JP3362976B2 - ナビゲーション装置 - Google Patents

ナビゲーション装置

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はナビゲーション装置に係
わり、特に、地図上に自動車位置を表示する必要がない
走行状態(例えば、渋滞中、駐車中、高速道路等の1本
道走行等)において、地図以外の画像をディスプレイ画
面に表示するナビゲーション装置に関する。 【0002】 【従来の技術】ナビゲーション装置は、車両の現在位置
に応じた地図データをCD−ROM等の地図データ記憶
部から読み出してディスプレイ画面に描画すると共に、
車両位置マ−クを地図上で移動させ、あるいは車両位置
マークをディスプレイ画面の一定位置(例えばディスプ
レイ画面の中心位置)に固定表示し、車両の移動に応じ
て地図をスクロ−ル表示する。地図データは、図7に示
すように(1) ノ−ドデータや道路リンクデータ、交差点
データ等からなる道路レイヤLRと、(2) 地図上のオブ
ジェクトを表示するための背景レイヤLBと、(3) 市町
村名などを表示するための文字レイヤLCと、(4) サー
ビス情報(例えばIISデータ:Integrated Innformation S
ervice data)提供用のサービスレイヤLSから構成され
る。ディスプレイ画面に表示される地図画像は、背景レ
イヤと文字レイヤに基づいて発生され、マップマッチン
グ処理や誘導経路の探索処理は道路レイヤに基づいて行
われる。又、観光案内ガイド(名所、名跡、ホテル、ゴ
ルフ場、スキー場等)、高速道路情報ガイド(パーキン
グエリアPA,サービスエリアSA,高速料金)、アク
セス情報(空港、新幹線駅、フェリー埠頭情報)、JA
Fや道路交通情報センタ等連絡先情報等の画像はサービ
スエリアに基づいて発生される。 【0003】かかるナビゲ−ション装置において、車両
の現在位置を測定することは不可欠である。このため、
車両に搭載した距離センサと角度センサを用いて車両位
置を測定する測定法(自立航法)と衛星を用いたGPS
による測定法(衛星航法)が実用化されている。自立航
法による車両位置測定は、比較的低コストで車両位置の
測定ができるが、高精度に位置測定ができない問題があ
り、マップマッチング処理等の補正処理が必要になる。
又、衛星航法は絶対的な位置が検出可能である反面、ト
ンネルやビルなど衛星電波が遮られる場所では位置検出
ができない欠点がある。 【0004】自立航法によるナビゲーション装置では、
距離センサと角度センサの出力に基づき積算により以下
のようにして車両位置を検出する。図8は自立航法によ
る車両位置検出方法の説明図であり、距離センサは車両
がある単位距離L0走行する毎にパルスを出力するもの
とし、また、基準方位(θ=0)をX軸の正方向、基準
方位から反時計方向回りを+方向とする。前回の車両位
置を点P0(X0,Y0)、点P0での車両の走行方位をθ
0、単位距離L0走行した時点での角度センサの出力をΔ
θ1であるとすると、車両位置の変化分は、 ΔX=L0・cos(θ0+Δθ1) ΔY=L0・sin(θ0+Δθ1) となり、今回の点P1での走行方位θ1と位置(X1
1)は、 θ1=θ0+Δθ1 (1) X1=X0+ΔX=X0+L0・cosθ1 (2) Y1=Y0+ΔY=Y0+L0・sinθ1 (3) としてベクトル合成により計算できる。 【0005】従って、スタート地点における車両の実際
の走行方位と基準方位間の角度(オフセット角度)を与
えれば、以後、(1)式により得られる走行方位(センサ
方位という)にオフセット角度を加算することにより車
両の実際の走行方位、すなわち、絶対走行方位を求める
ことができる。又、スタート地点における車両の現在位
置を与えれば、(2),(3)式より車両位置をリアルタイム
で検出でき、車両位置マークや走行軌跡を道路上に表示
できる。かかる自立航法では走行するにつれて誤差が累
積して車両位置が道路から外れる。そこで、マップマッ
チング処理により車両位置を道路データと照合して道路
上に修正する。マップマッチングの方法は種々提案され
ている。第1のマップマッチング方法は、走行軌跡(所
定走行距離毎の位置と方位)を保存しておき、該走行軌
跡と同形の地図上の道路を求め、該道路上のポイントに
車両位置マークをマップマッチングさせる方法(パター
