JP4043576B2 - 転動部材の搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、路面に外周の一部が接触し、回転することによって路面上を移動する転動部材を所定の位置で載置し、路面から持ち上げた状態で搬送すると共に、異なる所定の位置で該転動部材を路面へ接地させるための転動部材の搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、リール等の転動部材を運搬する場合、近距離であればリールをそのまま路面上を転がして運搬することも可能であるが、遠距離の場合は、一旦搬送台車にの台上に載せ、この搬送台車を走行させて、所定の位置まで運搬するようにしている。
【0003】
リールは、円板状の一対のフランジを有し、このフランジの間にシート材を巻き取るためのドラム(フランジよりも小径)が配設された構造となっており、本発明で対象としているリールは、フランジの直径が約1.5m〜2.0mの比較的大型のものである。このため、空のリールであっても、かなりの重量があり、前記搬送台車への上げ下ろし作業が非常に煩雑となっている。
【0004】
従って、搬送台車が路面に予め設けられた誘導テープに沿って、自動搬送可能な自動搬送車であったとしても、このリールの積み卸しに時間を要し、作業効率の低下を招いている。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、リール等の転動部材の路面から離した状態での支持と、この支持状態からの路面への接地と、を簡単に行うことができ、作業効率を向上することができる転動部材の搬送装置を得ることができる。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、路面に外周の一部が接触し、回転することによって路面上を移動する転動部材を所定の位置で載置し、路面から持ち上げた状態で搬送すると共に、異なる所定の位置で該転動部材を路面へ接地させるための転動部材の搬送装置であって、前記転動部材を路面から離して支持する支持部と、前記支持部から所定角度はね上げ状態で突出され、前記転動部材を前記路面から支持部へ案内し、かつ支持部から路面へ案内するための案内部と、を備えた荷受け本体と、前記荷受け本体を、前記案内部の先端が路面に接触して転動してくる転動部材を受け止め、或いは支持部に支持された転動部材を路面へ送り出す第1の位置、及び前記案内部で受け止めた転動部材を支持部へ移動させる第2の位置の何れかへ選択的に移動させる移動手段と、を有し、前記案内部が前記支持部の対向する両方から突出されており、前記第1の位置が第2の位置を挟んで対称の2位置に存在し、前記移動手段による、前記荷受け本体の第1の位置は、前記受け止め時には、前記案内部の傾斜が前記支持部に向かってダウンスロープとなるように調整され、前記送り出し時には、前記案内部の傾斜が前記路面に向かってダウンスロープとなるように調整されることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、転動部材を荷受け本体に載せる場合、移動手段によって荷受け本体を第1の位置へ移動させる。この第1の位置では、案内部の先端が路面に接触しており、転動部材を転がりながらこの案内部に乗り上げることができる。この状態で、荷受け本体を第2の位置に移動させることにより、転動部材は支持部へ移動され、路面から離れた状態で保持される。
【0008】
このため、この荷受け本体自体を台車等に設置しておけば、所定の位置への搬送はこの台車を搬送させればよく、作業が容易となる。
【0009】
次に、転動部材を荷受け本体から降ろす場合、荷受け本体を第2の位置へ移動させる。これにより、支持部に支持されていた転動部材が案内部を介して路面へ転がり落ちる。このとき、案内部の先端が路面に接触しているため、すなわち、路面に対してほとんど段差のない状態になっているため、転がり落ちるときの衝撃は極めて少なく、安定した作業を行うことができる。
【0010】
このように、転動部材を路面から離した状態で保持することにより、運搬が簡便であり、また、転動部材を路面からの上げ下ろしも容易であるため、作業効率が向上する。
【0017】
請求項に記載の発明によれば、荷受け本体の構造が中央に支持部があり、その両端部から案内部が突出された構造となっている。従って、第2の位置に対して第1の位置が左右対象の2位置に存在することになる。
