JPH07266393A - 射出成形機におけるバレル温度制御装置 - Google Patents

射出成形機におけるバレル温度制御装置

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JPH07266393A
JPH07266393A JP6061620A JP6162094A JPH07266393A JP H07266393 A JPH07266393 A JP H07266393A JP 6061620 A JP6061620 A JP 6061620A JP 6162094 A JP6162094 A JP 6162094A JP H07266393 A JPH07266393 A JP H07266393A
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/78Measuring, controlling or regulating of temperature

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 単に外乱抑制特性が最適となるようにバレル
温度制御を行える射出成形機におけるバレル温度制御装
置の提供。 【構成】 温度制御部7には、PiD制御部12の後段
に操作量加減算部14を設けることにより、射出成形機
1のバレル温度をフィードバック制御しながらフィード
フォワード制御することを可能にすると同時に、同一成
形品を連続的に成形する場合には、学習変化操作量を用
いてフィードフォワード制御するようにしたことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形機におけるバ
レル温度制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機においてバレル内に供
給された樹脂を混練溶融させて射出成形する際、バレル
の温度を制御することにより、特に成形開始時の製品品
質(分留り)の向上及び成形終了時のバレル内樹脂の劣
化の防止を図ることが行われていた。
【0003】例えば図9のように、射出成形機加熱部2
01で射出成形機のバレルを加熱し、温度検出部202
で検出したバレル温度を差引点203にフィードバック
して目標温度との温度偏差を求め、この温度変差及びコ
ントローラ204でのPiDパラメータ等に基づく操作
量を射出成形機加熱部201に入力し、射出成形の開始
及び停止毎に射出成形機加熱部201での加熱温度をコ
ントロールするフィードバック制御系を形成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のようにフィードバック制御系を形成した場合に
おいては、常に外乱抑制特性が最適となるようにコント
ローラ204においてパラメータ調整を行わなければ、
射出成形動作が成形停止状態から成形開始状態に移行す
る場合、及び成形状態から成形停止状態に移行する場合
に、以下のような不都合が生じる。
【0005】即ち、射出成形動作が成形停止状態から成
形開始状態に移行し、バレルにおいて可塑化動作が始ま
ってバレル内に未溶融樹脂が送り込まれた時、外乱抑制
が不十分であるとバレル温度が急激に下降するように変
動してしまい、バレル温度が元の安定した目標温度に復
帰するまでの所要時間が長くなり、安定な成形状態を確
保することができない。これにともない、成形製品の品
質が低下し、その分の成形製品を廃棄しなければならな
いので、樹脂と時間との無駄が多くなる。
【0006】また、射出成形動作が成形状態から成形停
止状態に移行し、バレルにおいて可塑化動作が停止して
バレル内への未溶融樹脂の供給が無くなった時、外乱抑
制が不十分であると、バレル温度が急激に上昇するよう
に変動してしまい、バレル温度が元の安定した目標温度
に復帰するまでの所要時間が長くなり、バレル内の樹脂
の温度が所定温度範囲を超える温度まで上昇し、樹脂の
劣化及び分解を招くことになる。
【0007】しかし、実際は常に外乱抑制特性が最適と
なるようにコントローラ204においてパラメータ調整
をすることは実質的に不可能である。従って、従来は成
形開始時の製品品質の向上及び成形終了時のバレル内樹
脂の劣化防止を満足し得るように図ることができなかっ
た。
【0008】本発明は、上記した事情に着目してなされ
たものであり、その目的とするところは、常に外乱抑制
特性が最適となるようにバレル温度制御を行える射出成
形機におけるバレル温度制御装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、図1に示す如くバレル内に供給された樹
