JP2003080576A - 射出成形機の温度制御方法及び装置 - Google Patents

射出成形機の温度制御方法及び装置

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JP2003080576A
JP2003080576A JP2001272980A JP2001272980A JP2003080576A JP 2003080576 A JP2003080576 A JP 2003080576A JP 2001272980 A JP2001272980 A JP 2001272980A JP 2001272980 A JP2001272980 A JP 2001272980A JP 2003080576 A JP2003080576 A JP 2003080576A
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Japan
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temperature
time
heat zone
molding machine
rise
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JP2001272980A
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Hideki Koyama
秀樹 小山
Hiromasa Ootake
弘眞 大竹
Takatoshi Kawamura
高敏 川村
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/78Measuring, controlling or regulating of temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/72Heating or cooling
    • B29C45/74Heating or cooling of the injection unit

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノズル及びバレルの各ヒートゾーンの昇温時
間のバラツキによる樹脂の劣化、樹脂焼け、炭化等を防
止する。 【解決手段】 各ヒートゾーンの昇温時間の内、最も長
い昇温時間を最大昇温時間tmaxとする。この最大昇温
時間で、各ヒートゾーンは昇温開始時の実温度Ts0、T
s1から、目標設定温度Ts0、Ts1になる温度変化率K
c0、Kc1を求める。この温度変化率Kc0、Kc1の直線に
あった温度を各ヒートゾーンの温度制御の指令値とす
る。すべてのヒートゾーンは、最大昇温時間tmaxで目
標設定温度に達する。昇温時間のバラツキがないから樹
脂の劣化、樹脂焼け、炭化等は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機に関
し、特に射出成形機のノズル及びバレルの温度制御に関
する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機においては、射出成形を開始
する際に、ノズル及びバレルの各ゾーンの温度を夫々目
標設定温度まで昇温させなければならない。従来のこの
昇温方法においては、ノズル及びバレルの各ゾーンの昇
温特性に関係なく、夫々設定された設定温度が目標値と
して指令され、該目標設定温度に達するようにPID制
御により制御されている。しかし、ノズル部などはワッ
ト密度が大きいゾーンは、すぐに目標設定温度まで昇温
するが、バレルの根元付近のゾーンは昇温が遅く目標設
定温度に達するまで時間を要する。このように、ノズル
及びバレルの各ゾーンの昇温時間にバラツキがあった。
その結果、昇温後スクリュ回転が可能になるまでの間、
溶融樹脂の滞留時間が各ゾーンによりバラバラであった
為、昇温が早いノズル部等のゾーンでは溶融樹脂の滞留
時間が長くなり樹脂の劣化、樹脂焼け、炭化等の問題が
発生した。
【0003】これを避けるために、特開平5−7730
2号公報では、熱容量が小さいゾーンほど加熱開始時点
を遅らせ、各ゾーンが設定温度に達する時点てほぼ同じ
とするように制御する方法が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ノズル及びバレル各ゾ
ーンの昇温時間にバラツキがあると、上述したように、
樹脂の劣化、樹脂焼け、炭化等の問題が発生する。これ
を避けるために、加熱開始時点を遅らせ、各ゾーンがほ
ぼ同じ時点で設定温度に達するように制御する、特開平
5−77302号公報記載の方法では、熱容量の小さい
ノズル部の温度がバレルの各ゾーンより後から昇温する
ことになる為、バレル内での樹脂の滞留により樹脂が分
解しガス化され、バレル内に蓄圧されることにより、爆
発する危険がある。そこで,本発明は、上述した従来技
術の問題点を解決することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、複数のヒートゾーンを有する射出成形機の温度制御
において、請求項1に係わる発明は、ヒータ昇温時の昇
温特性を各ヒートゾーン毎に取得する手段と、該昇温特
性を記憶する手段と、該記憶された各ヒートゾーン毎の
