JP4030330B2 - インクジェット記録シートの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、インクジェット記録方式を利用したプリンターに使用されるインクジェット記録シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録方式を用いて印刷を行うことを目的としたインクジェット記録シートとしては、紙やフィルムといったシート状支持体の上にインク受理層を設けた構成のものが一般的である。インク受理層は1層だけを設ける場合もあるが、より高品質、高機能なインクジェット記録シートを得る目的で2層以上のインク受理層を設けることもしばしば行われる。写真のような光沢を有するインクジェット記録シートを例に挙げると、主にインク溶媒の吸収を担う層、主に発色を担う層、主に光沢発現を担う層など機能を分担した複数の層を支持体上に設けたものが知られている。
【0003】
2層以上のインク受理層を設ける方法としては様々な方法が存在するが、大きく分けて逐次塗工法、同時塗工法がある。前者は塗工液を支持体上に塗工後、乾燥工程を経て、乾燥した塗工層が設けられた上でさらに次の塗工層を設けるという方法である。一方、同時塗工法は支持体上に複数の塗工液が湿潤状態のまま積層され、それらが一度に乾燥工程を経て複数層が設けられるという方法である。
【0004】
逐次塗工法では後から塗工した塗工液が既設の塗工層に浸透してしまう現象が起こるが、同時塗工法で製造したインクジェット記録シートはそれが起こらないため層間の分離が良いという特徴を有する。その結果、インク吸収性や光沢発現性に優れている。
【0005】
しかしながら同時塗工法の場合、成分の異なる複数層を同時に乾燥する工程において、各層の塗工量、固形分濃度、乾燥速度、乾燥収縮率、塗工液の液性などに起因して、塗工層に亀裂が生じ易いという問題がある。これを抑制する手段としてはゼラチンの冷却固化性を利用する方法などがあるが、低温乾燥する必要があるため、特殊な設備が必要な上、製造効率も悪い。また、配合できる成分にも制限がある。特に、インクジェット記録シートの場合、乾燥後の塗工量が数g/m2程度から多い場合には数十g/m2にも至る場合があり、同時塗工による塗工は困難な場合が多かった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、少なくとも2層のインク受理層を支持体上に設けるインクジェット記録シートの製造方法に関して、乾燥工程で塗工層に亀裂が発生せず良好な塗工面を有し、かつ良好なインク吸収性を有するインクジェット記録シートの製造方法を提供することにある。さらに上記特性に加えて高い光沢を有するインクジェット記録シートの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、少なくとも2層のインク受理層を支持体上に設けるインクジェット記録シートの製造方法において、該インク受理層が同時塗工法によって設け、熱風乾燥され、該インク受理層が白色顔料とバインダー、少なくとも1層に(メタ)アクリルアミド共重合体を含有させることにより解決できた。該(メタ)アクリルアミド共重合体がアルキルアクリルアミド共重合体であることが好ましい。該アルキルアクリルアミド共重合体がモノマーとしてN−イソプロピルアクリルアミドを用いた共重合体であることがさらに好ましい。また、少なくとも2層のインク受理層を支持体上に設けるインクジェット記録シートの製造方法において、該インク受理層が同時塗工法によって設けられ、該インク受理層のうち少なくとも1層にラクタム基を有する樹脂を含有させることにより解決できた。該樹脂はN−ビニルラクタム共重合体であることが好ましい。該N−ビニルラクタム共重合体はポリビニルピロリドンまたはポリビニルカプロラクタムであることがさらに好ましい。該(メタ)アクリルアミド共重合体またはラクタム基を有する樹脂がカチオン性を有することが特に好ましい。また、インク受理層塗工液100g中に、該(メタ)アクリルアミド共重合体もしくはラクタム基を有する樹脂を乾燥固形分量で0.1gから5g配合する。最表層以外の少なくとも一層に平均粒子径が3μm以上の無機顔料を含有させることにより、さらにインク吸収性に優れたインクジェット記録シートが得られた。さらに光沢付与処理により、インク受理層表面のJIS−Z−8741による75度鏡面光沢が40%以上とすることにより、高い光沢を有するインクジェット記録シートの製造方法に関しても解決できた。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のインクジェット記録シートの製造方法について、詳細に説明する。
【0009】
