JP2007276189A - 射出成形機の温度制御方法 - Google Patents

射出成形機の温度制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 コンタミや焼け等の原因を確実に解消するとともに、初期の仮目標温度を高くして昇温時間の短縮化を図る。
【解決手段】 射出成形機Mにおける複数の被加熱部位Ha…の温度Ta…を複数の加熱制御部2a…によりそれぞれフィードバック制御するとともに、昇温モード時に、参照加熱制御部2dにおける現在の検出温度Tdpと正規目標温度Tdsの偏差Edに対して、追従加熱制御部2a…における仮の目標温度(仮目標温度Tai…)と正規目標温度Tas…の偏差Eia,…を一致させる当該仮目標温度Tai…を算出し、この仮目標温度Tai…を用いて追従加熱制御部2a…における昇温制御を行う。
【選択図】 図1

Description

本発明は、昇温モード時に、所定の被加熱部位を正規目標温度を用いて昇温制御し、かつ他の被加熱部位を仮の目標温度を用いて昇温制御する際の射出成形機の温度制御方法に関する。
従来、射出成形機における複数の被加熱部位となる射出ノズル,加熱筒前部,加熱筒中間部及び加熱筒後部の各温度を複数の加熱制御部によりそれぞれフィードバック制御するとともに、昇温モード時に、所定の被加熱部位を正規目標温度を用いた加熱制御部により昇温制御し、かつ他の被加熱部位を仮の目標温度を用いた加熱制御部により昇温制御する射出成形機の温度制御方法は、既に本出願人が提案した特開2002−361705号公報で開示される温度制御方法が知られている。
この温度制御方法は、射出成形機における複数の被加熱部位の温度を、独立した複数の加熱制御部によりそれぞれフィードバック制御するに際し、昇温時に、昇温速度の最も遅い被加熱部位を、正規目標温度に設定した加熱制御部(参照加熱制御部)により昇温制御するとともに、前記参照加熱制御部を除く他の加熱制御部の目標温度に、前記参照加熱制御部の検出温度を設定して昇温制御するものであり、面倒な加熱開始時点の設定(再設定)を不要にし、また、全ての被加熱部位の昇温終了時間を一致させることにより、樹脂が無用な高温に晒される不具合を回避する。
特開2002−361705号
しかし、上述した従来における射出成形機の温度制御方法は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、参照加熱制御部以外の他の加熱制御部の昇温制御は、参照加熱制御部の昇温制御に追従するように行われるが、理想的な動作が行われるには一定の条件が必要になる。即ち、昇温速度の最も遅い被加熱部位の目標温度が一番高い温度に設定される場合や各被加熱部位の目標温度が同一(フラット)に設定される場合には問題ないが、各被加熱部位の目標温度が異なる場合、温度制御の追従は、昇温速度の最も遅い被加熱部位の目標温度までとなり完全な動作が望めなくなる。したがって、昇温速度の最も遅い被加熱部位が目標温度に到達してから他の被加熱部位が目標温度に到達するまでにタイムラグが発生し、コンタミや焼け等の原因を確実に解消できない虞れがある。
第二に、PID制御を行うため、ヒータがONするには目標温度と現在の検出温度との偏差がある程度大きくなる必要があるとともに、その偏差によりヒータの制御量が異なることから加熱を開始するまでに、ある程度の温度差が必要になり、偏差の状態により昇温時間が長引いてしまう。また、PID制御では、所定時間の偏差の積分及び所定時間経過後の偏差の予想値を加算するため、偏差の小さい区間では、積分と予想値の加算が大きく変化し、特に、制御時間が短いときは制御が不安定になる虞れがある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形機の温度制御方法の提供を目的とするものである。
