JP4023400B2 - 待ち合わせ場所算出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の移動体がグループ移動時の待ち合わせ場所を算出する待ち合わせ場所算出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平2002−139333号公報
出発地が異なる複数の移動体が同一の目的地へグループ移動時の待ち合わせ場所の算出方法としては、例えば特開2002−139333号公報に記載されているように、他車両から無線通信により取得した位置情報と自車両の位置情報をもとに、両車両が最短かつ同時間で到達できる時間的中心位置(中間位置)を算出することで、待ち合わせ場所を得る技術が知られている。この技術は、ナビゲーションシステムに利用されるもので、ここで目的地情報が入力された場合は、車両搭載のナビゲーションシステムが算出された待ち合わせ場所を経由地として経路誘導を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の従来技術では、待ち合わせ場所の算出に関して目的地の位置を考慮せず、単に両車両の現在位置の時間的中間位置を算出するために、目的地によっては遠回りをして走行しなくてはならない状況が発生してしまう問題がある。
例えば図13に示すように車両Bが目的地に近い位置関係において、上記従来の技術では、車両Aと車両Bの時間的中間位置であるC点を待ち合わせ場所として算出するため、車両Bは目的地に近いにも関わらずC点を経由して破線で示すように走行しなければならないから遠回りに走行することになる。
本発明は、上記従来の問題点に鑑み、複数の移動体がグループ移動時の待ち合わせ場所として最適な位置を演算できる待ち合わせ場所算出装置を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、地図情報を用いて複数の出発地から1つの目的地までの各々の経路を算出し、算出した各々の経路を経由して各出発地から目的地に移動体が移動する際の所要時間または移動距離を算出する。算出された各々の経路の所要時間または移動距離から所定時間または所定距離を差し引いた時間または距離で、各出発地から到達できる場所を待ち合わせ場所として算出し利用者に提示する。
この際、各々の経路を経由して各出発地から目的地に移動体が移動する際の所要時間または移動距離が所定閾値よりも短い場合は、目的地の付近で待ち合わせ場所が算出されるように所定時間または所定距離を設定して、各出発地から待ち合わせ場所を経由して目的地に向かう際の移動経路が遠回りにならないようにした。
【0005】
【発明の効果】
本発明によれば、各出発地から目的地までの各々の経路を算出し、その経路を移動する場合の所要時間または移動距離から所定時間または所定距離を差し引いた時間または距離で、各出発地から到達できる場所を待ち合わせ場所として算出する。この際、各々の経路を経由して各出発地から目的地に移動体が移動する際の所要時間または移動距離が所定閾値よりも短い場合は待ち合わせ場所が目的地の付近に提示されて、各出発地から待ち合わせ場所を経由して目的地に向かう際の移動経路が遠回りにならないようにしたので、目的地の位置を考慮し、出発地と目的地間の距離に対応して待ち合わせ場所の算出が可能になる。これによって、例えば目的地の付近で待ち合わせ場所を算出するようにすれば、図13に示すような目的地の近くに出発地がある位置関係でも、従来のように遠回りをして移動することがなく、待ち合わせ場所として最適な位置を得ることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を実施例により説明する。
本実施例では、車載機を搭載した自車両と他車両の間で行われる待ち合わせ場所の選定について説明する。
図1は、車載機の構成を示す図である。
図中のデータ入力部101は、タッチパネルやリモコン、スイッチなどを利用して、目的地情報や出発予定時刻情報などの入力を行うインタフェースである。位置検出部102は、ジャイロ、GPS(Global Positioning System)などを用いて自車両の現在位置を検出する。
【0007】
交通情報取得部103は、外部から走行経路の渋滞や通行止め等の交通情報を取得する。
地図データベース(地図DB)104には、地図情報が格納される。地図情報には、例えばコンビニエンスストア、ファミリーレストラン、高速道路のサービスエリア、パーキングエリア等、駐停車可能なランドマークの情報が含まれる。経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、例えば入力された目的地情報と自車両、他車両の位置情報などによって、待ち合わせ場所の算出や算出された待ち合わせ場所を経由地とした走行経路の演算を行う。
