JPH0757188A - 車載用ナビゲーション装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 目的地まで最短時間で到着できる駐車場につ
いての情報を提供する。 【構成】 目的地周辺の駐車場を検索し（Ｓ１３）、該
当する駐車場での待ち時間（Ｓ１４）、駐車場までの走
行時間（Ｓ１５）および駐車場から目的地までの所要時
間（Ｓ１６）を算出する。そして、これらの総和が最小
の駐車場を選択する（Ｓ１８）。従って、目的地まで最
短時間で到着できる駐車場を確実に選択することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両に搭載され、ドラ
イバーが必要とする駐車場情報を提供する車載用ナビゲ
ーション装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、ドライバーに必要な情報を提
供し、より快適な運転を行うために各種の装置が提案さ
れている。このような装置の１つとして、ナビゲーショ
ン装置があり、各種の車両に搭載されるようになってき
ている。このナビゲーション装置には、単に地図情報を
ディスプレイに表示する簡単なものから、地図上に自車
両の現在位置を表示するもの、さらには現在位置から目
的地までの最短経路を探索して地図上に表示すると共
に、走行中の現在位置と合わせて常時走行経路のガイド
を行うものまで各種のものがある。そして、このような
ナビゲーション装置を利用することによって、ドライバ
ーは、目的地までの経路を容易に認識できドライブにお
ける負担が低減される。

【０００３】また、目的地によっては、周辺の駐車場を
利用しなければならない場合も多い。このような場合に
は、ナビゲーション装置が駐車場についての情報を提供
することが望ましい。特開平４−１４２４２１号公報に
は、目的地周辺の駐車情報をを提供する車載用ナビゲー
ション装置が示されている。この装置では、目的地まで
の経路誘導中、目的地までの距離が１ｋｍ以下になった
場合に、予め記憶されている駐車場データから目的地ま
での距離を求めると共に、料金、車高制限等の情報を読
みだし、これら情報に基づいて優先順位を決定して駐車
場情報を表示する。また、駐車場の利用状態（満車／混
雑／空車）の情報を受信機で受信し、これを考慮して最
良の駐車場を決定することも示されている。このような
駐車場情報を利用することによって、駐車場の選択が容
易になる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
は、目的地を起点として、所定距離内の駐車場を探索
し、目的地までの距離が最短のものの優先度を高く設定
しており、現在地から駐車場までのドライブ時間を考慮
していない。そこで、現在地と目的地までの間にある駐
車場と、目的地の先にある駐車場を比較し、目的地の先
にある駐車場の方が目的地に近かった場合には目的地の
先にある駐車場が選択されてしまい、目的地までの所要
時間がかえって長くなってしまうという問題点があっ
た。また、駐車場から目的地までの徒歩時間によって
は、目的地に最も速く到達できる駐車場が選択されると
は限らないという問題点があった。さらに、上記従来例
では、駐車場が満車の場合には、その駐車場を選択しな
いことになっており、駐車場入庫待ち時間を考慮した駐
車場の選択が行えないという問題点があった。

【０００５】本発明は、上記問題点を解決することを課
題としてなされたものであり、目的地まで最短時間で到
達できる駐車場の選択が行える車載用ナビゲーション装
置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題が解決するための手段】本発明は、地図情報に基
づいて目的地周辺の駐車場を探索して探索された駐車場
についての情報を表示する車載用ナビゲーション装置に
おいて、現在地から駐車場までの所要時間を求める第１
の所要時間算出手段と、駐車場から目的地までの所要時
間を求める第２の所要時間算出手段と、上記第１および
第２の所要時間算出手段によって得られた所要時間の総
和に基づき駐車場を決定する駐車場決定手段とを有する
ことを特徴とする。

【０００７】また、上記第２の所要時間算出手段は駐車
場から目的地までの直線距離に基づいて所要時間を算出
することを特徴とする。

【０００８】さらに、本発明は、地図情報に基づいて目
的地周辺の駐車場を探索して探索された駐車場について
の情報を表示する車載用ナビゲーション装置において、
現在地から駐車場までの所要時間を求める所要時間算出
手段と、駐車場についての情報を受信する駐車場情報受
信手段と、受信した駐車場情報により入庫待ち時間を求
める入庫待ち時間決定手段と、上記駐車場までの所要時
間および入庫待ち時間の総和に基づき駐車場を決定する
駐車場決定手段とを有することを特徴とする。