本発明に係る射出成形機Mの温度制御方法は、上述した課題を解決するため、射出成形機Mにおける複数の被加熱部位Ha,Hb,Hc,Hdの温度を複数の加熱制御部2a,2b,2c,2dによりそれぞれフィードバック制御するとともに、昇温モード時に、所定の被加熱部位Hdを正規目標温度Tdsを用いた加熱制御部(参照加熱制御部)2dにより昇温制御し、かつ他の被加熱部位Ha…を仮の目標温度を用いた加熱制御部(追従加熱制御部)2a…により昇温制御するに際し、昇温モード時に、参照加熱制御部2dにおける現在の検出温度Tdpと正規目標温度Tdsの偏差Edに対して、追従加熱制御部2a…における仮の目標温度(仮目標温度Tai,Tbi,Tci)と正規目標温度Tas,Tbs,Tcsの偏差Eia,Eib,Eicを一致させる当該仮目標温度Tai…を算出し、この仮目標温度Tai…を用いて追従加熱制御部2a…における昇温制御を行うようにしたことを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、仮目標温度をTai…、追従加熱制御部2a…の正規目標温度をTas…、参照加熱制御部の正規目標温度をTds,参照加熱制御部の検出温度をTdpとしたとき、仮目標温度Tai…は、Tai=(Tas−Tds)+Tdp…により算出できる。また、参照加熱制御部は、正規目標温度に達するまでの時間が最も長い被加熱部位の加熱制御部2d(又は次に長い被加熱部位の加熱制御部)を選定することができる。一方、昇温モードでは、少なくとも参照加熱制御部2dにおける正規のPID定数(正規PID定数)を、昇温モード用の異なるPID定数(第二PID定数)に変更することが望ましく、具体的には、第二PID定数を、正規PID定数に対してゲインを小さく設定できる。この際、追従加熱制御部2a…における正規目標温度Tas…と現在の検出温度Tap…の偏差Ea…が予め設定した設定値Es以下になったなら第二PID定数から正規PID定数に変更することができる。また、第二PID定数から正規PID定数に変更する際に、昇温モードを終了させることができる。さらに、追従加熱制御部2a…における仮目標温度Tai…と正規目標温度Tas…の偏差Eia…が予め設定した設定値Eis以下になったなら昇温モードを終了させることもできる。
このような手法による本発明に係る射出成形機の温度制御方法によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 昇温モード時に、参照加熱制御部2dにおける検出温度Tdpと正規目標温度Tdsの偏差Edに対して、追従加熱制御部2a…における仮目標温度Tai…と正規目標温度Tas…の偏差Eia…を一致させる当該仮目標温度Tai…を算出し、この仮目標温度Tai…を用いて追従加熱制御部2a…における昇温制御を行うようにしたため、各加熱制御部2a…における目標温度Tas…が異なる場合でも、昇温速度の最も遅い被加熱部位(2d)が目標温度2dsに到達した後、タイムラグにより他の被加熱部位2a…が目標温度2as…に到達する不具合は発生せず、コンタミや焼け等の原因を確実に解消できる。
(2) 偏差Ed(偏差Eia…)を利用するため、初期の仮目標温度Tai…を高くすることができ、各加熱制御部2a…を合わせた全体の温度上昇を速めることができる。このことは、被加熱部位Ha…に投入される熱エネルギが最初から能率的に行われることを意味し、相互の輻射熱の作用により参照加熱制御部2dの温度上昇も速まることになり、昇温時間の短縮化に寄与できる。
(3) 好適な態様により、仮目標温度Tai…を、Tai=(Tas−Tds)+Tdp…により算出するようにすれば、検出温度Tdpを検出するのみで、容易に仮目標温度Tai…を得ることができ、制御処理の容易化(簡略化)に寄与できる。
(4) 好適な態様により、参照加熱制御部を、正規目標温度に達するまでの時間が最も長い被加熱部位の加熱制御部2dに選定すれば、制御精度及び安定性を高めることができる。しかし、この場合、昇温時間が長くなるため、必要により次に長い被加熱部位の加熱制御部に選定すれば、制御精度及び安定性を確保しつつ昇温時間を短くすることができる。
