JP4043328B2 - 発電プラントおよび発電方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、薬剤を使用せず、そのため大型の排水処理設備を必要としない発電プラントおよび発電方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の発電プラントの一例であって、水蒸気を利用して発電する発電システム110と、この発電システム110に供給する水を製造する水処理システム120とを備えたものである。
この例の水処理システム120は、工業用水などの原水から懸濁物質などの固形分を除去する前処理装置121と、固形分が除去された原水からナトリウムイオン、カルシウムイオンなどの陽イオンや、塩素イオン、硫酸イオンなどの陰イオンを除去する脱塩装置126とを具備している。
【0003】
前処理装置121は、原水貯槽122からの原水に凝集剤を加えて懸濁物質を凝集させ、フロックとする凝集沈殿槽123と、フロックが形成された原水からフロックを分離する濾過器124と、得られた濾水を貯水する濾過貯槽125とを有している。この前処理装置121においては凝集剤として、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウムなどが使用される他、これを中和するための水酸化ナトリウム、硫酸などのpH調製剤、水酸化カルシウムなどの軟化剤、次亜塩素酸ナトリウム、塩素ガスなどの殺菌剤も使用され、これらの薬剤の使用量は数〜数十トン/日にのぼっている。
【0004】
脱塩装置126は、イオン交換樹脂の作用により陽イオンを除去するカチオン塔127や陰イオンを除去するアニオン塔128、脱ガス塔129、ポリッシャ塔130を備えた脱塩塔からなっていて、カチオン塔127、アニオン塔128には、これらの塔内に充填されたイオン交換樹脂を再生するために、水酸化ナトリウム、硫酸などが再生剤として、1ケ月に数トン程度使用されている。
このように処理された水は、給水貯槽131に一旦貯槽され、その一部は、冷却水用貯槽132、碍子水洗貯槽133、所内ボイラなどの用途向けに送水されるが、その他は復水貯槽134に一旦貯水された後、発電システム110の復水器111に供給される。
【0005】
復水器111においては、蒸気タービン112からの水蒸気が供給され、凝縮されるとともに、復水貯槽134から精製された水が供給される。そして、復水器111からの復水は復水ポンプ113により濾過器114で濾過された後、再生塔を備えた復水脱塩装置115により脱塩、再生される。復水脱塩装置115で脱塩処理された復水は、その一部は復水器111に必要に応じて戻され循環するが、それ以外は復水冷却器116を経て、低圧給水加熱器117、脱気器118、貯槽119へと送られ、その後、ブースタポンプ134、給水ポンプ135により高圧給水加熱器136、節炭器137、ボイラ138を順次経て、さらに過熱器139に送られた後、蒸気タービン112に送られ、その駆動に使用される。
ここで、復水脱塩装置115においては、上述した脱塩装置126と同様にイオン交換樹脂が使用されているため、水酸化ナトリウム、硫酸などが再生剤として使用されている。また、復水脱塩装置126よりも後段のラインやボイラ138には、図示略の薬注装置が適宜備えられ、脱酸素剤としてのヒドラジン、pH調製剤としてのアンモニアが添加され、また、ドラム型ボイラでは、清缶剤としてのリン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウムなどが適宜添加され、ライン、ボイラに耐腐食性を付与している。
なお、図6中、符号140は再熱器、符号141は汽水分離器である。また、この例では、蒸気タービン112としては、低圧蒸気タービン112a、中圧蒸気タービン112b、高圧蒸気タービン112cを備えている。
【0006】
このように発電プラントで使用される水には、ラインなどの腐食や、ライン内での水の濃縮に起因するスケールの発生を抑制するために、高純度で腐食性のないことが要求されている。そのため水処理システム120および発電システム110においては、上述したように多種の薬剤が大量に使用され、その結果、再起動時などにおいては、1日あたり約1000トンの排水を処理する必要があった。