【0008】
データ生成部106は、経路計算・待ち合わせ場所検出部105で算出された情報を画像データとして生成する。
表示部107は、データ生成部106で生成された画像データを画像として提示する。
データ送受信部108は、通信機とのインタフェースであり、待ち合わせ場所に関する情報の他車両への送信や他車両からの信号の受信を行う。通信機としては、携帯電話を外部接続してもよく、内蔵通信モジュールを内蔵としても構わない。
上記の車載機は、それぞれの車両に搭載され、各車両のグループ移動時の待ち合わせ場所の決定に用いられる。
【0009】
図2、図3は、上記車載機における待ち合わせ場所を選定するときの動作を示すフローチャートである。
まず、ステップ200において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105が、データ入力部101からドライバが入力した目的地情報を取得する。
ステップ210において、データ送受信部108を介して他車両と通信を行うことによって他車両の現在位置情報を取得する。
【0010】
ステップ220において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、位置検出部102によって検出した自車両の現在位置から目的地までの所要時間taを計算する。
ステップ230において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、他車両の現在位置から目的地までの所要時間tbを計算する。
所要時間ta、tbの計算は、地図データベース104に格納された道路情報を用いて、交通情報取得部103が取得した外部からの交通情報を考慮して演算される。
【0011】
ステップ240において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、自車両の所要時間taまたは他車両の所要時間tbから、所定時間を差し引いて、各車両が到達できる場所を演算して待ち合わせ場所候補とする。ここで所定時間を変更して、待ち合わせ場所候補を複数算出するようになっている。算出の詳細については後述する。
ステップ250において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、算出された各々の待ち合わせ場所候補について、他車両と合流後、目的地まで共に走行する距離を計算する。なお、他車両と合流後、目的地までの走行時間は、各々の待ち合わせ場所候補を算出するときの所定時間となる。合流後、目的地までの走行する距離は、走行時間によって計算される。
【0012】
ステップ260において、データ生成部106は、算出された複数の待ち合わせ場所候補とその各々について両車両が合流後、目的地まで共に走行する際の走行時間と距離の情報を併せて画像データを生成し、表示部107に画像表示してドライバに提示する。表示される画像には、待ち合わせ場所を選択するようドライバに指示するメッセージが含まれている。
【0013】
ステップ270において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、データ入力部101からドライバが選択した待ち合わせ場所の選択情報を取得する。
ステップ280において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、選択された待ち合わせ場所に基づき、より詳細な待ち合わせ場所として、その付近の駐停車可能なランドマークを地図データベース104から複数抽出する。
ステップ290において、データ生成部106が、抽出された複数のランドマーク情報を地図情報と併せて画像データを生成し、表示部107に画像表示してドライバに提示する。ここでも、待ち合わせ場所としてのランドマークを選択するようドライバに指示するメッセージが表示される。
【0013】
ステップ300において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、データ入力部101から、ドライバが選択したランドマークの選択情報を取得する。
ステップ310において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、自車両の現在位置からドライバが選択したランドマークまでの経路と、それに到達するのにかかる所要時間ta(n)を算出し、データ生成部106と表示部107によって、その情報を画像表示しドライバに提示する。
ランドマークまでの所要時間ta(n)が算出されると、ドライバは目的地への到着時刻に合わせて出発予定時刻を計算することができる。出発予定時刻はデータ入力部101によって入力される。
