JPH08174618A - 樹脂処理用の射出成形機械ユニットと鋳型用具ユニットを均熱化する方法 - Google Patents

樹脂処理用の射出成形機械ユニットと鋳型用具ユニットを均熱化する方法

Info

Publication number
JPH08174618A
JPH08174618A JP7247995A JP24799595A JPH08174618A JP H08174618 A JPH08174618 A JP H08174618A JP 7247995 A JP7247995 A JP 7247995A JP 24799595 A JP24799595 A JP 24799595A JP H08174618 A JPH08174618 A JP H08174618A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
temperature
soaking
cycle
period
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7247995A
Other languages
English (en)
Inventor
Erich Liehr
エリッヒ・リール
Dietmar Hofmann
デイートマール・ホフマン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kunststofftechnik F & H Riesselmann GmbH
Kunsutoshiyutotsufutehiniku F & H Riiseruman GmbH
Riesselmann F & H Kunststoff
Original Assignee
Kunststofftechnik F & H Riesselmann GmbH
Kunsutoshiyutotsufutehiniku F & H Riiseruman GmbH
Riesselmann F & H Kunststoff
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19944436117 external-priority patent/DE4436117C2/de
Priority claimed from DE19944436126 external-priority patent/DE4436126C2/de
Application filed by Kunststofftechnik F & H Riesselmann GmbH, Kunsutoshiyutotsufutehiniku F & H Riiseruman GmbH, Riesselmann F & H Kunststoff filed Critical Kunststofftechnik F & H Riesselmann GmbH
Publication of JPH08174618A publication Critical patent/JPH08174618A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/78Measuring, controlling or regulating of temperature
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/76Measuring, controlling or regulating
    • B29C45/7666Measuring, controlling or regulating of power or energy, e.g. integral function of force

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動調整により、余分なエネルギを必要とす
ることなく熱運転状態の一定性を保証する、架橋可能な
高分子樹脂を処理する射出成形機械と鋳型用具を均熱化
する方法を提供する。 【解決手段】 各ユニットが熱平衡に達すると、次のサ
イクルで目標値としてユニットの熱容量に重要な面であ
る値 WRGを時間に応じて測定された均熱化媒体の帰路温
度と往路温度の間の差、あるいは時点 Z1 からスタート
モードの終わりから求めた均熱化期間 tD に応じて測定
された所謂基準サイクルの温度を求めて、記憶する。以
下の全サイクルでは、実測状態の曲線の変化とそれから
基準サイクルのように求まる面を基準サイクルで求めた
面と比較し、求めた面の差から基準サイクルの熱容量の
ずれの目安として各サイクルで出力される均熱化パルス
の期間の修正値が求まる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、少なくとも一つ
の均熱化循環路を用いて、樹脂処理用の、特に架橋可能
な高分子の処理用の射出成形機械ユニットおよび鋳型用
具ユニットを均熱化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形では、目安としての用具温度を
伴う用具の熱的な使用状態が、シリンダ温度や溶融温度
の外に、重要な熱機能量の一つである。これは、樹脂溶
融体の流動性、鋳型部品のサイクル時間と品質、特に表
面の仕上がり良さ、収縮および遅れに大きな影響を与え
る。
【0003】溶融シリンダの熱的な使用状態は架橋可能
な高分子を処理するのに極めて重要である。この種の工
業材料は、射出成形で鋳型部品を処理する場合、成形材
料が予定より早く架橋ないしは部分架橋することを防止
するため、溶融シリンダに滞在している間、比較的低い
温度レベルを要求する。溶融時に材料の摩擦、つまり機
械的エネルギの変換により生じる熱量は、定常的な、つ
まり一定した機械の状態で、最適な材料粘度に達するの
に必要な熱量よりかなり大きい。
【0004】系であるスクリューとシリンダ中の成形材
料ないしは溶融体の温度調整は、材料温度が高すぎるた
め予定より早く架橋反応を生じないように調整される必
要がある。シリンダ均熱化による成形材料の正確な温度
調整は作製すべき成形部品の品質に重要な影響を及ぼ
す。実際には今まで均熱化装置を用いてこれ等の作業は
行われているが、この作業には以下に詳しく射出成形用
具用の均熱化装置を使用する説明で一緒に記載される若
干の基本的な難点がある。
【0005】熱動作状態を制御する種々の方法、つまり
射出成形用具を均熱化する種々の方法が知られている。
実際には今まで今まで均熱化装置を用いてこれ等の作業
は行われている。射出成形機械の組込構成要素として用
具の均熱化の導入に関して目下のところ未だ仕事が行わ
れている。第一の変形種は均熱化装置を射出成形機械に
導入することである(刊行物、Plaste und Kautsschut
1982, 第2巻、第 86頁)。
【0006】従って、均熱化装置は、導管系による熱損
失を防止するため、用具の直ぐ近くに存在する。この解
決策は射出成形機械の設置に場所の制約は少ない。しか
し、この均熱化方法の基本的な難点が残っている。これ
は、特にエネルギ的に望ましくない作業法と、均熱化装
置に対して高い購入経費となる。東独特許第 203 011号
明細書により、射出成形過程の後の冷却期間を止め、そ
の後に均熱化を行い、これに対して新たな冷却期間が続
く方法が知られている。最後の冷却期間は、射出成形用
具を次の射出サイクルのために良好な温度に昇温するの
に、成形品の残りのエネルギが十分であるまでの長さ継
続する。
【0007】この方法の難点は、何よりも、仕上げ過程
を始める個々の冷却期間の熱排出の技術的に生じる相違
に、冷却水の流れを色々絞りることにより、あるいは設
定可能な時間リレーの調整を手動で可変して、冷却期間
の長さを合わせる必要がる点にある。これは、大きな作
業経費を必要とし、作業員に大きな要請を与える。更
に、通常の均熱化装置の場合と同じように、この方法を
用いると、例えば冷却水温度の変動や冷却水の通過量の
変動、温度、特に溶融体の温度に関する変化、サイクル
時間のような仕上げ経過の避けがたい乱れが成形部品の
品質に対するエネルギ的な作用に調整できない。この擾
乱量のエネルギ作用の大きさに応じて、用具の熱力学的
な状態が多少大きく変わり、成形部品を作製する場合、
不良品となる品質の相違が生じる。
【0008】米国特許第 4,420,446号明細書には、射出
成形で用具の温度調整を行う方法が開示されている。こ
の場合、選択された制御温度が目標温度として予め指定
される。用具の温度は鋳型の直ぐ近くで測定される。目
標温度以上あるいは以下になることに応じて、冷却循環
路の弁が開いたり閉じたりする。更に、所定の上限温度
や下限温度をそれぞれ越えたり下回った場合、光および
音響警報信号を出力する。
【0009】溶融体と一緒に導入される熱は用具の壁を
均熱化するために利用される同じような解決策は、雑誌
"Plastverarbaite" 1984 年、第 5巻、第 77 〜 80 頁
に記載されている。この場合、均熱化はマイクロプロセ
ッサにより制御され、熱センサにより用具の輪郭で溶融
体を導入して生じる温度上昇が測定され、(それに応じ
て)マイクロプロセッサが冷却水の導入用の電磁弁の系
の開時間を調整する。所謂パルス冷却が行われ、用具が
熱交換機の機能を引き受ける。
【0010】欧州特許第 0 218 919 B1 号明細書によ
り、射出成形機械で用具の均熱化する装置を校正して修
正する方法が知られている。この方法では、電算機が弁
が最大に開いた測定周期と弁が閉じた測定周期の後、成
形用具の温度差の関数として制御される。目標温度に達
すると、二つの校正サイクルが行われる。これ等の校正
サイクルでは、用具の区間特性が測定された温度降下や
温度上昇により検査される。求めた温度差さら出発し
て、電算機は所定の目標温度を維持するために必要な弁
の開時間を計算する。均熱化は測定された用具の瞬時温
度に基づいてのみ行われる。同じ原理に基づくこれ等の
周知な方法には以下の難点がある。
【0011】用具の輪郭へ、つまり用具の最も高い領域
に温度センサが近づくと、各射出成形工程で、また作業
開始時でも必ず目標温度を越え、冷却を開始する。測定
された瞬時温度に依存するだけの均熱化は、溶融体と用
具の間、および冷却媒体と用具の間に必ず存在する慣性
がある場合、用具の均熱化の時間的なずれ、従って、選
択された管理温度の上または下になる用具温度を与え
る。射出成形処理の擾乱量、例えば冷媒の提供が少ない
ことや、用具が複雑な場合、用具の輪郭に対する冷却面
の望ましくない姿勢もこれ等の方法により必ずしも十分
に相殺されない。従って、均熱化条件をその時のプロセ
スパラメータに合わせることが完全に可能ではない。
【0012】他の周知の均熱化方法(WO 92/08598)は、
均熱化媒体の流れを、平均用具温度あるいは均熱化媒体
の平均帰路温度に到達した後、あるいは前の多数のサイ
クルの平均用具温度あるいは平均還流温度の傾向の通報
後に制御する。その場合、平均用具温度は所定の目標温
