JP3247067B2 - 自走車の搬送方法、搬送システム及び自走車 - Google Patents
自走車の搬送方法、搬送システム及び自走車Info
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Description
めの作業テーブルに対して連結、離脱可能とされ、この
作業テーブルを牽引搬送する自走車の搬送方法、搬送シ
ステム及び自走車に関する。
製造工程では省力化のため、工程内での資材搬送に自走
車を使用している。例えば、工程の床面にアルミテープ
等の走行案内帯を設け、その上を部品を載せた自走車を
走行させる。
資材の積み替えが必要なため、積み替えの時間短縮が望
まれる。
検知し、維持しているが、光電センサを使用した自走車
は走行案内帯から逸脱し易いため、使用上難点がある。
の反射光とに差が無い場合、或いは差があっても照光源
の位置による反射により判別しにくい場合にこの傾向が
著しい。
おいて、自走車が単独又は牽引する作業テーブルと主に
走行案内帯から外れ、しばしば停止してしまう。
を逸脱することなく、正確に走行させることができる自
走車及び自走車の搬送方向を得ることが目的である。
に自走車の作動を変え、ミニマム台数の自走車を効率的
に使用することができる自走車の搬送方法を得ることが
目的である。
は、自走車が着脱自在な組立部品を搬送する作業テーブ
ルを前記作業テーブルの一端を持ち上げた片持ち状態で
連結し、正確に目的地まで搬送した後、組立作業が完了
するまでは作業テーブルを離脱し、その後、指示により
効率的に別の作業を行い、ミニマム台数で自動搬送でき
るため、品種切替や工程変更がしばしば発生する工程或
いは多品種の生産工程において、低コストで自動化を可
能とすることを目的とする。
は、部品を積載するための作業テーブルに対して連結、
離脱可能とされ、この作業テーブルを牽引搬送する自走
車の搬送方法であって、前記自走車に前記作業テーブル
を前記作業テーブルの一端を持ち上げた片持ち状態で連
結して作業工程へ運び、所定の位置で自走車と作業テー
ブルとの連結を離脱し、この自走車を同工程近傍で所定
時間待機させ、所定時間前に指示があった場合に当該指
示に従って自走車の搬送を開始し、所定時間経過しても
指示がない場合にホームポジションへ戻す、ことを特徴
としている。
は、発進スイッチ等の遠隔操作によって走行を開始し、
路面に配置された走行案内帯上を近接センサの検知によ
り自動的に調節しながら走行する。なお、近接センサと
路面との間隔は、約2mm程度が好ましい。
プットされており、この走行ルートデータに基づいて所
定の作業工程へ走行し、部品を積載するための作業テー
ブルを前記作業テーブルの一端を持ち上げた片持ち状態
で連結し、牽引搬送して指定の別の作業工程へ作業テー
ブルを運ぶ。
せ、所定時間内に次の指示が入力された場合は、自走車
の搬送を開始し、所定時間内に次の指示が入力されない
場合には、ホームポジションへ戻す。
する作業テーブルにより部品を組立工程へ運び、同工程
で滞留状態になる時点で、自走車を必要部へ回送し、ミ
ニマム台数の自走車で部品搬送を行うことができる。こ
のように、請求項1に記載の発明は、多品種の製品組立
を行う工程での使用に適している。
記載の発明において、前記自走車が発進時に、発進を報
知する報知手段を備えることを特徴としている。
自走車が無人走行するため、周囲にいるオペレータや作
業車に発進を報知することにより、安全性の向上を図る
ことができる。
は請求項2に記載の発明において、前記自走車が近接セ
ンサを有し、路面上には該近接センサに対応して金属走
行案内帯が設けられており、前記近接センサによる金属
走行案内帯の検出状態に基づいて、走行が制御されるこ
とを特徴としている。
は、自走車側の近接センサによる路面側の走行案内帯の
検出状態に基づいて走行が制御される。例えば、近接セ
ンサに出力部を設け、この出力部から発せられた信号を
走行案内帯で反射させて検出するようにしておけば、近
接センサでこの信号を受けない場合は、走行案内帯から
逸脱したと判断し、走行方向を補正する。これを繰り返
すことにより、自走車は走行案内帯に沿って走行するこ
とができる。
した連結、離脱が自由な作業テーブルを前記作業テーブ
ルの一端を持ち上げた片持ち状態で自走車と連結し、前
記自走車で前記作業テーブルを牽引して組立工程へ運
び、所定の位置で自走車より作業テーブルを離脱し、そ