脂を混練溶融させて射出成形する射出成形動作がシーケ
ンス制御される射出成形機102に設けられ、かつ、前
記バレルを加熱するバレル加熱用ヒータ103と、前記
バレルの温度を検出するバレル温度検出手段104と、
前記バレルの検出温度をフィードバックして目標温度と
の温度偏差を求め、この温度偏差に応じた操作量で前記
バレル加熱用ヒータ103での加熱温度をフィードバッ
ク制御するバレル温度制御手段105と、を備えた射出
成形機におけるバレル温度制御装置において、前記バレ
ル温度制御手段105には、前記シーケンス制御される
射出成形動作に基づいて、射出成形の開始及び停止を判
断する成形動作判断手段106と、前記射出成形の開始
及び停止毎に、前記バレル加熱用ヒータ103への応答
の初期段階で外乱による前記バレルの温度の変動の増減
により外乱量を推定し、その推定した外乱量に応じた推
定変化操作量で前記バレル加熱用ヒータ103での加熱
温度をフィードフォワード制御する第1のフィードフォ
ワード制御手段107と、射出成形が行われているとき
の前記バレル加熱用ヒータ103に対する操作量と射出
成形が停止しているときの前記バレル加熱用ヒータ10
3に対する操作量とを学習して得られる学習変化操作量
で前記バレル加熱用ヒータ103での加熱温度をフィー
ドフォワード制御する第2のフィードフォワード制御手
段108と、前記シーケンス制御される射出成形動作に
基づいて射出成形時における今回の射出成形条件が前回
の射出成形条件と同じか否かを判断する成形条件判断手
段109と、今回の射出成形条件が前回の射出成形条件
と同じと判断された場合には、前記第2のフィードフォ
ワード制御手段108を選択し、今回の射出成形条件が
前回の射出成形条件と不一致と判断された場合には、前
記第1のフィードフォワード制御手段107を選択する
変化操作量選択手段110と、を有することを特徴とす
る。なお、101はシーケンサである。
【0010】
【作用】本発明による射出成形機におけるバレル温度制
御装置であれば、バレル加熱用ヒータ103での加熱温
度をフィードバック制御しながら、第1のフィードフォ
ワード制御手段107又は第2のフィードフォワード制
御手段108のいずれかでそのバレル加熱用ヒータ10
3での加熱温度をフィードフォワード制御することがで
きるように、シーケンス制御される射出成形動作に基づ
いて射出成形の開始及び停止を判断する成形動作判断手
段106と、シーケンス制御される射出成形動作に基づ
いて射出成形時における今回の射出成形条件が前回の射
出成形条件と同じであるか否かを判断する成形条件判断
手段109と、今回の射出成形条件が前回の射出成形条
件と同じと判断された場合には第2のフィードフォワー
ド制御手段8を選択し、今回の射出成形条件が前回の射
出成形条件と不一致と判断された場合には、第1のフィ
ードフォワード制御手段107を選択する変化操作量選
択手段110を備えている。
【0011】そして、第1のフィードフォワード制御手
段107は、射出成形時における今回の射出成形条件が
前回の射出成形条件と不一致であると成形条件判断手段
109により判断された場合に、射出成形の開始及び停
止毎に、バレル加熱用ヒータ103への応対の初期段階
で外乱によるバレル温度の変動の増減により外乱量を推
定し、その推定した外乱量に応じた推定変化操作量でバ
レル加熱用ヒータ103での加熱温度をフィードフォワ
ード制御する。
【0012】また、第2のフィードフォワード制御手段
108は、射出成形時における今回の射出成形条件が前
回の射出成形条件と一致していると成形条件判断手段1
09により判断された場合に、射出成形が行われている
ときのバレル加熱用ヒータ103に対する操作量と射出
成形が停止しているときのバレル加熱用ヒータ103に
対する操作量とを学習して得られる学習変化操作量でバ
レル加熱用ヒータ103での加熱温度をフィードフォワ
ード制御する。
【0013】
【実施例】図2は、本発明が適用された一実施例のバレ
ル温度制御装置の概略を示すブロック図である。
【0014】射出成形機1は、可塑化装置2と加熱部3
と機械操作部4とにより本体要部を構成しており、これ
らの各部の動作がシーケンサ5によりシーケンス制御さ
れる。
【0015】シーケンサ5は、射出成形機1での射出成
形動作をシーケンス制御するとともに、そのシーケンス
制御の情報をプロセスコントローラ6へ送出する。
【0016】プロセスコントローラ6は、温度制御部7
と設定部8とメモリ9とを備えており、温度制御部7に