(5) 好適な態様により、昇温モードにおいて、少なくとも参照加熱制御部2dにおける正規PID定数を、第二PID定数に変更するようにすれば、昇温時間の更なる短縮化や制御応答性の向上に寄与できるとともに、特に、第二PID定数を、正規PID定数に対してゲインを小さく設定すれば、加熱時(昇温時)の制御応答性が高まるため、制御性の向上に寄与できる。
(6) 好適な態様により、追従加熱制御部2a…における正規目標温度Tas…と検出温度Tap…の偏差Ea…が予め設定した設定値Es以下になったなら第二PID定数から正規PID定数に変更するようにすれば、制御応答性が高まることに伴うオーバシュート現象を有効に防止できる。しかも、第二PID定数から正規PID定数に変更する際に、昇温モードを終了させるようにすれば、より制御安定性を高めることができる。
(7) 好適な態様により、追従加熱制御部2a…における仮目標温度Tai…と正規目標温度Tas…の偏差Eia…が予め設定した設定値Eis以下になったなら昇温モードを終了させるようにすれば、正規目標温度Tas…に達してから終了させるよりも追従加熱制御部2a…の昇温時間をより速めることができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る温度制御方法を実施できる温度制御装置1の構成について、図2,図3及び図5を参照して説明する。
図2中、Mは射出成形機、特に、射出成形機Mに備える射出装置Miを示す。射出装置Miは、先端に射出ノズル11を有し、後部にホッパー12を有する加熱筒10を備え、この加熱筒10にはスクリュ13を内蔵する。そして、射出ノズル11の外周部には、バンドヒータを用いたヒータ14aを付設するとともに、加熱筒10の外周部には、バンドヒータを用いた三つのヒータ14b,14c,14dを軸方向に沿って順次付設する。この場合、ヒータ14bは、メータリングゾーンに対応する加熱筒10の前部に、ヒータ14cはコンプレッションゾーンに対応する加熱筒10の中間部に、ヒータ14dはフィードゾーンに対応する加熱筒10の後部にそれぞれ配設する。これにより、四つの独立した被加熱部位が設けられ、射出ノズル11が被加熱部位Ha,加熱筒10前部が被加熱部位Hb,加熱筒10中間部が被加熱部位Hc,加熱筒10後部が被加熱部位Hdとなる。また、各ヒータ14a,14b,14c,14dに対応する各被加熱部位Ha…には、これら各被加熱部位Ha…の温度を検出する温度検出器(熱電対)15a,15b,15c,15dを付設する。
一方、各ヒータ14a…及び各温度検出器15a…は、温度制御部16に接続するとともに、この温度制御部16は、コンピュータ機能を備えた成形機コントローラ17に接続する。図3に、温度制御部16の詳細を示す。温度制御部16は、ヒータ14aと温度検出器15a,ヒータ14bと温度検出器15b,ヒータ14cと温度検出器15c,ヒータ14dと温度検出器15dに対して、それぞれ組合わさることにより、射出ノズル11,加熱筒10前部,加熱筒10中間部,加熱筒10後部をそれぞれ加熱制御する独立した四つのフィードバック制御系を構成する加熱制御部2a,2b,2c,2dを備える。
ところで、本実施形態に係る温度制御方法では、運転立上時に昇温を行う昇温モードと、昇温モードの後、通常の成形動作時に温度制御を行う定常モードを備える。昇温モード時には、所定の被加熱部位を正規目標温度を用いた加熱制御部(参照加熱制御部)により昇温制御し、かつ他の被加熱部位を仮目標温度を用いた加熱制御部(追従加熱制御部)により昇温制御するため、参照加熱制御部として加熱制御部2dを選定し、追従加熱制御部として残りの加熱制御部2a,2b,2cを選定した。
このような参照加熱制御部は、任意の加熱制御部2a…を選定できるが、本実施形態では、熱容量が最も大きく、正規目標温度に達するまでの時間が最も長い被加熱部位Hdにおける加熱制御部2dを参照加熱制御部に選定した。最も長い被加熱部位Hd(加熱制御部2d)を選定することにより、制御精度及び安定性を高めることができる利点がある。しかし、最も長い被加熱部位Hd(加熱制御部2d)を選定することは、昇温時間が長引くことになるため、必要により次に長い被加熱部位における加熱制御部を選定すれば、制御精度及び安定性を確保しつつ昇温時間を短くすることができる。ただし、最も長い被加熱部位Hd(加熱制御部2d)に悪影響を与えないことが条件となる。
