JP4021512B2 - 麺類品質改良剤及び麺類の製造法 - Google Patents

麺類品質改良剤及び麺類の製造法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、麺類を製造する際に、麺類製造時の機械耐性及びほぐれ性が極めて良好な特性を有し、喫食時のほぐれ性、復元性、食味、食感が良好な麺類品質改良剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、麺類の製造において圧延時に麺帯の脆さがあり、麺において澱粉質の劣化に伴う可撓性の低下、または麺線表面の離水及び、糊化された澱粉の粘着性により麺線が互いに結着し全体が塊状に固結し、ほぐれが悪くなる。これらの欠点の改良方法として、従来麺線同士の付着を防止するためにその表面に食用油脂を噴霧する方法、乳化油脂を添加する方法等がとられており、有機酸モノグリセリドを含む水中油型乳化油脂で処理する方法(特開昭58−175461)、グリセリン脂肪酸エステルとポリグリセリン脂肪酸エステルを組み合わせることによる油脂組成物を練り込む方法(特開昭63−16109)等が提案されている。しかしながら、これらの方法は十分に満足できるものではなく、また麺線の付着防止効果を期待するには多量の使用を必要とし、食味、食感が損なわれるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は麺の機械耐性、ほぐれ性を改善し、食味、食感を損なわない麺類の品質改良剤及びそれを添加する麺類の製造法を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、ポリグリセリン脂肪酸エステルと有機酸モノグリセリドを必須成分とし、好ましくは、pHが中性域に調整された麺類品質改良剤を麺に配合することにより麺類製造時の機械耐性及び、ほぐれ性を著しく向上させることができ、更に喫食時のほぐれ性、復元性、食味、食感が良好な麺が得られることを見い出し本発明を完成した。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明において、麺類とは小麦粉またはその他の穀粉及びその他の原料に加水混練して製麺したものを指し、麺類を特に限定するものではない。例えば、うどん、中華麺、和そば、皮類、素麺、冷や麦、冷麺、ビーフン、きしめん、マカロニ、スパゲティー等が挙げられ、好ましくはうどん、中華麺、和そば、皮類、きしめん、スパゲティー、さらに好ましくはうどん、中華麺、和そばである。麺類の形態は特に限定されるものではないが、生麺、茹で麺、蒸し麺、生タイプ即席麺(LL麺)、即席麺、乾麺、冷凍麺のいずれであってもよいが、好ましくは生麺、茹で麺、蒸し麺、生タイプ即席麺(LL麺)、即席麺、さらに好ましくは生タイプ即席麺(LL麺)、即席麺が良い。本発明における即席麺とは、日本農林規格の定めるところの即席麺類と一般的にLL麺と呼ばれている生タイプ即席麺のことを指し、例えば即席中華麺、即席和風麺、即席欧風麺、スナック麺及び水分含量の多い茹でまたは蒸し麺であっても常温で長期保管でき、簡単な調理で食用に供せるものをいう。
【0006】
本発明のポリグリセリン脂肪酸エステルは平均重合度2以上であれば特に限定されるものではない。また、ポリグリセリンと脂肪酸の理論エステル化率が80%以下の範囲にあるものを使用した時に効果が高く、さらに60%以下のものが良く、3〜50%の範囲にあるものを使用した時に極めて高い効果が得られる。エステル化率が80%を超えるものにおいてはほぐれ効果がやや低下する。本発明における理論エステル化率とは次式で表せるものである。
理論エステル化率(%)=エステル数/(エステル数+水酸基数)×100
ポリグリセリン脂肪酸エステルのHLBは特に限定されるものではないが、好ましくはHLB10以上のものと、HLB10未満のものを任意の割合で併用するのが良い。本発明におけるHLBとは次式で表せるものである。
HLB=20×{1−(エステルのケン化価/原料脂肪酸の中和価)}