ンマッチング)である。 【0006】第2のマップマッチング方法は投影法によ
る方法である。図9は投影法によるマップマッチングの
説明図である。車両位置が点Pi-1(Xi-1,Yi-1)に
あり、車両方位がθi-1であったとする。点Pi-1より一
定距離L0(例えば5m)走行したときの相対方位がΔ
θiであれば、自立航法による車両位置の点Pi
(X i′,Yi′)とPi′での車両方位θiは、次式 θi =θi-1+Δθi i′=Xi-1+L0・cosθi i′=Yi-1+L0・sinθi により求められる。 【0007】このとき、(a) 点Pi′から垂線を降ろす
ことのできるリンクであって、点Pi′での車両方位θi
とリンクの成す角度が一定値以内で、かつ、点Pi′か
らリンクに降ろした垂線の長さが一定距離以内となって
いるものを探す。ここでは道路RDa上の方位θa1のリ
ンクLKa1(ノードNa0とNa1を結ぶ直線)と道路RD
b上の方位θb1のリンクLKb1(ノードNb0とNb1を結
ぶ直線)となる。ついで、(b) 点Pi′からリンクLKa
1,LKb1に降ろした垂線RLia、RLibの長さを求
め、短い方のリンクをマッチング候補とする。ここでは
リンクLKa1となる。(c) そして、点Pi-1と点Pi′を
結ぶ走行軌跡SHiを垂線RLiaの方向に点Pi -1がリン
クLKa1上(またはリンクLKa1の延長線上)に来るま
で平行移動して、点Pi-1とPi′の移動点PTi-1とP
i′を求め、(d) 最後に、点PTi-1を中心にPTi
がリンクLKa1上(またはリンクLKa1の延長線上)に
来るまで回転移動して移動点を求め、修正車両位置Pi
(Xi,Yi)とする。尚、修正車両位置Piでの車両方
位はθiのままとされる。 【0008】ところで、自立航法では誤差が大きくなっ
て車両位置が道路から大きく外れると、車両位置を実際
の道路上の現在位置にマップマッチングできない。すな
わち、第1のマップマッチング方法では走行軌跡と同形
の道路を探すことができなくなり、又、第2の方法では
マッチングさせるための条件を満足する道路を探すこと
ができなくなる。このようにマップマッチングが不可能
になると、ナビゲーションは意味をなさず、自動車を一
旦停めて車両位置マークを地図上の実際の車両位置に位
置決めしてナビゲーションを再開しなければならない。
しかし、かかる方法では極めて操作性能が悪い。そこ
で、自立航法のナビゲーションシステムにGPSを組み
込み、マップマッチングが不可能になったら、GPSか
ら得られる位置データ、方位データを用いて車両位置を
自動車の現在位置にマップマッチングさせると共に、車
両の走行方位を修正することが行われている。 【0009】走行方位の修正は、複数の地点(n個の地
点)におけるGPS方位θgiと、同一地点において自立
航法により測定されている複数の絶対走行方位(θsi+
θoff:θsiはセンサ方位、θoffはオフセット角度)と
の差の平均値θcを次式 θc=(1/n)・Σ{θgi−(θsi+θoff)} (i=1,2,・・・n) (4) により演算し、この平均値θcにより今までのオフセッ
ト角度θoffを修正する。すなわち、次式 θoff+θc→θoff (5) により新たなオフセット角度θoffを演算する。以後、
この新たなオフセット角度θoffと自立航法により測定
されるセンサ方位θsiを用いて次式 θsi+θoff→θai (6) により絶対走行方位θaiを演算する。尚、GPS方位に
は最大±150程度の誤差が含まれるが、(4)式によりG
PS方位データの±の誤差が互いに打ち消しあって精度
の高い方位データの修正ができる。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
ナビゲーション装置では自動車位置に応じた地図をディ
スプレイ画面に表示すると共に、自動車位置マークを走
行道路上に表示するものであり、各種情報(IIS情
報、インフォメーションデータ)はユーザが操作部より
アクセスしない限り表示されることはなかった。このた
め、各種情報が全く活用されない死んだままの情報とな
っていることが多く、日常使用時や、交差点(分岐点)
がないような一本道あるいは高速道路上では地図だけが
表示されているような全く面白みのないものであった。
又、渋滞中、駐車中等においても、地図だけが表示され
るものであり同様な問題があった。以上から本発明の目
