JP4028349B2 - 流体噴射式織機における緯糸把持装置 - Google Patents

流体噴射式織機における緯糸把持装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体噴射式織機における緯糸把持装置に関し、特に反緯入れ側に配置される緯糸把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
流体噴射式織機における緯糸把持装置として、特許文献1や特許文献2に記載の技術が知られている。
【0003】
特許文献1及び2に記載されている従来技術は、いずれも、緯糸を把持する一対の把持部材の一方が、回転軸を中心に角度的に回転する、いわゆる蝶番のような機構を有している。
【0004】
また、両従来技術においては、いずれも、緯入れ方向に見たときの、緯糸把持部の長さ寸法、特に把持可能な部分の長さ寸法が、筬の揺動範囲(筬の最前進位置と最後進位置との間)を超えている。
【0005】
【特許文献1】
特開平10−130999号公報
【特許文献2】
特開2000−199152号公報
【0006】
【解決しようとする課題】
そのような両従来技術においては、回転軸の軸線である支点軸線が筬の揺動範囲外にあるから、一対の把持部材の支点軸線から緯糸を把持する把持位置までが長い。このため、両従来技術では、把持部材の揺動範囲が小さいと、緯糸を把持部材間に受け入れることが難しくなり、把持部材の揺動範囲が大きいと、把持指令が出力されてから緯糸が実際に把持されるまでの時間差が大きく、緯糸把持装置の応答性が悪い。
【0007】
また、両従来技術では、一対の把持部材で緯糸を挟むにすぎないから、筬の揺動運動時、特に緯糸把持部より前方への筬の移動時に緯糸が把持部材から外れてしまう。
【0008】
本発明の目的は、把持指令に対する応答性が高く、緯糸を確実に把持することにある。
【0009】
【解決手段、作用、効果】
本発明に係る緯糸把持装置は、流体噴射式織機の筬スレーと異なる部材に取り付けられる緯糸把持装置であって、筬と共に移動する緯糸を受け入れて把持すべく上下方向で対向する緯糸把持部を前記筬の最前進位置と最後進位置との間に有し、前記緯糸把持部が前記筬の揺動軌跡の長さ寸法より短い経糸の移動方向における長さ寸法を有する一対の把持部材であってこれらが接離する方向に駆動装置により選択的に及び相対的に移動される一対の把持部材と、前記緯糸把持部に受け入れた緯糸を係止して両把持部材に対し位置決める係止部材と、前記緯糸の飛走方向における前記緯糸把持部の近傍に配置された緯糸絡み防止部材であってその上下方向における下端が下側の把持部材よりも下方に位置する緯糸絡み防止部材と、筬打ち後の筬の後退開始後であって次の緯糸到達前に、緯糸を一対の把持部材から除去すべく前記一対の把持部材に向けて圧力流体を噴射するブローノズルとを含む。
【0010】
把持部材の経糸の移動方向における長さ寸法が前記筬の移動軌跡の長さ寸法より短いので直線移動や角度的に回転移動の場合でも、把持指令が出力されてから緯糸が実際に把持されるまでの時間差が小さくなり応答性が向上する。
【0011】
また、把持部材は、経糸開口に緯入れされた緯糸の反緯入れ側の端部を筬の前進にともなって緯糸把持部に受け入れ、駆動装置により直線移動されて緯糸を把持する。両把持部材が直線的に移動されて緯糸を把持する緯糸把持装置の場合、両把持部材が角度的に回転されて緯糸を把持する装置に比べ、把持部材の移動範囲が小さくても、緯糸を緯糸把持部に確実に受け入れることができる。このため、把持指令が出力されてから緯糸が実際に把持されるまでの時間差が小さくなり、応答性が向上する。
【0012】
緯入れ後の緯糸の張力は、通常、反緯入れ側ほど小さくなり、緯糸はそのまま筬打ちされて布欠点となる。しかし、緯糸把持部が筬の揺動範囲内に位置していると、両把持部材が直線移動されることと相まって、緯入れ直後の伸びている緯糸を瞬時に把持し、その緯糸の張力を維持することができる。このため、緯糸が把持部材に把持された後に、筬がさらに前進されることにより、緯糸の反緯入れ側の部分が伸張されて筬打ちされる。その結果、緯糸の両端部の張力が同じになり、布欠点の発生が防止される。