そこで、このように大量の薬剤を使用するかわりに酸素を注入して、ラインなどの内表面にマグネタイト(Fe3O4)よりも溶解しにくい耐腐食性のヘマタイト(Fe2O3)を形成し、耐腐食性を向上させる技術が開発され、その検討が進んでいる(例えば、特許文献1参照。)。
また、本出願人は、特願2001−094762において、発電システム中の水(ボイラ給水)の酸電気伝導率および溶存酸素濃度を計測し、これらから腐食電流値を算出し、この腐食電流値と循環水温度から水質を評価することにより、薬剤を使用しないで水質を管理する方法を提案している。
【0007】
【特許文献1】
特開平9−33006号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このように、ボイラ給水の管理のみを薬剤を使用せずに行っても、他の箇所、例えば水処理システムにおいては上述のように多種多量の薬剤が使用されているため、発電プラント全体では、薬剤の使用量は依然として多く、大量の排水を処理可能な大型の排水処理設備がやはり必要であった。
排水処理設備を設置すると、設備コストがかかるだけでなく排水処理コストもかかり、経済性の点で問題があった。また、大量の薬剤を含んだ水を処理するためには新たに、凝集剤、pH調製剤、軟化剤、殺菌剤が必要となるという悪循環があった。さらに排水は最終的には浄化された後に放流されるが、浄化された後においても微量の薬剤を含んでいる可能性があった。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、高純度で腐食性の低い水を薬剤を使用することなく供給する水処理システムと、薬剤を使用することなく、水の純度とラインの耐腐食性を高く維持する発電システムとを提供し、結果的に、大規模な排水処理設備を必要とせず、経済性、環境面から優れた発電プラントを提供することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の発電プラントは、薬剤の非存在下で原水を精製する水処理システムと、前記精製された水を水蒸気とし、該水蒸気を利用して発電する発電システムとを備えた発電プラントにおいて、前記水処理システムは、精密ろ過膜および/または限外ろ過膜により原水から固形分を除去する膜処理装置と、逆浸透膜および/または蒸留により固形分が除去された原水から塩を除去する脱塩装置とを具備し、前記発電システムは、ボイラと、該ボイラからの水蒸気を利用する蒸気タービンと、該蒸気タービンからの水蒸気を冷却、凝縮するとともに、前記水処理システムからの水の少なくとも一部が供給される復水器と、該復水器からの復水に微量の酸素を添加して該復水を防食域に維持する酸素処理装置とを具備していることを特徴とする。
前記復水器は、該蒸気タービンからの水蒸気を冷却水で冷却、凝縮する水冷式復水器であって、前記冷却水を空気で冷却する空冷装置と、前記冷却、凝縮により得られた水を前記冷却水として使用する復水循環ラインとを具備していることが好ましい。
前記復水器からの復水の一部を、前記脱塩装置に返送する復水返送ラインを具備していることが好ましい。
前記復水器および該復水器の後段側のラインの少なくとも一部は、前記復水との接触面が耐食材料から構成されていることが好ましい。
当該発電プラントの休止時に、前記水処理システム内および前記発電システム内を真空雰囲気、不活性ガス雰囲気、水蒸気雰囲気のいずれかに維持する防錆処理装置を備えていることが好ましい。
前記水処理システムからの水の一部を、当該発電プラント内に設けられた冷却装置に供給する少なくとも一つの冷却水供給ラインを備え、該冷却水供給ラインは、脱気装置を備えた密閉循環方式であることが好ましい。
【0011】
本発明の発電方法は、薬剤の非存在下で原水を精製する水処理工程と、前記精製された水をボイラで水蒸気とし、該水蒸気で蒸気タービンを駆動して発電する発電工程とを備えた発電方法において、前記水処理工程は、精密ろ過膜および/または限外ろ過膜により原水から固形分を除去する膜処理工程と、逆浸透膜および/または蒸留により固形分が除去された原水から塩を除去する脱塩工程とを有し、前記発電工程は、前記蒸気タービンからの水蒸気と前記精製された水とからなる復水を前記ボイラに供給する前に、該復水に微量の酸素を中性下で添加して復水を防食域に維持する酸素処理工程を有していることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