【0018】
このため、例えば台車にこの荷受け本体が設置されている場合、転動部材を載せるときに左右の位置を気にすることなく、転動部材の近傍に配置することができる。また、転動部材を降ろすときも、台車をUターンさせるように必要がなく、作業性が向上する。
【0020】
請求項に記載の発明によれば、転動部材を載せるときの第1の位置として、案内部が支持部材に向かってダウンスロープとなるように位置決めする。このように位置決めすると、転動部材が案内部に乗り上げた時点で支持部材へ移動する方向に力がかかることになる。一方、転動部材を降ろすときの第1の位置として、案内部が路面に向かってダウンスロープとなるように位置決めする。このように位置決めすると、転動部材は、支持部から案内部、さらには路面まで円滑に移動することができる。
【0021】
請求項に記載の発明は、前記請求項1記載の転動部材の搬送装置において、前記荷受け本体が、予め路面に設けられた誘導テープに沿って移動され、かつ予め定められた走行プログラムに従い走行する自動搬送車に搭載されていることを特徴としている。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、上記荷受け本体を自動搬送車に搭載することによって、転動部材の上げ下ろしから運搬まで全て自動で行うことができる。この場合、荷受け本体の第1の位置及び第2の位置への移動も自動であることが好ましい。また、誘導テープに沿って移動させるため、なるべく単純な搬送経路が好ましく、このため、請求項5に記載したような、支持部に対して左右に転動部材の上げ下ろしが可能な構造が好ましい。
【0023】
自動搬送車の基本的な構造は、前記路面上の誘導テープに対応して自動搬送車側にセンサを設け、このセンサで誘導テープを検出しながら、誘導テープを逸脱した時点でもとに戻るようにフィードバック制御すると共に、誘導テープに分岐点がある場合には、予め走行プログラムによって選択する方向を定めておくようになっている。
【0024】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態「一方向上げ下ろし型」)
図1乃至図3には、本発明(請求項1乃至請求項3に対応)の第1の実施の形態に係る転動部材としてのリールR(図2及び図3参照)を運搬するためのリール運搬台車100(以下、単に台車100という)が示されている。
【0025】
この台車100は、略コ字型のフレーム102(1本の長辺フレーム104と、互いに平行な一対の短辺フレーム106)に囲まれた位置に荷受け本体としての2台のストッカー108が配設された構造となっている。
【0026】
フレーム102の四隅には、キャスタ110がそれぞれ取り付けられており、このキャスタ110を介して台車100全体が路面に支持されるため、台車100は路面上を自由自在に搬送することができる。
【0027】
2台のストッカー108の間には、長辺フレーム104から路面と平行に支持フレーム112が突出されている。この支持フレーム112が突出された位置におけるフレーム102の上端部と、前記支持フレーム112の突出先端部との間には、補強フレーム114の両端部が固定されており、支持フレーム112を路面と平行状態に保持している。
【0028】
短辺フレーム106には、搬送する際に作業車が把持するためのアーム116が取り付けられている。このアーム116は、略コ字型で、両端部がそれぞれ、短辺フレーム106の両端部上面に取り付けられている。これにより、前記ストッカー108にリールRを載せた状態で、このアーム116を把持し、押し引きしながら路面上を搬送させることができる。
【0029】
2台のストッカー108は、それぞれ同一構造であるため一方のみの構造を説明して他方については構造の説明を省略する。
【0030】
ストッカー108は、底部を形成する板材が略中央部で鈍角に屈曲され、その一方が支持部としてのメインプレート118とされ(長辺フレーム104側)、他方が案内部としてのスローププレート120とされている。
【0031】
メインプレート118とスローププレート120とからは、一対の側壁122が一体に形成されている。この側壁122の略中央部には、回転軸124が外側に向けて突出し取り付けられている。
【0032】