度と比較され、平均用具温度が所定の目標温度からずれ
ている場合、次のサイクルで冷却方式を変える。用具あ
るいは均熱化媒体の循環路中の温度測定用の測定位置は
厳しいとは見なされない、しかし、これは実際からの知
識に逆らうものである。
【0013】サイクル中で電磁弁の開期間に対して、上
に説明した方法では一般的な通報を与える。一方、過去
のサイクルの平均温度が上限温度以上である場合、電磁
弁は開く。他方、多数の過去のサイクルの平均温度が目
標温度の近くにある傾向が大であることを信号化する場
合、電磁弁は開く。開期間自体は温度変化の「速度」あ
るいは受入れできる温度範囲に対する差の大きさに依存
する。しかし、具体的に実行できる計算規則には詳しく
立ち入らない。この方法で行われる次のサイクルの用具
温度の調整はサイクル中に実際に生じた乱れを考慮しな
くてもよい。これ等の乱れは最初後から、そして平均温
度のかなり遅い機構により調整される。説明した調整は
一般にしかも擾乱が作用している場合、特に実際の用具
温度に「追従」し、意図する高いプロセス安定性に到達
しないことを前提とする。
【0014】測定位置に対する通報により用具中の温度
分布が温度領域を満たしていないという知識で、実際の
経験から、用具内の測定位置を恣意的に設定すると与え
られる努力目標に到達することに関する疑問が生じる。
均熱化媒体循環路の温度測定では、方法の意図する作用
に多少問題となる多くの問題点がある。その時の用具温
度に関して平均帰路温度に達するには、流れている媒体
で全サイクル期間にわたる温度測定が必要である。これ
は、絞ってあっても、用具から常時付加的な熱排出を与
える。平均あるいは高い用具温度を必要とする応用で
は、用具に要求される温度レベルを維持できない。先行
温度の測定は行われない。これは、用具の熱運転状態の
重大な影響因子が考慮されないままで、変化があると避
けがたい用具の目標温度状態からのずれになる結果を与
える。更に、機械が運転開始すると擾乱時に生じる所定
の目標温度からの平均帰路温度のずれは、特に大きな体
積流の場合、均熱化媒体の流通期間に及ぼす理にかなっ
た影響が必ずしも可能でない程度に経験上小さい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】この発明の課題は、発
生した射出成形の過程の乱れを含め、射出成形の過程の
その時にパラメータを考慮して、同時に自動調整された
制御にあって用具の熱使用状態の十分正確な一定性を保
証し、余分なエネルギなしに動作する、少なくとも一つ
の均熱化循環路を備え、特に架橋可能な高分子を処理す
るための射出成形機械ユニット、および樹脂処理用の成
形用具ユニットを均熱化する方法を提供することにあ
り、その場合、均熱化媒質の戻り循環温度あるいはシリ
ンダあるいは用具の温度のを測定し、均熱化媒体の流量
の実測値と目標値の比較結果で可変される。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
により、均熱化媒体の帰路温度あるいはシリンダまたは
用具内の温度を測定し、実測・目標値の比較結果で均熱
化媒体の流量を可変する、少なくとも一つの均熱化循環
路を用いて、樹脂処理用の、特に架橋可能な高分子の処
理用の射出成形機械ユニットおよび鋳型用具ユニットを
均熱化する方法にあって、 a) 均熱化媒体の帰路温度を測定する前に、二つの時点
Z1 と Z2 の間の各ユニットの熱排出の可能な期間を同
じ部分に分割し、調節開始前に熱排出の望ましい期間を
相対均熱化期間として予め与え、その後、均熱化媒体の
帰路温度と往路温度を連続的に測定し、その時のユニッ
トの熱平衡に達した後、次のサイクルで目標値として、
このユニットの熱量に重要な面である値 WRGを所謂基準
サイクルの均熱化媒体の帰路温度と往路温度の間の時間
に応じて測定された差により所定の相対均熱化期間の
間、求めて記憶するか、あるいは、 b) シリンダまたは用具の温度を当該均熱化循環路に対
して溶融体または加熱された鋳型材料からおよび均熱化
により熱的に受ける位置で連続的に測定し、各ユニット
が熱平衡に達した後、次のサイクルで目標値として時点
Z1 からスタートモードの終わりから測定される均熱化
期間 tD の経過までの時間に応じて測定された所謂基準
サイクルの温度に関する面であるそのユニットの熱容量
に重要な量 WRGを求めて記憶し、 そして、二つの処理過程 a) と b) に対して以下の全て
のサイクルで瞬時実測状態の曲線変化により、およびそ
れから基準サイクルのように求めた面を基準サイクルで
求めた面と比較し、得られて面の差から基準サイクルの
熱量からのずれの目安として各サイクルで出力された均
熱化パルスの期間に対する修正値を求め、得られた均熱
化パルスを時点 Z1 で出力し、遅くとも時点 Z2 でサイ
クル中の可能性のある各均熱化を終え、その場合、信号
Z1 と Z2 は機械ユニットのシーケンス制御から予め与
えられることによって解決されている。
【0017】この発明による他の有利な構成は、特許請
求の範囲の従属請求項に記載されている。
【0018】
【発明の実施の形態】課題の解決では、以下の基本構想
を前提としている。即ち、用具シリンダあるいは溶融シ
リンダの熱量を熱を導入すべき成分(射出成形された溶
融体の熱量、加熱通路の均熱化、・・・)と熱を排出す
べき成分(用具あるいは溶融シリンダの冷却、対流と輻
射による熱の排出、熱伝導)により決まる。射出成形の
間に用具あるいは溶融シリンダの熱的な運転状態を一定
に維持したいのであれば、熱量を決める仕上げ処理での
個々の部品の避け難い変動を、例えば用具の熱運転状態
に対する作用で補償する必要がある。この場合、用具か
らの熱の排出として用具の冷却あるいは均熱化のみが目
的通りに維持でき、特に例えば溶融体の温度の変化、均
熱化媒体の初期温度および均熱化媒体の容積の変動、サ
イクル時間の可変、周囲温度の変動等のような、用具の
熱量に作用するタイプの乱れが相殺されるように、用具
中の均熱化媒体の流れの時間的な期間を制御できる可能
性がある。
【0019】以下の原理的な説明は、用具温度あるいは
シリンダ温度の測定の変形種に係わる。均熱化処理はそ
れぞれ異なった均熱化条件を有する二つの期間、初期期
間と定常運転期間に分離される。特に定常運転期間で各
サイクルに生じる均熱化パルスは、機械のシーケンス制
御の信号により確定する必ず時点Z1 で、射出された溶
融体と均熱化通路の間の最大温度差の時間範囲で必要な
温度を導くため、用具の均熱化で射出成形過程の時間的
に近くで、あるいは溶融過程、スクリューコンベヤの回
転開始の時間的に近くで、溶融シリンダを均熱化する場
合に導入される。遅くとも時点Z2 でサイクル中の各均
熱化が終わる。その場合、時点Z2 は機械シーケンス制
御からの信号により決まり、この信号は特定な時点でサ
イクルの終わりの時間的な近くで作動させる。サイクル
の全期間の間、その時の均熱化循環に対して射出された
溶融体と均熱化により同じように作用する位置での平均
用具温度が連続的に測定される。その場合、前記位置は
鋳型輪郭と冷却通路ないしは冷却面との間の幾何学中心
の領域であり、冷却水の出入口の間の中心領域で鋳型の
輪郭に対して十分大きな間隔にあるか、あるいはシリン
ダ均熱化の時にシリンダ内壁と均熱化通路の間の幾何学
中心の領域にある。所定の用具目標温度に位置と達する
か、あるいはそれ以上になれば、未だ説明すべき予め決
まったモードで所謂基準サイクルを選び、これにより初
期期間が終わる。この基準サイクルの熱量は、通常、次
の全てのサイクルの熱容量に対する目標値として使用さ
れる。
【0020】サイクルの或る時間間隔に応じて用具の熱
容量に対して重要な量として、式 (1)の WRG(u1,u2)
(熱容量に重要な量)を導入する。即ち、
【0021】
【外2】
【0022】WRG(u1,u2) は時点 u1 と u2 の間で時間
軸にわたる温度 T(t) の積分に似て定義され、計算され
る。ここで u1 と u2 は時間間隔の限界である。最初、
選択された基準サイクルの WRG(Z1,tD) を計算する。こ
こで tD は基準サイクルに対して計算された均熱化期間
を意味する。
【0023】
【外3】
【0024】続く全てのサイクルにあって、均熱化パル
スのその時のサイクルの時点 Z1 で期間 tD がスタート
する。ここで、 tD はその時のサイクルの経過で、しか
も所謂基準サイクルの温度変化に対する温度変換のずれ
が生じた場合、更に説明すべき修正方法の内容として修
正される。これには、続くサイクルの各々が時点 Z1
始まり均熱化期間 tD の終わりまで最小時間間隔 (t
i-1,ti) に分割され、各時点 ti で温度を測定し、式
(1)の値 WRGist(ti-1,ti) を計算する。
【0025】
【外4】
【0026】WRGist(ti-1,ti) は各時点 ti に対して、
しかも均熱化期間 tD の経過するまで恒久的に基準サイ
クルの値 WRGref(ti-1,ti) と何時も式 (2)の周期的な
同じ時点で比較される。 WD(ti) = WRGist(ti-1,ti) − WRGref(ti-1,ti) (2) 両方の値の大きさの差 WD(ti) はこの時間間隔 (ti-1,t
i) の用具から排出される熱量の差を信号化し、連続す
るサイクルで修正時間 tKORR(t) ほど均熱化期間 tD
修正するために利用される。
【0027】この場合、(2) の結果に対して以下の相違
が当てはまる。 WD(ti) > 0: 基準サイクルの周期的に等しい時間間隔
に比べて、実測サイクルの用具の熱容量が大きく、均熱
化期間を値 tKORR(t) ほど長くする必要がある。 WD(ti) < 0: 基準サイクルの周期的に等しい時間間隔
に比べて、実測サイクルの用具の熱容量が小さく、均熱
化期間を値 tKORR(t) ほど短くする必要がある。
【0028】 WD(ti) = 0: 均熱化期間の修正は不要である。 tKORR(t) を数値計算するには、以下の考察を前提とす
る。即ち、WD(ti) > 0であると仮定する。式 (2)によ
り計算される熱量に比例する過剰値を排出するために必
要な時間 tKORR(t) は時点 ti で所定の均熱化期間 tD
に加算される。
【0029】tD(ti) = tD(ti-1) + tKORR(ti) となる。ここで tKORR(ti) は以下の関係式から導け
る。
【0030】
【外5】
【0031】ここで TE(t)は温度単位と見なせる。これ
には、 TE(t) = 1, t > 0に対して (3) が当てはまる。従って、
【0032】
【外6】
【0033】
【外7】
【0034】時間の値を代入し、時間間隔の長さが零に
向かい、値 T(ti-1)が値 T(ti) に向かうと仮定する
と、 T(ti)ist*(ti-ti-1)- T(ti)ref*(ti-ti-1) =TE(tD)ref
*(tD+ tKORR-tD) (T(ti)ist-T(ti)ref)*(ti-ti-1) = TE(tD)ref*(tKORR) 従って、
【0035】