このエステルのケン化価とは「資料1gを規定の方法に基づき完全ケン化するのに要する水酸化カリウムのmg数」をいい、この規定の方法とは油脂一般に適用される方法を指す。また、原料脂肪酸の中和価とは「脂肪酸1gを中和するに要する水酸化カリウムのmg数」をいい、いずれも社団法人日本油化学協会編基準油脂分析試験法(昭和41年11月30日 朝倉書店発行)記載の方法により分析できる。また、原料脂肪酸が複数である場合は、次の方法で脂肪酸の中和価を求めることができる。すなわちケン化価測定法においてケン化分解後0.5N塩酸でpH2〜3とし、石油エーテルで抽出する。石油エーテル層を無水硫酸ナトリウムで乾燥後溶媒留去し、残渣の中和価を測定する。
【0007】
本発明の有機酸モノグリセリドは特に限定されるものではないが、酢酸モノグリセリド、乳酸モノグリセリド、クエン酸モノグリセリド、コハク酸モノグリセリド、ジアセチル酒石酸モノグリセリドが挙げられる。好ましくは乳酸モノグリセリド、ジアセチル酒石酸モノグリセリドが望ましく、2種以上の有機酸モノグリセリドを併用することもできる。
本発明品に使用するアルカリ性物質は特に限定されるものではないが、弱酸と強塩基性の塩、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の酸化物及び塩基性アミノ酸等でその水溶液がアルカリ性のものが好ましい。アルカリ性物質のうち、炭酸、リン酸、有機酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩が好ましく、さらに好ましくは、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムが良い。本発明の麺類品質改良剤は、ポリグリセリン脂肪酸エステルと有機酸モノグリセリドを必須成分とすることで得られるが、さらにpHを中性域に調整することにより、生地の状態が良くなり、極めて高い効果が得られる。
【0008】
本発明における麺類品質改良剤の剤形は特に限定されるものではなく、例えば粉末混合物、液体混合物等のいずれでも良い。更に詳しくは、スプレードライ、平皿乾燥、フリーズドライ、それらのブレンド、油脂組成物、乳化油脂、乳化液、エタノール製剤等のいずれであっても良い。好ましくは乳化物の粉末乾燥品または、乳化油脂が望ましい。乳化物の粉末乾燥品としては、必須成分以外にデキストリン、乳糖、カゼインナトリウム等の賦形剤等を用いることもできる。乳化油脂としては、必須成分以外になたね油、大豆油、コーン油、米油、サフラワー油、綿実油等の食用油脂を油性成分として、水及びソルビット、還元でんぷん分解物、水飴等の糖質及びエタノール、グリセリン、プロピレングリコール等のアルコール類を水性成分として用いることができる。
本発明においてポリグリセリン脂肪酸エステル及び有機酸モノグリセリドの合計量が麺類品質改良剤中に0.1重量%以上含まれるのが良く、好ましくは3〜70重量%、さらに好ましくは5〜40%含有される。麺類品質改良剤中のポリグリセリン脂肪酸エステル及び有機酸モノグリセリドの含有量が0.1重量%未満では麺製造において期待される効果が少ない。
【0009】
本発明の麺類品質改良剤の麺への添加方法は特に限定されるものではないが、噴霧、浸漬、塗布、練り込み等が挙げられ、好ましくは麺生地への練り込みが良い。
本発明の麺類品質改良剤中の有効成分のポリグリセリン脂肪酸エステル及び有機酸モノグリセリドの麺に対する使用量は特に限定されるものではないが、小麦粉等の粉体原料の重量に対して有効成分が0.01〜3重量%の範囲が良く、好ましくは0.025〜2重量%、さらに好ましくは0.05〜1重量%である。麺類品質改良剤中の有効成分が0.01重量%未満では期待される効果が得られず、3重量%を超えるときは食味において問題が生じる。
【0010】
本発明における麺類のほぐれ性とは、喫食時の麺線同志のほぐれ性だけを指すのではなく、ロール圧延時の剥離性の向上、切刃離れや麺線を一定の長さにカットする際の付着防止、茹で蒸し工程における麺線同士のほぐれ性やネットコンベアーからの剥がれ、水洗、包装時のほぐれ性、また、乾燥時の型枠からの離型等の製造時のほぐれ性も含まれ、さらに沸騰水や、鉄板による調理時や、熱湯や流水による復元時のほぐれ性のことも含まれる。
麺類の一般的な製造方法としては、小麦粉または小麦粉にそば粉等の原料を混合した粉末に、食塩または、そのほかの塩類を溶解した水溶液を混合し、ミキサーにて数分間混捏してそぼろ状の粉体を得る。このそぼろ状の粉体を複合機により麺帯とし、圧延段階を繰り返した後、切刃にて切出し麺線を得る。以上の手順により得られた麺線をそのまま包装したり、沸騰水あるいは蒸気等にて加熱したのち、流水にて水洗冷却し包装したり、冷凍し包装したり、また加熱α化後熱風、油揚げにて乾燥を行ったりする。LL麺の様に長期保存を目的とする場合は、包装後蒸熱殺菌等を行う。