おいて射出成形機1の可塑化装置2で検出されたバレル
温度をフィードバックして目標温度との温度偏差を求
め、温度偏差に応じて射出成形機1の加熱部3をフィー
ドバック制御しながら、シーケンサ5から受けた信号の
タイミングで射出成形機1の加熱部3に対して後述する
ようにフィードフォワード制御する。
【0017】図3は、図2のプロセスコントローラ6に
おける温度制御部7を詳細化してシステム全体を表わし
たブロック図である。
【0018】図3に示すように、温度制御部7は、温度
設定表示部10と、差引点11と、PiD制御部12と
を備えているので、射出成形機1に設けたバレル温度検
出手段13が検出したバレル温度を差引点11にフィー
ドバックして目標温度との温度偏差を求め、この温度偏
差及びPiD制御部12でのPiDパラメータに基づく
操作量で射出成形機1の加熱部3をPiDフィードバッ
ク制御することができる。更に、PiD制御部12の後
段に操作量加減算部14を設け、この操作量加減算部1
4では、シーケンサ5によりシーケンス制御される射出
成形動作に基づいて射出成形の開始及び停止を判断する
成形動作判断手段として動作され、またその射出成形の
開始及び停止毎に射出成形機1の加熱部3への応対の初
期段階で外乱によるバレル温度の変動の増減により外乱
量を推定し、その推定した外乱量に応じた推定変化操作
量で射出成形機1の加熱部3での加熱温度をフィードフ
ォワード制御する第1のフィードフォワード制御手段と
して動作され、また射出成形が行われているときの射出
成形機1の加熱部3に対する操作量と射出成形が停止し
ているときの射出成形機1の加熱部3に対する操作量と
を学習して得られる学習変化操作量で射出成形機1の加
熱部3での加熱温度をフィードフォワード制御する第2
のフィードフォワード制御手段として動作され、またシ
ーケンサ5によりシーケンス制御される射出成形動作に
基づいて射出成形時における今回の射出成形条件が前回
の射出成形条件と同じであるか否かを判断する成形条件
判断手段として動作され、また今回の射出成形条件が前
回の射出成形条件と同じと判断された場合には、上記し
た第2のフィードフォワード制御手段を選択し、今回の
射出成形条件が前回の射出成形条件と不一致と判断され
た場合には、上記した第1のフィードフォワード制御手
段を選択する変化操作量選択手段として動作される。こ
れらの各動作がなされることにより、PiD制御部12
から出力された操作量に推定変化操作量又は学習変化操
作量を加算あるいは減算したり、この加算あるいは減算
を回避したりすることが操作量加減算部14でなされ
る。そして、操作量加減算部14から出力された操作量
で射出成形機1の加熱部3の加熱部温度をコントロール
することになる。
【0019】図4は、図2の射出成形機1おける各部を
詳細化して表わしたシステム構成を示す図である。
【0020】図4に示すように、射出成形機1におい
て、可塑化装置2はバレル21、スクリュー22、ノズ
ル23、スクリュ駆動部24、ホッパー25を備えてな
り、ホッパー25からスクリュ駆動部24を経由してバ
レル21内に供給された樹脂が加熱部3の第1〜第4の
ヒータ26a〜26bにより加熱されながらスクリュー
22で混練されることにより可塑化され、ノズル23よ
り射出されて成形品となるようにするものである。
【0021】そこで、本実施例では、射出方向にTC1
C4の4点を熱電対による測温点とし、この4点でバレ
ル温度を測定する温度検出部27を設けている。この温
度検出部27で検出されたバレル温度は、プロセスコン
トローラ6へフィードバックされ、図3に従って説明し
たように目標温度との温度偏差を求めるために供され
る。また、スクリュ駆動部24にストローク検出部28
を設けて、スクリュー22のストローク量を検出し、ス
クリュー22が移動したことをプロセスコントローラ6
て判断し得るようにしている。また、プロセスコントロ
ーラ6の制御下で第1〜第4のヒータ駆動部29a〜2
9dによりヒータ電源部30からの電流が第1〜第4の
ヒータ26a〜26dに通電されバレル21が加熱され
る。また、シーケンサ5は図2及び図3で説明したよう
に射出成形機1をシーケンス制御する。
【0022】次に、上述の各部を備えた本実施例のバレ
ル温度制御装置においてなされる外乱推定フィードフォ
ワード制御及び学習フィードフォワード制御によるフィ
ードフォワード量(FF量)の決め方について説明す
る。なお、説明中、FBはフィードバックである。
【0023】(1)外乱推定FF 成形開始及び停止時の未知の外乱が加わった時の温度の
変動の増減により応答の初期段階にて外乱量を推定す