【外8】
【0036】そして、式 (3)により、 tKORR(ti) = (T(ti)ist-T(ti)ref)*(ti-ti-1) である。ここで、 ti 用具温度を測定する個々の時点 T(t) 用具の温度 (.)ist 実際の各サイクルに関連する項 (.)ref 基準サイクルに関連する項 tD サイクル中の均熱化期間 を意味する。
【0037】外部事情、例えば用具の望ましくない均熱
化技術による設計により溶融体から均熱化媒体への熱伝
導に過度の慣性を示す応用に対しては、式 (4)に 0.2と
1.0の間の係数 Kを導入する。これは、必要な場合、計
算した修正時間 tKORRに影響を及ぼす。従って、 tKORR(ti) = K*(T(ti)ist-T(ti)ref)*(ti-ti-1) となる。
【0038】WD(ti) < 0の場合 tKORR(ti) に対して同
じ式となり、修正時間 tKORR(ti) は負の符号となる。
スタート期間では、第一サイクルの時点 Z1 で始まり、
当該均熱化循環の最初の完全な洗浄を行うため、一定期
間の初期パルス tinitが生じる。そして、所定の目標温
度に対して平均用具温度が一定の間隔に到達すると、次
のサイクルの時点 Z1 でより短い期間の均熱化パルス t
ann が導入される。この場合、均熱化パルス tann はそ
の後の全てのサイクルで所定の目標温度を最初に越える
まで導入され、選択された目標温度へ向けて平均用具温
度が減衰しながら近接することを保証する。
【0039】スタート期間で特別な場合として生じる変
形種では、測定された実測温度以下にある目標温度を予
め指定した場合、以下の全てのサイクルの時点 Z1 と Z
2 の間で、測定された実測温度が所定の目標温度以下に
最初になるまで一定の均熱化が行われる。目標温度以下
になると、スタート期間は最初に目標温度以下となるこ
とに続くサイクルの時点 Z1 で期間 tann の冷媒パルス
の導入と共に継続し、新たに目標温度以上になり、基準
サイクルを後で選んでこのスタート期間が終了する。
【0040】所定の目標温度以下になると、用具あるい
は溶融シリンダは各パルスを作動させる計算された均熱
化媒体パルスを与えることにより、およびサイクル中の
実際の目標・実測値比較に依存する均熱化期間によりn
サイクルの間で熱平衡となる。これには、一定数の直ぐ
前のサイクルの均熱化媒体パルスの全期間から、各サイ
クルの冷却期間の算術平均を求め、用具の温度状態で実
際に必ず生じる熱擾乱に反応する係数 K1 を用いて評価
し、均熱化媒質を導入するため計算されたパルス期間 t
E として以下のサイクルの時点 Z1 で利用する。
【0041】長さ tE の均熱化媒体パルスを導入する
と、目標温度以上になる期間の間および温度に依存する
実際のサイクルの時点 Z2 まで、連続的に行われる用具
温度の目標・実測比較の結果で、他の均熱化媒体パルス
の導入が行われる。この均熱化パルスの時間間隔 tE
計算式、
【0042】
【外9】
【0043】により求まる。ここで、 n 熱平衡を見いだすため所定の用具目標温度を最
初に越えた後の連続するサイクルの予め与えられた最低
数、 tE1 n 回サイクルのサイクル iに対して計算された
均熱化パルス、 tVi n 回サイクルのサイクル iの温度に依存する均
熱化パルスの和、 j 予め与えられた目標温度を最初に越えたサイク
ル数、 K1(j) n 回サイクルから平均均熱化時間を求めるため
に使用する jに依存し、機械と方法に依存する量、 を意味する。
【0044】計算には、以下の初期条件が最初に目標温
度を越えた後サイクル1以降に当てはまる。つまり、 (*) tE1= tann (**) nを jに入れ換えて、(5) の計算を j< nに対
して行う、 (***) K1(j)= a0 + a1*j, j< nに対して K1(j)= 1, j= nに対して。
【0045】所定数のn サイクルが所定の目標温度を最
初に越えると、基準サイクルの時点Z1 で期間 tD の均
熱化パルスが出力される。この場合 tD は n番目のパル
スで式 (5)により計算された値 tE に等しく、値 WRG
ref(Z1,tD) を計算する。以下のサイクルでは、再び期
間 tD の均熱化と説明した温度積分の計算が行われる。
両方の積分の差が所定値 WG より小さいなら、最後に行
うサイクルが基準サイクルとなり、用具の温度の時間変
化は適当な方法で保持され、スタート期間は終了したも
のとなる。 WG には基準として計算された積分 WRG(Z1,
tD) の 0.1と 5%、好ましくは 2%の間の値が与えられ
る。両方の積分の差が前記の所定値 WG より大きいな
ら、j = 1で始めて新しく nサイクルを説明した基準を
見いだすモードにより行う。この場合、前記三つのサイ
クルで再び目標・実測の比較から得られた均熱化パルス
が出力する。3つのサイクルの各々の後に次のサイクル
の均熱化期間 tE が式 (5)により計算される。第三サイ
クルの後には、K(j)=1 および tD = tE に設定され、
期間 tD の均熱化パルスが出力し、積分 WRG(Z 1,tD) が
計算される。均熱化パルスと積分計算は次のサイクルで
同じように行われ、積分値を先行サイクルと比較し、条
件 WRGj-1(Z1,tD)−WRGj(Z1,tD) < WG が満たされるまで、説明した基準選択を、場合によって
j = 1で始めて、繰り返す。実際のサイクルは基準サイ
クルとされ、スタート期間を終える。
【0046】最初の機械サイクルの前に予備加熱を行
う。これは、熱的な運転状態に重要な均熱化ループある
いは溶融すべき材料の熱的な運転状態に重要なシリンダ
領域内で、目指す熱レベルに加熱する時間間隔を最小す
る。この予備加熱を利用する場合、この予備加熱を所定
の目標温度に対する用具あるいはシリンダ温度の所定の
間隔で止める。時点 Z1 と Z2 で行われる機械のシーケ
ンス制御による信号に関して、用具の均熱化に以下の可
能性がある。
【0047】時点 Z1 として再加圧時間の開始を、また
時点 Z2 として用具を開ける動作の終わりを選ぶか、あ
るいは時点 Z1 として射出成形の開始を、また時点 Z2
として用具を開ける動作の終わりを選ぶ、あるいは時点
Z1 と時点 Z2 を機械シーケンス制御の同じ信号で設定
する。その場合、 Z2 は次のサイクルの Z1 の信号と一
致する。この後者の場合は、主に用具の所望の温度状態
が比較的低い場合に使用される。
【0048】シリンダの均熱化では、時点 Z1 として、
例えば溶融開始が設定され、時点Z2に対して用具の均熱
化の場合と同じ変形種が与えられる。以下の説明は、均
熱化媒体の還流温度を測定する変形種に係わる。サイク
ル中の時間間隔に応じて用具の熱容量に重要な量として
式 (1') の WRG(u1, u2) (熱容量に重要な量),
【0049】
【外10】
【0050】を導入する。 WRG(u1,u2) は時点 u1 と u
2 の間の時間軸にわたる温度曲線の積分と同じように、
同じ時間間隔の均熱化媒体の先行流の温度変化にわたる
積分ほど低減させて定義され計算される。ここで、T
ruck(t) は均熱化媒体の還流での温度変化であり、 T
vor(t) は先行流の温度変化を意味し、 u1 と u2 は時
間間隔の限界を意味する。時点 u1 と u2 の間で用具か
らの熱排出の可能な期間は用具均熱化の場合、射出成形
過程に近い時間的で、あるいはシリンダ均熱化の場合、
溶融開始に近い時間で機械シーケンス制御の信号により
決まり、 u2 はサイクルの終わりに近い時間での機械シ
ーケンス制御の信号により決まり、可能な温度範囲で零
(最大熱排出) から 100 (最小熱排出) %まで、逆比例
して区分されている。操作員は当該分布に関してパーセ
ントで熱排出期間を与える。つまり、相対的な均熱化期
間として与える。基準サイクルである第一サイクルで
は、用具が熱平衡に達すると、所定の相対均熱化期間 t
d による値 WRGref(Z1,td) は以下のように計算され
る。つまり、
【0051】
【外11】
【0052】後続する全てのサイクルでは、各サイクル
の時点 Z1 で期間 td の均熱化パルスが出力する。その
場合 td はその時のサイクルの経過で、しかも所謂基準
サイクルの温度変化に対して温度変化がずれる場合、更
に説明すべき修正方法の対象として修正される。これに
は、後続する各サイクルが時点 Z1 から始まり、相対均
熱化期間 td の終わりまでに最小時間間隔 (ti-1,ti)
に分割される。各時点ti 媒体の往きの温度と媒体の戻
りの温度が測定され、値 WRGist(ti-1,ti)が次の式、
【0053】
【外12】
【0054】により算出される。 WRGist(ti-1,ti) は
各時点 ti に対して、相対均熱化期間 td を過ぎるまで
基準サイクルの値 WRGref(ti-1,ti) と必ず周期的に同
じ時点で式 (2') により比較される。つまり、 WD(ti) = WRGist(ti-1,ti) - WRGref(ti-1,ti) (2') 二つの値の差はこの時間間隔(ti-1,ti) で用具から排出
される熱量の差を信号化し、進行したサイクルで修正時
間 tkorr(ti) ほど相対均熱化期間 td を修正するため
に使用される。
【0055】(2')の結果に対して以下の場合の区別があ
る。つまり、 WD(ti) > 0: 基準サイクルの周期的に等しい時間間隔
に比べて、実測サイクルの用具の熱容量が大きく、均熱
化期間を値 tKORR(t) ほど長くする必要がある。 WD(ti) < 0: 基準サイクルの周期的に等しい時間間隔
に比べて、実測サイクルの用具の熱容量が小さく、均熱
化期間を値 tKORR(t) ほど短くする必要がある。
【0056】 WD(ti) = 0: 均熱化期間の修正は不要である。 tKORR(t) を数値計算するには、以下の考察を前提とす
る。即ち、一般性を制限することなく場合 WD(ti) が当
てはまる。式(2')により計算された熱量に比例する過剰
値を排出するために必要な時間 tKorr(ti) は時点 ti
所定の相対均熱化期間 td に加算される。
【0057】td = td + tKorr(ti) となる。この場合 tKorrは以下の関係から導ける。 WD(ti) = WRGref(td,td+tKorr) 従って、 WRGist(ti-1,ti) − WRGref(ti-1,ti) = WRGref(td,td
+tKorr) および
【0058】
【外13】
【0059】となる。時間値を代入し、時間間隔の長さ
が零へ、従って値 T(ti-1)が値 T(ti) に近づくと仮定
して、 (Truck(ti)-Tvor(ti))ist*(ti-1-ti) −(Truck(ti)-Tvor(ti))ref*(ti-1-ti) = (T(td)-Tvor(td))ref*(td+tKorr-td ) (Truck(ti)-Tvor(ti))ist-(Truck(ti)-Tvor(ti))ref*(ti-1-ti) = (T(td)- Tvor(td))ref*tKorr となる。従って、