的は、地図上に自動車位置を表示する必要がない走行状
態(例えば、渋滞中、駐車中、高速道路等の1本道走行
等)において、インフォメーションデータ等地図以外の
画像をディスプレイ画面に表示するナビゲーション装置
を提供することである。 【0011】 【課題を解決するための手段】上記目的は、地図上に自
動車位置を表示する必要がない走行状態を検出する検出
手段と、インフォメーションデータ表示画像を発生する
手段と、地図上に自動車位置を表示する必要がない走行
状態時に前記インフォメーションデータをディスプレイ
画面に表示する手段を備えたナビゲーション装置により
達成される。 【0012】 【作用】地図上に自動車位置を表示する必要がない走行
状態(例えば、渋滞中、駐車中、高速道路等の1本道走
行等)を検出し、かかる走行状態時に地図以外の画像、
例えば、スクリーンセーバ画像(静止画像)、あるいは
自動車位置付近の観光案内画像等をディスプレイ画面に
表示する。このようにすれば、各種情報を活用すること
ができ、しかも、面白みのある表示ができる。 【0013】 【実施例】 (a) 本発明の第1の実施例 (a-1) 全体の構成 図1は本発明の第1の実施例であるナビゲーション装置
の構成図であり、1は地図情報を記憶するCD−RO
M、2は操作盤、3は衛星からの電波を受信して車両の
現在位置を測定するGPS受信機、4は各衛星からの電
波を受信するマルチビームアンテナ、5は自立航法用セ
ンサであり、5aは振動ジャイロ等車両の回転角度を検
出する相対方位センサ(角度センサ)、5bは所定走行
距離毎に1個のパルスを発生する距離センサ、6は地図
や車両位置マークの描画処理、地図以外の画像の描画処
理、最適経路探索処理、マップマッチング処理等を行う
マイコン構成のシステムコントローラ、7はディスプレ
イ装置である。 【0014】(a-2) 地図情報 地図情報は、図7に示すように、(1) 道路レイヤL
Rと、(2) 地図上のオブジェクトを表示するための背景
レイヤLBと、(3) 市町村名などを表示するための文字
レイヤLCと、(4) サービス情報提供用のサービスレイ
ヤLSから構成される。このうち、道路レイヤは図2に
示すように道路リンクデータRLDT、ノードデータN
DDT、交差点データCRDTを有している。道路リン
クデータRLDTは該当道路の属性情報を与えるもの
で、道路リンク上の全ノ−ド数、道路を構成する各ノ−
ドの番号、道路番号(道路名)、道路の種別(国道、高
速道路、その他の別)、幅員等のデータより構成されて
いる。又、交差点データCRDTは地図上の各交差点毎
に、該交差点に連結するリンク上のノードのうち該交差
点に最も近いノ−ド(交差点構成ノ−ドという)の集合
であり、ノ−ドデータNDDTは道路を構成する全ノ−
ドのリストであり、ノ−ド毎に位置情報(経度、緯
度)、該ノ−ドが交差点であるか否かの交差点識別フラ
グ、ノ−ドが交差点であれば交差点データを指し、交差
点でなければ該ノ−ドが属する道路リンクを指すポイン
タ等で構成されている。 【0015】(a-3) 操作盤 操作盤2は、所定の走行状態時に地図以外の補助画像の
表示を指示するキー2a、観光案内ガイドの表示を指示
するキー2b、その他のキー例えば、車両位置マークを
地図に対して相対的に移動させるジョイスティック、オ
フセット角度θoffを設定するための角度修正キー、地
図検索キー、拡大/縮小キー、最適経路検索キー等を備
えている。 (a-4) GPS受信機 GPS受信機3は,図示しないが、マルチビ−ムアンテ
ナ4により受信された各衛星からの電波を所定の中間周
波信号に変換し、かつ増幅する周波数変換・増幅器、各
衛星からの電波よりGPSに割り当てられたチャンネル
信号を選択・検波する受信機、該チャンネル信号をデジ
タルデータ(時刻符号データ等)に復号する復号器と、
処理部を備えている。処理部は復号データに基づいて三
次元測位あるいは二次元測位処理を行って車両位置P
i、方位θi、車速を計算し、測位時刻Tiと組にして出
力する。尚、方位は現車両位置と1サンプリング時間Δ
T前の車両位置を結んだ方向であり、車速は現車両位置
と1サンプリング時間ΔT前の車両位置間距離をサンプ
リング時間で除算したものである。 【0016】(a-5) システムコントローラ システムコントローラ6は、地図データを一時的に記憶
