JPS6285916A

JPS6285916A - 成形金型の温調方法

Info

Publication number: JPS6285916A
Application number: JP22637385A
Authority: JP
Inventors: Haruo Okada; 晴雄岡田; Yukio Odanaka; 小田中　往男; Akira Karasawa; 唐沢　彰
Original assignee: Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Current assignee: Nissei Plastic Industrial Co Ltd
Priority date: 1985-10-10
Filing date: 1985-10-10
Publication date: 1987-04-20
Also published as: JPH0536220B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）この発明は、ダイキャスティング、射出成形に用いる成
形金型の温調方法に関する。

（従来の技術）一般に、ダイキャスティングや射出成形に用いられる成
形金型は、安定した品質を保つために所定の温度に＠調
されている。

この方法としては２つに大別される。

１つは金型内に電熱ヒータを埋め込む方法であり、もう
１つは温調器を用いて温調された熱媒体を金型内の通路
に循環させる方法である。しかし、設定温度に対し金型
温度（型温）が低い場合には加熱し、設定温度に対して
型温か高い場合には冷却するという点、および局部的な
温度と昇が避けられるという点から、後者の方法が広く
用いられている。

また、型温は成形材料の流動性から見ると高温の方がよ
いが、冷却時間の短縮、生産能率の向上という点から低
温の方が好ましいとされているが、成形品の強度、寸法
＋Ｎ度、表面状態などを考慮してその成形品ごとに設定
温度が決定され、その設定温度に型温を保つように制御
している。

ここで、従来の熱媒体を用いた温調方法を以下に示す。

成形前の金型の予備′ＩｊＬ調時には、金型内の通路に
熱媒体を循環させ、金型のキャビティ表面を熱媒体と同
じ温度としく予備温調領域）、その時点から成形を始め
る。そして、成形を始めると、金型のキャビテイ面では
成形サイクルごとに溶融材料から受ける熱が蓄積され、
ある温度まで上昇すると、熱媒体への熱の伝達や大気へ
の放熱により吸収される熱量と溶融材料から受ける熱量
のバランスが保たれ安定する（成形立上がり領域）。そ
の後、定常状態で成形品を成形する（安定成形領域）。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、上記方法で成形した場合には、安定成形
領域では成形品は良品として成形されるが、成形上がり
領域では不良品が形成されやすい。

このため成形立上がり領域では、２０分〜１時間程度の
加熱時間を要し、材料、エネルギの無駄となるなど、成
形立上がり時の生産性が悪いという問題がある。

そこで、この発明は上記事情に鑑みなされるもので、そ
の目的とするところは、予備温調完了時から成形を開始
して、安定するまでの成形立上がり時間を短縮して生産
性を向上することのできる温調方法を提供することにあ
る。

く問題点を解決するための手段）この発明は上記問題点を解決するため次の構成を備えて
なる。

成形金型内に設けた通路に温調された熱媒体を循環して
金型の温調を行うにあたり、熱媒体の設定温度を安定成
形時の金型キャビティ表面温度とほぼ等しく設定し予備
温調を行い、その後成形開始と共に熱媒体の設定温度を
成形材料から与えられる熱量に応じた低温に切換えて、
金型キャビティ表面温度を前記安定成形温度に維持する
ことを特徴とする。

（作用）次にこの発明の作用について述べる。

金型キャビティ表面温度は予備温調時に加熱された熱媒
体により安定成形時の金型キャビティ表面温度とされ、
成形開始と共に熱媒体の設定温度を成形材料から与えら
れる熱量に応じて低温に切換える。

そして、金型キャビティ表面は成形材料から熱を受ける
一方、温調器の熱媒体が与えられるｉ（Ｊに応じた低温
まで降下した時点で温度バランスして安定する。

（実施例）以下この発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細
に説明する。

１０は金型であり、成形機（図示せず）に設けられてい
る。そして、金型１０には温調のための熱媒体の通路１
４が内設されるとともに、金型のキャビティ表面の温度
を表示する温度計２２が設けられている。

