JPH10315291A - 射出成形機におけるノズル・シリンダ温度の昇温方法 - Google Patents

射出成形機におけるノズル・シリンダ温度の昇温方法

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JPH10315291A
JPH10315291A JP13931497A JP13931497A JPH10315291A JP H10315291 A JPH10315291 A JP H10315291A JP 13931497 A JP13931497 A JP 13931497A JP 13931497 A JP13931497 A JP 13931497A JP H10315291 A JPH10315291 A JP H10315291A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形機におけるノズル・シリンダ温度の
昇温時における過加熱による樹脂の熱劣化や分解を防止
するとともに昇温のためのエネルギーを最小限に抑える
ノズル・シリンダ温度の昇温方法を提供する。 【解決手段】 射出成形機のノズル・シリンダを複数の
加熱制御ゾーンA〜Dに区分し、加熱制御ゾーン毎に設
けた加熱体11a〜11dにより各加熱制御ゾーンを予
め設定された所定の成形温度までそれぞれ昇温させる際
に、最も温度上昇の遅い供給部Aの温度上昇率に基づい
て仮目標温度を予測計算し、この仮目標温度に基づい
て、供給部A以外の加熱制御ゾーンB〜Dの加熱体11
b〜11dのそれぞれの加熱制御量Qを演算し、この加
熱制御量Qをもってそれぞれの加熱制御ゾーンB〜Dの
昇温を制御し、複数の加熱制御ゾーンを最も温度上昇の
遅い供給部Aに合わせて全て同じ温度で上昇させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出成形機におけ
るノズル・シリンダ温度の昇温方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の射出成形機における射出用のノズ
ル・シリンダは、図5に示すように、スクリュー103
が回転自在にかつ軸方向に進退自在に配設されたシリン
ダ101と、シリンダ101の先端部に取り付けられた
ノズル102と、シリンダ101の後端のフランジ10
5に取り付けられたホッパ104を備え、このノズル・
シリンダは、ホッパ104側からノズル102にかけ
て、供給部A、圧縮部B、計量部Cおよびノズル部D等
の複数の加熱制御ゾーンに区分され、加熱制御ゾーンの
供給部A、圧縮部Bおよび計量部Cでは、シリンダ10
1の外周面にそれぞれ加熱体(ヒータ)111a、11
1b、111cが設けられ、ノズル部Dにはノズル10
2の外周面に加熱体(ヒータ)111dが設けられてい
る。そして、供給部A、圧縮部B、計量部Cおよびノズ
ル部Dの各加熱制御ゾーンには、各ゾーンのノズル・シ
リンダ温度をそれぞれ計測する測温体112a〜112
dが各ゾーンの適宜部位にそれぞれ設けられ、さらに、
各加熱制御ゾーンのノズル・シリンダ温度を制御する制
御器113a〜113d、およびそれぞれの制御器11
3a〜113dに接続して各加熱制御ゾーンA〜Dのノ
ズル・シリンダ温度を所定の成形温度に設定するための
温度設定器114a〜114dが設けられている。
【0003】各加熱制御ゾーンのノズル・シリンダ温度
は、樹脂材料の種類や金型条件等の成形条件に応じてそ
れぞれ設定されており、特に、供給部Aは、樹脂の予熱
部であって樹脂が溶融しないように他の加熱制御ゾーン
B〜Dに比べて最も低い温度に設定され、そして、通常
は、圧縮部B、計量部Cおよびノズル部Dへと順次高い
温度となるように設定され、ノズル部Dにおいて最も高
い温度に設定されている。
【0004】各加熱制御ゾーンA〜Dは、それぞれの制
御器113a〜113dを介して、各加熱体111a〜