この回転軸124は、前記短辺フレーム106及び支持フレーム112に取り付けられた軸受126に軸支されており、これにより、ストッカー108は、回転軸124を中心に回転可能となっている。
【0033】
ここで、ストッカー108のスローププレート120の先端が路面に接近している状態が第1の位置とされ(図2参照)、リールRを転動させながらこのスローププレート120に載せる位置となっている。一方、メインプレート118が路面に対して接近している状態が第2の位置とされ(図3参照)、リールRをメインプレート118上で支持、すなわち路面から離した状態で支持する位置となっている。
【0034】
なお、この第1の実施の形態のストッカー108では、回転軸124が取り付け位置により、前記スローププレート120にリールRが乗り上げると、重心の変化によって、自動的に第1の位置から第2の位置へ移動することができるようになっている。
【0035】
短辺フレーム側に位置する側壁122には、前記回転軸124よりもスローププレート120側に回転軸128が短辺フレーム106方向に突出している。
【0036】
この回転軸128は、円筒部材130が回転可能に被せされている。円筒部材130の外周には、レバー132の基部が固着されている。このレバー132の先端部には、略直角に屈曲された把持部134が形成されている。
【0037】
このレバー132に対応して、短辺フレーム106の先端からは対向する短辺フレーム106に向けてレバー132の回転軌跡延長線上まで補助フレーム136が延設され、かつこの延設先端部が長辺フレーム104方向に略直角に屈曲されている。
【0038】
この補助フレーム136の側面と前記レバー132のとの間には、引張コイルばね138が取り付けられており、レバー132を補助フレーム136に接近させる方向に回転するように付勢している。ここで、レバー132と補助フレーム136との接触部には、レバー132側に切欠部140、補助フレーム142側に突起部142がそれぞれ形成され、この切欠部140に突起部142が入り込むと(以下、係合という)、レバー132の移動が阻止されロック状態とすることができる(ストッカー108の回転阻止状態)。
【0039】
この係合状態は、前記ストッカー108の前記第2の位置のときになされるようになっており、それ以外では、引張コイルばね138の付勢力で突起部142とレバー132の肉厚面とが当接し、ストッカー108の回転中は、突起部142がレバー132の肉厚面を摺動するようになっている。
【0040】
一方、突起部142が切欠部140へ係合されている状態を解除する場合には、レバー132を引張コイルばね138の付勢力に抗して、前記補助フレーム136とは反対側に回転させればよい。この状態では、ストッカー108は回転可能となる。
【0041】
以下に、本発明の第1の実施の形態の作用を説明する。
まず、リールRをストッカー108に載せるために、リールRが置いてある場所まで、台車100を搬送し、リールRの周面に対して横付けにする。なお、このときのストッカー108の位置は第2の位置であり、突起部142が切欠部140に係合されている状態とする。
【0042】
次に、レバー132を補助フレーム136とは反対方向に回転させ、突起部142の切欠部140への係合を解除し、この状態でストッカー108を回転させ第1の位置へ移動させる。この移動が開始された後は、レバー132を離してもよい。離されたレバー132は、引張コイルばね138の付勢力で補助フレーム136方向へ回転するが、切欠部140の位置が突起部142に対してずれているため、係合はなされず、突起部142がレバー132の肉厚面を摺動することになる。
【0043】
ストッカー108が第1の位置となると(図2の状態)、スローププレート120の先端が路面に最接近(又は接触)する。すなわち、路面に対してほとんど段差のない状態となる。ここで、リールRをこのスローププレート120方向へ転動させると、リールRは、このスローププレート120上に乗り上がる。
【0044】
リールRがメインプレート118との境目付近まで到達すると、ストッカー108の重心の変化により、自動的に第2の位置へ移動するように回転し始める。その後、ストッカー108が第2の位置へ到達すると、切欠部140が突起部142と対応し、レバー132がロック状態となる。これにより、ストッカー108を第2の位置で保持することができる。
【0045】