本発明の効果としては上記の亀裂抑制に加えて、良好なインク吸収性およびそれに加えて高い光沢を有するインクジェット記録シートを製造できることにある。前述の通り、同時塗工法を用いることにより逐次塗工法と比較して品質面で優れた製品が得られるが、本発明の構成とすることでさらに優れたインク吸収性、光沢発現性が得られる。
【0010】
本発明の(メタ)アクリルアミド共重合体は、アクリルアミド、メタクリルアミド、アルキルアクリルアミド、アルキルメタクリルアミド、置換アルキルアクリルアミド、置換アルキルメタクリルアミドなどに代表される(メタ)アクリルアミドモノマーを必須とし、目的に応じて必要であればそれ以外の各種モノマーを共重合させて得られる。各種モノマーの例として、スチレンおよびその誘導体、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、アリルアミン、ジアリルアミン、ビニルエーテル類などが挙げられるが、特に限定されるものではない。本発明の(メタ)アクリルアミド共重合体に含まれる(メタ)アクリルアミド比率(モノマー換算)は質量比で10%以上、特に30%以上が好ましい。
【0011】
本発明のアルキルアクリルアミド共重合体はアルキルアクリルアミドモノマーを必須とし、目的に応じて必要であればそれ以外のモノマーを共重合させて得られる。アルキルアクリルアミドモノマーとしてはN−アルキルアクリルアミドが好ましく、具体例としては、N,N−ジエチルアクリルアミド、N−イソプロピルアクリルアミド、N−エチルアクリルアミド、N−シクロプロピルアクリルアミド、N−エチルメチルアクリルアミド、N−プロピルエチルアクリルアミド、N−プロピルアクリルアミド、N−イソプロピルメチルアクリルアミド、N−シクロプロピルメチルアクリルアミド、N−メチル−N−エチルアクリルアミド、N−メチル−N−イソプロピルアクリルアミドなどが挙げられ、特に好ましくはN−イソプロピルアクリルアミドが挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0012】
本発明の(メタ)アクリルアミド共重合体の好ましい配合量としては、塗工液中の他の成分や塗工液の固形分濃度などにも依るが、塗工液100g中に(メタ)アクリルアミド共重合体を乾燥固形分量で0.1gから5gの範囲が好ましい。0.5gから3gの範囲とすることにより、亀裂抑制の効果とインクジェット記録シートのインク吸収性のバランスが良いため、特に好ましい。
【0013】
本発明のラクタム基を有する樹脂とは、ラクタム基がペンダント状に結合した高分子化合物である。ラクタム基の例としてはプロピオラクタム、ブチロラクタム(ピロリドン)、バレロラクタム(ピペリドン)、カプロラクタム、ヘプトラクタムなどが挙げられる。ラクタム基を有する樹脂の例としては、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、2−ピロリドニルメチルビニルエーテル、2−ピロリドニルエチルビニルエーテル、2−ピロリドニルプロピルビニルエーテル、2−ピロリドニルブチルビニルエーテルなどのモノマーを含む共重合体が挙げられる。N−ビニルラクタム共重合体とは、N−ビニルラクタムモノマーを必須とし、目的に応じて必要であればそれ以外のモノマーを共重合させて得られる。ここでいう共重合体には、ポリビニルピロリドン、ポリビニルカプロラクタムなどのホモポリマーも含める。共重合させる各種モノマーの例として、スチレンおよびその誘導体、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、アリルアミン、ジアリルアミン、ビニルエーテル類などが挙げられるが、特に限定されるものではない。
【0014】
本発明のラクタム基を有する樹脂の好ましい配合量としては、塗工液中の他の成分や塗工液の固形分濃度などにも依るが、塗工液100g中に該樹脂を乾燥固形分量で0.1gから5gの範囲が好ましい。0.5gから3gの範囲とすることにより、亀裂抑制の効果とインクジェット記録シートのインク吸収性のバランスが良いため、特に好ましい。
【0015】
本発明の(メタ)アクリルアミド共重合体またはラクタム基を有する樹脂をカチオン性を有するように調製することにより、インクジェット記録シートのインク吸収性や発色性が向上し、好ましい。インクジェットプリンターで一般的に用いられている水性インクの染料分である水溶性直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン基、カルボキシル基、アミノ基などに対して、カチオン性基がそれらを捕獲する働きを有しており、発色性が向上していると考えられる。これにより印刷画像の耐水性向上も期待できる。インク吸収性が向上する機構に関しては明らかではないが、インクとの親和性が向上し、吸収速度が上がったためと推測される。
