JPH06210848A - 電子卓上計算機及びその制御方法 - Google Patents

電子卓上計算機及びその制御方法

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JPH06210848A
JPH06210848A JP26125993A JP26125993A JPH06210848A JP H06210848 A JPH06210848 A JP H06210848A JP 26125993 A JP26125993 A JP 26125993A JP 26125993 A JP26125993 A JP 26125993A JP H06210848 A JPH06210848 A JP H06210848A
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JP
Japan
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time
printer
recovery processing
electronic desk
desk calculator
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Application number
JP26125993A
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Inventor
Masahiro Fujii
正寛 藤井
Masahiro Minowa
政寛 箕輪
Susumu Hama
晋 濱
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、インクジェットプリンタを搭載した
電卓において、安定したインク吐出が可能で、信頼性の
高いインクジェットプリンタを得ることを目的とする。 【構成】インクジェットヘッド1を有するプリンタ3
と、このインクジェットヘッドを回復する回復手段6と
計時手段4とキー入力手段7、回復処理の制御を行なう
回復処理制御手段6とを有し、キー入力手段7に同期し
て前記回復処理制御手段を作動する制御手段を有するこ
とを特徴とする。また、電源スイッチ20かプリント選
択スイッチ8のどちらかがオンとなった時に無条件に前
記回復処理制御手段6を作動することを特徴とするイン
クジェットプリンタを搭載した電子卓上計算機である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主にインクジェットプリ
ンタを搭載した卓上電子計算機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットプリンタは、印刷
時の低騒音、装置の小型・軽量、低消費電力等の利点に
より、数多く提案されてきている。
【0003】しかし、これらインクジェットプリンタ
は、印刷不作動の状態が長く続くと、ノズル部のインク
の粘度が上昇するために、次に印刷を開始する際にイン
クの吐出不良を招いてしまう。また、吐出不良にまで到
らなくとも、吐出インク量が通常の吐出量よりも少なく
なって、印刷のドット径が異なり、印刷品位が低下して
しまうといった課題があった。
【0004】これらインクジェットプリンタの課題を解
決する従来の技術として例えば、特公昭61−5610
9や特公平3−59832に開示されるような形式のも
のがあった。
【0005】いずれも、所定の印刷不作動時間もしくは
吐出中断時間について検出し、予備吐出や空吐出等の回
復処理を行い次の印刷動作に備えるといった技術であっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来例ではいずれも印刷処理を中断したり、印刷処理の
直前に回復処理を行なうため、印刷処理時間が長くなる
場合があり、実質的な印刷スピードが遅くなってしまう
といった課題があった。
【0007】また、使用者が電源の切断忘れや不使用に
よる休止時間が長くても短くても、一般に吐出するイン
ク量は予想される充分長い時間を想定して設定するた
め、回復処理に要するインクの消費量が、多くなること
に加えて、消費電力も多くなり、効率が悪いといった課
題があった。
【0008】更に、後者の従来例によれば所定の印刷不
動作時間を過ぎても次の印刷動作まで回復処置を実施し
ないため、印刷不動作時間が所定の時間に比べて長い場
合には、ノズル部でのインクの粘度の増加がよりいっそ
う進み、単一な回復処置のみでは目的とするインク吐出