[第1実施形態例]
図1は、本発明の一実施形態例である貫流型のボイラ138を備えた発電プラントの構成を示すものであって、水蒸気を利用して発電する発電システム20と、この発電システム20に供給する水(給水)を製造する水処理システム10とを備えたものである。
この例の水処理システム10は、精密ろ過膜または限外ろ過膜の少なくとも一方を使用して河川水、工業用水などの原水から、懸濁物質などの固形分を除去する膜処理装置11と、逆浸透膜または蒸留の少なくとも一方により、固形分が除去された原水から、ナトリウムイオン、カルシウムイオンなどの陽イオンや、塩素イオン、硫酸イオンなどの陰イオンを除去する脱塩装置12とから主に構成されている。
【0013】
膜処理装置11に使用される精密ろ過膜としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース系、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリフッ化ビニリデンなどの有機系材料、アルミナなどの無機系セラミクス材料が素材として例示できる。また、その形態は、有機系材料では中空糸式が代表的であるが、チューブ式、プリーツ式、平膜式なども利用できる。無機系セラミクス材料ではチューブ式、モノリス式が利用できる。
限外ろ過膜としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、セルロース系、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリイミドなどの有機系材料、アルミナなどの無機系セラミクス材料が素材として例示できる。また、その形態は、有機系材料では中空糸式が代表的であるが、チューブ式、プリーツ式、平膜式なども利用できる。無機系セラミクス材料ではチューブ式、モノリス式が利用できる。
これらの膜は原水の汚染の程度、処理水量などに応じて、適宜選択し、これに原水加圧用の加圧ポンプを備えた形態などで使用できる。
【0014】
このように精密ろ過膜および/または限外ろ過膜を使用することにより、微細な固形分であっても高レベルで除去できるので、微細な懸濁物質を凝集するための凝集剤、さらには凝集剤を中性にするためのpH調製剤などの薬剤を添加する必要がない。膜処置装置11においては、精密ろ過膜、限外ろ過膜のいずれか少なくとも一方を使用でき、併用する場合の順序には制限はないが、精密ろ過膜、限外ろ過膜の順に設置して、精密ろ過膜で比較的大きな固形分を除去した後、限外ろ過膜を使用することが、膜効率や膜の耐久性の点から好ましい。
【0015】
膜処理装置11により固形分が除去された水は、一旦濾過貯槽125に貯水され、その後、脱塩装置12に送られる。
脱塩装置12に使用される逆浸透膜としては、三酢酸セルロース系、ポリアミド系の膜が用いられる。
また、蒸留としては、流下膜式蒸留、遠心式蒸留などが適用でき、真空蒸留で低温沸騰させることにより、塩が除去された水を得ることができる。
【0016】
このように逆浸透膜および/または蒸留の適用により、再生剤の添加が必要となるイオン交換樹脂などを使用しなくても脱塩できる。脱塩装置12においては、逆浸透膜、蒸留のいずれか少なくとも一方を適用でき、併用する場合の順序には制限はない。
【0017】
水処理システム10で精製された水は、給水貯槽131に一旦貯槽され、その一部は、冷却水用貯槽132、碍子水洗貯槽133、所内ボイラなど向けに送水されるが、その他は復水貯槽134に一旦貯水された後、高圧蒸気タービン112a、中圧蒸気タービン112b、低圧蒸気タービン112cを備えた蒸気タービン112を有する発電システムの復水器21に供給される。
復水器21においては、このように水処理システム10から精製された水が供給されるとともに蒸気タービン112からの水蒸気が供給され、冷却、凝縮され、合流して復水となる。また、復水器21内は真空ポンプなどの図示略の減圧手段により減圧され、非凝縮性ガスである酸素、二酸化炭素などが脱気されるようになっている。