111dに通電することより加熱され、そして、各加熱
制御ゾーンA〜Dにそれぞれ設けられた測温体112a
〜112dによって計測しながら、各温度設定器114
a〜114dにより予め設定されている設定成形温度に
達するまで加熱昇温され、設定成形温度に達した後は、
各制御器113a〜113dによりそれぞれの加熱制御
ゾーンA〜Dの設定成形温度を維持するように通常のP
ID制御に基づいて個別に制御されている。そして、全
ての加熱制御ゾーンA〜Dのノズル・シリンダ温度がそ
れぞれ設定された設定成形温度に昇温した状態で樹脂の
射出が行なわれるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の射出
成形機におけるノズル・シリンダ温度の制御は、上述し
たように、各加熱制御ゾーン毎に個々に独立して制御さ
れ、また昇温させる場合も同様に独立して制御されてい
る。
【0006】そして、射出成形機における各加熱制御ゾ
ーンの熱容量については、最も高い成形温度に設定され
るノズル部Dの熱容量が最も小さく、最も低い成形温度
に設定される供給部Aの熱容量が最も大きく形成されて
いるけれども、各加熱制御ゾーンの加熱体の発熱容量
は、連続成形時の樹脂の発熱なども勘案して決定される
ために、必ずしも被加熱体の熱容量にみあったものとな
っていないのが現状である。そのために、各加熱制御ゾ
ーンA〜Dにおいて、室温あるいは保温状態にある各加
熱体への通電開始時から予め設定された成形温度に達す
るまでのそれぞれの昇温過程は、例えば、図6に示すよ
うに、各加熱制御ゾーンA〜Dによって異なり、特に、
熱容量が最も小さく設定成形温度が最も高いノズル部D
で最も早く設定成形温度に達するが、他の加熱制御ゾー
ンはノズル部よりも遅れてそれぞれの設定成形温度に順
次達している。
【0007】したがって、ある加熱制御ゾーンのシリン
ダ温度が設定された成形温度に達しても、隣接する他の
加熱制御ゾーンのシリンダ温度がまだ十分に昇温してい
ない状態が生じ、このような状態においては、設定成形
温度に達している加熱制御ゾーンの熱がそのゾーンに隣
接する加熱制御ゾーンへ伝わり、熱の一部が取られてし
まうために、設定成形温度に達している加熱制御ゾーン
では温度の不均一が生じて、該加熱制御ゾーンの一部で
は非常に高い温度に過加熱されてしまう事態が発生する
ことがあった。特に、計量部Cやノズル部Dにおいて顕
著であって、例えば、ノズル部Dの温度が設定成形温度
に達しても、隣接する計量部Cの温度がまだ十分に昇温
しておらず、このような状態においては、ノズル部Dの
熱の一部が計量部Cに取られてしまうために、ノズル部
Dで温度の不均一が生じて、該ノズル部Dの先端部では
非常に高い温度に過加熱されてしまう事態が発生してい
た。また、昇温時においては、成形時と比較して見かけ
上の伝達関数が変化するため、オーバーシュートも通常
の場合より大きくなっていた。
【0008】このような状態においては熱安定性の良く
ない樹脂などでは熱劣化や分解が生じてしまうため、ヤ
ケやコンタミ等といった成形不良を生じる原因となって
いる。
【0009】そこで、本発明は、上記従来技術の有する
問題点に鑑みてなされたものであって、射出成形機にお
けるノズル・シリンダの複数の加熱制御ゾーンにおい
て、全ての加熱制御ゾーンを常に同じ温度で上昇して行
くように各加熱制御ゾーンの加熱量を制御するように
し、昇温時における過加熱による樹脂の熱劣化や分解を
防止するとともに昇温のためのエネルギーを最小限に抑
えることができる射出成形機におけるノズル・シリンダ
温度の昇温方法を提供することを目的とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の射出成形機におけるノズル・シリンダ温度
の昇温方法は、射出成形機のノズル・シリンダを複数の
加熱制御ゾーンに区分し、各加熱制御ゾーン毎に設けた