品質の回復ができない場合が生じてしまうといった課題
があた。
【0009】このように、従来の技術は、インクジェッ
トプリンタの高速化・高効率・高信頼性といった諸要望
に対して、まだまだ課題を有していた。
【0010】本発明は、これらの課題を解決し、実質的
な印刷スピードが遅くならず、インクの寿命が長くて効
率が良く、確実で安定したインク吐出を確保し、信頼性
の高いインクジェットプリンタを得ることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の電子卓上計算機
は、インクをノズルから吐出させることにより文字、記
号等を形成するオンデマンド型のインクジェットヘッド
を用いたインクジェットプリンタを搭載した電子卓上計
算機において、前記インクジェットヘッドの目詰まりを
防止するため前記ノズルからインク滴を噴射する回復処
理手段と、前記プリンタの作動に同期する所定のプリン
タ動作信号と、プリンタの作動に連動する計時手段と、
前記電子卓上計算機のキー入力手段とを有し、前記プリ
ンタ動作信号により前記計時手段をリセットし、前記キ
ー入力手段からの入力に同期して前記計時手段の状態を
検知し前記回復処理手段を作動するかいなか判定し、所
定時間の計時が終了していたことを検知した時、前記回
復処理手段を作動することを特徴とする。
【0012】又、本発明はインク滴をノズル吐出させる
ことにより文字、記号等を形成するオンデマンド型のイ
ンクジェットヘッドを用いたインクジェットプリンタを
搭載した電子卓上計算機において、初期化信号により所
定時間の計時を開始する計時手段と、前記インクジェッ
トヘッドのノズルに対する回復処理を行なうため前記ノ
ズルからインク滴を吐出させる回復処理制御手段と、電
子卓上計算機の入力キーと、前記プリンタの所定のプリ
ント信号により前記計時手段をリセットするリセット手
段と、前記所定時間の計時が終了した後、前記リセット
手段によるリセットまで繰り返し計時をさせる手段と、
前記繰り返し回数を計数する繰り返し回数計数手段とを
有し、前記入力キーの信号に同期し、前記計時手段の状
態を検知し前記所定時間が計数されていた場合は前記回
復処理手段を作動し、前記入力キーの入力待ち時間中に
繰り返し回数が所定回数に至った場合は前記入力キーの
信号に無関係に前記回復処理手段を作動するよう制御す
ることを特徴とするインクジエットプリンタを用いた電
子卓上計算機の制御方法である。
【0013】更に、本発明は計算結果等を表示する表示
装置とインク滴をインクジェットヘッドから吐出させる
ことにより文字、記号等を形成するオンデマンド型のイ
ンクジェットプリンタを用いた電子卓上計算機におい
て、前記インクジェットヘッドのノズルからインク滴を
噴射し目詰まりを防止する回復処理手段と、前記電子卓
上計算機のインクジェットプリンタを使用して印字させ
るかどうか選択するプリント選択スイッチとを有し、前
記プリント選択スイッチがONとなったのに同期して前
記回復処理手段を作動する制御手段を有することを特徴
とする電子卓上計算機である。
【0014】
【作用】かかる手段では、計時手段および制御手段によ
る一定時間毎の回復処置により、ノズル部で一定時間内
にインク溶剤等の蒸発によって生じた粘度の増加したイ
ンクをインクジェットヘッドから排出し、ノズル部での
インク粘度や濃度を一定に保つ。吐出するインクの粘度
・濃度が一定に保たれれば、ノズルからのインクの吐出
量や吐出速度と非記録媒体上でのインクの反射率が安定
する。このため、印刷時には確実で安定したインク吐出
が得られるようになり、印刷品質も安定して、信頼性の
高い印刷が行なわれる。
【0015】また、印刷の実行前に印刷が指定されるの
を予知してあらかじめ回復処置を行なうので、印刷動作
時には回復処置を行なわなくてよくなり、印刷に所用す
る時間が短くなり、実質的な印刷速度が向上する。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図5は本発明のインクジェットプリンタを搭載し
た電子卓上計算機(以下電卓と称する)の外観図であ
る。41は計算機ケース、42は電源スイッチ、43は
キーボード、44はプリンタの使用を選択するプリント
選択スイッチ、45は表示装置の一種の液晶ディスプレ
イである。電源スイッチ42がオンであってもプリント
選択スイッチがオンでなければ印刷は実行されない。こ
の場合計算過程、結果等は上記液晶ディスプレイに表示
されるのみである。
【0017】図2は本発明の一実施例におけるインクジ
ェットプリンタを用いた電卓のブロック図である。10