【0018】
この例で使用されている復水器21は、図2に示すように、蒸気タービン112から戻ってきた水蒸気を冷却水で冷却、凝縮する水冷式復水器であって、冷却水を空気で冷却する空冷装置22と、冷却、凝縮された水を冷却水として供給するための復水循環ラインと23を具備している。
すなわち、この例の水冷式復水器は、復水を冷却、凝縮する冷却水として、すでに冷却、凝縮された復水を利用する、いわゆる自己冷却式のものであって、冷却水が通る冷却管23aが配置された容器24内に、蒸気タービン112からの水蒸気を供給することにより、冷却管23aの管壁を通じて熱交換が行われるようになっている。冷却され、凝縮した復水の一部は容器24内に溜まり、復水循環ライン23により容器24の底部から冷却管23aへと送られる。そして、この際、復水は復水循環ライン23中で空冷装置22により冷却される。
冷却、凝縮した復水の残りの一部は、ボイラ138で使用されるために復水ポンプ113側へと送られる。
【0019】
このように冷却水として、不純物を含まない復水自身を使用すると、冷却管23aにピンホールが生じて、冷却水が復水に混入してしまった場合であっても、海水を冷却水として使用する場合と異なり海水リークによる不純物の混入が起こらず、復水を高純度に維持することができる。また、海水を使用しないので、海水リークによる塩素の混入がなく、これを中和する設備も必要ない。
また、この復水器21においては、上述したように凝縮された復水から図示略の減圧手段によって酸素、二酸化炭素などのガスを脱気するようになっているが、この例の発電プラントにおいては薬剤が添加される必要がないため、復水は中性に維持されている。中性水中においては二酸化炭素はその大部分がHCO3 −あるいはH2CO3として存在するため、このような減圧手段により容易に除去できる。さらに、復水の冷却は空冷ではなく水冷であるため、フラッシュ効果が得られ、脱気効率も優れるうえ、空冷式の通常の復水器よりも装置構成がコンパクトとなる。
【0020】
また、この例の発電システム20においては、復水器21からの復水の一部を脱塩装置12に返送する復水返送ライン12aを備えている。このように復水の一部を脱塩装置12で処理可能とすることによって、復水器21の後段側に別途脱塩装置を設けることなく、発電システム20中を循環して不純物が濃縮された復水から、効果的に脱塩することができるともに、水を排出することなく循環使用し続けられるので、無排水化が可能となる。
【0021】
さらに、この例の復水器21は、少なくとも復水と接触する接触面が、SUS、チタンなどの耐食材料から構成されている。よって、腐食されにくく、腐食による復水中への不純物の溶解を抑制でき、スケール発生の原因となる不純物がボイラ138へ持ち込まれることを防止できる。
【0022】
復水器21で得られた復水をボイラ138側に送るためのライン25には、復水を送液する復水ポンプ113、濾過器114、復水昇圧ポンプ26が順次配され、その後、復水器21へと復水が返送されるライン27と、ボイラ138側に向けて復水が送られるライン28とに分岐する。ボイラ138側に向かうライン28には、復水冷却器116の後、低圧給水加熱器117が設けられている。低圧給水加熱器117で150℃程度まで加熱された復水は、ついで、脱気器118を経て一旦貯槽119に溜められ、その後、復水器21へと復水が返送されるライン29と、ボイラ138側に向けて送られるライン30とに分かれる。ボイラ138側へと向かうライン30には、ブースタポンプ134と給水ポンプ135が配され、給水ポンプ135の後でさらに分岐して、中圧蒸気タービン112bへ向かうライン31と、高圧給水加熱器136へと向かうライン32に分かれる。高圧給水加熱器136では復水は300℃程度まで過熱され、その後ライン33を通って節炭器137を経てボイラ138に送られ、汽水分離器139により水蒸気から液相である水分が除去された後、ライン34を通って過熱器139を経て、蒸気タービン112に送られる。そして、蒸気タービン112のうち高圧蒸気タービン112aの駆動用に使用された後、復水器21に戻される。
【0023】