さらに、図3中、21は交流電源であり、この交流電源21に接続した一方の送電ラインLpは、各ヒータ14a,14b,14c,14dの一端子に接続するとともに、他方の送電ラインLqは、スイッチング部22a,22b,22c,22dを介して、ヒータ14a…の他端子にそれぞれ接続する。
一方、各加熱制御部2a,2b,2c,2dには、それぞれ偏差演算部23a,23b,23c,23dを備え、各偏差演算部23a…の一方の入力部は、各種演算処理などを行う処理部24の出力側に接続するとともに、各偏差演算部23a…の他方の入力部は、それぞれ対応する温度検出器15a…に接続する。また、各偏差演算部23a…の出力部は、PID定数を設定した各PID演算部25a,25b,25c,25dの入力側にそれぞれ接続するとともに、各PID演算部25a…の出力側は、出力回路26a,26b,26c,26dの入力側にそれぞれ接続する。そして、各出力回路26a…の出力側は、各スイッチング部22a…にそれぞれ接続する。この場合、各出力回路26a…からは、対応する各PID演算部24a…の出力の大きさに応じたデューティ比(パルス幅)の変化するパルス制御信号が出力し、このパルス制御信号により各スイッチング部22a…がON−OFF制御される。
なお、参照加熱制御部2dにおけるPID演算部25dは、図5に示すように、昇温モードと定常モードにおいて選択される二つのPID演算部25dsと25diを備え、各PID演算部25ds,25diは、切換スイッチ31により切換えられる。この切換スイッチ31は、処理部24から付与される切換信号により切換えられる。この場合、一方のPID演算部25dsには、定常モードにおいて最適な正規PID定数が設定されるとともに、他方のPID演算部25diには、昇温モードにおいて最適な第二PID定数が設定され、特に第二PID定数は、正規PID定数よりもゲインが小さく設定されている。これにより、加熱時(昇温時)の制御応答性が高まり、制御性の向上に寄与できる。このように、昇温モード時と定常モード時にそれぞれ最適なPID定数を選択できるようにすれば、昇温時間の更なる短縮化や制御応答性の向上に寄与できる。例示は、参照加熱制御部2dにおけるPID定数を変更する場合を示したが、PID定数の変更は、他の追従加熱制御部2a,2b,2cにおいても同様に行うことができる。
さらに、参照加熱制御部2dにおける温度検出器15dは、処理部24の入力側にも接続する。なお、図2中、27は成形機コントローラ17に接続した設定部(入力部)を示す。この設定部27により、正規目標温度Tas,Tbs,Tcs,Tds、更に、後述する偏差Ea…,Eia…に対する設定値Es,Esiを設定できる。そして、設定された正規目標温度Tas,Tbs,Tcs,Tdsや設定値Es,Esiは、図3に示す処理部24の入力側に付与される。
次に、本実施形態に係る温度制御方法の処理手順について、図1に示すフローチャートを参照しつつ図2〜図7を参照して説明する。
まず、運転立上時には昇温を行う昇温モードを選択する(ステップS1)。これにより、処理部24からは、追従加熱制御部2a,2b,2cの偏差演算部23a,23b,23cに対して、昇温モード時に使用する仮目標温度Tai,Tbi,Tciが付与されるように切換えられる(ステップS2)。したがって、参照加熱制御部2dの偏差演算部23dにのみ、対応する正規目標温度Tdsが付与され、追従加熱制御部2a,2b,2cの偏差演算部23a,23b,23cには、正規目標温度Tas,Tbs,Tcsは付与されない。また、処理部24は、PID演算部25dに対して切換信号を出力し、第二PID定数を設定したPID演算部25diが選択されるように切換スイッチ31を切換える(ステップS3)。