【０００９】

【作用】本発明においては、第１所要時間算出手段によ
り、現在地から駐車場までの所要時間を求め、第２所要
時間算出手段により駐車場から目的地までの所要時間を
求める。そして、両所要時間算出手段によって算出され
た所要時間を加算することによって現在地から駐車場を
経由して目的地に至るトータルの時間を算出することが
できる。従って、このトータルの時間を基に駐車場を選
択することによって、目的地まで最短時間で到着できる
駐車場を選択して、目的地までの最短時間の経路誘導を
行うことができる。

【００１０】また、地図データは車両に提供することを
目的として作成されたものであり、駐車場から目的地間
での徒歩所要時間の計算には向かない場合があるが、駐
車場から目的地までの直線距離に基づいて徒歩時間を計
算することにより、比較的正確な徒歩所要時間を算出す
ることができる。

【００１１】さらに、駐車場の入庫待ち時間を考慮する
ことによって、目的地に最も早く到達できる経路誘導を
より正確に行うことができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図１は実施例の情報システムの特に車両
に搭載される装置の構成ブロック図である。ＧＰＳナビ
ゲーションシステムを構成するＧＰＳ用アンテナ１０、
ＧＰＳレシーバ１２、車速センサ１４、車輪速センサ１
６、地磁気センサ１８の各種センサと制御部としてのＥ
ＣＵ２０が備えられている。ＧＰＳレシーバ１２ではＧ
ＰＳアンテナ１０を介して衛星軌道上の測地衛星からの
電波を受信する。この受信電波を基に、ＥＣＵ２０にて
自車両の現在位置の緯度経度が算出される。さらに、そ
の他のセンサ（車速センサ１４、車輪速センサ１６、地
磁気センサ１８）で、衛星からの電波が受信できなくと
も自車両の位置を算出することが可能である。たとえ
ば、車輪速センサ１６により、自車両が単位時間にどの
くらい移動したか算出され、また車輪速センサ１６と地
磁気センサ１８により自車両がどのくらい進行方向を変
化させたかが算出できる。この進行方向の変化量の検出
は、ジャイロシステムによっておこなってもよい。そし
て、これらのセンサにより検出された相対移動量と、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ２２に記憶された地図情報とを対応させ、地
図上での自車両の位置がＥＣＵ２０により算出される。
この地図情報と自車両の位置をディスプレイ２４に重畳
表示させ、ドライバー等のユーザに報知する。また、検
出された自車両の位置と地図情報の対比が常に行なわれ
（マップマッチング）、地図上の位置が妥当な位置かが
判断される。たとえば、現在走行している場所には道路
が全くなく自車両の走行軌跡と平行に道路があった場合
などは、自車両位置をシフトさせ、現在位置が道路上に
なるように補正される。また、交差点を右左折したとき
にもその交差点位置から補正が行われる。このような補
正によってＧＰＳなどの位置検出精度を補償する。

【００１３】さらに本実施例においては、外部情報の受
信手段としてＦＭ多重レシーバ２６およびビーコンレシ
ーバ２８が備られている。

【００１４】ＦＭ多重レシーバ２６はＦＭアンテナ３０
により受けたＦＭ波を受信し、この受信情報を一旦記憶
部２６ａに格納する。このＦＭ波の情報は、たとえば道
路の渋滞状況や規制情報などである。また、ビーコンレ
シーバ２８は道路側方に設けられたビーコンからの通信
をビーコンアンテナ３２により受信し、この受信情報を
一旦記憶部２８ａに格納する。例えば、マイクロ波ビー
コンでは、半径数十ｍの局所エリアに情報が送信され
る。これを利用して、特定の交差点の手前の所定の位置
たとえば２００ｍ手前にビーコンを設置して、この交差
点に特有の情報を送信する。交差点特有の情報とは、た
とえば従来から交差点手前に道路標識として表示されて
いる交差点の分岐方向別の行先表示や、さらに該当する
交差点から前記の表示された行先までの所要時間（旅行
時間）などである。これに対し、ＦＭ波は広域に情報を
送信するのに適しており、基地局から情報送信を行な
う。この情報内容は、たとえば首都高速道路全域の渋滞
情報や事故・落下物などによる規制情報、その他道路管
理者からのメッセージなどである。