1は電卓全体を統括する中央演算処理装置(以降CPU
と称する)、102は演算処理中のデータを一時的に保
存するRAM、103はプログラムを格納するROM、
104は時間を計測する計時手段であるところのタイマ
ー、105はデータを入力するためのキーボード、10
7はプリンタ、106はプリンタ107を駆動するプリ
ンタドライバーユニット、109は計算過程、計算結果
等を表示する表示装置であるディスプレイパネル、10
8はディスプレイパネル109を駆動するディスプレイ
ドライバーユニットである。キーボード内には計算結果
等を印刷するか選択するためのプリント選択スイッチ1
05aが配置されている。104は計時手段の一種のタ
イマーでありCPU101により所定時間の計測が可能
になっていて、主にプリンタ107の使用時間や、イン
クジェットプリンタのインクジェットヘッドの目づまり
防止の為の時間管理に用いられる。
【0018】CPU101はROM103に格納された
プログラムの手順に沿って、キーボード105等の入力
に対する処理を行い、適時、プリンタ107に出力する
データをドライバ106に転送する。プリンタ107は
プリンタドライバーユニット106によって駆動制御さ
れる。キーボード105からの入力データは一旦、キー
ボードバッファ等のメモリに格納されても良い。
【0019】タイマー104には一般的にプログラマブ
ルタイマーが用いられCPU101によって所定の時間
セットされ、所定時間を計測あるいは所定クロック数を
計数する。タイマー104はCPU101からの初期化
信号によりによりリセットされその計時をスタートし、
所定時間の計時後タイマーアップし、通常再リセットさ
れカウントを再開する。タイマー104はコンデンサに
よる充電時間や放電時間により計時する手段であっても
よい。
【0020】図1は本発明の一実施例の機能構成図であ
る。20は電卓を作動可能にする電源スイッチ、1はノ
ズル、圧力発生素子を有し、ノズルよりインク滴を吐出
させる機能を有するインクジェットヘッドである。2は
インクジェットヘッドを移動させたり、紙などの印刷媒
体を移動させたりする機能を有する駆動モータである。
【0021】インクジェットヘッド1及び駆動モータ2
を主な構成要素としてプリンタ3を構成している。プリ
ンタはインクジェットヘッド1や印刷媒体を駆動モータ
2により移動しながら、インクジェットヘッド1よりイ
ンク滴を吐出して印刷媒体に到達せしめることにより文
字や画像を印刷する。4は計時手段で、時間の計測を行
なう。6は回復処理を制御する回復処理制御手段であ
る。また、10は印刷の制御やキー入力手段7からのキ
ー入力を受けての演算制御、液晶パネル等からなる表示
手段9の表示制御等を行なう印刷演算制御手段であり、
上記計時手段4を起動するための初期化信号を出力する
リセット手段および上記計時手段の繰り返し計時回数を
計数する回数計数手段はこの印刷演算制御手段10に包
含されている。
【0022】又、印刷演算制御手段10はキー入力手段
7の入力に対応して演算処理を実行し、その計算過程、
計算結果などを表示手段8に表示する制御を実行する。
この時キーボード内のプリンタへの出力をするかどうか
選択するプリント選択スイッチ8がONの時はインクジ
ェットヘッド1及び駆動モータ2を印刷制御信号により
制御し印刷制御を実行する。
【0023】一方、キーボード内のプリント選択スイッ
チがONになった時点では一般的に長時間プリンタが使
用されていない可能性が極めて高いので、この時点で回
復処理制御手段6を作動し、インクジェットヘッド1及
び駆動モータ2を制御して回復処理を行なう。この時、
計時手段4の状態をチェックし電源投入時に回復処理が
実行されているならばそれからの経過時間が所定時間経
過しているか判断した後、回復処理を実行すれば良い。
いずれにしても電源スイッチ20またはプリント選択ス
イッチ8のどちらか一方で必ず回復処理を実行する。
【0024】その回復処理と同時に、計時手段4をリセ
ットする。計時手段4は所定の時間の計測を行ない、そ
の計時情報を回復処理制御手段6に伝達する。回復処理
制御手段6は計時情報に基づいて、回復処理信号によ
り、インクジェットヘッド1及び駆動モータ2を制御し
て回復処理を行なう。
【0025】図1のように機能実現手段を構成すること
により、プリント選択スイッチONと共に回復処理を行
う他、キー入力による回復処理制御信号を受けてから所
定時間印刷制御信号を受けない場合には、回復処理を行
なう。プリンタはこれにより、常に一定の吐出品質を確
保して、高い印刷品位を確保することが可能となる。ま
