JP4019249B2 - 記録ヘッドクリーニング処理制御装置、及び記録ヘッドクリーニング処理制御方法、並びに記録装置 - Google Patents

記録ヘッドクリーニング処理制御装置、及び記録ヘッドクリーニング処理制御方法、並びに記録装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、パーソナル・コンピュータやデジタルカメラ等の情報処理装置と直接接続可能な記録装置における記録ヘッドクリーニング処理制御装置と、それを備えた記録装置、パーソナル・コンピュータやデジタルカメラ等の情報処理装置と直接接続可能な記録装置における記録ヘッドクリーニング処理制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来一般的に記録ヘッドクリーニング処理手段を備え、記録ヘッドクリーニング処理制御を行う記録装置においては、RTC等の時刻発生デバイスを利用した時計を搭載し、該時計の時刻情報と、不揮発性記憶媒体等に記憶された最新の記録実行時刻や最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻等とを比較することで記録ヘッドクリーニング処理の要否を判定し、記録ヘッドクリーニング処理制御を行っていた。また前記記録装置には電池が搭載され、該電池の電力にて前記時計を駆動する構成になっている。すなわち、記録装置に時計と時計の電力を供給する電池を搭載し、記録装置の電源断時にも前記電池により時計に電力を供給することが可能な構成とすることで、前記記録装置の電源断時においても該記録装置の時計機能を維持するものである。このように記録装置が時計及び電池を搭載した構成であることにより、それによって記録装置のコストが高くなってしまうという問題点が生じる。
【0003】
上記問題点を解決するため、記録装置に接続される情報処理装置等の外部装置から時刻情報を取得し、ソフトウェア・プログラムにて該時刻情報を利用した時刻計時を行うことで、時計及び電池を必要としない構成とした記録装置が、従来技術において既に公知である(特開平11−192728号公報)。
【0004】
上記従来技術における記録装置は、記録装置の電源通電時、又は電源通電後の最初の記録に先立って外部装置から時刻情報を受信する手段と、当該受信した時刻情報の示す時刻を初期値として、以後ソフトウェア・プログラムに規定された計時処理を実行することにより時刻を計時する情報処理手段とを有し、前記情報処理手段により計時された時刻により記録ヘッドクリーニング処理の要否を決定する手段を備えた記録装置である。
【0005】
また、前記情報処理手段における時刻計時手段は、前記外部装置から受信した時刻情報を初期値とし、ソフトウェア・プログラムの割込処理を一定周期で繰り返し、該割込処理の回数をカウントし、前記割込処理の周期とカウントした前記割込処理の回数を乗算した値を、前記初期値に加算することで現在時刻を取得するもので、ソフトタイマと呼ばれる時刻計時手段である。そして、取得した前記現在時刻と、不揮発性記憶媒体等に記憶された最新の記録実行時刻や最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻等とを比較することで記録ヘッドクリーニング処理の要否を判定し、記録ヘッドクリーニング処理制御を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術における時刻計時手段においては、外部装置から受信する時刻情報、不揮発性記憶媒体等に記憶される最新の記録実行時刻、最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻、現在時刻等の時刻情報は、西暦年、月、日、時、分、秒の全てを含む時刻情報を必要とする。そして、それに伴い前記時刻情報が記憶されるRAMあるいは不揮発性記憶媒体等の記憶媒体は大きな容量を必要とすることになる。
【0007】
本願発明は、このような状況に鑑み成されたものであり、その課題は、前記時刻情報が必要とする前記記憶媒体の容量が小さい時刻計時手段により、前記記憶媒体の容量を小さくすることで、より低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置、及び記録装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、外部装置から現在時刻情報を入力し、該現在時刻情報を起点に計時した時間を加算して独自に現在時刻を得る時刻計時手段と、不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記時刻計時手段による現在時刻とを比較演算し、該比較演算により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否を判定する判定手段とを備え、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記処理手段を制御する記録ヘッドクリーニング処理制御装置であって、前記時刻計時手段は、所定の年月日を始点として定め、所定の期間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時手段である、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置である。
【0009】
本願請求項1の記載に係る発明による記録ヘッドクリーニング処理制御装置によれば、時刻計時手段は、あらかじめ規定した所定の年月日を始点とし、記録ヘッドクリーニング処理の制御において必要最小の時間単位によって、所定の期間を1周期とし、繰り返し時刻計時を行うものであり、西暦年、月、日、時、分、秒の全てを含む時刻情報を計時せず、記録ヘッドクリーニング処理の制御において必要最小の、例えば時間単位の時刻情報にて計時するものである。従って記憶媒体が時刻情報を記憶するために必要とする記憶容量は、従来技術より小さい容量のもので足りる。これにより、記憶媒体の容量を小さくした低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。
【0010】
本願請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記判定手段は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算し、該減算により取得された値が0以上の値である場合において、該減算により取得された値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定し、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算し、該減算により取得された値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置である。
【0011】
これにより、本願請求項1に記載の発明と同様に、記憶媒体の容量を小さくした低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。また、例えば記録装置に接続され、時刻情報を送信するパーソナル・コンピュータ等の情報処理装置が他の情報処理装置に差し替えられたことにより、該情報処理装置から受信した時刻情報が、最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻よりも過去の時刻になってしまったような場合においても、現在時刻から最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算した値と、定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値とを比較することにより、判定手段は正確な記録ヘッドクリーニング処理の要否を判定する記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。
【0012】
本願請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記判定手段は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算し、該減算により取得された値が、マイナス値である場合において、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定し、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置である。
【0013】
これにより、本願請求項1に記載の発明と同様に、記憶媒体の容量を小さくした低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。また、例えば定周期時刻計時手段により計時される現在時刻と、最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻とが、定周期時刻計時手段における始点となる所定の年月日にまたがる時刻関係となる場合においても、現在時刻から最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算した値に、定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値を経過時間と判定することにより、判定手段は正確な記録ヘッドクリーニング処理の要否を判定する記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。
【0014】
本願請求項4に記載の発明は、請求項2において、前記判定手段は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算し、該減算により取得された値が、マイナス値である場合において、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定し、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置である。
