受
け口24の先端部外周面を覆う筒部61を備えており、
その筒部61の先端内周に横受け口24の先端面24f
を覆う内フランジ部62が形成されている。筒部61の
内周面61eには、横受け口24の係止部24kが係合
する段部61dが円周方向に形成されている。前記段部
61dは、図4(A)に示すように、横受け口24の先
端面24fが横部シール材60の内フランジ部62に当
接した状態で、その横受け口24の係止部24kと係合
できる位置に形成されている。即ち、横部シール材60
の筒部61及び内フランジ部62が本発明のシール材の
被覆部に相当し、筒部61の段部61dが本発明の被覆
部の内周面に形成された凹凸に相当する。また、横受け
口24の係止部24kが本発明の受け口の外周面に形成
された凹凸に相当する。
【0023】横部シール材60の内フランジ部62の内
周端には、管継手内管20の横受け口24と後記する横
枝管84の内管85との間をシールするシール本体部6
4が形成されている。シール本体部64は、縦断面形状
が略楔形をしており、横受け口24の奥側に傾斜した状
態でリング状に形成されている。シール本体部64は、
横枝管84の内管85が横受け口24に挿入されると、
その内管85の先端に押圧されて図中左方向に弾性変形
しながら拡開する。これによって、図4(A)(B)に
示すように、横枝管84の内管85がシール本体部64
に通され、その内管85と横受け口24との間がシール
される。
【0024】シール本体部64の裏側、即ち、横受け口
24の内周面側には、図3に示すように、円周方向に凸
部64tが形成されている。凸部64tは、リング状に
連続して等しい高さで形成されていても良いし、等間隔
に分割された状態で形成されていても良い。凸部64t
は、図4(B)に示すように、横枝管84の内管85が
シール本体部64に通された状態で横受け口24の内周
面に当接し、弾性変形してシール本体部64を周囲から
均等に押圧する。これによって、シール本体部64が横
枝管84の内管85を周囲から均等に押圧するようにな
り、その横枝管84の偏心を防止できる。また、横部シ
ール材60の外周先端部には、後記する横部耐火カバー
70に対する組付け性を考慮してテーパ60tが形成さ
れている。
【0025】管継手内管20の横受け口24には、上記
横部シール材60が装着された状態で横部耐火カバー7
0が被せられる。横部耐火カバー70は、横受け口24
及び横部シール材60を炎から守るためのカバーであ
り、図2、図3等に示すように、外筒部72と内鍔部7
4とによって、縦断面形状が略L字形に形成されてい
る。外筒部72の先端には断面円弧形の曲がり部72r
が形成されており、その曲がり部72rの端部から半径
方向内側に張り出すように、内鍔部74がリング状に形
成されている。
【0026】内鍔部74の内周端は一定幅で軸方向内側
に折り曲げられており、その折り曲げ部74e(図3参
照)が横部シール材60の内フランジ部62の内周端に
形成された角部62kに掛けられるように構成されてい
る。これによって、横部シール材60の内フランジ部6
2及びシール本体部64は半径方向内側に変形し難い状
態に保持される。横部耐火カバー70の外筒部72の内
径寸法は、横部シール材60の筒部61の外径寸法より
も若干小さい値に設定されている。また、横部耐火カバ
ー70の外筒部72の長さ寸法は、横部シール材60の
筒部61の長さ寸法よりも十分大きな値に設定されてい
る。
【0027】横部耐火カバー70の材料には、例えば、
ステンレス板や塗装鋼板、メッキ鋼板、制振鋼板あるい
はアルミ合金板等を使用することが可能である。また、
セラミック、あるいはセラミックを蒸着させたカーボン
繊維等を含む材料で、かつ薄肉化が可能な程度の靭性を
有する材料を使用することも可能である。即ち、横部耐
火カバー70の材料は、耐火機能を有し、薄肉化が可能
な材料であれば良い。即ち、横部耐火カバー70が本発
明の第一の管継手外管に相当し、耐火モルタル製の主管
継手外管40が本発明の第二の管継手外管に相当する。
【0028】次に、管継手内管20の横受け口24に横
部シール材60と横部耐火カバー70とを装着する手順
を簡単に説明する。先ず、管継手内管20の横受け口2
4と横部シール材60の筒部61とが同軸に保持された
状態で、横受け口24と横部シール材60とを軸方向に
相対移動させる(図3(B)参照)。これによって、管
継手内管20の横受け口24が横部シール材60の筒部
61に挿入される。そして、図3(A)に示すように、
