JP4042645B2 - 成形機の自動昇温制御方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は成形機の自動昇温制御方法に係り、例えば押出成形機や射出成形機等の加熱シリンダの自動昇温制御方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、押出成形機は、図6に示すように、押出成形機1を構成するシリンダ3の内部にスクリュー5を回転自在にして軸方向に進退自在に配置し、シリンダ3の先端部にノズル7を取り付け、シリンダ3の外周に複数のヒータH1、H2、H3、H4、H5を配置し、図示しない駆動モータでスクリュー5を進退自在に回転する構成を有し、ホッパ9から原料となる樹脂チップをシリンダ3の内部に供給して加熱溶融するとともに、スクリュー5によってノズル7から押出し成形するものである。
【0003】
このような押出成形機1では、シリンダ3の外周を軸方向に沿って複数の区間(温度制御対象区間)A、B、C、D、Eに分け、各区間A〜E毎のヒータH1〜H5近傍に配置した温度センサS1、S2、S3、S4、S5による測定値を昇温制御部11へ入力し、この昇温制御部11では各区間A〜Eに係る所定の設定値SVとの偏差が小さくなるような操作量を算出し、ヒータH1〜H5に加える交流電源(図示せず。)をそれらの操作量に基づき操作部13a、13b、13c、13d、13eで通電制御して加熱制御するが、各区間A〜Eにおける位置関係などに起因して昇温完了時間にばらつきが生じ易く、これを改善する手法が従来から色々と提案されている。
【0004】
例えば、シリンダ3の各区間A〜E毎に予め昇温の傾きを測定し、その傾きデータから各区間A〜E毎に昇温開始時点から設定値までの昇温完了時間を算出し、各区間A〜E毎に昇温温度が同時に設定値に到達するよう、昇温温度の長い区間A〜Eから順次昇温を開始し、昇温開始時間をずらせるよう昇温制御部11を形成するものである(特許文献1。)
【0005】
もっとも、この構成では、昇温過程で各区間A〜Eに温度差が発生し、機械的ストレスや樹脂焼けが起き易い難点がある。
【0006】
そこで、シリンダ3の各区間A〜Eについて、予め設定されたむだ時間や傾きデータから、設定値への昇温完了時間の最も遅い区間A〜Eを求め、この区間A〜Eの昇温完了時間に合うように各区間A〜Eの設定変化率を算出し、この設定変化率によって昇温させるような構成も提案されている。
【0007】
すなわち、射出成形機のノズル・シリンダを複数の加熱制御ゾーンに区分し、各加熱制御ゾーン毎に設けた加熱体により各加熱制御ゾーンを室温状態から予め設定された所定の成形温度まで昇温させる射出成形機における昇温方法であり、それら複数の加熱制御ゾーンのなかで最も温度上昇の遅い加熱制御ゾーンに合わせて各加熱制御ゾーンが同じ温度で上昇するように各加熱制御ゾーンの加熱体の加熱制御量を制御することを特徴とする射出成形機の昇温方法である。
【0008】
【特許文献1】
特開平10−315291号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、設定値への昇温完了時間の最も遅い区間A〜Eを求め、この遅い区間A〜Eの昇温時間に合うように各区間A〜Eの設定変化率を算出してこれで昇温させる昇温方法では、最も遅い区間A〜Eも設定変化率によって昇温されるため、全体の昇温時間が遅くなる難点があり、改善の余地がある。
【0010】
本発明はそのような課題を解決するためになされたもので、全体の昇温完了時間を遅らせることなく、同じ時間に各区間を所定の昇温温度に昇温完了させることが可能な成形機の自動昇温制御方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
そのような課題を解決するために本発明の成形機の自動昇温制御方法は、成形機のノズルおよびシリンダを複数の温度制御対象区間に区分し、各温度制御区間毎に設けた加熱体によりそれら各温度制御対象区間を予め設定された所定の設定値まで昇温させる成形機の自動昇温制御方法において、複数のそれら温度制御対象区間のうち当該設定値への到達時間が最も遅い温度制御対象区間をマスタ区間とし、このマスタ区間を任意の制御手法で昇温制御し、そのマスタ区間以外の区間をスレーブ区間とし、このスレーブ区間をマスタ区間のそれら設定値と測定値との比率である測定値到達率に基づき昇温制御することを特徴としている。