する地図データバッファメモリ6a、地図読み出し制御
部6b、自立航法センサー出力に基づいて車両位置Ps
i、センサ方位θsiを計算する車両位置・方位計算部6
c、車両位置を修正する車両位置修正部6d、車両位置
マーク発生部6e、車両位置周辺の地図データ、車両位
置マークデータをディスプレイ装置7に入力すると共
に、適宜、地図以外の補助画像情報をディスプレイ装置
7に入力する地図描画制御部6f、トンネルやビルにさ
えぎられてGPSによる測位が不可能になったことを検
出する非測位検出部6g、センサ出力より渋滞中(停車
を含む)や駐車中を検出する渋滞・駐車検出部6h、所
定の補助画像情報を発生する補助画像情報発生部、地図
描画制御部6fに補助画像の描画を指示する描画イネー
ブル部6jを備えている。地図読み出し制御部6bは車
両現在位置データPDTを入力され、該車両現在位置に
応じた地図データをCD−ROM1から読み出して地図
データバッファメモリ6aに記憶する。車両位置・方位
計算部6cは角度センサ5a及び距離センサ5bの出力
に基づいて(1)〜(3)式により車両現在位置及びセンサ方
位を計算する。 【0017】車両位置修正部6dは、所定時間あるいは
所定距離毎の車両位置とセンサ方位を走行軌跡として記
憶する走行軌跡記憶部6d-1と、GPS受信機よりGP
S方位が入力される毎に該GPS方位θgiとその時のセ
ンサ方位θsi及び測位時刻Ti並びに最新のオフセット
角度θoffを記憶する方位データ記憶部6d-2と、マップ
マッチング処理部6d-3を有している。マップマッチング
処理部6d-3は、地図データバッファメモリ6aに読み
出されている道路データと走行軌跡データを用いてマッ
プマッチング処理を行うと共に、マップマッチングが
できなくなった時、方位データ記憶部6d-2に格納されて
いる方位データを用いてオフセット角度、すなわち絶対
走行方位の修正処理を行う。 【0018】車両位置マーク発生部6eは車両位置デー
タPDTを入力され、車両位置マークデータを発生す
る。補助画像情報発生部6iは所定の補助画像を生成す
るための情報を出力するもので、補助画像情報として
は、以下のものがある。 スクリーンセーバ画像情報(例えば、所定の静止画像
情報) 自動車位置付近のIIS情報中のインフォメーション
データ(観光案内情報等) IIS情報中の環境ビデオ的な画像情報 システム側で用意したメッセージ(日時情報、祭日情
報、走行時間情報等) ユーザが設定したメッセージやスケジュール情報 描画イネーブル部6jは、操作部2より補助画像の表
示が指示されており、かつ、渋滞中あるいは駐車中あ
るいはGPS非測位時(GPSでのみ車両位置を検出す
る場合)に、補助画像の描画を指示する補助画像描画イ
ネーブル信号DINを出力する。地図描画制御部6f
は、補助画像描画イネーブル信号DINがローレベルの
時、地図バッファメモリ6aと車両位置マーク発生部6
eより車両現在位置周辺の地図データと車両位置マーク
データを読み取ってディスプレイ装置7に入力し、又、
補助画像描画イネーブル信号DINがハイレベルの時、
補助画像情報を読み取ってディスプレイ装置7に入力す
る。 【0019】(a-6) ディスプレイ装置 ディスプレイ装置7は、画像情報よりビットマップの画
像を生成するCRTコントローラ8、生成された画像を
記憶するビデオRAM(V−RAM)9、読み出し制御
部10、CRT11等を有し、CRT画面(スクリー
ン)に所望の地図及び車両位置マーク、補助画像を表示
する。 【0020】(a-7) 全体の動作 操作部2よりキー2aを操作して所定の条件成立時に補
助画像を表示するように指示しておく。地図読出制御部
6bは車両位置修正部6dから入力される車両位置デー
タPDTに基づいて車両現在位置に応じた地図データを
CD−ROM1から読み出して地図データバッファメモ
リ6aに記憶する。地図描画制御部6fは地図データバ
ッファメモリ6aより車両現在位置周辺の地図データを
読み取ると共に、車両位置マーク発生部6eより車両位
置マークデータを読み取ってディスプレイ装置7に入力
する。ディスプレイ装置7は入力された情報に基づいて
地図及び車両位置マークをディスプレイ画面に表示し、
以後、車両位置に応じた地図と車両位置マークの表示を
継続する。 【0021】かかる状態において、GPS受信機3は3
次元測位あるいは二次元測位により測位可能であれば、