【0014】
ステップ320において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、データ入力部101からドライバが入力した出発予定時刻toを取得する。
ステップ330において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、先に受信した他車両の現在位置情報より、他車両が詳細な待ち合わせ場所として選択されたランドマークまで走行する所要時間tb(n)を計算する。
【0015】
ステップ340において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、算出した他車両の所要時間tb(n)と自車両の出発予定時刻toより、同じ時刻にランドマークに到着するよう、他車両の出発予定時刻to’を算出する。
ステップ350において、データ送受信部108は、詳細な待ち合わせ場所としてのランドマーク情報と他車両の出発予定時刻情報to’を、他車両に対して送信する。
【0016】
送信された情報を受信した他車両では、送信されたランドマーク情報と、出発予定時刻を画像表示してドライバに提示する。そして、同意をした場合、他車両から確認信号が送信される。
ステップ360において、経路計算・待ち合わせ場所検出部105は、他車両から確認信号の受信を確認することにより、待ち合わせ場所の設定が完了する。
もしここで、所定の時間内に、他車両からの確認信号の受信を確認できなかった場合、ステップ260に戻り、上記算出された複数の待ち合わせ場所候補が再提示され、ドライバによる待ち合わせ場所選定作業をやり直すこととなる。
以上、詳細な待ち合わせ場所としてのランドマーク選定までの流れを説明した。次に、ランドマークを選択するための複数の待ち合わせ場所候補の算出方法について説明する。
【0017】
図4は、上記ステップ240における待ち合わせ場所候補算出の詳細を示すフローチャートである。
待ち合わせ場所候補の算出は、自車両または他車両の現在位置から目的地までの所要時間ta、tbの長短によって異なる方法で行われる。
まず、ステップ500において、自車両から目的地までの所要時間taまたは他車両から目的地までの所要時間tbと閾値t’とを比較して、所要時間taまたは所要時間tbが閾値t’以下か否かの判定を行う。
【0018】
例えば図5に示すように、目的地までの車両Aの所要時間ta=80分、車両Bの所要時間tb=70分である場合に、閾値t’を例えば90分とすると、短時間モードとなる。
ただし、目的地までの両車両の所要時間tに差異がある場合は、tの小さい方を用いて閾値t’と比較することになる。
【0019】
短時間モードでは、ステップ510において、車両Aが時間(ta−nx)、車両Bが時間(tb−nx)かけて到達する位置分布のうち距離的に最も目的地に近い地点を演算して待ち合わせ場所候補とする。
なお、ここでxは所定の時間である。また、nは自然数であり、短時間モードの場合、nを1から、算出したい待ち合わせ場所候補数まで増加させることによって複数の待ち合わせ場所候補の算出を行う。
なお、図5では、x=10分、n=1〜4として、車両Aが時間(80−1×10)=70分、車両Bが時間(70−1×10)=60分かけて到達する地点から、車両Aが時間(80−4×10)=40分、車両Bが時間(70−4×10)=30分かけて到達する地点までの4地点を待ち合わせ場所候補として算出している。
【0020】
図6は、車両Aと車両Bの両車両が到達する位置分布の中で、待ち合わせ場所候補として3つを算出した場合の概念図である。
ここで、nをパラメータに目的地にもっとも近い地点で、待ち合わせ場所が算出されている。
n=1〜3として、車両Aと車両Bのそれぞれ時間(ta−nx)、時間((tb−nx)かけて到達する位置分布A点、B点、C点のうち、最も目的地に近いC点(n=1)を待ち合わせ場所候補として決定すると、両車両ともに、遠回りせずに目的地にグループ走行ができる。
【0021】
一方、図4のフローチャートに戻って、例えば図7に示すように目的地までの車両Aの所要時間ta=240分、車両Bの所要時間tb=180分である場合には、その両方が閾値t’=90(分)より大きいため、長時間モードとなる。
長時間モードでは、ステップ520において、地図データベース104を検索して、車両Aと車両Bが最短の時間で同時に到達できる時間的な中間位置を算出し、中間位置までかかる時間tcを算出する。
【0022】
ステップ530において、車両Aが時間(ta−nx)、車両Bが時間(tb−nx)かけて到達する位置分布のうち最も時間的中間位置に近い地点を算出して待ち合わせ場所候補とする。