【0012】
そして、本発明では、セルフチューニング法によって得られた各区間の「傾きデータ」および「むだ時間」より求めた当該設定値到達時間が最も遅い区間を上記マスタ区間とすると良い。
【0013】
また、本発明は、上記測定値到達率に基づき個々の制御時点の上記スレーブ区間における設定値のベース値を算出し、このベース値に上記マスタ区間のむだ時間相当分の温度を加算するとともに、そのスレーブ区間の測定値とベース値との偏差を加算してスレーブ区間に係る自動昇温設定値を算出し、この自動昇温設定値から操作量を算出して上記スレーブ区間を昇温制御する構成も可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。なお、従来構成と共通する部分には同一の符号を付す。
【0015】
まず、本発明に係る自動昇温制御方法を説明する前に、この方法を実施する押出成形機およびその自動昇温制御装置の概略を簡単に説明する。
【0016】
この射出成形機1は、上述した図6に示すように、シリンダ3の内部にスクリュー5を回転自在にして軸方向に沿って進退自在に配置し、シリンダ3の先端部にノズル7を取り付け、シリンダ3の外周を軸方向に沿って複数区間(温度制御対象区間)に分けて加熱体としての複数のヒータH1〜H5を各々配置するとともに、シリンダ3内部に樹脂チップを供給するホッパ9を配置し、図示しない駆動モータでスクリュー5を進退自在に回転する公知の構成を有している。
【0017】
このような射出成形機1は、各区間A〜E毎のヒータH1〜H5近傍に配置した温度センサS1〜S5と、これらセンサS1〜S5からの測定値PVを昇温制御部11へ入力し、この昇温制御部11では各区間A〜Eに係る所定の設定値SVとの偏差が小さくなるような操作量であって、同じ時間に各区間A〜Eを所定の昇温温度に昇温完了させる操作量を各々算出する昇温制御部11と、それらヒータH1〜H5に加える交流電源(図示せず。)をそれらの操作量に基づき通電制御して加熱制御する操作部13a〜13eとを有して昇温制御装置15が構成されている。
【0018】
なお、図6において、センサS1〜S5は1本の線で昇温制御部11に接続されているが、各々個別の温度測定値が入力され、設定値も各区間A〜E毎に個別の値が昇温制御部11へ入力される。
【0019】
本発明は主にその昇温制御部11に搭載して好適する自動昇温制御方法に関するものである。
【0020】
次に、図1以下を参照して本発明に係る自動昇温制御方法を説明する。
【0021】
図1は本発明に係る自動昇温制御方法を示す工程図である。
図1(1)において、まず自動昇温用データの算出を行う。上述した図6の押出成形機1について、従来公知の手法によるセルフチューニング法(オートチューニング法)でヒータH1〜H5を加熱制御し、各区間A〜E毎の「むだ時間(L)」、昇温中の昇温スピードの平均である「傾斜データ」、および「むだ時間相当分の温度(TL)」などの自動昇温用データの他、例えばPID定数などを算出する。実際には、図6の昇温制御部11で行うとともに、それらを記憶すると良い。
【0022】
なお、「むだ時間相当分の温度(TL)」とは、スレーブ区間のむだ時間の間にマスタ区間が昇温する温度相当の温度である(後述する図3)。
【0023】
図2は、区間A〜E中のある区間の昇温状態で示す図であり、区間毎に「むだ時間(L)」、「傾斜データ」、「立ち上がり時間」などが異なることになる。
【0024】
つづく図1(2)では、マスタ区間とスレーブ区間の選択を行う。この選択は、図1(1)の自動昇温用データの算出で得られた「むだ時間(L)」および「傾斜データ」と、自動昇温開始時の各区間A〜Eの測定値PV(PV0)や設定値SVから、各区間A〜Eの設定値SVの到達時間を求め、設定値SVの到達時間の最も遅い区間をマスタ区間として選定する一方、残りの区間をスレーブ区間と選定する。設定値SVの到達時間は次の式で求められる。ここでは全ての区間A〜Eが同じ設定値SVであるとして説明する。
【0025】
SV到達時間=((SV−PV0)/傾斜データ)+α・むだ時間(L)
(符号αは経験則から得られる定数である。)
【0026】
具体的には、各々のSV到達時間の比較に基づき、区間A〜Eがマスタ区間かスレーブ区間かを自動又は手動で昇温制御部11に設定する。
【0027】
図3は一例としてある2区間をマスタ区間とスレーブ区間に選定した場合の昇温状態例を示している。
【0028】