【0060】
【外14】
【0061】である。ここで、 ti 帰路温度を測定する個々の時点 Truck(t) 媒体の戻し路の温度 Tvor(t) 媒体の往き路の温度 (・)ist 実際の各サイクルに係わる・項 (・)ref 基準サイクルに係わる・項 td サイクル中の均熱化期間 を意味する。
【0062】外部状況、例えば用具の望ましくない設計
により、溶融体から均熱化媒体への熱伝導の過度な慣性
を示す応用に対しては、式 (3') で 0.5〜 1.5の間の係
数 Kを導入する。この係数は必要性が与えられた場合、
減衰あるいは増幅させて計算された修正時間 tkorr(ti)
に作用する。従って、
【0063】
【外15】
【0064】となる。WD(ti) の場合には、tKorr(ti)
に対して同じ導き方となり、修正時間 tkorr(ti) は負
の記号となる。本来の均熱化プロセスはそれぞれ異なっ
た均熱化条件で二つの期間、スタート期間と定常運転期
間に分離される。その場合、スタート期間は基準サイク
ルを選択した後に終了する。均熱化パルスは、射出され
た溶融体あるいは溶融物と均熱化通路の間の最大温度差
の時間範囲で必要な熱シンクを与えるため、必ず時点 Z
1 で噴射過程あるいは溶融過程の時間的に近くでスクリ
ューの回転の開始毎に導入される。その場合、パルス期
間はスタート期間中にスタートモードにより決まる。そ
の間、定常運転期間で相対均熱化期間として与えられ、
上で説明した修正方法の結果でこのパルス期間を必ず仕
上げ処理の必要性に合わせる。遅くとも時点 Z2 でサイ
クル中の可能性のある各均熱化が終了する。
【0065】第一機械サイクルの前にこの発明による方
法により、補助加熱を開始し、この予備加熱が、熱運転
状態に大切な均熱化回路、あるいは溶融すべき材料の熱
運転状態に対して重要なシリンダ領域で加熱を目指すレ
ベルにする時間間隔を最小にすることができる。予備加
熱を利用すると、指定された期間の均熱化パルスによる
帰路温度の所定の上昇の後にこの予備加熱は中断され
る。
【0066】スタート期間では、当該均熱化循環路を最
初に完全に洗浄するため、第一サイクルの時点 Z1 で始
まり、特定の期間の均熱化パルス tinitで初期均熱化が
行われる。次のサイクルでは、所定の相対期間 td は用
具で望ましい熱レベルに応じてスタートパルスに配分さ
れる。その期間は td から求まる。
【0067】
【外16】
【0068】そして、好ましくは望ましい比較的低い熱
レベルに対して m= 5が、また望ましい比較的高い熱レ
ベルに対して m= 10 が当てはまる。相対均熱化期間の
所定値に達すると、このサイクルに対して始めて説明し
た積分 WRG(Z1,td) が温度経過にわたり計算される。次
のサイクルは基準サイクルであり、所定の相対期間の均
熱化が行われ、再び説明した温度積分の計算が行われ
る。二つの積分の差が所定値 WG より小さいなら、最後
に行われるサイクルは基準サイクルとされ、媒体の往き
と媒体の戻りでの時間的な温度変化は適当な方法で維持
され、スタート期間は終了した期間とされる。 WG に対
して基準として計算された WRG(Z1,td)の 1と 20 %,
好ましくは 10 %の間の値が指定される。両方の積分の
差がこの所定値 WG より大きければ、所定の相対期間の
均熱化が新たに行われ、前のサイクルの計算値 WRG(Z1,
td) と比較が行われる。均熱化と積分比較の結果は、次
の各サイクルに対して所定値 WG 以下になり、これに関
連する基準サイクルである実際のサイクルの記号化とス
タート期間の終了となるまで継続される。
【0069】基準サイクルは、例えばシリンダあるいは
用具のような均熱化すべきユニットの熱平衡に達した後
の以下のサイクルである。詳しく説明したように、この
平衡状態はスタート期間の前記工程ステップで達成され
る。しかし、熱平衡状態は他の方法で得られることも考
えられる。時点 Z1 と Z2 に対して使用される機械シー
ケンス制御からの信号に関すれば、用具均熱化に対し
て、例えば以下の可能性がある。
【0070】時点 Z1 として再加圧時間の開始が、また
時点 Z2 として用具を開く動作の終わりが選択される
か、あるいは時点 Z1 として射出成形過程の開始が、ま
た Z2として用具開放動作の終わりが選択されるか、あ
るいは時点 Z1 と時点 Z2 は機械シーケンス制御の同じ
信号により設定される。この場合、 Z2 は次のサイクル
の信号 Z1 と同一である。この最後の場合は用具の比較
的低い所望温度状態で使用すると有利である。
【0071】シリンダ均熱化としては、時点 Z1 として
例えば溶融の開始が与えられ、時点Z2 には用具の均熱
化の場合と同じ実施態様が推奨される。この発明の均熱
化方法により、射出成形での処理安定性が著しく上昇す
る。不良品の率は通常の均熱化方法に比べて約 30 %ほ
ど低下する。約 5%のサイクル時間の短縮は顕著な製造
性の上昇に導く。加熱部と循環ポンプを備えた外部均熱
化装置は、均熱化媒体に高い温度が必要である場合に限
り必要である。そのため、射出成形プロセスの特別な電
力消費が約 10 %低減する。
【0072】往路温度と帰路温度の測定から出発して均
熱化により、熱センサをシリンダ壁あるいは射出成形用
具に取り付けることが省けると言う以下の付加的な利点
が生じる。特に複雑な射出成形用具の場合、熱セサン用
の穴を付けることは著しいコストの上昇に結び付く。他
の利点は、例えば射出成形機械でシリンダや射出成形用
具の均熱化がこの発明による方法に従い行われるという
点にもある。従って、両方の処理経過は共通の制御装置
中で組み込め、これにより装置技術上の経費が大幅に低
減する。
【0073】
【実施例】以下、この発明をより詳しく説明する。図1
の機能回路図には射出用具2を備えた射出成形機械1が
示してある。射出用具2の均熱化は均熱化媒体循環路K
1 〜Kn により行われる。その場合、各均熱化媒体の循
環に対する均熱化媒体の流れは電磁弁M1 〜Mn により
遮断あるいは導通される。
【0074】図2の機能回路図には溶融シリンダ2′を
備えた射出成形機械1が示してある。溶融シリンダ2′
の均熱化は均熱化循環路K1 〜Kn により行われる。そ
の場合、各均熱化媒体の循環に対する均熱化媒体の流れ
は電磁弁M1 〜Mn により遮断あるいは導通される。均
熱化循環路K1 〜Kn に属するシリンダ領域の熱運転状
態は加熱回路H1 〜Hn により所定の温度レベルに維持
され、溶融の廃熱を利用する場合には予備加熱を省くこ
とができる。
【0075】用具あるいは溶融シリンダを均熱化するた
めこの発明により動作する制御装置3は、機能群、調節
回路、アナログ・デジタル変換器(ADU),計算ユニ
ット(CPU),入力ユニット、出力ユニットおよび種
々のインターフェースで構成されている。この制御装
置、従って系、射出成形あるいは溶融過程、温度測定と
均熱化媒体の調節で個々の機能群の機能的な関連は以下
のようである。
【0076】射出成形用具あるいは溶融シリンダの各均
熱化循環路Ki (i= 1,....,n)毎に用具あるいはシリン
ダの近くの均熱化媒体戻り通路に一つの温度センサThR
i (i= 1,....,n)が装着されている。このセンサは制御
装置の調節回路に柔軟に接続している。更に、一つの温
度センサThVが均熱化往き通路に装着されている。調節
回路により、出力する熱信号が選択されたセンサおよび
伝達材料に応じて接続されているアナログ・デジタル変
換器(ADU)に合わせてある。これは電気信号として
受け取った熱信号を計算ユニット(CPU)に伝送し、
この計算ユニットで熱信号を処理する。その場合、CP
Uに装備されたソフトウェヤが、選択された基準サイク
ルの温度変化に対する積分から出発して、以後の各サイ
クルで周期的に同期して測定される温度変化、その間に
計算された比較積分の温度変化、および各均熱化循環路
中の均熱化媒体が流れる期間を求める。
【0077】CPUは各調整回路の電磁弁へ切換信号を
出力して均熱化媒質の流れの初めと終わりを決める。測
定値、計算結果および均熱化回路の対応関係が保証され
る。CPUには同じように調節値を入力する入力ユニッ
トおよび操作を行う出力ユニットも接続している。射出
成形機械のシーケンス制御部からCPUに導入された信
号 Z1 と Z2 は射出成形過程に対する時間的な受給を与
える。
【0078】射出成形機械のシリンダの射出成形用具あ
るいはシリンダ壁の温度を測定する変形種の機能回路図
は基本的に同じ構造を有すが、ただ相違するところは、
熱素子が媒体の戻り通路でなく、シリンダ壁あるいは射
出成形用具に配置されている点にある。測定位置はでき
る限り鋳型輪郭と冷却通路ないしは冷却面の間の幾何学
中心の領域および均熱化媒体の入口と均熱化媒体の出口
の間の中心の領域に配置すべきである。
【0079】以下では、この発明による方法の若干の具
体例を示す。具体例1〜3は均熱化媒体の戻り通路温度
を測定する変形種に係わり、具体例4〜6は用具の温度
あるいはシリンダ温度を測定する変形種に係わる。 具体例 1 タイプ Kraus Maffei 150-620 B の射出成形機械で、自
動車の部品、ポリアミド 6.6製のエンジン換気体を作製
する。方法技術上のパラメタータは以下のようである。
つまり、 用具の配置 2 重 一回の仕込みの質量(2鋳型部品+鋳込み) 204 g 用具の質量 850 g 射出圧力 920バール 射出時間 1.8 s 封止力 1300 kN 再加圧 750バール 再加圧時間 5.5 s 往路温度 37 ℃ サイクル時間 33 s 射出成形用具には4つの均熱化循環路が設けてあり、各
均熱化循環路の一つの戻り通路の温度センサと均熱化媒
体の往き通路の一つのセンサは制御ユニットに接続して
いる。時点 Z1 としては「再加圧の開始」,時点 Z2
しては「用具を開く動作の終わり」が選ばれる。 Z1
Z2 の時間間隔は 22 s であった。
【0080】相対均熱化期間 td として均熱化回路1と
2(ノズル側)に対して 11 %,つまり 11 S が、また
均熱化回路3と4(往き側)に対して 40 %, つまり 1
3.2s が予め与えられていた。当該均熱化循環路の媒体
帰路温度を用具の出口で直接測定した。戻りと往きの温
度測定は全サイクル期間にわたり連続的に行われた。
【0081】均熱化回路1の例に関してこの方法の動作
を説明する。スタート期間では、第一サイクルの時点 Z
1 で始まり、当該均熱化循環路の最初の完全な洗浄を行
うため、一定期間の初期化パスル tinitが生じる。初期
化パスル tinitの期間は実験的にこの経験値から決め
る。その場合、この具体例に対して 5秒が十分と見なさ
れる。以下の mサイクルの間に対して、それぞれスター
トパルスは以下のように、
【0082】
【外17】
【0083】この計算は冷却回路に応じて行われ、その
場合 m= 5が選ばれる。回路1に対してサイクル2〜6
の間に次の均熱化パルスが生じる。つまり、 2.2 s, 4.
