JP2009146322A - 無人搬送車を用いた作業システム - Google Patents

無人搬送車を用いた作業システム Download PDF

Info

Publication number
JP2009146322A
JP2009146322A JP2007325432A JP2007325432A JP2009146322A JP 2009146322 A JP2009146322 A JP 2009146322A JP 2007325432 A JP2007325432 A JP 2007325432A JP 2007325432 A JP2007325432 A JP 2007325432A JP 2009146322 A JP2009146322 A JP 2009146322A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
zone
agv
guided vehicle
automatic guided
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007325432A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4952565B2 (ja
Inventor
Nobuo Kihara
伸雄 木原
Hiroyuki Nishihara
弘之 西原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2007325432A priority Critical patent/JP4952565B2/ja
Publication of JP2009146322A publication Critical patent/JP2009146322A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4952565B2 publication Critical patent/JP4952565B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)
  • Warehouses Or Storage Devices (AREA)

Abstract

【課題】 少ないAGVを用いて並列に配置された作業ゾーンに、効率よくワークを搬送する。
【解決手段】 AGVは台車を着脱可能に連結するとともに、誘導経路が、分岐点と合流点との間に作業ゾーンがそれぞれ配置された複数の分岐路と、合流点から作業が完了したワークを回収する回収ゾーンに至る経路と、合流点と分岐点の間の巡回経路とを有し、各作業ゾーンについて、ワークに対する作業が完了した、または最も早く完了するゾーンを検出する作業完了ゾーン検出手段と、ワークを搭載した台車を牽引するAGVを作業ゾーンに移動させた後、該台車との連結を解除させ、連結解除状態のAGVを巡回経路及び分岐点を経由して作業完了ゾーン検出手段で検出した作業ゾーンに移動させるとともに、該作業ゾーンにおいて、該AGVに作業が完了したワークを搭載した台車を連結させ、これを合流点を経由して回収ゾーンに移動させるAGV制御手段とを有する。
【選択図】 図4