測位した位置データPi、方位データ(GPS方位)θg
i及び測位時刻Ti等を車両位置修正部6dに入力する。
又、車両位置・方位計算部6cは角度センサ5a及び距
離センサ5bの出力を用いて、所定時間毎に車両の現在
位置Psi及び走行方位(センサ方位)θsiを演算して車
両位置修正部6dに入力する。車両位置修正部6dはG
PSデータを受信すれば、GPS方位θgi、その時のセ
ンサ方位θsi及び測位時刻Tiを方位データ記憶部6d-2
に記憶する。又、車両位置修正部6dは走行軌跡記憶部
6d-1に車両位置・方位計算部6dから入力される車両位
置及びセンサ方位θsiを順次記憶する。 【0022】マップマッチング処理部6d-3はマップマッ
チング処理をする必要があるか判断し、必要がなければ
上記の方位データと走行軌跡の保存処理を繰り返す。一
方、マップマッチングする必要があれば、マップマッチ
ングが可能であるか判断する。マップマッチングが可能
であれば既述の方法で車両現在位置を修正し、修正値を
車両位置・方位計算部6c及び車両位置マーク発生部6
eに入力する。車両位置マーク発生部6eは修正された
車両現在位置上に表示されるように車両位置マークを発
生し、地図描画制御部6fは車両位置マーク発生部6e
より車両位置マークデータを読み取ってディスプレイ装
置7に入力し、地図上の修正位置に表示する。上記地図
画像表示中に、車両が渋滞に巻き込まれ、あるいは、駐
車し、あるいはGPS非測位状態になると、描画イネー
ブル部6jは補助画像描画イネーブル信号DINをハイ
レベルにする。これにより、地図描画制御部6fは補助
画像情報発生部6iより補助画像情報(例えばスクリー
ンセーバ画像情報)を読み取り、ディスプレイ装置7に
入力する。ディスプレイ装置7は補助画像情報を用いて
地図画像に替わってスクリーンセーバ画像をディスプレ
イ画面に表示する。 【0023】以後、渋滞から解放された時、あるいは駐
車中でなくなった時、あるいはGPS測位が可能になっ
た時、あるいは操作キー2aにより補助画像描画を元の
地図画像描画に戻す操作が行われた時、描画イネーブル
部6jは補助画像描画イネーブル信号DINをローレベ
ルにする。イネーブル信号DINがローレベルになる
と、地図描画制御部6fは地図データバッファメモリ6
aより車両現在位置周辺の地図データを読み取ると共に
車両位置マーク発生部6eより車両位置マークデータを
読み取ってディスプレイ装置7に入力してディスプレイ
画面に表示する。以上では、補助画像としてスクリーン
セーバ画像を表示した場合であるが、観光案内画像等地
図以外の別の画像を表示することもできる。又、停車状
態、駐車状態、GPS非測位状態に限らず、高速道路等
の1本道走行状態など自動車位置を表示する必要がない
走行状態において補助画像を表示することもできる。 【0024】(b) 本発明の第2の実施例 (b-1) 全体の構成 図3は本発明の第2実施例であるナビゲーション装置の
構成図であり、図1の第1実施例と同一部分には同一符
号を付している。第1実施例と異なる点は、 補助画像として、例えば自動車位置付近の観光案内情
報を表示するようにした点、 高速道路等の1本道走行状態においても補助画像を表
示するようにした点、 補助画像情報をCD−ROMに記憶されているIIS
情報を用いて検索、出力する点である。 【0025】図3において、6mは自動車位置が所在す
る地域のIIS情報を記憶するIIS情報バッファメモ
リ、6nはIIS情報から走行位置付近のインフォメー
ションデータ(観光案内情報)を検索して出力するイン
フォメーションデータ検索・出力部、6pは高速道路等
の1本道走行状態を検出する道路判別部、6qは描画イ
ネーブル部である。描画イネーブル部6qは、操作部
2より補助画像の表示が指示されており、かつ、渋滞中
あるいは駐車中あるいはGPS非測位時(GPSでのみ
車両位置を検出する場合)、並びに操作部2より補助
画像の表示が指示されており、かつ、高速道路等の1本
道走行状態において、補助画像の描画を指示するハイレ
ベルの補助画像描画イネーブル信号DINを出力する。
道路判別部6pは、地図データバッファメモリ6aに読
み出されている道路レイヤ情報と車両位置データPDT
より車両の属する道路を識別して車両位置から次の交差
点までの距離を算出し、該距離が設定値以上の時、一本