4 s, 6.6 s, 8.8 s, 11 s 。相対均熱化期間の所定値、
つまり 50 %あるいは 11 s に達すると、このサイクル
に対して初めて温度変化にわたる説明した積分 WRG(Z1,
td)が計算される。つまり、 WRG(Z1,td)= 27.5 であ
る。次のサイクルは基準サイクルとされ、所定の 11 s
の均熱化が起こり、説明された温度積分、WRG(Z1,td
= 28.3 の計算となる。二つの積分の差(0.8)は所定値
WG (2.75)より小さい。これは、最後に行われるサイク
ルが基準サイクルと見なされ、均熱化の往きおよび均熱
化の戻りの時間的な温度変化が保管され、スタート期間
が終了したとされることを意味する。
【0084】以下の全てのサイクルでは、各サイクルの
時点 Z1 で期間 td の均熱化パルスがスタートする。そ
の場合、 td (11 s)は各サイクルの経過の修正方法を使
用しておよび所謂基準サイクルの温度変化に対する温度
変化のずれが生じた場合に修正される。これには、各以
後のサイクルが時点 Z1 から始まり相対均熱化期間 t d
の終わりまで期間 0.05 s の最小時間間隔 (ti-1,ti)
に分割され、各時点ti で媒体の帰路温度を測定し、式
(1)の値 WRGist(ti-1,ti) が、
【0085】
【外18】
【0086】として計算される。 WRGist(ti-1,ti) は
各時点 ti で恒久的に、しかも相対均熱化期間 td が経
過するまで基準サイクルの値 WRGref(ti-1,ti) と比較
され、式 (2)の周期的に同じ時点で何時も比較される。
二つの値の大きさの差 WD(ti ) は継続するサイクルで
修正時間 tkorr(ti) ほど相対均熱化期間 td の修正に
利用される。
【0087】 WD(ti) = WRGist(ti-1,ti)-WRGref(ti-1,ti)
【0088】
【外19】
【0089】この場合、k = 1となる。測定結果と計算
結果から均熱化循環路1の 20 のサイクルの 50, 80, 1
20および 200の測定点に対して値 Truck(ti), T
VOR(ti), WRGist(ti-1,ti), WD(ti), tkorr(ti) および
td を例として以下の表に示す。
【0090】
【表1】
【0091】全ての均熱化循環路には工場の閉じた冷却
水回路網からの用水を供給する。この用水は往きの通路
で 37 ℃の温度を有する。均熱化装置の使用は必要でな
い。この発明により連続運転では、冒頭に述べた鋳型部
品が 33 s のサイクル時間で作製される。得られた不良
品率は 2.6%であり、固有のエネルギ消費は 0.59kWh/k
gであった。
【0092】具体例 2 タイプ Kraus Maffei 250-1200 Bの射出成形機械で、自
動車の部品、40%のタルクを充填したポリプロピレン製
のカバーを作製する。方法技術上のパラメタータは以下
のようである。つまり、 用具の配置 1 重 一回の仕込みの質量(2鋳型部品+鋳込み) 210 g 用具の質量 770 g 射出圧力 800バール 射出時間 2.0 s 封止力 2000 kN 再加圧 700バール 再加圧時間 3.5 s 往路温度 14 ℃ サイクル時間 26.5 s 射出成形用具には、4つの均熱化回路を設け、各均熱化
循環路の戻り路の温度検出器と均熱化媒体の往き路の検
出器は制御ユニットに接続している。時点 Z1として
「再加圧の初め」を、また Z2 として「用具を開く動き
の終わり」を選んだ。 Z1 と Z2 の間の時間間隔は 19
s であった。
【0093】相対均熱化期間 td として均熱化回路1と
2(ノズル側)に対して 70 %,即ち 5.7 sおよび均熱
化回路3と4(運転側)に対して 65 %,即ち 6.6 sを
指定した。 当該均熱化回路の媒体帰路温度は用具の出
口で直接測定した。戻りと往きの温度測定は全サイクル
期間にわたり連続的に行った。処理の経過は具体例1と
同じようで、スタートパルスの期間を計算するため m=
5に設定し、スタート期間を 7サイクルの後に基準サイ
クルに選択して終了するものである。次のサイクルで計
算された均熱化パルスは用具の熱運転状態に対して実際
に生じた乱れの影響を考えて回路1と2に対して 4.2 s
と 7.5 sの間の期間、また回路3と4に対して 5.4 sと
8.0 sの間の期間となった。
【0094】全ての均熱化循環路には、往きの温度が約
14 ℃の閉じた工場の冷却水網から用水が供給された。
均熱化装置の採用は不要であった。この発明の方法によ
り、三交代作業の1製造日にわたり冒頭に述べた鋳型部
品が到達した熱運転状態の一定性により最適な製造安定
性で良好な品質で 26.5 秒の時間サイクルで製造され
た。得られた不良品率は 0.85 %で、比エネルギ消費は
0.55 kW/kg であった。
【0095】具体例 3 射出成形法で SBR/NR のゴム基材によるゴム混合物から
鋳型部品「減衰緩衝材」の製造。処理技術上のパラメー
タは下記のようになる。 射出成形機械 締付力 850 kN スクリューピストンの直径 45 mm スクリーの回転数 90 U/mm 動圧パーセント 35 % サイクル時間 45 s 射出成形鋳型 全自動成形 電気加熱 鋳型部品 開放、溶着系を介して直接射出 面数 24 注入重量(初期物を含め) 0.064 kg 溶融シリンダには3つの均熱化循環路が設けてある。こ
れ等の循環ろは媒体戻り路中の複数の熱センサおよび媒
体往き路の一個の熱センサを介して制御ユニットに接続
している。循環路1(材料注入)および循環路3(ノズ
ル領域)には予備加熱部が設けてある。時点 Z1 として
は「溶融開始」を、また時点 Z2 としては「用具開放動
作の終わり」を選ぶ。 Z1 と Z2 の間の時間間隔は 37
s であった。
【0096】相対均熱化期間 td として、均熱化循環路
1(導入領域)に対して 90 %(3.7 s)とする。つま
り、比較的高いレベルの摩擦熱に維持すべきであり、均
熱化循環路2(排出領域の初め)と3に対して 80 %
(7.4 s )とする。溶融シリンダの熱運転状態に対して
この設定はシリンダを介して排出領域の方向への上昇す
る熱量を意味し、この熱量はこの方向に比較的強く上昇
する摩擦熱で生じる。当該均熱化循環路の媒体帰路温度
はシリンダの出口で直接測定された。
【0097】戻り路と往き路の温度測定は全サイクル期
間にわたり連続的に行われた。スタート期間では、数分
後に予備加熱を止めるような熱運転状態のレベルに達す
る。スタート期間は 12 サイクルの後に終了する。その
場合、3サイクルは基準サイクルを設定するために使用
される。次のサイクルで算出される均熱化パルスは溶融
シリンダの熱運転状態に関して実際に生じる乱れの影響
により循環路1に対して 2.0と 5.5 sの間の期間とな
り、循環路2と3に対して 5.4 sと 8.6 sの間の期間と
なる。全ての均熱化循環路には工場の閉じた冷却水網か
ら用水が供給されている。この用水は往き路で約 14 ℃
の温度を有する。均熱化装置の採用は不要である。
【0098】この発明の処理方法によれば、連続運転で
冒頭に述べた鋳型部品が良品質で以下のパラメータの下
で作製された。 サイクル時間 45 s 不良品率 2.9% 比エネルギ消費 0.60 kWh/kg 各層当たりの再調整作業にための 付加的な操作消費 22 分 具体例 4 タイプ Krauss Maffei 150-620 Bの射出成形機で、ポリ
アミド 6.6製の自動車部品、エンジン換気部を作製し
た。プロセス技術上のパラメータは以下のようである。
【0099】 用具の設計 二重 射出成形の材料(2鋳型部品+初期注入) 204 g 用具の重量 850 kg 射出圧 920 バール 射出時間 1.8 s 締付力 1300 kN 再加圧 750 バール 再加圧時間 5.5 s 往路温度 37 ℃ サイクル時間 33 s 射出成形用具には4つの均熱化循環路が設けてある。こ
れ等の循環路は温度検知器を介して制御ユニットに接続
している。用具目標温度 Tsollは均熱化循環路1と2
(ノズル側)に対して 65 ℃および均熱化循環路3と4
(移動側)に対して 55 ℃を指定した。
【0100】当該均熱化循環路の領域の用具温度は均熱
化チャンネルと鋳型輪郭の間の幾何学的中心と各循環路
の均熱化媒体の入口と出口の間のほぼ中間で測定され
た。均熱化循環路1の例に関しては、センサを入れる穴
を設ける方法が説明されている。均熱化媒体の入口と均
熱化媒体の出口の間の中心には、この穴が用具の輪郭に
平行に延びる二つの均熱化チャンネルの間で、両方のチ
ャンネルの間の幾何学的な中心に用具の輪郭に垂直に付
けてある。この穴は用具の輪郭の前で均熱化チャンネル
と用具輪郭の間の半分の間隔で終わる。均熱化循環路1
に対する具体的な寸法は以下のようである。
【0101】 両方の均熱化チャンネルの間の平均間隔 40 mm 均熱化チャンネルの中心と輪郭の間の間隔 40 mm 穴の底と輪郭の間の間隔 20 mm 均熱化循環路 K2, K3 と K4 に対して温度測定に必要な
穴は循環路1と同じようにした。測定は全サイクル期間
にわたり連続的に行った。測定値に関する反応として制
限された時間的な期間の均熱化媒体パルスを付属する冷
却循環路に導入した。
【0102】スタート期間の第一サイクルでは、時点 Z
1 (「再加圧開始」)で始めて、一定期間の均熱化パル
ス tinitとなる。このパルスで当該冷却循環路の最初の
完全な洗浄を行う。初期化パルス tinitの期間はそれぞ
れ経験的にその時の経験値から設定され、その場合、こ
の具体例に対して 5秒で十分であった。次のサイクルで
は、時点 Z1 (「再加圧開始」)で各均熱化循環路の 3
Kの所定の目標温度に対して測定された平均用具温度が
一定の間隔に達すると、0.3 秒の時間間隔にわたる均熱
化パルス tann の導入が行われる。0.3 秒のこの時間間
隔は以下の全てのサイクルで所定の目標温度を最初に越
えるまで導入される。目標温度に達するかそれ以上にな
ると、用具の熱平衡が見られる。
【0103】つまり、n サイクル(n = 5) で所定の目
標温度に最初に到達した後あるいはそれ以上になると、
時点 Z1 で均熱化媒体パルス tE が導入される。このパ
ルスは先行する5つのサイクルの全冷却期間の平均値と
して算出され、係数 K1 を用いて公式
【0104】
【外20】
【0105】により n= 5を用いて評価される。ここ
で、K1(j) として K1(j) = a0 + a1*j, j < 6に対して K1(j) = 1, j > 6に対して が当てはまる。定常運転期間の開始に当たり熱伝達過程
の熱慣性と、それからしばしば生じる温度調整の「過振
動過程」を注意して、定数 a0 と a1 に対して以下の
値、 a0 = 0.25; a1 = 0.15; が選択される。K1(j) に対して jに応じて単調に増加す
る変化となり、この変化は 5サイクルの後に目標温度を
越えて算出されるパルスが初めて所定の目標温度を維持
するのに必要な期間 tD を有することを保証する。この
期間 tD は6サイクルに対して (5)により計算された値
tE に等しい。この例では tD = 12.7 sである。
【0106】目標・実測温度比較の結果の均熱化が次に
設定される。目標温度を越えた後この例で6サイクルに
対して、最初温度変化にわたる説明した積分 WRG(Z
1,tD) が計算され、 WRG(Z1,tD) = 820.9となる。以下
のサイクルでは、計算された期間 tD の均熱化が新たに
行われ、説明した温度積分の計算が再び行われ、 WRG(Z
1,tD) = 826.7となる。両方の積分の差(5.8)は所定値
WG より小さい。これは、最後に行うサイクルが基準サ
イクルとされ、用具あるいはシリンダ中で測定された時
間温度変化を保管し、スタート期間が終了したと見なさ
れることを意味する。
【0107】全ての以降のサイクルでは、各サイクルの
時点 Z1 で期間 tD の均熱化パルスが始まる。その場合
tD (12.7 s) は各サイクルの経過の修正方法を使用し
て、所謂基準サイクルの温度変化に対する温度変化のず
れが生じると修正される。これには、以降の各サイクル
が時点 Z1 で始めて終わりまで計算された均熱化期間t
D を期間 0.05 s の最小の時間間隔(ti-1,ti) に分割
され、各時点 ti で用具温度を測定し、値 WRGist(t
i-1,ti) を式 (1)により計算する。つまり、