の後自走車を自走させて空の作業テーブルの待機する別
の位置で停止させ、警報を発した後、特別の指示のない
場合には、空の作業テーブルを前記片持ち状態で連結し
てホームポジションに戻り、特別の指示のある場合に
は、当該指示に従って自走車の走行中に所定の作動を行
わせることを特徴としている。
ブルは自走車より離脱され、走行案内帯から組立作業場
へ移動させ、作業開始まで資材(組立部品)を載せた状
態で置かれる。作業テーブルは軽量かつ低いので組立作
業場に待機させておきたい場合には、走行案内帯から外
して空いた場所(例えば、棚の下)に置けばよい。自走
車はそのまま単独で指定の場所へ搬送する。ステーショ
ンIDを明確にしておけば、オペレータが行先ルートを
任意にインプットすることもできる。作業テーブルを離
脱した自走車は別の作業テーブルを前記作業テーブルの
一端を持ち上げた片持ち状態で連結することもできる。
この作業テーブルには何も載せないで組立部品のピッキ
ング・ゾーンへ向かうか、完成品を載せて検査工程や出
荷工程へ向かう。
の作業テーブルには何も載せないで組立部品のピッキン
グ・ゾーンへ向かう。特別な指示を与える場合には、完
成品を載せて検査工程や出荷工程へ向かうなど任意に必
要な作動を行うことができる。
り、組立工程の組立終了部より完成品を検査工程又は出
荷工程へ運びたい等の指示をすれば、完成品を積載した
作業テーブルを片持ち状態で連結して搬送した後ホーム
ポジションに戻る等、自走車の走行中に任意の作動を加
えて自走車を効率的に利用できる。
駆動される駆動輪を備えた車体と、前記車体に設けられ
昇降手段の作動により昇降する荷受け台と、前記荷受け
台上に載置され、互いの対向面の間隔を維持して相対回
転する回転板と、走行方向前方側に設けられ、路面の凹
凸に応じて車体に対して相対移動し、常に路面との間隔
を維持する前記走行方向に回動可能なバランスユニット
と、前記バランスユニットに取付けられた近接センサ
と、を有している。
ユニットを車体に対して相対移動可能に取り付けて前記
走行方向に回動可能にし、近接センサをこのバランスユ
ニットに取り付けている。
車体が走行によって傾いたとしても、ほぼ一定に維持す
ることができるため、路面上からの近接センサへの信号
を確実かつ性格に読み取ることができる。
路面上にマシンリーダブルな記号(例えば、バーコード
等)を付しておき、これを読み取り信号とすればよい。
にこの信号が反射する部分と、反射しない部分を設け
(検出信号強度を所定のしきい値で分割してもよい)、
その検出信号強度を信号として用いてもよい。
合に、その走行路に沿って反射する部分を帯状に敷設し
ておけば、この反射帯を常に近接センサで検出しなが
ら、自走車を走行させることができる。
ニットが、基部が車体に対して搬送幅方向を軸として回
転可能に取付けられた揺動アームと、前記揺動アームの
先端部に、搬送幅方向を軸として回転可能に取付けられ
たアッパーベースと、このアッパーベースに対して搬送
方向を軸として回転可能に取付けられたロワーベース
と、ロワーベースを路面に対して一定間隔を開けて支持
するキャスタと、で構成され、前記近接センサは、前記
ロワーベースに取付けられていることを特徴としてい
る。
ムの両端が回転可能なため、アッパーベースとロワーベ
ースとは自重によって、キャスタが路面に接触する状態
が維持される。
でピッチング方向、アッパーベースとロワーベースとの
間でローリング方向が自由に回転するため、車体が路面
に対して平行が維持されなくても、ロワーベースは常に
路面と平行状態となり、近接センサと路面との間隔をほ
ぼ一定に保つことができる。
記載の発明において、前記駆動輪が操舵輪を兼ねた単輪
であり、前記揺動アームがこの駆動輪の回転軸に回転可
能に取付けられていることを特徴としている。
カーブ走行時に左右に操舵されることになるが、この操
舵方向に揺動アームが追従するため、近接センサによる
走行案内制御が確実となる。
使用する近接センサには、高周波発振型、差動コイル
型、磁気型等の磁界を利用するもの、静電容量型のよう
な電界を利用するものがあり(「センサ総合カタログ'9
5 〜'96 年」363頁、オムロン(株)1995年10月発
行、「センサ実用事典」1501頁〜1504頁、(株) フジ・
テクノシステム1986年発行)、金属走行帯に感応する高
周波発振型、差動コイル型、静電容量が使い易い。
も応答速度がよく、検出距離が短いなどの点で、高周波