【0015】
これにより、本願請求項4に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御装置によれば、本願請求項2に記載の発明による作用効果に加えて、例えば定周期時刻計時手段により計時される現在時刻と、最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻とが、定周期時刻計時手段における始点となる所定の年月日にまたがる時刻関係となる場合においても、現在時刻から最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算した値に、定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値を経過時間と判定することにより、判定手段は正確な記録ヘッドクリーニング処理の要否を判定する記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。
【0016】
本願請求項5に記載の発明は、請求項1において、記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記不揮発性記憶媒体に記憶する電源断時刻記録手段を備え、前記時刻計時手段は、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時し、前記記録装置の電源通電後、外部装置から時刻情報を入力したときには、該時刻情報を起点に時刻を計時する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置である。
【0017】
これにより、本願請求項1に記載の発明と同様に、記憶媒体の容量を小さくした低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。また、記録装置の電源通電時は、記録装置は時計を備えていないため、外部装置から時刻情報を入力するまでは、時刻を計時することができない。そこで、電源断時の時刻を不揮発性記憶媒体に記憶し、通電時には電源断時の時刻を起点に時刻を計時することで、記録装置の電源通電後に外部装置から時刻情報を入力するまでの間においても時刻を計時することが可能となる。この際に計時された時刻は、記録装置の電源が非通電の間の時間は含まれないが、記録装置の電源通電後、すぐに外部装置から時刻情報が入力されない場合においても時刻の計時を可能とし、記録ヘッドクリーニング処理の実行が可能となる。
【0018】
本願請求項6に記載の発明は、請求項1において、前記時刻計時手段は、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時手段である、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置である。
【0019】
前記定周期時刻計時手段における1周期を、1月1日0時を始点とした閏年を含む4年間とすることで本願請求項1に記載の発明と同様に、記憶媒体の容量を小さくした低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。また、閏年においても正確な時刻計時を可能とし、判定手段は正確な記録ヘッドクリーニング処理の要否を判定する記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。
【0020】
本願請求項7に記載の発明は、記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、外部装置から現在時刻情報を入力し、該現在時刻情報を起点に計時した時間を加算して独自に現在時刻を得る時刻計時手段と、インクシステムに着脱可能な構成を有するインクカートリッジに搭載された不揮発性のメモリチップに記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記時刻計時手段による現在時刻とを比較演算し、該比較演算により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否を判定する判定手段と、記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記メモリチップに記憶する電源断時刻記録手段とを備え、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記処理手段を制御する記録ヘッドクリーニング処理制御装置であって、前記時刻計時手段は、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時手段であり、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時し、前記記録装置の電源通電後、外部装置から時刻情報を入力したときには、該時刻情報を起点に時刻を計時する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置である。
【0021】
本願請求項7の記載に係る発明による記録ヘッドクリーニング処理制御装置によれば、時刻計時手段は、あらかじめ規定した1月1日0時を始点とし、記録ヘッドクリーニング処理の制御において必要最小の時間単位によって、閏年を含む4年間を1周期とし、繰り返し時刻計時を行うものであり、西暦年、月、日、時、分、秒の全てを含む時刻情報を計時せず、記録ヘッドクリーニング処理の制御において必要最小の、例えば時間単位の時刻情報にて計時するものである。したがって記憶媒体が時刻情報を記憶するために必要とする記憶容量は、従来技術より小さい容量のもので足りる。これにより、記憶媒体の容量を小さくした低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置が可能となる。
【0022】
また、記録装置の電源通電時は、記録装置は時計を備えていないため、外部装置から時刻情報を入力するまでは、時刻を計時することができない。そこで、電源断時の時刻を不揮発性記憶媒体に記憶し、通電時には電源断時の時刻を起点に時刻を計時することで、記録装置の電源通電後に外部装置から時刻情報を入力するまでの間においても時刻を計時することが可能となる。この際に計時された時刻は、記録装置の電源が非通電の間の時間は含まれないが、記録装置の電源通電後、すぐに外部装置から時刻情報が入力されない場合においても時刻の計時を可能とし、記録ヘッドクリーニング処理の実行が可能となる。
【0023】
さらに、インクシステムに着脱可能な構成を有するインクカートリッジに搭載された不揮発性のメモリチップに、最新の記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と、記録装置の電源断時の時刻とを記憶するので、記録装置に不揮発性記憶媒体を搭載する必要がない。したがって、それによって、記録装置のコストを低減することができる。
【0024】
本願請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の記録ヘッドクリーニング処理制御装置を搭載した記録装置である。これにより、不揮発性記憶媒体の容量を小さくした低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置による低コストな記録装置が可能となる。
【0025】
本願請求項9に記載の発明は、請求項7に記載の記録ヘッドクリーニング処理制御装置を搭載した記録装置である。これにより、不揮発性記憶媒体を搭載しない低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置による低コストな記録装置が可能となる。
【0026】
本願請求項10に記載の発明は、記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、不揮発性記憶媒体とを記録装置内に設け、外部装置から現在時刻情報を入力し、該現在時刻情報を起点に計時した時間を加算して独自に現在時刻を計時し、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記独自の現在時刻とを比較演算し、該比較演算により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否の判定によって前記処理手段を制御する記録ヘッドクリーニング処理制御方法であって、所定の年月日を始点として定め、所定の期間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時工程を有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法である。本願請求項10に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御方法によると、前述した本願請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0027】
本願請求項11に記載の発明は、請求項10において、前記定周期時刻計時工程による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算工程と、該減算工程により取得された値が0以上の値である場合において、該減算工程により取得された値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時工程による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する工程と、前記減算工程により取得された値が0以上の値である場合において、該減算工程により取得された値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算工程により取得された値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する工程とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法である。