なお、長時間モ−ドの場合、(ta−nx)>tc及び(tb−nx)>tcを満たすnのうち、大きい値から算出したい待ち合わせ場所数分変化させることによって、複数の待ち合わせ場所候補を算出している。
【0023】
図7においては、x=10分、nの最大値は11であり4地点を算出することからn=11〜8となる。よって、車両Aが時間(240−11×10)=130分、車両Bが(180−11×10)=70分、かけて到達する地点から、車両Aが時間(240−8×10)=160分、車両Bが時間(180−8×10)=100分、かけて到達する地点までの4地点を待ち合わせ候補として算出する。
【0024】
このように目的地まで長い時間がかかる場合は、目的地の付近よりも、両車両の中間位置付近で待ち合わせ場所を選定することによって、遠回りをせずに移動できるとともに、高速道路の使用、もしくはドライバーの一緒に走行したいという要望をかなうことができる。
【0025】
次に、車載機がドライバに提示する画像について説明する。
図8は、表示部107がドライバに待ち合わせ場所候補を提示する場合のイメージ図で、図2のステップ260において提示される。
701は、自車両の現在位置を示すアイコンである。
702は、待ち合わせを行う他車両の現在位置を示すアイコンである。
703は、両車両が合流後に向かう目的地を示すアイコンである。
704は、算出された待ち合わせ場所候補を示すアイコンであり、待ち合わせ場所候補としては、短時間モードで目的地付近の3地点が算出されている。
705は、各待ち合わせ場所候補に関して、地名、合流後共に走行する時間、距離を示すメッセージである。
706は、ドライバに選択を指示するメッセージであり、ここでは、提示された3地点の待ち合わせ場所候補から1地点を選ぶようにしている。
【0026】
図9は、表示部107が詳細な待ち合わせ場所であるランドマークを提示する場合のイメージ図で、図2のステップ290で提示される。
801は、ステップ270で、すなわち図8の画面で、ドライバが選択した待ち合わせ場所に関する情報である。なおここでは、目的地703に最も近いところの待ち合わせ場所「北久里浜付近」が選択されている。
802は、待ち合わせが可能なランドマークを示すアイコンである。これは、選択された待ち合わせ場所に関して地図データベース104から、より確実な待ち合わせ場所として抽出された情報である。
803は、抽出されたランドマークの情報であり、ここで、ファミリーレストラン、コンビニエンスストア、駅等が示される。
804は、ドライバに選択を指示するメッセージである。ここでは、提示された4地点のランドマークから1地点を選ぶようにしている。
【0027】
本実施例は、以上のように構成され、自車両と他車両の現在位置から目的地までの所要時間から所定時間を差し引いた時間で到達できる場所を待ち合わせ場所として検出する。すなわち、所要時間が短い場合、目的地の付近で待ち合わせ場所を検出し、所要時間が長い場合には、両車両の時間的な中間位置の付近で、待ち合わせ場所を検出する。
【0028】
これによって、目的地に近い車両がある場合は、目的地の付近で待ち合わせ場所が算出され、各車両が遠回りをせずに待ち合わせ場所で合流して目的地へ走行することができる。
また、両車両ともに目的地に遠い場合は、両車両の時間的中間位置付近で待ち合わせ場所が算出されるから、遠回りをせずに一緒にグループ走行できる時間が長くなる効果が得られる。
【0029】
待ち合わせ場所の算出については、差し引く時間を変更し、待ち合わせ場所を複数検出し、ドライバによって選択可能となっているため様々な目的に応じた待ち合わせ場所を自由に選択できる。
そして選択された待ち合わせ場所について、より詳細な待ち合わせ場所として駐車可能なランドマークを検索するとともに、ランドマーク情報と他車両の出発時刻情報を他車両に通知することによって、両車両が待ち合わせ場所で同じ時刻に合流して目的地へ走行することができる。
【0030】
なお、図4のフローチャートの実行に当たって、時間モードの判断基準としては、上記提示したほかに少なくとも一方の車両の現在位置から目的地までの所要時間と、現在位置から両車両の時間的中間位置までの時間との比較によって行うこともできる。
また実施例においては中間位置として、時間的中間位置でなく、距離的中間位置を用いることもできる。
【0031】
実施例では、ステップ220、ステップ230が、経路長算出手段を構成している。
ステップ240、ステップ500、ステップ510、ステップ530が、待ち合わせ場所算出手段を構成している。
ステップ260、ステップ290、ステップ310が提示手段を構成している。
ステップ520が、中間位置演算手段を構成している。
【0032】