そして、この例の発電システム20においては、復水器21の後段側であるライン25における濾過器114と復水昇圧ポンプ26との間と、貯槽119とブースタポンプ134との間の2箇所に、微量の酸素を添加して復水を防食域に維持する酸素処理装置35がそれぞれ設けられている。
ここで酸素は、復水(給水)中の溶存酸素濃度が20〜200ppbの範囲となるように添加される。このように微量の酸素を添加することによって、発電システム中の復水が酸化性状態、すなわち防食域に維持され、炭素鋼などからなる配管の内表面に、マグネタイト(Fe3O4)よりも溶解しにくい耐腐食性のヘマタイト(Fe2O3)が形成され、より腐食されにくくなり、その結果、スケールの原因となる物質がボイラ138に持ち込まれなくなり、過熱障害などのトラブルを減少させることができる。また、酸素処理装置35は、このように微量に酸素を添加するとともに、復水中の不純物濃度と相関のある酸電気伝導率を計測するシステムを具備していることが好ましく、溶存酸素濃度と酸電気伝導率とから腐食電流値を算出し、さらにこの腐食電流値と水温との関係を制御することにより、復水の水質を図3に示すような防食域に確実に維持できる。図3のグラフにおいて、縦軸は腐食電流値、横軸は水温である。また、水質のサンプリングおよびチェックは、例えば脱気器118の入口近傍などで行われる。
なお、この例の発電プラントにおいては、水処理システム10は薬剤の非存在下で行われ、また、発電システム20においても薬剤が添加される必要がないため、復水はほぼ中性(pH5〜7)となっている。すなわち、酸素の添加は中性下で行われる。
【0024】
さらにこの例では、復水器21の後段側からボイラ138の前段側の各ライン25、28、30、32、33における復水との接触面は、復水器21と同様にSUS、チタンなどの耐食材料から構成されている。このように水蒸気化がなされるよりも前段側のライン25、28、30、32、33における、復水との接触面を耐食材料から構成して腐食を防止することにより、腐食に起因する不純物の溶解を抑制でき、スケールの原因物質がより一層ボイラ138に持ち込まれなくなる。
また、この例の発電システム20は、復水冷却器116の前段から復水器21に戻るライン27、貯槽119の後段から復水器21に戻るライン29、給水ポンプ135の後段から中圧タービン112b側へと向かうライン31、汽水分離器141から復水器21に戻るライン36を備えているので、これらのライン27、29、31、36における復水との接触面も耐食材料で構成することがスケール抑制の点から好ましい。
さらに好ましくは、復水器21の後段側であってボイラ138に至るまでの各種装置、すなわち、この例の復水ポンプ113、濾過器114、復水昇圧ポンプ26、復水冷却器116、低圧給水加熱器117、脱気器118、貯槽119、ブースタポンプ134、給水ポンプ135、高圧給水加熱器136、節炭器137も、復水との接触面が耐食材料から構成されていることが好ましい。
【0025】
また、この例の発電システム20は、この発電プラントの休止時に、水処理システム10内および発電システム20内を真空雰囲気、不活性ガス雰囲気、水蒸気雰囲気のいずれかに維持するための図示略の防錆処理装置を備えている。
このようにライン内を真空状態とするか、あるいは、不活性ガスまたは水蒸気でシールすることによって、防錆剤、pH調製剤、脱酸素剤などの各種薬剤を使用することなく錆の発生を抑制できる。
【0026】
さらに、この例の発電システム20においては、図示は略しているが、水処理システム10からの水の一部をこの発電プラント内に設けられた各種の冷却装置に供給する少なくとも一つの冷却水供給ラインが備えられ、この冷却水供給ラインは、図示略の脱気装置を備えた密閉循環方式とされている。このようにして外気からの酸素の混入を抑制するとともに、酸素を除去する手段を設けることにより、薬剤を使用することなく、冷却水中の溶存酸素の濃度を保ち、腐食による不純物の冷却水への混入を防ぐことができる。なお、各種冷却装置としては、蒸気タービン112の軸受けに供給される潤滑油を冷却するための装置や、蒸気をサンプリングする際にこの蒸気を冷却するための装置などが例示できる。
【0027】