発振型近接センサの使用はより好ましい。
向底部に、走行帯に対面するような場所がよい。また、
近接センサの数は状況に応じて決めることができる。
方向の中央部付近に1〜2個、これらの外側に走行案内
帯の幅よりも幾分広くなるように更に2個配置する。
に比べ、検出距離、センサ数量を減らし、検出精度を上
げることができる。
動輪を逆回転させればよく、この場合、進行方向と反対
側の自走車底部に近接センサを追加することが好まし
い。
にあかる自走車100が示されている。
車体102を備えている。車体102は、3個の車輪1
04、106、108によって支持されており、その1
個の車輪104が搬送方向前方側とされ、3輪の位置関
係は三角形状となっている。なお、この車輪104、1
06、108については後述するが、前方の1個の車輪
104が駆動輪かつ操舵輪の役目を有し、自走車100
が走行するようになっている。
ース110が配設され、車体102の上部開口を遮蔽し
ている。
取り付けられた4個の偏芯カム112の周面に支持され
ている。偏芯カム112は、その回転軸に取り付けられ
た歯車114がチェーン116を介して昇降モータ11
8の回転軸に取り付けられた歯車と噛み合っており、偏
芯カム112が180°回転する毎に荷受けベース11
0を所定量上げ下げする構造となっている。
することもできるが、作業テーブル124に部品を積載
し、これを荷受けベース110の上方に固定して牽引搬
送することもできる。本実施の形態では、この荷受けベ
ース110上に円板状の回転ベース122を取り付け、
特別仕様としている。
ではなく、組立部品が載置されるワゴン型の作業テーブ
ル124(図8参照)を移送する仕様である。
ーブル本体126を支持する4本の支柱128とこの支
柱128間を連結するバー130とによって構成され、
支柱128の下端部には、それぞれキャスタ132(図
11参照)が取り付けられており、軽い力で路面上を移
動することができるようになっている。また、前記バー
130の路面からの高さ寸法は、前記自走車100の回
転ベース122の上面よりも若干高い位置とされてい
る。
の間には、円弧状の溝及びこの溝に収容される球とで構
成される回転支持体(図示省略)が介在されており、回
転ベース122は、荷受けベース110に対して所定角
度の範囲で回動可能とされている。また、この回転ベー
ス122と荷受けベース110との間には、自由状態で
必ず所定位置(回動範囲の中心位置)に戻すための、付
勢手段(図示省略)も介在されている。
回転ベース122上に載置されるようになっているが、
この載置方法は、自走車100を荷受けベース110を
最下位置とした状態で作業テーブル124のバー130
の下に潜らせ、バー130の真下に回転ベース122が
到達させる。この状態では、バー130と回転ベース1
22との間には、若干の隙間が生じている(以下、離脱
状態という)。この離脱状態で、荷受けベース110を
最上位置とする。これにより、バー130の両端に対応
する支柱128が路面から離間され、作業テーブル12
4の片持ち状態とすることができる(以下、連結状態と
いう)。連結状態で、自走車100を走行させることに
より、作業テーブル124を牽引して移動搬送すること
ができる(図11参照)。
輪104、106、108の内、搬送方向後ろ側の2個
の車輪106、108は、それぞれ独立した回転軸13
4、136に軸支され、自走車100の走行に追従して
回転するのみの構造となっている。従って、自走車10
0のカーブ走行時の内輪差や外輪差等を考慮する必要が
なく、単純に自走車100を走行可能に支持する構成と
なっている。
の車輪104は、その中心に回転軸138が嵌入され、
車輪104はこの回転軸138の軸線方向中央に位置し
ている。回転軸138の両端部は、自走車100の正面
から見て略コ字型の支持ブラケット140に軸支されて
いる。この支持ブラケット140は、車体102の搬送
方向前方側に一部設けられた天井部102Aに、軸線が
自走車100の上下方向とされた軸142を介して、回
転可能に吊り下げられている。
142には、歯車144が取り付けられており、無端の
チェーン146の一部が巻き掛けられている。このチェ
ーン146の他部には、車体102の配設された操舵用
モータ148の回転軸に取り付けられた歯車150に巻
き掛けられている。
転させることにより、支持ブラケット140と共に車輪