【0108】
【外21】
【0109】WRGist(ti-1,ti) は各時点 ti に対して均
熱化期間 tD の経過まで恒久的に基準サイクルの値 WRG
ref(ti-1,ti) と比較され、式 (2)の周期的に同じ時点
で比較される。両方の値の差 WD(ti) がこのサイクルの
修正時間 tkorr(ti) ほど調整期間 tD を修正するため
利用される。 WD(ti) = WRGist(ti-1,ti) - WRGref(ti-1,ti) tkorr(ti) = K*(T(ti)ist - T(ti)ref) * (ti-1,ti),
K =1 で測定結果と計算結果から例示的に均熱化循環
路1の 20 サイクルの 1回目、50回目、80回目、120 回
目および 200回目の測定点に対する値 T(ti), WRGist(t
i-1,ti), WD(ti), tkorr(ti) と tD を与える。
【0110】
【表2】
【0111】例から明らかなように、基準サイクルで導
入された 12.7 s の均熱化パルスは、基準サイクルで必
要であったが、このパルスは所定の目標温度を維持する
ため、 20 サイクルの経過で 12.7 から 12.1, 11.8, 1
1.6 を経由して 12.0 s に修正される。全ての均熱化循
環路には工場の閉じた冷却水網からの用水が供給され
る。この用水は往き路で 37 ℃の温度を有する。均熱化
装置の採用は不要である。
【0112】この発明の方法により、連続運転で冒頭に
述べた鋳型部品は 33 秒のサイクル時間で良品質を保ち
製造された。得られた不良品率は 2.6%となり、比エネ
ルギ消費は 0.59 kWh/kgであった。 具体例 5 タイプ Krauss Maffei 250-1200 B の射出成形機械によ
り、自動車部品、40%のタルカムを充填したポリプロピ
レン製のカバーを作製する。処理技術上のパラメータは
以下のようである。つまり、 用具の設計 一重 成形質量(2型部品+初期成形) 210 g 用具の質量 770 g 射出圧力 800バール 射出時間 2.0 s 締付力 2000 kN 再加圧 700バール 再加圧時間 3.5 s 往路温度 14 ℃ サイクル時間 26.5 s 射出用具には4つの均熱化循環路が設けてあり、各均熱
化循環路の各々の領域で用具に取り付けた熱検知器は制
御ユニットに接続している。時点 Z1 としては「再加圧
開始」を、また Z2 として「用具を開く動作の終わり」
を選ぶ。 Z1 とZ2 の間の時間間隔は 19 s であった。
目標温度としては、均熱化循環路1と2(ノズル側)で
55 ℃, また均熱化循環路3と4(処理側)で 45 ℃に
設定した。
【0113】処理経過は具体例1と同じであり、スター
ト期間は8サイクルの後に終わる。以後のサイクルで計
算された均熱化パルスは用具の熱運転状態に対して実際
に生じた乱れの影響により循環路1と2で 4.2 sと 7.5
sの間の期間となり、循環路3と4で 5.4 sと 8.0 sの
間の期間になる。全ての均熱化循環路には工場の閉じた
冷却水網からの用水を供給し、この用水の温度は往き路
で約 14 ℃の温度である。均熱化装置の採用は不要であ
った。
【0114】この発明の方法により、三交代の作業の製
造の一日で冒頭に述べた鋳型部品は、熱運転状態が一定
になったので、最適な処理安定性をもって 26.5 秒のサ
イクル時間で良品質を保ち作製された。得られた不良品
率は 0.85 %であり、比エネルギ消費は 0.55 kWh/kgで
あった。 具体例 6 射出成形法で SBR/NR のゴム基材によるゴム混合物から
鋳型部品「減衰緩衝材」の製造。処理技術上のパラメー
タは下記のようになる。
【0115】 射出成形機械 締付力 850 kN スクリューピストンの直径 45 mm スクリーの回転数 90 U/mm 動圧パーセント 35 % サイクル時間 45 s 射出成形鋳型 全自動成形 電気加熱 鋳型部品 開放、溶着系を介して直接射出 面数 24 注入重量(初期物を含め) 0.064 kg 溶融シリンダには3つの均熱化循環路が設けてある。こ
れ等の循環ろは媒体戻り路中の複数の熱センサおよび媒
体往き路の一個の熱センサを介して制御ユニットに接続
している。循環路1(材料注入)および循環路3(ノズ
ル領域)には予備加熱部が設けてある。時点 Z1 として
は「溶融開始」を、また時点 Z2 としては「用具開放動
作の終わり」を選ぶ。 Z1 と Z2 の間の時間間隔は 37
s であった。
【0116】シリンダ目標温度 Tsollとしては、 均熱化循環路1(導入領域)に対して 45 ℃ 均熱化循環路2(加熱と圧縮領域、射出領域の始まり) 52 ℃ 均熱化循環路3(射出領域とノズルストック) 60 ℃ を予め与えた。
【0117】 加熱開始温度は Tsoll-2.5 K 中止温度 Tsoll-2.0 K であった。当該均熱化循環路の領域のシリンダ温度は、
シリンダ壁のほぼ重心点で、つまり内径が 45 mmで、シ
リンダの外径が 90 mmの場合、外壁から 15 mm半径方向
に、しかも各循環路の均熱化媒体の入口と出口のほぼ中
心で測定された。温度測定は全サイクル期間にわたり連
続的に行われた。スタート期間では、数分後に予備加熱
部の中止温度に達する。この予備加熱部により個々のサ
イクルの各時点 Z1以降 Tsollにゆっくりと到達させる
ため、 0.3 sの均熱化パルス tann が導入される。 T
sollに到達した後、目標温度を最初に越える5サイクル
の後、基準サイクルが選ばれ、スタート期間が終了す
る。
【0118】次のサイクルで計算された均熱化パルスは
溶融シリンダの熱運転状態に対して実際に生じる乱れの
影響の下で循環路1に対して 2.0 sと 5.5 sの間の期間
に、また循環路2と3に対して 5.4 sと 8.6 sの間の期
間となる。全ての均熱化循環路には工場の閉じた冷却水
網からの用水を供給し、この用水の温度は往き路で約 1
4 ℃の温度である。均熱化装置の採用は不要であった。
【0119】この発明の方法により、連続運転で冒頭に
述べた鋳型部品を良品質を保ち以下のパラメータの下で
製造した。 サイクル時間 45 s 不良品率 2.9% 比エネルギ消費 0.60 kWh/kg 各層の再調整作業に対する付加的な操作消費 22 mm 比較例 1 具体例1と4のような鋳型部品を、通常の均熱化法を使
用して、以下の均熱化条件で作製した。
【0120】 均熱化方法 二つの2回路均熱化付与装置 均熱化媒体 水 均熱化媒体の温度 2 × 55 ℃, 2 × 60 ℃ この場合、必要なサイクル間は 37 秒であった。連続運
転で不良品率は 3.1%に達し、比エネルギ消費は 0.72
kWh/kgであった。
【0121】比較例 2 具体例2と5のような鋳型部品を通常の均熱化法を使用
し以下の均熱化条件で作製した。その場合、用具を二つ
の均熱化付与装置で均熱化した。 均熱化方法 二つの2回路均熱化付与装置 均熱化媒体 水 均熱化媒体の温度 2 × 50 ℃(ノズル側), 2 × 45 ℃(操作側) 必要なサイクル時間は 29 秒であった。連続運転で不良
品率は 2.6%に達し、比エネルギ消費は 0.69 kWh/kgで
あった。
【0122】通常の均熱化法に対して、この発明の方法
によれば、著しく改善された処理安定性となった。二つ
の具体例ではそれぞれ二つであった均熱化装置を節約す
る以外に、本質的な利点はサイクル時間の短縮にある。
両方の具体例によれば、サイクル時間の短縮は約 10 %
であった。これにより、生産率が著しく上昇する。不良
品率もかなり低下する。これ等の具体例では、得られた
不良品率の低下は 38あるいは 67 %であった。全体と
して、これにより比エネルギ消費の低下も生じ、この消
費は 10 と 20 %の間にある。
【0123】比較例 3 通常の均熱化法を使用して以下の均熱化条件で具体例3
と6のような鋳型部品を製造した。 均熱化方法 一つの均熱化付与装置、全溶融シリン ダに対して一定の均熱化 均熱化媒体 水 均熱化媒体の温度 75 ℃ 連続運転では、具体例2で述べた鋳型部品を以下のパラ
メータの下で作製した。つまり、 サイクル時間 52 s 不良品率 4.2% 比エネルギ消費 0.70 kWh/kg 各層当たりの再調整作業の付加的な操作消費 37 分 であった。
【0124】
【発明の効果】以上説明したように、特に架橋可能な高
分子を処理する射出成形機械ユニット、および樹脂処理
用の鋳型用具ユニットを均熱化するためのこの発明によ
る方法を用いて、用具の熱運転状態の十分正確な一定性
を自動制御により保証でき、付加的なエネルギ消費なし
で作業できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 帰路温度測定を伴う射出成形用具を均熱化す
るための機能回路図である。
【図2】 帰路温度測定を伴う射出成形機械のシリンダ
を均熱化するための機能回路図である。
【符号の説明】
1 射出成形機械 2 射出成形用具 2′ 溶融シリンダ 3 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 デイートマール・ホフマン ドイツ連邦共和国、01458 オッテンドル フ−オクリラ、シユールストラーセ、3

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 均熱化媒体の帰路温度あるいはシリンダ
    または用具内の温度を測定し、実測・目標値の比較結果
    で均熱化媒体の流量を可変する、少なくとも一つの均熱
    化循環路を用いて、樹脂処理用、特に架橋可能な高分子
    の処理用の射出成形機械ユニットおよび鋳型用具ユニッ
    トを均熱化する方法において、 a) 均熱化媒体の帰路温度を測定する前に、二つの時点
    Z1 と Z2 の間の各ユニットの熱排出の可能な期間を同
    じ部分に分割し、調節開始前に熱排出の望ましい期間を
    相対均熱化期間として予め与え、その後、均熱化媒体の
    帰路温度と往路温度を連続的に測定し、その時のユニッ
    トの熱平衡に達した後、次のサイクルで目標値として、
    このユニットの熱量に重要な面である値 WRGを所謂基準
    サイクルの均熱化媒体の帰路温度と往路温度の間の時間
    に応じて測定された差により所定の相対均熱化期間の
    間、求めて記憶するか、あるいは、 b) シリンダまたは用具の温度を当該均熱化循環路に対
    して溶融体または加熱された鋳型材料からおよび均熱化
    により熱的に受ける位置で連続的に測定し、各ユニット
    が熱平衡に達した後、次のサイクルで目標値として時点
    Z1 からスタートモードの終わりから測定される均熱化
    期間 tD の経過までの時間に応じて測定された所謂基準
    サイクルの温度に関する面であるそのユニットの熱容量
    に重要な量 WRGを求めて記憶し、 そして、二つの処理過程 a) と b) に対して以下の全て
    のサイクルで瞬時実測状態の曲線変化により、およびそ
    れから基準サイクルのように求めた面を基準サイクルで
    求めた面と比較し、得られて面の差から基準サイクルの
    熱量からのずれの目安として各サイクルで出力された均
    熱化パルスの期間に対する修正値を求め、得られた均熱
    化パルスを時点 Z1 で出力し、遅くとも時点 Z2 でサイ
    クル中の可能性のある各均熱化を終え、その場合、信号
    Z1 と Z2 は機械ユニットのシーケンス制御から予め与
    えられる、ことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 射出成形用の鋳型用具を均熱化するた
    め、時点 Z1 として再加圧時間の開始あるいは射出成形
    過程の開始が、また時点 Z2 として用具を開く動作の終
    わりが指定されることを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 射出成形機械のシリンダを均熱化するた
    め、時点 Z1 として溶融の開始(スクリューコンベヤの
    回転の開始)が、また時点 Z2 として用具を開く動作の
    終わりが指定されることを特徴とする請求項1に記載の
    方法。
  4. 【請求項4】 時点 Z1 と Z2 は機械のシーケンス制御
    の同じ信号により指定され、その場合、時点 Z1 は次の