成形機（図示せず）の近傍には媒体タンク、ｒｊシ媒体
の温度を表示する温度計、媒体加熱用ヒータ、媒体冷却
用冷却水回路、媒体循環用のポンプ、温度５制御回路よ
りなる温度コントローラ１６が設けられている。そして
、温度コントローラ１６で加熱、冷却された熱媒体は、
ホース２４を介して金型ｌＯの通路１４内を循環する。

さらに、温度コントローラ１６の温度制御回路は、２つ
の温度設定器１８．２０と接続して５いる。

そして、この２つの温度設定器１８．２０には、それぞ
れ最適成形条件時の熱媒体の温度Ｔｌ　　（低温）と金
型キャビティ表面温度Ｔ２をセットしておく。

次に、温調動作について説明する。

前記温度コントローラ１６が温度設定器２０で設定され
た温度Ｔ２に熱媒体を加熱し、ポンプで金型１０の通路
１４内に循環して金型１０を予備温調する（予備温調領
域）。

そして、金型温度が設定値に達し、安定したら成形を開
始すると共に、熱媒体の温度を温度設定器１８に設定さ
れた温度Ｔ１に切換える。

すると、熱媒体の温度は設定値Ｔ１まで降下するがキャ
ビティ１２の表面は、溶融材料から熱を与えられている
ため熱媒体と同じ温度まで降下することなくほぼ予備温
調された時の温度Ｔ２を保ち（成形立上がり領域）、熱
媒体の温度が設定値に達すると温度バランスして安定す
る（安定成形領域）。

なお、熱媒体の温度の降下は、温度コントローラ１６内
で熱媒体に冷却水を作用させて行われるので速やかに行
うことができる。

なお、上記温調動作について、第２図に、時間と、熱媒
体（破線で図示）および金型のキャビティ表面温度（実
線で図示）との関係を示している。

また、キャビティ表面温度は、各成形工程ごとに異なる
ためこのグラフでは射出直前のキャビティ表面の温度を
測定した。そのため、キャビティ表面の温度は間欠的に
測定されるが、ここでは実線に近似して表示した。

以上、この発明の温調動作について説明したが、２つの
温度設定器の設定温度は、成形品の形状、材質や金型の
大きさなどによって適宜な最適温度に設定する。

（発明の効果）上述するように本発明では、予備温調完了後、成形サイ
クルごとの材料からの熱影響によりキャビティ表面温度
がわずかづつ上昇し、温度バランスするまで待つ必要が
無く、成形立上がり時間を著しく短縮できることから、
時間、材料、エネルギを節約でき、生産性を上げること
ができる等の著効を奏する。

また、本発明の方法と従来の方法と比較すると、金型の
大きさ、構造、温調器の種類等によって異なるがいずれ
の場合においても本発明によるものの方が短いことが確
認された。例えば、第３図は、従来の温調動作について
、時間と熱媒体および金型のキャビティ表面の温度との
関係について示した。この第３図と第２図との比較から
れかるように、成形立上がり時間が著しく短縮できる。

さらに、これは特に金型が大きい（熱容量が大きい）も
のの場合に特に有効であり、成形立上がり時間は従来の
１／３〜１１５に短縮できた。

以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが
、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明
の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのは
もちろんのことである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の好適な実施例を示す概略図、第２図
は本発明の温調状態を示すグラフ、第３図は従来の温調
状態を示すグラフである。１０・・・金型、　１２・・・キャビティ、１４・・・
通路、　　１６・・・温度コントローラ、１８．２０・
・・温度設定器、２２・・・温度計。

Claims

【特許請求の範囲】

１、成形金型内に設けた通路に温調された熱媒体を循環
して金型の温調を行うにあたり、熱媒体の設定温度を安
定成形時の金型キャビティ表面温度とほぼ等しく設定し
予備温調を行い、その後成形開始と共に熱媒体の設定温
度を成形材料から与えられる熱量に応じた低温に切換え
て、金型キャビティ表面温度を前記安定成形温度に維持
することを特徴とする金型の温調方法。