この第2の位置でのリールRは、路面から離れた状態で保持されているため、台車100を自由に搬送することができる。
【0046】
次に、リールRの所定位置まで運搬し、ストッカー108から降ろす手順を説明する。
【0047】
まず、レバー132を把持して、補助フレーム136とは反対方向に回転させ、突起部142と切欠部140との係合を解除する。この状態を維持しながらストッカー108を第1の位置方向に回転させる。このとき、ストッカー108は、第2の位置へ移動するような重心となっているため、急激に移動するようなことはなく、リールRが勢いで落下するようなことはない。ストッカー108がゆっくりした速度で第1の位置方向に移動し始めると、スローププレート120が徐々に路面に向けてダウンスロープとなる傾斜となり、この時点でリールRは徐々にこのダウンスロープに沿って転動し、路面へ降ろされる。
【0048】
このように、リールRのような転動部材を、路面から離した状態にするための作業が、リールRの転動のみによって可能となるため、従来のように、大きな段差のある台車の載置面に持ち上げるような重労働が不要となり、作業効率が向上する。
【0049】
また、第1の実施の形態のような同一経路でリールRの上げ下ろしを行う、所謂バッチ方式では、第1の位置及び第2の位置が共に移動範囲の終端となるため、特に第2の位置でロック機構が単純であり、運搬中にストッカー108が回転移動するような不具合がなく、安全に運搬作業を行うことができる。
(第2の実施の形態「双方向上げ下ろし型」)
図4乃至図8には、本発明(請求項1、請求項4及び請求項5に対応)の第2の実施の形態に係る転動部材としてのリールR(図6乃至図8参照)を運搬するためのリール運搬台車200(以下、単に台車200という)が示されている。
【0050】
図4及び図5に示される如く、台車200は、一対の台車ベース202を備えており、それぞれ長手方向両端部の下面にキャスタ204(合計4個)が取り付けられている。台車ベース202の上面からは互いに平行な一対の矩形ポール206が立設されている。一対の台車ベース202間で対向する矩形ポール206には、連結バー208が掛け渡されており、この矩形ポール206と連結バー208とにより略コ字型のフレーム210が構成されている。このフレーム210により、一対の台車ベース202は、所定間隔で保持される。フレーム210間は複数のスペーサ214が介在されており、一対の台車ユニット212を互いに平行状態で固定している。
【0051】
一対の台車ベース202の間には、3連の荷受け本体としてのストッカー216が配設された構造となっている。
【0052】
3連のストッカー216の両端及びそれぞれの間には、前記スペーサ214から吊り下げられた吊り下げ支持ポール218が配設されている。
【0053】
図6乃至図8に示される如く、ストッカー216は、底部を形成する板材の長手方向(前記台車ベース202の長手方向と同一方向)の両側が鈍角に屈曲され、角度の異なる3面構造となっている。この3面構造の中央部が支持部としてのメインプレート220とされ、両側の2面がプレートとしてスローププレート222とされている。
【0054】
メインプレート220とスローププレート222とからは、一対の略三角形状の側壁224が一体に形成されている。この側壁224の頂点近傍には、回転軸226が外側に向けて突出し取り付けられ、前記吊り下げ支持ポール218にそれぞれ軸支されている。これにより、ストッカー216は、この回転軸226を中心に回転可能となる。
【0055】
ここで、それぞれのストッカー216の側壁224の一方には、リンクアーム228の一端が軸を介して軸支されている。このリンクアーム228の他端は、軸を介して昇降機234の移動ブロック236に軸支されている。
【0056】
昇降機234は、前記吊り下げ支持ポール218に沿って配設されており、その上端部は前記スペーサ214の取り付け位置近傍となっている。昇降機234の上端部には、ボールねじ機構部238が設けられ、モータ240の駆動力で雄ねじが形成されたシャフト242を上下動させるようになっている。ここで、前記移動ブロック236は、このシャフト242に螺合されており、モータ240の駆動力で移動ブロック236を上下動させることができる。
【0057】