加熱体により各加熱制御ゾーンを室温あるいは保温状態
から予め設定された所定の成形温度までそれぞれ昇温さ
せる射出成形機におけるノズル・シリンダ温度の昇温方
法において、前記複数の加熱制御ゾーンのなかで最も温
度上昇の遅い加熱制御ゾーンに合わせて各加熱制御ゾー
ンが同じ温度で上昇するように各加熱制御ゾーンの加熱
体の加熱制御量を制御することを特徴とするものであ
る。
【0011】そして、本発明の射出成形機におけるノズ
ル・シリンダ温度の昇温方法においては、複数の加熱制
御ゾーンのなかで最も温度上昇の遅い加熱制御ゾーンの
温度を計測して、該加熱制御ゾーンの温度上昇率から所
定時間経過後の該加熱制御ゾーンの温度を予測し、その
他の加熱制御ゾーンにおいて前記予測した温度を仮目標
温度として当該加熱体の加熱制御量をそれぞれ演算し、
該加熱制御量をもって対応する加熱体を逐次加熱するよ
うにすることが好ましく、あるいは、複数の加熱制御ゾ
ーンのなかで最も温度上昇の遅い加熱制御ゾーンの昇温
速度に対するその他の加熱制御ゾーンの昇温速度の比率
を予めそれぞれ計算し、該昇温速度比率に応じた補正係
数を基にそれぞれ対応する加熱制御ゾーンの補正加熱制
御量を演算し、該補正加熱制御量をもってそれぞれ対応
する加熱制御ゾーンの加熱体を逐次加熱するようにする
ことが好ましい。
【0012】
【作用】射出成形機のノズル・シリンダを複数の加熱制
御ゾーンに区分し、各加熱制御ゾーン毎に設けた加熱体
により各加熱制御ゾーンを予め設定された所定の成形温
度までそれぞれ昇温させる射出成形機におけるノズル・
シリンダ温度の昇温方法において、複数の加熱制御ゾー
ンのなかで最も温度上昇の遅い加熱制御ゾーンに合わせ
て各加熱制御ゾーン全てが同じ温度で上昇するように各
加熱制御ゾーンの加熱体の加熱制御量を制御することに
より、昇温時における過加熱を防止し、過昇温による樹
脂の熱劣化や分解を防止するとともに、オーバーシュー
トや、他のゾーンが設定成形温度まで昇温するまでその
温度を維持するために使われていた無駄なエネルギーを
抑えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0014】先ず、本発明の第1の実施例にかかるノズ
ル・シリンダ温度の昇温方法を説明する。図1は本発明
の第1の実施例の昇温方法を実施するための制御装置の
構成を示すブロック図であり、図2はその昇温方法のフ
ローチャートを図示する。
【0015】図1において、射出成形機における射出用
のノズル・シリンダは、スクリュー3が回転自在にかつ
軸方向に進退自在に配設されたシリンダ1と、シリンダ
1の先端部に取り付けられたノズル2と、シリンダ1の
後端のフランジ5に取り付けられたホッパ4を備え、ホ
ッパ4側からノズル2にかけて、供給部A、圧縮部B、
計量部C、ノズル部D等の複数の加熱制御ゾーンに区分
され、加熱制御ゾーンの供給部A、圧縮部Bおよび計量
部Cにおいては、シリンダ1の外周面にそれぞれ加熱体
(ヒータ)11a、11b、11cが設けられ、ノズル
部Dにはノズル2の外周面に加熱体(ヒータ)11dが
設けられている。
【0016】そして、各加熱制御ゾーンA〜Dには、加
熱体11a〜11dを作動させてノズル・シリンダ温度
を制御する制御器13a〜13dと、各加熱制御ゾーン
A〜Dの外壁の適宜部位に埋設されて各加熱制御ゾーン
の温度を計測するとともにその計測温度信号を制御器1
3a〜13dへ送る熱電対等からなる測温体12a〜1
2dと、制御器13a〜13dに接続して各加熱制御ゾ
ーンA〜Dのノズル・シリンダ温度を所定の成形温度に
予め設定するための温度設定器14a〜14dが設けら
れている。さらに、本実施例では、昇温速度の最も遅い
加熱制御ゾーンの測温体12による計測温度に基づいて
仮目標温度を設定する仮目標温度設定手段15を昇温速
度の最も遅い加熱制御ゾーン以外の各制御器13に接続