【0013】
緯糸把持部に受け入れた緯糸は、係止部材に係止されて、両把持部材に対して位置決めされる。このため、緯糸は把持部材に確実に把持されて、筬の前進にともなう把持部材からの緯糸の抜け出しが防止される。
【0014】
また、このとき、緯糸に一定の張力を付与させることができ、さらに係止部材の位置を前後に調整することで、付与する張力を調整することができる。
【0015】
経糸の移動方向における前記緯糸把持部の長さ寸法は、前記筬の揺動軌跡の長さ寸法より小さくすることができる。そのようにすれば、把持部材を小さくして、応答性をより向上させることができる。
【0016】
前記緯糸把持部は、前記緯糸の飛走方向から見て、前記最前進位置及び前記最後進位置における前記筬の緯糸飛走路を結んだ緯糸揺動軌跡の高さ位置とされていてもよい。そのようにすれば、緯糸を、より確実に緯糸把持部に受け入れて、より確実に把持することができる。
【0017】
前記駆動装置は、前記一対の把持部材をこれらが相寄る方向及び相離れる方向のいずれか一方に相対的に移動させる駆動源と、前記一対の把持部材をこれらが相寄る方向及び相離れる方向の他方に相対的に移動させるばねとを含む。さらに、該ばねの付勢力を調整する調整手段とを含むことができる。そのようにすれば、ばねの付勢力を調整することにより、把持力を適切な値にすることができるから、緯糸への過剰な張力の付与を防止することができる。また、ばねを取り替えることによって付勢力を調整してもよい。
【0018】
本発明に係る緯糸把持装置は、緯糸を一対の把持部材から除去すべく前記一対の把持部材に向けて圧力流体を噴射するブローノズルを含む。このため、本発明によれば、緯糸をブローノズルから噴射される圧力流体により、把持部材から確実に排出することができるから、緯糸把持装置への緯糸の絡み付きを防止することができる。
【0019】
緯糸絡み防止部材が前記緯糸の飛走方向における前記緯糸把持部の近傍に配置されていると、緯糸把持部への緯糸のガイド口が緯糸絡み防止部材により形成されるから、筬の揺動運動時に緯糸を把持部材に確実に導くことができ、把持部材への緯糸の絡み付きが防止される。また、緯糸絡み防止部材を把持部材の反緯糸導入側近傍に配置しても、把持部材への緯糸の絡み付きが防止される。
【0020】
前記緯糸絡み防止部材は、前記ブローノズルの噴射口の両側に対向して配置された板状部材としてもよい。そのようにすれば、ブローノズルから噴射される圧力流体の噴射拡散が緯糸絡み防止部材により規制されるから、ブローノズルの圧力流体が低圧であっても、圧力流体が緯糸を吹き飛ばすに十分な強い状態で緯糸に作用し、ブローノズルの流体圧縮装置を小型化することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1から図4を参照するに、緯糸把持装置10は、空気噴射式織機の反緯入れ側に配置されており、また緯入れされて筬12により織前に向けて前進される緯糸80(図4参照)の把持に用いられる。
【0022】
緯糸把持装置10は、緯入れされた緯糸80を筬打ちする筬12よりも反緯入側に配置されており、また支持アーム14により、筬スレー(図示せず)と異なる部材、例えばテンプル16を回転可能に支持するテンプルベース18に取り外し可能に組み付けられている。しかし、製織や緯糸把持の妨げとならないならば、緯糸把持装置10の組み付け位置や組み付け状態は任意である。
【0023】
筬12は、織幅方向に間隔をおいた帯状の複数の筬羽20を有している。各筬羽20は、織前側に突出する凸部22を長手方向中央付近に有しており、また織前側に開口する凹部24を凸部22の中央に有している。筬12は、複数の筬羽20をその厚さ方向に隙間をおいて平行に並べて、複数の筬羽20の凹部24により形成される溝を緯糸80の飛走路としている。