昇温特性および各ヒートゾーン毎の設定温度と実温度と
の温度差から昇温時間を求める手段と、各ヒートゾーン
の昇温時間の内、最も昇温に時間がかかるヒートゾーン
を抽出する手段と、該抽出されたヒートゾーンの昇温時
間に基づいて各ヒートゾーンの昇温を制御する手段を備
える射出成形機の温度制御装置とした。
【0006】そして、請求項2に係わる発明は、前記昇
温特性を常時ヒータをONし第一の温度から第二の温度
に昇温する際の温度差と第一の温度から第二の温度への
昇温に要した時間とから求めることを特徴とするもので
ある。請求項3に係わる発明は、前記昇温特性を常時ヒ
ータをONし第一の温度から第二の温度に昇温する際の
温度差と第一の温度から第二の温度への昇温に要した時
間から求められる温度変化率と昇温開始後実際に昇温が
始まるまでのむだ時間とで構成することを特徴とするも
のである。請求項4に係わる発明は、前記昇温を制御す
る手段によって、抽出されたヒートゾーンの昇温時間と
制御対象となるヒートゾーンの設定温度と実温度の温度
差により求められる昇温直線または昇温曲線にしたがっ
て温度制御の目標温度を変更しながら設定温度まで昇温
制御することを特徴とするものである。請求項5に係わ
る発明は、前記昇温を制御する手段によって、抽出され
たヒートゾーンの昇温時間と制御対象となるヒートゾー
ンの昇温時間との時間差、または抽出されたヒートゾー
ンの昇温時間と制御対象となるヒートゾーンの昇温時間
との時間差およびむだ時間とにより演算された昇温直線
または昇温曲線にしたがって温度制御の目標温度を変更
しながら設定温度まで昇温制御するようにしたことを特
徴とするものである。
【0007】請求項6に係わる発明は、複数のヒートゾ
ーンを有する射出成形機の温度制御であって、ヒータ昇
温時の昇温特性を各ヒートゾーン毎に取得し、各ヒート
ゾーン毎の該昇温特性および各ヒートゾーン毎の該設定
温度との実温度との温度差から昇温時間を求め、各ヒー
トゾーンの昇温時間の内、最も昇温に時間がかかるヒー
トゾーンを抽出し、該抽出されたヒートゾーンの昇温時
間に基づいて各ヒータゾーンの昇温を制御するようにし
たものである。請求項7に係わる発明は、前記昇温特性
を常時ヒータをONし昇温した際に得られる昇温カーブ
としたものである。また、請求項8に係わる発明は、前
記昇温特性を常時ヒータをONし第一の温度から第二の
温度に昇温する際の温度差と第一の温度から第二の温度
への昇温に要した時間とから求めものとした。さらに、
請求項9に係わる発明は、常時ヒータをONし第一の温
度から第二の温度に昇温する際の温度差と第一の温度か
ら第二の温度への昇温に要した時間から温度変化率を求
めると共に、昇温開始後実際に昇温が始まるまでのむだ
時間を求め前記昇温特性としたものである。
【0008】請求項10に係わる発明の温度制御方法
は、前記各ヒータゾーンの昇温制御を、抽出されたヒー
トゾーンの昇温時間と制御対象となるヒートゾーンの設
定温度と実温度の温度差により演算された昇温直線また
は昇温曲線にしたがって目標温度をに変更しながら設定
温度まで制御することを特徴とするものである。請求項
11に係わる発明の温度制御方法は、前記各ヒータゾー
ンの昇温制御を、抽出されたヒートゾーンの昇温時間と
制御対象となるヒートゾーンの昇温時間との時間差、ま
たは抽出されたヒートゾーンの昇温時間と制御対象とな
るヒートゾーンの昇温時間との時間差およびむだ時間、
とにより演算された昇温直線または昇温曲線にしたがっ
て目標温度を変更しながら設定温度まで制御することを
特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のを実施する一実
施形態における射出成形機の要部ブロック図である。制
御装置100は、数値制御用のマイクロプロセッサであ
るCNC用CPU25、プログラマブルマシンコントロ
ーラ用のマイクロプロセッサであるPMC用CPU1
8、サーボ制御用のマイクロプロセッサであるサーボ用
CPU20、および、A/D変換器16を介して射出成
形機本体側に設けられた射出圧等の各種圧力を検出する
センサからの信号をサンプリング処理してRAM14に
格納する圧力モニタ用CPU17を有し、バス22を介
して相互の入出力を選択することにより各マイクロプロ
セッサ間での情報伝達が行えるようになっている。
【0010】PMC用CPU18には射出成形機のシー
ケンス動作を制御するシーケンスプログラム等を記憶し
たROM13および演算データの一時記憶等に用いられ
るRAM14が接続され、CNC用CPU25には、射
出成形機を全体的に制御する自動運転プログラム等を記
憶したROM27および演算データの一時記憶等に用い
られるRAM28が接続されている。
【0011】また、サーボ用CPU20には、位置ルー
プ、速度ループ、電流ループの処理を行うサーボ制御専
用の制御プログラムを格納したROM21やデータの一
時記憶に用いられるRAM19が接続されている。圧力
モニタ用CPU17には、該圧力モニタ用CPU17が
行う制御の制御プログラムを記憶したROM11およ
び、前述した、各種センサが検出した圧力等を記憶する
RAM12が接続されている。更に、サーボ用CPU2
0には、該CPU20からの指令に基いて型締用,射出
用,スクリュー回転用,エジェクタ用等の各軸のサーボ
モータ10を駆動するサーボアンプ15が接続され、各