Description

本発明は、無人搬送車を用いた作業ラインを制御するシステムに関し、ファクトリィオートメイションの技術分野に属する。
近年、自動車の生産工場の組み立て作業システムなどにおいて、ワークや部品を搬送する手段として無人搬送車が採用されている。無人搬送車は、工場の床面に敷設された誘導経路を電磁気的または光学的に検出しながら該誘導経路に沿って自動走行する。このような無人搬送車を搬送手段として採用したものとして、例えば特許文献1に記載のものがある。特許文献1に記載の無人搬送車は、台車を牽引して誘導経路上のピッキングゾーンに移動し、そこで作業者によって台車に部品が搭載された後、誘導経路上の該部品が必要な場所に台車を牽引していく。
また、別の例では、無人搬送車がワークを直接搭載し或いはワークを搭載した台車を牽引して作業者が常駐している誘導経路上の作業ゾーンに移動し、作業者が無人搬送車もしくは台車に搭載されたワークに対して組み付けなどの作業を実施する。作業者による作業が完了すると、無人搬送車は誘導経路上の作業済みのワークが必要な場所に移動する。
特開平10−101222公報
ところで、無人搬送車は搬送手段であるが、上述するように、直接もしくは牽引する台車に搭載したワークに作業者が作業を実施しているときなどは停止して搬送手段として機能していないことがある。このことが、無人搬送車を採用している作業システムなどにおいて、無人搬送車の効率的な運行を妨げ、多くの無人搬送車を使用しなければならない理由となっている。
そこで、本発明は、各無人搬送車の停止時間を短く抑制することにより、搬送手段として採用する無人搬送車の数を少なくすることができる無人搬送車を用いた作業システムを提供することを課題とする。
上述の課題を解決するために、本願の請求項1に記載の発明は、誘導経路に沿って移動する無人搬送車によってワークを搭載した台車を牽引し、該ワークを並列に配置された複数の作業ゾーンのいずれか1つに搬送する無人搬送車を用いた作業システムであって、
前記無人搬送車に台車を着脱可能に連結する連結機構が備えられているとともに、
前記誘導経路が、分岐点と合流点との間に前記作業ゾーンがそれぞれ配置された複数の分岐路と、無人搬送車が牽引する台車に新たなワークを搭載するワーク搭載ゾーンから前記分岐点に至る上流側経路と、前記合流点から作業が完了したワークを無人搬送車が牽引する台車から降ろすワーク回収ゾーンに至る下流側経路と、前記合流点から分岐点に無人搬送車を誘導する巡回経路とから構成されており、
各作業ゾーンについて、ワークに対する作業が完了した、または最も早く完了するゾーンを検出する作業完了ゾーン検出手段と、
ワークを搭載した台車を牽引する無人搬送車を前記作業ゾーンに移動させた後、前記連結機構を制御して該台車との連結を解除させ、連結解除状態の無人搬送車を前記巡回経路及び分岐点を経由して前記作業完了ゾーン検出手段で検出した作業ゾーンに移動させるとともに、該作業ゾーンにおいて、前記連結機構を制御して該無人搬送車に作業が完了したワークを搭載した台車を連結させ、これを前記合流点を経由して前記下流側経路に移動させる無人搬送車制御手段とを有することを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、
前記作業完了ゾーン検出手段は、各作業ゾーンへのワークの到着時刻と、各作業ゾーンにおける作業時間とから各作業ゾーンでの作業完了時刻を算出し、現時点で既に作業が完了している、もしくは最も早く完了する作業ゾーンを検出することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、
前記無人搬送車は、搭載したバッテリからの電力により駆動され、
前記巡回経路に、前記バッテリに対する充電を実施する充電ゾーンが設けられていることを特徴とする。
さらにまた、請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、
前記巡回経路に、各作業ゾーンで実施される作業に必要な部品を無人搬送車に搭載するピッキングゾーンが設けられており、
前記無人搬送車制御手段は、前記ピッキングゾーンで部品が搭載された無人搬送車を該部品が必要な作業ゾーンに移動させることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、誘導経路上の分岐点と合流点との間の複数の分岐路上それぞれに配置された複数の作業ゾーンのいずれか1つにワークを搭載した台車を牽引して到着した無人搬送車は、台車との連結を解除する。次に、複数の作業ゾーンの中、作業完了ゾーン検出手段が検出したワークに対する作業が完了した、または最も早く完了する作業ゾーンに巡回経路及び分岐点を介して移動し、そこにある台車と連結する。続いて、作業ゾーンの作業が完了している場合はすぐに、未完了の場合は完了後、無人搬送車は作業が完了したワークを搭載した台車を牽引して、台車から作業が完了したワークを降ろすワーク回収ゾーンに移動する。このように、ワークに対する作業が実施中も、該ワークを作業ゾーンに搬送した無人搬送車は、停止することなく移動している。すなわち、無人搬送車の停止時間が短く抑制されている。これにより、無人搬送車を採用した作業システムにおいて、無人搬送車を効率よく運行でき、それにより無人搬送車の使用台数を小さくすることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、作業完了ゾーン検出手段は、、各作業ゾーンへのワークの到着時刻と、各作業ゾーンにおける作業時間とから各作業ゾーンでの作業完了時刻を算出し、現時点で既に作業が完了している、もしくは最も早く完了する作業ゾーンを検出する。各作業ゾーンにおける作業時間が既知である場合、この作業完了ゾーン検出手段により、無人搬送車は、作業が完了したワークを長時間作業ゾーンに待機させることなく、該作業ゾーンから搬出することができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、巡回経路上に、無人搬送車が搭載するバッテリに対して充電を実施する充電ゾーンが設けられている。これにより、作業システム全体を一時的に停止させて無人搬送車のバッテリに充電することがなくなる。
さらにまた、請求項4に記載の発明によれば、巡回経路上に、作業ゾーンで実施される作業に必要な部品を無人搬送車に搭載するピッキングゾーンが設けられており、無人搬送車制御手段が、ピッキングゾーンで部品が搭載された無人搬送車を該部品が必要な作業ゾーンに移動させる。これにより、各作業ゾーンでワークに対して実施される作業に部品が必要である場合、別途、各作業ゾーンに部品を搬送する手段を作業システムは備える必要がなくなる。
(第1の実施形態)
図1に本発明の第1の実施形態に係る無人搬送車(以下、「AGV」と称する。)を用いた作業システムの作業ラインの構成が示され、図2にAGVの構成が示されている。また、図3は、本システムの制御系が示されている。
図1に符号F1に示す作業ラインは、複数(8台)のAGV01〜08が、無端状の誘導経路r0に沿って移動する作業ラインであり、ワークW1に複数の部品P1を組み付ける組み立てラインである。
誘導経路r0は、工場の床面に磁気テープを貼り付けることにより敷設されている。誘導経路r0は、分岐点Bp1と合流点Mp2との間に並列に配置された3つの分岐路r1、r2、r3と、合流点Mp2から分岐点Bp1に向かってAGV01〜08を誘導する主経路r4(請求の範囲に記載の上流側および下流側経路に対応。)とを有する。
また、誘導経路r0は、合流点Mp2の下流側(AGVの移動方向側)に配置された分岐点Bp2と、分岐点Bp1の上流側に配置された合流点Mp1との間に配置された巡回経路r5を有する。
AGV01〜08はそれぞれ、図2に示すように、駆動モータ10によって駆動される駆動輪12と、操舵モータ14によって操舵角が制御される操舵輪16とを有し、誘導経路検出器18の誘導経路r0の検出結果に基づいて操舵モータ14を制御することにより、該誘導経路r0に沿って移動するように構成されている。なお、駆動モータ10、操舵モータ14、誘導経路検出器18などの動力源として、AGV01〜08それぞれはバッテリ20を搭載している。