次に、変形例について説明する。
実施例では、待ち合わせ場所を算出するパラメータとして、両車両の現在位置から目的地までの所要時間を用いたが、変形例では所要時間の代わりに移動距離を用いる。そのほかは、実施例と同様である。
なお、変形例では、図1に示す交通情報取得部103からの情報が不要となる。
【0033】
図10は、上記ステップ240における移動距離を用いた場合の待ち合わせ場所候補算出の詳細を示すフローチャートである。
まず、ステップ600において、自車両から目的地までの移動距離raまたは他車両から目的地までの移動距離rbと閾値r’とを比較して、移動距離raまたは移動距離rbが閾値r’以下か否かの判定を行う。
【0034】
例えば図11に示すように、車両Aから目的地までの移動距離ra=120km、車両Bから目的地までの移動距離rb=90kmである場合に、閾値r’=100kmとすると、短距離モードとなる。
ただし、目的地までの両車両の移動距離rに差異がある場合は、rの小さい方を用いて閾値r’と比較することになる。
【0035】
短距離モードでは、ステップ610において、車両Aが距離(ra−ny)、車両Bが距離(rb−ny)走行して到達する位置分布のうち最も目的地に近い地点を演算し待ち合わせ場所とする。
なお、yは所定の距離である。また、nは自然数であり、短距離モードの場合、1から算出したい待ち合わせ場所数まで増加させて、複数の待ち合わせ場所候補を演算する。
【0036】
図11においては、y=10km、n=1〜4として、車両Aが距離(120−1×10)=110km、車両Bが距離(90−1×10)=80km走行して到達する地点から、車両Aが距離(120−4×10)=80km、車両Bが距離(90−4×10)=50km走行して到達する地点までの4地点を算出する。
【0037】
一方、例えば図12に示すように、目的地までの車両Aの移動距離ra=200km、車両Bの移動距離rb=150kmである場合には、その両方ともr’=100kmより大きいため、長距離モードとなる。
長距離モードでは、ステップ620において、地図データベース104を検索して、車両Aと車両Bが最短の時間で同時に到達できる距離的中間位置を算出し、中間位置までの距離rcを算出する。
【0038】
ステップ630において、車両Aが距離(ra−ny)、車両Bが距離(rb−ny)走行して到達する位置分布のうち最も中間位置に近い地点を算出し待ち合わせ場所とする。
なお、長距離モードの場合、(ra−ny)>rc及び(rb−ny)>rcを満たすnのうち、大きい値から算出したい待ち合わせ場所数分変化させて待ち合わせ場所候補を算出する。
【0039】
図12においては、y=10km、nの最大値は11であり4地点を算出することからn=11〜8となる。よって、車両Aが距離(200−11×10)=90km、車両Bが距離(150−11×10)=40km走行して到達する地点から、車両Aが距離(200−8×10)=120km、車両Bが距離(150−8×10)=70km走行して到達する地点までの4地点を待ち合わせ候補として算出する。
【0040】
以上説明したように、変形例によっても実施例と同様に、予定移動距離が短い場合、目的地の付近で複数の待ち合わせ場所候補を算出するから、遠回りをしない待ち合わせ場所を選択可能になるとともに、様々の目的に応じて選択できる。
移動距離が長い場合は、車両Aと車両Bの距離的中間位置付近で、待ち合わせ場所候補を算出するから両車両が一緒にグループ走行できる時間が長くなる効果が得られる。
【0041】
なお、変形例においては、上記の図10のフローチャートの実行に当たって、距離モードの判断基準としては、上記提示したほかに少なくとも一方の車両の現在位置から目的地までの移動距離と、現在位置から両車両の中間位置までの距離との比較によって行うこともできる。
また変形例においては中間位置として、距離的中間位置でなく時間的中間位置を用いてもよい。
変形例では、ステップ600、ステップ610、ステップ630が、待ち合わせ場所算出手段を構成している。
ステップ620が、中間位置演算手段を構成している。
【図面の簡単な説明】
【図1】車載機の構成を示す図である。
【図2】車載機における待ち合わせ場所を選定するときの動作を示すフローチャートである。
【図3】車載機における待ち合わせ場所を選定するときの動作を示すフローチャートである。
【図4】待ち合わせ場所候補算出の詳細を示すフローチャートである。
【図5】短時間モードの場合の待ち合わせ場所の算出方法を示す概念図である。
【図6】両車両が到達する位置分布の中で、待ち合わせ場所候補として3つを算出した場合の概念図である。
【図7】長時間モードの場合の待ち合わせ場所の算出方法を示す概念図である。