横受け口24の先端面24fが横部シール材60の内フ
ランジ部62に当接した状態で、その横受け口24の係
止部24kが横部シール材60の段部61dと係合す
る。この状態で、横受け口24に被せられた横部シール
材60はその横受け口24の先端に固定される。
【0029】次に、横受け口24に被せられた横部シー
ル材60に対し、横部耐火カバー70が軸方向から被せ
られる。ここで、横部シール材60は、その内フランジ
部62が横部耐火カバー70の内鍔部74に当接するま
で、その横部耐火カバー70に挿入される。前述のよう
に、横部シール材60の先端外周にはテーパ60tが形
成されているため、横部シール材60を横部耐火カバー
70にスムーズに挿入できる。また、横部耐火カバー7
0の外筒部72の内径寸法は横部シール材60の筒部6
1の外径よりも若干小さい値に設定されているため、横
部シール材60の挿入が完了した段階で、横部耐火カバ
ー70はその横部シール材60の弾性力により横受け口
24に保持される。
【0030】横部耐火カバー70の外筒部72は、その
横部耐火カバー70が横受け口24に装着された状態
で、横部シール材60の筒部61を介してその横受け口
24の外周面を覆うとともに、主管継手外管40の先端
小径部40c及び耐火目地材43も覆うことが可能なよ
うに構成されている(図2参照、図3(A)では耐火目
地材43を省略している)。ここで、主管継手外管40
の先端小径部40cに形成された段差と横部耐火カバー
70の端面との間には隙間Gが形成されており、横受け
口24の熱収縮を吸収できるように構成されている。な
お、横部シール材60と横部耐火カバー70とを接着剤
で接着することも可能であるし、熱で融着させることも
可能である。また、インサート成形により、横部耐火カ
バー70と横部シール材60とを一体化することも可能
である。
【0031】上記したように、横部シール材60と横部
耐火カバー70とを接着する場合には、横部シール材6
0と横部耐火カバー70とを接着した後、その横部シー
ル材60及び横部耐火カバー70を管継手内管20の横
受け口24に取付ける。以後、横部耐火カバー70、横
部シール材60及び横受け口24の部分をまとめて二層
管継手10の横受け口部分Usと呼ぶことにする。
【0032】管継手内管20の横受け口24には、奥側
(胴部21側)の上部に横枝管ストッパ21sが形成さ
れている。また、横枝管ストッパ21sの上方には、胴
部21の内側に若干突出した状態で逆流防止庇部21x
が形成されている。逆流防止庇部21xは、上方から流
下する排水が横受け口24側に逆流するのを防止するた
めの庇であり、横受け口24の胴部側開口24zを跨ぐ
ように排水を流す働きをする。また、管継手内管20の
胴部21の内壁面には、旋回ガイド21rが形成されて
いる。旋回ガイド21rは上方から流下する排水を螺旋
状に旋回させて、排水を流し易くする働きをする。
【0033】次に、図4〜図6に基づいて、上記した二
層管継手10を利用して排水経路を施工する手順を説明
する。ここで、図4は、二層管継手10の施工完成例を
表す縦断面図であり、図5、図6は施工過程を表す縦断
面図である。先ず、下階(B階)の立て管82の受け口
部分UがコンクリートスラブCの貫通孔Chに通され
て、その立て管82の内管下部が下階(B階)の二層管
継手(図示されていない)の上受け口部分に接続され
る。この状態で、立て管82の受け口部分Uの上端面は
コンクリートスラブCの上面Cuに位置合わせされる。
【0034】次に、図5(A)等に示すように、A階の
二層管継手10の下直管部23がその立て管82の受け
口部分Uに挿入される。二層管継手10の下直管部23
は、その二層管継手10の横受け口部分Usがコンクリ
ートスラブCの上面Cuにほぼ当接するまで、立て管8
2の受け口部分Uに挿入される。この状態で、二層管継
手10と下階の立て管82との接続が完了する。
【0035】ここで、図4に示すように、二層管継手1
0の横受け口部分UsがコンクリートスラブCの上面C
uにほぼ当接した状態で、二層管継手10の下直管部2
3の下端23dは立て管82の受け口拡開部82wから
一定寸法だけ離れた状態に保持される。このため、立て
管82の内管82eが熱膨張しても、その内管82eの
受け口拡開部82wと二層管継手10の下直管部23の
下端23dとの間の空間で、内管82eの熱膨張が吸収
できる。
【0036】また、例えば、横枝管84の施工上の制約