移動ブロック236の中立位置では、メインプレート220が路面に対して略平行となっている。この状態が第2の位置であり(図6参照)、スローププレート222は、このメインプレート220に対してはね上げられた状態となり、受け皿の如く、リールRを保持することができる。
【0058】
移動ブロック236のこの中立位置から下降すると、図4の手前側のスローププレート222が路面に近づくようにストッカー216が回転する。ここで、スローププレート222が路面に最も接近した状態が第1の位置である(図7及び図8参照)。一方、前記中立位置空上昇すると、図4の奥側のスローププレート222が路面に近づくようにストッカー216が回転する。この状態も第1の位置であり、すなわち、第2の実施の形態では、第1の位置が左右対象に2箇所存在することになる。このため、リールRが台車200の左右の何れの位置にあってもストッカー216への乗り上げ作業を行うことができると共に、乗り上げたリールRの左右何れの位置へも降ろすことが可能となる。
【0059】
ここで、第2の実施の形態の台車200では、第1の位置においてリールRをストッカー216へ載せるときと、降ろすときとでスローププレート222の角度を若干変えるように、移動ブロック236の位置を設定している。
【0060】
すなわち、リールRをストッカー216へ載せる場合は、図7及び図9に示される如く、スローププレート222の先端からメインプレート220にダウンスロープとなるように傾斜させている。このため、リールRを転動させてスローププレート222へ載せた時点で、リールRはこのダウンスロープに沿って自動的にメインプレート220方向に転動移動することになる。
【0061】
一方、リールRをストッカー216から降ろすときは、図8及び図10に示される如く、スローププレート222のメインプレート220側から先端にかけてダウンスロープとなるように傾斜させている。このため、リールRは、自動的にダウンスロープに沿って路面へ転がり落ちることになる。なお、ダウンスロープの傾斜は僅かであるため、勢いよく路面に転がり落ちるようなことなない。
【0062】
以下に本発明の第2の実施の形態について説明する。
まず、リールRをストッカー216に載せるために、リールRが置いてある場所まで、台車200を搬送し、リールRの周面に対して横付けにする。このとき、ストッカー216の位置は第2の位置で保持されている。また、横付けの際、左右何れであってもよい。
【0063】
次に、モータ240を駆動して、シャフト242を上下動させ、移動ブロック236を移動させて、ストッカー216を第2の位置から第1の位置へ移動させる。この第1の位置は左右2位置あるが、当然リールRが待機している側のスローププレート222が下降するようにストッカー216を回転させる。
【0064】
この第1の位置において、リールRを載せる際には、スローププレート222の先端からメインプレート220にかけてダウンスロープとなるようにする。
【0065】
この状態でリールRを転動させて、若干段差のあるスローププレート222の上に載せる。このスローププレート222上に載せた後のリールRは、前記ダウンスロープに沿って移動的にメインプレート220方向に転動移動するため、リールRが逆戻りするような不具合はない。
【0066】
リールRがメインプレート220寄りに移動した後、モータ240を駆動させ、ストッカー216を第1の位置から第2の位置へと移動させ、メインプレート220を路面と平行状態とすることにより、リールRは、受け皿状態のストッカー216に確実に保持される。
【0067】
この第2の位置でのリールRは、路面から離れた状態で保持されているため、台車200を自由に搬送することができる。
【0068】
次に、リールRの所定位置まで運搬し、ストッカー216から降ろす手順を説明する。
【0069】
まず、リールRを降ろす方向は、載せる方向に限ることはなく、左右何れであってもよい。降ろす方向が定まると、モータ240が駆動し、移動ブロック236が中立位置から下降或いは上昇する。この下降又は上昇は、降ろす方向によって定まる。
【0070】
ここで、第1の位置のスローププレート222を、メインプレート220からスローププレート222の先端にかけてダウンスロープとなるように、移動ブロック236の位置調整が行われる。
【0071】
この状態では、リールRはメインプレート220上に保持されたままであるが、若干転動のきっかけをつくってやることにより、その後は、ダウンスロープに沿って転動移動を開始し、自動的に路面へ降りる。このとき、ダウンスロープの傾斜が緩やかであるため、勢いよく路面に落下するようなことはなく、円滑に降ろすことができる。