た、必ず非印刷時に回復処理を行うため、印刷に所用す
る時間が長くならなず、実質的な印刷スピードは向上す
る。
【0026】本発明によれば、プリンタの信頼性を確保
するフラッシング動作等の制御は、これらインクジェッ
トプリンタを搭載した機器の入力手段である、電源スイ
ッチ2、キーボード3、プリント選択スイッチ4等によ
って制御することが可能であり、実使用上の効果は大き
いものがある。
【0027】また、図1に電源自動切断手段を付加し、
計時手段4からの計時情報に基づいて、装置の電源を自
動的に切断する様に構成すれば、上記構成による作用・
効果に加えて、消費電力及び回復処理に費やすインクを
節約し、かつ高い印刷品位を確保することが可能とな
る。
【0028】図3、図4は本発明による一実施例におけ
る電卓及びプリンタの制御方法を示すフローチャートで
ある。まず、ステップS1で電源投入直後にプリンタ、
メモリ等のイニシャライズを実行する。この後ステップ
S2で最初のフラッシング動作を行なう。このフラッシ
ング動作は図4中のフラッシング動作サブルーチンのス
テップSR1からSR3で示される。このフラッシング
動作は電源オンの時に必ずしも必要でない。フラッシン
グ動作終了後、ステップS3でタイマー104はリセッ
トされ所定時間を計時し始める。ステップS4でプリン
ト選択スイッチがオンとなったか判断しオンでなければ
キーインプット検出(ステップS5)、そして表示、演
算処理(ステップS6)等の表示のみによる各種演算を
実行する。
【0029】プリント選択スイッチがオンとなったこと
が確認されるとステップS7に移行し最初のフラッシン
グ動作からの時間が所定以上経過しているかどうかタイ
マー4のカウントアップを確認し、カウントアップして
いたらステップS8のフラッシング動作をし、同様にタ
イマー4をリセットし所定時間の計時を開始させる。ス
テップS10でキーインプットを待ちキーインプットが
スタートするとステップS12へ移行し、キーインプッ
トがなければステップS11のプリント選択スイッチオ
フの確認に移行しオンなら同じルーチンS7からS10
を繰り返す。
【0030】キーインプットに同期してステップS12
でタイマー4の状態を確認し、もし所定時間経過後であ
ったらステップS13、S14でフラッシング動作とタ
イマー4のリセットを実行する。この間ステップS15
のキースキャンも同時に実行しキー入力を受け付けるよ
うにプログラムされている。この後ステップS16で更
にキースキャンがあるか確認し、キースキャンが終了し
ていれば、ステップS17で数値演算、あるいは表示処
理などが実行され、ステップS18で印刷処理が実行さ
れる。この後、ステップS19で演算終了か確認し、続
行されるならステップS10へ復帰し同様の処理が実行
される。このように制御することによってキーインプッ
トと同時に必要があれば回復処理をあらかじめ実行して
しまうので、印刷を中断して回復処理をする必要がな
く、実質的な印刷スピードがアップするというメリット
がある。
【0031】更に、本発明の他の実施例としては、以下
のような方法がある。キースキャンによって所定時間以
上キー入力されない場合、これによる放置時間を検出す
るため、上記タイマー4の計時を繰り返し実行させこの
回数を計数するタイマー繰り返し回数計数手段を印刷演
算制御手段に内蔵することによって、キースキャンの待
機時間に置いても、所定時間以上キー入力がなければタ
イマー4の計時時間の所定計数回数毎に回復処理を実行
することができる。
【0032】図8は、上記制御方法の詳細フローチャー
トであり、図3と同一物は同一番号で示し説明を省略す
る。キーインプットがない場合は、ステップS20に移
行しタイマーが所定時間をカウントアップしていればス
テップS21でRAM等に記憶されている所定の回数係
数用レジスタをカウントアップし、ステップS22のタ
イマーをリセットして再スタートさせる行程を実行す
る。この後ステップS23で所定回数を検知し所定回数
に到達していたら、ステップS24のフラッシング動作
を実行する。この時同時に回数係数手段のレジスタの内
容はリセットされる。(図示せず)このように、プリン
タが使用される確立が高いときは回復処理間隔を長く
し、実質的な印刷スピードに影響を及ぼさないようにす
ることによって、インクの無駄を排除し、効率よく回復
処理を実行させることができる。
【0033】図6はこれら本発明の実施例による電卓の
動作を説明するためのタイミングチャートである。60
aは電源投入を、60bはプリント選択スイッチ投入を
それぞれ示す。60cはタイマーの作動を示し、図中一