【0011】
【実施例】
実施例1
モノステアリン酸ジグリセリン10g、ジアセチル酒石酸モノステアリン酸グリセリン5g、コーンサラダ油25g、70%ソルビット60gを強力攪拌し麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、中力粉900g,タピオカ澱粉100gに本発明品の麺類品質改良剤30g、食塩20g,水330gに配合しミキサーで15分間混捏し、常法により圧延、切出し(切刃#10角、麺線厚み2.5mm)を行って得られた麺を沸騰水中で12分間茹で上げ、流水で30秒間水洗を行った。これをpH2のリンゴ酸緩衝液に40秒間浸漬し、水切り後茹で麺200gを耐熱性ポリエチレン袋に充填、完全密封した。これを、94℃、30分加熱殺菌した後流水で30分間冷やし、本発明品の生タイプ即席うどん(LLうどん)を得た。
【0012】
実施例2
モノステアリン酸ジグリセリン10g、ジアセチル酒石酸モノステアリン酸グリセリン5g、コーンサラダ油25g、70%ソルビット60gを強力攪拌し、炭酸ナトリウムでpH7に調整し麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤30gを実施例1の代わりに添加し同様にして本発明品の生タイプ即席うどん(LLうどん)を得た。
比較例1
ジアセチル酒石酸モノステアリン酸グリセリン5g、コーンサラダ油25g、70%ソルビット30g,70℃の水30gを強力撹拌して水中油型乳化油脂100gを得た。つぎに、得られた水中油型乳化油脂30gを実施例1の発明品の代わりに添加し同様にして生タイプ即席うどん(LLうどん)を得た。
【0013】
比較例2
モノステアリン酸ジグリセリン10g、グリセリンモノステアリン酸エステル5g、コーンサラダ油25g、70%ソルビット60gを強力攪拌し乳化油脂組成物100gを得た。つぎに、得られた油脂組成物30gを実施例1の発明品の代わりに添加し同様にして生タイプ即席うどん(LLうどん)を得た。
比較例3
ジアセチル酒石酸モノステアリン酸グリセリン10g、グリセリン脂肪酸エステル5g、コーンサラダ油25g、70%ソルビット60gを強力攪拌し乳化油脂組成物100gを得た。つぎに、得られた油脂組成物30gを実施例1の発明品の代わりに添加し同様にして生タイプ即席うどん(LLうどん)を得た。
比較例4
実施例1の発明品の代わりに水30g添加し、同様にして生タイプ即席うどん(LLうどん)を得た。
【0014】
試験例1
(評価方法)上記の実施例、比較例で得られたLLうどんにおいて、製造工程中の機械耐性及びほぐれ性について評価した。評価の付け方は、極めて良いものを10点、かなり良いものを9点、やや良いものを8点、普通を7点、やや悪いものを6点、かなり悪いものを5点、極めて悪いものを4点とし製造に携わった3人の合議により評価を行った。また試食における評価については、5℃の冷蔵庫にて4週間保存した後、ポリスチロール性の容器に入れ熱湯300ccを注いだ2分後、パネラー20人にて麺線のほぐれ性、食味、食感を評価した。評価の付け方は、極めて良いものを10点、かなり良いものを9点、やや良いものを8点、普通を7点、やや悪いものを6点、かなり悪いものを5点、極めて悪いものを4点としパネラー20人の平均値で評価した。結果を表1に
示す。
【0015】
【表1】
Figure 0004021512
【0016】
表1から明らかなように本発明品は比較品に比べ機械耐性、麺線のほぐれ性が向上し、食感も良好であった。
実施例3
ペンタオレイン酸デカグリセリン5g、乳酸モノステアリン酸グリセリン20g、デキストリン50g、水175gを強力撹拌した乳化液をフリーズドライし麺類品質改良剤70gを得た。つぎに、中力粉950g、馬鈴薯澱粉50gに本発明の麺類品質改良剤5g、かんすいとして、炭酸ナトリウム0.8g、炭酸カリウム1.2g、食塩20g、水350gを配合しミキサーで15分間混捏し、常法により圧延、切出し(切刃#22角、麺線厚み1.0mm)を行って得られた麺を蒸し器で2分間蒸し、着味後、型枠にいれ150℃のパーム油で1.5分間油揚げ乾燥し即席中華麺(フライ麺)を得た。