また、AGV01〜08それぞれは、ワークW1や部品P1を載せた台車Cと着脱可能に連結するための連結機構22を有する。連結機構22は、鉛直方向に進退する連結ピン24を有し、この連結ピン24が台車Cのベース26に設けられた連結穴28に挿入されることにより、AGVと台車Cが連結される。これにより、AGV01〜08は、台車Cを牽引することができる、また牽引していた台車Cを切り離すことができる。この連結機構22(連結ピン24の進退)は、図3に示すAGV制御装置(請求の範囲に記載の無人搬送車制御手段に対応。)200によって制御されている。
AGV01〜08に牽引される台車Cは、ベース26と床面との間にAGVを配置するスペースを確保する、またAGVとの連結が解除されても自立走行可能とするために、キャスタ30を備えている。また、ベース26上に、ワークW1を載せるテーブル32と、部品P1を載せるテーブル34とを有する。ワークW1用のテーブル32は、作業者の身長に合わせてワークW1の高さを調節する昇降装置36を介してベース26上に設けられている。
図1に示すように、誘導経路r0において、AGV01〜08を停止させる位置の床面に番地板A1〜9が設置されている。AGV01〜08はそれぞれ、この番地板A1〜A9を検出する番地板検出器38を下部に有し、この検出器38が番地板を検出すると停止するように構成されている。また、AGV01〜08それぞれは、停止している番地板を示す停止番地信号を識別番号信号ともに、図3に示すAGV制御装置200に送信するように構成されている。この識別番号信号は、AGV制御装置200に種々の信号を送信するときは必ず送信される。AGV制御装置200は、受信した停止番地信号と識別番号信号とにより、AGV01〜08それぞれが作業ラインF1(誘導経路r0)のどの位置に停止しているかを確認する。
また、停止したAGV01〜08は、AGV制御装置200からの発車信号を受けて発進するように構成されている(AGV制御装置200が発車信号を送信するタイミングについては後述する。)。したがって、AGV制御装置200は、AGV01〜08それぞれから最後に送信された停止番地信号と、発車信号の送信の有無により、各AGVがどこに向かって移動中であるか、またはどこで停止しているかを確認している。例えば、AGVからの番地板A1を示す停止番地信号を受信し、該AGVに発車信号を送信したときは、該AGVが番地板A2に向かって移動していることを意味する。また、AGV制御装置200は、受信した停止番地信号および識別番号信号と、送信した発車信号との履歴をデータとして記憶している(AGVの運行データを記憶している。)。
なお、AGV01〜08それぞれとAGV制御装置200の通信は、各AGVが備える無線装置40と、AGV制御装置200が備える、作業ラインF1が存在する工場内に配置されている無線装置202とが無線通信することにより実行される。
また、誘導経路r0上には、複数のゾーンZ1〜2、Z3a〜3c、Z4が設けられている。
ゾーンZ1は、主経路r4上に設けられており、作業者H1によってAGV01〜08が牽引する台車Cのテーブル32上にワークW1が搭載されるゾーンである(以下、「搭載ゾーン」と称する。)。搭載ゾーンZ1には、AGV01〜08を停止させるための番地板A1が設置されている。ワークW1の搭載が完了すると作業者H1によって押される搭載完了ボタン(図示せず)が搭載ゾーンZ1に設置されており、この完了ボタンが押されると、AGV制御装置200は、番地板A1に停止中のAGVが牽引する台車Cに対するワークW1の搭載が完了したとして、該AGVに発車信号を送信する。
ゾーンZ2は、主経路r4上の搭載ゾーンZ1と合流点Mp1との間に設けられており、作業者H2により、AGV01〜08が牽引するワークW1が搭載された台車Cのテーブル34上に該ワークW1に組み付ける部品P1が、部品棚S1から搭載されるゾーンである(以下、「ピッキングゾーン」と称する。)。ピッキングゾーンZ2にはAGV01〜08を停止させるための番地板A2が設置されている。ピッキング作業が完了すると作業者H2によって押されるピッキング完了ボタン(図示せず)がピッキングゾーンZ2に設置されており、この完了ボタンが押されると、AGV制御装置200は、番地板A2に停止中のAGVが牽引する台車Cに対する部品P1の搭載が完了したとして、該AGVに発車信号を送信する。
ゾーンZ3a〜3c(請求の範囲に記載の作業ゾーンに対応。)は、1つずつ分岐路r1〜3上に設けられ、AGV01〜08が台車Cに搭載して搬送してきたワークW1に、ともに搬送されてきた部品P1が各ゾーンに常駐する作業者H3〜5によって組み付けられる(例えば、自動車のサブアセンブリを組み立てる)ゾーンである(以下、「作業ゾーン」と称する。)。作業ゾーンZ3a〜3cには、1つずつAGV01〜08を停止させるための番地板A4〜A6が設置されている。
ゾーンZ4は、主経路r4上の分岐点Bp2と搭載ゾーンZ1との間に設けられており、作業者H6により、組み付け作業が完了したワークW1(部品P1が組み付けられたワークW1)がAGV01〜08が牽引してきた台車Cのテーブル32から降ろされて回収されるゾーンである(以下、「回収ゾーン」と称する。)。回収ゾーンZ4には、AGV01〜08を停止させるための番地板A9が設置されている。回収作業が完了すると作業者H6によって押される回収完了ボタン(図示せず)が回収ゾーンZ4に設置されており、この完了ボタンが押されると、AGV制御装置200は、番地板A9に停止中のAGVが牽引する台車Cから組み付け作業が完了したワークW1が回収されたとして、該AGVに発車信号を送信する。この発車信号を受信したAGVは、空の台車Cを牽引しながら搭載ゾーンZ1に向かって移動する。
また、搭載ゾーンZ1、ピッキングゾーンZ2、作業ゾーンZ3a〜3c、および回収ゾーンZ4以外に、AGV01〜08それぞれが搭載するバッテリ20を充電する充電装置BCが配置された充電ゾーンZ5が巡回経路r5上に設けられている。充電ゾーンZ5には、AGV01〜08を停止させるための番地板A8が設置されている。充電装置BCは、番地板A8に停止中のAGV01〜08それぞれのバッテリ20に充電するように構成されており、その充電が完了すると、AGV制御装置200に充電完了信号を送信するように構成されている。充電完了信号を受信すると、AGV制御装置200は、番地板A8に停止中のAGVのバッテリ20への充電が完了したとして、該AGVに発車信号を送信する。この発車信号を受信したAGVは、合流点Mp1に向かって移動する。
上述した以外の番地板A3は、3つの分岐路r1〜3に分岐する分岐点Bp1の上流側(かつ合流点Mp1の下流側)に配置されており、A7は主経路r4と巡回経路r5に分岐する分岐点Bp1の上流側(かつ合流点Mp2の下流側)に配置されている。AGV01〜08は、番地板A3に停止すると、AGV制御装置200からの行先信号(分岐路r1〜r3のいずれか1つにAGVを移動させる信号で発車信号の1つ)に基づいて、分岐路r1〜r3のいずれか1つに移動するように構成されている。また、番地板A7に停止すると、AGV制御装置200からの行先信号(主経路r4または巡回経路r5のいずれか一方にAGVを移動させる信号で発車信号の1つ)に基づいて、主経路r4または巡回経路r5のいずれか一方に移動するように構成されている。
ここからは、AGV制御装置200が実行するAGV01〜08の制御の内容について説明する。説明は、1つのAGVに対して実行される、作業者H1〜6が実施する行動(搭載、ピッキング、作業、および回収)や、AGV制御装置200の種々の制御の順番を示した図4を参照しながら行う。理解を容易にするために、部分的にAGVの視点で説明する。
まず、S300に示すように、AGVは、図1に示すAGV01のように、搭載ゾーンZ1において牽引する空の台車CにワークW1が作業者H1によって搭載される。ワークW1搭載完了後、AGVは、上述したようにAGV制御装置200からの発車信号を受信してピッキングゾーンZ2に向かって移動する。