なお、本発明では、複数の区間を同一(単)の昇温グループとするとともに、複数の昇温グループ構成とすることも可能である。
【0029】
マスタ区間とスレーブ区間が選定されると、以降は自動昇温処理工程となる。
【0030】
図1(3)においては、図4に示すように、マスタ区間に関して自動昇温開始時のマスタ測定値PV(Tm)およびマスタ設定値SV(SVm)から、従来公知の例えばPID演算によってマスタ用操作量の算出を行う。
【0031】
他方、スレーブ区間では、図1(4)以降にて、下記の計算手順a〜dによって算出された自動昇温設定値svからPID制御を行う。
【0032】
すなわち、スレーブ区間については、PID制御用に自動昇温設定値svを算出する訳である。この自動昇温設定値svは、本発明の特徴となるもので、スレーブ区間の最終設定値SVsに至るまでの個々の制御タイミング毎の設定値であり、最終的な設定値SVはあくまで制御開始時の設定値SVsである。
a.図1(4)において、自動昇温開始時のマスタ区間の測定値PV(Tm)、マスタ区間の設定値SV(SVm)、現在制御中のマスタ測定値PV(PVm)からその制御中のマスタ区間の測定値到達率を次式で算出する。
【0033】
マスタ区間到達率=(PVm−Tm)/(SVm−Tm)
【0034】
b.図1(5)において、マスタ区間到達率を基にして、自動昇温開始時のスレーブ測定値PV(Ts)およびスレーブ最終設定値SV(SVs)とから現在制御中のスレーブ設定値SVのベース値(SVbase)を算出する。スレーブ設定値SVのベース値(SVbase)は、次式で算出される。
【0035】
SVbase=(SVs−Ts)×マスタ区間到達率+Ts
【0036】
ここで、このスレーブ設定値SVのベース値(SVbase)は、Tm=Ts、SVm=SVsの場合、つまりマスタ区間とスレーブ区間が同じ温度で自動昇温を開始し、かつ最終設定値SVが同じ場合、SVbase=PVmとなる。
【0037】
その関係が得られる過程を式で表せば以下のようになる。
【0038】
SVbase=(SVs−Ts)×到達率+Ts
=(SVs−Ts)×(PVm−Tm)/(SVm−Tm)+Ts
=(SVs−Ts)× (PVm−Ts)/(SVs−Ts)+Ts
=(PVm−Ts)+Ts
=PVm
【0039】
さらに、図1(6)において、スレーブ設定値SVbaseに自動昇温用データの算出で求めたスレーブ区間のむだ時間相当分の温度(TL)を加算し、同図(7)において、次式のようにスレーブ測定値PVと設定値SVのベースSVbaseとの偏差分(±E)を加算する。
【0040】
SV=SVbase +TL−(スレーブPV値−SV base )
【0041】
そして、図1(8)において、上述したスレーブ区間の設定値SVとスレーブ区間の測定値から公知のPID演算によってスレーブ区間の操作量を算出する。
【0042】
以下、上述した自動昇温処理がくり返される。
【0043】
図6の昇温制御部11は、マスタ区間の操作量および各スレーブ区間の操作量を算出して、操作部13a〜13eを操作する。
【0044】
このように、本発明の自動昇温制御方法では、押出成形機1のシリンダ3およびノズル7を複数の温度制御対象区間A〜Eに区分し、そのうち当該設定値への到達時間が最も遅い温度制御対象区間をマスタ区間とし、そのマスタ区間以外の区間をスレーブ区間とし、そのマスタ区間を公知のPID制御手法で昇温制御する一方、そのスレーブ区間については、マスタ区間の設定値と測定値との比率である測定値到達率を求め、この到達率に基づき個々の制御時点の上記スレーブ区間における設定値のベース値を算出し、このベース値に上記マスタ区間のむだ時間相当分の温度(TL)を加算するとともに、そのスレーブ区間の測定値とベース値との偏差を加算してスレーブ区間に係る制御時点の自動昇温設定値を算出し、この自動昇温設定値から操作量を算出して昇温制御するから、当該設定値への到達時間が最も遅いマスタ区間の昇温制御に同期して各々のスレーブ区間が昇温制御される。
【0045】
そのため、本発明に係る自動昇温制御方法では、全体の昇温時間を遅らせることなく、同じ時間に各区間を所定の昇温温度に昇温完了させることが可能となるし、昇温時に各区間で温度差が発生し難く、機械的ストレスや樹脂焼けが発生し難い。
【0046】