【0016】
本発明で(メタ)アクリルアミド共重合体またはラクタム基を有する樹脂にカチオン性を付与する方法としては、カチオン性モノマーを導入することにより達成される。カチオン性モノマーの例としてはメタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチルアミノエチルクロライド塩、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノアルキルアクリルアミドまたはそれらの4級塩などが挙げられる。
【0017】
本発明のインク受理層には、目的に応じて選択される顔料およびバインダーを含むことができる。顔料としては公知の白色顔料を1種以上用いることができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、気相法シリカ、アルミナ、気相法アルミナ、アルミナ水和物、水酸化アルミニウム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化マグネシウム等の白色無機顔料などが挙げられる。これらの中で合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、γ−アルミナ、擬ベーマイト型アルミナ水和物などが好ましく用いられる。
【0018】
バインダーとしては、酸化澱粉、エーテル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等のセルロース誘導体、カゼイン、ゼラチン、大豆蛋白、ポリビニルアルコール又はその誘導体、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテックス、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体等のアクリル系重合体等のアクリル系重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラテックス、或はこれら各種重合体のカルボキシル基等の官能基含有モノマーによる官能基変性重合体ラテックス、メラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水性接着剤、ポリメチルメタクリレート等のアクリル酸エステル、メタクリル酸エステルの重合体又は共重合体樹脂、ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、アルキッド樹脂等の合成樹脂系接着剤等を挙げることができる。
【0019】
さらに、インク受理層には添加剤として染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増強剤等を適宜配合することもできる。
【0020】
特に、水性インクの染料分である水溶性直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン基、カルボキシル基、アミノ基等と不溶な塩を形成するカチオン性染料定着剤を配合すると、インク受理層において染料が捕獲されるために発色性の向上し、また水に不溶な塩の形成により水の滴下や吸湿によるインクの流れだしや滲みだしを抑制するので好ましい。例としては、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアミンスルホン酸塩、ポリビニルアミン塩酸塩、キト酸酢酸塩などのカチオン性樹脂、例えばエピクロロヒドリン−ジメチルアミン付加重合物、ジメチルジアリルアンモニウムクロライド重合物など、またはカチオン性基を有するモノマーを含んだ重合体、例えばポリビニルアルコール−カチオンモノマー共重合体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0021】
本発明は支持体上に2層以上のインク受理層を同時塗工によって設けるものである。本発明で言う同時塗工とは、複数の層を支持体上に塗工、積層させ、一度に乾燥させることを指す。これには単独の塗工装置で一度に複数層を塗工する方法、複数の塗工装置を用いてウェットオンウェット塗工する方法の両方が含まれる。複数層を一度に塗工する方法の例としては、エクストルージョンホッパー型、スライドホッパー型塗工装置などを用いたカーテン塗工またはスロット塗工などが挙げられる。特に限定されないが、写真感光材料などに使用されている特公昭49−24133号公報に開示されたスライドホッパー型カーテン塗工装置を好ましく用いることができる。複数の塗工装置を用いる場合、各種ブレードコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、バーコーター、ロッドブレードコーター、カーテンコーター、ショートドウェルコーター、サイズプレス等の各種装置を組み合わせて使用できる。特に限定されないが、カーテンコーターを好ましく用いることができる。