【0072】
このように、第2の実施の形態では、台車200の左右何れの位置からもリールRを載せる作業が行え、かつ左右の何れの位置からもリールを降ろす作業が行えるため、リールRの待機位置に合わせて台車をUターンさせるような煩雑な作業が不要となる。
【0073】
また、第1の位置において、リールRを載せるときと、降ろすときとでスローププレート222のダウンスロープの向きを変えているため、不用意にリールRが作業者の意に反して転動移動するようなことがなく、安全性が優れている。
【0074】
また、第2の位置において、ストッカー216が受け皿の如くリールRを保持するため、運搬中にリールRが脱落するようなことはない。
(第3の実施の形態「自動搬送車型」)
以下に本発明(請求項6に対応)の第3の実施の形態について説明する。なお、この第3の実施の形態において、上記第2の実施の形態と同一構成部分については同一符号を付してその構成の説明を省略する。
【0075】
第3の実施の形態の特徴は、前記第2の実施の形態に係る台車200の搬送系に自動搬送機能を持たせた点にある。この自動搬送機能の準備として、路面上には、図11に示される如く、誘導テープ300が敷設されている。この誘導テープ300は予め台車200の自動搬送の経路を設定するものであり、メインループ経路300Aの他、分岐経路300B、複数の運搬部材の積み卸しステーション300C、待機ステーション300D等が存在している。
【0076】
図12及び図13には、第3の実施の形態に係る転動部材としてのリールR(図12及び図13では図示省略)を自動運搬するためのリール自動搬送車302(以下、単に自走車302という)が示されている。
【0077】
自走車302は、前記第2の実施の形態の台車ベース202のキャスタ204間に一対の駆動輪ユニット304が配設されている。
【0078】
駆動輪ユニット304は、略コ字型のブラケット306の内方側に駆動モータ308、310が取り付けられている。駆動モータ308、310の駆動軸は、ブラケット306から幅方向で互いに反対方向に突出している。また、ブラケット306には、幅方向の両側にシャフト312が突設され回転自在に取り付けられている。
【0079】
それぞれのシャフト312の先端部には、走行用のタイヤ314が取り付けられている。また、駆動モータ308、310のそれぞれの駆動軸には、プーリーが設けられ、シャフト312に設けられているプーリー316との間に無端ベルト318が巻掛けられている。このため、駆動モータ308、310の駆動によって、幅方向の両側(左右)のタイヤ314が別々に回転駆動される。従って、両側のタイヤ314が同一速度で同一方向に回転すると直進、後退し、両側のタイヤ314が相対回転すると、その相対回転差分操舵されることになる。
【0080】
このような駆動輪ユニット304が自走車302の前後に設けられているため、この自走車302は、直進、後退、操舵によって路面上を自由に搬送することができる。なお、キャスタ204は、自走車の転倒防止用として設けられており、通常は路面に対して若干浮いた状態となっている。
【0081】
また、この自走車302には、走行前後方向先端、すなわち一対の台車ベース202の下端面に、3個のセンサ(図示省略)が設けられており、前記誘導テープ300を検出するようになっている。この3個のセンサの検出状態に基づいて、図示しない駆動輪の駆動コントローラでは、両端のセンサが誘導テープを逸脱した場合に逸脱した方向とは反対方向に緩やかに旋回させ、両端のセンサの1個と中央のセンサが誘導テープ300を逸脱した場合に逸脱した方向とは反対方向に急旋回させるようにしている。これにより、自走車302は、誘導テープ300に沿って移動することができる。なお、誘導テープ300の敷設経路途中には、自走車302の走行順路を確認、指示する信号機が設けられ、自走車302はこの信号機からの信号を受け取って、予め定められた順路に沿って走行し、所定位置で停止することができる。
【0082】
このように、ストッカー216を自走車302に搭載することによって、作業車の仕事としては、リールRをストッカー216のスローププレート222に載せたり、このスローププレート222から降ろすのみとなり、作業性が向上する。