そして、以上の切換処理が行われたなら昇温動作が開始する(ステップS4)。昇温動作では、各ヒータ14a,14b,14c,14dに通電が行われ、射出ノズル11,加熱筒10前部,加熱筒10中間部,加熱筒10後部が、それぞれ対応するヒータ14a,14b,14c,14dにより加熱されるとともに、対応する温度検出器15a,15b,15c,15dにより、射出ノズル11,加熱筒10前部,加熱筒10中間部,加熱筒10後部の温度検出が行われる(ステップS5,S6)。
この際、加熱筒10後部(参照加熱制御部2d)の温度制御は次のように行われる。加熱筒10後部の温度は、温度検出器15dにより検出され、検出された現在の検出温度Tdpは、偏差演算部23dの他方の入力部に付与される。偏差演算部23dの一方の入力部には、正規目標温度Tdsが付与されているため、偏差演算部23dの出力部からは正規目標温度Tdsと検出温度Tdpの偏差Edが出力し、この偏差EdはPID演算部25diに付与される。これにより、偏差Edは、PID演算部25diによりPID処理(比例演算処理,積分演算処理,微分演算処理)され、出力回路26dに付与される。前述したように、PID演算部25diには、正規PID定数よりもゲインの小さい第二PID定数が設定されているため、加熱時(昇温時)の制御性、特に、制御応答性が高められる。
また、出力回路26dからは、PID演算部25diの出力の大きさに応じたデューティ比(パルス幅)の変化するパルス制御信号が出力し、スイッチング部22dは、パルス制御信号によりON−OFF制御される。即ち、検出温度Tdpが目標温度Tdsより低い場合には、パルス制御信号のデューティ比(パルス幅)が大きくなり、この結果、ヒータ14dに供給する電力量が大きくなるようにフィードバック制御される。
これに対して、追従加熱制御部2a,2b,2c(射出ノズル11,加熱筒10前部及び加熱筒10中間部)の温度制御は次のように行われる。まず、温度検出器15dから得られた検出温度Tdpは処理部24にも付与される。処理部24には、正規目標温度Tas,Tbs,Tcsも付与されているため、処理部24では仮目標温度Tai,Tbi,Tciを演算により算出する(ステップS7)。この場合、仮目標温度Tai(他の仮目標温度Tbi,Tciも同じ)を算出するに際しては、参照加熱制御部2dにおける検出温度Tdpと正規目標温度Tdsの偏差Edに対して、追従加熱制御部2aにおける仮目標温度Taiと正規目標温度Tasの偏差Eiaを一致させる当該仮目標温度Taiを求める。
即ち、追従加熱制御部2aに付与する仮目標温度Taiは(100)式により、また、追従加熱制御部2bに付与する仮目標温度Tbiは(101)式により、さらに、追従加熱制御部2cに付与する仮目標温度Tciは(102)式によりそれぞれ算出できる。
Tai=(Tas−Tds)+Tdp …(100)
Tbi=(Tbs−Tds)+Tdp …(101)
Tci=(Tcs−Tds)+Tdp …(102)
仮目標温度Tai…は、このような単純な演算式により算出できる。したがって、検出温度Tdpを検出するのみで容易に仮目標温度Tai…を得れるなど、制御処理の容易化(簡略化)に寄与できる。そして、得られた仮目標温度Tai,Tbi,Tciは、対応する偏差演算部23a,23b,23cにおける一方の入力部に付与される(ステップS8)。即ち、昇温モード時には、正規目標温度Tas,Tbs,Tcsの代わりに、仮目標温度Tai,Tbi,Tciが利用される。これにより、射出ノズル11,加熱筒10前部,加熱筒10中間部の加熱温度は、仮目標温度Tai,Tbi,Tciとなるように各加熱制御部2a,2b,2cによるフィードバック制御が行われる。
よって、加熱筒10後部以外の射出ノズル11,加熱筒10前部,加熱筒10中間部における昇温速度は、昇温速度の最も遅い加熱筒10後部の昇温速度に同期(一致)することになり、射出ノズル11,加熱筒10前部,加熱筒10中間部及び加熱筒10後部における全ての昇温終了時間を一致させることができる。図4に、射出ノズル11,加熱筒10前部,加熱筒10中間部,加熱筒10後部の、時間(加熱時間)に対する各昇温特性Ka(射出ノズル11),Kb(加熱筒10前部),Kc(加熱筒10中間部),Kd(加熱筒10後部)を示す。