本願請求項11に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御方法によると、前述した本願請求項2に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0028】
本願請求項12に記載の発明は、請求項10において、前記定周期時刻計時工程による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算工程と、該減算工程により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時工程による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する工程と、前記減算工程により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する工程とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法である。
本願請求項12に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御方法によると、前述した本願請求項3に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0029】
本願請求項13に記載の発明は、請求項11において、前記定周期時刻計時工程による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算工程と、該減算工程により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時工程による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する工程と、前記減算工程により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する工程とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法である。
本願請求項13に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御方法によると、前述した本願請求項4に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0030】
本願請求項14に記載の発明は、請求項10において、前記定周期時刻計時工程は、記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記不揮発性記憶媒体に記憶し、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶している前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時し、前記記録装置の電源通電後、外部装置から時刻情報を入力したときには、該時刻情報を起点に時刻を計時する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法である。
本願請求項14に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御方法によると、前述した本願請求項5に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0031】
本願請求項15に記載の発明は、請求項10において、前記定周期時刻計時工程は、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法である。
本願請求項15に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御方法によると、前述した本願請求項6に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0032】
本願請求項16に記載の発明は、記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、記録紙に対してインクを吐出するインクシステムと、記録装置の電源断を検知する手段とを該記録装置内に設け、外部装置から現在時刻情報を入力し、該現在時刻情報を起点に計時した時間を加算して独自に現在時刻を計時し、前記インクシステムに着脱可能な構成を有するインクカートリッジに搭載された不揮発性のメモリチップに記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記独自の現在時刻とを比較演算し、該比較演算により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否の判定によって前記処理手段を制御する記録ヘッドクリーニング処理制御方法であって、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時工程と、前記記録装置の電源断時の時刻を前記メモリチップに記憶し、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶している前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時する工程と、前記記録装置の電源通電後、外部装置から時刻情報を入力したときには、該時刻情報を起点に時刻を計時する工程とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法である。本願請求項16に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御方法によると、前述した本願請求項7に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0033】
本願請求項17に記載の発明は、請求項10に記載の記録ヘッドクリーニング処理制御方法を含む記録制御方法である。本願請求項17に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御方法によると、前述した本願請求項8に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
本願請求項18に記載の発明は、請求項10に記載の記録ヘッドクリーニング処理制御方法を含む記録制御方法である。本願請求項18に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御方法によると、前述した本願請求項9に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0035】
本願請求項19に記載の発明は、記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、外部装置から現在時刻情報を入力する手段とを備えた記録装置の該処理手段の制御をコンピュータに実行させる記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムであって、外部装置から入力した現在時刻情報を起点に、所定の年月日を始点として定め、所定の期間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行って独自に現在時刻を得る定周期時刻計時手順と、不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記定周期時刻計時手順による現在時刻とを比較演算する比較演算手順と、該比較演算手順により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否を判定する判定手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムである。
【0036】
本願請求項19に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムによれば、前述した本願請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムを実行することができる任意のインクジェット式記録装置に、前述した本願請求項1に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0037】
本願請求項20に記載の発明は、請求項19において、前記判定手順は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算手順と、該減算手順により取得された値が0以上の値である場合において、該減算手順により取得された値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する手順と、前記減算手順により取得された値が0以上の値である場合において、該減算手順により取得された値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算手順により取得された値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムである。
【0038】