以上説明したようにこの例の発電プラントによれば、薬剤を使用することなく原水から固形分および塩を除去可能な水処理システム10と、薬剤を添加せず微量の酸素のみを添加して、中性下において水質を防食域に維持する酸素処理装置35を具備した発電システム20を有しているので、発電プラントからの排水中に薬剤が含まれない。よって、従来必要であった大規模な排水処理設備を設置する必要がなく、経済性、環境面から優れている。
また、ここで、復水器21を図2に示したような自己冷却式の水冷式復水器とすることによって、冷却水が復水に混入してしまった場合であっても復水の純度を高く維持でき、しかも、復水器21をコンパクトに維持でき、また、脱気においては水冷式の利点であるフラッシュ効果も期待できる。
【0028】
また、復水器21からの復水の一部を脱塩装置12に返送する復水返送ライン12aを備えることによって、復水器21の後段側に脱塩装置12を別途設けなくても、発電システム20内を循環して濃縮された塩を除去することができるとともに、水の循環使用が可能となり、無排水化が可能となる。
また、復水器21と、復水器21の後段側であってボイラ138の前段側のライン25、28、30、32、33の少なくとも一部とにおける復水との接触面を耐食材料から構成することによって、ボイラ138に持ち込まれる不純物を抑制できる。
さらに、発電プラントの休止時に、水処理システム10内および発電システム20内を真空雰囲気、不活性ガス雰囲気、水蒸気雰囲気のいずれかに維持する防錆処置装置を設けることによって、防錆剤などを使用せずに、休止時にシールすることができる。
また、水処理システム10からの水の一部を各種冷却装置に供給する冷却水供給ラインを、脱気装置を備えた密閉循環式とすることにより、ここでも薬剤を使用することなく、軸受冷却水などの冷却水を高純度で、耐腐食性の有する状態に維持できる。
【0029】
[第2、3実施形態例]
図4は、ドラム型排熱回収ボイラとしてコンバインド用三圧再熱自然循環排熱回収ボイラ(以下、排熱回収ボイラという。)37を備えたコンバインドサイクル発電システムと、この発電システムに供給する水を製造する水処理システム10とを備えた発電プラントの構成を概略的に示すものである。
図4の発電プラントでは水処理システム10として第1実施形態例の図1と同一のものを備えているため、その詳細は略している。すなわち、ここで水処理システム10は、精密ろ過膜および/または限外ろ過膜を使用して原水から固形分を除去する膜処理装置と、逆浸透膜および/または蒸留により固形分が除去された原水から塩を除去する脱塩装置とを具備していて、精製された水が復水器21に供給されるようになっている。
【0030】
そして、復水器21からの復水は一部が復水返送ライン12aにより水処理システム10の脱塩装置に返送されるが、残りはライン38を通り、低圧給水ポンプ39、グランド蒸気復水器40を経て排熱回収ボイラ37側へ送られる。
そして、この際、低圧給水ポンプ39とグランド蒸気復水器40の間には、酸素処理装置35が設けられ、復水(給水)中に20〜200ppbとなる程度の微量の酸素を添加して、これを防食域に維持できるようになっている。
【0031】
こうして微量の酸素が添加され、防食域とされた復水は、ケーシング37aの下方から上方に向かって図示略のガスタービンからの排気が送り込まれるようになっている排熱回収ボイラ37へと送られる。
復水は、まず低圧節炭器41で加熱された後、一部は低圧ドラム42で低圧蒸気を生成し、ついで低圧過熱器43で過熱された後、ライン44、ライン45を通って低圧蒸気タービン112cへと送られる。また、他の一部は、中圧給水ポンプ46により中圧節炭器47へ送られ過熱された後、中圧ドラム48へと送られて中圧蒸気を生成する。ついで、中圧蒸気は中圧過熱器49で過熱された後、ライン50を通って一次再熱器51、二次再熱器52を経て、ライン53を通って中圧蒸気タービン112bへと送られる。また、他の一部は、高圧給水ポンプ54により高圧一次節炭器55へ送られ過熱された後、高圧二次節炭器56でさらに過熱され、高圧ドラム57で高圧蒸気を生成する。ついで、高圧蒸気は高圧一次過熱器58、高圧二次加熱器59で順次過熱された後、ライン60を通って高圧蒸気タービン112aで使用される。
蒸気タービン112で使用された蒸気は、復水器21へと戻され、冷却、凝縮される。
【0032】