このような本実施形態に係る温度制御方法によれば、昇温モード時に、参照加熱制御部2dにおける検出温度Tdpと正規目標温度Tdsの偏差Edに対して、追従加熱制御部2a…における仮目標温度Tai…と正規目標温度Tas…の偏差Eia…を一致させる当該仮目標温度Tai…を算出し、この仮目標温度Tai…を用いて追従加熱制御部2a…における昇温制御を行うようにしたため、各加熱制御部2a…における目標温度Tas…が異なる場合でも、昇温速度の最も遅い被加熱部位(2d)が目標温度2dsに到達した後、タイムラグにより他の被加熱部位2a…が目標温度2as…に到達する不具合は発生せず、コンタミや焼け等の原因を確実に解消できる。
本実施形態に係る温度制御方法の場合、仮目標温度Tai(他の仮目標温度Tbi…も同じ)は、参照加熱制御部2dにおける検出温度Tdpと正規目標温度Tdsの偏差Edに対して、追従加熱制御部2aにおける仮目標温度Taiと正規目標温度Tasの偏差Eiaを一致させる当該仮目標温度Taiを、Tai=(Tas−Tds)+Tdpにより算出、即ち、偏差Ed(偏差Eia…)を利用するため、図6に示すように、初期の仮目標温度を全体に高くすることができ、各加熱制御部2a…を合わせた全体の温度上昇を速めることができる。このことは、被加熱部位Ha…に投入される熱エネルギが最初から能率的に行われることを意味し、相互の輻射熱の作用により参照加熱制御部2dの温度上昇も速まることになり、昇温時間の短縮化に寄与できる。
他方、他の温度制御手法として、偏差を利用する代わりに、設定温度と検出温度の割合を一致させる制御も考えられる。しかし、この温度制御方法では、図7に示すように、初期から設定温度と検出温度の割合が一致するため、図6に示すような初期の仮目標温度を、全体に高くすることができず、各加熱制御部2a…を合わせた全体の温度上昇が遅くなる。即ち、被加熱部位Ha…に投入される熱エネルギが最初から能率的に行われないことから、相互の輻射熱の作用も少なくなる。結局、参照加熱制御部2dの温度上昇も遅くなり昇温時間の短縮化に寄与できない不利がある。
一方、昇温モードでは、追従加熱制御部2a…における正規目標温度Tas…と現在の検出温度Tap…の偏差Ea…の大きさが、処理部24により監視される。そして、偏差Ea…が予め設定した設定値Es以下になったなら、第二PID定数の設定されたPID演算部25diを、正規PID定数の設定されたPID演算部25dsに変更する(ステップS10)。この場合、処理部24は、PID演算部25dに対して切換信号を出力し、PID演算部25dsが選択されるように切換スイッチ31を切換える。このように、検出温度Tap…が正規目標温度Tas…に到達する前に、正規PID定数に切換えられるため、PID演算部25diにより制御応答性が高まることに伴うオーバシュート現象を有効に防止できる。
また、第二PID定数から正規PID定数に変更する際には昇温モードも終了させる。即ち、処理部24は、各偏差演算部23a…に付与していた仮目標温度Tai…を、正規目標温度Tas…に切換える(ステップS11)。これにより、昇温モードは、実質的に終了し、定常モードに切換わる。そして、以後は、定常モードによる温度制御が生産終了(運転終了)まで継続する(ステップS12,S13)。
なお、昇温モードを終了させるタイミングは、追従加熱制御部2a…における仮目標温度Tai…と正規目標温度Tas…の偏差Eia…が予め設定した設定値Eis以下になった時点でもよい。この場合も正規目標温度Tas…に到達する前に、昇温モードが終了するため、正規目標温度Tas…に到達してから終了させるよりも追従加熱制御部2a…の昇温時間をより速めることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の回路構成,手法,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。例えば、実施形態では、加熱筒10における被加熱部位Hb,Hb,Hcを、前部,中間部及び後部の三つに分けたが、この数は任意である。また、参照加熱制御部として、加熱制御部2dを選択した場合を示したが、他の被加熱部位2a…であっても任意に選択することができる。さらに、第二PID定数を、正規PID定数に対してゲインを小さく設定した場合を例示したが、この変更形態に限定されるものではない。