本願請求項20に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムによれば、前述した本願請求項2に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムを実行することができる任意のインクジェット式記録装置に、前述した本願請求項2に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0039】
本願請求項21に記載の発明は、請求項19において、前記判定手順は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算手順と、該減算手順により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する手順と、前記減算手順により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムである。
【0040】
本願請求項21に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムによれば、前述した本願請求項3に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムを実行することができる任意のインクジェット式記録装置に、前述した本願請求項3に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0041】
本願請求項22に記載の発明は、請求項20において、前記判定手順は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算手順と、該減算手順により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する手順と、前記減算手順により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムである。
【0042】
本願請求項22に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムによれば、前述した本願請求項4に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムを実行することができる任意のインクジェット式記録装置に、前述した本願請求項4に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0043】
本願請求項23に記載の発明は、請求項19において、前記記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記不揮発性記憶媒体に記憶する電源断時刻記録手順を有し、前記定周期時刻計時手順は、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時する手順と、前記記録装置の電源通電後、外部装置から入力した現在時刻情報を起点に時刻を計時する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムである。
【0044】
本願請求項23に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムによれば、前述した本願請求項5に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムを実行することができる任意のインクジェット式記録装置に、前述した本願請求項5に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0045】
本願請求項24に記載の発明は、請求項19において、前記定周期時刻計時手順は、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムである。
【0046】
本願請求項24に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムによれば、前述した本願請求項6に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムを実行することができる任意のインクジェット式記録装置に、前述した本願請求項6に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0047】
本願請求項25に記載の発明は、記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、外部装置から現在時刻情報を入力する手段と、不揮発性のメモリチップが搭載されたインクカートリッジが着脱可能な構成を有し、記録紙に対してインクを吐出するインクシステムとを備えた前記記録装置の前記処理手段の制御をコンピュータに実行させる記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムであって、外部装置から入力した現在時刻情報を起点に、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行って独自に現在時刻を得る定周期時刻計時手順と、前記メモリチップに記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記定周期時刻計時手順による現在時刻とを比較演算する比較演算手順と、該比較演算手順により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否を判定する判定手順と、前記記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記メモリチップに記憶する電源断時刻記録手順とを有し、前記定周期時刻計時手順は、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時する手順と、前記記録装置の電源通電後、外部装置から入力した現在時刻情報を起点に時刻を計時する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムである。
【0048】
本願請求項25に記載の発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムによれば、前述した本願請求項7に記載の発明と同様の作用効果を得ることができるとともに、この記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムを実行することができる任意のインクジェット式記録装置に、前述した本願請求項7に記載の発明と同様の作用効果をもたらすことができる。
【0049】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明に係る一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本願発明に係る記録装置と、「外部装置」としての情報処理装置とが接続された構成を示したブロック図である。
【0050】
情報処理装置1は、パーソナル・コンピュータやデジタル画像処理装置等を示す。MPU(中央演算処理装置)11では各種処理の演算処理が行われ、ROM14と、EEPROM16及び記録媒体18には、ソフトウェア・プログラムや所定のデータ等が格納され、RAM15にはMPU11の演算処理中の一時データ等が一時的に格納される。また、情報処理装置1には時計12が搭載され、時計12は電池13から電源を供給されることで、情報処理装置1の電源断の間においても時刻計時が可能な構成になっている。さらに、情報処理装置1は、記録装置3とのインターフェース機能を有するインターフェース部17を介して、記録装置3と接続され、記録装置3との間において各種情報やデータの入出力が可能な構成となっている。
【0051】
一方、記録装置3は、インクジェット式プリンタ等を示し、記録制御部2は各種記録処理の制御を行う。記録制御部2において、MPU24では各種処理の演算処理が行われ、ROM21には、ソフトウェア・プログラムや所定のデータ等が格納され、RAM22には演算処理中の一時データ等が一時的に格納される。また、EEPROM23は、MPU24における演算処理結果の所定のデータが格納され、記録装置3の電源断の間においても該データを保持する構成となっている。さらに、記録制御部2は、情報処理装置1とのインターフェース機能を有するインターフェース部27を介して、情報処理装置1と接続され、情報処理装置1との間において、各種情報やデータの入出力が可能な構成となっている。
【0052】
そして、I/O25は、MPU24における演算処理結果に基づいて、入出力部26を介して各種モータドライバ31や記録ヘッドドライバ33に出力制御を行い、かつ各種センサー32からの入力情報や電源スイッチ35の状態情報等を、入出力部26を介して入力する。尚、各種モータドライバ31は、記録用紙搬送用モータやキャリッジ搬送用モータ等のモータ類を駆動するドライバであり、記録ヘッドドライバ33は、記録用紙に記録処理を行う記録ヘッド34に接続され、記録ヘッド34に対して記録処理の制御を行うドライバである。また、各種センサー32は、記録装置の各種状態情報を検出し、入出力部26を介してI/O25に出力する。
【0053】
また、記録制御部2は時計を備えておらず、情報処理装置1から時刻情報を所定の手順で入力し、その時刻情報を起点にし、記録制御部2のROM21に格納されたソフトウェア・プログラムを、記録制御部2のMPU24にて実行することにより実行されるソフトタイマにより、時刻計時を行う構成となっている。記録装置3の電源断時には、RAM22に格納された時刻データは失われてしまうため記録実行時には、情報処理装置1から記録情報に先立って時刻情報を入力し、その時刻情報を4年周期の時刻データに変換してRAM22に格納し、その時刻データを起点にして時刻計時を行うことで、正確な現在時刻の取得を可能にしている。当該実施の形態においては、RAM22に格納される時刻データが占有する容量は2バイトであり、これは従来技術において西暦、年月日、時分秒の全てを含む時刻にて計時する時刻データの少なくとも半分以下の容量である。