そして、この例においても、復水器21と、復水器21よりも後段であって、水蒸気化がなされる低圧ドラム42の前段までのライン38とにおいて、復水との接触面は耐食材料とされている。このように耐食材料を使用することによって、復水が水蒸気化されるよりも前段側のラインの腐食を抑え、これに起因する不純物が低圧ドラム42以降に持ち込まれることを防止できる。
【0033】
図5は、蒸気ドラム61を備えたドラム型のボイラ138を有するコンベンショナル発電システムと、この発電システムに供給する水を製造する水処理システム10とを備えた発電プラントの構成を概略的に示すものである。
図5の発電プラントでは水処理システム10として図1と同一のものを備えているため、その詳細は略している。すなわち、ここで水処理システム10は、精密ろ過膜および/または限外ろ過膜を使用して原水から固形分を除去する膜処理装置と、逆浸透膜および/または蒸留により固形分が除去された原水から塩を除去する脱塩装置とを具備していて、精製された水が復水器21に供給されるようになっている。
【0034】
復水器21からの復水は、一部が復水返送ライン12aにより水処理システム10の脱塩装置に返送されるが、その他は、グランド蒸気復水器40、低圧給水加熱器117、脱気器118を経て、一旦貯槽119に貯水される。その後、ブースタポンプ134により、高圧給水加熱器136、節炭器137を経て蒸気ドラム61へと送られ水蒸気化された後、さらに過熱器139を経て、高圧蒸気タービンへ112a、さらに再熱器140を経て中圧蒸気タービン112bへ、さらに低圧蒸気タービン112cを経て復水器21に戻るようになっている。
そして、この例においては、復水器21とグランド蒸気復水器40との間と、貯槽119とブースタポンプ134との間に酸素処理装置35が備えられ、復水(給水)中に20〜200ppbとなる程度の微量の酸素が添加され、復水が防食域に維持されるようになっている。
【0035】
さらにこの例においても、復水器21と、復水器21よりも後段の脱気器118の直前までのライン62における復水との接触面は耐食材料とされていて、復水が水蒸気化されるよりも前段側のラインの腐食に起因する不純物が蒸気ドラム61に持ち込まれないようになっている。
【0036】
以上のように、第2、3実施形態例においても、薬剤を使用することなく原水から固形分および塩を除去可能な水処理システム10と、薬剤を添加せず微量の酸素のみを添加して、中性下において水質を防食域に維持する酸素処理装置35を備えた発電システムを有しているので、発電プラントからの排水中に薬剤が含まれず、従来必要であった大規模な排水処理設備を設置する必要がなく、経済性、環境面に優れた発電プラントを実現できる。
また、これらの例においても、復水器21を図2に示したような自己冷却式の水冷式復水器とすることによって、冷却水が復水に混入してしまった場合であっても復水の純度を高く維持でき、しかも、復水器21をコンパクトに維持でき、また、脱気においては水冷式の利点であるフラッシュ効果も期待できる。
【0037】
また、復水器21からの復水の一部を脱塩装置に返送する復水返送ライン12aを備えることによって、復水器21の後段側に脱塩装置を設ける必要がないとともに、水を排出することなく循環使用し続けることができるので、無排水化が可能となる。
さらに、発電プラントの休止時に、水処理システム10内および発電システム内を真空雰囲気、不活性ガス雰囲気、水蒸気雰囲気のいずれかに維持する防錆処理装置を設けることによって、防錆剤などを使用せずに、休止時にシールすることができる。
さらに、水処理システム10からの水の一部を各種冷却装置に供給する冷却水供給ラインを、脱気装置を備えた密閉循環式とすることにより、ここでも薬剤を使用することなく、冷却水を高純度で、耐腐食性の有する状態に維持できる。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の発電プラントによれば、高純度で腐食性の低い水を薬剤を使用することなく供給する水処理システムと、薬剤を使用することなく、水の純度とラインの耐腐食性を高く維持する発電システムとを備えているので、結果的に、大規模な排水処理設備を必要とせず、経済性、環境面から優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の発電プラントの第1実施形態例を示す概略構成図である。