軸のサーボモータMに取付けられた位置・速度検出器
(図示せず)からの出力がサーボCPU20に帰還され
るようになっている。
【0012】ディスプレイ付手動データ入力装置29は
CRT表示回路26を介してバス30に接続され、グラ
フ表示画面や機能メニューの選択および各種データの入
力操作等が行えるようになっており、数値データ入力用
のテンキーおよび各種のファンクションキー等が設けら
れている。なお、表示装置としては液晶を用いたもので
もよい。
【0013】不揮発性メモリで構成されるデータ保存用
RAM24は射出成形作業に関する成形条件と各種設定
値,パラメータ,マクロ変数等を記憶する成形データ保
存用のメモリである。又、本発明と関係して、後述する
各ヒートゾーンの昇温特性(平均温度変化率,むだ時
間)が設定記憶されている。
【0014】入力回路23a、出力回路23bは、射出
成形機本体の各部に配備したリミットスイッチや操作盤
からの信号を受信したり射出成形機の周辺機器等に各種
の指令を伝達したりするためのインターフェイスである
が、図1では特に本発明と関係する部分のみを示してい
る。
【0015】符号101は射出ユニット部を示すもの
で、バレル3を複数のゾーンに区分し、各ゾーンZ0、
Z1、…ZN-1毎及びノズル4にヒータH0,H1…HN-
1が設けられ、夫々設定温度を設定して、該設定温度に
各ゾーンZ0、Z1、…ZN-1の温度を保持し射出成形を
行う。以下、各目標設定温度を設定し該設定温度を保持
するよう温度制御する温度制御単位のノズル部やバレル
の各ゾーンZ0、Z1、…ZN-1をヒートゾーンという。
【0016】入力回路23aには、ノズル4、バレル3
の各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1に設けた温度セン
サSe0、Se1、…SeN-1からの温度検出信号がA/D変
換器30を介して入力されている。また、出力回路23
bには、各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1を加熱する
ヒータH0,H1…HN-1のスイッチSW0、SW1…S
WN-1が接続されている。
【0017】以上の構成により、PMC用CPU18が
射出成形機全体のシーケンス動作を制御し、CNC用C
PU25がROM27の運転プログラムやデータ保存用
RAM24に格納された成形条件等に基いて各軸のサー
ボモータに対して移動指令の分配を行い、サーボCPU
22は各軸に対して分配された移動指令と位置・速度検
出器11で検出された位置および速度のフィードバック
信号等に基いて、従来と同様に位置ループ制御,速度ル
ープ制御さらには電流ループ制御等のサーボ制御を行
い、いわゆるディジタルサーボ処理を実行する。
【0018】また、PMC用CPU18が、各ヒートゾ
ーンZ0、Z1、…ZN-1毎に設定された目標設定温度
と、温度センサSe0、Se1、…SeN-1で検出される検出
温度に基づいてPID制御等を行い、スイッチSW0、
SW1…SWN-1をオン/オフ制御して各ヒータH0,H
1…HN-1に電流を流し、各ヒートゾーンZ0、Z1、…
ZN-1を加熱制御して設定温度に制御する。上述した構
成,作用は従来の電動式射出成形機の制御装置と変わり
はないもので、本発明の温度制御装置はこの制御装置1
00によって構成されている。
【0019】以上のような構成によって、本発明は、ま
ず、ノズル4及びバレル3の各ヒートゾーンZ0、Z1、
…ZN-1毎に昇温特性を求め設定記憶しておく。この昇
温特性は、各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1のスイッ
チSW0、SW1…SWN-1を常時オン状態として、各ヒ
ータH0,H1…HN-1に電流を流した状態で、スイッ
チがオンとなってから実際の温度が上昇開始するまでの
むだ時間と、温度上昇の度合いが一定となったときの温
度変化率より昇温特性を求めるものである。
【0020】各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1の現在
温度よりもかなり大きな目標温度を設定して、その各ヒ
ートゾーンZ0、Z1、…ZN-1を加熱するとすれば、P
ID制御がなされたとしても、オン/オフ制御において
スイッチは,目標設定温度近傍に達するまでは,常時オ
ン状態となる。例えば、図2に示すように、各ヒートゾ
ーンZ0、Z1、…ZN-1の現在温度25℃で、目標温度
として200℃を設定したとすると、図2では、ノズル
4(ヒートゾーンZ0)の昇温特性がカーブCNとな
り、バレル3のある1つのヒートゾーンZnの昇温特性
がカーブCBとなった例を示している。
【0021】そこで、スイッチSW0、SW1…SWN-1
をオンして時間の計時を開始し、各温度センサSe0、S
e1…SeN-1からの検出温度を監視し、実際に各ヒートゾ
ーンZnで昇温開始がみられるまでの時間をむだ時間td
n(td0、td1…tdN-1)として求める。また、昇温さ
せる温度領域の内、中間領域ではスイッチSW0、SW1
…SWN-1は常にオンであり、ヒータH0の発熱量一定
で、各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1の温度上昇率,
すなわち温度変化率も一定と想定される。そこで、昇温