【0017】
実施例4
ペンタオレイン酸デカグリセリン5g、ジアセチル酒石酸モノステアリン酸グリセリン20g、デキストリン50g、水175gを強力撹拌した乳化液をフリーズドライし麺類品質改良剤70gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤5gを実施例3の代わりに添加し同様にして本発明品の即席中華麺(フライ麺)を得た。
実施例5
ペンタオレイン酸デカグリセリン5g、クエン酸モノステアリン酸グリセリン20g、デキストリン50g、水175gを強力撹拌した乳化液をフリーズドライし麺類品質改良剤70gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤5gを実施例3の代わりに添加し同様にして本発明品の即席中華麺(フライ麺)を得た。
実施例6
ペンタオレイン酸デカグリセリン5g、コハク酸モノステアリン酸グリセリン20g、デキストリン50g、水175gを強力撹拌した乳化液をフリーズドライし麺類品質改良剤70gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤5gを実施例3の代わりに添加し同様にして本発明品の即席中華麺(フライ麺)を得た。
【0018】
実施例7
ペンタオレイン酸デカグリセリン5g、酢酸モノステアリン酸グリセリン20g、デキストリン50g、水175gを強力撹拌した乳化液をフリーズドライし麺類品質改良剤70gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤5gを実施例3の代わりに添加し同様にして本発明品の即席中華麺(フライ麺)を得た。
実施例8
ペンタオレイン酸デカグリセリン5g、乳酸モノステアリン酸グリセリン10g、ジアセチル酒石酸モノステアリン酸グリセリン10g、デキストリン50g、水175gを強力撹拌した乳化液をフリーズドライし麺類品質改良剤70gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤5gを実施例3の代わりに添加し同様にして本発明品の即席中華麺(フライ麺)を得た。
【0019】
比較例5
ペンタオレイン酸デカグリセリン25g、デキストリン50g、水175gを強力撹拌した乳化液をフリーズドライし麺類品質改良剤70gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤5gを実施例3の発明品の代わりに添加し同様にして即席中華麺(フライ麺)を得た。
比較例6
酢酸モノステアリン酸グリセリン25g、デキストリン50g、水175gを強力撹拌した乳化液をフリーズドライし麺類品質改良剤70gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤5gを実施例3の発明品の代わりに添加し同様にして即席中華麺(フライ麺)を得た。
比較例7
グリセリン脂肪酸エステル25g、デキストリン50g、水175gを強力撹拌した乳化液をフリーズドライし麺類品質改良剤70gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤5gを実施例3の発明品の代わりに添加し同様にして即席中華麺(フライ麺)を得た。
【0020】
試験例2
上記の実施例3、4、5、6、7、8と比較例5、6、7から得られた即席中華麺(フライ麺)の製造工程中の機械耐性及びほぐれ性とポリスチロール性の容器に入れ、熱湯300mlを注いだ2分後からの麺線の復元性、ほぐれ性、食味、食感について評価した。評価方法は実施例1と同様である。結果を表2
に示す。
【0021】
【表2】
Figure 0004021512
【0022】
表2から明らかなように本発明品は比較品に比べ麺線のほぐれ性が向上し、切れることなく食感も良好であった。
実施例9
モノラウリン酸ヘキサグリセリン25g、乳酸モノオレイン酸グリセリン5g、99%エタノール70gを均一溶解し、麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、中力粉1000gに本発明の麺類品質改良剤20g、粉末かんすい10g、食塩10g、水330gを配合しミキサーで15分間混捏し、常法により圧延、切出し(切刀#22角、麺線厚み1.35mm)を行って得られた麺を沸騰水中で4分間茹で上げ、本発明品の冷やし中華調理麺を得た。