から二層管継手10の横受け口部分Usをコンクリート
スラブCから離した状態で設置する場合には、図5
(B)に示すように、二層管継手10を所定の高さ位置
に保持する。この状態で、立て管82の受け口部分Uか
ら露出した二層管継手10の下直管部23を耐火モルタ
ル製の補助管継手外管45で覆う。これによって、二層
管継手10の耐火性能を確保することができる。ここ
で、二層管継手10の主管継手外管40と補助管継手外
管45との間に耐火目地材47をセットするのが好まし
い。また、補助管継手外管45を使用せずに、立て管8
2の長さ寸法を大きくし、図6に示すように、その立て
管82の受け口部分UをコンクリートスラブCの貫通孔
Chから突出させる方法でも良い。
【0037】A階の二層管継手10とB階の立て管82
との接続が完了すると、図4(A)に示すように、その
二層管継手10の横受け口部分UsにA階における横枝
管84の内管85が挿入され、二層管継手10と横枝管
84との接続が行われる。横枝管84の内管85の先端
と横枝管ストッパ21sとの間には、横枝管84の配管
長及び温度等に対応する伸縮代を吸収する隙間Gy(例
えば、11mm程度)が設けられている。二層管継手10の
横受け口部分Usを構成する横部シール材60には、図
3(A)、図4(B)等に示すように、そのシール本体
部64の裏側に円周方向に凸部64tが形成されてい
る。凸部64tは、横枝管84の内管85がシール本体
部64に通された状態で横受け口24の内周面に当接
し、弾性変形してシール本体部64を周囲から均等に押
圧する。これによって、シール本体部64が横枝管84
の内管85を周囲から均等に押圧するようになり、その
横枝管84の偏心が防止される。なお、二層管継手10
の横受け口部分Usと横枝管84の外管84sとの間に
は一般的に耐火目地材84mがセットされる。
【0038】次に、A階の立て管82の受け口部分Uが
上階のコンクリートスラブの貫通孔(図示されていな
い)に通され、その立て管82の内管下部82dが、図
4(A)に示すように、A階の二層管継手10の上受け
口部分Uuに挿入される。立て管82の内管下部82d
は、上受け口部分Uuを構成する上部シール材30の受
け部36に当接するまで、その上受け口部分Uuに挿入
される。この状態で、二層管継手10とA階の立て管8
2との接続が完了し、立て管82の受け口部分Uの上端
面は上階のコンクリートスラブ(図示されていない)の
上面とほぼ等しい高さに保持される。なお、二層管継手
10の上受け口部分Uuと立て管82の外管82sとの
間に耐火目地材82mをセットするのが好ましい。
【0039】以後、同様の作業が繰り返されることで、
さらに上階の立て管82、二層管継手10及び横枝管8
4が順次接続される。ここで、コンクリートスラブCの
貫通孔Chは、排水経路の施工後にモルタルMで埋め戻
される(図4参照)。
【0040】このように、本実施形態に係る二層管継手
10によると、横受け口24の先端部(最大外径部)が
薄肉の横部耐火カバー70によって覆われており、横部
耐火カバー70に覆われていない横受け口24の外周
面、即ち、最大外径部以外が厚肉の主管継手外管40に
よって覆われている。このため、従来のように、横受け
口全体を厚肉の耐火モルタル等で覆う場合と比べ、二層
管継手10の横受け口部分Usの外径寸法を小さくする
ことができる。したがって、二層管継手10の横受け口
部分UsをコンクリートスラブC上に設置して、その横
受け口部分Usに横枝管84を接続する際に、その横枝
管84のレベルを従来よりも低くすることができる。こ
のため、コンクリートスラブCと住宅の床Fとの間の配
管スペース(図14参照)を極力狭くすることが可能に
なる。
【0041】また、管継手内管20の横受け口24に横
部シール材60と横部耐火カバー70とを直接取付けて
横受け口部分Usを形成する構造のため、従来のよう
に、管継手内管の横受け口93に直管継手96(図13
参照)を接続して横受け口部分を形成する構造と比べ、
管継手内管20から横方向に一体に突出する横受け口部
分Usの突出寸法を小さくできる。このため、突出寸法
が小さくなる分だけ、パイプシャフトスペースを節約で
きる。あるいは、管継手内管20を壁寄りに設置でき、
管継手内管20の配置上の制約を緩和できる。また、二
層管継手10の横受け口部分Usの横部シール材60
は、横受け口24の先端部に被せられる構造のため、横
受け口24に対する横部シール材60の取付けが容易に
なる。また、横部シール材60で横受け口24の先端部