点鎖線はタイマーのタイマアップ時間を示し、タイマー
が時間あるいはクロックを計数する所定の値を示してい
る。60dはタイマーアップのタイミングを60eはキ
ーインプットのタイミングを60fは回復処理のフラッ
シングタイミングをそれぞれ示している。
【0034】タイマーアップタイミングの間隔が短い
と、必要以上にインクを消費してしまうため、通常タイ
マーアップ時間は、インクジェットヘッドのノズル部の
インクが回復処理により回復可能なレベルまで増粘する
のに要する時間より短く、通常のシステムの操作時間よ
り長く設定される。本実施例では、タイマーアップまで
の所定時間を1時間とし、回復処理におけるノズルから
のインク適の噴射によるフラッシング回数をノズル当り
20発としている。
【0035】電源投入a1後、ほぼ同時にプリント選択
スイッチの投入b1が実行されると、フラッシングf1
を行い、所定時間内にキー入力eが行なわれないので
(1時間印刷が行なわれなかったので)タイマーはタイ
マーアップし、タイマーアップ信号d1をCPUに転送
する。その後間もなく、キー入力e1が行なわれ、これ
に同期してフラッシングf2が実行され、このキー入力
の最後に、タイマーはリセットされる。やがて再びタイ
マーアップ信号60dが発生し、この後キー入力e2が
あるとフラッシングf3が行なわれる。
【0036】このように、長時間印刷を行なわない場
合、ノズル部でのインクの増粘が生ずるので、上記のよ
うにキー入力毎にフラッシング動作による回復処理を行
なうことにより、安定したインク吐出を行い、優れた印
刷品質を確保することができるのである。
【0037】図7は本発明に用いるインクジェットヘッ
ドのフラッシング回数等の必要最低回復処理量(縦軸)
と放置等による非印刷時間(横軸)の関係の例を示す図
である。タイマーアップの所定時間(放置時間)と必要
回復処理量(フラッシング回数)は短い時間の範囲内で
は(例えば6時間以内では)図示されるように比例関係
にあり、タイマーアップ時間を長く設定した場合にはフ
ラッシング回数は多く設定する必要がある。逆にタイマ
ーアップ時間を短く設定した場合にはフラッシング回数
は少なく設定することが可能である。この比例関係はイ
ンクジェットヘッドあるいは使用インク特性あるいは温
度・湿度等の環境条件により決まる。低温乾燥時(5℃
35%)の放置時間と必要回復処理量の関係は図中一
点鎖線70で、常温(25℃ 60%)では実線71
で、高温湿潤時(40℃ 95%)は二点鎖線72で示
される。ノズル目詰まりの安全サイドで見れば低温乾燥
時の時がもっとも厳しいのでこの値を基準に回復処理の
作動条件を決定することが好ましい。長い時間の範囲内
では(例えば6時間以上では)フラッシング回数等の必
要最低回復処理量は100発や200発といった比較的
多い回数で放置時間とは関係なく一定となる。これは、
放置時間が6時間以上といった長時間に渡る場合、イン
クジェットヘッド内の流路などにあるインクの殆どを排
出して新しいインクと置換すればよいので、この場合、
回復に必要となるフラッシング回数はノズル部のインク
の増粘に所用する時間ではなくて、インクジェットヘッ
ドの流路内のインクの容積(インクジェットヘッドによ
り一意に決まり一定である)により決まるため、比較的
多い数で放置時間とは関係なく一定となるためである。
したがって必要最低回復処理量の最大値がこれにより決
められ、放置時間に関係なく、これによって決められる
処理量(フラッシング回数)以上であれば、常に良好で
確実ななインク吐出と印刷品位を確保することができ
る。本発明の実施例では電源投入時に行なうフラッシン
グの回数をこの必要最低回復処理量の最大値(フラッシ
ング回数160発)としている。
【0038】本発明において、タイマーアップ時間すな
わち非印刷時間が短いと、必要以上にインクを消費して
しまうため、通常タイマーアップ時間は、インクジェッ
トヘッドのノズル部のインクが回復処理により回復可能
なレベルまで増粘するのに要する時間より短く、通常の
システムの操作時間より長く設定される。本実施例で
は、タイマーアップまでの所定時間を1時間としてい
る。タイマーアップ所定時間はこの他、15分・30分
・45分といった値に設定してもよく、回復処理量、具
体的に本実施例ではフラッシングのノズル当りの繰り返
し数(フラッシング回数)により調整することも可能で
ある。本実施例では、タイマーアップまでの所定時間を
1時間、フラッシング回数をノズル当り20発としてい
る。また、本実施例では電源投入時のフラッシング回数
は上述の理由により、これとは別に設定し160発とし