次に、S310に示すように、AGVは、図1に示すAGV02のように、ピッキングゾーンZ2において牽引する台車Cに部品P1が作業者H2によって搭載される。部品P1搭載完了後、上述したようにAGV制御装置200からの発車信号を受信して分岐点Bp1に向かって移動する。
続いて、AGVは、S320に示すように、番地板A3を検出してそこで停止する。停止後、上述したように、AGV制御装置200に停止番地信号と識別番号信号とを送信する。2つの信号を受信したAGV制御装置200は、2つの信号を送信したAGVの連結機構22の連結状態を確認し(すなわち、台車Cを牽引しているかいないかを確認し)、台車Cと連結状態であることを確認した後、該AGVが向かうべき、作業ゾーンZ3a〜3cのいずれか1つを決定する。
このために、AGV制御装置200は、図3に示すように、作業ゾーンZ3a〜3cそれぞれについて、ワークW1が到着した時刻(言い換えると、作業開始時刻)を記憶する作業開始時刻記憶部204を有する。具体的には、作業開始時刻記憶部204は、作業ゾーンZ3a〜3cそれぞれについて、ワークW1と部品P1とが搭載された台車Cを牽引して対応する番地板に停止したAGVから送信された停止番地信号と識別番号信号とを受信した時刻を記憶する。作業開始時刻記憶部204は、作業ゾーンZ3a〜3cそれぞれについて、新たなワークW1に対して作業が開始される度に、その作業開始時刻を記憶する(上書き記憶する。)。
AGV制御装置200は、作業開始時刻記憶部204が記憶する作業ゾーンZ3a〜3cそれぞれについての作業開始時刻を参照し、参照した時刻のうち最も過去の時刻の作業ゾーン(すなわち作業が完了しているまたはまもなく作業が完了するゾーン)に移動させる行先信号を、番地板A3に停止している、ワークW1と部品P1が搭載された台車Cを牽引しているAGVに送信する。この信号を受信したAGVは、作業ゾーン3a〜3c中、行先信号が指定するゾーンに向かって移動する。そして、S330に示すように、ゾーン3a〜3c中、行先信号が指定するゾーン、言い換えると、搬送しているワークW1に対して組み付け作業が実施されるゾーンに到着する。
S340に示すように、作業ゾーンZ3a〜3cいずれか1つにワークW1と部品P1とが搭載された台車Cを牽引してきたAGVは、AGV制御装置200が連結機構22を制御することにより、該台車Cとの連結を解除する。そして、台車Cとの連結を解除したAGVは、AGV制御装置200が送信した発車信号を受信して、図1に示すAGV03のように分岐点Bp2に向かって移動する。これにより、図1の作業ゾーンZ3bのように、ワークW1と部品P1とが搭載された台車Cが該作業ゾーンに残される。
図1に示すAGV03のように、ゾーンZ3a〜3cいずれか1つにおいて台車Cを残してきたAGVは、S350に示すように、番地板A7を検出してそこで停止する。停止後、上述したように、AGV制御装置200に停止番地信号と識別番号信号を送信する。2つの信号を受信したAGV制御装置200は、2つの信号を送信したAGVの連結機構22の連結状態を確認し(すなわち、台車Cを牽引しているかいないかを確認し)、台車Cと連結解除状態であることを確認した後、巡回経路r5に移動させる行先信号を、該AGVに送信する。この行先信号を受信したAGVは、充電ゾーンZ5に向かって移動する。
図1のAGV04のように、AGVは充電ゾーンZ5に到着すると(番地板A8を検出して停止すると)、S360に示すように、そのバッテリ20が充電装置BCにより充電される。AGV制御装置200は、上述したように、充電装置BCからの充電完了信号を受信すると、該充電装置BCにバッテリ20が充電されていたAGVに発車信号を送信する。この発車信号を受信したAGVは、合流点Mp1を通過して再び分岐点Bp1に向かって移動する。
S360に続くS370に示すように、充電ゾーンZ5で充電されたAGVは、番地板A3を検出してそこで停止する。停止後、上述したように、AGV制御装置200に停止番地信号と識別番号信号を送信する。2つの信号を受信したAGV制御装置200は、2つの信号を送信したAGVの連結機構22の連結状態を確認し(すなわち、台車Cを牽引しているかいないかを確認し)、台車Cと連結解除状態であることを確認した後、該AGVが向かうべき、ゾーンZ3a〜3cのいずれか1つを決定する。
このために、AGV制御装置200は、図3に示すように、組み付け作業が実施されるゾーンZ3a〜3cそれぞれについて、作業者H3〜H5それぞれがワークW1に部品P1を組み付ける作業を完了させるまでに必要な作業時間を記憶する作業時間記憶部206と、作業時間記憶部206が記憶する作業時間と作業開始時刻記憶部204が記憶する作業開始時刻とから作業が完了する時刻を算出し、現時点で既に作業が完了している、もしくは最も早く完了するゾーンを検出する作業完了ゾーン検出部208とを有する。
具体的に説明すると、作業時間記憶部206は、予め管理者から与えられた、作業者H3〜H5それぞれの熟練度によって異なる作業時間、すなわち作業ゾーンZ3a〜3cそれぞれにおける作業時間を記憶している。
また、作業完了ゾーン検出部208は、作業ゾーンZ3a〜3cそれぞれについて、作業開始時刻記憶部204が記憶する作業開始時刻から作業時間記憶部106が記憶する作業時間だけ経過した時刻を作業完了時刻として算出する。そして、その算出した作業ゾーンZ3a〜3cそれぞれについての作業完了時刻の中、最も過去の時刻の作業ゾーンを検出する。すなわち、現時点(台車Cと連結解除状態のAGVが番地板A3に停止している時点)で既に作業が完了している、もしくは最も早く完了する作業ゾーンを、3つの作業ゾーンZ3a〜3cの中から検出する。
AGV制御装置200は、作業完了検出部208が検出した作業ゾーンに移動させる行先信号を、番地板A3に停止している、台車Cと連結していないAGVに送信する。そして、この行先信号を受信したAGVは、行先信号が指定する作業ゾーンに向かって移動する。そして、S380に示すように、行先信号が指定する作業ゾーン、言い換えると、ワークW1に対する組み付け作業が完了している、または最も早く完了する作業ゾーンに到着する。
図1に示すAGV05のように組み付け作業が完了したゾーンに到着したAGVは、S390に示すように、AGV制御装置200が連結機構22を制御することにより、該ゾーンにおいて組み付け作業が完了したワークW1が搭載されている台車Cと連結する。台車Cと連結したAGVは、AGV制御装置200が送信した発車信号を受信して、分岐点Bp2に向かって移動する。これにより、組み付け作業が完了したワークW1が作業ゾーンから搬出される。
作業ゾーンから組み付け作業が完了したワークW1を搬出したAGVは、S400に示すように、番地板A7を検出してそこで停止する。停止後、上述したように、AGV制御装置200に停止番地信号と識別番号信号を送信する。2つの信号を受信したAGV制御装置200は、2つの信号を送信したAGVの連結機構22の連結状態を確認し(すなわち、台車Cを牽引しているかいないかを確認し)、台車Cと連結状態であることを確認した後、主経路r4に移動させる行先信号を、該AGVに送信する。この行先信号を受信したAGVは、図1のAGV06のように、回収ゾーンZ4に向かって移動する。
最後に、図1のAGV07ように、回収ゾーンZ4に到着したAGVは、S410に示すように、組み付け作業が完了したワークW1が牽引する台車Cから降ろされて回収される。組み付け作業完了済みのワークW1回収完了後、AGVは、AGV制御装置200からの発車信号を受信して、図1のAGV08のように空の台車Cを牽引しながら搭載ゾーン1に向かって移動する(S300に戻る。)。
なお、補足すると、作業ゾーンZ3a〜3cのいずれか1つにワークW1を搬送したAGVが、必ず、組み付け作業完了後の該ワークW1を該ゾーンから搬出するわけではない。また、組み付け作業が完了したワークW1を作業ゾーンから短い時間で搬出できる台数のAGVが、作業ラインF1において採用されている(誘導経路r0上を移動している。)。