させる温度幅(25℃〜200℃)の中間領域における
第1、第2の2点の温度を設定して、その設定温度に達
したとき時間を求め、この2つの設定温度とこの設定温
度に達するまでの時間差より平均温度変化率Kaを求め
る。
【0022】例えば、昇温させる温度幅(25℃〜20
0℃)の中間領域内で、第1の温度を70℃、第2の温
度を170℃と設定し、第1の温度の70℃に達したと
きの通電時間to1、第2の温度の170℃に達するまで
の通電時間to2を読み取る。to1=150秒、to2=3
60秒であったとする。そうすると、ノズル部のヒート
ゾーンZ0は平均温度変化率Ka0=(170℃−70
℃)/(360秒−150秒)=0.476(℃/秒)
として求められる。
【0023】同様に、バレルのヒートゾーンZ1、Z2、
…ZN-1に対しても温度特性を求めるが、例えば、バレ
ル3のあるヒートゾーンZnの温度上昇カーブCBが図
2に示すようようなものであったとし、このヒートソー
ンZnが70℃、170℃に夫々達した時間がtn1=2
30秒、tn2=580秒であったとすると、このヒート
ゾーンZnの平均温度変化率Kan=(170℃‐70
℃)/(580秒−230秒)=0.286(℃/秒)
として求められる。
【0024】また、上述した方法以外に、単に、各スイ
ッチSW0、SW1…SWN-1をオンさせ、所定温度に達
するまで、各ヒートゾーンZ1、Z2、…ZN-1の温度を
各温度センサSe0、Se1…SeN-1で所定周期毎検出し記
憶し、この記憶したデータ、若しくはこのデータをグラ
フに変換して表示器29に表示させて、この表示された
データ若しくはグラフより、各ヒートゾーンZ1、Z2、
…ZN-1のむだ時間td0、td1…tdN-1、平均温度変化
率Ka0、Ka1…KaN-1を求めてもよい。
【0025】こうして各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-
1のむだ時間tdn(td0〜tdN-1)、温度変化率Kan
(Ka0〜KaN-1)を求め記憶する。図3は、不揮発性メ
モリで構成されるデータ保存用RAM24に設けられた
この昇温温度制御を行うための各種データを記憶するテ
ーブルTBの例を示す図である。上述のようにして測定
して求められた温度変化率、むだ時間が各ヒートゾーン
Z0、Z1、…ZN-1毎に、温度変化率Ka0、Ka1、Ka
2、…Kan…KaN-1、むだ時間td0、td1、td2…tdn
…tdN-1として記憶されることになる。
【0026】そこで、昇温するときには、この記憶した
温度変化率、むだ時間を用いて、制御用の温度変化率を
求め、この変化率にしたがって、昇温温度を制御する。
まず、本発明の第1の実施形態における昇温制御の原理
について説明する。ヒートゾーンZnにおける昇温開始
時の実温度がTsnで、該ゾーンZnの目標設定温度がTo
nであったとする。そうすると、昇温させる温度差ΔT
nは、 ΔTn=Ton−Tsn …(1) として求められる。この温度差ΔTnを記憶しているヒ
ートゾーンZnの温度変化率Kanで割った値に、該ゾー
ンZnのむだ時間tdnを加算すれば、昇温時間tunが求
められる。 tun=(ΔTn/Kan)+tdn …(2) なお、上記2式において、むだ時間tdnを加算せず無視
してもよい。
【0027】すべてのヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1
に対する昇温時間tu0〜tun-1を求め、このうち最も長
い昇温時間を最大昇温時間tmaxとして求め記憶する。
そして、各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1の昇温開始
時の実温度と目標設定温度との温度差ΔT0〜ΔTN-1を
この最大昇温時間tmaxで割って、各ヒートゾーンZ0、
Z1、…ZN-1の昇温制御のための温度変化率Kc0〜KcN
-1を求める。 Kcn=ΔTn/tmax …(3) この求めた、温度変化率Kc0〜KcN-1にしたがって、時
間の関数としての目標温度を求めPID温度制御の目標
値として指令すれば、各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-
1はほぼ同一時刻(最大昇温時間tmax経過時)に目標温
度に達することになる。
【0028】図4は、ヒートゾーンZ0のノズル部とバ
レルの1番目のヒートゾーンZ1に例を取った昇温制御
の説明図である。昇温開始時の実温度は、ノズル部のヒ
ートゾーンZ0もバレルのヒートゾーンZ1も同じ温度で
Ts0=Ts1であり、ノズル部のヒートゾーンZ0の目標
設定温度がTo0、バレルのヒートゾーンZ1の目標設定
温度がTo1である。ヒートゾーンZ0は温度変化率Kc
0、ヒートゾーンZ1は温度変化率Kc1の直線に沿って、
温度制御の目標値が出力され,制御されることになり、
最大昇温時間tmaxに達した時点では、両者ともに、設
定目標値の温度To0、To1を指令して、該温度に制御さ
れることになる。
【0029】図5は、各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-
1に対して設定温度が設定されたときに、PMC用CP
U18が実行して、温度制御用の温度変化率Kcn求める
処理である。まず、各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1