【0022】
本発明の方法により製造したインクジェット記録シートに、カレンダ処理、キャスト処理などを行うことにより、良好なインク吸収性と光沢を併せ持つ優れたインクジェット光沢紙が得られる。写真調または印刷用アートコート紙調の風合いをもつためには、JIS−Z−8741による75度光沢値を40%とすることが必要であり、50%以上が好ましい。40%を下回る場合、光沢感が低く、好ましくない。
【0023】
光沢を付与する方法としてのキャスト処理法には、直接法、凝固法、再湿潤法(リウエット法)などがある。キャスト処理法とは塗工液を塗工し、その塗工面が湿潤状態にある間に加熱した鏡面ロールに接触、圧着、乾燥させ剥離し、塗工面に鏡面ロール表面のレプリカを形成させる方法である。直接法は、塗工液を塗工後、未乾燥の状態(湿潤状態)で加熱された鏡面ロールに圧接し乾燥する方法であり、凝固法は塗工液を塗工後、酸溶液、アルカリ溶液等により凝固させ、加熱された鏡面ロールに圧接する方法である。凝固法には、赤外線を塗工面に照射して表面を凝固させる熱凝固法も含まれる。再湿潤法は、塗工液を塗工、乾燥後、水を主体とする液にて塗工面を再湿潤させ、加熱された鏡面に圧接し乾燥する方法である。本発明ではいずれの方法も好ましく用いることができるが、特に再湿潤法が好ましく用いられる。
【0024】
光沢を有するインクジェット記録シートに関して、その光沢を有するインク受理層の最表層(光沢発現層と呼ぶ)としては、カレンダ処理や、キャスト処理による光沢発現適性に加え、インクの吸収性、発色性などの適性が必要とされる。これらの条件を満たすものとして、平均粒子径が1μm以下の無機粒子とバインダーからなる構成が好ましく用いられる。無機粒子としてはシリカ、アルミナなどのコロイド粒子を単独または2種類以上の粒子を組み合わせて用いることができる。特にカチオン性を有する粒子、すなわちカチオン変性コロイダルシリカ、アルミナ、アルミナ水和物などが好ましく用いられる。また、バインダーとしてはインク受理層のバインダーとして挙げた樹脂が好ましく用いられる。また、光沢発現層にもインク受理層と同様に各種添加剤を配合することができる。
【0025】
支持体に関しては、紙、合成紙、プラスチックフィルム、布などシート状のものであれば特に限定されない。ただしキャスト法を用いる場合は紙が好ましい。
【0026】
支持体として用いる紙としては、LBKP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RMP、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パルプ、DIP等の古紙パルプ、等の木材パルプと従来公知の顔料を主成分として、バインダー及びサイズ剤や定着剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等の各種装置で製造された原紙、更に原紙に、澱粉、ポリビニルアルコール等でのサイズプレスやアンカーコート層を設けた原紙や、それらの上にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャストコート紙等の塗工紙も含まれる。この様な原紙及び塗工紙に、そのまま本発明における塗層を設けても良いし、平坦化をコントロールする目的で、マシンカレンダー、TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置を使用しても良い。また、該支持体の坪量としては、通常40〜300g/m2であるが、特に制限されるものではない。
【0027】
【実施例】
以下に本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。また、実施例に於いて示す「部」及び「%」は特に明示しない限り質量部及び質量%を示す。
【0028】
「支持体」
LBKP(濾水度400mlcsf)80部とNBKP(濾水度450mlcsf)20部からなる木材パルプ100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カルシウム/タルクの比率が10/10/10の顔料25部、市販アルキルケテンダイマー0.10部、市販カチオン系ポリアクリルアミド0.03部、市販カチオン化澱粉0.80部、硫酸バンド0.40部を水中に含有する固形分濃度1%のスラリーを調製後、長網抄紙機を用いて坪量90g/m2で抄造し、「支持体」を作製した。
【0029】
「重合体1」