【００１５】前述のようにＦＭ多重レシーバ２６やビー
コンレシーバ２８の各々の記憶部２６ａ，２８ａに格納
された情報は、表示指示がなされた後ディスプレイ２４
に表示される。この表示指示は、たとえば受信終了後ま
たはビーコン直下検出後になされる。また、受信から所
定距離走行後または所定時間経過後などとしてもよい。

【００１６】さらに、重要な情報をスピーカ３４により
音声にて報知し、ユーザがディスプレイ２４を見ていな
くても、確実に伝達できるように構成されている。

【００１７】また、入力部３６は、ユーザが各種の指示
を入力するためのものであり、ディスプレイ２４の表示
面にタッチスイッチを設け、ディスプレイ２４によりス
イッチの一部を兼用することが好適である。

【００１８】ここで、ディスプレイ２４における表示
は、ＥＣＵ２０からのデータによって行われるが、描画
データ処理部３８がＥＣＵ２０からの地図データ等をデ
ィスプレイと１対１で対応するデータとしてビデオＲＡ
Ｍ４０に書き込み、これがディスプレイ２４の走査に同
期して読み出されて表示される。

【００１９】ここで、本実施例においては、ＣＤ−ＲＯ
Ｍ２２において、駐車場についての情報を有している。
そこで、ＥＣＵ２０は必要に応じて、この駐車場情報を
読みだし、これをドライバーに提供する。さらに、ＦＭ
アンテナ３０において受信する情報の中には、駐車場の
空車台数、満車、満車の場合の待ち時間情報が含まれて
いる。そこで、ＥＣＵ２０は、これら情報に基づいて、
最適な駐車場を決定し、この駐車場についての情報を提
供する。なお、駐車場情報は、各駐車場が有線で所定の
情報管理者に提供したものを基地局を介して送信するこ
とによって伝達される。

【００２０】この駐車場情報提供の動作について、図２
のフローチャートに基づいて説明する。まず、ＥＣＵ２
０は、ＦＭ多重アンテナ３０において受信した渋滞情報
等の信号をＦＭ多重レシーバ２６を介し、取り込む（Ｓ
１１）。次に、目的地の位置を取り込み（Ｓ１２）、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ２２内の地図データからこの目的地位置を中
心として所定距離（例えば、５００ｍ）内の駐車場を検
索する（Ｓ１３）。

【００２１】そして、ＦＭ多重アンテナ３０において受
信した情報の中からＳ１２において検索された駐車場に
ついての待ち時間Ｔpi（例えば、図３に示す３つの駐車
場Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３における入庫待ち時間Ｔp1，Ｔp2，
Ｔp3）を取り込む（Ｓ１４）。次に、現在地から各駐車
場までの走行予想時間をＴxi（例えば、図３に示す３つ
の駐車場Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３までの所要時間Ｔx1，Ｔx2，
Ｔx3）を算出する（Ｓ１５）。さらに、各駐車場から目
的地まで歩いてかかる所要時間Ｔwi（例えば、図３に示
す３つの駐車場Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３から目的地までの徒歩
所要時間Ｔw1，Ｔw2，Ｔw3）を算出する（Ｓ１６）。こ
の徒歩による所要時間は、例えばダイクストラ法による
最短距離経路の道程距離を４ｋｍ／ｈで除算することに
よって、算出する（Ｓ１６）。そして、該当する駐車場
（例えば、図３の駐車場Ｐ１，Ｐ２，Ｐ３）のすべてに
ついて所要時間を計算したかを判定し（Ｓ１７）、すべ
てについての算出が終了していなかった場合には、Ｓ１
４に戻り、所要時間の算出を繰り返す。

【００２２】このようにして、すべての駐車場につい
て、駐車場における待ち時間Ｔpi、駐車場までの所要ド
ライブ時間Ｔxi、駐車場から目的地までの徒歩所要時間
Ｔwiが得られた場合には、Ｓ１７において、Ｙｅｓにな
り、各駐車場を利用した場合にの現在地から目的地まで
の所要時間を Ｔpi＋Ｔxi＋Ｔwi により算出し、この値の最も小さな駐車場を選択し、こ
の選択された駐車場までの経路をディスプレイ２４に表
示して経路誘導を行う。