104を左右に操舵させることができる(図4が左カー
ブ時、図5が右カーブ時を示す)。なお、操舵角は、前
記歯車144、150のギヤ比に大きな差をつれば、操
舵用モータ148の回転速度に対して支持ブラケット1
40側の軸142の回転を極めて遅くすれば、微妙な操
舵を得ることができるし、ギヤ比の差をあまりつけなけ
れば、操舵用モータの回転速度に対して迅速に操舵する
ことができるため、自走車100の使用目的、使用場所
等に合わせて設定すればよい。なお、減速機を介在させ
てもよい。
ット140の互いに平行な脚板140Aの一方側(自走
車100の走行方向左側)の脚板104Aは、自走車1
00の搬送方向に延設されており、その外側には、駆動
モータ142が取り付けられている。駆動モータ142
の回転軸は、脚板140Aを貫通しており、脚板140
Aの内側に設けられた変速機145の入力軸と連結され
ている。変速機145の出力軸145Aには、歯車14
6が取り付けられている。
方の脚板140Bの内側)にも、歯車148が取り付け
られている。これらの歯車146、148には、チェー
ン150が巻き掛けられている。これにより、駆動モー
タ142の回転駆動力が変速機145を介して車輪10
4に伝わり、自走車100を走行することができる。
れ脚板140A、140Bの内側部分)には、揺動アー
ム152の一端が回転可能に取り付けられており、自走
車100の前方から路面方向(すなわち、斜め前方)に
延長されている。
は、センサユニット154の一部を構成するアッパーベ
ース156と連結されている。
面部の幅方向両端部が路面方向に略直角に屈曲されてお
り、一対の脚板156Aが設けられている。この脚板1
56Aに前記揺動アーム152の先端が軸158を介し
て回動可能に取付けられている。なお、2本の揺動アー
ム152間には、この2本の揺動アーム152が互いに
平行を保つように、幅制限バー160が掛け渡されてい
る。
走行前後方向中央部に略L字型の舌片156Bがそれぞ
れ設けられており、互いに同軸状の円孔162が設けら
れている。これらの円孔162には、シャフト164が
挿通されている。シャフト164には、アッパーベース
156と共にセンサユニット154を構成するロワーベ
ース166が連結されている。
おり、その四隅にデルリン(キャスタ)168が取付け
られている。
の幅方向に沿って設けられたバー166Aは、その長手
方向中央部に円孔が設けられ、前記シャフト164が挿
通されている。これにより、ロワーベース166は、ア
ッパーベース156に対して、シャフト166を中心に
左右に揺動可能とされる。
るため、センサユニット154の自重によって、常にデ
ルリン168が路面に接触する状態とすることができ
る。また、路面が自走車100の走行に沿って傾斜して
いる場合は、揺動アーム152と、アッパーベース15
6との相対回転によって、この傾斜角を吸収し、デルリ
ン168の路面への接触を維持する。さらに、路面が自
走車100の走行幅方向に沿って傾斜している場合は、
アッパーベース156とロワーベース166とのシャフ
ト164を中心とする相対回転で、この傾斜角を吸収
し、デルリン168の路面への接触を維持する。
る路面との傾斜角に拘らず、ロワーベース166と路面
との間隔を常に一定に維持することができる構造となっ
ている。
方向前方側下端面には、4個の近接センサ170が自走
車100の幅方向に配列されている。
た走行案内テープ172(図8参照)と対になって自走
車100の走行方向を案内する役目を有している。ここ
で、近接センサ170と路面との間隔は2mmとされ、こ
の間隔を前記センサユニット154で維持するようにな
っている。
mmであり、路面に接着剤等で貼り付けられている。
率の高い処理が施されている(例えば、鏡面仕上げのテ
ープ等乱反射の少ない面が好ましく、アルミ反射テープ
等が最適である)。一方、近接センサ170は、出力部
及び検出部を備えている。ここで、通常の路面では、出
力部から出力された信号が反射せず、検出部では信号を
検出しない。一方、前記走行案内テープ172面では、
出力部からの信号が反射し、検出部へ至る(検出)よう
になっている。
0を幅方向に配列してあり、その内側の2個が走行案内
テープ172による反射信号を検出することが正常、外
側の2個が走行案内テープ172による反射信号を検出
することが異常、となるように設定してある。例えば、