の温度特性である温度変化率、むだ時間を測定し、図3
に示すようにテーブルTBに各ヒートゾーンZ0、Z1、
…ZN-1に夫々Ka0〜KaN-1、td0〜tdN-1として設定
されているものとする。また、各ヒートゾーンZ0、Z
1、…ZN-1の設定温度もTo0〜ToN-1として図3に示す
ように夫々設定されたものとする。
【0030】PMC用CPU18は、ヒートゾーンZ
0、Z1、…ZN-1を示す指標nを0にセットし(ステッ
プA1)、ヒートゾーンZn(=Z0)の温度センサSe
n(=Se0)からの検出温度を昇温開始時の実温度T
sn(=Ts0)として読み込むと共に、テーブルTBに記
憶された設定温度Ton(=To0),温度変化率Kan(=
Ka0)、むだ時間tdn(=td0)を読み込む(ステップ
A2)。なお、読み込んだ昇温開始時の実温度Tsnはテ
ーブルTBに記憶する必要は必ずしもないが、図3で
は、記憶する例を示している。
【0031】次に,読み込んだ設定温度Tonと昇温開始
時の実温度Tsnとにより上記1式の演算を行って、当該
ヒートゾーンZnにおける昇温させる温度、すなわち温
度差ΔTnを求めるテーブルTBに記憶する(ステップ
A3)。そして、この温度差ΔTnと、読み取った温度
変化率Kan、むだ時間tdnを用いて上記2式の演算を行
い、同該ヒートゾーンZnの昇温時間tunを求める(ス
テップA4)。なお、むだ時間tdnは無視してもよい。
【0032】この求めた昇温時間tunが、レジスタに記
憶する最大昇温時間Tmaxより大きいか判断する(ステ
ップA5)。なお、このレジスタは、電源投入時の初期
設定で「0」が最初は記憶されている。求めた昇温時間
tunが、レジスタに記憶する最大昇温時間Tmaxより大
きいときには、この昇温時間tunを最大昇温時間Tmax
として、レジスタに格納し(ステップA6)、大きくな
ければ,そのままステップA7に移行する。ステップA
7では指標nがヒートゾーンの最大値N−1に達したか
判断し、達してなければ、指標nを「1」インクリメン
トし(ステップA8)、ステップA2以下の処理を行
う。
【0033】その結果、指標nがヒートゾーンの最大値
N−1に達した時点では、レジスタには各ヒートゾーン
Z0、Z1、…ZN-1の内で最も長い昇温時間tunが最大
昇温時間Tmaxとして記憶されることになる。指標nが
ヒートゾーンの最大値N−1に達すると、再び指標nを
0にセットし(ステップA9)、指標nで示されるヒー
トゾーンZnに対応して記憶する温度差ΔTnを読み出
し(ステップA10)、この温度差を最大昇温時間Tma
xで割って、すなわち,上記3式の演算を行って、ヒー
トゾーンZnの制御用の温度変化率Kcnを求め、テーブ
ルTBに記憶する(ステップA11)。そして,指標n
がヒートゾーンの最大値N−1に達したか判断し(ステ
ップA12)、達してなければ、指標nを1インクリメ
ントし(ステップA13)、ステップA10からステッ
プA13の処理を、指標nがヒートゾーンの最大値N−
1に達するまで行い、最大値N−1に達するとこの処理
を終了する。その結果、図3に示すように、各ヒートゾ
ーンZ0、Z1、…ZN-1毎に制御用の温度変化率Kc0〜
KcN-1がテーブルTBに記憶される。
【0034】図6は、昇温開始指令(温度制御開始指
令)が入力されると、PMC用CPU18が所定周期Δ
t毎に実施する昇温温度制御処理のフローチャートであ
る。まず、フラグFが「1」にセットされているか判断
する(ステップB1)。最初は、初期設定時に該フラグ
Fは「0」がセットされているから、ステップB2に進
み、この処理周期数を計数する指標iを「1」インクリ
メントする。なお、この指標iも初期設定時に「0」に
セットされている。次に、この指標iにこの処理の周期
Δtを乗じて、昇温開始からの時間を求め、この時間が
最大昇温時間tmax以上が判断する(ステップB3)。
【0035】最大昇温時間tmax以上でなければ、ヒー
トゾーンを指定する指標nに「0」をセットし(ステッ
プB4)、該指標nで示すヒートゾーンZnの制御用温
度変化率Kcn、昇温開始時の実温度TsnをテーブルTB
より読み出し(ステップB5)、制御用温度変化率Kcn
に昇温開始からの経過時間(Δt×i)をかけた値に、
昇温開始時の実温度Tsnを加算し、当該周期での目標温
度Tcnを求め、これをPID温度制御の目標値としてセ
ットする(ステップB6、B7)。
【0036】 Tcn=Kcn×Δt×i+Tsn …(4) 次に、指標nを「1」インクリメントし、該指標nがヒ
ートゾーンの数Nに達してなければ、ステップB5から
ステップB9の処理を繰り返し実行し、各ヒートゾーン
Z0、Z1、…ZN-1に対するPID温度制御の目標値Tc
0〜TcN-1をセットして、当該処理周期の処理を終了す
る。
【0037】以下、昇温開始からの時間(Δt×i)が
最大昇温時間Tmax以上になるまで、各周期毎、ステッ
プB1〜ステップB9の処理を実行する。これにより、
PID温度制御の目標値は、図4に示す例のように、各
ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1に対して設定されてい
る制御用温度変化率Kcnに従った温度上昇直線で設定さ
れることになる。そして、この目標温度を指令値として