【0054】
これにより、記録装置3の限られたRAM22の容量を有効に使うことが可能となり、ひいては記録装置3のRAM22の容量小型化によるコスト削減を可能とするものである。
【0055】
図2は、本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御における「定周期時刻計時手段」の概念を示したものであり、以下、図2を参照しながら説明する。当該実施の形態において「定周期時刻計時手段」は、符号Aを始点とし、1年目を閏年として、閏年を含む4年間を1周とするもので、符号Aと符号Eとの間の時間を示す符号aの時間は時刻計時の最小単位を示し、符号aは1時間である。すなわち、始点Aを閏年の1月1日0時とし、そこから1時間単位で、0年1月1日0時〜3年12月31日23時を計時し、それを繰り返すものである。また、符号Bは1年1月1日0時、符号Cは2年1月1日0時、符号Dは3年1月1日0時をそれぞれ示し、始点Aから1時間単位で、(365×4+1)×24時間を計時し、再び始点Aに戻り、(365×4+1)×24時間計時することを繰り返す。
【0056】
図4は、本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御の機能的構成を示したブロック図である。
時刻情報は、「外部装置」としての情報処理装置1から「定周期時刻計時手段」に対して出力される。尚、当該実施の形態においては、この時刻情報が「定周期時刻計時手段」に出力されるタイミングは、記録装置3にて記録を実行する時と、情報処理装置1からの記録ヘッドクリーニング処理制御要求時である。
【0057】
「定周期時刻計時手段」は、この時刻情報を図2に示した、4年間を1周期とする1時間単位の時刻に変換し(4年周期時刻変換)、変換された時間は、RAM22に格納される。また、ソフトタイマによって時間をカウントし、1時間経過毎にRAM22に格納されている時刻に時間を加算して更新する(時間加算)。「不揮発性記憶媒体」としてのEEPROMには、「処理手段」としての記録ヘッドクリーニング処理を実行した最新の時刻が記憶されている。
【0058】
「判定手段」は、RAM22に格納されている時刻と、EEPROMに格納されている記録ヘッドクリーニング処理を実行した最新の時刻とを比較する(比較演算)。記録ヘッドクリーニング処理を実行した最新の時刻からRAM22に格納されている現在の時刻までの経過時間を演算し(経過時間演算)、経過した時間を判定する(経過時間判定)。続いて、記録ヘッドクリーニング処理を実行した最新の時刻から、記録ヘッドクリーニング処理が必要な時間が経過しているかを判定する(クリーニング処理要否判定)。そして、記録ヘッドクリーニング処理が必要な時間が経過していた時は、記録ヘッドクリーニング処理を実行する。
【0059】
図5は、本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御の手順を示したフローチャートである。当該図面に示したフローチャートによる手順は、記録制御部2(図1)のROM21(図1)に格納されたソフトウェア・プログラムを、記録制御部2のMPU24にて実行することにより実行される手順であり、記録装置3において、記録紙に記録が開始される際に実行される手順である。
【0060】
記録開始時には、まず、情報処理装置1から記録データに先立って、時刻情報としてのタイムスタンプ情報を受信する(ステップS21)。このタイムスタンプ情報は、情報処理装置1の内部の時計12が計時している時刻情報であり、年月日時分秒による時刻情報である。続いて、受信したタイムスタンプ情報を4年周期、1時間単位の時間に変換し、その時刻を現在時刻としてRAM22に格納されている現在時刻を更新する(「4年周期時刻変換」、ステップS22)。続いて、最新の記録ヘッドクリーニング処理時刻からの経過時間を算出し(ステップS23)、最新のクリーニング処理時刻から規定時間以上経過しているかを判定する(ステップS24)。
【0061】
最新のクリーニング処理時刻から規定時間以上経過していなければ(ステップS24でNo)、そのまま記録開始時処理を終了する。最新のクリーニング処理時刻から規定時間以上経過していれば(ステップS24でYes)、その経過時間に応じたクリーニング処理を実行する(ステップS25)。そして、最新のクリーニング処理時刻を現在時刻で更新する(ステップS26)。
【0062】
図6は、「定周期時刻計時手段」における「時間加算」に相当する手順を示したフローチャートである。当該図面に示したフローチャートによる手順は、記録制御部2(図1)のROM21(図1)に格納されたソフトウェア・プログラムを、記録制御部2のMPU24にて実行することにより実行される手順であり、記録装置3の電源ONの状態で、記録が実行されていない記録実行待機中に、所定の周期で繰り返し実行されるアイドル時処理の手順である。
【0063】
記録装置3の内部のソフトタイマは、記録装置の電源ONの間は、常に時間をカウントし続け、1時間毎に時間経過通知を発生し続ける。アイドル時処理中に、この時間経過通知が発生したかを判定し(ステップS11)、時間経過通知が発生して無ければ(ステップS11でNo)、そのままアイドル時処理を終了する。一方、時間経過通知が発生していれば(ステップS11でYes)、RAM22に格納されている時間に経過時間(1時間)を加算して更新する(ステップS12)。
【0064】
図3は、本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御における、記録ヘッドクリーニング処理の要否を判定する手順を示したフローチャートである。当該フローチャートに示した手順は、図4に示した「比較演算」及び「クリーニング処理要否判定」を含む「判定手段」に相当する。また、当該フローチャートに示した手順は、記録制御部2(図1)のROM21(図1)に格納されたソフトウェア・プログラムを、記録制御部2のMPU24にて実行することにより実行される手順であり、所定の周期で毎周期、あるいは所定の実行条件時に実行される。
【0065】
まず、記録制御部2は、RAM22に格納されている現在時刻を取得する(ステップS1)。続いて、取得した現在時刻と指定時刻とを比較するために、現在時刻から指定時刻を減算した値が求められる(ステップS2)。ここで指定時刻とは、「不揮発性記憶媒体」としてのEEPROM23に格納されている、記録ヘッドクリーニング処理が実行された最新の時刻を示し、指定時刻は記録ヘッドクリーニング処理が実行される度に更新される。
【0066】
現在時刻が指定時刻以降の場合、つまりステップS2で求められた値が0以上の値の場合(ステップS2でYes)、現在時刻から指定時刻を減算し、1時間単位の経過時間が求められる(ステップS3)。続いて、求められた経過時間と、規定時間である4年−24の値とが比較される(ステップS5)。
【0067】
ここで、前記規定時間について図2も参照しながら説明する。図2の符号Fは現在時刻、符号Gは指定時刻をそれぞれ示している。記録ヘッドクリーニング処理が実行された最新の時刻である指定時刻Gより、現在時刻Fのほうが過去の時刻になっている場合が示されている。これは、図2の符号bの矢印が示すように時間が逆戻りしたことに相当する。本来は、記録ヘッドクリーニング処理が実行された最新の時刻である指定時刻Gより、現在時刻Fのほうが過去の時刻であるということはあり得ない。しかし、例えば情報処理装置1の時計の時刻を修正して遅らせたり、情報処理装置1が他の情報処理装置と差し替えられ、該他の情報処理装置の時計が、情報処理装置1の時計より遅れていた場合等に、このような現象が起こり得る。このような場合において、「定周期時刻計時手段」では、経過時間は符号dの矢印が示すように時間が経過した経過時間となるため、本来は経過していない時間が経過したかのように誤認識され、不必要な記録ヘッドクリーニング処理が実行されてしまうことになる。
【0068】
図3のステップS5において、経過時間と規定時間である4年―24の値とを比較するということは、経過時間が、−24時間〜0時間の範囲の値であるか否かを判定するということを意味する。つまり、記録ヘッドクリーニング処理が実行された最新の時刻である指定時刻Gより、現在時刻Fのほうが、0〜24時間の範囲で過去の時刻になっているか否かを判定していることを意味しており、経過時間が、この時間の範囲内である場合は、例えば情報処理装置1の時計の時刻を修正して遅らせたり、情報処理装置1が他の情報処理装置と差し替えられ、該他の情報処理装置の時計が、情報処理装置1の時計より遅れていたりした場合等とみなし、経過時間は0時間であると判定する手順である。
【0069】
すなわち、図3のステップS5は、上記のような要因によって発生する、記録ヘッドクリーニング処理が実行された最新の時刻である指定時刻Gより、現在時刻Fのほうが過去の時刻である、といった現象を検知し、本来は経過していない時間が経過したかのように誤認識され、不必要な記録ヘッドクリーニング処理が実行されてしまうこと防止するための手順である。そして、規定時間4年−24の−24という値は、上記要因による時間の逆戻り時間が非常に小さな時間であり、ほとんどの場合において、この時間以内であると想定されることから規定された許容時間の値である。
【0070】
求められた経過時間と、規定時間である4年−24の値とが比較され、規定時間より経過時間のほうが大きい場合は(ステップS5でYes)、例えば情報処理装置1の時計の時刻を修正して遅らせたり、情報処理装置1が他の情報処理装置と差し替えられて、該他の情報処理装置の時計が、情報処理装置1の時計より遅れていたりした場合等による時間の逆戻りとみなし、経過時間を0時間として(ステップS6)処理する。また、求められた経過時間と、規定時間である4年−24の値と比較され、経過時間が規定時間以下の場合は(ステップS5でNo)、経過時間と記録ヘッドがクリーニング処理を必要とする経過時間の値である、要クリーニング経過時間値αとを比較し、記録ヘッドクリーニング処理を必要とする時間が経過しているかを判定する。尚、要クリーニング経過時間値αは、記録ヘッド34の個々の特性により決定される値である。