【0024】
筬12は、コイル状に巻かれた細線26を筬羽20の各端部に配置しており、各筬羽20の端部を細線26の隣り合うターン部分に差し込んで、隣り合う筬羽20を所定の間隔に維持していると共に、上下の口金28により筬羽20の相対的変位を防止している。筬12は、下部の口金28により筬スレー(図示せず)に取り付けられている。
【0025】
緯糸把持装置10は、筬12の前進運動にともなって筬12と共に前進される緯糸80を駆動装置30に接離可能に選択的に移動される一対の把持部材32,34で把持し、また織幅方向(緯糸の飛走方向)における把持部材32,34の前後に配置された板状の一対の支持部材36を複数のねじ部材38で支持アーム14に組み付けている。
【0026】
両支持部材36は、逆L字状をしており、また把持部材32,34が織幅方向における両者の間に位置するように織幅方向(緯糸の飛走方向)に間隔をおいて上部において支持アーム14に取り外し可能に組み付けられており、さらにブラケット40を複数のねじ部材42により上部に取り外し可能に組み付けている。
【0027】
駆動装置30は、ソレノイド、モーター等の電動式アクチュエータを駆動源44として用いており、また駆動源44を、その可動ピン46が下方に突出する状態に、複数のねじ部材48によりブラケット40に取り外し可能に組み付けている。したがって、駆動源44、ひいては駆動装置30は、ブラケット40及び支持部材36、支持アーム14を介してテンプルベース18に位置調整可能に及び取り外し可能に堅固に組み付けられている。
【0028】
駆動源44として、コイルばねを内蔵している片励磁式のソレノイドを用いることができる。このソレノイドへの励磁指令(駆動指令)は、図示しない制御装置から図示しない駆動回路に供給される。これにより、その駆動回路から駆動源44に励磁電流(駆動電流)が供給されて、駆動源44が励磁(駆動)される。
【0029】
ソレノイドの可動ピン46は、ソレノイドの非励磁時(非駆動時)には、駆動源44の内蔵コイルばねにより下方へ付勢されており、ソレノイドの励磁時には、内蔵コイルばねの付勢力(ばね力)に抗して上方に吸引される。
【0030】
各支持部材36の下端部には、板状の緯糸絡み防止部材50が複数のねじ部材52により取り外し可能に取り付けられている。両緯糸絡み防止部材50は、織幅方向に見てL字状の形状を有しており。上端部において支持部材36に組み付けられている。
【0031】
両緯糸絡み防止部材50は、把持部材32,34を間にして織幅方向に間隔をおいており、また筬12と共に前進される緯糸80の先端部を受け入れるべく反織前側(経糸の移動方向における上流側)に開口するU字状のガイド口54を先端部に有している。ガイド口54より反織前側(先端側)の部分の上下の間隔は、筬12と共に前進される緯糸80の端部を確実に受け入れるように、反織前側ほど大きくされている。
【0032】
把持部材32は、反織前側に開口するコ字状又はU字状をしたブラケットの形を有しており、また支持部材36に移動不能に取り付けられて固定側把持部材として作用する。
【0033】
これに対し、把持部材34は、把持部材32を貫通して上下方向へ伸びる把持部材34とは別体の可動軸56の下端部に移動不能に取り付けられて、可動側把持部材として作用する。可動軸56は、上端面を可動ピン46の下端面に当接されている。把持部材34は、把持部材32の下方に間隔をおいている。なお、把持部材32,34はいずれか一方が可動してもよいし、両方とも可動してもよい。
【0034】
可動軸56は、筬12と共に前進される緯糸80が当接して、その緯糸80がさらに前進することを阻止する係止部材として作用する。可動軸56の軸線は、可動ピン46の軸線と一致している。
【0035】
緯糸把持部は、把持部材32の水平の下端面58と把持部材34の水平の上端面60とにより形成されており、また反織前側に開口している。緯糸把持部58,60の高さ位置はガイド口54の高さ位置とされている(図2参照)。