る。1サンプリングあたりの温度変化にある係数を掛け
ることによって行なう。温度変化が最大の時に最大FF
量となり温度変化が減少しはじめたら最大FF量の1/
2のFF量とする(FBとFFの重なりあい操作量が大
きくなるのを防ぐ)その後FF量を保持する。
【0024】(2)学習FF 成形前と成形中との通電率の差を利用して再成形時にこ
の量をFFとして役立てる。成形機の成形停止時の定常
時の通電量をUeとして、成形中の通電量をUdを計測
する。このデータにより成形開始時にはUd−UeをF
F量と加算して扱い、成形停止時にFF量を減算して扱
う。
【0025】(3)学習FFの条件 前回の成形条件と同じ時にFF通電率を成形開始時に加
える。前回と同じ条件とは、実質的にはソークタイム
(保持時間)にて判断するべきだがそうすると、1サイ
クル機械を動かさなければならないので動かす前に条件
を判断するために以下の条件とする(設定値からソーク
タイムに相当する項目を決める)。
【0026】サイクルタイム(TR) 設定値TR1,TR3,TR4から TR=TR1+TR3+TR4 (変動+−2.5 %以内
は同じと判断する)但し、TR1:射出開始から射出が
終了するまで時間、TR3:冷却に要する時間、TR4
=成形品を取り出す時間 計量位置LS5 (変動+−2.5 %以内は同じと判断
する) 計量回転数SRN(周速に換算) (変動+−2.5 %
以内は同じと判断する) 温度設定値 バレル使用温度設定値 (変動+−2.5 %以内は同じと
判断する) 使用ゾーン毎に判断する。 〜の条件にて前回の成形条件と同じかを判断する。
【0027】 (4)起動条件 <FFを加算する> 前回と同じ条件 前回の FFI/O ON 上記(3) の(〜)+ FF量が存在 + (計量開始+LS4 0FFの信号 している。 をシーケンスソフトで作成 してこれを起動信号とする) <FFを減算する> 加算後のFF量を開放する条件 FF量を加算する操作をしていた + FFI/O OFF (自動/半自動後の手動および 金型取付けに変化した時) このFFの加算又は減算をPiD値に対し行うと図5に
示す関係となる。但し、図5中、(A)は操作量、
(B)はシーケンサからコントローラに送る信号、
(C)は成形品の数が所定の数に達した信号である。
【0028】次に、図6、図7、図8に示すフローチャ
ートを用いて本実施例の作用を説明する。
【0029】まず、図6のST1で熱電対測温度接点で
のバレル温度と目標温度とを比較して、バレル温度が目
標温度で安定しているか否かを判断し、バレル温度が目
標温度で安定していれば、ヒータに通電されている電力
量(通電率)が安定しているか否かを判断し(ST
2)、通電率が安定していれば、成形中であるか否かを
判断する(ST3)。成形中であれば、成形が安定に行
われているか否かを判断し(ST4)、成形安定であれ
ば、成形中でのヒータへの通電率Udを記憶し(ST
5)、ST6移行のルーチンへ進む。また、ST1でバ
レル温度が目標温度で安定していなければ、ST2〜S
T5をスキップしてST6以降のルーチンへ進み、ST
2で通電率が不安定であれば、ST3〜ST5をスキッ
プしてST6以降のルーチンへ進み、ST3で非成形中
であれば、停止中の通電率Ueを記憶し(ST3A)、
ST4及びST5をスキップしてST6以降のルーチン
へ進み、ST4で成形不安定であればST5をスキップ
してST6以降のルーチンへ進む。
【0030】ST6では、射出成形動作が1度終了した
か否かを判断する。つまり、今回の射出成形条件が前回
の射出成形条件と同じであるか否かを判断する。同じで
あると判断した場合には、学習フィードフォワードデー
タ(成形中と非成形中との通電率の差)を計算し、計算
データを学習変化操作量として記憶する。従って、この
学習変化操作量で射出成形機1の加熱部3をフィードフ
ォワード制御することが可能となる。勿論、射出成形条
件が不一致となった場合には(ST8)、学習変化操作
量をクリアすることになるが(ST9)、射出成形条件
が同じであれば、ST9をスキップして図7のST10
へ進む。このST10で射出成形動作が開始されると、
学習変化操作量としてのFFデータを存在の有無を確認
して(ST11)、そのFFデータを呼び出し(ST1
2)、一時記憶領域Aにセットする(ST13)。ま
た、ST10で成形開始でなければ、FFデータを
「0」として(ST14)、一時記憶領域Aにセットす
る(ST13)。また、ST11でFFデータがなけれ
ば、図7のST111に進み、推定時間内であるか否か
を判断する。推定時間内であれば、測定勾配より推定通