を覆うため、横受け口24の損傷も防止できる。また、
横部耐火カバー70を横部シール材60の弾性力で横受
け口24に保持する構造のため、横部耐火カバー70の
取付けも容易である。
【0042】なお、本実施形態では、上受け口部分U
u、横受け口部分Us及び下直管部23を備える二層管
継手10を例に説明を行ったが、図7に示すように、下
直管部23の代わりに受け口管部23rを形成し、その
受け口管部23rに立て管の内管(図示されていない)
を下方から挿入する構造でも良い。また、図8に示すよ
うに、上受け口部分Uuの代わりに受け口管部23rを
形成し、その受け口管部23rに立て管の内管(図示さ
れていない)を上方から挿入する構造でも良い。また、
図9に示すように、上下に受け口管部23rを備える構
造であっても良い。
【0043】また、本実施形態では、胴部21に逆流防
止庇部21x及び旋回ガイド21rを備える管継手内管
20を例に説明を行ったが、逆流防止庇部21xあるい
は旋回ガイド21rが存在しない管継手内管を使用する
ことも可能である。また、本実施形態では、横受け口部
分Usを構成する横部シール材60の段部61dと横受
け口24の係止部24kとを係合させることで、その横
部シール材60を横受け口24に固定する例を説明した
が、図10(A)に示すように、段部61dと係止部2
4kとを複数箇所で係合させることも可能である。ま
た、図10(B)に示すように、段部61dと係止部2
4kとをリング状に形成しても良いし、ネジ状に連続し
て形成しても良い。なお、図10(B)には、係止部2
4kのみ記載しており、段部61dは省略されている。
【0044】さらに、図10(C)に示すように、横部
シール材60のフランジ部62を横部耐火カバー70の
内鍔部74と横受け口24の先端面24fとの間で挟
み、横部耐火カバー70と横部シール材60とを共にネ
ジ79で横受け口24の先端面24fに固定することも
可能である。
【0045】また、本実施形態では、管継手内管20の
横受け口24に横部シール材60と横部耐火カバー70
とを直接取付けて横受け口部分Usを形成する例を示し
たが、図11(A)に示すように、二層管継手10の横
受け口24を短管状に形成し、その横受け口24に直管
継手110を接続する構造であっても良い。ここで、直
管継手110の受け口部分Uの構造は本実施形態の二層
管継手10における横受け口部分Usの構造と等しい。
なお、図11(A)は、直管継手110の受け口部分U
に横枝管84の内管85が挿入された状態を表してい
る。
【0046】図11(B)は、直管継手80の受け口部
分Uの変更例を表している。この直管継手110におけ
る内管112の受け口113には、先端に拡開部114
が形成されており、その拡開部114の内側にシール材
116が嵌め込まれている。また、拡開部114の外周
面には段差状の係止部114kが円周方向に形成されて
おり、その係止部114kの先端(拡開部114の先
端)にテーパ114tが形成されている。さらに、内管
112の受け口113は拡開部114を除く部分が耐火
モルタル性の外管119によって覆われている。
【0047】内管112の受け口113に被せられる耐
火カバー120は外筒部122と内鍔部124とから構
成されており、内鍔部124の内周端にシール材116
を保持する折り曲げ部124eが一定幅で形成されてい
る。また、外筒部122の内壁面には拡開部114の係
止部114kと係合する突起122tが形成されてい
る。外筒部122の長さ寸法は、受け口113の拡開部
114から外管119の先端部を覆える寸法に設定され
ている。
【0048】耐火カバー120を受け口113に装着す
るには、先ず、受け口113の拡開部114にシール材
116をセットする。次に、その受け口113に耐火カ
バー120を被せ、その耐火カバー120を軸方向に押
込んで、突起122tを拡開部114の係止部114k
に係合させる。これによって、受け口113に耐火カバ
ー120が固定され、その受け口113の外周面と先端
面及びシール材116の先端面が耐火カバー120に覆
われる。さらに、そのシール材116が耐火カバー12
0の折り曲げ部124eによって受け口113の拡開部
114の位置に保持される。なお、この種の耐火カバー
120は、その耐火カバー120の分割部品を成形した
後、それらの分割部品を溶接等によって一体化すること
により成形しても良い。
【0049】また、図11(C)に示すように、直管継