【0071】
経過時間が要クリーニング経過時間値α以下の場合は(ステップS7でNo)、経過時間をRAM22の所定のエリアに格納する。経過時間が要クリーニング経過時間値αより大きい場合は(ステップS7でYes)、経過時間をα+1の値にセットし(ステップS8)、RAM22の所定のエリアに格納する。そして、「処理手段」(図4)に対して記録ヘッドクリーニング処理制御を行う。
【0072】
一方、現在時刻が指定時刻より前の時刻の場合、つまりステップS2で求められた値がマイナス値の場合(ステップS2でNo)、現在時刻から指定時刻を減算した値に、前記時刻計時の方法における1周の期間である4年間の時間の値を加算し、1時間単位の経過時間が求められる(ステップS4)。
【0073】
ここで、ステップS4における経過時間を求める手順について、図2も参照しながら説明する。図2の符号Hは、記録ヘッドクリーニング処理が実行された最新の時刻である指定時刻、符号Iは現在時刻をそれぞれ示している。指定時刻Hと、現在時刻Iとの間に「定周期時刻計時手段」おける始点Aがある。つまり、指定時刻Hと現在時刻Iは始点Aをまたいだ時刻関係となっている。また、当該実施の形態において、「定周期時刻計時手段」は、始点Aから4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行うものである。したがって、このような場合においては、指定時刻Hと現在時刻Iは、図2の符号eの矢印が示すように時間が経過した時刻関係であるものの、現在時刻から指定時刻を減算した値はマイナス値になる。
【0074】
上記のように指定時刻と現在時刻が、「定周期時刻計時手段」における始点をまたがった時刻関係である場合には、現在時刻に「定周期時刻計時手段」おける1周期の期間の値を加算した時刻から、指定時刻を減算することで、指定時刻から現在時刻までの経過時間を得ることができる。図2においては、現在時刻Iに「定周期時刻計時手段」おける1周期の期間の値を加算した時刻は、符号fの矢印で示され、その時刻から指定時刻Hである符号gの矢印が示す時刻を減算することで、符号eの矢印が示す経過時間を得るものである。
【0075】
すなわち、これは、現在時刻から指定時刻を減算した値が、マイナス値である場合においては、その減算したマイナス値に「定周期時刻計時手段」おける1周期の期間の値を加算した値が、経過時間となることを示しており、図3のステップS4は、指定時刻と現在時刻が「定周期時刻計時手段」における始点をまたがった時刻関係である場合における経過時間を求める手順である。
そして、求められた経過時間は、前述の図3のステップS5において規定時間である4年−24の値と比較され、以下前記と同様の手順で記録ヘッドクリーニング処理の要否が判定される。
【0076】
このようにして、当該実施の形態に示した記録ヘッドクリーニング処理制御は、記録ヘッドクリーニング処理の要否を正確に判定しつつ、記録装置に搭載される不揮発性記憶媒体の容量を小さくすることを可能とし、それによって、記録装置のコスト削減を実現するものである。
【0077】
また、他の実施の形態としては、上記の一実施の形態に加えて、記録装置3の電源スイッチ35の状態を入力する等により記録装置3の電源断を検知し、電源断時の時刻を「不揮発性記憶媒体」としてのEEPROM23に記憶し、記録装置3の電源通電時には、電源断時の時刻を起点に時刻を計時するものが挙げられる。
【0078】
図7は、本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御において、他の実施の形態の機能的構成を示したブロック図である。尚、図4と同様の部分についての説明は省略する。
【0079】
当該実施の形態においては、「電源断時刻記録手段」としての記録装置3の電源スイッチON/OFF検出によって、記録装置3の電源断時には、RAM22に格納されている時刻がEEPROM23に記憶される。そして、記録装置3の電源通電時には、EEPROM23に記憶されている時刻をRAM22に格納する。
【0080】
図8は、記録装置3の電源OFF時の処理手順を示したフローチャートであり、図7に示した「電源断時刻記録手段」に相当する手順である。
記録装置3の電源スイッチがOFFになった時点で、記録装置3の内部のソフトタイマを停止する(ステップS31)。そして、RAM22に格納されている現在時刻を電源OFF時の時刻として、EEPROM23に記憶する(ステップS32)。
【0081】
図9は、記録装置3の電源ON時の処理手順を示したフローチャートであり、図8に示したフローチャートと同様に、図7に示した「電源断時刻記録手段」に相当する手順である。
記録装置3の電源がONになった時点で、EEPROM23に記憶されている記録装置3の電源OFF時の時刻を、現在時刻としてRAM22に格納する(ステップS41)。そして、記録装置3の内部のソフトタイマを起動して、時間のカウントを開始する(ステップS42)。
【0082】
このように、記録装置3は、電源通電後に情報処理装置1から時刻情報が入力されるまでの間は、「不揮発性記憶媒体」としてのEEPROM23に記憶された電源断時の時刻を起点に時刻の計時を行う。したがって、記録装置3の電源通電後に情報処理装置1から時刻情報を入力するまでの間においても時刻を計時することが可能となる。この際に計時された時刻は、記録装置3の電源が非通電の間の時間は含まれないが、例えば、記録装置3の電源通電時に情報処理装置1が接続されていない場合、あるいは情報処理装置1から記録装置3への時刻情報の出力手順が、情報処理装置1からの記録実行時にのみ、記録実行に先立って時刻情報を出力するような手順で、記録装置3の電源通電後、長時間記録実行されない場合においても、その間の時刻計時を可能とし、記録ヘッドクリーニング処理の実行が可能となる。
【0083】
さらに、他の実施の形態としては、EEPROM23を記録装置3の内部に搭載せずに、インクシステムに着脱可能なインクカートリッジに内蔵されている「不揮発性記憶媒体」としての不揮発性のメモリチップに、最新の記録ヘッドクリーニング処理時刻を記憶するものが挙げられる。
【0084】
図10は、本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御において、さらに、他の実施の形態の機能的構成を示したブロック図である。尚、図4及び図7と同様の部分についての説明は省略する。
【0085】
当該実施の形態においてインクシステムとは、図示していない、インクを記録紙に対して吐出する記録ヘッド、記録ヘッドを搭載したキャリッジ、各色のインクが充填されているインクカートリッジ、及び記録ヘッドを駆動する手段や制御する手段等を含めた部分を示している。また、インクシステムに着脱可能なインクカートリッジには、「不揮発性記憶媒体」としての不揮発性メモリチップが内蔵されている。不揮発性メモリチップには、インクカートリッジの製造年月日等の各種データとともに、「処理手段」としての記録ヘッドクリーニング処理を実行した最新の時刻が記憶されている。また、「電源断時刻記録手段」としての記録装置3の電源スイッチON/OFF検出によって、記録装置3の電源断時には、RAM22に格納されている時刻が不揮発性メモリチップに記憶する。そして、記録装置3の電源通電時には、不揮発性メモリチップに記憶されている時刻をRAM22に格納する。
【0086】
このようにして、インクシステムに着脱可能なインクカートリッジに内蔵されている不揮発性メモリチップに、最新の記録ヘッドクリーニング処理時刻や記録装置3の電源断時の時刻を記憶する構成によって、記録装置3にEEPROM23を設ける必要が無くなる。したがって、それによって、記録装置3のコストを低減させることができる。
【0087】
さらに、他の実施の形態として、図3、図5、図6、図8、図9のフローチャートに示した処理は、記録装置3に設けられたハードウェア回路によって実現することもできるし、ソフトウェア・プログラムにより構成した場合には、このソフトウェア・プログラムをフロッピィ・ディスク、CD−ROM等の記録媒体に記録することもできる。そして、記録装置3または情報処理装置1は、フロッピィ・ディスク・ドライブ、CD−ROMドライブ等によってこの記録媒体に記録されたプログラムを読み出し、実行することができる。
【0088】
さらに、他の実施の形態として、図3のフローチャートに示す処理をソフトウェア・プログラムにより構成した場合には、このソフトウェア・プログラムを情報処理装置1に搭載した記録媒体18に記録することもできる。そして、情報処理装置1は、その記録媒体18に記録されたプログラムを読み出し、実行することができる。
【0089】
尚、前述した「定周期時刻計時手段」は、1周の期間は4年間に限らず所定の期間においても本願発明の実施は可能であり、計時する時間単位においても1時間単位に限られるものではなく、規定時間4年間−24についても可変である。また、本願発明は、上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本願発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
【0090】
【発明の効果】
本願発明によれば、従来と比較して必要とする記憶媒体の容量が小さい時刻計時手段により、記憶媒体の容量を小さくすることを実現し、より低コストな記録ヘッドクリーニング処理制御装置、及び記録装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る記録装置と、「外部装置」としての情報処理装置とが接続された構成を示したブロック図である。
【図2】本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御における「定周期時刻計時手段」の概念を示した図である。