する。なお、昇温速度の最も遅い加熱制御ゾーンは予め
実験や計算等を行なうことにより把握することができ、
図1に示す第1の実施例では、昇温速度の最も遅い加熱
制御ゾーンは供給部Aであると仮定して、供給部Aの測
温体12aの計測温度に基づいて仮目標温度を設定する
仮目標温度設定手段15b〜15dを供給部A以外の加
熱制御ゾーンである圧縮部B、計量部Cおよびノズル部
Dのそれぞれの制御器13b〜13dに接続している。
【0017】以上のような構成を備えた制御装置におけ
る第1の実施例の昇温方法を図2に基づいて説明する。
【0018】先ず、ノズル・シリンダにおける各加熱制
御ゾーンA〜Dの温度設定器14a〜14dによりそれ
ぞれ所定の成形温度T(Ta〜Td)を設定する。例え
ば、ノズル部Dにおいては温度設定器14dにより所定
の成形温度Tdを設定する(ステップ1)。その後に、
各加熱制御ゾーンの加熱体11a〜11dを作動させて
それぞれ昇温を開始し(ステップ2)、そして、所定の
時間Δtの経過後に(ステップ3)、制御対象ゾーンで
ある圧縮部B、計量部Cおよびノズル部Dの各加熱制御
ゾーンのノズル・シリンダ温度Tn(Tbn〜Tdn)
をそれぞれの測温体12b〜12dにより計測する(ス
テップ4)。ステップ5において、各加熱制御ゾーンに
おける計測温度Tnと設定成形温度Tとを比較し、この
計測温度Tn(Tbn〜Tdn)が設定成形温度T(T
b〜Td)に達しておれば、ステップ9にて、それ以降
は通常のPID制御に基づいてその加熱制御ゾーンを制
御する。また、この計測温度Tn(Tbn〜Tdn)が
未だ設定成形温度T(Tb〜Td)に達していない場合
(ステップ5)には、ステップ6で、最も昇温速度が遅
いゾーンであって基準ゾーンとした供給部Aの現時刻n
Δt(なお、n=1,2,3・・・・とする。)のシリ
ンダ温度を測温体12aで計測し、その計測温度Tan
を各制御対象ゾーンB〜Dのそれぞれの仮目標温度設定
手段15b〜15dが受信する。そして、仮目標温度設
定手段15b〜15dにおいて、基準ゾーンとする供給
部Aにおける現時刻nΔtの温度Tanと(n−1)Δ
t時刻の温度Ta(n−1)とに基づいて、(n+1)
Δt時刻における温度を線形外挿して予測演算し、この
(n+1)Δt時刻の温度Ta(n+1)を求める(ス
テップ7)。
【0019】次に、ステップ8にて、この予測演算した
温度Ta(n+1)をそれぞれの制御対象ゾーンB〜D
の仮の目標温度として、現時刻の計測温度Tn(Tbn
〜Tdn)からその仮目標温度Ta(n+1)まで昇温
するためのそれぞれの制御対象ゾーンB〜Dの加熱体1
1b〜11dの加熱制御量Qn(Qbn〜Qdn)を演
算して、この加熱制御量Qn(Qbn〜Qdn)に基づ
いてそれぞれの加熱体11b〜11dを加熱する(ステ
ップ8)。その後、ステップ3において、さらに所定の
時間Δt経過後の(n+1)Δt時刻に制御対象ゾーン
B〜Dのノズル・シリンダ温度を測温体12b〜12d
により計測し、その時点(n+1)Δtの計測温度と設
定成形温度Tb〜Tdとを比較し、設定成形温度に達し
ておれば、ステップ9でそれ以降は通常のPID制御に
基づいて加熱制御ゾーンを制御し、設定成形温度に達し
ていない場合には、さらに、ステップ6〜8およびステ
ップ3〜5を繰り返すことにより、制御対象ゾーンB〜
Dの加熱体11b〜11dを加熱し所定の設定成形温度
T(Tb〜Td)まで昇温する。なお、基準ゾーンとし
た供給部Aにおけるシリンダ温度の昇温は、温度設定器
14aにより設定された成形温度Taに達するまで制御
器13aを介して加熱体11aを作動させることにより
通常の加熱が行なわれ、設定成形温度Taに達した後は
他の加熱制御ゾーンと同様に通常のPID制御に基づい
て制御されることはいうまでもない。
【0020】なお、ノズル部Dにおけるステップ5〜9
の制御について特に説明すると、測温体12dによる計