温度計、攪拌機、窒素導入管および還流冷却管を備えた1リッター4ツ口フラスコ内に、モノマーとして、N−イソプロピルアクリルアミドを50g、トリメチルアンモニウムプロピルアクリルアミドクロライドを50g導入し、溶媒として蒸留水200gおよびエタノール100gを加えて溶解し、50℃の水浴上で窒素雰囲気下攪拌した。これに0.9gのV−50(和光純薬製、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)ジハイドロクロライド)を添加することで重合を開始し、水浴上で4時間加熱攪拌を行った。得られた溶液の固形分が20%となるよう蒸留水を添加して調製し、「重合体1」溶液を得た。4級アンモニウム塩基を有するトリメチルアンモニウムプロピルアクリルアミドクロリドを導入することにより、「重合体1」はカチオン性を有している。
【0030】
「重合体2」
モノマーとしてN−イソプロピルアクリルアミドを50g、アクリルアミドを30g、アクリロイルモルフォリンを20gとした以外、「重合体1」溶液と同様にして「重合体2」溶液を得た。
【0031】
「重合体3」
モノマーとしてN,N−ジエチルアクリルアミドを50g、アクリルアミドを30g、アクリロイルモルフォリンを20gとした以外、「重合体1」溶液と同様にして「重合体3」溶液を得た。
【0032】
「重合体4」
モノマーとしてアクリルアミドを80g、アクリロイルモルフォリンを20gとした以外、「重合体1」溶液と同様にして「重合体4」溶液を得た。
【0033】
「重合体5」
モノマーとしてメタクリルアミドを80g、アクリロイルモルフォリンを20gとした以外、「重合体1」溶液と同様にして「重合体5」溶液を得た。
【0034】
「重合体6」
モノマーとしてN−ビニルピロリドンを50g、トリメチルアンモニウムプロピルアクリルアミドクロライドを50gとした以外、「重合体1」溶液と同様にして「重合体6」溶液を得た。
【0035】
「重合体7」
モノマーとして、2−ピロリドニルエチルビニルエーテルを50g、トリメチルアンモニウムプロピルアクリルアミドクロライドを50gとした以外、「重合体1」溶液と同様にして「重合体7」溶液を得た。
【0036】
「塗工液1」
下記の組成の混合液をホモミキサーで攪拌し、「塗工液1」を調製した。
【0037】
「塗工液2」
「重合体1」溶液50部の代わりに「重合体2」溶液50部とした以外、「塗工液1」と同様にして「塗工液2」を調製した。
【0038】
「塗工液3」
「重合体1」溶液50部の代わりに「重合体3」溶液50部とした以外、「塗工液1」と同様にして「塗工液3」を調製した。
【0039】
「塗工液4」
「重合体1」溶液50部の代わりに「重合体4」溶液50部とした以外、「塗工液1」と同様にして「塗工液4」を調製した。
【0040】
「塗工液5」
「重合体1」溶液50部の代わりに「重合体5」溶液50部とした以外、「塗工液1」と同様にして「塗工液5」を調製した。
【0041】
「塗工液6」
「重合体1」溶液50部の代わりに「重合体6」溶液40部とした以外、「塗工液1」と同様にして「塗工液6」を調製した。
【0042】
「塗工液7」
「重合体1」溶液50部の代わりに「重合体7」溶液40部とした以外、「塗工液1」と同様にして「塗工液7」を調製した。
【0043】
「塗工液8」
「重合体1」溶液50部の代わりに「ポリビニルピロリドン(K−90)10%水溶液」80部とした以外、「塗工液1」と同様にして「塗工液8」を調製した。
【0044】
「塗工液9」
「重合体1」溶液50部の代わりに「ポリビニルカプロラクタム40%エタノール溶液(ルビスコールPlus:BASF製)」20部とした以外、「塗工液1」と同様にして「塗工液9」を調製した。
【0045】
「塗工液10」
「重合体1」溶液50部を含まない以外、「塗工液1」と同様にして「塗工液10」を調製した。
【0046】
「塗工液11」
下記の組成の混合液をホモミキサーで攪拌し、「塗工液11」を調製した。
【0047】
「塗工液12」
「重合体1」溶液50部の代わりに「ポリビニルカプロラクタム40%エタノール溶液(ルビスコールPlus:BASF製)」20部とした以外、「塗工液11」と同様にして「塗工液12」を調製した。
【0048】
「塗工液13」
「重合体1」溶液50部を含まない以外、「塗工液11」と同様にして「塗工液13」を調製した。
【0049】
「塗工液14」
下記の組成の混合液をホモミキサーで攪拌し、「塗工液14」を調製した。
【0050】
「塗工液15」
下記の組成の混合液をホモミキサーで攪拌し、「塗工液15」を調製した。
【0051】
「塗工液16」
「重合体1」溶液50部の代わりに「ポリビニルカプロラクタム40%エタノール溶液(ルビスコールPlus:BASF製)」20部とした以外、「塗工液15」と同様にして「塗工液16」を調製した。
【0052】
「塗工液17」