電率(推定変化操作量)を算出し(ST112)、この
算出した推定通電率のデータをフィードフォワード制御
のデータとする(ST113)。また、ST111で推
定時間内でなければ、推定時間全体での温度勾配を求め
(ST114)、次に推定時間全体での温度勾配に基づ
いて推定通電率を算出し(ST115)、この算出した
推定通電中のデータをフィードフォワード制御のデータ
とする(ST113)。こうして得られたFFデータは
図7のST13で一時記憶領域にセットする。
【0031】このようにしてFFデータを一時記憶領域
Aにセット後、一時記憶領域AにセットされたFFデー
タを微分した不完全微分データを一時記憶領域Bにセッ
トする(ST15)。次に、PiD演算がなされた場合
(ST16)に、FFデータがセットされていれば(S
T17)、PiD出力に一時記憶領域A,Bのデータが
加算されて射出成形機1の加熱部3への制御出力が生じ
(ST19)、図6のST1に戻る。またST17でF
Fデータがなければ、PiD出力に一時記憶領域Aのデ
ータが加算されて(ST20)、射出成形機1の加熱部
3への制御出力が生じ(ST19)、図6のST1に戻
る。
【0032】このような処理フローでバレル温度の制御
を行う本実施例においては、成形停止から開始状態とな
った場合に、以下述べる段階を経ることになる。
【0033】(段階1)成形開始信号が温度制御部に送
られる。成形開始信号は、自動モード・計量動作開始。
スクリュが移動、電力が増加したと言う条件で判断。 (段階2)同一成形品(同一可塑化条件)かを温度制御
部が判断する。判断は成形条件の射出サイクル時間(T
R1+TR3+TR4)、スクリュ回転数、計量ストロ
ーク、温度の各設定値による。但し設定が同一と判断す
るのは、ある許容幅で行う。 (段階3) a)同一成形品(同一可塑化条件)と判断した場合 前回の学習量を引出して設定操作量に加算して出力す
る。加算方法は不完全微分+単純加算方式となってい
る。不完全微分はある定数と、通常制御のPiDパラメ
ータのDを用いて算出している。 b)初めての成形品と判断した場合 推定テーブルから推定量を引出して設定操作量に加算し
て出力する。加算方法は不完全微分+単純加算方式とな
っている。a)項と同様に不完全微分を計算している。
推定量は事前のテスト結果によりM/Cサイズ毎に適正
値を決めテーブル化し、温度制御部内に持っている。
尚、テーブルは変更可能型となっている。 (段階4)成形安定信号が温度制御部へシーケンサから
送られる。本タイミングと温度条件によりその時の操作
量と成形開始直前の操作量より学習操作量を求める。タ
イミングはあらかじめ決められた成形サイクル数を実行
した時にシーケンス制御部より発生する。成形サイクル
数としたのは、それぞれの成形条件下で温度が安定した
と判断するのに最も適しているからである。例えば、樹
脂量が多くなれば1サイクルの成形時間が長くなる方向
となり、安定するのにも時間が長くなるが、サイクル数
で判断すればその時間も長くなる。シーケンス部よりの
タイミングだけではなく、その時の温度制御部の条件を
付加してそのタイミングを有効としている。その条件
は、温度偏差がある幅以内、操作量の出力が安定して、
ある変動幅内に入っている事である。 (段階5)成形状態から成形停止状態となった場合 1)項の成形開始信号がON→OFFとなる。これによ
り操作量から学習又は推定の操作量とその不完全微分量
を減算して出力する。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
バレル温度を制御するために、フィードバック制御しな
がらフィードフォワード制御することを可能にすると同
時に、フィードフォワード制御を、推定変化操作量によ
る場合と、学習変化操作量による場合とに自動的に切り
換えることができるようにし、同一成形品を連続的に成
形する場合には外乱抑制のための調整が不要である学習
変化操作量でフィードフォワード制御するようにしたの
で、常に外乱抑制特性が最適なるようにバレル温度制御
を行えることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレーム対応図である。
【図2】本発明が適用された一実施例のバレル温度制御
装置の概略を示すブロック図である。
【図3】図2のプロセスコントローラにおける温度制御
部を詳細化してシステム全体を表わしたブロック図であ
る。
【図4】図2の射出成形機における各部を詳細化して表
わしたシステム構成を示す図である。
【図5】フィードフォワードの加算又は減算をPiD値