測温度Tdnと設定成形温度Tdとを比較し(ステップ
5)、この温度Tdnが設定成形温度Tdに達しておれ
ば、ステップ9にて、それ以降は通常のPID制御に基
づいてノズル部Dの温度を制御する。一方、計測温度T
dnが未だ設定成形温度Tdに達していない場合(ステ
ップ5)には、ステップ6で、基準ゾーンである供給部
Aの現時刻nΔtのシリンダ温度を測温体12aで計測
し、その計測温度Tanをノズル部Dの仮目標温度設定
手段15dが受信し、仮目標温度設定手段15dにおい
て、基準ゾーンの供給部Aにおける現時刻nΔtの温度
Tanと(n−1)Δt時刻の温度Ta(n−1)とに
基づいて、(n+1)Δt時刻における温度を線形外挿
して予測演算し、この(n+1)Δt時刻の温度Ta
(n+1)を求め(ステップ7)、そしてステップ8に
て、この予測演算した温度Ta(n+1)をノズル部D
の仮目標温度として、現時刻の計測温度Tdnからその
仮目標温度Ta(n+1)まで昇温するためのノズル部
Dの加熱体11dの加熱制御量Qdnを演算して、この
加熱制御量Qdnに基づいて加熱体11dを加熱し(ス
テップ8)、その後、さらに所定の時間Δt経過後にノ
ズル部Dのノズル・シリンダ温度を測温体12dにより
計測し(ステップ4)、その時刻(n+1)Δtの計測
温度Td(n+1)と設定成形温度Tdとを比較する
(ステップ5)こととなる。
【0021】このように本実施例においては、各加熱制
御ゾーンの昇温過程を、最も昇温速度が遅いゾーンに合
わせて各ゾーン全てが常に同じ温度で上昇させて行くこ
とができ、これによって、一部の加熱制御ゾーンにおけ
る昇温時の過加熱を防止し、過加熱による樹脂の熱劣化
や分解を防止することができ、さらに、オーバーシュー
トや、他のゾーンが設定成形温度まで昇温するまでその
温度を維持するために使われていた無駄なエネルギーを
抑えることができる。
【0022】次に、本発明の第2の実施例にかかるノズ
ル・シリンダ温度の昇温方法を説明する。図3は本発明
の第2の実施例の昇温方法を実施するための制御装置の
構成を示すブロック図であり、図4はその昇温方法のフ
ローチャートを図示する。
【0023】図3において、射出成形機における射出用
のノズル・シリンダは、スクリュー3が回転自在にかつ
軸方向に進退自在に配設されたシリンダ1と、シリンダ
1の先端部に取り付けられたノズル2と、シリンダ1の
後端のフランジ5に取り付けられたホッパ4を備え、ホ
ッパ4側からノズル2にかけて、供給部A、圧縮部B、
計量部C、ノズル部D等の複数の加熱制御ゾーンに区分
され、加熱制御ゾーンの供給部A、圧縮部Bおよび計量
部Cにおいては、シリンダ1の外周面にそれぞれ加熱体
(ヒータ)21a、21b、21cが設けられ、ノズル
部Dにはノズル12の外周面に加熱体(ヒータ)21d
が設けられ、各加熱制御ゾーンのノズル・シリンダ温度
を計測するとともにその計測温度信号を制御器23a〜
23dに送る熱電対等からなる測温体22a〜22dが
各ゾーンの外壁の適宜部位に埋設されている。これらの
構成は前述した第1の実施例のものと同様である。
【0024】そして、各加熱制御ゾーンA〜Dには、加
熱体21a〜21dを作動させて各ゾーンのノズル・シ
リンダ温度を制御する制御器23a〜23dと、各ゾー
ンA〜Dのノズル・シリンダ温度を所定の成形温度に予
め設定するために制御器23a〜23dにそれぞれ接続
された温度設定器24a〜24dと、補正制御器26a
〜26dおよび補正係数設定器27a〜27dを具備
し、補正係数設定器27a〜27dは予め求められる補
正係数Ka〜Kdを設定するためのものであり、補正係
数設定器27a〜27dにより設定される補正係数Ka
〜Kdを補正制御器26へ入力するように構成されてい
る。
【0025】次に、補正係数K(Ka〜Kd)について
説明すると、本実施例においても、各加熱制御ゾーンA
〜Dの温度上昇(昇温速度)を、各ゾーンの中で最も温