「重合体1」溶液50部を含まない以外、「塗工液15」と同様にして「塗工液17」を調製した。
【0053】
次に上記の塗工液を用いたインクジェット記録シートの製造方法の実施例を示すが、いずれ例においても、塗工適性を付与する目的でアセチレンアルコール系の界面活性剤を塗工液100gに対して0.01〜0.2g添加した。
【0054】
実施例1
スライドホッパー型カーテン塗工装置を用いて、「支持体」上に支持体に近い方から「塗工液13」、「塗工液1」の順に乾燥後の塗工量がそれぞれ10g/m2、10g/m2となるよう同時塗工し、熱風乾燥させ実施例1のインクジェット記録シートを作製した。
【0055】
実施例2
「塗工液1」の代わりに「塗工液2」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例2のインクジェット記録シートを作製した。
【0056】
実施例3
「塗工液1」の代わりに「塗工液3」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例3のインクジェット記録シートを作製した。
【0057】
実施例4
「塗工液1」の代わりに「塗工液4」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例4のインクジェット記録シートを作製した。
【0058】
実施例5
「塗工液1」の代わりに「塗工液5」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例5のインクジェット記録シートを作製した。
【0059】
実施例6
「塗工液13」の代わりに「塗工液11」を、「塗工液1」の代わりに「塗工液10」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例6のインクジェット記録シートを作製した。
【0060】
実施例7
「塗工液13」の代わりに「塗工液11」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例7のインクジェット記録シートを作製した。
【0061】
実施例8
「塗工液1」の代わりに「塗工液6」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例8のインクジェット記録シートを作製した。
【0062】
実施例9
「塗工液1」の代わりに「塗工液7」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例9のインクジェット記録シートを作製した。
【0063】
実施例10
「塗工液1」の代わりに「塗工液8」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例10のインクジェット記録シートを作製した。
【0064】
実施例11
「塗工液1」の代わりに「塗工液9」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例11のインクジェット記録シートを作製した。
【0065】
実施例12
「塗工液13」の代わりに「塗工液12」を、「塗工液1」の代わりに「塗工液10」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例12のインクジェット記録シートを作製した。
【0066】
実施例13
「塗工液13」の代わりに「塗工液12」を、「塗工液1」の代わりに「塗工液9」を用いた以外、実施例1と同様にして実施例13のインクジェット記録シートを作製した。
【0067】
実施例14
スライドホッパー型カーテン塗工装置を用いて、「支持体」上に支持体に近い方から「塗工液10」、「塗工液15」の順に乾燥後の塗工量がそれぞれ10g/m2、5g/m2となるよう同時塗工し、熱風乾燥させた。そうして得られたシートをスーパーカレンダー装置を用いて線圧100kN/mでカレンダ処理し、実施例14のインクジェット記録シートを作製した。
【0068】
実施例15
カレンダ処理の代わりに、再湿潤法(鏡面ドラムに注水する方法で再湿潤させた。鏡面ドラム温度100℃、ニップ圧70kN/m)でキャスト処理を行った以外は実施例14と同様にして実施例15のインクジェット記録シートを作製した。
【0069】
実施例16
「塗工液10」の代わりに「塗工液1」を、「塗工液15」の代わりに「塗工液17」を用いた以外、実施例14と同様にして実施例16のインクジェット記録シートを作製した。
【0070】
実施例17
カレンダ処理の代わりに、再湿潤法(鏡面ドラムに注水する方法で再湿潤させた。鏡面ドラム温度100℃、ニップ圧70kN/m)でキャスト処理を行った以外は実施例16と同様にして実施例17のインクジェット記録シートを作製した。
【0071】
実施例18