本実施形態によれば、ワークW1に対する組み付け作業が実施中も、該ワークW1を作業ゾーンに搬送したAGVは、停止することなく移動している(番地板を検出したときは一時的に停止する。)。すなわち、AGVの停止時間が短く抑制されている。これにより、AGVを採用した作業システムにおいて、AGVを効率よく運行でき、それによりAGVの使用台数を小さくすることができる。
また、作業完了ゾーン検出部208により、AGVは、組み付け作業が完了したワークW1を長時間作業ゾーンに待機させることなく、該作業ゾーンから搬出することができる。すなわち、まもなく組み付け作業が完了する作業ゾーンにAGVは移動することができ、作業完了直後に、組み付け作業が完了したワークW1を作業ゾーンから搬出することができる。
さらに、巡回経路r4上に、AGVが搭載するバッテリ20に対して充電を充電装置BCを介して実施する充電ゾーンZ5が設けられている。これにより、作業システム全体を一時的に停止させてAGVのバッテリ20に充電することがなくなる。また、AGVが台車Cを牽引していないとき(ワークW1や部品P1を搬送していないとき)に該AGVに充電されるため、作業システムにおけるワークW1や部品P1の搬送効率が一定に維持される。
(第2の実施形態)
ここからは、本発明の第2の実施形態に係るAGVを用いた作業システムを説明する。
上述の第1の実施形態と同一の作業が実施される作業システム、すなわち作業ゾーンにおいてワークに対して部品を組み付ける作業が実施される作業システムであるが、巡回経路上にピッキングゾーンが配置されている点で第1の実施形態と異なる。しかしながら、作業システムの構成要素は、第1の実施形態の構成要素と同一のものが多いので、同一の構成要素の説明は省略する。
図5に本発明の第2の実施形態に係るAGVを用いた作業システムの作業ラインの構成が示され、図6にそのAGVの構成が示されている。また、図7は、本実施形態のシステムの制御系が示されている。
図5に符号F11に示す作業ラインは、複数(8台)のAGV11〜18が、無端状の誘導経路r10に沿って移動する作業ラインであり、ワークW11に複数の部品P11を組み付ける組み立てラインである。
誘導経路r10は、分岐点Bp11と合流点Mp12との間に並列に配置された3つの分岐路r11、r12、r13と、合流点Mp12から分岐点Bp11に向かってAGV11〜20を誘導する主経路r14とを有する。
また、誘導経路r10は、合流点Mp12の下流側に配置された分岐点Bp12と、分岐点Bp11の上流側に配置された合流点Mp11との間に配置された巡回経路r15を有する。
AGV11〜18それぞれは、図6に示すように、連結機構を2つ備える以外は、第1の実施形態のAGV01〜08と同一である(第1の実施形態のAGVの構成要素と同一の構成要素には、第1の実施形態の構成要素に付された符号の数字に100を足した数字の符号が付されている。)。
本実施形態では、ワークW1と部品P1とを同一の台車Cに搭載する第1の実施形態と異なり、ワークW11を搭載する台車WCと、部品P11を搭載する台車PCとを使用する。そのために、AGV011〜18それぞれは、図6に示すように、ワークW11を搭載する台車WCと着脱可能に連結するための連結機構122aと、部品P11を搭載する台車PCと着脱可能に連結するための連結機構122bとを有する。2つの連結機構122a、122bの構造は、第1の実施形態の連結機構22と同一であるため、説明は省略する。
図5に示すように、誘導経路r10において、AGV11〜18を停止させる位置の床面に番地板A11〜18が設置されている。この番地板A11〜18を検出して停止し、その後発進する動作は、第1のAGV01〜08と同一であるため省略する。
また、誘導経路r10上には、複数のゾーンZ11、Z12、Z13a〜13c、Z14が設けられている。
ゾーンZ11は、主経路r14上に設けられており、第1の実施形態のゾーンZ1とほぼ同一の搭載ゾーンである。ただし、ワーク専用の台車WCにワークW11を搭載する点で異なる。
ゾーンZ12は、巡回経路r15上に設けられており、第1の実施形態のゾーンZ2とほぼ同一のピッキングゾーンである。ただし、部品専用の台車PCに部品P11を搭載する点で異なる。
ゾーンZ13a〜13c(請求の範囲に記載の作業ゾーンに対応。)は、1つずつ分岐路r11〜13上に設けられ、第1の実施形態とゾーンZ3a〜3cと同一の作業ゾーンである。
ゾーンZ14は、主経路r14上の分岐点Bp12と搭載ゾーンZ11との間に設けられており、第1の実施形態のゾーンZと同一の回収ゾーンである。
ここからは、図7に示すAGV制御装置400が実行する、第1の実施形態と異なるAGV11〜18の制御の内容について図5を参照しながら説明する。理解を容易にするために、部分的にAGVの視点で説明する。
本実施形態のAGV制御装置400は、3つの分岐路r11〜13に分岐する分岐点Bp11の上流側(かつ合流点Mp11の下流側)に配置されたA12と、主経路r14と巡回経路r15に分岐する分岐点Bp12の上流側(かつ合流点Mp2の下流側)に配置されたA16に停止したAGVに対して、第1の実施形態と異なる動作を実行させる。
まず、番地板A16に停止したAGVに対して実行させる動作について説明する。
番地板A16に停止したAGVが組み付け作業が完了したワークW11を搭載したワーク用台車WCと空の部品用台車PCとを牽引している場合、AGV制御装置400は、連結機構122bを制御して、該AGVと部品用台車PCとの連結を解除し、AGV13のように、番地板16に部品用台車PCを残して、回収ゾーンZ14に移動させる(主経路r14に移動させる行先信号を送信する。)。
一方、番地板A16に停止したAGVがワーク用台車WCと部品用台車PCのいずれも牽引していない場合、該AGVを巡回経路r15に移動させる(巡回経路r15に移動させる行先信号を送信する。)。また、このとき、AGV制御装置400は、番地板16には部品用台車PCが存在しているので、該台車PCを牽引してAGVを巡回経路r15に移動させるか否かを、該AGVが巡回経路r15と分岐点Bp11を介して作業ゾーンに到着するタイミングに空きの作業ゾーン(すなわちワーク用台車WCと部品用台車PCとが存在しない、すなわち作業が実施されていない作業ゾーン)があって且つ該タイミング前に通過する番地板A12にワークW11を搭載したワーク用台車WCが存在している状況であるか否かで判定する。作業ゾーン到着タイミングで空きの作業ゾーンがあって該タイミング前に通過する番地板A12にワークW11を搭載したワーク用台車WCが存在している場合、AGV18のように番地板A16から巡回経路r15に移動するAGVに、該番地板A16に存在する部品用台車PCを牽引させる(AGV制御装置400が連結機構122bを制御してAGVと部品用台車PCとを連結する。)。そうでない場合、部品用台車PCを牽引させずにAGVを巡回経路r15に移動させ、ピッキングゾーンZ12の番地板A17に停止した該AGVにすぐに発車信号を送信する。この発車信号を受信したAGVは、分岐点Bp11に向かって移動する。
次に番地板A12に停止したAGVに対して実行させる動作について説明する。
番地板A12に停止するAGVは、搭載ゾーンZ11においてワーク11が搭載されたワーク用台車WCを牽引している主経路r14に沿って移動してきたAGVと、番地板A16で連結した部品用台車PCを牽引し、ピッキングゾーンZ12で該台車PCに部品P11が搭載された巡回経路r15に沿って移動してきたAGVと、台車WCまたはPCいずれも牽引していない巡回経路r15に沿って移動してきたAGVのいずれかである。