PID温度制御がなされるから、従来の方法では、昇温
時、ヒータHのスイッチSWが常時オンとなっていた点
が、オン/オフ制御されることになり、各ヒートゾーン
Z0、Z1、…ZN-1は、指令された目標指令温度と一致
するように温度制御され、最大昇温時間Tmax経過した
時点で各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1が設定温度To
nに達するように制御される。
【0038】そして、昇温開始からの時間(Δt×i)
が最大昇温時間Tmax以上になったことが(ステップB
3)で検出されると、フラグFを「1」にセットし(ス
テップB10)、指標nを「0」にセットしたあと(ス
テップB11)、該指標nを1インクリメントしなが
ら,この指標nで示されるヒートゾーンnに対して設定
温度TonをPID温度制御の目標値としてセットする
(ステップB12、B13)。指標nがヒートゾーンの
数Nに立つすると、当該処理周期の処理を終了する。次
の周期からは、フラグFが「1」にセットれているか
ら、この目標温度の設定処理は何ら行われず、目標値と
してセットされた設定温度Tonによって、以降のPID
温度制御は実施されることになる。
【0039】上述した実施形態では、図4に示すよう
に、昇温開始時の実温度と目標の設定温度とを直線で結
び昇温直線としたが、図7に示すように、昇温直線に代
えて関数TC(t)の昇温曲線としてもよい。図7に示
す例では、ノズル部のヒートゾーンZ0に対しては、関
数TC0(t)、バレルのヒートゾーンZ1では関数TC
1(t)で定義した例を示している。このような昇温曲
線で昇温させる場合には、例えば図6に示す昇温温度制
御の周期Δt毎にこの昇温曲線TC0(t)、TC1
(t)…上の点(時間に対する温度)をメモリに記憶さ
せておき、昇温開始から,順次、このメモリに記憶した
温度を読み出しPID温度制御の目標温度とすればよ
い。
【0040】なお、図4に示すように、昇温を直線で行
う場合にも、このようなメモリに昇温直線上のデータを
記憶しておき,このデータを読み出して、目標温度とし
て指令するようにしてもよい。
【0041】次に、本発明の第2実施形態について説明
する。この第2の実施形態は、各ヒートゾーンの昇温時
間時の制御用温度変化率を最大昇温時間との時間差によ
って求めるようにしたものである。
【0042】図8は、この第2の実施形態の説明図で、
昇温開始時の実温度が25℃で、目標設定温度が200
℃であるときに、従来と同様に、PID温度制御の目標
温度として200℃を与えたとき、ヒートゾーンの温度
上昇カーブを示すもので、カーブCBはこの昇温時間が
tmaxで一番長いヒートゾーンのものとしている。ま
た、カーブCNはノズル部のヒートゾーンZ0の温度上
昇カーブで昇温時間がtu0であったものとして、このノ
ズル部のヒートゾーンZ0を各ヒートゾーンZ0、Z1、
…ZN-1の代表として記載している。なお、両者とも,
昇温開始時の実温度、目標設定温度は同じであるものと
している。このような場合、本実施形態では、まず、最
大昇温時間tmaxと各ヒートゾーンの昇温時間tunの差
Δtun(図8ではΔtu0のみ表示)を求め、この時間差
Δtunにそのヒートゾーンのむだ時間tdn(図8ではt
d0のみ表示)を加算して、昇温制御時間tcunを求め
る。
【0043】 Δtun=tmax−tun …(4) tcun=Δtun+tdn …(5) そして、各ヒートゾーンZnの昇温時の温度指令値をこ
の昇温制御時間tcun内で直線的に変えるようにする。
図8に示すノズル部のヒートゾーンZ0出は、直線T0c
で示す時間の関数を温度指令とする。なお、この昇温制
御時間tcunについては、当該ヒートゾーンZnのむだ時
間tdnを無視して、昇温時間の差Δtunが昇温制御時間
tcunとしてもよい。
【0044】通常の温度制御では、各ヒートゾーンZ
0、Z1、…ZN-1に対して昇温開始時にそのときの実温
度よりもかなり高い目標設定温度を温度指令値としてい
る。この場合、PID温度制御では、温度偏差が大きい
ことから、スイッチSW0、SW1…SWN-1は、ほとん
ど常時オンとなり該ゾーンを加熱するが、各ヒートゾー
ンZ0、Z1、…ZN-1の上昇カーブは、例えば、図8で
ノズル部のヒートゾーンZ0で第四票されるカーブCN
で示されるものとなる。しかし、上述したように直線T
0cに沿った温度指令値であると、温度偏差は小さくな
り、PID温度制御により、スイッチSW0はオン/オ
フ切り替わることになり、該ヒートゾーンZ0の温度上
昇速度は低下する。その結果、このヒートゾーンZ0は
ほぼ最大昇温時間tmax、経過した時点で、目標とする
設定温度に達することになる。
【0045】なお、カーブCBで示す最大昇温時間tma
xを要するヒートゾーンに対しては、時間差が「0」で
あることから、直線T0cに対応する直線は垂直線とな
り、昇温開始時に直ちに設定温度(200℃)の温度指
令がなされることになり、これは、従来の場合と同じで
あり、図8のカーブCBのような温度上昇カーブとな
る。
【0046】図9は、この第2の実施形態を実施すると
き、各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1に設定温度To
0、To1、…ToN-1が設定された際に、制御用温度変化
率Kcnを求める処理である。なお、この制御用温度変化