【0023】
実施例10
モノラウリン酸ヘキサグリセリン40g,乳酸モノオレイン酸グリセリン40g、99%エタノール20gを均一溶解し、麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤20gを実施例9の代わりに添加し同様にして本発明品の冷やし中華調理麺を得た。
実施例11
モノラウリン酸ヘキサグリセリン25g,乳酸モノオレイン酸グリセリン25g、99%エタノール50gを均一溶解し、麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤20gを実施例9の代わりに添加し同様にして本発明品の冷やし中華調理麺を得た。
【0024】
実施例12
モノラウリン酸ヘキサグリセリン1g,乳酸モノオレイン酸グリセリン1g、99%エタノール98gを均一溶解し、麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤20gを実施例9の代わりに添加し同様にして本発明品の冷やし中華調理麺を得た。
実施例13
モノラウリン酸ヘキサグリセリン2g,乳酸モノオレイン酸グリセリン2g、99%エタノール96gを均一溶解し、麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤20gを実施例9の代わりに添加し同様にして本発明品の冷やし中華調理麺を得た。
【0025】
比較例8
比較例8として、モノラウリン酸ヘキサグリセリン0.01g,乳酸モノオレイン酸グリセリン0.01g、99%エタノール99.98gを均一溶解し、麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤20gを実施例9の発明品の代わりに添加し同様に冷やし中華調理麺を得た。
比較例9
実施例9の発明品の代わりに水20g添加し、同様にして冷やし中華調理麺を得た。
試験例3
上記の実施例9、10、11、12、13と比較例8、9から得られた冷やし中華調理麺の製造工程中の機械耐性及びほぐれ性と5℃の冷蔵庫で24時間保存した後のほぐれ性、食味、食感について評価した。評価方法は実施例1と同様である。結果を表3に示す。
【0026】
【表3】
Figure 0004021512
【0027】
表3から明らかなように本発明品は比較品に比べ機械耐性、麺線のほぐれ性が向上し、切れることなく食味、食感も良好であった。
実施例14
モノステアリン酸ヘキサグリセリン(HLB=10.5)12g、クエン酸モノオレイン酸グリセリン3g、デキストリン30g、水105gを強力撹拌した乳化液をスプレードライし麺類品質改良剤42gを得た。つぎに、準強力粉600g、そば粉400gに本発明の麺類品質改良剤を10g(有効成分0.33重量%)添加し、食塩10g、水300gを配合しミキサーで15分間混捏し、常法により圧延、切出し(切刃#22角、麺線厚み1.3mm)を行って得られた麺を沸騰水中で3.5分間茹で上げ、流水で30秒水洗を行った。水切り後、ポリエチレン製の割り子そばの容器1仕切につき茹で麺45gずつ充填、密封し、本発明品の割り子そばを得た。
【0028】
実施例15
モノステアリン酸ヘキサグリセリン(HLB=10.5)8g、モノオレイン酸ジグリセリン(HLB=7.5)4g、クエン酸モノオレイン酸グリセリン3g、デキストリン30g、水105gを強力撹拌した乳化液をスプレードライし麺類品質改良剤42gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤10g(有効成分0.33重量%)を実施例14の代わりに添加し同様にして本発明品の割り子そばを得た。
実施例16
モノオレイン酸ジグリセリン(HLB=7.5)12g、クエン酸モノオレイン酸グリセリン3g、デキストリン30g、水105gを強力撹拌した乳化液をスプレードライし麺類品質改良剤42gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤10g(有効成分0.33重量%)を実施例14の代わりに添加し同様にして本発明品の割り子そばを得た。
【0029】
比較例10