ワークW11を搭載したワーク用台車WCを牽引してきたAGVが番地板A12に停止した場合、AGV制御装置400は、該台車WCと該AGVとの連結を解除する(連結機構122aを制御して連結解除する。)。次に、番地板A16に部品用台車PCが存在する場合は、AGVを、3つの作業ゾーンZ13a〜13cの中、他のAGVが存在しない作業ゾーンに移動させ(該当する行先信号を送信する。)、該作業ゾーンの番地板に停止した該AGVにすぐに発車信号を送信する。一方、番地板A16に部品用台車PCが存在しない場合は、AGV制御装置400は、作業完了ゾーン検出部408(第1の実施形態の作業完了ゾーン検出部208と同一で、作業が完了している、または最も早く完了する作業ゾーンを検出する)した作業ゾーンにAGVをAGV12のように移動させ(該当する行先信号を送信する。)、該作業ゾーンに到着したAGVと該作業ゾーンに存在するワーク用台車WCと部品用台車PCとを連結する(2つの連結機構122a、122bを制御して連結する。)。そして、連結時に作業が完了している場合はすぐに、そうでない場合は作業完了後に発車信号を送信して、作業が完了したW11を搭載するワーク用台車WCおよび部品用台車PCと連結したAGVを分岐点Bp12に向かって移動させる。
AGV16のように、番地板A16で連結した部品用台車PCを牽引し、ピッキングゾーンZ12で該台車PCに部品P11が搭載された巡回経路r15に沿って移動してきたAGVが番地板A12に停止した場合、該番地板A12にはワークW11を搭載したワーク用台車WCが存在するので、AGV制御装置400は、該AGVと該台車WCとを連結し連結機構122aを制御して連結し)、空きの作業ゾーンに移動させる(該当する行先信号を送信する。)。そして、空きの作業ゾーン到着後、AGVと2つの台車WC、PCとの連結を解除して、AGV17のように、該AGVを分岐点Bp12に向かって移動させる。
台車WCまたはPCいずれも牽引していない巡回経路r15に沿って移動してきたAGVが番地板12に停止した場合、AGV制御装置400は、番地板A16に部品用台車PCが存在する場合は、AGVを、3つの作業ゾーンZ13a〜13cの中、他のAGVが存在しない作業ゾーンに移動させ(該当する行先信号を送信する。)、該作業ゾーンの番地板に停止した該AGVにすぐに発車信号を送信する。一方、番地板A16に部品用台車PCが存在しない場合は、AGV制御装置400は、作業完了ゾーン検出部408した作業ゾーンにAGVを移動させ、該作業ゾーンに到着したAGVと該作業ゾーンに存在するワーク用台車WCと部品用台車PCとを連結する。そして、連結時に作業が完了している場合はすぐに、そうでない場合は作業完了後に、発車信号を送信して、作業が完了したW11を搭載するワーク用台車WCおよび部品用台車PCと連結したAGVを分岐点Bp12に向かって移動させる。
本実施形態によれば、第1の実施形態のAGV制御装置100に比べて(第1の実施形態の場合、図4に示すように各AGVの動作は同一である。)、AGV制御装置400のAGVの動作の制御は複雑になるが(AGVの動作は、状況によって異なる)、主経路上にピッキングゾーンが設けることが不可能な場合、本実施形態は有効である。第1の実施形態において、ピッキングゾーンが主経路上に設けられない場合、別途、無人搬送車とは異なる、作業ゾーンに部品を搬送する手段を設ける必要がある。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、上述する2つの実施形態以外に、別の実施形態が考えられる。その実施形態に係るAGVを用いた作業システムの作業ラインの構成を図8に示す。
図8に示す作業ラインF21のAGV21〜29それぞれは第1の実施形態のAGVと同一であり、台車Cは第1の実施形態の台車Cであり、部品用台車PCは第2の実施形態の部品用台車PCである。AGV21〜29の連結機構は、台車Cと部品用台車PCとに連結可能であり、AGV21〜29はいずれか一方の台車のみと連結する(第2の実施形態のAGVのように、2つの台車と連結しない。)。
また、作業ラインF21は、第2の実施形態の作業ラインF11とほぼ同一であるが、巡回経路r25上においてピッキングゾーンZ23の上流側に番地板29が、また下流側に番地板A30が配置されるとともに、主経路r24上において、搭載ゾーンZ21の下流側に、新たなゾーンZ25が設けられている点で異なる。
理解を容易にするために、本実施形態の特徴をAGVの視点から説明する。
まず、AGVは、AGV21のように搭載ゾーンZ21でワークW21が牽引する台車Cに搭載された後、ゾーンZ25に向かって移動する。
AGV22のように、ゾーンZ25に到着したAGVは、牽引する台車CにワークW21に組み付ける部品P21をひとまとめにした状態(例えば複数の部品P1が部品収納箱に収納された状態)で作業者H27によって搭載される。
台車CにワークW21とひとまとめにした状態の部品P21とを搭載したAGVは、作業ゾーンZ22a〜Z22cのいずれか1つに移動し、AGV23のように到着した後、台車Cとの連結を解除する。そして、分岐点Bp22を通過して、AGV24のように巡回経路r25を移動する。
巡回経路r25を移動してAGVは、番地板A29に停止する。そこで、番地板A29に存在する部品用台車PCと連結する。そして、ピッキングゾーンZ23に移動し、AGV25のように、牽引する部品用台車PCに部品P21が部品棚S21から作業者H25により搭載される。このとき、部品P21は一まとめにされる(例えば、台車PC上に部品収納箱が搭載された後、その収納箱内に部品P21が収納される。)。
ピッキングゾーンZ23において部品P21が牽引する台車PCに搭載されたAGVは、番地板30に停止する。そこで、部品P21が搭載された台車PCとの連結を解除し、AGV26やAGV27のようにAGV制御装置の作業完了ゾーン検出部が検出した作業ゾーンに向かって移動する。
作業ゾーンに移動したAGVは、作業が完了したワークW21を搭載した台車Cと連結し、AGV28のように、該台車Cを回収ゾーンZ24に牽引する。そして、AGV29のように、回収ゾーンZ24において作業が完了したワークW21が回収された後、搭載ゾーンZ21に移動する。
番地板A30においてAGVと連結解除されて残された部品用台車PCは、搭載する部品PCが、AGVとは別の搬送手段M1(例えば、作業者)によってゾーンZ25に搬送される。それにより、空になった部品用台車PCは、別の搬送手段M2(例えば、作業者)により、番地板29に搬送される。
本実施形態よれば、第2の実施形態のように巡回経路にピッキングゾーンが設けられている作業システムにおいて、第1の実施形態のように、各AGVの動作を同一にすることができる。
また、上述の3つの実施形態の場合、作業ゾーンで実施される作業は、ワークに部品を組み付ける組み付け作業であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、複数の分岐路上でワークに対して加工または検査を行う作業システムにも本発明は適用可能である(この場合、第1の実施形態の作業システムからピッキングゾーンが除かれたものになる。)。
以上のように本発明によれば、各無人搬送車の停止時間を短く抑制することができ、それにより、搬送手段として採用する無人搬送車の数を少なくすることができる無人搬送車を用いた作業システムを提供することができる。したがって、無人搬送車を用いる生産分野において好適に利用される可能性がある。
本発明の第1の実施形態の作業システムの作業ラインの構成を概略的に示す図である。 図1に示す無人搬送車(AGV)の構成を概略的に示す図である。 図1に示す作業システムの制御系を示す図である。 各AGVの動作内容を示す図である。 本発明の第2の実施形態の作業システムの作業ラインの構成を概略的に示す図である。 図5に示す無人搬送車(AGV)の構成を概略的に示す図である。 図1に示す作業システムの制御系を示す図である。 第1および第2の実施形態とは別の実施形態の作業システムの作業ラインの構成を概略的に示す図である。
符号の説明
Z1 搭載ゾーン
Z2 ピッキングゾーン
Z3a〜3c 作業ゾーン
Z4 回収ゾーン
Z5 充電ゾーン
A1〜A9 番地板
W1 ワーク
P1 部品
C 台車
20 バッテリ