この状態で自走車100を走行させ、直進であるにも拘
らず左に徐々にずれると、右側の近接センサ170が走
行案内テープ172からの反射信号を検出し、異常と判
断され、操舵用モータ148を駆動して、右にカーブす
るように制御する。逆に徐々に右にずれると、左側の近
接センサ170が走行案内テープ172からの反射信号
を検出し、操舵用モータ148の駆動力で左カーブと制
御する。
面に対して常に一定の距離にあるため、路面上に複雑な
搬送経路(走行案内テープ172の敷設による経路)で
あっても正確に行うことができる。
は点滅、或いは回転点灯)するランプ、発進時に警笛を
発する警報機174が配設されている。
実施の形態に係る自走車100では、走行案内テープ1
72に沿って移動させるため、近接センサ170を用い
ている。
接近しており、かつ常に同一の間隔を保っている。
よって達成している。すなわち、揺動アーム152の一
端が車輪104(駆動輪)の回転軸138の両端部に回
転可能に連結されているため、センサユニット154
は、その自重によって、デルリン168が路面に接触し
ている状態とすることができる。
ース156とが所謂ピッチング方向に回転可能となって
いるため、自走車100の走行中、走行方向に沿った傾
斜(坂道)が存在したとしても、この傾斜角度分揺動ア
ーム152とアッパーベース156とが相対回転し、ア
ッパーベース156は路面と平行状態を維持することが
できる。
ベース166とが所謂ローリング方向に回転可能となっ
ているため、自走車100の走行中、走行方向に直交す
る幅方向に沿った傾斜(斜面)が存在したとしても、こ
の傾斜角度分アッパーベース156とロワーベース16
6とが相対回転し、ロワーベース166は路面と平行状
態を維持するとができる。
記2つの平行状態維持効果によって、路面の凹凸に関係
なく、近接センサ170と路面(走行案内テープ17
2)との距離を常に一定に維持することができ、走行安
定性を向上させることができる。
駆動輪が操舵輪を兼ねており、近接センサ170からの
信号で走行案内テープ172に追従するようにカーブを
走行する場合、操舵輪がそのカーブに応じて左右に操舵
され、かつ駆動するため、近接センサ170と走行案内
テープ172との対向性がよく、例えば、駆動輪と操作
輪とが別々の場合に生じ易い近接センサ170の一時的
な走行案内テープ172上からの逸脱がなく、正確な搬
送を行うことができる。
の搬送経路が示されている。図8の点線枠内が、自走車
100のホームポジションであり、この組立工程には、
トラック状に走行案内テープ172が敷設されており、
5台の自走車100が稼働する。
2Aが設けられ、その分岐点には、分岐点があることを
知らせる分岐マーク172Bが設けられている。この分
岐マーク172Bを検出することによって、予め指示さ
れた分岐方向に自走車100を走行させることが可能と
なっている。
案内テープ側からA、B、C、D、Eとし、第1の組立
工程S1に待機している作業テーブル124を移送する
順にa、b、c、d、eとする。
走車100Aが発進する。この場合、警笛を発する等、
周りに走行を開始することを報知する。走行開始後は、
図8の矢印X方向に走行案内テープ172に沿って走行
し、図9の如く、組立工程S1のバイパス路172A上
に配置された作業テーブル124aの下に潜りこませる
(離脱状態)。
180°回転して、荷受けベース110を最上位置に移
動させることにより、回転ベース122によって、作業
テーブル124aの前側を持ち上げ、片持ち状態とする
(連結状態)。
(当然、発進時の警笛を発した後)、作業テーブル12
4aを牽引しながら、走行案内テープ172に沿って、
図9の矢印Y方向に沿って走行し、第2の組立工程S2
のバイパス路へと至る。これを自走車100B乃至10
0Eで繰り返し行うことにより、図10に示される如
く、各組立工程S1乃至S5に対応して自走車100A
乃至100Eを配車することができる。
ッセンブリを完成させるのであるが、イレギュラーな工
程の場合がある。例えば、第1の組立工程S1から第2
の組立工程S2へ作業テーブル124を牽引した後、し
ばらく待機させ、後続の自走車100を組立工程S1か
らS3に飛び越して移動させる指示があった場合、後続
の自走車100は第2の組立工程S2のバイパス路17
2Aを通らず、メインの走行案内テープ172に沿って
通過させることにより、実行可能となる。
間以内に次の指示がなかった場合は、自走車100をホ