率Kcnは,図8でT0cとして示すような各ヒートゾーン
Z0、Z1、…ZN-1への温度指令値を示す直線の傾きを
規定するものである。
【0047】ステップC1〜ステップC8の処理は図5
で示す処理のステップA1〜ステップA8の処理ほぼ同
一である。相違する点は、ステップA4では、求めた昇
温時間tunを記憶するようにしていないが、このステッ
プA4に対応するステップC4では、この求めた昇温時
間tunを記憶する点で相違するのみで,他の処理は同一
である。
【0048】上述したステップC1〜ステップC8の処
理で、各ヒートゾーンZn毎の温度差ΔTn、昇温時間
tun、最大昇温時間tmaxを求めたあと、指標nを0に
セットし(ステップC9)、指標nで示されるヒートゾ
ーンZnの昇温時間tunと最大昇温時間tmaxとにより、
上記4式の演算を行い昇温時間差Δtunを求め(ステッ
プC10)、さらに、上記5式の演算を行いこの昇温時
間差Δtunにむだ時間tdnを加算して昇温制御時間tcu
nを求める(ステップC11)。
【0049】次に、指標nで示されるヒートゾーンZn
の温度差ΔTn読み出し、この温度差ΔTnを昇温制御
時間差Δtcunで割って、ヒートゾーンZnの制御用の温
度変化率Kcnを求め、テーブルTBに記憶する(ステッ
プC12)。そして,指標nがヒートゾーンの最大値N
−1に達したか判断し(ステップC13)、達してなけ
れば、指標nを1インクリメントし(ステップC1
4)、ステップC10からステップC14の処理を、指
標nがヒートゾーンの最大値N−1に達するまで行い、
最大値N−1に達するとこの処理を終了する。こうし
て、図3に示すように、各ヒートゾーンZ0、Z1、…Z
N-1毎に制御用の温度変化率Kc0〜KcN-1がテーブルT
Bに記憶される。
【0050】図10は、この第2の実施形態における、
昇温時の温度制御における指令値を求める処理のフロー
チャートである。この図10に示す処理と図6に示す処
理はほとんど同一であるが、PIDの温度制御の目標値
として設定値を設定するタイミングが少し異なるだけで
ある。
【0051】ステップD1〜ステップD6までの処理は
図6のステップB1〜ステップB6の処理と同一であ
る。この実施形態においては、ステップD6で求めた目
標温度Tcnが当該ヒートゾーンZnの目標設定温度Ton
以上か判断し(ステップD7)、目標設定温度Tonに達
してなければステップD6で求めた目標温度TcnをPI
D温度制御の目標値として設定し(ステップD8)、目
標設定温度Ton以上になっていれば、この目標設定温度
TonをPID温度制御の目標値として設定する(ステッ
プD9)。
【0052】次に、指標nを「1」インクリメントし
(ステップD10)、該指標nがヒートゾーンの数Nに
達してなければ(ステップD11)、ステップD5から
ステップD11の処理を繰り返し実行し、各ヒートゾー
ンZ0、Z1、…ZN-1に対するPID温度制御の目標値
をセットして、当該処理周期の処理を終了する。そし
て、昇温開始からの時間(Δt×i)が最大昇温時間T
max以上になったことがで検出されると(ステップD
3)、フラグFを「1」にセットし(ステップD1
2)、各ヒートゾーンZ0、Z1、…ZN-1のPID温度
制御の目標値を設定値Tonにセットし(ステップD1
3),当該処理周期の処理を終了する。なお、ステップ
D13の処理は、簡単に記載しているが、図6のステッ
プB10〜ステップB14の処理と同じである。
【0053】また,次の周期からは、フラグFが「1」
にセットされているから、目標値の書き換えは行われ
ず、PID温度制御は、各ヒートゾーンZ0、Z1、…Z
N-1とも設定温度To0、To10、…TON-1が目標値として
指令されPID温度制御がなされる。なお、この第2の
実施形態においても、昇温時の目標値(指令値)を図8
のように直線Tocに沿って変化させたが、第1の実施形
態の図7に示した例のように曲線でこの目標値指令値を
変えるようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明は、ノズル部及びバレルの各ヒー
トゾーンをほぼ同じに夫々の目標温度に昇温させること
ができるので、各ヒートゾーンの昇温時に生じる樹脂の
劣化、樹脂焼け、炭化等を防止することができる。ま
た、一部のヒートゾーンのみ目標温度までの昇温が遅れ
るということはないので、昇温時間差から生じる樹脂の
分解ガス化による爆発等も防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の温度制御方法、温度制御装置を構成す
る一実施形態の射出成形機の制御装置の要部ブロック図
である。
【図2】同実施形態において使用する温度変化率の求め
方の説明図である。
【図3】同実施形態における各種データを記憶したテー
ブルの説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における昇温制御の説
明図である。
【図5】同第1の実施形態における制御用温度変化率を
求めるための処理のフローチャートである。
【図6】同第1の実施形態における昇温時のPID温度
制御への目標指令値を設定する処理のフローチャートで
ある。
【図7】本発明の第1の実施形態における昇温制御の別
な方法の説明図である。
【図8】本発明の第2の実施形態の原理説明図である。