Claims (4)

  1. 誘導経路に沿って移動する無人搬送車によってワークを搭載した台車を牽引し、該ワークを並列に配置された複数の作業ゾーンのいずれか1つに搬送する無人搬送車を用いた作業システムであって、
    前記無人搬送車に台車を着脱可能に連結する連結機構が備えられているとともに、
    前記誘導経路が、分岐点と合流点との間に前記作業ゾーンがそれぞれ配置された複数の分岐路と、無人搬送車が牽引する台車に新たなワークを搭載するワーク搭載ゾーンから前記分岐点に至る上流側経路と、前記合流点から作業が完了したワークを無人搬送車が牽引する台車から降ろすワーク回収ゾーンに至る下流側経路と、前記合流点から分岐点に無人搬送車を誘導する巡回経路とから構成されており、
    各作業ゾーンについて、ワークに対する作業が完了した、または最も早く完了するゾーンを検出する作業完了ゾーン検出手段と、
    ワークを搭載した台車を牽引する無人搬送車を前記作業ゾーンに移動させた後、前記連結機構を制御して該台車との連結を解除させ、連結解除状態の無人搬送車を前記巡回経路及び分岐点を経由して前記作業完了ゾーン検出手段で検出した作業ゾーンに移動させるとともに、該作業ゾーンにおいて、前記連結機構を制御して該無人搬送車に作業が完了したワークを搭載した台車を連結させ、これを前記合流点を経由して前記下流側経路に移動させる無人搬送車制御手段とを有することを特徴とする無人搬送車を用いた作業システム。
  2. 請求項1に記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、
    前記作業完了ゾーン検出手段は、各作業ゾーンへのワークの到着時刻と、各作業ゾーンにおける作業時間とから各作業ゾーンでの作業完了時刻を算出し、現時点で既に作業が完了している、もしくは最も早く完了する作業ゾーンを検出することを特徴とする無人搬送車を用いた作業システム。
  3. 請求項1または2に記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、
    前記無人搬送車は、搭載したバッテリからの電力により駆動され、
    前記巡回経路に、前記バッテリに対する充電を実施する充電ゾーンが設けられていることを特徴とする無人搬送車を用いた作業システム。
  4. 請求項1または2に記載の無人搬送車を用いた作業システムにおいて、
    前記巡回経路に、各作業ゾーンで実施される作業に必要な部品を無人搬送車に搭載するピッキングゾーンが設けられており、
    前記無人搬送車制御手段は、前記ピッキングゾーンで部品が搭載された無人搬送車を該部品が必要な作業ゾーンに移動させることを特徴とする無人搬送車を用いた作業システム。
JP2007325432A 2007-12-18 2007-12-18 無人搬送車を用いた作業システム Expired - Fee Related JP4952565B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007325432A JP4952565B2 (ja) 2007-12-18 2007-12-18 無人搬送車を用いた作業システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007325432A JP4952565B2 (ja) 2007-12-18 2007-12-18 無人搬送車を用いた作業システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009146322A true JP2009146322A (ja) 2009-07-02
JP4952565B2 JP4952565B2 (ja) 2012-06-13