本発明者の実験では、図5Aに示す従来のように本発明に係る自動昇温を行わない方法による通常昇温例では複数の区間の昇温時間が不揃いであったが、本発明に係る自動昇温例では、同図Bに示すように、複数の区間で昇温完了時間が揃い、その効果が確認された。なお、図5中のバレル温度は、射出成形機1のシリンダ3における温度制御対象区間であり、この区間中の特定区間がマスタ区間となる。
【0047】
また、本発明の自動昇温制御方法において、マスタ区間の操作量を算出する手法は任意であり、スレーブ区間についても本発明に基づいて算出した自動昇温設定値から操作量を求める手法は任意である。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の自動昇温制御方法は、成形機のノズルおよびシリンダを複数の温度制御対象区間に区分し、複数のそれら温度制御対象区間のうち当該設定値への到達時間が最も遅い温度制御対象区間をマスタ区間とし、このマスタ区間を任意の制御手法で昇温制御し、そのマスタ区間以外の区間をスレーブ区間とし、このスレーブ区間をマスタ区間のそれら設定値と測定値との比率である測定値到達率に基づき昇温制御するから、当該設定値への到達時間が最も遅いマスタ区間の昇温制御に同期してスレーブ区間が昇温制御され、全体の昇温時間を遅らせることなく、同じ時間に各区間を所定の昇温温度に昇温完了させることが可能となる。
しかも、昇温時に各区間で温度差が発生し難く、機械的ストレスや樹脂焼けが発生し難い。
そして、セルフチューニング法で得られた各区間の「傾きデータ」および「むだ時間」より求めた当該設定値到達時間が最も遅い区間を上記マスタ区間とする構成では、そのマスタ区間の選定が簡単かつ確実である。
また、上記スレーブ区間において、その測定値到達率に基づき個々の制御時点のスレーブ区間における設定値のベース値を算出し、このベース値にマスタ区間のむだ時間相当分の温度を加算するとともに、それらのスレーブ区間の測定値とベース値との偏差を加算してスレーブ区間に係る自動昇温設定値を算出し、この自動昇温設定値から操作量を算出し、スレーブ区間を昇温制御する構成では、自動昇温中にスレーブ測定値の目標温度であるスレーブ設定値のベース値とのずれを補正することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る成形機の自動昇温制御方法の実施の形態を示す工程図である。
【図2】本発明に係る自動昇温制御方法の実施の工程を説明する波形図である。
【図3】本発明に係る自動昇温制御方法の実施の工程を説明する波形図である。
【図4】本発明に係る自動昇温制御方法の実施の工程を説明する波形図である。
【図5】従来の自動昇温を行わない方法における昇温例と本発明に係る自動昇温制御方法における昇温例を説明する波形図である。
【図6】従来と本発明に係る自動昇温制御方法を実施する押出成形機を示す図である。
【符号の説明】
1 押出成形機(成形機)
3 シリンダ
5 スクリュー
7 ノズル
9 ホッパ
11 昇温制御部
13a、13b、13c、13d、13e 操作部
15 昇温制御装置
H1、H2、H3、H4、H5 ヒータ
S1、S2、S3、S4、S5 温度センサ
Claims (3)
- 成形機のノズルおよびシリンダを複数の温度制御対象区間に区分し、各温度制御区間毎に設けた加熱体によりそれら各温度制御対象区間を所定の設定値まで各々昇温させる成形機の自動昇温制御方法において、
複数の前記温度制御対象区間のうち当該設定値への到達時間が最も遅い温度制御対象区間をマスタ区間とし、このマスタ区間を任意の制御手法で昇温制御し、前記マスタ区間以外の区間をスレーブ区間とし、このスレーブ区間を前記マスタ区間の前記設定値と測定値との比率である測定値到達率に基づき昇温制御することを特徴とする成形機の自動昇温制御方法。 - 前記マスタ区間は、セルフチューニング法によって得られた前記各区間の「傾きデータ」および「むだ時間」より求めた当該設定値到達時間が最も遅い区間である請求項1記載の自動昇温制御方法。
- 前記スレーブ区間は、前記測定値到達率に基づき個々の制御時点の前記スレーブ区間における設定値のベース値を算出し、このベース値に前記マスタ区間のむだ時間相当分の温度を加算するとともに、前記スレーブ区間の測定値とベース値との偏差を加算して前記スレーブ区間に係る自動昇温設定値を算出し、この自動昇温設定値から操作量を算出して昇温制御する請求項1又は2記載の成形機の自動昇温制御方法。
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