道走行信号LRCを出力する。 【0026】地図描画制御部6fは、補助画像描画イネ
ーブル信号DINがローレベルの時、地図バッファメモ
リ6aと車両位置マーク発生部6eより車両現在位置周
辺の地図データと車両位置マークデータを読み取ってデ
ィスプレイ装置7に入力し、又、補助画像描画イネーブ
ル信号DINがハイレベルの時、インフォメーションデ
ータ検索・出力部6nから補助画像情報(観光案内情
報)を読み取ってディスプレイ装置7に入力する。 【0027】(b-2) 全体の動作 操作部2よりキー2aを操作して所定の条件成立時に観
光案内画像を表示するように指示しておく。地図読出制
御部6bは車両位置修正部6dから入力される車両位置
データPDTに基づいて車両現在位置に応じた地図デー
タをCD−ROM1から読み出して地図データバッファ
メモリ6aに記憶する。地図描画制御部6fは地図デー
タバッファメモリ6aより車両現在位置周辺の地図デー
タを読み取ると共に、車両位置マーク発生部6eより車
両位置マークデータを読み取ってディスプレイ装置7に
入力する。ディスプレイ装置7は入力された情報に基づ
いて地図と車両位置マークをディスプレイ画面に表示
し、以後、車両位置に応じた地図と車両位置マークの表
示を継続する。以上と並行して、車両が所在する地域の
IIS情報が地図読出制御部6bによりCD−ROM1
から読み取られてIIS情報バッファメモリ6mには記
憶される。 【0028】かかる状態において、車両が渋滞に巻き込
まれ、あるいは、駐車し、あるいはGPS非測位状態に
なると、描画イネーブル部6qは補助画像描画イネーブ
ル信号DINをハイレベルにする。これにより、地図描
画制御部6fはインフォメーションデータ検索・出力部
6nから観光案内情報を読み取り、ディスプレイ装置7
に入力し、ディスプレイ装置7は地図画像に替わって観
光案内画像を図4(a)に示すようにディスプレイ画面に
表示する。以後、渋滞から解放された時、あるいは駐車
中でなくなった時、あるいはGPS測位が可能になった
時、あるいは操作キー2aにより補助画像描画を元の地
図画像描画に戻す操作が行われた時、描画イネーブル部
6qは補助画像描画イネーブル信号DINをローレベル
にする。イネーブル信号DINがローレベルになると、
地図描画制御部6fは地図データバッファメモリ6aよ
り車両現在位置周辺の地図データを読み取ると共に、車
両位置マーク発生部6eより車両位置マークデータを読
み取ってディスプレイ装置7に入力し、地図及び車両位
置マークをディスプレイ画面に表示する。 【0029】一方、車両が高速道路等の一本道を走行し
ている場合には、道路判別部6pより一本道走行信号L
RCが出力される。かかる場合にも、描画イネーブル部
6qは補助画像描画イネーブル信号DINをハイレベル
にする。これにより、地図描画制御部6fはインフォメ
ーションデータ検索・出力部6nから観光案内情報を読
み取り、ディスプレイ装置7に入力し、ディスプレイ装
置7は地図画像に替わって観光案内画像をディスプレイ
画面に表示する。以後、一本道走行状態でなくなった時
(交差点が近くなった時、高速道路では出口が近くなっ
たとき等)、あるいは操作キー2aにより補助画像描画
を元の地図画像描画に戻す操作が行われた時、描画イネ
ーブル部6qは補助画像描画イネーブル信号DINをロ
ーレベルにし、地図及び車両位置マークをディスプレイ
画面に表示する。以上では、観光案内画像を表示した例
であるが、高速道路情報(図4(b)参照)、その他の情報
を表示するように構成することもできる。 【0030】(c) 本発明の第3の実施例 図5は本発明の第3実施例であるナビゲーション装置の
構成図であり、図3の第2実施例と同一部分には同一符
号を付している。第2実施例と異なる点は、観光案内情
報の表示が操作部2の操作キー2bより指示されている
場合、表示地図上に存在する観光名所、サービスエリ
ア、ガソリンスタンド等を地図に重ねて表示する点であ
る。6mは自動車位置が所在する地域のIIS情報を記
憶するIIS情報バッファメモリ、6nはIIS情報か
ら走行位置付近のインフォメーションデータ(観光案内
情報、サービスエリア情報等)を検索して出力するイン
フォメーションデータ検索・出力部である。 【0031】操作部2よりキー2bを操作して観光案内
画像等を表示するように指示する。地図読出制御部6b
は車両位置修正部6dから入力される車両位置データP