「塗工液10」の代わりに「塗工液11」を、「塗工液15」の代わりに「塗工液17」を用いた以外、実施例14と同様にして実施例18のインクジェット記録シートを作製した。
【0072】
実施例19
カレンダ処理の代わりに、再湿潤法(鏡面ドラムに注水する方法で再湿潤させた。鏡面ドラム温度100℃、ニップ圧70kN/m)でキャスト処理を行った以外は実施例18と同様にして実施例19のインクジェット記録シートを作製した。
【0073】
実施例20
「塗工液10」の代わりに「塗工液14」を、「塗工液15」の代わりに「塗工液17」を用いた以外、実施例14と同様にして実施例20のインクジェット記録シートを作製した。
【0074】
実施例21
カレンダ処理の代わりに、再湿潤法(鏡面ドラムに注水する方法で再湿潤させた。鏡面ドラム温度100℃、ニップ圧70kN/m)でキャスト処理を行った以外は実施例20と同様にして実施例21のインクジェット記録シートを作製した。
【0075】
実施例22
「塗工液15」の代わりに「塗工液16」を用いた以外、実施例14と同様にして実施例22のインクジェット記録シートを作製した。
【0076】
実施例23
カレンダ処理の代わりに、再湿潤法(鏡面ドラムに注水する方法で再湿潤させた。鏡面ドラム温度100℃、ニップ圧70kN/m)でキャスト処理を行った以外は実施例22と同様にして実施例23のインクジェット記録シートを作製した。
【0077】
実施例24
「塗工液10」の代わりに「塗工液9」を、「塗工液15」の代わりに「塗工液17」を用いた以外、実施例14と同様にして実施例24のインクジェット記録シートを作製した。
【0078】
実施例25
カレンダ処理の代わりに、再湿潤法(鏡面ドラムに注水する方法で再湿潤させた。鏡面ドラム温度100℃、ニップ圧70kN/m)でキャスト処理を行った以外は実施例24と同様にして実施例25のインクジェット記録シートを作製した。
【0079】
比較例1
「塗工液1」の代わりに「塗工液10」を用いた以外、実施例1と同様にして比較例1のインクジェット記録シートを作製した。
【0080】
比較例2
「塗工液15」の代わりに「塗工液17」を用いた以外、実施例14と同様にして比較例2のインクジェット記録シートを作製した。
【0081】
比較例3
カレンダ処理の線圧を180kN/mとした以外は比較例2と同様にして比較例3のインクジェット記録シートを作製した。
【0082】
比較例4
カレンダ処理の代わりに、再湿潤法(鏡面ドラムに注水する方法で再湿潤させた。鏡面ドラム温度100℃、ニップ圧70kN/m)でキャスト処理を行った以外は比較例3と同様にして比較例4のインクジェット記録シートを作製した。
【0083】
比較例5
再湿潤法のニップ圧を150kN/mとした以外は比較例4と同様にして比較例5のインクジェット記録シートを作製した。
【0084】
比較例6
スライドホッパー型カーテン塗工装置を用いて、「支持体」上に「塗工液13」を乾燥後の塗工量が10g/m2となるよう塗工し、熱風乾燥させた。同装置を用いて、さらにその上に「塗工液1」を乾燥後の塗工量が10g/m2となるよう塗工し、熱風乾燥させ比較例6のインクジェット記録シートを作製した。
【0085】
比較例7
「塗工液1」の代わりに「塗工液9」を用いた以外、比較例6と同様にして比較例7のインクジェット記録シートを作製した。
【0086】
比較例8
スライドホッパー型カーテン塗工装置を用いて、「支持体」上に「塗工液10」を乾燥後の塗工量が10g/m2となるよう塗工し、熱風乾燥させた。同装置を用いて、さらにその上に「塗工液15」を乾燥後の塗工量が5g/m2となるよう塗工し、熱風乾燥させた。そうして得られたシートをスーパーカレンダー装置を用いて線圧100kN/mでカレンダ処理し、比較例8のインクジェット記録シートを作製した。
【0087】
比較例9
カレンダ処理の代わりに、再湿潤法(鏡面ドラムに注水する方法で再湿潤させた。鏡面ドラム温度100℃、ニップ圧70kN/m)でキャスト処理を行った以外は比較例8と同様にして比較例9のインクジェット記録シートを作製した。
【0088】
比較例10
「塗工液15」の代わりに「塗工液16」を用いた以外、比較例8と同様にして比較例10のインクジェット記録シートを作製した。
【0089】
比較例11
カレンダ処理の代わりに、再湿潤法(鏡面ドラムに注水する方法で再湿潤させた。鏡面ドラム温度100℃、ニップ圧70kN/m)でキャスト処理を行った以外は比較例10と同様にして比較例11のインクジェット記録シートを作製した。
【0090】
以上の実施例および比較例について、作製したインクジェット記録シートの品質に関する評価を行った。
【0091】