度上昇の遅いゾーンを基準として、その他のゾーンの温
度上昇をその基準とするゾーンの温度上昇に合わせて、
各ゾーン全てが常に同じ温度で上昇するように構成する
ものである。そこで、予め実験や計算等によって、各加
熱制御ゾーンA〜Dの通常の加熱量によりそれぞれの加
熱体21a〜21dを加熱して昇温する際に、各ゾーン
の中で最も温度上昇の遅いゾーンを把握して特定し、こ
の温度上昇の最も遅いゾーンを基準ゾーンとして、各加
熱制御ゾーンの昇温速度と前記基準ゾーンの昇温速度と
の比率をそれぞれ算出し、この昇温速度比率に応じた各
ゾーンの補正係数K(Ka〜Kd)を求め、各加熱制御
ゾーンにおける加熱体の通常の加熱制御量Q(Qa〜Q
d)にそれぞれの補正係数K(Ka〜Kd)を乗じた補
正加熱制御量K×Q(Ka×Qa〜Kd×Qd)を用い
てそれぞれの加熱体21a〜21dを加熱制御すること
により、各ゾーン全てを常に同じ温度で上昇させるもの
である。
【0026】以上のような構成を備えた制御装置におけ
る第2の実施例の昇温方法を図4に基づいて説明する。
【0027】先ず、ステップ11において、各加熱制御
ゾーンA〜Dの温度設定器24a〜24dによりそれぞ
れ所定の設定成形温度T(Ta〜Td)を設定し、さら
に、予め算出されている各加熱制御ゾーンA〜Dの基準
ゾーンに対する昇温速度比率に応じた補正係数K(Ka
〜Kd)を補正係数設定器27a〜27dによりそれぞ
れ設定する。その後に、各加熱制御ゾーンA〜Dの昇温
を開始し(ステップ12)、各加熱制御ゾーンのノズル
・シリンダ温度を測温体22a〜22dにより計測し
(ステップ13)、各加熱制御ゾーンの計測温度Tn
(Tan〜Tdn)と各ゾーンの設定成形温度T(Ta
〜Td)とをそれぞれ比較し(ステップ14)、各加熱
制御ゾーンにおいて計測温度Tnが設定成形温度Tに達
しておれば、ステップ18により、その加熱制御ゾーン
はそれ以降は通常のPID制御に基づいてノズル・シリ
ンダ温度を制御する。この計測温度Tn(Tan〜Td
n)が未だ設定成形温度T(Ta〜Td)に達していな
い場合には、ステップ15で、通常の制御式に基づい
て、各加熱制御ゾーンの加熱体21a〜21dの加熱制
御量Q(Qa〜Qd)をそれぞれ算出するとともに、ス
テップ16で、各加熱制御ゾーンのそれぞれの加熱制御
量Q(Qa〜Qd)に、予め補正係数設定器27a〜2
7dにより設定されている昇温速度比率に応じた補正係
数K(Ka〜Kd)をそれぞれ乗じて、それぞれの加熱
制御ゾーンにおける昇温時の補正加熱制御量K×Q(K
a×Qa〜Kd×Qd)を算出する。
【0028】次に、各加熱制御ゾーンにおいて、それぞ
れの昇温時の補正加熱制御量K×Q(Ka×Qa〜Kd
×Qd)に基づいてそれぞれの加熱体21a〜21dを
加熱制御する(ステップ17)。その後、ステップ13
においてさらに制御対象ゾーンのノズル・シリンダ温度
を測温体22a〜22dにより計測し、その時点の計測
温度T(n+1)と設定成形温度T(Ta〜Td)とを
それぞれ比較し、以後、それぞれの設定成形温度Tの達
していない場合には、所定の設定成形温度Tに達するま
で、ステップ13〜17を繰り返して所定の設定成形温
度まで昇温する。
【0029】本実施例は、各加熱制御ゾーンにおいて、
以上のようなステップを繰り返すことにより、各加熱制
御ゾーンの昇温過程を、最も昇温速度が遅いゾーンに合
わせて各ゾーン全てが常に同じ温度で上昇させて行くこ
とができ、このように制御することにより、一部の加熱
制御ゾーンにおける昇温時の過加熱を防止し、過加熱に
よる樹脂の熱劣化や分解を防止することができ、さら
に、オーバーシュートや、他の加熱制御ゾーンが設定成
形温度まで昇温するまでその温度を維持するために使わ
れていた無駄なエネルギーを抑えることができる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成されている