【図3】本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御における、記録ヘッドクリーニング処理の要否を判定する手順を示したフローチャートである。
【図4】本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御の機能的構成を示したブロック図である。
【図5】本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御の手順を示したフローチャートである。
【図6】「定周期時刻計時手段」における「時間加算」に相当する手順を示したフローチャートである。
【図7】本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御において、他の実施の形態の機能的構成を示したブロック図である。
【図8】記録装置の電源OFF時の処理手順を示したフローチャートであり、図7に示した「電源断時刻記録手段」に相当する手順である。
【図9】記録装置3の電源ON時の処理手順を示したフローチャートであり、図7に示した「電源断時刻記録手段」に相当する手順である。
【図10】本願発明に係る記録ヘッドクリーニング処理制御において、さらに、他の実施の形態の機能的構成を示したブロック図である。
【符号の説明】
1 情報処理装置
2 記録制御部
3 記録装置
21 ROM
22 RAM
23 不揮発性記憶媒体
24 MPU
25 I/O
26 入出力部
27 インターフェース部

Claims (25)

  1. 記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、
    外部装置から現在時刻情報を入力し、該現在時刻情報を起点に計時した時間を加算して独自に現在時刻を得る時刻計時手段と、
    不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記時刻計時手段による現在時刻とを比較演算し、該比較演算により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否を判定する判定手段とを備え、
    前記判定手段の判定結果に基づいて、前記処理手段を制御する記録ヘッドクリーニング処理制御装置であって、
    前記時刻計時手段は、所定の年月日を始点として定め、所定の期間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時手段である、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置。
  2. 請求項1において、前記判定手段は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算し、該減算により取得された値が0以上の値である場合において、該減算により取得された値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定し、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算し、該減算により取得された値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置。
  3. 請求項1において、前記判定手段は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算し、該減算により取得された値が、マイナス値である場合において、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定し、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置。
  4. 請求項2において、前記判定手段は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算し、該減算により取得された値が、マイナス値である場合において、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手段による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定し、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置。
  5. 請求項1において、記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記不揮発性記憶媒体に記憶する電源断時刻記録手段を備え、前記時刻計時手段は、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時し、前記記録装置の電源通電後、外部装置から時刻情報を入力したときには、該時刻情報を起点に時刻を計時する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置。
  6. 請求項1において、前記時刻計時手段は、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時手段である、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置。
  7. 記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、外部装置から現在時刻情報を入力し、該現在時刻情報を起点に計時した時間を加算して独自に現在時刻を得る時刻計時手段と、インクシステムに着脱可能な構成を有するインクカートリッジに搭載された不揮発性のメモリチップに記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記時刻計時手段による現在時刻とを比較演算し、該比較演算により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否を判定する判定手段と、記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記メモリチップに記憶する電源断時刻記録手段とを備え、前記判定手段の判定結果に基づいて、前記処理手段を制御する記録ヘッドクリーニング処理制御装置であって、前記時刻計時手段は、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時手段であり、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時し、前記記録装置の電源通電後、外部装置から時刻情報を入力したときには、該時刻情報を起点に時刻を計時する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御装置。
  8. 請求項1に記載の記録ヘッドクリーニング処理制御装置を搭載した記録装置。
  9. 請求項7に記載の記録ヘッドクリーニング処理制御装置を搭載した記録装置。
  10. 記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、不揮発性記憶媒体とを記録装置内に設け、外部装置から現在時刻情報を入力し、該現在時刻情報を起点に計時した時間を加算して独自に現在時刻を計時し、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記独自の現在時刻とを比較演算し、該比較演算により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否の判定によって前記処理手段を制御する記録ヘッドクリーニング処理制御方法であって、所定の年月日を始点として定め、所定の期間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時工程を有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法。
  11. 請求項10において、前記定周期時刻計時工程による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算工程と、該減算工程により取得された値が0以上の値である場合において、該減算工程により取得された値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時工程による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する工程と、前記減算工程により取得された値が0以上の値である場合において、該減算工程により取得された値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算工程により取得された値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する工程とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法。
  12. 請求項10において、前記定周期時刻計時工程による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算工程と、該減算工程により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時工程による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する工程と、前記減算工程により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時手段における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する工程とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法。