【００２３】また、この表示において、「駐車場情報」
のキーを表示しておき、ドライバーがこのキーをタッチ
した場合に、図４に示すような詳細な駐車場情報を表示
できるようにするとよい。この場合、この駐車場情報
は、選択された駐車場のみではなく、他の駐車場につい
ての情報も提供する。例えば、「次候補」キーにタッチ
することによって所要時間が次の駐車場についての情報
を提供する。そして、各駐車場を利用した場合の所要時
間の内訳を見て、選択する駐車場を変更することもでき
る。

【００２４】以上のようにして、目的地まで最短時間で
行ける駐車場を選択して、ドライブの計画を立てること
ができ、好適な経路誘導を行うことができる。また、駐
車場の混雑度などは刻々変化するものであり、新しい情
報を得る度に計算をやり直し、他の駐車場の方が好まし
い駐車場になった場合には、このことをドライバーに知
らせるとよい。そして、ドライバーが駐車場変更の指示
をした場合には、利用する駐車場を変更して経路案内を
行うとよい。

【００２５】ここで、ＣＤ−ＲＯＭ２２内のデータを用
いる経路探索は、車両の走行のための道路を対象として
いる。このため、この手法による徒歩での所要時間は、
誤差が大きくなる場合がある。すなわち、車両用の地図
データにはない歩行者道路が存在する場合も多い。そこ
で、徒歩による所要時間は、駐車場から目的地までの直
線距離に基づいて算出することも好適である。特に、駐
車場から目的地間での直線距離と地図データから求めた
距離の差が大きい時には、歩行者用の道路が存在する場
合が多い。そこで、このような場合には直線距離に基づ
いて徒歩所要時間を算出すると良い。また、入庫待ち時
間としては駐車場内の移動時間も考慮して、駐車場に着
いてから実際に駐車できるまでの全時間を入庫待ち時間
としてもよい。

【００２６】また、駅等の利用確率の高い施設に近い駐
車場においては、その駐車場から駅等の施設までの徒歩
所要時間をデータとして記憶しておいたり、これを情報
として受信するようにしてもよい。さらに、デパート等
は専用の駐車場を有しており、その駐車場においては料
金的な特典があったり、送迎バスが用意されている場合
もある。そこで、このような情報を入手し、これをドラ
イバーに知らせるようにしておくことも好適である。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車載
用ナビゲーション装置によれば、駐車場を利用した目的
地までの所要時間を求めることできる。そこで、目的地
までの最短時間の経路誘導を行うことができる。また、
地図データは車両に提供することを目的として作成され
たものであり、駐車場から目的地間での徒歩所要時間の
計算には向かない場合があるが、駐車場から目的地まで
の直線距離に基づいて徒歩時間を計算することにより、
比較的正確な徒歩所要時間を算出することができる。さ
らに、駐車場の入庫待ち時間を考慮することによって、
目的地に最も早く到達できる経路誘導をより正確に行う
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例の全体構成を示すブロック図である。

【図２】実施例の動作を示すフローチャートである。

【図３】駐車場の表示を状態を示す説明図である。

【図４】駐車場の情報の表示状態を示す説明図である。

【符号の説明】 ２０ ＥＣＵ ２２ ＣＤ−ＲＯＭ ２６ ＦＭ多重レシーバ ３０ ＦＭアンテナ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 地図情報に基づいて目的地周辺の駐車場
   を探索して、探索された駐車場についての情報を表示す
   る車載用ナビゲーション装置において、 現在地から駐車場までの所要時間を求める第１の所要時
   間算出手段と、 駐車場から目的地までの所要時間を求める第２の所要時
   間算出手段と、 上記第１および第２の所要時間算出手段によって得られ
   た所要時間の総和に基づき駐車場を決定する駐車場決定
   手段と、 を有することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の装置において、 上記第２の所要時間算出手段は、駐車場から目的地まで
   の直線距離に基づいて所要時間を算出することを特徴と
   する車載用ナビゲーション装置。
3. 【請求項３】 地図情報に基づいて目的地周辺の駐車場
   を探索して、探索された駐車場についての情報を表示す
   る車載用ナビゲーション装置において、 現在地から駐車場までの所要時間を求める所要時間算出
   手段と、 駐車場についての情報を受信する駐車場情報受信手段
   と、 受信した駐車場情報により入庫待ち時間を求める入庫待
   ち時間決定手段と、 上記駐車場までの所要時間および入庫待ち時間の総和に
   基づき駐車場を決定する駐車場決定手段と、 を有することを特徴とする車載用ナビゲーション装置。