手140の受け口部分Uを構成しても良い。この直管継
手140は、上記した直管継手110で使用された耐火
カバー120の構造を変更するとともに、内管112の
受け口113の外周面に外管119と嵌合する突条11
3tを円周方向に複数本形成したものである。直管継手
140の耐火カバー150は、外筒部152と内鍔部1
54とから構成されており、その耐火カバー150の内
側に内鍔部154から外筒部152の途中にかけて所定
厚みで樹脂カバー156が固定されている。樹脂カバー
156の内周端にはシール材116を保持する曲がり部
156eが形成されており、その樹脂カバー156の外
筒端部に受け口113の係止部114kと係合する突起
156tが形成されている。
【0050】耐火カバー150と樹脂カバー156とは
インサート成形により一体化しても良いし、接着剤等で
接着しても良い。耐火カバー150を受け口113に装
着するには、内管112の受け口113にその耐火カバ
ー150を被せ、軸方向に押込んで、突起156tを拡
開部114の係止部114kに係合させる。これによっ
て、受け口113に耐火カバー150が固定されるとと
もに、シール材116が受け口113の拡開部114の
位置に保持される。
【0051】なお、直管継手110、140の受け口部
分Uを例にして説明を行ったが、この構成をそのまま二
層管継手10の上受け口部分Uu、横受け口部分Usに
使用することも可能である。また、二層管継手10の上
受け口部分Uu、横受け口部分Us及び直管継手11
0、140の受け口部分Uの構造をそのまま立て管82
や横枝管84の受け口部分に使用することも可能であ
る。さらに、集合排水管に設けられた複数の横受け口部
分に使用することも可能である。
【0052】また、本実施形態では、図4等に示すよう
に、二層管継手10の横受け口部分Usと横枝管84の
外管84sとの間に耐火目地材84mをセットする例を
示したが、図12に示すように、耐火目地材84mの一
部で横受け口部分Usの横部耐火カバー70の周囲を覆
うようにしても良い。これによって、火災等の際、熱が
二層管継手10の管継手内管20や横部シール材60等
に伝わり難くなる。また、横受け口部分Usをコンクリ
ートスラブC上に設置した場合に振動等が加わっても騒
音が発生し難くなる。ここで、耐火目地材84mは、セ
ラミック繊維等により綿状に形成された可撓性を有する
目地材を使用するのが好ましい。なお、耐火目地材84
mの代わりに耐火繊維等を使用し、その耐火繊維等を横
部耐火カバー70の周囲に巻いて針金で縛っても良い。
【0053】また、本実施形態では、二層管継手10を
縦に設置して上下の立て管82と横枝管84とを接続す
る例を示したが、二層管継手10を横向きに設置して複
数本の横枝管84を接続することも可能である。また、
本実施形態では、三個所に配管接続部を備える二層管継
手10を例に説明を行ったが、二箇所あるいは四個所以
上に配管接続部を備える二層管継手に本発明を適用する
ことも可能である。また、本実施形態では、耐火二層管
継手等を例に説明を行ったが、耐火二層管継手以外に
も、例えば、金属製の内管に防露保温用の外管を備える
二層管継手に本発明を適用することも可能である。ま
た、本実施形態では、排水用の二層管継手等を例に説明
を行ったが、排水以外の二層管継手等にも適用が可能で
ある。また、本実施形態で説明した受け口部分の構造は
二層構造以外の配管にも応用が可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明によると、二層管継手の受け口部
分の最大外径寸法を小さくすることができるため、その
受け口部分を例えばコンクリートスラブ上に設置して、
その受け口部分に横枝管を接続する際に、その横枝管の
レベルを従来よりも低くすることができる。このため、
コンクリートスラブと住宅の床との間の配管スペースを
極力狭くすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る二層管継手の一部破
断縦断面を有する斜視図(A図)及び上部耐火カバーの
一部破断縦断面を有する斜視図(B図)である。
【図2】二層管継手の縦断面図である。
【図3】二層管継手の横受け口部分を表す拡大縦断面図
(A図)、分解縦断面図(B)、及び横部シール材と横
部耐火カバーとを表す拡大縦断面図(C図)である。
【図4】二層管継手を使用した排水経路の施工完成例を
表す縦断面図(A)、及び横受け口部分を拡大した縦断