モノステアリン酸ヘキサグリセリン(HLB=10.5)12g、クエン酸モノオレイン酸グリセリン3g、デキストリン30g、水105gを強力撹拌した乳化液をスプレードライし麺類品質改良剤42gを得た。つぎに、準強力粉600g、そば粉400gに、得られた麺類品質改良剤0.2g(有効成分0.0067重量%)を実施例14の発明品の代わりに添加し同様にして割り子そばを得た。
比較例11
モノステアリン酸ヘキサグリセリン(HLB=10.5)12g、クエン酸モノオレイン酸グリセリン3g、デキストリン30g、水105gを強力撹拌した乳化液をスプレードライし麺類品質改良剤42gを得た。つぎに、準強力粉600g、そば粉400gに、得られた麺類品質改良剤152g(有効成分5.06重量%)を実施例14の発明品の代わりに添加し同様にして割り子そばを得た。
試験例4
上記の実施例14、15、16と比較例10、11から得られた割り子そばの製造工程中の機械耐性及びほぐれ性と5℃の冷蔵庫で24時間保存した後のほぐれ性、食味、食感について評価した。評価方法は実施例1と同様である。結果を表4に示す。
【0030】
【表4】
Figure 0004021512
【0031】
表4から明らかなように本発明品は比較品に比べ麺線のほぐれ性が向上し、切れることなく食味、食感も良好であった。
実施例17
ペンタオレイン酸ヘキサグリセリン(エステル化率=62.5%)3g、コハク酸モノステアリン酸グリセリン2gをなたね油95gに溶解混合し麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、中力粉900g、タピオカ澱粉100gに本発明の麺類品質改良剤17g、かんすいとして、炭酸ナトリウム0.8g、炭酸カリウム1.2g、リン酸三ナトリウム1.0g、食塩20g、水350gを配合しミキサーで15分間混捏し、常法により圧延、切出し(切刃#16角、麺線厚み0.85mm)を行って得られた麺を蒸し器で2分間蒸し、型枠にいれ80℃で30分間熱風乾燥し即席中華麺(ノンフライ麺)を得た。
【0032】
実施例18
ヘプタオレイン酸デカグリセリン(エステル化率=58.3%)3g、コハク酸モノステアリン酸グリセリン2gをなたね油95gに溶解混合し麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤17gを実施例17の代わりに添加し同様にして本発明品の即席中華麺(ノンフライ麺)を得た。
実施例19
モノオレイン酸デカグリセリン(エステル化率=8.3%)3g、コハク酸モノステアリン酸グリセリン2gをなたね油95gに溶解混合し麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤17gを実施例17の代わりに添加し同様にして本発明品の即席中華麺(ノンフライ麺)を得た。
【0033】
実施例20
デカオレイン酸デカグリセリン(エステル化率=83.3%)3g、コハク酸モノステアリン酸グリセリン2gをなたね油95gに溶解混合し麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤17gを実施例17の代わりに添加し同様にして本発明品の即席中華麺(ノンフライ麺)を得た。
比較例12
グリセリンモノステアリン酸エステル3g、コハク酸モノステアリン酸グリセリン2gをなたね油95gに溶解混合し麺類品質改良剤100gを得た。つぎに、得られた麺類品質改良剤17gを実施例17の発明品の代わりに添加し同様にして即席中華麺(ノンフライ麺)を得た。
試験例5
上記の実施例17、18、19、20と比較例12から得られた即席中華麺(ノンフライ麺)の製造工程中の機械耐性及びほぐれ性とポリスチロール性の容器に入れ、熱湯300mlを注いだ3分後からの麺線の復元性、ほぐれ性、食味、食感について評価した。評価方法は実施例1と同様である。結果を表5に示す。
【0034】
【表4】
【0035】
表5から明らかなように本発明品は比較品に比べ麺線のほぐれ性が向上し、切れることなく食感も良好であった。
【0036】
本発明の実施態様ならびに目的主成分をあげれば以下の通りである。
(1)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び、有機酸モノグリセリドを必須成分とし、麺生地に練り込むことを特徴とする麺類品質改良剤。
(2)有機酸モノグリセリドがジアセチル酒石酸モノグリセリド及び/または乳酸モノグリセリドである(1)記載の麺類品質改良剤。