本発明の最良の実施形態に係る射出成形機の温度制御方法の処理手順を示すフローチャート、 同温度制御方法を実施できる射出成形機の概要図、 同温度制御方法を実施できる温度制御装置のブロック回路図、 同温度制御方法を実施した際の時間に対する昇温特性図、 同温度制御方法を実施できる温度制御装置の参照加熱制御部におけるPID演算部の詳細図、 同温度制御方法を実施した際の昇温時の作用説明図、 他の温度制御方法を実施した際の昇温時の作用説明図、
符号の説明
M:射出成形機,Ha…:被加熱部位,2a:加熱制御部(追従加熱制御部),2b:加熱制御部(追従加熱制御部),2c:加熱制御部(追従加熱制御部),2d:加熱制御部(参照加熱制御部),Tas…:正規目標温度,Tdp:現在の検出温度,Tai…:仮目標温度

Claims (8)

  1. 射出成形機における複数の被加熱部位の温度を複数の加熱制御部によりそれぞれフィードバック制御するとともに、昇温モード時に、所定の被加熱部位を正規目標温度を用いた加熱制御部(参照加熱制御部)により昇温制御し、かつ他の被加熱部位を仮の目標温度を用いた加熱制御部(追従加熱制御部)により昇温制御する射出成形機の温度制御方法において、前記昇温モード時に、前記参照加熱制御部における現在の検出温度と正規目標温度の偏差に対して、前記追従加熱制御部における仮の目標温度(仮目標温度)と正規目標温度の偏差を一致させる当該仮目標温度を算出し、この仮目標温度を用いて追従加熱制御部における昇温制御を行うことを特徴とする射出成形機の温度制御方法。
  2. 前記仮目標温度をTai,Tbi,Tci…、前記追従加熱制御部の正規目標温度をTas,Tbs,Tcs…、前記参照加熱制御部の正規目標温度をTds,前記参照加熱制御部の検出温度をTdpとしたとき、前記仮目標温度Tai,Tbi,Tci…は、
    Tai=(Tas−Tds)+Tdp
    Tbi=(Tbs−Tds)+Tdp
    Tci=(Tcs−Tds)+Tdp…
    により算出することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の温度制御方法。
  3. 前記参照加熱制御部は、正規目標温度に達するまでの時間が最も長い被加熱部位の加熱制御部又は次に長い被加熱部位の加熱制御部を選定することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の温度制御方法。
  4. 前記昇温モードでは、少なくとも前記参照加熱制御部における正規のPID定数(正規PID定数)を、昇温モード用の異なるPID定数(第二PID定数)に変更することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の温度制御方法。
  5. 前記第二PID定数は、前記正規PID定数に対してゲインを小さく設定することを特徴とする請求項4記載の射出成形機の温度制御方法。
  6. 前記追従加熱制御部における正規目標温度と現在の検出温度の偏差が予め設定した設定値以下になったなら前記第二PID定数から前記正規PID定数に変更することを特徴とする請求項4又は5記載の射出成形機の温度制御方法。
  7. 前記第二PID定数から前記正規PID定数に変更する際に、前記昇温モードを終了させることを特徴とする請求項6記載の射出成形機の温度制御方法。
  8. 前記追従加熱制御部における仮目標温度と正規目標温度の偏差が予め設定した設定値以下になったなら前記昇温モードを終了させることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の温度制御方法。
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