【図9】同第2の実施形態における制御用温度変化率を
求めるための処理のフローチャートである。
【図10】同第2の実施形態における昇温時のPID温
度制御への目標指令値を設定する処理のフローチャート
である。
【符号の説明】
3 バレル 4 ノズル Z0、Z1、ZN-1 ヒートゾーン H0、H1、HN-1 ヒータ Se0、Se1、SeN-1 温度センサ 100 制御装置 101 射出ユニット部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 高敏 山梨県南都留郡忍野村忍草字古馬場3580番 地 ファナック株式会社内 Fターム(参考) 4F206 AR061 JA07 JQ46 JQ48

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のヒートゾーンを有する射出成形機
    の温度制御において、ヒータ昇温時の昇温特性を各ヒー
    トゾーン毎に取得する手段と、該昇温特性を記憶する手
    段と、該記憶された各ヒートゾーン毎の昇温特性および
    各ヒートゾーン毎の設定温度と実温度との温度差から昇
    温時間を求める手段と、各ヒートゾーンの昇温時間の
    内、最も昇温に時間がかかるヒートゾーンを抽出する手
    段と、該抽出されたヒートゾーンの昇温時間に基づいて
    各ヒートゾーンの昇温を制御する手段を有する射出成形
    機の温度制御装置。
  2. 【請求項2】 昇温特性は常時ヒータをONし第一の温
    度から第二の温度に昇温する際の温度差と第一の温度か
    ら第二の温度への昇温に要した時間とから求めることを
    特徴とする請求項1の射出成形機の温度制御装置。
  3. 【請求項3】 昇温特性は常時ヒータをONし第一の温
    度から第二の温度に昇温する際の温度差と第一の温度か
    ら第二の温度への昇温に要した時間から求められる温度
    変化率と昇温開始後実際に昇温が始まるまでのむだ時間
    とで構成されている請求項1の射出成形機の温度制御装
    置。
  4. 【請求項4】 抽出されたヒートゾーンの昇温時間と制
    御対象となるヒートゾーンの設定温度と実温度の温度差
    により求められる昇温直線または昇温曲線にしたがって
    温度制御の目標温度を変更しながら設定温度まで昇温制
    御することを特徴とする請求項1の射出成形機の温度制
    御装置。
  5. 【請求項5】 抽出されたヒートゾーンの昇温時間と制
    御対象となるヒートゾーンの昇温時間との時間差、また
    は抽出されたヒートゾーンの昇温時間と制御対象となる
    ヒートゾーンの昇温時間との時間差およびむだ時間とに
    より演算された昇温直線または昇温曲線にしたがって温
    度制御の目標温度を変更しながら設定温度まで昇温制御
    することを特徴とする請求項1の射出成形機の温度制御
    装置。
  6. 【請求項6】 複数のヒートゾーンを有する射出成形機
    の温度制御において、ヒータ昇温時の昇温特性を各ヒー
    トゾーン毎に取得し、各ヒートゾーン毎の該昇温特性お
    よび各ヒートゾーン毎の該設定温度との実温度との温度
    差から昇温時間を求め、各ヒートゾーンの昇温時間の
    内、最も昇温に時間がかかるヒートゾーンを抽出し、該
    抽出されたヒートゾーンの昇温時間に基づいて各ヒータ
    ゾーンの昇温を制御する射出成形機の温度制御方法。
  7. 【請求項7】 前記昇温特性は常時ヒータをONし昇温
    した際に得られる昇温カーブであることを特徴とする請
    求項6記載の射出成形機の温度制御方法。
  8. 【請求項8】 昇温特性は常時ヒータをONし第一の温
    度から第二の温度に昇温する際の温度差と第一の温度か
    ら第二の温度への昇温に要した時間とから求めることを
    特徴とする請求項6の射出成形機の温度制御方法。
  9. 【請求項9】 常時ヒータをONし第一の温度から第二
    の温度に昇温する際の温度差と第一の温度から第二の温
    度への昇温に要した時間から温度変化率を求めると共
    に、昇温開始後実際に昇温が始まるまでのむだ時間を求
    め昇温特性とする特徴とする請求項6の射出成形機の温
    度制御方法。
  10. 【請求項10】 抽出されたヒートゾーンの昇温時間と
    制御対象となるヒートゾーンの設定温度と実温度の温度
    差により演算された昇温直線または昇温曲線にしたがっ
    て目標温度をに変更しながら設定温度まで制御すること
    を特徴とする請求項6乃至9の内いずれか1項記載の射
    出成形機の温度制御方法。
  11. 【請求項11】 抽出されたヒートゾーンの昇温時間と
    制御対象となるヒートゾーンの昇温時間との時間差、ま
    たは抽出されたヒートゾーンの昇温時間と制御対象とな
    るヒートゾーンの昇温時間との時間差およびむだ時間と
    により演算された昇温直線または昇温曲線にしたがって
    目標温度を変更しながら設定温度まで制御することを特
    徴とする請求項6乃至9の内いずれか1項記載の射出成
    形機の温度制御方法。
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