ている。電源投入時のフラッシング回数を別途最低回復
可能処理回数の最大値(例えば160発)としているの
は、電源を投入している場合にはその放置時間を計時手
段により計時可能であるが、電源の切断されている場合
の放置時間に関しては計時手段による計時は不可能であ
るためである。従って、電源投入時の回復処理回数をこ
の様な設定とすれば、電源投入時には放置時間すなわち
未使用時間がどれだけでも確実に回復可能となり良好な
印刷品位を常に得ることができる。
【0039】電源投入時回復処理を実行しない場合は、
プリント選択スイッチがオンとなったときに同様に最大
値160回を適用する。
【0040】図7では、放置時間は所定回復能力(フラ
ッシング回数)に対する回復可能な最低の時間として考
えられ、この所定時間以下であれば所定処理量での回復
が可能となることも意味している。従って、回復処理量
が予め決められている場合には、これに応じた放置時間
すなわち回復可能所定時間以下をタイマー等の計時手段
の所定計測時間としてもよい。
【0041】この他、インクジェットヘッドにおいては
放置時間すなわち非印刷時間が比較的短い場合には回復
処理を必要とせずに良好な印刷品位を得ることが出来
る。この時間を回復可能所定時間とすると、回復可能所
定時間内であれば、回復処理なくして印刷が可能であ
る。これはインクジェットヘッドのノズルでのインクの
増粘に所用する時間に相当し、本実施例では1時間程度
としている。
【0042】本実施例における計時手段は、制御部全体
に共通するクロックの計数により行なわれてもよいし、
これに分周回路を加えたものによりなされてもよい。
【0043】また、本実施例における回復処理を、印刷
しようとする吐出口に対して行なってもよいし、複数あ
るいは全吐出口に対して行なっても本発明の主旨に反す
るものではない。
【0044】本発明のインクジェットプリンタによれ
ば、プリンタの信頼性の向上、印刷品位の維持、インク
及び消費電力の節約等々の様々な便利な効果を付加して
いる。
【0045】
【発明の効果】以上述べたように本発明のインクジェッ
トプリンタを搭載した電子卓上計算機によればプリント
スイッチのオンあるいはキーボードからのキー入力に同
期してインクジェットプリンタの印字ヘッドのノズルを
回復処理することにより、いざ印刷と言うときになって
印刷直前にノズルの回復処理をするということがなくな
り、余計な待ち時間を排除し、実質的な印刷スピードが
速くなり、快適な印刷環境を実現することが可能であ
る。また、回復処理に対応して計時手段を併用する事に
よりほぼ一定時間毎の回復処理が可能で、ノズル部で一
定時間内にインク溶剤等の蒸発によって生じた粘度の増
加したインクをインクジェットヘッドから排出し、ノズ
ル部でのインク粘度や濃度を一定に保つことが可能とな
る。吐出するインクの粘度・濃度が一定に保たれれば、
印刷時にはノズルからの確実で安定したインク吐出が得
られるようになり、インクの吐出量や吐出速度と非記録
媒体上でのインクの反射率が安定するため、印刷品質も
安定して、信頼性の高い印刷が行なわれ、印刷品位が優
れた、信頼性の高いプリンタを提供することが出来ると
いった効果を有する。
【0046】更に、使用者がインクジェットの回復に気
を使う必要がなく、長時間プリンタやシステムが未使用
の状態にあったときなどには、電源投入時またはプリン
タを使おうとしたときに自動的に回復処理を実行するの
で、電卓使用者の負担を軽減し、回復処置で消費するイ
ンクを節約することができる効果を有する。
【0047】本発明によれば、プリンタの信頼性を確保
するフラッシング動作等の制御は、これらインクジェッ
トプリンタを搭載した機器の入力手段である、電源スイ
ッチ2、キーボード3、プリンタ切り替えスイッチ4等
によって制御することが可能であり、実使用上の効果は
大きいものがある。以上のように本発明によれば様々な
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の機能構成図。
【図2】 本発明の一実施例におけるインクジェットプ
リンタを用いた電卓の構成を示すブロック図。
【図3】 本発明よる一実施例における電卓及びプリン
タの制御方法を示すフローチャート。
【図4】 本発明よる一実施例における電卓及びプリン
タの制御方法を示すフローチャート。
【図5】 本発明のインクジェットプリンタを搭載した
電子卓上計算機の外観図。
【図6】 本発明の実施例による電卓の動作を説明する
ためのタイミングチャート。
【図7】 本発明に用いるインクジェットヘッドのフラ
ッシング回数等の必要最低回復処理量(縦軸)と放置等