  13. 請求項11において、前記定周期時刻計時工程による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算工程と、該減算工程により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時工程による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する工程と、前記減算工程により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算工程により取得された値に、前記定周期時刻計時工程における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する工程とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法。
  14. 請求項10において、前記定周期時刻計時工程は、記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記不揮発性記憶媒体に記憶し、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶している前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時し、前記記録装置の電源通電後、外部装置から時刻情報を入力したときには、該時刻情報を起点に時刻を計時する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法。
  15. 請求項10において、前記定周期時刻計時工程は、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法。
  16. 記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、記録紙に対してインクを吐出するインクシステムと、記録装置の電源断を検知する手段とを該記録装置内に設け、外部装置から現在時刻情報を入力し、該現在時刻情報を起点に計時した時間を加算して独自に現在時刻を計時し、前記インクシステムに着脱可能な構成を有するインクカートリッジに搭載された不揮発性のメモリチップに記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記独自の現在時刻とを比較演算し、該比較演算により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否の判定によって前記処理手段を制御する記録ヘッドクリーニング処理制御方法であって、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う定周期時刻計時工程と、前記記録装置の電源断時の時刻を前記メモリチップに記憶し、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶している前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時する工程と、前記記録装置の電源通電後、外部装置から時刻情報を入力したときには、該時刻情報を起点に時刻を計時する工程とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御方法。
  17. 請求項10に記載の記録ヘッドクリーニング処理制御方法を含む記録制御方法。
  18. 請求項16に記載の記録ヘッドクリーニング処理制御方法を含む記録制御方法。
  19. 記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、外部装置から現在時刻情報を入力する手段とを備えた記録装置の該処理手段の制御をコンピュータに実行させる記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムであって、
    外部装置から入力した現在時刻情報を起点に、所定の年月日を始点として定め、所定の期間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行って独自に現在時刻を得る定周期時刻計時手順と、不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記定周期時刻計時手順による現在時刻とを比較演算する比較演算手順と、該比較演算手順により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否を判定する判定手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラム。
  20. 請求項19において、前記判定手順は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算手順と、該減算手順により取得された値が0以上の値である場合において、該減算手順により取得された値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する手順と、前記減算手順により取得された値が0以上の値である場合において、該減算手順により取得された値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算手順により取得された値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラム。
  21. 請求項19において、前記判定手順は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算手順と、該減算手順により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する手順と、前記減算手順により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラム。
  22. 請求項20において、前記判定手順は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻から、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻を減算する減算手順と、該減算手順により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値より大きい場合は、前記定周期時刻計時手順による現在時刻が、最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻より過去の時刻であると判定する手順と、前記減算手順により取得された値が、マイナス値である場合において、該減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値が、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間から、あらかじめ規定された許容時間を減算した値以下の場合は、前記減算手順により取得された値に、前記定周期時刻計時手順における1周期である所定の期間を加算した値を、前記不揮発性記憶媒体に記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻からの経過時間と判定する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラム。
  23. 請求項19において、前記記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記不揮発性記憶媒体に記憶する電源断時刻記録手順を有し、前記定周期時刻計時手順は、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時する手順と、前記記録装置の電源通電後、外部装置から入力した現在時刻情報を起点に時刻を計時する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラム。
  24. 請求項19において、前記定周期時刻計時手順は、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行う、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラム。
  25. 記録ヘッドクリーニング処理を行う処理手段と、外部装置から現在時刻情報を入力する手段と、不揮発性のメモリチップが搭載されたインクカートリッジが着脱可能な構成を有し、記録紙に対してインクを吐出するインクシステムとを備えた前記記録装置の前記処理手段の制御をコンピュータに実行させる記録ヘッドクリーニング処理制御プログラムであって、
    外部装置から入力した現在時刻情報を起点に、1月1日0時を始点として定め、閏年を含む4年間を1周期として繰り返し時刻計時処理を行って独自に現在時刻を得る定周期時刻計時手順と、前記メモリチップに記憶された最新の前記記録ヘッドクリーニング処理実行時刻と前記定周期時刻計時手順による現在時刻とを比較演算する比較演算手順と、該比較演算手順により取得された値から最新の前記記録ヘッドクリーニング処理を実行した後の経過時間を判断し、当該経過時間から前記処理手段による処理の要否を判定する判定手順と、前記記録装置の電源断を検知し、該電源断時の時刻を前記メモリチップに記憶する電源断時刻記録手順とを有し、前記定周期時刻計時手順は、前記記録装置の電源通電時には、前記不揮発性記憶媒体に記憶されている前記電源断時の時刻を起点に時刻を計時する手順と、前記記録装置の電源通電後、外部装置から入力した現在時刻情報を起点に時刻を計時する手順とを有する、ことを特徴とした記録ヘッドクリーニング処理制御プログラム。
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