【図2】 図1の発電プラントで使用されている復水を示す概略構成図である。
【図3】 腐食電流値と水温の関係を示すグラフである。
【図4】 本発明の発電プラントの第2実施形態例を示す概略構成図である。
【図5】 本発明の発電プラントの第3実施形態例を示す概略構成図である。
【図6】 従来の発電プラントの一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
10,120 水処理システム
20,110 発電システム
11 膜処理装置
12 脱塩装置
12a 復水返送ライン
21 復水器
22 空冷装置
23 復水循環ライン
35 酸素処理装置
112 蒸気タービン
138 ボイラ
Claims (5)
- 薬剤の非存在下で原水を精製する水処理システムと、前記精製された水を水蒸気とし、該水蒸気を利用して発電する発電システムとを備えた発電プラントにおいて、
前記水処理システムは、精密ろ過膜および/または限外ろ過膜により原水から固形分を除去する膜処理装置と、逆浸透膜および/または蒸留により固形分が除去された原水から塩を除去する脱塩装置とを具備し、
前記発電システムは、ボイラと、該ボイラからの水蒸気を利用する蒸気タービンと、該蒸気タービンからの水蒸気を冷却、凝縮するとともに、前記水処理システムからの水の少なくとも一部が供給される復水器と、該復水器からの復水に微量の酸素を添加して該復水を防食域に維持する酸素処理装置とを具備し、
前記復水器からの復水の一部を、前記脱塩装置に返送する復水返送ラインを設けたことを特徴とする発電プラント。 - 薬剤の非存在下で原水を精製する水処理システムと、前記精製された水を水蒸気とし、該水蒸気を利用して発電する発電システムとを備えた発電プラントにおいて、
前記水処理システムは、精密ろ過膜および/または限外ろ過膜により原水から固形分を除去する膜処理装置と、逆浸透膜および/または蒸留により固形分が除去された原水から塩を除去する脱塩装置とを具備し、
前記発電システムは、ボイラと、該ボイラからの水蒸気を利用する蒸気タービンと、該蒸気タービンからの水蒸気を冷却、凝縮するとともに、前記水処理システムからの水の少なくとも一部が供給される復水器と、該復水器からの復水に微量の酸素を添加して該復水を防食域に維持する酸素処理装置とを具備し、
当該発電プラントの休止時に、前記水処理システム内および前記発電システム内を真空雰囲気、不活性ガス雰囲気、水蒸気雰囲気のいずれかに維持する防錆処理装置を設けたことを特徴とする発電プラント。 - 薬剤の非存在下で原水を精製する水処理システムと、前記精製された水を水蒸気とし、該水蒸気を利用して発電する発電システムとを備えた発電プラントにおいて、
前記水処理システムは、精密ろ過膜および/または限外ろ過膜により原水から固形分を除去する膜処理装置と、逆浸透膜および/または蒸留により固形分が除去された原水から塩を除去する脱塩装置とを具備し、
前記発電システムは、ボイラと、該ボイラからの水蒸気を利用する蒸気タービンと、該蒸気タービンからの水蒸気を冷却、凝縮するとともに、前記水処理システムからの水の少なくとも一部が供給される復水器と、該復水器からの復水に微量の酸素を添加して該復水を防食域に維持する酸素処理装置とを具備し、
前記水処理システムからの水の一部を、当該発電プラント内に設けられた冷却装置に供給する少なくとも一つの冷却水供給ラインを設け、該冷却水供給ラインは、脱気装置を備えた密閉循環方式であることを特徴とする発電プラント。 - 前記復水器は、前記蒸気タービンからの水蒸気を冷却水で冷却、凝縮する水冷式復水器であって、
前記冷却水を空気で冷却する空冷装置と、前記冷却、凝縮により得られた水を前記冷却水として供給する復水循環ラインとを具備していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の発電プラント。 - 前記復水器および該復水器の後段側のラインの少なくとも一部は、前記復水との接触面が耐食材料から構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の発電プラント。
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