ので、射出成形機におけるノズル・シリンダの複数の加
熱制御ゾーンを常に同じ温度で上昇させることができる
ので、昇温時における過加熱を防止し、過加熱による樹
脂の熱劣化や分解を防止できるとともに、ノズル・シリ
ンダに加える昇温のためのエネルギーを最小限にするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のノズル・シリンダ温度の昇温方法の第
1の実施例を実施する制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明のノズル・シリンダ温度の昇温方法の第
1の実施例のフローチャートである。
【図3】本発明のノズル・シリンダ温度の昇温方法の第
2の実施例を実施する制御装置の構成を示すブロック図
である。
【図4】本発明のノズル・シリンダ温度の昇温方法の第
2の実施例のフローチャートである。
【図5】従来の射出成形機における射出用のノズル・シ
リンダの加熱装置を概略的に示すブロック図である。
【図6】従来の射出成形機におけるノズル・シリンダに
おける加熱制御ゾーン毎の温度上昇状態を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
A、B、C、D 加熱制御ゾーン 1 シリンダ 2 ノズル 3 スクリュー 4 ホッパ 11(11a〜11d) 加熱体 12(12a〜12d) 測温体 13(13a〜13d) 制御器 14(14a〜14d) 温度設定器 15(15b〜15d) 仮目標温度設定手段 21(21a〜21d) 加熱体 22(22a〜22d) 測温体 23(23a〜23d) 制御器 24(24a〜24d) 温度設定器 26(26a〜26d) 補正制御器 27(27a〜27d) 補正係数設定器

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機のノズル・シリンダを複数の
    加熱制御ゾーンに区分し、各加熱制御ゾーン毎に設けた
    加熱体により各加熱制御ゾーンを室温あるいは保温状態
    から予め設定された所定の成形温度までそれぞれ昇温さ
    せる射出成形機におけるノズル・シリンダ温度の昇温方
    法において、前記複数の加熱制御ゾーンのなかで最も温
    度上昇の遅い加熱制御ゾーンに合わせて各加熱制御ゾー
    ンが同じ温度で上昇するように各加熱制御ゾーンの加熱
    体の加熱制御量を制御することを特徴とする射出成形機
    におけるノズル・シリンダ温度の昇温方法。
  2. 【請求項2】 複数の加熱制御ゾーンのなかで最も温度
    上昇の遅い加熱制御ゾーンの温度を計測して、該加熱制
    御ゾーンの温度上昇率から所定時間経過後の該加熱制御
    ゾーンの温度を予測し、その他の加熱制御ゾーンにおい
    て前記予測した温度を仮目標温度として当該加熱体の加
    熱制御量をそれぞれ演算し、該加熱制御量をもって対応
    する加熱体を逐次加熱するようにしたことを特徴とする
    請求項1記載の射出成形機におけるノズル・シリンダ温
    度の昇温方法。
  3. 【請求項3】 複数の加熱制御ゾーンのなかで最も温度
    上昇の遅い加熱制御ゾーンの昇温速度に対するその他の
    加熱制御ゾーンの昇温速度の比率を予めそれぞれ計算
    し、該昇温速度比率に応じた補正係数を基にそれぞれ対
    応する加熱制御ゾーンの補正加熱制御量を演算し、該補
    正加熱制御量をもってそれぞれ対応する加熱制御ゾーン
    の加熱体を逐次加熱するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の射出成形機におけるノズル・シリンダ温度
    の昇温方法。
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