【図8】複数の待ち合わせ場所候補を提示する場合のイメージ図である。
【図9】詳細な待ち合わせ場所であるランドマークを提示する場合のイメージ図である。
【図10】移動距離を用いた場合の待ち合わせ場所候補算出の詳細を示すフローチャートである。
【図11】短距離モードの場合の待ち合わせ場所の算出方法を示す概念図である。
【図12】長距離モードの場合の待ち合わせ場所の算出方法を示す概念図である。
【図13】従来例を示す図である。
【符号の説明】
101 データ入力部
102 位置検出部
103 交通情報取得部
104 地図データベース
105 経路計算・待ち合わせ場所検出部
106 データ生成部
107 表示部
108 データ送受信部

Claims (6)

  1. 地図情報を用いて複数の出発地から1つの目的地までの各々の経路を算出し、前記算出した各々の経路を経由して前記各出発地から目的地まで移動体が移動する際の所要時間または移動距離を算出する経路長算出手段と、
    前記算出された所要時間または移動距離から所定時間または所定距離を差し引いた時間または距離で、前記各出発地から到達できる場所を待ち合わせ場所として算出する待ち合わせ場所算出手段と、
    前記算出された待ち合わせ場所に関する情報を提示する提示手段とを有し、
    前記待ち合わせ場所算出手段は、前記経路長算出手段が算出した各々の経路の所要時間または移動距離のうち少なくとも1つが、所定閾値よりも短い場合、前記目的地の付近で前記待ち合わせ場所が算出されるように前記所定時間または所定距離を設定して、各出発地から待ち合わせ場所を経由して目的地に向かう際の移動経路が遠回りにならないようにした
    ことを特徴とする待ち合わせ場所算出装置。
  2. 前記出発地を2つとし、
    地図情報を用いて前記2つの出発地間の時間的または距離的な中間位置を演算する中間位置演算手段を設け、
    前記待ち合わせ場所算出手段は、前記経路長算出手段が算出した各々の経路の予定所要時間または移動距離が、所定の閾値よりも長い場合、前記中間位置の付近で前記待ち合わせ場所が算出されるように前記所定時間または所定距離を設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の待ち合わせ場所算出装置。
  3. 前記所定の閾値は、前記各出発地から、出発地間の時間的または距離的な中間位置までの時間または距離である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の待ち合わせ場所算出装置。
  4. 前記待ち合わせ場所算出手段は、前記所定時間または所定距離を変更して、前記出発地からそれぞれ時間または距離が異なる待ち合わせ場所候補を複数算出し、
    前記提示手段は、前記算出された各待ち合わせ場所候補に関する情報を提示し、提示された各待ち合わせ場所候補については、利用者が選択可能とした
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れか一項に記載の待ち合わせ場所算出装置。
  5. 前記待ち合わせ場所算出手段は、利用者によって選択された待ち合わせ場所に関して、地図情報を検索し待ち合わせに適したランドマークを複数抽出し、
    前記提示手段は、前記抽出された複数のランドマークに関する情報を提示し、提示された各ランドマークについては、利用者が選択可能とした
    ことを特徴とする請求項4に記載の待ち合わせ場所算出装置。
  6. 前記移動体が複数の車両であって、
    前記待ち合わせ場所算出装置は、ナビゲーションシステム、通信手段とともに車載機として各車両に搭載され、
    前記各車両が異なる出発地から1つの目的地にクループ移動時の待ち合わせ場所の算出において、
    前記待ち合わせ算出装置は、前記ナビゲーションシステムから自車両の位置情報を取得するとともに、前記通信手段を介して他車両から他車両の位置情報を取得し、取得した各車両の位置情報を出発地として複数の待ち合わせ場所候補を算出し、待ち合わせ場所候補の選択情報が入力されると、選択された待ち合わせ場所に関してより詳細な待ち合わせ場 所として複数のランドマークを抽出し、抽出された複数のランドマークについて選択情報および出発時刻情報が入力されると、他車両の出発時刻を演算し、前記選択されたランドマークに関する情報とともに、前記通信手段を介した他車両へ送信し、前記ナビゲーションシステムは、前記選択されたランドマークを経由地として出発地から目的地までの経路を演算して道案内を行う
    ことを特徴とする請求項5に記載の待ち合わせ場所算出装置。
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