「面質」は作製したインクジェット記録シートの面質を目視で評価した。「◎」は著しく良好である。「○」は◎と比較すると若干ザラついた印象を与えるが良好である。「×」は熱風乾燥の際に亀裂が発生しており、インクジェット記録シートとして使用できない。
【0092】
「インク吸収性」は作製したインクジェット記録シートにセイコーエプソン(株)製「PM−900C(プリンタ設定:スーパーファイン用紙、きれい)」を用いて画像を印刷して行った。評価に用いた画像は黒、シアン、マゼンタ、イエロー、ブルー、レッド、グリーン各色ベタパッチおよびその中に白抜き文字を設けたパターンなどからなる。ベタ部分の均一性、隣り合ったベタパッチの境界部や白抜き文字の鮮鋭性などを目視で観察して評価した。「◎」は著しく良好である。「○」は◎と比較すると若干劣るが十分に良好である。「△」は実用上問題ないが○より劣る。「×」はインク吸収性が劣ることによるベタ部の不均一や白抜き文字のつぶれなどが観察され、好ましくない。「××」は著しくインク吸収性が悪く、さらに好ましくない。
【0093】
「75度鏡面光沢」はカレンダ処理またはキャスト処理による光沢付与処理を行ったものについて測定を行った。
【0094】
【表1】
【0095】
実施例1〜13のインクジェット記録シートは塗工面に亀裂の発生もほとんどなく、かつインク吸収性も非常に優れていた。実施例14〜25のインクジェット記録シートに関しても亀裂の無い面が得られ、優れたインク吸収性に加え、高い光沢値を有していた。
【0096】
比較例1〜5のインクジェット記録シートはいずれも乾燥時に大きな亀裂が発生した。また、亀裂の無い部分に関しても、実施例のインクジェット記録シートと比べてインク吸収性が劣っていた。光沢付与処理を行った比較例2および4の75度鏡面光沢に関しても、同様な処理を施した実施例に比べて大きく劣っていた。カレンダ条件およびキャスト条件を変更して光沢処理を行った比較例3および5に関しては、光沢値は高くなったものの、インク吸収性が著しく悪化した。
【0097】
逐次塗工法で作製した比較例6〜11に関しては、いずれも大きな亀裂は見られなかったが、インク吸収性が著しく悪化した。
【0098】
【発明の効果】
本発明によると、少なくとも2層のインク受理層を支持体上に設けるインクジェット記録シートの製造方法において、少なくとも一層のインク受理層が(メタ)アクリルアミド共重合体もしくはラクタム基を有する樹脂かんら選ばれる少なくとも一種を含むことにより、乾燥工程で塗工層に亀裂が発生せず良好な塗工面を有し、かつ良好なインク吸収性を有するインクジェット記録シートの製造方法を提供することができる。加えて、光沢付与処理により、インク吸収性を有しつつ高い光沢も併せ持ったインクジェット記録シートの製造方法を提供することができる。
Claims (8)
- 少なくとも2層のインク受理層を支持体上に設けるインクジェット記録シートの製造方法において、該インク受理層が同時塗工によって設け、熱風乾燥され、かつ該インク受理層が白色顔料とバインダー、少なくとも1層に(メタ)アクリルアミド共重合体もしくはラクタム基を有する樹脂から選ばれる少なくとも一種を含み、かつインク受理層塗工液100g中に、該共重合体もしくは該樹脂を乾燥固形分量で0.1gから5g配合することを特徴とするインクジェット記録シートの製造方法。
- 該(メタ)アクリルアミド共重合体がアルキルアクリルアミド共重合体であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録シートの製造方法。
- 該アルキルアクリルアミド共重合体がモノマーとしてN−イソプロピルアクリルアミドを用いた共重合体であることを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録シートの製造方法。
- 該ラクタム基を有する樹脂がN−ビニルラクタム共重合体であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録シートの製造方法。
- 該N−ビニルラクタム共重合体がポリビニルピロリドンまたはポリビニルカプロラクタムであることを特徴とする請求項4記載のインクジェット記録シートの製造方法。
- 該(メタ)アクリルアミド共重合体またはラクタム基を有する樹脂がカチオン性を有することを特徴とする請求項1〜5いずれか一項記載のインクジェット記録シートの製造方法。
- 最表層以外の少なくとも一層に平均粒子径が3μm以上の無機顔料を含有することを特徴とする請求項1〜6いずれか一項記載のインクジェット記録シートの製造方法。
- 光沢付与処理により、インク受理層表面のJIS−Z−8741による75度鏡面光沢が40%以上となることを特徴とする請求項1〜7いずれか一項記載のインクジェット記録シートの製造方法。
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