【0036】
緯糸把持部58,60よりも反織前側の箇所は、筬12と共に前進される緯糸の端部を確実に受け入れるように、上下の間隔が反織前側ほど大きい緯糸受け入れ口とされている。
【0037】
筬12の揺動方向における緯糸把持部58,60の長さ寸法(可動軸56の位置から緯糸把持部58,60の反織前側の先端部までの距離)Lは、経糸の移動方向における筬12の揺動軌跡(実際には、筬12の揺動にともなう緯糸飛走路の揺動軌跡)の長さ寸法(最前進位置と最後退位置との間の距離)よりも短い。
【0038】
把持部材34及び可動軸56のためのガイド軸62は、可動軸56と平行に上下方向へ伸びる状態に、把持部材32を上下移動不能に貫通している。
【0039】
把持部材32,34に緯糸把持力を付与する把持ばね64及び66は、図示の例では圧縮コイルばねであり、またそれぞれ、把持部材32により形成されるコ字状又はU字状の領域内にあって可動軸56及びガイド軸62の周りに配置されている。
【0040】
可動軸56とガイド軸62とは、ばね力調整部材68を上下方向に移動可能に貫通しており、ばね力調整部材68と調整ねじ70とにより連結されている。ばね力調整部材68は、把持ばね64及び66の付勢力を調整すべく、把持ばね64及び66より上方に配置されており、また調整ねじ70により可動軸56に取り付け位置を変更可能に組み付けられている。
【0041】
把持ばね64及び66は、ばね力調整部材68を常時上方に付勢している。しかし、把持ばね64及び66のばね力(付勢力)は、駆動源44の内蔵コイルばねのばね力より小さい。
【0042】
このため、駆動源44の非駆動時には、把持部材34は、内蔵コイルばねのばね力により下方に付勢されて、緯糸把持部60を緯糸把持部58から離されている。把持ばね64及び66のばね力(付勢力)は、可動軸56へのばね力調整部材68の組み付け位置を上下方向に変更することにより、変更することができる。
【0043】
緯糸を緯糸把持装置10から除去するブローノズル72は、圧縮空気のような圧力流体を噴射口74から反織前の方向に向けて緯糸把持部58,60に水平に噴出するように、両緯糸絡み防止部材50の間にあって緯糸把持部58,60の織前側に配置されている。ブローノズル72は、支持アーム14の上方を伸びているホース76に気密的に接続されている。
【0044】
緯入れされた緯糸80の端部を吸引するストレッチノズル78は、図4に示すように、緯糸80の端部を吸引する空気流を形成するように把持部材32,34の反緯入れ側に配置されている。緯糸80の高さ位置は、緯糸80の端部がストレッチノズル78に吸引されていることにより、ほぼ緯糸把持部58,60の高さ位置に維持される。
【0045】
以上の緯糸把持装置10は、以下のように動作する。
【0046】
先ず、駆動源44が駆動されない状態で、緯入れが開始される。駆動源44が駆動されていないと、可動ピン46は、駆動源44の内蔵コイルばねのばね力により、把持ばね64,66のばね力に抗して、可動軸56及び可動側把持部材34を押し下げており、これにより緯糸把持部58,60が緯糸80を受け入れるべく離間されている。
【0047】
次いで、ストレッチノズル78が駆動された状態で、筬12が図4の上方に示す最後退位置から図4の下方に示す最前進位置に向けて前進される。これにより、緯入れされた緯糸80は、反緯入れ側の先端部をストレッチノズル78に吸引されつつ、筬12と共に前進されて、緯糸把持部58,60の間に導入される。
【0048】
この際、緯糸80は、緯糸絡み防止部材50のガイド口54及び緯糸把持部58,60の各反織前側の箇所の上下間隔が反織前側の箇所ほど大きくなっているから、ガイド口54及び緯糸把持部58,60に確実に受け入れられる。しかし、緯糸80は、可動軸56に当接することにより、それ以上前進することを防止される。
【0049】