    サイクルの時点 Z2 と同じであることを特徴とする請求
    項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 温度測定用の測定場所は、鋳型部品の輪
    郭(用具の壁)と均熱化媒体を流す均熱化通路あるいは
    均熱化面の間の幾何学中心領域で、しかも鋳型部品輪郭
    から十分離れた間隔の均熱化媒体入口と均熱化媒体出口
    の間の中心領域にあることを特徴とする請求項1,2と
    4の何れ1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 温度測定用の測定場所はシリンダ外壁と
    シリンダ内壁の間のほぼ幾何学中心でそれぞれ均熱化循
    環路の均熱化媒体入口と均熱化媒体出口の間の中心領域
    にあることを特徴とする請求項1,3と4の何れ1項に
    記載の方法。
  7. 【請求項7】 プロセス開始のスタート期間中、均熱化
    媒体の帰路温度の測定の変形種で熱平衡状態は、以下の
    処理ステップにより達成され、 a) プロセスの第一サイクルでは、均熱化循環路の最初
    の完全な洗浄のために、一定の期間の均熱化パルス t
    initを時点 Z1 で導入し、 b) 次のサイクルで、相対均熱化期間 td が望む熱レベ
    ルに応じて以下の関係式により各サイクルの異なった期
    間のスタートパルスに対する所定数に分割し 【外1】 ここで、 td 相対均熱化期間 j 1 から mまでの数、および m 熱レベルに対する 5〜 10 の数値で、5 が低熱
    レベルで 10 が高熱レベル、 を意味し、その場合、各サイクルでスタートパルスのみ
    が導入され、求めたスタートパルスは td の所定値に達
    するまで導入され、 c) 値 td に達した時、このサイクルに対して積分 WRG
    (Z1,td) を温度変化にわたり計算して保管し、 d) 値 td に一度達したサイクルの後の次のサイクル
    で、処理ステップ c) のように、積分 WRG(Z1,td) 温度
    変化にわたり計算し、先のサイクルの積分の記憶された
    計算値と比較し、差が所定値 WG より小さいなら、この
    サイクルを基準サイクルとして保管し、差が値 WRG(Z1,
    td) と等しいかあるいは大きいなら、先行するサイクル
    の値を用いて積分の計算を次のサイクルで、値WG 以下
    になり、スタートプロセスを終えるまで繰り返す、 ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 全てのサイクルの定常運転の間、各サイ
    クルの時点 Z1 で相対均熱化期間 td の均熱化を開始
    し、その場合、連続する短い時間間隔で往路温度と帰路
    温度を常時測定して、積分 WRG(ti-1,ti) を計算し、そ
    れぞれ周期的に同じ時点で基準サイクルの積分と比較
    し、先に求めた差の結果で均熱化期間 t d を連続するサ
    イクルで修正することを特徴とする請求項1〜4と7の
    何れ1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 プロセスを開始するスタート期間の間、
    シリンダあるいは用具の温度を測定する変形種で熱平衡
    状態は以下の処理ステップにより達成され、 a) 製造開始の最初のサイクルで、当該均熱化循環路を
    最初に完全洗浄するため、時点 Z1 に一定期間の初期パ
    ルス tinitを導入し、 b) 所定の目標温度に対して測定された平均温度が一定
    間隔に達すると、次のサイクルの時点 Z1 で短い時間間
    隔の均熱化パルス tann を導入し、その場合、平均用具
    温度あるいはシリンダ温度を選択された目標温度に減衰
    させて近づけるため、同じ時間間隔の上記パルスを後続
    するサイクルで所定の目標温度を最初にうらまわるまで
    導入し、 c) 所定の目標温度に達するかそれ以上になると、用具
    あるいは溶融シリンダが各サイクルを作動させる計算さ
    れた均熱化媒体パルスの指令と、サイクルの実際の目標
    ・実測値比較に依存する nサイクル数の均熱化期間によ
    り、熱平衡の近くにされ、一定数の直ぐ前のサイクルの
    均熱化媒体パルスの全期間から各サイクルの均熱化期間
    の算術平均を求め、ユニットの温度状態に対して実際に
    生じる避けがたい熱擾乱を相殺する係数 K1 を用いて評
    価し、次のサイクルの均熱化媒体を導入するために計算
    されたパルス期間 tE として時点Z1 に利用し、 d) 所定数の nサイクルが一度所定の目標温度以上にな
    ると、次のサイクルの時点 Z1 で期間 tD の均熱化パル
    スを導入し、その場合 tD がこのサイクルに対して計算
    された値 tE に等しく、値 WRG(Z1,tD) を計算し、 e) 値 WRG(Z1,tD) の最初の計算に続くサイクルで、実
    際のサイクルの値 WRG(Z1,tD) を計算し、両方の値の差
    を比較し、この差が所定値 WG より小さければ、実際の
    サイクルを基準サイクルとし、用具の温度の時間変化を
    適当な方法で記憶し、スタート期間が終了したと見な
    し、他の場合では、スタート期間は修正されたパラメー
    タ nと K1 を用いて、処理ステップ c) 以降、所定値 W
    G 以上になるまで処理ステップe)で継続する、 ことを特徴とする請求項1〜6の何れ1項に記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 スタート期間中、求めた実測温度以下
    にある目標温度を指定する場合、その後の時点 Z1 と Z
    2 で、測定された実測温度が一度所定の目標温度以下に
    なるまで常時均熱化が行われ、目標温度以下になると、
    最初に目標温度以下になった以降のサイクルの時点 Z1
    で均熱化パルス tann を導入してスタート期間を継続
    し、新たに目標温度以下となると共に、基準サイクルを
    後で選択してスタート期間を終える、ことを特徴とする
    請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 以後のサイクルの定常運転の間に各サ
    イクルの時点 Z1 で、パルス期間 tD を有する均熱化を
    開始し、 Z1 と計算された均熱化期間 tD の終わりまで
    の間の連続する短い時間間隔内で温度を測定し、積分 W
    RGist(ti-1,t i) を算出し、それぞれ周期的に同じ時点
    で基準サイクルの積分と比較し、求めた差の結果で継続
    するサイクルの均熱化期間 tD を修正することを特徴と
    する請求項1〜6および6〜10の何れ1項に記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 スタート期間の前、スタート期間の
    間、あるいは定常運転期間で選択的に作動させることが
    でき、必要な熱レベルに達した再び止めることのできる
    予備加熱が使用されていることを特徴とする請求項1〜
    11の何れ1項に記載の方法。
JP7247995A 1994-09-27 1995-09-26 樹脂処理用の射出成形機械ユニットと鋳型用具ユニットを均熱化する方法 Withdrawn JPH08174618A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4436117:3 1994-09-27
DE19944436117 DE4436117C2 (de) 1994-09-27 1994-09-27 Verfahren zur Temperierung von Spritzgießmaschineneinheiten und Formwerkzeugeinheiten für die Kunststoffverarbeitung
DE4436126:2 1994-09-27
DE19944436126 DE4436126C2 (de) 1994-09-27 1994-09-27 Verfahren zur Temperierung von Spritzgießmaschineneinheiten und Formwerkzeugeinheiten für die Kunststoffverarbeitung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08174618A true JPH08174618A (ja) 1996-07-09

Family

ID=25940900

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7247995A Withdrawn JPH08174618A (ja) 1994-09-27 1995-09-26 樹脂処理用の射出成形機械ユニットと鋳型用具ユニットを均熱化する方法

Country Status (15)

Country Link
US (1) US5720912A (ja)
EP (1) EP0704293B1 (ja)
JP (1) JPH08174618A (ja)
AT (1) ATE191172T1 (ja)
BR (1) BR9504182A (ja)
CA (1) CA2159161C (ja)
CZ (1) CZ289862B6 (ja)
DE (1) DE59508087D1 (ja)
DK (1) DK0704293T3 (ja)
ES (1) ES2145860T3 (ja)
HU (1) HU220271B (ja)
MX (1) MX9504108A (ja)
PL (1) PL178383B1 (ja)
PT (1) PT704293E (ja)
SK (1) SK282546B6 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008542083A (ja) * 2005-06-10 2008-11-27 プリーアムス ジステーム テヒノロギース アーゲー 射出成形機の射出成形工程の制御方法

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3035524B2 (ja) * 1998-07-22 2000-04-24 ファナック株式会社 射出成形機の制御装置
JP3164570B2 (ja) 1999-09-16 2001-05-08 ファナック株式会社 スクリュあるいはスクリュヘッドの過負荷検出装置
KR100415147B1 (ko) * 2000-11-27 2004-01-14 유도실업주식회사 온조기를 이용한 사출금형의 온도 조절방법
DE10114228A1 (de) * 2001-03-22 2002-10-02 Frey Juergen Verfahren zum Regeln der Schwindung von Spritzteilen
DE10117001A1 (de) * 2001-04-05 2002-11-07 Frey Juergen Verfahren zum Herstellen eines Formteiles in einem Formwerkzeug
US20040094876A1 (en) * 2002-10-25 2004-05-20 Deardurff L. Robert Process for preparing a blow molding preform
TWI248863B (en) * 2004-02-12 2006-02-11 Mitsubishi Heavy Ind Ltd Apparatus and method for mold temperature adjustment, and mold temperature control unit
DE102004052499B4 (de) * 2004-10-28 2007-01-11 Faurecia Innenraum Systeme Gmbh Spritzgusswerkzeug und Elektronikmodul