ープポジションへ移送する場合にも、メインの走行案内
テープ172に沿って走行させ、最終的に図10の矢印
Z方向に沿って移動すればよい。
工程エリアにトラック状に走行案内テープ172を敷設
し、各組立工程位置には、バイパス路172を設けたた
め、自走車100の追い越し等が自由に行える。本実施
の形態では、5か所の組立工程に対して5台の自走車1
00を用意したが、上記追い越し等を利用することによ
り、自走車100の台数を減らすことができ、ミニマム
台数で必要な処理を行うことが可能となる。また、自走
車100のバック走行も併用することも可能である。
2を逸脱することなく、また作業テーブル124が低く
ても、簡単にその下に入り込むことができるため、作業
テーブル124そのものを安定に搬送させることができ
る。すなわち、自走車100及び作業テーブル124
(部品)を短時間で所望の場所、工程に搬送させること
ができる。
3輪車としたが、5輪車であってもよい。さらに、車体
102の四隅にキャスタを取付けておけば、積載する荷
物のバランスが悪くても、自走車100が転倒するよう
なことを防止することができる。
中央に走行案内テープ172上が正規の位置となる近接
センサ170を1個、左右の走行案内テープ外が正規の
位置となる近接センサ170を各1個としてもよい。
輪、操舵輪としたが、前輪を操舵輪、後輪を駆動輪(所
謂FR)としてもよい。また、駆動輪以外の車輪(非駆
動輪)は、重量に応じて定めてもよい。すなわち、非駆
動輪の数は自走車100の使用目的により決めることが
できる。例えば、重量の大きい自走車100の場合、或
いは重量の大きい物品を積んだ作業テーブル124を牽
引する自走車100の場合、非駆動輪の数を4個又はそ
れ以上の複数個、駆動輪の数を1個にすればよい。
び自走車の搬送方法は、走行案内帯上を逸脱することな
く、正確に走行させることができるという優れた効果を
有する。
では、状況に応じて任意に自走車の作動を変え、ミニマ
ム台数の自走車を効率的に使用することができるという
効果を有する。
は、自走車が着脱自在な組立部品を搬送する作業テーブ
ルを前記作業テーブルの一端を持ち上げた片持ち状態で
連結し、正確に目的地まで搬送した後、組立作業が完了
するまでは作業テーブルを離脱し、その後、指示により
効率的に別の作業を行い、ミニマム台数で自動搬送でき
るため、品種切替や工程変更がしばしば発生する工程或
いは多品種の生産工程において、低コストで自動化を可
能とする。
る。
る。
る(直進状態)
る(左カーブ状態)
る(右カーブ状態)
設された走行案内テープ及びこの走行案内テープに沿っ
て配車された自走車の位置を示す平面図である(全車ホ
ームポジション状態)。
設された走行案内テープ及びこの走行案内テープに沿っ
て配車された自走車の位置を示す平面図である(第1の
組立工程での荷受け状態)
敷設された走行案内テープ及びこの走行案内テープに沿
って配車された自走車の位置を示す平面図である(全組
立工程に配車された状態)。
視図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 部品を積載するための作業テーブルに対
して連結、離脱可能とされ、この作業テーブルを牽引搬
送する自走車の搬送方法であって、 前記自走車に前記作業テーブルを前記作業テーブルの一
端を持ち上げた片持ち状態で連結して作業工程へ運び、
所定の位置で自走車と作業テーブルとの連結を離脱し、
この自走車を同工程近傍で所定時間待機させ、所定時間
前に指示があった場合に当該指示に従って自走車の搬送
を開始し、所定時間経過しても指示がない場合にホーム
ポジションへ戻す、 ことを特徴とする自走車の搬送方法。 - 【請求項2】 前記自走車は発進時に、発進を報知する
報知手段を備えることを特徴とする請求項1記載の自走
車の搬送方法。 - 【請求項3】 前記自走車は近接センサを有し、路面上
には該近接センサに対応して金属走行案内帯が設けられ
ており、前記近接センサによる金属走行案内帯の検出状
態に基づいて、走行が制御されることを特徴とする請求
項1又は請求項2記載の自走車の搬送方法。 - 【請求項4】 組立部品を積載した連結、離脱が自由な
作業テーブルを前記作業テーブルの一端を持ち上げた片
持ち状態で自走車と連結し、前記自走車で前記作業テー
ブルを牽引して組立工程へ運び、所定の位置で自走車よ