次いで、緯糸80が可動軸56に係止されてから駆動源44が駆動される。これにより、可動ピン46が上昇されるから、可動軸56及び緯糸把持部材34が把持ばね64,66のばね力により上昇されて、緯糸80が緯糸把持部58,60に把持される。このとき、緯糸80が可動軸56に当接しているから、緯糸80は、両把持部材32,34に対して位置決めされて、把持部材32,34に確実に把持される。
【0050】
駆動源44の駆動の開始タイミングは、緯入れタイミング、経糸開口運動のタイミング、筬打ち運動の開始タイミング等と共に、織機の主軸の回転角度を基に予め設定されている。
【0051】
緯糸把持装置10においては、緯糸80を把持するときの把持部材34の運動が直線運動であるから、把持部材が角度的に回転されて緯糸を把持する装置に比べ、把持部材34の移動範囲が小さくても、緯糸80を緯糸把持部58,60に確実に受け入れることができる。その結果、把持指令が出力されてから緯糸80が実際に把持されるまでの時間差が小さくなり、応答性が向上する。
【0052】
また、緯糸把持部58,60が緯糸の飛走方向から見て、筬12の最前進位置及び最後退位置における緯糸飛走路を結んだ緯糸揺動軌跡の高さ位置とされているから、緯糸80は、より確実に緯糸把持部に受け入れられて、より確実に把持される。
【0053】
次いで、筬12がさらに前進されて、緯糸80が織前に打ち付けられる。このような筬12のさらなる前進により、緯糸80にさらに張力が作用する。この際、緯糸80が把持部材32,34に確実に把持されているから、筬12の前進にともなう把持部材32,34からの緯糸80の抜け出しが防止される。
【0054】
また、把持部材34は把持ばね64,66により付勢力が調整されていることにより、緯糸80に一定の張力が付与される。
【0055】
また、緯糸80は、可動軸56に当接してそれ以上の前進を阻止された状態で、緯糸絡み防止部材50に当接することにより、緯糸把持部58,60近傍にから絡み付くことを防止される。
【0056】
さらに、緯糸把持部58,60が筬12の揺動範囲内に位置していることと、把持部材32,34が直線移動されることとから、緯入れ直後の伸びている緯糸80を瞬時に把持し、その緯糸80の張力を維持することができる。その結果、緯糸80が把持部材32,34に把持された後に、筬12がさらに前進されることにより、緯糸80の反緯入れ側の部分が伸張されて筬打ちされる。それにより、緯糸80の両端部の張力が同じになり、布欠点の発生が防止される。
【0057】
その後、駆動源44が停止されて、把持部材32,34による緯糸80の把持が解除され、筬12の後退が開始され、次の緯入れが開始される。このとき、筬の揺動運動により、緯糸80が把持部材32,34から除去され、次の緯糸到達前に、圧力流体がブローノズル72の噴射口74から緯糸把持部58,60に噴出される。
【0058】
噴射口74からの圧力流体は、緯糸把持部58,60に対し織前側から反織前側にほぼ水平に噴射されて、緯糸把持部58,60を通過する。これにより、緯糸把持部58,60や、両緯糸絡み防止部材50に絡まっている緯糸80及び塵などが緯糸把持装置10から除去される。
【0059】
また、噴射口74からの圧力流体の噴射拡散が噴射口74の両側に対向して配置された板状の緯糸絡み防止部材50により規制されるから、ブローノズル72の圧力流体が低圧であっても、圧力流体が緯糸80を吹き飛ばすに十分な強い状態で緯糸80に作用し、ブローノズル72の流体圧縮装置を小型化することができる。
【0060】
緯糸把持装置10によれば、駆動装置30が、把持部材32,34を相寄る方向及び相離れる方向のいずれか一方に相対的に直線移動させる駆動源44と、把持部材32,34を相寄る方向及び相離れる方向の他方に相対的に直線移動させるばね64,66と、ばね64,66の付勢力を調整するばね力調整部材68と、調整ねじ70とを含むから、ばね64,66の付勢力を調整することにより、緯糸把持力を適切な値にすることができ、その結果緯糸80への過剰な張力の付与を防止することができる。