による非印刷時間(横軸)の関係の例を示す図。
【図8】 本発明による電卓及びプリンタの制御方法の
他の実施例のフローチャート。
【符号の説明】
1 インクジェットヘッド 3 プリンタ 4 計時手段 6 回復処理制御手段 7 キー入力手段 8 プリント選択スイッチ 9 表示手段 10 印刷制御手段 20 電源スイッチ 101 CPU(中央演算処理装置) 102 RAM 103 ROM 104 タイマー 105 キーボード 106 プリンタドライバー 107 プリンタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク滴をノズルから吐出させることに
    より文字、記号等を形成するオンデマンド型のインクジ
    ェットヘッドを用いたインクジェットプリンタを搭載し
    た電子卓上計算機において、前記インクジェットヘッド
    の目詰まりを防止するため前記ノズルからインク滴を噴
    射する回復処理手段と、前記プリンタの作動に同期する
    所定のプリンタ動作信号と、プリンタの作動に連動する
    計時手段と、前記電子卓上計算機のキー入力手段とを有
    し、前記プリンタ動作信号により前記計時手段をリセッ
    トし、前記キー入力手段からの入力に同期して前記計時
    手段の状態を検知し前記回復処理手段を作動するかいな
    か判定し、所定時間の計時が終了していたことを検知し
    た時、前記回復処理手段を作動することを特徴とする電
    子卓上計算機。
  2. 【請求項2】 前記回復処理手段は前記複数のノズルに
    対して同時に実行されることを特徴とする請求項1記載
    の電子卓上計算機。
  3. 【請求項3】 前記キー入力手段からの入力が数値キー
    入力であることを特徴とする請求項1記載の電子卓上計
    算機。
  4. 【請求項4】 インク滴をノズル吐出させることにより
    文字、記号等を形成するオンデマンド型のインクジェッ
    トヘッドを用いたインクジェットプリンタを搭載した電
    子卓上計算機において、初期化信号により所定時間の計
    時を開始する計時手段と、前記インクジェットヘッドの
    ノズルに対する回復処理を行なうため前記ノズルからイ
    ンク滴を吐出させる回復処理制御手段と、電子卓上計算
    機の入力キーと、前記プリンタの所定のプリント信号に
    より前記計時手段をリセットするリセット手段と、前記
    所定時間の計時が終了した後、前記リセット手段による
    リセットまで繰り返し計時をさせる手段と、前記繰り返
    し回数を計数する繰り返し回数計数手段とを有し、前記
    入力キーの信号に同期し、前記計時手段の状態を検知し
    前記所定時間が計数されていた場合は前記回復処理手段
    を作動し、前記入力キーの入力待ち時間中に繰り返し回
    数が所定回数に至った場合は前記入力キーの信号に無関
    係に前記回復処理手段を作動するよう制御することを特
    徴とする電子卓上計算機の制御方法。
  5. 【請求項5】 計算結果等を表示する表示装置とインク
    滴をノズルから吐出させることにより文字、記号等を形
    成するオンデマンド型のインクジェットプリンタを用い
    た電子卓上計算機において、前記インクジェットヘッド
    のノズルからインク滴を吐出し目詰まりを防止する回復
    処理手段と、前記電子卓上計算機のインクジェットプリ
    ンタを使用して印字させるかどうか選択するプリント選
    択スイッチとを有し、前記プリント選択スイッチがON
    となったのに同期して前記回復処理手段を作動する制御
    手段を有することを特徴とする電子卓上計算機。
JP26125993A 1992-10-20 1993-10-19 電子卓上計算機及びその制御方法 Pending JPH06210848A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009083400A (ja) * 2007-10-02 2009-04-23 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2014159102A (ja) * 2013-02-19 2014-09-04 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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