(3)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び、有機酸モノグリセリドを必須成分とし、有機酸モノグリセリドの遊離カルボキシル基がアルカリ金属、アルカリ土類金属、塩基性アミノ酸で置換される量のアルカリ性物質を含有し、それを10重量%水懸濁液にしたとき、20℃にてpH6以上であることを特徴とする(1)または(2)記載の麺類品質改良剤。
(4)麺類がうどん、中華麺、和そば、皮類、素麺、冷や麦、冷麺、ビーフン、きしめん、マカロニ、スパゲティーである(1)〜(3)いずれか記載の麺類品質改良剤。
【0037】
(5)麺類の商品形態が生麺、茹で麺、蒸し麺、生タイプ即席麺(LL麺)、即席麺、乾麺、冷凍麺である(1)〜(3)いずれか記載の麺類品質改良剤。
(6)麺類の商品形態が生麺、茹で麺、蒸し麺、生タイプ即席麺(LL麺)、即席麺である(1)〜(3)いずれか記載の麺類品質改良剤。
(7)麺類の商品形態が即席麺である(1)〜(3)いずれか記載の麺類品質改良剤。
(8)ポリグリセリン脂肪酸エステルの理論エステル化率が80%以下であることを特徴とする(1)〜(3)記載の麺類品質改良剤。
(9)HLBが10以上のポリグリセリン脂肪酸エステルとHLBが10未満のポリグリセリン脂肪酸エステルを任意の割合で併用することを特徴とする(1)〜(3)記載の麺類品質改良剤。
【0038】
(10)アルカリ性物質としては、弱酸と強塩基性の塩、アルカリ金属若しくはアルカリ土類金属の水酸化物、アルカリ土類金属の酸化物及び塩基性アミノ酸等のその水溶液がアルカリ性、pH8以上のものを使用することを特徴とする(1)〜(9)記載の麺類品質改良剤。
(11)アルカリ性物質として、炭酸、リン酸、有機酸のアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩を使用することを特徴とする(1)〜(9)記載の麺類品質改良剤。
(12)アルカリ性物質として、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウムを使用することを特徴とする(1)〜(9)記載の麺類品質改良剤。
(13)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び有機酸モノグリセリドが麺類品質改良剤中に0.1重量%以上含まれることを特徴とする(1)〜(12)記載の麺類品質改良剤。
(14)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び有機酸モノグリセリドが麺類品質改良剤中に3〜70重量%含まれることを特徴とする(1)〜(12)記載の麺類品質改良剤。
【0039】
(15)ポリグリセリン脂肪酸エステル及び有機酸モノグリセリドが麺類品質改良剤中に5〜40重量%含まれることを特徴とする(1)〜(12)記載の麺類品質改良剤。
(16)(1)〜(15)記載の麺類品質改良剤を麺生地に練り込み使用することを特徴とする麺類の製造方法。
(17)麺類品質改良剤の使用量における有効成分が小麦粉等の粉体原料に対して0.01〜3重量%であることを特徴とする(16)記載の麺類の製造方法。
(18)麺類品質改良剤の使用量における有効成分が小麦粉等の粉体原料に対して0.025〜2重量%であることを特徴とする(16)記載の麺類の製造方法。
(19)麺類品質改良剤の使用量における有効成分が小麦粉等の粉体原料に対して0.05〜1重量%であることを特徴とする(16)記載の麺類の製造方法。
【0040】
【発明の効果】
麺の食味、食感を損なうことなく機械耐性、ほぐれ性を向上させることにより、本発明は食品産業に大いに貢献できるものある。
【表5】
Figure 0004021512

Claims (3)

  1. エステル化率80%以下のポリグリセリン脂肪酸エステル及び有機酸モノグリセリドを含有することを特徴とする麺類品質改良剤。
  2. HLB10以上のポリグリセリン脂肪酸エステルとHLB10未満のポリグリセリン脂肪酸エステル及び有機酸モノグリセリドを含有することを特徴とする麺類品質改良剤。
  3. 請求項1又は2記載の麺類品質改良剤を添加することを特徴とする麺類の製造方法。
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