【0061】
また、駆動源44を例えば筬の揺動範囲外であって緯糸把持装置10の前後に設け、可動ピン46を水平方向に移動させ、可動ピン46に当接されている可動軸56は、水平方向に移動し、可動軸56の水平運動を把持部材34の角度的回転運動に変換する機構を介して、把持部材34に接続されていてもよい。
【0062】
図5及び図6を参照するに、緯糸把持装置90は、棒状の緯糸絡み防止部材92を用いている点において、図1に示す緯糸把持装置10と相違する。緯糸絡み防止部材92は、緯糸80の飛走方向における緯糸把持部58,60の前後に、上下方向へ伸びる状態に配置されている。
【0063】
緯糸把持装置90は、緯糸把持部58,60及び緯糸絡み防止部材92を筬12とストレッチノズル78との間に配置している。緯糸把持装置90は、図1に示す緯糸把持装置10のように、図示しないブラケットを介して織機に取り付けられている。
【0064】
図5及び図6に示す例では、把持ばね64,66の一端部は、ブラケット94に取り付けられているが、緯糸把持装置10の把持ばね64,66のようにばね力を調整可能としてもよい。
【0065】
図6に示す例において、1点鎖線で示すように、緯糸絡み防止部材92を把持部材32,34の反緯糸導入側近傍に配置してもよい。そのようにしても、把持部材32,34への緯糸80の絡み付きが防止される。
【0066】
また、上記実施例において駆動する把持部材ではなく他方の把持部材に把持ばねを設けてもよい。
【0067】
駆動源44の駆動タイミング及びブローノズル72の噴射タイミングは図示しない操作パネル等からの指令により任意に制御可能である。
【0068】
本発明は、上記実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る緯糸把持装置の第1の実施例の側面図である。
【図2】図1に示す緯糸把持装置の拡大図である。
【図3】図1に示す緯糸把持装置の緯糸把持部近傍の拡大正面図である。
【図4】図1に示す緯糸把持装置の平面図である。
【図5】本発明に係る緯糸把持装置の第2の実施例の模式的な正面図である。
【図6】図5に示す緯糸把持装置の模式的な側面図である。
【符号の説明】
10,90 緯糸把持装置
12 筬
30 駆動装置
32,34 把持部材
44 駆動源
46 可動ピン
50,92 緯糸絡み防止部材
54 ガイド口
56 可動軸
58,60 緯糸把持部
62 ガイド軸
64,66 把持ばね
68 ばね力調整部材
70 調整ねじ
72 ブローノズル
74 ブローノズルの噴射口
78 ストレッチノズル
80 緯糸

Claims (2)

  1. 流体噴射式織機の筬スレーと異なる部材に取り付けられる緯糸把持装置であって、
    筬と共に移動する緯糸を受け入れて把持すべく上下方向で対向する緯糸把持部を前記筬の最前進位置と最後進位置との間に有し、前記緯糸把持部が前記筬の揺動軌跡の長さ寸法より短い経糸の移動方向における長さ寸法を有する一対の把持部材であってこれらが接離する方向に駆動装置により選択的に及び相対的に移動される一対の把持部材と、
    前記緯糸把持部に受け入れた緯糸を係止して両把持部材に対し位置決める係止部材と、
    前記緯糸の飛走方向における前記緯糸把持部の近傍に配置された緯糸絡み防止部材であってその上下方向における下端が下側の把持部材よりも下方に位置する緯糸絡み防止部材と、
    筬打ち後の筬の後退開始後であって次の緯糸到達前に、緯糸を一対の把持部材から除去すべく前記一対の把持部材に向けて圧力流体を噴射するブローノズルとを含む、流体噴射式織機における緯糸把持装置。
  2. 前記緯糸絡み防止部材は、前記緯糸把持部の反緯糸導入側近傍に配置されている、請求項1に記載の緯糸把持装置。
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