DTに基づいて車両現在位置に応じた地図データをCD
−ROM1から読み出して地図データバッファメモリ6
aに記憶する。又、地図読出制御部6bは自動車位置が
所在する地域のIIS情報を読み取ってIIS情報バッ
ファメモリ6mに記憶する。 【0032】地図描画制御部6fは地図データバッファ
メモリ6aより車両現在位置周辺の地図データを読み取
ると共に、車両位置マーク発生部6eより車両位置マー
クデータを読み取り、更に、インフォメーションデータ
検索・出力部6nから車両地周辺の観光案内情報等を読
み取り、これらをディスプレイ装置7に入力する。ディ
スプレイ装置7は、入力されたデータを用いて画像を発
生し、図6(a)に示すように地図画像に重ねて車両位置
マークCMK、観光地マークA〜D、観光地名a〜dを
ディスプレイ画面に表示する。以後、車両位置に応じた
地図と車両位置マーク、観光案内情報が順次ディスプレ
イ画面に表示される。 【0033】尚、高速道路の場合には行き過ぎた観光地
を表示しても意味がないから、表示しないようにするこ
ともできる(図6(a)における観光地Aを表示しな
い)。又、図6(b)に示すように高速道路の本線SRD
から降りて出口へのアクセス道ACRに入った時、II
S情報を用いて該出口での高速料金の一覧表を表示する
ように構成することもできる。更に、高速道路において
上り線(下り線)を走行している場合には下り線(上り
線)のサービスエリア等の各種施設を表示しても意味が
ないから、図6(c)の点線で示すようにその表示を省略
するように構成することもできる。以上、本発明を実施
例により説明したが、本発明は請求の範囲に記載した本
発明の主旨に従い種々の変形が可能であり、本発明はこ
れらを排除するものではない。 【0034】 【発明の効果】以上本発明によれば、地図上に自動車位
置を表示する必要がない走行状態(例えば、渋滞中、駐
車中、高速道路等の1本道走行等)を検出し、かかる走
行状態時にインフォメーションデータをディスプレイ画
面に表示するようにしたから、各種情報を活用すること
ができ、しかも、面白みのある表示をすることができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1のナビゲーション装置の全体構成
図である。 【図2】地図データ中の道路データの構成を示す説明図
である。 【図3】本発明のナビゲーション装置の第2実施例の構
成図である。 【図4】補助画像の表示例である。 【図5】本発明のナビゲーション装置の第3実施例の構
成図である。 【図6】観光地、その他の表示例である。 【図7】地図に格納されたデータの説明図である。 【図8】自立航法による位置及び方位算出の説明図であ
る。 【図9】投影法によるマップマッチング処理説明図であ
る。 【符号の説明】 1・・CD−ROM 2・・操作部 3・・GPS受信機 5・・自立航法センサ 6・・システムコントローラ 6f・・地図描画制御部 6g・・非測位検出部 6h・・渋滞・駐車検出部 6i・・補助画像情報発生部 6j・・描画イネーブル部 7・・ディスプレイ装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/0969 B60R 16/02 640 G01C 21/00 G09B 29/00 G09B 29/10

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 車両位置に応じた地図を自動車位置マー
    クと共にディスプレイ画面に表示する車載ナビゲーショ
    ン装置において、 車両が渋滞に巻き込まれた状態あるいは駐車状態あるい
    はGPS測位不能状態あるいは高速道路の1本道走行状態
    を、地図上に自動車位置を表示する必要がない走行状態
    とするとき、この地図上に自動車位置を表示する必要が
    ない走行状態を検出する検出手段と、インフォメーションデータ表示 画像を発生する手段と、 地図上に自動車位置を表示する必要がない走行状態時に
    前記インフォメーションデータをディスプレイ画面に表
    示する手段、 を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
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