US8501060B2 (en) * 2005-02-14 2013-08-06 Moldcool International Llc Method and apparatus for controlling the temperature of molds, dies, and injection barrels using fluid media
US8114321B2 (en) * 2005-02-14 2012-02-14 Moldcool International, Llc Method and apparatus for thermally controlling a mold, die, or injection barrel
DE102005019890B3 (de) * 2005-04-29 2006-11-30 Dietmar Hofmann Vorrichtung und Verfahren zur Temperierung von Formwerkzeugen
DE102006002296B3 (de) * 2006-01-18 2007-07-26 Dr. Boy Gmbh & Co. Kg Regelsystem sowie Regelverfahren für Spritzgießmaschinen
US8025496B2 (en) * 2007-06-21 2011-09-27 Eikenberry Michael G Storage device for mold
US7993551B1 (en) * 2008-12-01 2011-08-09 Honda Motor Co., Ltd. Bypass cooling reduction on high pressure die cast machines
DE102010045900A1 (de) * 2010-09-17 2012-03-22 Kraussmaffei Technologies Gmbh Verfahren zur Herstellung eines Kunststoff-Formteils
DE102012100327A1 (de) * 2012-01-16 2013-07-18 Mitras Composites Systems GmbH Verfahren zur Aufheizung und Regelung der Temperatur eines mit einem flüssigen oder dampfförmigen Wärmeträger beheizten Werkzeuges
AT518682A1 (de) * 2016-06-03 2017-12-15 Engel Austria Gmbh Regelvorrichtung zur Regelung wenigstens einer Regelgröße zumindest eines Temperierkreislaufs
DE102017115384A1 (de) 2017-07-10 2019-01-10 HAHN ENERSAVE GmbH Verfahren zum Temperieren eines Formwerkzeugs sowie Temperiersystem
DE102017220315B3 (de) * 2017-11-15 2018-11-08 Bayerische Motoren Werke Aktiengesellschaft Druckgussmaschine mit einer Druckgussform zur Herstellung metallischer Druckgussteile

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE203011C (ja) *
DE218919C (ja) *
CH484711A (de) * 1967-09-15 1970-01-31 Buehler Ag Geb Verfahren und Vorrichtung zur Temperaturregelung bei Druck- und Spritzgiessmaschinen
US4420446A (en) * 1980-08-20 1983-12-13 Cito Products, Inc. Method for mold temperature control
AT396575B (de) * 1985-09-16 1993-10-25 Engel Kg L Verfahren zur werkzeugtemperierung für die formwerkzeuge von spritzgiessmaschinen
JPS6285916A (ja) * 1985-10-10 1987-04-20 Nissei Plastics Ind Co 成形金型の温調方法
JPS62279917A (ja) * 1986-05-29 1987-12-04 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の制御方法
JPS6311320A (ja) * 1986-07-03 1988-01-18 Fanuc Ltd 過熱防止機能を有する射出モ−タ制御方法
JPS6418620A (en) * 1987-07-15 1989-01-23 Komatsu Mfg Co Ltd Mold temperature adjusting apparatus for injection molding machine
JPS6427906A (en) * 1987-07-24 1989-01-30 Osaka Reiken Kk Apparatus for controlling molding temperature
JPH01176538A (ja) * 1987-12-31 1989-07-12 Japan Steel Works Ltd:The プラスチック射出成形機における金型温度制御方法ならびに装置
JPH04105915A (ja) * 1990-08-27 1992-04-07 Nissei Plastics Ind Co 射出成形機の温度制御方法
JPH064266B2 (ja) * 1990-10-18 1994-01-19 日精樹脂工業株式会社 射出成形機の非干渉温度制御方法
GB9025015D0 (en) * 1990-11-16 1991-01-02 Evans Rowland F Cyclic processor temperature control system
US5376317A (en) * 1992-12-08 1994-12-27 Galic Maus Ventures Precision surface-replicating thermoplastic injection molding method and apparatus, using a heating phase and a cooling phase in each molding cycle
DE4307347C2 (de) * 1993-03-09 1996-09-26 Werner Kotzab Verfahren zum Temperieren einer Spritzgießform
DE4309880C2 (de) * 1993-03-26 1995-09-21 Riesselmann F & H Kunststoff Verfahren und Anlage zur Temperierung von Formwerkzeugen für die Kunststoffverarbeitung

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008542083A (ja) * 2005-06-10 2008-11-27 プリーアムス ジステーム テヒノロギース アーゲー 射出成形機の射出成形工程の制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
SK282546B6 (sk) 2002-10-08
CZ289862B6 (cs) 2002-04-17
CA2159161A1 (en) 1996-03-28
EP0704293B1 (de) 2000-03-29
CZ233695A3 (en) 1996-04-17
HU9502807D0 (en) 1995-11-28
ES2145860T3 (es) 2000-07-16
DE59508087D1 (de) 2000-05-04
CA2159161C (en) 2007-01-09
PL178383B1 (pl) 2000-04-28
HUT72799A (en) 1996-05-28
PL310487A1 (en) 1996-04-01
EP0704293A3 (de) 1997-05-02
EP0704293A2 (de) 1996-04-03
HU220271B (hu) 2001-11-28
MX9504108A (es) 1997-03-29
ATE191172T1 (de) 2000-04-15
BR9504182A (pt) 1996-10-22
PT704293E (pt) 2000-09-29
DK0704293T3 (da) 2000-07-31
SK119495A3 (en) 1996-04-03
US5720912A (en) 1998-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08174618A (ja) 樹脂処理用の射出成形機械ユニットと鋳型用具ユニットを均熱化する方法
US5427720A (en) Method for mold temperature control
RU2510782C1 (ru) Способ отливки составного слитка с компенсацией изменения температуры металла
JP3799274B2 (ja) 安定温度リセットを有する押出成形機の温度制御装置を操作する方法
US11433588B2 (en) Method and device for the variothermal temperature control of injection moulds
US7653460B2 (en) Thermal management of extruder of molding system, amongst other things
WO2009026673A1 (en) Closed loop control for an injection unit
SK281008B6 (sk) Spôsob temperovania tvarovacích nástrojov na spracovanie plastov, predovšetkým vstrekovacích nástrojov, a zariadenie na vykonávanie tohto spôsobu
US9908259B2 (en) Dual loop control of ceramic precursor extrusion batch
JPH09145265A (ja) 電気炉の温度制御方法および装置
JP2012507422A5 (ja)
JPH10315291A (ja) 射出成形機におけるノズル・シリンダ温度の昇温方法
JP2007512157A (ja) 冷却プラグの真空制御及び温度制御を用いたパイプ成形システム
JP2003527252A (ja) 射出成形機の金型の温度制御のための方法並びに装置
JP2011025577A (ja) 成形装置および成形装置の温度制御方法
JPH01176538A (ja) プラスチック射出成形機における金型温度制御方法ならびに装置
US6412543B1 (en) Method for controlling solidification rate of a mold-cast structure
JPH03187721A (ja) 金型温度調節方法
JPH01196310A (ja) 金型温調機の熱媒体流量制御装置
DE4436126C2 (de) Verfahren zur Temperierung von Spritzgießmaschineneinheiten und Formwerkzeugeinheiten für die Kunststoffverarbeitung
KR20160103696A (ko) 사출금형의 간접 냉각 시스템
JPS6372519A (ja) 可塑化制御装置
JPS6372520A (ja) 可塑化制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20021203