【0083】
【発明の効果】
以上説明した如く請求項1に記載の発明では、リール等の転動部材の路面から離した状態での支持と、この支持状態からの路面への接地と、を簡単に行うことができ、作業効率を向上することができるという優れた効果を有する。
【0086】
また、請求項に記載の発明では、荷受け本体がこの第2の位置でロックされるため、運搬中に転動部材の脱落が起きることはない。
【0087】
更に、請求項に記載の発明では、転動部材を上げ下ろし時、台車をUターンさせるよう必要がなく、作業性が向上する。
【0088】
請求項に記載の発明では、転動部材の上げ下ろしから運搬まで全て自動で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るリール運搬車の斜視図である。
【図2】第1の実施の形態に係るストッカーを示す、リール運搬車の側面図である(第1の位置)。
【図3】第2の実施の形態に係るストッカーを示す、リール運搬車の側面図である(第2の位置)。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るリール運搬車の斜視図である。
【図5】第2の実施の形態に係るリール運搬者の正面図である。
【図6】第2の実施の形態に係るストッカーを示す、リール運搬車の側面図である(第2の位置)
【図7】第2の実施の形態に係るストッカーを示す、リール運搬車の側面図である(第1の位置、積込時)。
【図8】第2の実施の形態に係るストッカーを示す、リール運搬車の側面図である(第2の位置、排出時)。
【図9】図7のスローププレートの拡大図である。
【図10】図8のスローププレートの拡大図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る自走車の搬送経路を定める誘導テープの敷設状態を示す路面の平面図である。
【図12】第3の実施の形態に係る自走車の斜視図である。
【図13】第3の実施の形態に係る自走車に搭載される駆動輪ユニットの斜視図である。
【符号の説明】
(第1の実施の形態)
100 リール運搬車(台車)
108 ストッカー(荷受け本体)
118 メインプレート(支持部)
120 スローププレート(案内部)
124 回転軸
132 レバー
138 引張コイルばね
140 切欠部
142 突起部
(第2の実施の形態)
200 リール運搬車(台車)
216 ストッカー(荷受け本体)
220 メインプレート(支持部)
222 スローププレート(案内部)
226 回転軸
234 昇降機
(第3の実施の形態)
300 誘導テープ
302 自走車
304 駆動輪ユニット
308 モータ
310 モータ
314 タイヤ

Claims (2)

  1. 路面に外周の一部が接触し、回転することによって路面上を移動する転動部材を所定の位置で載置し、路面から持ち上げた状態で搬送すると共に、異なる所定の位置で該転動部材を路面へ接地させるための転動部材の搬送装置であって、
    前記転動部材を路面から離して支持する支持部と、前記支持部から所定角度はね上げ状態で突出され、前記転動部材を前記路面から支持部へ案内し、かつ支持部から路面へ案内するための案内部と、を備えた荷受け本体と、
    前記荷受け本体を、前記案内部の先端が路面に接触して転動してくる転動部材を受け止め、或いは支持部に支持された転動部材を路面へ送り出す第1の位置、及び前記案内部で受け止めた転動部材を支持部へ移動させる第2の位置の何れかへ選択的に移動させる移動手段と、を有し、
    前記案内部が前記支持部の対向する両方から突出されており、前記第1の位置が第2の位置を挟んで対称の2位置に存在し、
    前記移動手段による、前記荷受け本体の第1の位置は、前記受け止め時には、前記案内部の傾斜が前記支持部に向かってダウンスロープとなるように調整され、前記送り出し時には、前記案内部の傾斜が前記路面に向かってダウンスロープとなるように調整されることを特徴とする転動部材の搬送装置。
  2. 前記請求項1記載の転動部材の搬送装置において、
    前記荷受け本体が、予め路面に設けられた誘導テープに沿って移動され、かつ予め定められた走行プログラムに従い走行する自動搬送車に搭載されていることを特徴とする転動部材の搬送装置。
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