JP6009385B2 - 射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機に関する。
射出成形機は、金型装置に形成されるランナーなどを介してキャビティ空間に溶融状態の成形材料を充填し、成形する(例えば、特許文献1参照)。ホットランナー式の金型装置は、ランナーなどを加熱する加熱源を有し、ランナーなどの成形材料を溶融状態に保つ。キャビティ空間の成形材料のみが固化され成形品として取り出されるので、成形材料の無駄が削減できる。
特開2004−230751号公報
従来、金型装置に設定されるゾーンの温度設定値が昇温開始と同時に最終目標値(昇温終了時の値)に設定されており、金型装置の性能が十分に発揮されないことがあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、金型装置の性能を十分に発揮できる射出成形機の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
金型に設定されるゾーンにおける温度実績値と温度設定値との温度偏差に基づいて、該ゾーンに配設される加熱源の出力を制御するコントローラを備え、
該コントローラは、前記ゾーンの昇温の途中で前記ゾーンの温度設定値を変化させ、前記ゾーンの温度設定値を設定速度で上昇させ、所定の条件が成立した場合に、前記ゾーンの温度設定値の上昇速度を切り換える、射出成形機が提供される。
本発明の一態様によれば、金型装置の性能を十分に発揮できる、射出成形機が提供される。
本発明の一実施形態による射出成形機を示す図である。 本発明の一実施形態による金型装置の一部を示す断面図である。 本発明の一実施形態による金型装置の温度制御の第1例を示す図である。 本発明の一実施形態による金型装置の温度制御の第2例を示す図である。 本発明の一実施形態による金型装置の温度制御の第3例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明するが、各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態による射出成形機を示す図である。図1に示すように、射出成形機10は、型締装置20、射出装置40、およびコントローラ50(図2参照)を備える。
型締装置20は、例えば、固定プラテン22、可動プラテン23、リヤプラテン24、タイバー25、トグル機構27、および型締モータ29などで構成される。型締装置20の説明では、型閉じ工程における可動プラテン23の移動方向(図1において右方向)を前方、型開き工程における可動プラテン23の移動方向(図1において左方向)を後方として説明する。
固定プラテン22は、フレーム11に固定されてよい。固定プラテン22の金型取付面に固定金型32が取り付けられる。
可動プラテン23は、フレーム11に対して移動自在とされる。フレーム11に敷設される複数本(例えば2本)のガイド17が可動プラテン23の移動を案内する。可動プラテン23の金型取付面に可動金型33が取り付けられる。固定金型32および可動金型33で金型装置30が構成される。
リヤプラテン24は、可動プラテン23の後方に配設され、複数本のタイバー25を介して固定プラテン22と連結される。型締め時のタイバー25の伸びを許容するため、リヤプラテン24は、フレーム11に移動可能に載置される。
尚、本実施形態では固定プラテン22がフレーム11に固定され、リヤプラテン24がフレーム11に載置されるが、固定プラテン22がフレーム11に載置され、リヤプラテン24がフレーム11に固定されてもよい。
トグル機構27は、可動プラテン23とリヤプラテン24との間に配設される。トグル機構27は、例えば、フレーム11に対して進退自在なクロスヘッド27a、クロスヘッド27aに入力される推進力を可動プラテン23に伝達する複数のリンクとで構成される。
型締モータ29は、回転運動を直線運動に変換する運動変換部としてのボールねじ機構を含み、駆動軸28を進退させることで、クロスヘッド27aを進退させ、トグル機構27を作動させる。可動プラテン23が進退させられ、型閉じ、型締め、および型開きが行われる。
射出装置40は、型締め状態の可動金型33と固定金型32との間に形成されるキャビティ空間に溶融状態の成形材料(例えば溶融樹脂)を充填する。充填した成形材料が固化され、成形品が得られる。
射出装置40は、加熱シリンダ41、スクリュ42などを含む。射出装置40の説明では、充填工程におけるスクリュ42の移動方向(図1において左方向)を前方、計量工程におけるスクリュ42の移動方向(図1において右方向)を後方として説明する。
加熱シリンダ41は、ヒータなどで加熱され、加熱シリンダ41内の成形材料を加熱する。加熱シリンダ41の後部には、加熱シリンダ41内に成形材料(例えば樹脂ペレット)を供給する成形材料供給部としてのホッパ46が設けられる。
スクリュ42は、加熱シリンダ41内において回転自在に且つ進退自在に配設される。加熱シリンダ41内に供給された成形材料は、スクリュ42の回転に伴って、スクリュ42に形成される螺旋状の溝42aに沿って前方に送られる。
加熱シリンダ41は、加熱シリンダ41内を前進する成形材料を徐々に溶融させる。溶融させた成形材料がスクリュ42の前方に送られ、加熱シリンダ41の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ42が後退させられる。
次に、上記構成の射出成形機10の動作について説明する。射出成形機10の動作は、マクロコンピュータ等で構成されるコントローラ50(図2参照)で制御される。コントローラ50は、コントローラ50は、CPU51、制御プログラムなどを格納するROM52、演算結果などを格納する読書き可能なRAM53、ハードディスクなどの記憶部54、入力インターフェイス、出力インターフェイス、タイマ、およびカウンタなどで構成される。コントローラ50は、ROM52又は記憶部54などに記憶されたプログラムをCPU51で実行させることにより、各種機能を実現する。
型閉じ工程では、型締モータ29を駆動して、クロスヘッド27aを前進させ、トグル機構27を作動させる。可動プラテン23が前進させられ、可動金型33と固定金型32とが接触し、型閉じが完了する。型閉じ完了後、続いて、型締め工程が開始される。
型締め工程では、型締モータ29による推進力にトグル倍率を乗じた型締力を発生させる。型締め状態の固定金型32と可動金型33との間にキャビティ空間が形成される。型締め工程中に、充填工程、保圧工程、および冷却工程が行われる。
充填工程では、スクリュ42を設定速度で前進させ、スクリュ42の前方に蓄積された成形材料を金型装置内に充填させる。スクリュ42の設定速度は、一定でもよいし、スクリュ位置または経過時間に応じて変更してもよい。スクリュ42が所定位置(所謂V/P切換位置)まで前進すると、保圧工程が開始される。尚、充填工程開始からの経過時間が所定時間に達すると、保圧工程が開始されてもよい。
保圧工程では、スクリュ42を設定圧力で前方に押し、キャビティ空間における成形材料の冷却による体積収縮分の成形材料を補充する。スクリュ42の設定圧力は、一定でもよいし、経過時間などに応じて変更してもよい。キャビティ空間の入口(所謂ゲート)がシールされ、キャビティ空間からの成形材料の逆流が防止された後、冷却工程が開始される。
冷却工程では、キャビティ空間内の成形材料を固化する。冷却工程の間に、次の成形品のための成形材料を計量する計量工程が行われてよい。
計量工程では、スクリュ42を回転させ、スクリュ42に形成される螺旋状の溝42a内に供給された成形材料を前方に送る。加熱シリンダ41は加熱シリンダ41内を前進する成形材料を徐々に溶融させる。溶融させた成形材料がスクリュ42の前方に送られ、加熱シリンダ41の前部に蓄積されるにつれて、スクリュ42が後退させられる。
計量工程では、スクリュ42の急激な後退を制限すべく、スクリュ42に対して所定の背圧を加えてよい。スクリュ42が所定位置まで後退し、スクリュ42の前方に所定量の成形材料が蓄積すると、計量工程が終了する。
型開き工程は、冷却工程後に行われる。型開き工程では、型締モータ29を駆動し、クロスヘッド27aを後退させ、トグル機構27を作動させる。フレーム11に対して可動プラテン23が後退させられ、型開きが行われる。型開き完了後、可動金型33から成形品が突き出される。
尚、本実施形態の型締装置20は、トグル機構27を使用して型締力を発生させるが、トグル機構27を使用することなく、型締モータ29によって発生した推進力を直接型締力として可動プラテン23に伝達してもよい。また、型締装置は、流体圧シリンダによって発生した推進力を直接型締力として可動プラテン23に伝達してもよい。また、型締装置は、リニアモータによって型開閉を行い、電磁石によって型締めを行ってもよい。
図2は、本発明の一実施形態による金型装置の一部を示す断面図である。固定金型32は、ランナー34を形成するマニホールド35、およびノズルランナー36を形成するゲートチップ37などを有する。成形材料は、ランナー34およびノズルランナー36などを通り、キャビティ空間38に充填される。
固定金型32は、ホットランナー式の金型であって、成形材料の流路に沿って、第1加熱源H1、第2加熱源H2などを有する。第1加熱源H1は、ランナー34の近傍に設けられるマニホールドヒータである。第2加熱源H2は、ノズルランナー36の近傍に設けられるチップヒータである。
固定金型32には、複数の加熱源に対応して複数のゾーン(第1ゾーンZ1、第2ゾーンZ2)が設定される。各ゾーンの温度実績値は、対応する温度センサ(第1温度センサS1、第2温度センサS2)で測定される。
尚、本実施形態の固定金型32には、成形材料の流路に沿って2つのゾーンが設定されるが、3つ以上のゾーンが設定されてもよい。また、温度センサの数と加熱源の数とは同数でなくてもよい。各ゾーンの温度実績値は複数の温度センサの測定結果に基づいて算出できる。
コントローラ50は、一のゾーン(例えば第1ゾーンZ1)における温度実績値と温度設定値との温度偏差に基づいて、当該一のゾーンに配設される加熱源(例えば第1加熱源H1)の出力を制御する。例えば、コントローラ50は、温度偏差に基づいて演算(例えばPID演算)を行い、温度偏差が略ゼロになるように加熱源の通電時間(所定の周期における通電時間の割合)を決める。
ところで、射出成形機10の成形動作が夜間などに一時停止される場合、金型装置30内に残留する成形材料の熱劣化を防止するため、金型装置30は成形時の温度よりも低い温度で保温される。射出成形機10の成形動作が再開される前に、金型装置30は成形時の温度と同じ温度に昇温される。金型装置30が室温よりも高い保温温度から成形温度に昇温されるので、待ち時間が短い。
コントローラ50は、各ゾーンを保温温度から成形温度に昇温させる途中で、各ゾーンの温度設定値を変化させる。これによって、詳しくは後述するが、金型装置30の性能を十分に発揮できる。
尚、本実施形態のコントローラ50は、各ゾーンを保温温度から成形温度に昇温させる途中で、各ゾーンの温度設定値を変化させるが、昇温開始温度や昇温終了温度は多種多様であってよい。例えば、昇温開始温度は室温でもよい。
コントローラ50が昇温の途中で温度設定値を変化させるか、従来のように昇温開始から昇温終了まで温度設定値を最終目標値で一定に保持するかは、ユーザによる入力部55の入力操作に応じてゾーン毎に選択されてよい。
コントローラ50は、各ゾーンにおける温度実績値および温度設定値の時間変化、および各ゾーンに配設される加熱源の出力を表示部56で表示させてよい。尚、本実施形態では入力部55と表示部56とが別に設けられるが、入力部55と表示部56とは一体とされてもよく、例えばタッチパネルで構成されてよい。
図3は、本発明の一実施形態による金型装置の温度制御の第1例を示す図である。図3において、実線は第1ゾーンZ1の温度設定値の時間変化、破線は第1ゾーンZ1の温度実績値の時間変化、一点鎖線は第1加熱源H1の出力値の時間変化を示す。尚、第2ゾーンZ2における温度設定値および温度実績値の時間変化、および第2加熱源H2の出力値の時間変化は、図3と同様であるので、説明を省略する。
コントローラ50は、時刻t0で、第1ゾーンZ1の温度設定値を設定速度で上昇開始させる。第1ゾーンZ1に配設される第1加熱源H1の出力が緩やかに増加し、第1加熱源H1に付いた水分が緩やかに蒸発する。よって、水分の蒸発による第1加熱源H1の断線が抑制できる。
コントローラ50は、時刻t1で、所定の条件が成立した場合、第1ゾーンZ1の温度設定値の上昇速度を切り換える。第1ゾーンZ1に配設される第1加熱源H1が十分乾燥した後、第1ゾーンZ1の昇温速度が加速でき、待ち時間が短縮できる。
所定の条件は、例えば(1)第1ゾーンZ1の温度実績値が切換温度に達したこと、(2)第1ゾーンZ1の昇温開始からの経過時間が切換時間に達したことのいずれでもよい。また、所定の条件は、(3)第1ゾーンZ1の温度実績値および第2ゾーンZ2の温度実績値がそれぞれの切換温度に達したこと、または(4)第1ゾーンZ1の昇温開始からの経過時間および第2ゾーンZ2の昇温開始からの経過時間がそれぞれの切換時間に達したことでもよい。
例えば、コントローラ50は、上記所定の条件が成立した場合、第1ゾーンZ1の温度設定値の上昇速度を加速させ、第1ゾーンZ1の温度設定値を設定速度で上昇させる。尚、第1ゾーンZ1の温度設定値の上昇速度を切り換える回数は2回以上でもよく、第1ゾーンZ1の温度設定値の上昇速度を切り換える条件が複数設定されてもよい。
尚、コントローラ50は、上記所定の条件が成立した時点で、第1ゾーンZ1の温度設定値を最終目標値(例えば成形時の値)に設定してもよい。この場合も、第1ゾーンZ1の温度設定値の上昇速度が加速され、待ち時間がさらに短縮できる。
図4は、本発明の一実施形態による金型装置の温度制御の第2例を示す図である。図4において、実線は第1ゾーンZ1の温度設定値の時間変化、破線は第1ゾーンZ1の温度実績値の時間変化、1点鎖線は第2ゾーンZ2の温度設定値の時間変化、2点鎖線は第2ゾーンZ2の温度実績値の時間変化を示す。
コントローラ50は、時刻t0で、第1ゾーンZ1の温度設定値および第2ゾーンZ2の温度設定値をそれぞれの設定速度で上昇開始させる。第1ゾーンZ1の温度実績値および第2ゾーンZ2の温度実績値がそれぞれ緩やかに上昇開始する。
コントローラ50は、温度実績値が最も低い基準のゾーン(第2ゾーンZ2)と他のゾーン(第1ゾーンZ1)との温度実績値の差ΔT(>0)を監視し、監視結果に基づいて、複数のゾーンの温度設定値を個別に設定する。
例えば、コントローラ50は、時刻t2で差ΔT(>0)が第1閾値ΔT1を超えると、コントローラ50は温度実績値が高いゾーン(第1ゾーンZ1)の温度設定値を時刻t2の値でしばらく保持する。その間、コントローラ50は、基準のゾーン(第2ゾーンZ2)の温度設定値を設定速度で上昇し続ける。その結果、時刻t3で差ΔTが第2閾値ΔT2(ΔT2≦ΔT1)以下になると、コントローラ50は複数のゾーン(第1ゾーンZ1および第2ゾーンZ2)の温度設定値を上昇させる。各ゾーンの温度実績値が上昇する。
このように、コントローラ50は、複数のゾーンを昇温させる場合に、温度実績値が最も低い基準のゾーンと他のゾーンとの温度実績値の差を監視し、監視結果に基づいて、複数のゾーンの温度設定値を個別に制御する。よって、複数のゾーンの温度実績値がある程度の温度差に保たれながら上昇する。複数のゾーンが均一に加熱でき、加熱効率が良い。また、複数のゾーンの温度設定値の最終目標値(昇温終了時の温度)が同じ値の場合、複数のゾーンの昇温終了時刻がほぼ同時刻になり、成形開始までの待機中に各ゾーンの温度が成形温度になっている時間が短く、複数の加熱源の消費エネルギーが削減できる。
尚、図4では、複数のゾーンの温度設定値を互いに異なるパターンで上昇させる途中で一のゾーンの温度設定値を変更したが、複数のゾーンの温度設定値を同じパターンで上昇させる途中で一のゾーンの温度設定値を変更してもよい。複数のゾーンの温度設定値を同じパターンで上昇させる場合に、各ゾーンを加熱する加熱源の熱容量の違いなどによって各ゾーンの温度実績値に差が生じることがある。そのような場合に、複数のゾーンが均一に加熱でき、また、複数のゾーンの昇温終了時刻がほぼ同時刻になる。
尚、図4に示す複数のゾーンの温度設定値の最終目標値は、同じ値であるが、異なる値でもよい。温度設定値の最終目標値が異なる複数のゾーンの温度実績値がある程度の温度差に保たれながら上昇する。複数のゾーンが均一に加熱でき、加熱効率が良い。
温度設定値の最終目標値が高いゾーンの温度実績値の方が温度設定値の最終目標値が低いゾーンの温度実績値よりも高い場合、上記第1閾値ΔT1は、複数のゾーンの温度設定値の最終目標値の差以上であってよい。複数のゾーンの昇温終了時刻がほぼ同時刻になる。
温度設定値の最終目標値が異なる複数のゾーンの昇温終了時刻がほぼ同時刻になるよう、上記第1閾値ΔT1は時間と共に変化してもよい。例えば、温度設定値の最終目標値が高いゾーンの温度実績値が、温度設定値の最終目標値が低いゾーンの温度実績値よりも高い場合、上記第1閾値ΔT1は時間と共に大きくなってよい。
また、コントローラ50は、時刻t2で差ΔTが第1閾値ΔT1を超えたとき、図4に示すように温度実績値が高いゾーンの温度設定値をしばらく保持する代わりに、上昇させたり、下降させたりしてもよい。上昇させる場合、温度実績値が高いゾーンの温度設定の上昇速度は、温度実績値が低い基準のゾーンの温度設定値の昇温速度よりも遅くてよい。
また、コントローラ50は、時刻t3で差ΔTが第2閾値ΔT2以下になったとき、図4に示すように温度実績値が高いゾーンの温度設定値を時間と共に緩やかに上昇開始する代わりに、時刻t3で不連続に上昇させてもよい。
また、コントローラ50は、図4に示すように時刻t0で複数のゾーンを同時に昇温開始させる代わりに、複数のゾーンを異なるタイミングで昇温開始させてもよい。例えば、コントローラ50は、温度実績値の昇温速度の速いゾーンの昇温開始時刻を、温度実績値の昇温速度の遅いゾーンの昇温開始時刻より遅らせてもよい。
図5は、本発明の一実施形態による金型装置の温度制御の第3例を示す図である。図5において、実線は第1ゾーンZ1の温度設定値の時間変化、破線は第1ゾーンZ1の温度実績値の時間変化、1点鎖線は第1加熱源H1の出力値の時間変化を示す。
コントローラ50は、時刻t0で、第1ゾーンZ1の温度設定値を設定速度で上昇開始させる。第1ゾーンZ1に配設される第1加熱源H1の出力が増加し、第1ゾーンZ1の温度実績値が緩やかに上昇開始する。
コントローラ50は、第1加熱源H1の出力に基づいて、第1加熱源H1が配設される第1ゾーンZ1の温度設定値を制御する。第1加熱源H1の出力は、第1加熱源H1に供給される電流値を検出する電流センサの検出値、コントローラ50が決定する第1加熱源H1の通電時間(所定の周期における通電時間の割合)の指令値などで監視できる。
例えば、コントローラ50は、第1ゾーンZ1における温度実績値と温度設定値との温度偏差が大きくなり、時刻t4で、第1加熱源H1の出力が第1閾値P1を超えると、第1ゾーンZ1の温度設定値を時刻t4の値でしばらく保持する。よって、第1ゾーンZ1に配設される第1加熱源H1の出力上昇が緩やかになり、第1加熱源H1の出力が抑制できる。
コントローラ50が第1ゾーンZ1の温度設定値を時刻t4の値で保持している間、第1加熱源H1は第1ゾーンZ1に熱を供給し続け、第1ゾーンZ1の温度実績値と第1ゾーンZ2の温度設定値との温度偏差が小さくなる。そうして、時刻t5で、第1加熱源H1の出力が第2閾値P2(P2≦P1)以下になると、コントローラは第1ゾーンZ1の温度設定値を再び上昇させる。
尚、コントローラ50は、時刻t4で、第1加熱源H1の出力が第1閾値P1を超えたとき、図4に示すように第1ゾーンZ1の温度設定値を時刻t4の値でしばらく保持する代わりに、第1ゾーンZ1の温度設定値を上昇させたり、下降させたりしてもよい。第1ゾーンZ1の温度設定値を上昇させる場合、上昇速度を時刻t4の直前よりも緩やかにしてよい。
以上、射出成形機の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
例えば、上記実施形態の金型装置30は、固定金型32と可動金型33とで構成されるが、3つ以上の金型で構成されてもよい。
また、図3に示す制御方法、図4に示す制御方法、図5に示す制御方法は、任意の組合せで用いられてもよいし、単独で用いられてもよい。
また、上記実施形態のコントローラ50が温度実績値の差を監視する複数のゾーンは、同じ流路に沿って設定されるが、成形材料の流路が複数の分岐路に分岐する場合、異なる分岐路に設定されてもよい。
10 射出成形機
20 型締装置
22 固定プラテン
23 可動プラテン
30 金型装置
32 固定金型
33 可動金型
34 ランナー
35 マニホールド
36 ノズルランナー
37 ゲートチップ
38 キャビティ空間
40 射出装置
50 コントローラ
H1 第1加熱源
H2 第2加熱源
Z1 第1ゾーン
Z2 第2ゾーン

Claims (6)

  1. 金型に設定されるゾーンにおける温度実績値と温度設定値との温度偏差に基づいて、該ゾーンに配設される加熱源の出力を制御するコントローラを備え、
    該コントローラは、前記ゾーンの昇温の途中で前記ゾーンの温度設定値を変化させ、前記ゾーンの温度設定値を設定速度で上昇させ、所定の条件が成立した場合に、前記ゾーンの温度設定値の上昇速度を切り換える射出成形機。
  2. 金型に設定されるゾーンにおける温度実績値と温度設定値との温度偏差に基づいて、該ゾーンに配設される加熱源の出力を制御するコントローラを備え、
    該コントローラは、前記ゾーンの昇温の途中で前記ゾーンの温度設定値を変化させ、複数のゾーンを昇温させる場合に、温度実績値が最も低い基準のゾーンと他のゾーンとの温度実績値の差を監視し、監視結果に基づいて、前記複数のゾーンの温度設定値を個別に制御する射出成形機。
  3. 前記コントローラは、前記金型を加熱する加熱源の出力に基づいて、該加熱源が配設されるゾーンの温度設定値を制御する、請求項2に記載の射出成形機。
  4. 金型に設定されるゾーンにおける温度実績値と温度設定値との温度偏差に基づいて、該ゾーンに配設される加熱源の出力を制御するコントローラを備え、
    該コントローラは、前記ゾーンの昇温の途中で前記ゾーンの温度設定値を変化させ、前記金型を加熱する加熱源の出力に基づいて、該加熱源が配設されるゾーンの温度設定値を制御する射出成形機。
  5. 前記コントローラは、前記ゾーンの温度設定値を設定速度で上昇させる、請求項2〜4のいずれか1項に記載の射出成形機。
  6. 前記コントローラは、所定の条件が成立した場合に、前記ゾーンの温度設定値の上昇速度を切り換える、請求項5に記載の射出成形機
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