面図(B図)である。
【図5】排水経路の施工過程を表す縦断面図(A図、B
図)である。
【図6】排水経路の施工過程を表す縦断面図である。
【図7】二層管継手の変更例を表す縦断面図である。
【図8】二層管継手の変更例を表す縦断面図である。
【図9】二層管継手の変更例を表す縦断面図である。
【図10】二層管継手の横受け口部分の変更例を表す拡
大縦断面図(A図)、横受け口の外形を表す拡大模式図
(B図)及び二層管継手の横受け口部分の別の変更例を
表す拡大縦断面図(C図)である。
【図11】直管継手を使用する二層管継手の縦断面図
(A図)、直管継手の横受け口部分の変更例を表す拡大
縦断面図(B図)及び直管継手の横受け口部分の別の変
更例を表す拡大縦断面図(C図)である。
【図12】二層管継手の横受け口部分の変更例を表す拡
大縦断面図である。
【図13】従来の二層管継手、直管継手の縦断面図であ
る。
【図14】従来の二層管継手、直管継手等を使用した排
水経路の施工例を表す側面図である。
【符号の説明】
10 二層管継手 20 管継手内管 24 横受け口 24k 係止部(凹凸) 40 主管継手外管(第二の管継手外管) 60 横部シール材 61 筒部(シール材の被覆部) 61d 段部(凹凸) 62 内フランジ部(シール材の被覆部) 64 シール本体部 64t 凸部 70 横部耐火カバー(第一の管継手外管) 72 外筒部 74 内鍔部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の配管が接続される管継手内管と、
    その管継手内管の周囲を覆う管継手外管とを備える二層
    管継手であって、 横方向に敷設される横枝管の端部が挿入される受け口
    と、 前記受け口の先端部に取付けられて、その受け口と前記
    横枝管との間をシールするシール材と、 前記受け口から露出するシール材の表面を覆い、かつそ
    のシール材を介して間接的に、あるいは直接的に前記受
    け口の外周面を覆う第一の管継手外管と、 前記第一の管継手外管に覆われていない前記受け口の外
    周面を覆う第二の管継手外管とを有しており、 第一の管継手外管は、第二の管継手外管と異なる材料
    で、その第二の管継手外管よりも薄肉に形成されている
    ことを特徴とする二層管継手。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の二層管継手であって、 第一の管継手外管と第二の管継手外管とは、耐火性の材
    料により形成されていることを特徴とする二層管継手。
  3. 【請求項3】 請求項1、請求項2のいずれかに記載の
    二層管継手であって、 シール材は、受け口の先端部に被せられる被覆部と、 その被覆部の先端から内フランジ状に前記受け口の内側
    に張り出すシール本体部と、を有していることを特徴と
    する二層管継手。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の二層管継手であって、 シール材の被覆部の内周面に形成された凹凸と、受け口
    の外周面に形成された凹凸とが係合することで、シール
    材が受け口に固定されることを特徴とする二層管継手。
  5. 【請求項5】 請求項3、請求項4のいずれかに記載の
    二層管継手であって、 受け口に横枝管が挿入される際に、その受け口の内周面
    に当接するシール本体部の裏面には、円周方向に凸部が
    形成されていることを特徴とする二層管継手。
  6. 【請求項6】 請求項3〜請求項5のいずれかに記載の
    二層管継手であって、 第一の管継手外管は、シール材の被覆部の外周面を覆う
    外筒部と、 その外筒部の先端から半径方向内側に張り出して前記シ
    ール材の被覆部の先端面を覆う内鍔部とを有しており、 前記外筒部が前記シール材の被覆部を半径方向内側に押
    圧可能に構成されていることを特徴とする二層管継手。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016204837A (ja) * 2015-04-15 2016-12-08 積水化学工業株式会社 排水配管構造およびその施工方法
JP7480005B2 (ja) 2020-09-23 2024-05-09 積水化学工業株式会社 管継手

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