に対し行った状態を表わしたタイムチャートである。
【図6】本発明の一実施例の処理フローの一部を表わし
たフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例の処理フローの他の一部を表
わしたフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例の処理フローの更に他の一部
を表わしたフローチャートである。
【図9】従来のバレル温度制御装置の概略を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 射出成形機 2 可塑化装置 3 射出成形機加熱部 4 射出成形機機械操作部 5 シーケンサ 6 プロセスコントローラ 7 温度制御部 8 設定部 9 メモリ 10 温度設定表示部 11 差引点 12 PiD制御部 13 バレル温度検出手段 14 操作量加減算部 21 バレル 22 スクリュー 23 ノズル 24 スクリュ駆動部 25 ホッパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 潔 静岡県沼津市大岡2068の3 東芝機械株式 会社沼津事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バレル内に供給された樹脂を混練溶融さ
    せて射出成形する射出成形動作がシーケンス制御される
    射出成形機に設けられ、かつ、 前記バレルを加熱するバレル加熱用ヒータと、 前記バレルの温度を検出するバレル温度検出手段と、 前記バレルの検出温度をフィードバックして目標温度と
    の温度偏差を求め、この温度偏差に応じた操作量で前記
    バレル加熱用ヒータでの加熱温度をフィードバック制御
    するバレル温度制御手段と、を備えた射出成形機におけ
    るバレル温度制御装置において、 前記バレル温度制御手段には、 前記シーケンス制御される射出成形動作に基づいて、射
    出成形の開始及び停止を判断する成形動作判断手段と、 前記射出成形の開始及び停止毎に、前記バレル加熱用ヒ
    ータへの応答の初期段階で外乱による前記バレルの温度
    の変動の増減により外乱量を推定し、その推定した外乱
    量に応じた推定変化操作量で前記バレル加熱用ヒータで
    の加熱温度をフィードフォワード制御する第1のフィー
    ドフォワード制御手段と、 射出成形が行われているときの前記バレル加熱用ヒータ
    に対する操作量と射出成形が停止しているときの前記バ
    レル加熱用ヒータに対する操作量とを学習して得られる
    学習変化操作量で前記バレル加熱用ヒータでの加熱温度
    をフィードフォワード制御する第2のフィードフォワー
    ド制御手段と、 前記シーケンス制御される射出成形動作に基づいて射出
    成形時における今回の射出成形条件が前回の射出成形条
    件と同じか否かを判断する成形条件判断手段と、 今回の射出成形条件が前回の射出成形条件と同じと判断
    された場合には、前記第2のフィードフォワード制御手
    段を選択し、今回の射出成形条件が前回の射出成形条件
    と不一致と判断された場合には、前記第1のフィードフ
    ォワード制御手段を選択する変化操作量選択手段と、を
    有することを特徴とする射出成形機におけるバレル温度
    制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のフィードフォワード制御手段
    は、所定の推定時間における一定時間内に前記バレルの
    温度の変動幅が所定値以下であれば、制御動作を解除す
    ることを特徴とする請求項1記載の射出成形機における
    バレル温度制御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のフィードフォワード制御手段
    は、所定の推定時間の経過後には、推定変化操作量の増
    加及び減少が所定幅内に制限されて制御動作されること
    を特徴とする請求項1記載の射出成形機におけるバレル
    温度制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第2のフィードフォワード制御手段
    は、学習変化操作量の増加及び減少が所定幅内に制限さ
    れて制御動作されることを特徴とする請求項1記載の射
    出成形機におけるバレル温度制御装置。
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