り作業テーブルを離脱し、その後自走車を自走させて空
の作業テーブルの待機する別の位置で停止させ、警報を
発した後、特別の指示のない場合には、空の作業テーブ
ルを前記片持ち状態で連結してホームポジションに戻
り、特別の指示のある場合には、当該指示に従って自走
車の走行中に所定の作動を行わせることを特徴とする搬
送システム。 - 【請求項5】 駆動手段により駆動される駆動輪を備え
た車体と、 前記車体に設けられ、車体に対して昇降する昇降手段
と、 走行方向前方側に設けられ、路面の凹凸に応じて車体に
対して相対移動し、常に路面との間隔を維持する前記走
行方向に回動可能なバランスユニットと、 前記バランスユニットに取り付けられた近接センサと、 を有する自走車。 - 【請求項6】 前記バランスユニットは、 基部が車体に対して搬送幅方向を軸として回転可能に取
付けられた揺動アームと、 前記揺動アームの先端部に、搬送幅方向を軸として回転
可能に取付けられたアッパーベースと、 このアッパーベースに対して搬送方向を軸として回転可
能に取付けられたロワーベースと、 ロワーベースを路面に対して一定間隔を開けて支持する
キャスタと、 で構成され、 前記近接センサは、前記ロワーベースに取付けられてい
ることを特徴とする請求項5記載の自走車。 - 【請求項7】 前記駆動輪が操舵輪を兼ねた単輪であ
り、前記揺動アームがこの駆動輪の回転軸に回転可能に
取付けられていることを特徴とする請求項6記載の自走
車。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP03922597A JP3247067B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 自走車の搬送方法、搬送システム及び自走車 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP03922597A JP3247067B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 自走車の搬送方法、搬送システム及び自走車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10240347A JPH10240347A (ja) | 1998-09-11 |
JP3247067B2 true JP3247067B2 (ja) | 2002-01-15 |
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ID=12547201
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP03922597A Expired - Fee Related JP3247067B2 (ja) | 1997-02-24 | 1997-02-24 | 自走車の搬送方法、搬送システム及び自走車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3247067B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009146322A (ja) * | 2007-12-18 | 2009-07-02 | Mazda Motor Corp | 無人搬送車を用いた作業システム |
Families Citing this family (3)
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JP7119599B2 (ja) * | 2018-06-05 | 2022-08-17 | 株式会社豊田自動織機 | 追尾車制御装置 |
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-
1997
- 1997-02-24 JP JP03922597A patent/JP3247067B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2009146322A (ja) * | 2007-12-18 | 2009-07-02 | Mazda Motor Corp | 無人搬送車を用いた作業システム |
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