Family

ID=40916825

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007325432A Expired - Fee Related JP4952565B2 (ja) 2007-12-18 2007-12-18 無人搬送車を用いた作業システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4952565B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7991521B2 (en) * 2006-02-01 2011-08-02 Jervis B. Webb Company Variable path automated guided vehicle
JP2013533450A (ja) * 2010-05-28 2013-08-22 クボティックス インコーポレイテッド ヘリオスタット再配置システムおよび方法
WO2018010650A1 (zh) * 2016-07-11 2018-01-18 苏州宝时得电动工具有限公司 自动工作系统及自移动园艺设备的回归控制方法
CN108876269A (zh) * 2018-09-12 2018-11-23 广州汽车集团乘用车(杭州)有限公司 基于agv的物料自动配送系统及自动配送方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03111910A (ja) * 1989-09-26 1991-05-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無人搬送装置
JP3247067B2 (ja) * 1997-02-24 2002-01-15 富士機器工業株式会社 自走車の搬送方法、搬送システム及び自走車
JP2006164013A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Shigeru Co Ltd 自走型搬送車

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03111910A (ja) * 1989-09-26 1991-05-13 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無人搬送装置
JP3247067B2 (ja) * 1997-02-24 2002-01-15 富士機器工業株式会社 自走車の搬送方法、搬送システム及び自走車
JP2006164013A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Shigeru Co Ltd 自走型搬送車

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7991521B2 (en) * 2006-02-01 2011-08-02 Jervis B. Webb Company Variable path automated guided vehicle
JP2013533450A (ja) * 2010-05-28 2013-08-22 クボティックス インコーポレイテッド ヘリオスタット再配置システムおよび方法
WO2018010650A1 (zh) * 2016-07-11 2018-01-18 苏州宝时得电动工具有限公司 自动工作系统及自移动园艺设备的回归控制方法
CN107608341A (zh) * 2016-07-11 2018-01-19 苏州宝时得电动工具有限公司 自动工作系统及自移动园艺设备的回归控制方法
CN108876269A (zh) * 2018-09-12 2018-11-23 广州汽车集团乘用车(杭州)有限公司 基于agv的物料自动配送系统及自动配送方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4952565B2 (ja) 2012-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4539887B2 (ja) 搬送用自走車の充電管理方法及びシステム
CN103135548B (zh) 一种无人搬运小车及其驱动控制系统
CN106477258B (zh) 物品运送设备
CN107091637B (zh) 一种基于磁导航的自动化调度系统
US20110106294A1 (en) Automatic battery exchange system for mobile vehicles
KR20180092875A (ko) 물품 반송 설비
JP4971326B2 (ja) 自動搬送車とワーク積載台車とによるワーク搬送設備システム
JP3928193B2 (ja) 台車の積込み装置
JP4952565B2 (ja) 無人搬送車を用いた作業システム
JP3488765B2 (ja) 台車用けん引車
JP4478875B2 (ja) 搬送装置
JPH06297276A (ja) 生産ラインにおける部品の供給方法
WO2023084637A1 (ja) 搬送システム、及び搬送制御方法
JP2005352855A (ja) 生産ラインシステム
JP4217835B2 (ja) 接続構造とこれを備えた物品誘導システム
JPH08290710A (ja) 無人搬送台車
JPH07330131A (ja) 台車使用の搬送装置
JPH101217A (ja) 有軌道台車を用いた物流システム
JP2019169019A (ja) 走行装置の走行制御システム
JP2005321881A (ja) 有軌道台車の走行を制御するシステム
JP2014186449A (ja) 無人搬送車
WO2024089734A1 (ja) 物品搬送システムおよび物品搬送装置
WO2024069702A1 (ja) 搬送システム、搬送制御方法およびプログラム
JP5476670B2 (ja) ワーク搬送方法
JP2023135113A (ja) ドーリー車、荷物運搬方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090618

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120209

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120214

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120227

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4952565

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150323

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees