JP6716154B2 - 射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、射出成形機に関する。
特許文献1に記載の射出成形機のエジェクタ装置は、エジェクタロッドと、バネとを有する。エジェクタロッドは、金型の内部のエジェクタプレートを押すことにより、エジェクタプレートに取付けられたエジェクタピンを前進させ、金型から成形品を突出す。バネは、エジェクタプレートが前進限に到達した際に発生する突出力を定格以内とするために、定格突出力相当の与圧が付与されている。
特開平10−264215号公報
射出成形機は、エジェクタロッドなどの可動部材、可動部材を移動させる駆動源、駆動源を制御する制御装置とを有する。制御装置は、可動部材の移動速度の検出値と、その設定値とに基づいて、駆動源を制御する。
射出成形機や金型装置、成形品などの保護のため、駆動源の駆動力に制限が設定されることがある。
駆動源の駆動力に制限が設定されていると、設定値の上昇に検出値が追従できなくなり、検出値と設定値との偏差が大きくなるので、その後に検出値が設定値よりも大きくオーバーシュートする問題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、可動部材の移動速度の制御性を向上した、射出成形機の提供を主な目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様によれば、
可動部材と、前記可動部材を移動させる駆動源と、前記可動部材の移動速度の検出値と
前記移動速度の設定値とに基づいて前記駆動源を制御する制御装置とを有し、
前記制御装置は、前記駆動源の駆動力の上限値が所定値から所定値よりも駆動力の上限
値が小さい値に変更された場合に、前記移動速度の設定値の上昇パターンを駆動力の上限
値が所定値の場合の上昇パターンよりも緩やかに上昇する上昇パターンに変更する、射出
成形機が提供される。

本発明の一態様によれば、可動部材の移動速度の制御性を向上した、射出成形機が提供される。
一実施形態による射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。 一実施形態による射出成形機の型締時の状態を示す図である。 一実施形態によるエジェクタロッドの前進速度のパターンを示す図である。 一実施形態によるエジェクタロッドの前進速度の別のパターンを示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明するが、各図面において、同一の又は対応する構成については同一の又は対応する符号を付して説明を省略する。
図1は、一実施形態による射出成形機の型開完了時の状態を示す図である。図2は、一実施形態による射出成形機の型締時の状態を示す図である。図1および図2に示すように、射出成形機は、フレームFrと、型締装置10と、射出装置40と、エジェクタ装置50と、制御装置90と、入力装置95と、出力装置96とを有する。
先ず、型締装置10およびエジェクタ装置50について説明する。型締装置10およびエジェクタ装置50の説明では、型閉時の可動プラテン13の移動方向(図1および図2中右方向)を前方とし、型開時の可動プラテン13の移動方向(図1および図2中左方向)を後方として説明する。
型締装置10は、金型装置30の型閉、型締、型開を行う。型締装置10は例えば横型であって、型開閉方向が水平方向である。型締装置10は、固定プラテン12、可動プラテン13、トグルサポート15、タイバー16、トグル機構20、型締モータ21および運動変換機構25を有する。
固定プラテン12は、フレームFrに対し固定される。固定プラテン12における可動プラテン13との対向面に固定金型32が取り付けられる。
可動プラテン13は、フレームFr上に敷設されるガイド(例えばガイドレール)17に沿って移動自在とされ、固定プラテン12に対し進退自在とされる。可動プラテン13における固定プラテン12との対向面に可動金型33が取り付けられる。
固定プラテン12に対し可動プラテン13を進退させることにより、型閉、型締、型開が行われる。固定金型32と可動金型33とで金型装置30が構成される。
トグルサポート15は、固定プラテン12と間隔をおいて連結され、フレームFr上に型開閉方向に移動自在に載置される。尚、トグルサポート15は、フレームFr上に敷設されるガイドに沿って移動自在とされてもよい。トグルサポート15のガイドは、可動プラテン13のガイド17と共通のものでもよい。
尚、本実施形態では、固定プラテン12がフレームFrに対し固定され、トグルサポート15がフレームFrに対し型開閉方向に移動自在とされるが、トグルサポート15がフレームFrに対し固定され、固定プラテン12がフレームFrに対し型開閉方向に移動自在とされてもよい。
タイバー16は、固定プラテン12とトグルサポート15とを間隔をおいて連結する。タイバー16は、複数本用いられてよい。各タイバー16は、型開閉方向に平行とされ、型締力に応じて伸びる。少なくとも1本のタイバー16には型締力検出器18が設けられる。型締力検出器18は、タイバー16の歪みを検出することによって型締力を検出し、検出結果を示す信号を制御装置90に送る。
尚、型締力検出器18は、歪みゲージ式に限定されず、圧電式、容量式、油圧式、電磁式などでもよく、その取り付け位置もタイバー16に限定されない。
トグル機構20は、固定プラテン12に対し可動プラテン13を移動させる。トグル機構20は、可動プラテン13とトグルサポート15との間に配設される。トグル機構20は、クロスヘッド20a、一対のリンク群などで構成される。各リンク群は、ピンなどで屈伸自在に連結される複数のリンク20b、20cを有する。一方のリンク20bは可動プラテン13に揺動自在に取付けられ、他方のリンク20cはトグルサポート15に揺動自在に取付けられる。クロスヘッド20aを進退させると、複数のリンク20b、20cが屈伸し、トグルサポート15に対し可動プラテン13が進退する。
型締モータ21は、トグルサポート15に取付けられており、トグル機構20を作動させる。型締モータ21は、クロスヘッド20aを進退させることにより、リンク20b、20cを屈伸させ、可動プラテン13を進退させる。
運動変換機構25は、型締モータ21の回転運動を直線運動に変換してクロスヘッド20aに伝達する。運動変換機構25は、例えばボールねじ機構などで構成される。
型締装置10の動作は、制御装置90によって制御される。制御装置90は、型閉工程、型締工程、型開工程などを制御する。
型閉工程では、型締モータ21を駆動してクロスヘッド20aを設定速度で前進させることにより、可動プラテン13を前進させ、可動金型33を固定金型32に接触させる。クロスヘッド20aの位置や速度は、例えば型締モータ21のエンコーダ21aなどを用いて検出する。エンコーダ21aは、型締モータ21の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置90に送る。
型締工程では、型締モータ21をさらに駆動してクロスヘッド20aを設定位置までさらに前進させることで型締力を生じさせる。型締時に可動金型33と固定金型32との間にキャビティ空間34が形成され、射出装置40がキャビティ空間34に液状の成形材料を充填する。充填された成形材料が固化されることで、成形品が得られる。キャビティ空間34の数は複数でもよく、その場合、複数の成形品が同時に得られる。
型開工程では、型締モータ21を駆動してクロスヘッド20aを設定速度で後退させることにより、可動プラテン13を後退させ、可動金型33を固定金型32から離間させる。その後、エジェクタ装置50が可動金型33から成形品を突出す。
尚、本実施形態の型締装置10は、駆動源として、型締モータ21を有するが、型締モータ21の代わりに、油圧シリンダを有してもよい。また、型締装置10は、型開閉用にリニアモータを有し、型締用に電磁石を有してもよい。
また、本実施形態の型締装置10は、型開閉方向が水平方向の横型であるが、型開閉方向が鉛直方向の竪型でもよい。
エジェクタ装置50は、金型装置30から成形品を突出す。エジェクタ装置50は、エジェクタモータ51、運動変換機構52、およびエジェクタロッド53を有する。
エジェクタモータ51は、可動プラテン13に取り付けられる。エジェクタモータ51は、運動変換機構52に直結されるが、ベルトやプーリなどを介して運動変換機構52に連結されてもよい。
運動変換機構52は、エジェクタモータ51の回転運動をエジェクタロッド53の直線運動に変換する。運動変換機構52は、例えばボールねじ機構などで構成される。
エジェクタロッド53は、可動プラテン13の貫通穴において進退自在とされる。エジェクタロッド53の前端部は、可動金型33の内部に進退自在に配設される力伝達部材35と接触する。エジェクタロッド53の前端部は、力伝達部材35と連結されていても、連結されていなくてもよい。
エジェクタ装置50の動作は、制御装置90によって制御される。制御装置90は、突出し工程などを制御する。
突出し工程では、エジェクタモータ51を駆動してエジェクタロッド53を設定速度で前進させることにより、力伝達部材35を前進させ、成形品を突出す。その後、エジェクタモータ51を駆動してエジェクタロッド53を設定速度で後退させ、力伝達部材35を元の位置まで後退させる。エジェクタロッド53の位置や速度は、例えばエジェクタモータ51のエンコーダ51aを用いて検出する。エンコーダ51aは、エジェクタモータ51の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置90に送る。
次に、射出装置40について説明する。射出装置40の説明では、型締装置10の説明と異なり、充填時のスクリュ43の移動方向(図1および図2中左方向)を前方とし、計量時のスクリュ43の移動方向(図1および図2中右方向)を後方として説明する。
射出装置40は、フレームFrに対し進退自在なスライドベースSbに設置され、金型装置30に対し進退自在とされる。射出装置40は、金型装置30にタッチされ、金型装置30内に成形材料を充填する。
射出装置40は、例えば、シリンダ41、ノズル42、スクリュ43、冷却器44、計量モータ45、射出モータ46、圧力検出器47、加熱器48、および温度検出器49を有する。
シリンダ41は、供給口41aから内部に供給された成形材料を加熱する。供給口41aはシリンダ41の後部に形成される。シリンダ41の後部の外周には、水冷シリンダなどの冷却器44が設けられる。冷却器44よりも前方において、シリンダ41の外周には、バンドヒータなどの加熱器48と温度検出器49とが設けられる。
シリンダ41は、シリンダ41の軸方向(図1および図2中左右方向)に複数のゾーンに区分される。各ゾーンに加熱器48と温度検出器49とが設けられる。ゾーン毎に、温度検出器49の実測温度が設定温度になるように、制御装置90が加熱器48を制御する。
ノズル42は、シリンダ41の前端部に設けられ、金型装置30に対し押し付けられる。ノズル42の外周には、加熱器48と温度検出器49とが設けられる。ノズル42の実測温度が設定温度になるように、制御装置90が加熱器48を制御する。
スクリュ43は、シリンダ41内において回転自在に且つ進退自在に配設される。
計量モータ45は、スクリュ43を回転させることにより、スクリュ43の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。成形材料は、前方に送られながら、シリンダ41からの熱によって徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ43の前方に送られシリンダ41の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ43が後退させられる。
射出モータ46は、スクリュ43を進退させる。射出モータ46は、スクリュ43を前進させることにより、スクリュ43の前方に蓄積された液状の成形材料をシリンダ41から射出し金型装置30内に充填させる。その後、射出モータ46は、スクリュ43を前方に押し、金型装置30内の成形材料に圧力をかける。冷却収縮による不足分の成形材料が補充できる。射出モータ46とスクリュ43との間には、射出モータ46の回転運動をスクリュ43の直線運動に変換する運動変換機構が設けられる。この運動変換機構は、ボールねじ機構などで構成される。
圧力検出器47は、例えば射出モータ46とスクリュ43との間に配設され、スクリュ43が成形材料から受ける圧力、スクリュ43に対する背圧などを検出する。スクリュ43が成形材料から受ける圧力は、スクリュ43から成形材料に作用する圧力に対応する。圧力検出器47は、その検出結果を示す信号を制御装置90に送る。
射出装置40の動作は、制御装置90によって制御される。制御装置90は、充填工程、保圧工程、計量工程などを制御する。
充填工程では、射出モータ46を駆動してスクリュ43を設定速度で前進させ、スクリュ43の前方に蓄積された液状の成形材料を金型装置30内に充填させる。スクリュ43の位置や速度は、例えば射出モータ46のエンコーダ46aを用いて検出する。エンコーダ46aは、射出モータ46の回転を検出し、その検出結果を示す信号を制御装置90に送る。スクリュ43の位置が設定位置に達すると、充填工程から保圧工程への切替(所謂、V/P切替)が行われる。スクリュ43の設定速度は、スクリュ43の位置や時間などに応じて変更されてよい。
尚、充填工程においてスクリュ43の位置が設定位置に達した後、その設定位置にスクリュ43を一時停止させ、その後にV/P切替が行われてもよい。V/P切替の直前において、スクリュ43の停止の代わりに、スクリュ43の微速前進または微速後退が行われてもよい。
保圧工程では、射出モータ46を駆動してスクリュ43を設定圧力で前方に押し、金型装置30内の成形材料に圧力をかける。冷却収縮による不足分の成形材料が補充できる。成形材料の圧力は、例えば圧力検出器47を用いて検出する。圧力検出器47は、その検出結果を示す信号を制御装置90に送る。
保圧工程では金型装置30内の成形材料が徐々に冷却され、保圧工程完了時にはキャビティ空間34の入口が固化した成形材料で塞がれる。この状態はゲートシールと呼ばれ、キャビティ空間34からの成形材料の逆流が防止される。保圧工程後、冷却工程が開始される。冷却工程では、キャビティ空間34内の成形材料の固化が行われる。成形サイクルの短縮のため、冷却工程中に計量工程が行われてよい。
計量工程では、計量モータ45を駆動してスクリュ43を設定回転数で回転させ、スクリュ43の螺旋状の溝に沿って成形材料を前方に送る。これに伴い、成形材料が徐々に溶融される。液状の成形材料がスクリュ43の前方に送られシリンダ41の前部に蓄積されるにつれ、スクリュ43が後退させられる。スクリュ43の回転数は、例えば計量モータ45のエンコーダ45aを用いて検出する。エンコーダ45aは、その検出結果を示す信号を制御装置90に送る。
計量工程では、スクリュ43の急激な後退を制限すべく、射出モータ46を駆動してスクリュ43に対して設定背圧を加えてよい。スクリュ43に対する背圧は、例えば圧力検出器47を用いて検出する。圧力検出器47は、その検出結果を示す信号を制御装置90に送る。スクリュ43が設定位置まで後退し、スクリュ43の前方に所定量の成形材料が蓄積されると、計量工程が終了する。
尚、本実施形態の射出装置40は、インライン・スクリュ方式であるが、プリプラ方式でもよい。プリプラ方式の射出装置は、可塑化シリンダ内で溶融された成形材料を射出シリンダに供給し、射出シリンダから金型装置内に成形材料を射出する。可塑化シリンダ内にはスクリュが回転自在にまたは回転自在に且つ進退自在に配設され、射出シリンダ内にはプランジャが進退自在に配設される。
制御装置90は、図1や図2に示すようにCPU(Central Processing Unit)91と、メモリなどの記憶媒体92と、入力インターフェイス93と、出力インターフェイス94とを有する。制御装置90は、記憶媒体92に記憶されたプログラムをCPU91に実行させることにより、各種の制御を行う。また、制御装置90は、入力インターフェイス93で外部からの信号を受信し、出力インターフェイス94で外部に信号を送信する。
入力装置95は、ユーザの入力操作を受け付け、ユーザの入力操作に応じた操作信号を制御装置90に送信する。入力装置95としては、例えばタッチパネルが用いられる。タッチパネルは、後述の出力装置96を兼ねる。
出力装置96は、制御装置90による制御下で、入力装置95の入力操作に応じた操作画面を表示する。操作画面は、複数用意され、切り替えて表示されたり、重ねて表示されたりする。
ユーザは、出力装置96で表示される操作画面を見ながら、入力装置95を操作することにより型締装置10や射出装置40、エジェクタ装置50などの設定を行う。設定は、記憶媒体92に記憶され、必要に応じて読み出される。
制御装置90は、エジェクタロッド53の前進速度の検出値と、その前進速度の設定値とに基づいて、エジェクタモータ51を制御する。例えば、制御装置90は、検出値が設定値になるように、エジェクタモータ51をフィードバック制御する。フィードバック制御としては、例えばPI制御、PID制御などが用いられる。PI制御やPID制御では、検出値と設定値との偏差に基づいて、エジェクタモータ51を制御する。
射出成形機や金型装置30、成形品の保護などを目的として、エジェクタロッド53の前進時に、エジェクタモータ51の駆動力に制限が設定されることがある。この場合、エジェクタロッド53の前進速度が制限される。
エジェクタモータ51の駆動力は、例えばトルク検出器54を用いて検出する。トルク検出器54は、例えばエジェクタモータ51の電流を検出することで、エジェクタモータ51のトルクを検出し、その検出結果を示す信号を制御装置90に送る。制御装置90は、駆動力の検出値を監視しながら、駆動力の検出値が駆動力の上限値を超えないようにエジェクタモータ51を制御する。
駆動力の上限値は、例えば駆動力の定格値に対する割合(%)で表される。駆動力に制限が設定されない場合の駆動力の上限値は100%である。一方、駆動力に制限を設定する場合の駆動力の上限値は100%よりも小さい値である。その値は入力装置95において入力され、記憶媒体92に記憶される。尚、本実施形態では駆動力の基準値として定格値を用いるが、基準値は定格値に限定されない。
図3は、一実施形態によるエジェクタロッドの前進速度のパターンを示す図である。図3において、破線L1および実線L2は駆動力の上限値が100%である場合のエジェクタロッド53の前進速度を示し、破線L1は前進速度の設定値を示し、実線L2は前進速度の検出値を示す。また、図3において、破線L3および実線L4は駆動力の上限値がPMAX1(0<PMAX1<100)%である場合のエジェクタロッド53の前進速度を示し、破線L3は前進速度の設定値を示し、実線L4は前進速度の検出値を示す。尚、図3において、比較のため、駆動力の上限値がPMAX1%である場合であって、前進速度の設定値が、駆動力の上限値が100%である場合と同様の場合の、前進速度の検出値を二点鎖線L5で示す。
駆動力の上限値が100%よりも小さいPMAX1%である場合、駆動力に制限が設定されているため、前進速度が制限される。
そこで、制御装置90は、駆動力の上限値に応じて、前進速度の設定値の上昇パターンを変更する。例えば、制御装置90は、駆動力の上限値がPMAX1%である場合、駆動力の上限値が100%である場合よりも、エジェクタロッド53の前方への加速中に、前進速度の設定値を緩やかに上昇させる。前進速度が緩やかに上昇することは、加速が小さいことを意味する。駆動力の上限値がPMAX1%である場合に、前進速度の設定値とその検出値との乖離を抑制でき、図3に二点鎖線L5で示すような大きなオーバーシュートの発生を防止できる。その結果、エジェクタロッド53の制御性を向上でき、成形品の突出しを安定化できる。一方、駆動力の上限値が100%である場合、図3に破線L1で示すように前進速度の設定値が急激に上昇し、その上昇に図3に実線L2で示すように前進速度の検出値が追従するので、突出し時間が短縮できる。
駆動力の上限値がPMAX1%である場合の前進速度の設定値の上昇パターンは、例えば図3に二点鎖線L5で示すデータなどに基づいて求められる。前進速度の設定値とその検出値との偏差が許容範囲内である限り、前進速度の設定値はできるだけ急に上昇するように設定されてよく、その上昇速度を表す加速はできるだけ大きく設定されてよい。加速にかかる時間の長時間化を抑制でき、突出し時間の長時間化を抑制できる。
制御装置90は、駆動力の上限値に応じて、エジェクタロッド53の前進開始時から、前進速度の設定値の上昇パターンを変更してよい。例えば、制御装置90は、駆動力の上限値がPMAX1%である場合、駆動力の上限値が100%である場合よりも、エジェクタロッド53の前進開始時から、前進速度の設定値を緩やかに上昇させてよい。駆動力の上限値がPMAX1%である場合に、前進開始時から、前進速度の設定値が緩やかに上昇するので、オーバーシュートを確実に低減できる。一方、駆動力の上限値が100%である場合に、前進開始時から、前進速度の設定値が急激に上昇し、その上昇に前進速度の検出値が追従するので、突出し時間がより短縮できる。
制御装置90は、入力装置95における駆動力の上限値の入力後、エジェクタロッド53の前進開始までの間に、前進速度の設定値の上昇パターンを選択してよい。エジェクタロッド53の前進開始時から、前進速度の設定値の上昇速度を緩やかに設定できる。
尚、制御装置90は、エジェクタロッド53の前進開始後、前進速度の設定値とその検出値との偏差を監視し、偏差が閾値を超えたとき、設定値の上昇速度を緩やかに変更してもよい。従って、設定値の上昇速度は途中で変化してもよい。
図4は、一実施形態によるエジェクタロッドの前進速度の別のパターンを示す図である。図4において、破線L3および実線L4は、図3と同様に、駆動力の上限値がPMAX1(0<PMAX1<100)%である場合のエジェクタロッド53の前進速度を示し、破線L3は前進速度の設定値を示し、実線L4は前進速度の検出値を示す。また、図4において、破線L6および実線L7は駆動力の上限値がPMAX1%よりも小さいPMAX2(0<PMAX2<PMAX1)%である場合のエジェクタロッド53の前進速度を示し、破線L6は前進速度の設定値を示し、実線L7は前進速度の検出値を示す。尚、図4において、比較のため、駆動力の上限値がPMAX2%である場合であって、前進速度の設定値が、駆動力の上限値が100%である場合と同様の場合の、前進速度の検出値を二点鎖線L8で示す。
制御装置90は、駆動力の上限値がPMAX2%である場合、駆動力の上限値がPMAX1%である場合よりも、エジェクタロッド53の前方への加速中に、前進速度の設定値を緩やかに上昇させる。駆動力の上限値がPMAX2%である場合に、前進速度の設定値とその検出値との乖離を抑制でき、図4に二点鎖線L8で示すような大きなオーバーシュートの発生を防止できる。その結果、エジェクタロッド53の制御性を向上でき、成形品の突出しを安定化できる。一方、駆動力の上限値がPMAX1%である場合、図4に破線L3で示すように前進速度の設定値が急激に上昇し、その上昇に図4に実線L4で示すように前進速度の検出値が追従するので、突出し時間が短縮できる。
制御装置90は、駆動力の上限値がPMAX2%である場合、駆動力の上限値がPMAX1%である場合よりも、エジェクタロッド53の前進開始時から、前進速度の設定値を緩やかに上昇させてよい。駆動力の上限値がPMAX2%である場合に、前進開始時から、前進速度の設定値が緩やかに上昇するので、オーバーシュートを確実に低減できる。一方、駆動力の上限値がPMAX1%である場合に、前進開始時から、前進速度の設定値が急激に上昇し、その上昇に前進速度の検出値が追従するので、突出し時間がより短縮できる。
駆動力の上限値と前進速度の設定値の上昇速度とは1対1で対応してよく、駆動力の上限値が小さくなるほど、前進速度の設定値が緩やかに上昇してよく、その上昇速度を表す加速が小さく設定されてよい。エジェクタロッド53の制御性をより向上でき、成形品の突出しをより安定化できる。また、突出し時間の長時間化をより抑制できる。
尚、本実施形態では、駆動力の上限値と前進速度の設定値の上昇速度とは1対1で対応するため、駆動力の上限値に応じて、前進速度の設定値の上昇速度が連続的に変更されるが、段階的に変更されてもよい。
尚、図3および図4では、エジェクタロッド53の加速中に、その加速の大きさを表す傾きが一定とされるが、振動などを低減する目的で、加速開始時の傾きや加速終了時の傾きがその途中の傾きよりも小さく設定されてもよい。そのようなパターンは、図3や図4において破線で示すパターンの移動平均をとることで作成できる。
以上、射出成形機の実施形態等について説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、改良が可能である。
上記実施形態では、エジェクタロッド53が、特許請求の範囲に記載の可動部材に対応するが、本発明はこれに限定されない。可動部材は、エジェクタロッド53と共に進退する部材でもよい。
上記実施形態では、エジェクタモータ51が、特許請求の範囲に記載の駆動源に対応するが、本発明はこれに限定されない。例えば、駆動源として、油圧シリンダなどが用いられてもよい。
駆動源の駆動力を検出する検出器は、駆動源に応じて適宜選定されてよい。例えば駆動源が油圧シリンダの場合、油圧検出器が用いられてもよい。また、駆動源の種類に関係なく、エジェクタロッド53の歪を検出する歪検出器が用いられてもよい。
上記実施形態では、突出し工程におけるエジェクタロッド53の前進速度の制御に本発明を適用するが、充填工程におけるスクリュ43の前進速度の制御に本発明を適用してもよい。この場合、スクリュ43が特許請求の範囲に記載の可動部材に対応し、射出モータ46が特許請求の範囲に記載の駆動源に対応する。
上記実施形態では、型締装置10として、型開閉方向が水平方向である横型締装置が用いられるが、型開閉方向が上下方向である竪型締装置が用いられてもよい。竪型締装置は、下プラテン、上プラテン、トグルサポート、トグル機構、およびタイバーなどを有する。下プラテンと上プラテンのうち、いずれか一方が固定プラテン、残りの一方が可動プラテンとして用いられる。下プラテンには下金型が取り付けられ、上プラテンには上金型が取り付けられる。下金型と上金型とで金型装置が構成される。下金型は、ロータリーテーブルを介して下プラテンに取り付けられてもよい。トグルサポートは、下プラテンの下方に配設される。トグル機構は、トグルサポートと下プラテンとの間に配設される。タイバーは、鉛直方向に平行とされ、下プラテンを貫通し、上プラテンとトグルサポートとを連結する。下プラテンにおけるトグルサポートとの対向面に、エジェクタ装置が取付けられる。
10 型締装置
40 射出装置
41 シリンダ
43 スクリュ
46 射出モータ
50 エジェクタ装置
51 エジェクタモータ
52 運動変換機構
53 エジェクタロッド
90 制御装置
95 入力装置
96 出力装置

Claims (5)

  1. 可動部材と、前記可動部材を移動させる駆動源と、前記可動部材の移動速度の検出値と
    前記移動速度の設定値とに基づいて前記駆動源を制御する制御装置とを有し、
    前記制御装置は、前記駆動源の駆動力の上限値が所定値から所定値よりも駆動力の上限
    値が小さい値に変更された場合に、前記移動速度の設定値の上昇パターンを駆動力の上限
    値が所定値の場合の上昇パターンよりも緩やかに上昇する上昇パターンに変更する、射出
    成形機。
  2. 可動部材と、前記可動部材を移動させる駆動源と、前記可動部材の移動速度の検出値と
    前記移動速度の設定値とに基づいて前記駆動源を制御する制御装置とを有し、
    前記制御装置は、前記移動速度の設定値と前記移動速度の検出値との偏差が閾値を超え
    た場合に、前記移動速度の設定値の上昇パターンを現在の上昇パターンよりも緩やかに上
    昇する上昇パターンに変更する、射出成形機。
  3. 前記制御装置は、前記上限値が第1値よりも小さい第2値である場合、前記上限値が前
    記第1値である場合よりも、前記可動部材の加速中に、前記設定値の上昇速度を緩やかに
    設定する、請求項1または請求項2に記載の射出成形機。
  4. 前記制御装置は、前記上限値に応じて、前記可動部材の移動開始時から、前記上昇パタ
    ーンを変更する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の射出成形機。
  5. 前記可動部材は、金型装置に対し前進することで、前記金型装置から成形品を突出すも
    のである、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の射出成形機。
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